
フィナステリドはDHTの生成を抑える5α還元酵素阻害薬であり、血管拡張作用や眼圧を直接変動させる薬理作用は持っていません。
FDAが承認したプロペシアの添付文書にも眼圧上昇は副作用として記載されておらず、11,557件を分析したFAERS(アメリカ食品医薬品局FDAが運用している世界最大級の医薬品副作用報告データベース)の解析でも眼圧上昇や緑内障に関する有意なシグナルは検出されていません。
:Multidimensional assessment of adverse events of finasteride|アメリカ国立生物工学情報センター
ただし、AGA治療でフィナステリドと併用されることが多いミノキシジル(特に内服)は眼圧に影響を及ぼす可能性が症例報告されているため、眼圧に不安がある場合はAGAクリニックで薬ごとのリスクを確認し、必要に応じて別のAGAクリニックにもセカンドオピニオンを求めることで、より安心して治療を進められます。
- フィナステリドが眼圧を上昇させ緑内障を引き起こすという直接的な因果関係は、現在のエビデンスでは未確認
- ドライアイ・黄斑部異常・術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)など、目に関する一部の影響は研究レベルで報告あり
- 緑内障を持つ方がAGA治療を始める場合は、眼科主治医とAGAクリニック医師の両方への事前相談が不可欠
- 不安が残る場合は別のAGAクリニックでセカンドオピニオンを受け、納得のいく治療方針の選択を
目次
フィナステリドの服用が緑内障のリスクになるのか、現在わかっていること
ネットの掲示板やSNSでは、「AGA治療薬を何年も飲んでいたら緑内障と診断された」という体験談を目にすることがあり、気になるのは当然でしょう。
実は、現時点でフィナステリドが直接的に眼圧を上昇させ、緑内障を引き起こすというエビデンスは確認されていません。
ただし、フィナステリドには目に関するいくつかの副作用報告が存在しており、まったく無関係とも言い切れない面があります。
そもそも緑内障とはどんな病気なのか

まず前提として、緑内障について簡単に触れておきます。
緑内障とは、目の中の神経(視神経)がダメージを受けて、視野(見える範囲)が少しずつ狭くなっていく病気です。
原因として「眼圧の上昇」が最も有名ですが、実はそれだけではありません。
日本人の緑内障患者のうち、約72%は眼圧が正常範囲(10~21mmHg)であるにもかかわらず視神経がダメージを受ける「正常眼圧緑内障」だと報告されています。
つまり、「眼圧が高くなければ安心」というわけではなく、視神経そのものの脆弱さや血流の問題など、複合的な要因が関わっています。
こうした背景があるからこそ、「フィナステリド*1が目に何らかの影響を及ぼすのではないか」という疑問が生まれやすいのでしょう。
フィナステリドに「眼圧を上げる作用」があるのか


フィナステリドは5α還元酵素阻害薬と呼ばれるタイプの薬で、男性ホルモン(テストステロン*2)がDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのを抑える仕組みで作用します。
この作用メカニズムには、眼圧を直接的に上げる仕組みは含まれていません。
実際、FDAが承認したプロペシア(フィナステリド1mg)の添付文書においても、「眼圧上昇」や「緑内障」は副作用として記載されていません。
:PROPECIA (finasteride) tablets
また、FDAの有害事象報告システム(FAERS)のデータベースを用いた大規模な解析(2004年~2024年の11,557件の報告を分析)でも、フィナステリドに関連する主要な有害事象は性機能障害や精神神経系の症状が中心であり、「緑内障」や「眼圧上昇」は統計的に有意なシグナルとして検出されていません。
:Multidimensional assessment of adverse events of finasteride|アメリカ国立生物工学情報センター

こうしたデータを総合すると、フィナステリドの服用によって眼圧が上がり、緑内障を発症するという直接的な因果関係は、少なくとも現時点では認められていないと言えます。
では、なぜ「フィナステリドと緑内障」が気にされるのか

因果関係が認められていないにもかかわらず、なぜ検索する人が多いのでしょうか。
理由はいくつか考えられます。
- AGA*3治療薬のもうひとつの主力である「ミノキシジル*4」には眼圧への影響が報告されており、フィナステリドと混同されやすいこと
- フィナステリドに関して「かすみ目」や「ドライアイ」などの目の症状が一部で報告されていること
- AGA治療を長期間続ける中でたまたま緑内障が発見され、治療薬との因果関係を疑うケースがあること
とくに1つ目のミノキシジルとの混同は多いので、次の項目で詳しく説明します。
ミノキシジルと眼圧の関係を正しく理解する

AGA治療で使われるもうひとつの代表的な成分が、ミノキシジルです。
ミノキシジルはもともと高血圧治療用の血管拡張薬として開発された経緯があり、全身の血管に影響を及ぼし得る性質を持っています。
2024年に発表されたロシアの症例報告では、外用ミノキシジルを8年間使用していた31歳の男性が、複視(ものが二重に見える症状)と眼圧上昇を訴え、眼科で「眼高血圧症」と診断された事例が報告されています。
:Minoxidil-induced ophthalmic hypertension (case report)|アメリカ国立生物工学情報センター

また、動物実験の研究では、ミノキシジルが線維柱帯(目の中の房水を排出する部分)の透過性に影響を与える可能性が示唆されています。
:Effect of Minoxidil on Trabecular Outflow via the Paracellular Pathway|アメリカ国立生物工学情報センター
ただし、ここで注意してほしいのは、外用ミノキシジルの全身吸収量はごく微量であり、すべての使用者に眼圧上昇が起きるわけではないという点です。
カナダの皮膚科専門医であるDonovan医師も、「外用ミノキシジルが眼圧に大きな影響を与えるという確固たるエビデンスは現時点で存在しない」と述べています。
とはいえ、ミノキシジルの内服薬(ミノタブ)は外用薬よりも全身への影響が大きいため、とくにすでに緑内障と診断されている方は、使用前に必ず担当医に相談すべきでしょう。

こうした情報が「フィナステリドと緑内障」の話題に混ざり込むことで、混乱が生じやすくなっているのです。
フィナステリドとミノキシジルの目に対する影響の違い

ここで、両者の違いを明確にしておきましょう。
フィナステリドはホルモンの変換を抑える薬であり、血管や眼圧には直接的な作用を持ちません。
一方、ミノキシジルは血管拡張薬であり、理論的には目の血管や眼圧に間接的な影響を及ぼす可能性があります。
つまり、同じAGA治療薬でも、目に対する作用メカニズムはまったく異なるということです。
「AGA治療薬イコール目に悪い」という単純な括りで考えるのは適切ではありません。
それぞれの薬にどんなリスクがあり、どんなリスクがないのかを個別に把握することが大切です。
フィナステリドで報告されている目の副作用と、緑内障患者が治療前に知っておくべきこと
フィナステリドとドライアイ(マイボーム腺機能不全)の関連

フィナステリドが緑内障を引き起こすエビデンスはないとお伝えしましたが、「目に関する影響がゼロ」というわけではありません。

近年の研究では、フィナステリドをはじめとする5α還元酵素阻害薬が、ドライアイ(乾燥性角結膜炎)のリスクを高める可能性が指摘されています。
その鍵となるのが、マイボーム腺という目のまぶたの中にある小さな分泌腺です。
マイボーム腺は涙液の脂質成分を分泌し、涙の蒸発を防ぐ役割を担っています。
マイボーム腺にはアンドロゲン受容体が存在しており、DHTのようなアンドロゲンに反応して脂質の分泌をコントロールしています。
フィナステリドはDHTの生成を抑える薬ですから、長期的に服用すると、マイボーム腺の脂質分泌に影響が出る可能性があるのです。
動物実験では、フィナステリドを投与されたラットの涙液分泌量が有意に低下し、涙液膜の安定性も悪化したことが報告されています。
:Health Risks Associated with Long-Term Finasteride and Dutasteride Use: A Review|アメリカ国立生物工学情報センター
もちろん、動物実験の結果がそのまま人間に当てはまるわけではありません。
しかし、フィナステリドを長く服用する中で「なんとなく目が乾く」「コンタクトが以前より不快になった」と感じた場合は、薬の影響である可能性も頭に入れておくとよいでしょう。
もしかしたら「たかがドライアイ」と思うかもしれませんが、ドライアイが慢性化すると角膜にダメージが蓄積し、視力の質が低下する原因にもなり得ます。
目の違和感を覚えたら、早めに眼科を受診し、マイボーム腺機能不全の有無を確認してもらうことをおすすめします。
黄斑部の異常と5α還元酵素阻害薬の関連


目への影響として、もうひとつ注目されている研究があります。
韓国のサムスンメディカルセンターで行われた症例対照研究では、5α還元酵素阻害薬(フィナステリドやデュタステリド*5)を長期間使用していた男性に、黄斑部(目の中心にある、ものを見る上で最も重要な部分)の異常がみられたことが報告されています。
具体的には、原因不明の黄斑部異常が確認された14人の男性患者のうち、10人(71.4%)が5α還元酵素阻害薬を使用していました。
:Macular Abnormalities Associated With 5α-Reductase Inhibitor|アメリカ国立生物工学情報センター
この研究は2020年にJAMA Ophthalmologyに掲載されたもので、韓国人男性を対象にした症例対照研究です。
ただし、注意すべき点がいくつかあります。
- 対象患者は31名と少数であり、因果関係を断定できるものではないこと
- 対象者の平均年齢が74.7歳と高齢であり、加齢そのものが黄斑部異常のリスク因子であること
- 使用されていた薬剤の多くは前立腺肥大症の治療目的で、AGA治療目的の1mgとは用量や使用期間が異なるケースも含まれること
つまり、AGA治療として1mgのフィナステリドを服用している若い男性に対して、同じリスクがそのまま当てはまるわけではありません。

それでも、この研究は「5α還元酵素阻害薬が目に対して何らかの影響を持ち得る」という仮説を支持するものであり、今後の大規模な追跡調査が待たれるところです。
術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)とフィナステリド

目に関連するもうひとつの重要な副作用として、術中虹彩緊張低下症候群(IFIS: Intraoperative Floppy Iris Syndrome)があります。
これは白内障手術の際に虹彩(茶色い目の部分)が異常にフニャフニャになり、手術中に虹彩が脱出したり瞳孔が縮瞳したりして、手術の難易度が格段に上がる合併症です。
IFISはもともと前立腺肥大症治療薬のタムスロシン(α遮断薬)との関連でよく知られていましたが、フィナステリドとの関連も複数の前向き研究で報告されています。
319名の患者を対象にした前向き研究では、多変量解析の結果、フィナステリドの使用がIFISのリスクを有意に高めることが確認されました(調整オッズ比 3.94、P = 0.014)。
:Finasteride and Floppy Iris Syndrome: What Role Can the Dermatologist Play?|アメリカ国立生物工学情報センター
これは緑内障そのものとは異なる話題ですが、緑内障の手術を受ける可能性がある方にとっては無視できない情報です。
なぜなら、緑内障の病状が進行した場合、最終的に手術が必要になることがあり、手術の種類によっては白内障手術と同時に行うこともあるからです。
だからこそ、フィナステリドを服用している方は、将来的に目の手術を受ける予定がある場合、必ず眼科医にフィナステリドの使用歴を伝えることが重要になります。
ARVO学会で発表された視機能異常のデータ

2018年のARVO(視覚と眼科の研究学会)年次総会では、フィナステリド服用者における視機能異常に関する後ろ向き調査の結果が発表されました。
この報告によると、フィナステリドの使用歴がある28名(56眼)を調査したところ、25名(50眼)で何らかの視機能異常が確認されました。
具体的には、18名(29眼)に持続的な黄斑部OCT(光干渉断層計)の異常所見がみられ、OCT所見が正常だった7名のうちも、全員がVEP(視覚誘発電位)やERG(網膜電図)で視神経や網膜の障害を示していました。
:Finasteride Induced Clinical Ocular Toxicity
この研究は、臨床的な患者を対象としたものであるため選択バイアスが存在する点を著者自身も認めています。
また、査読付きのフルペーパーではなく学会抄録(アブストラクト)であるため、エビデンスレベルとしてはそれほど高くありません。
しかし、「フィナステリドが網膜や視神経にダメージを与えうる」という仮説を提示した重要な報告であり、今後のさらなる研究に期待が寄せられています。
緑内障をすでに患っている方がAGA治療を始める際の注意点

ここまでの内容を踏まえると、「すでに緑内障と診断されている男性が、AGA治療としてフィナステリドを使って大丈夫なのか」という疑問が出てくるのは自然なことです。
結論を先に述べると、現時点ではフィナステリドが緑内障を悪化させるという明確なエビデンスはありません。
ただし、緑内障は視神経が脆弱な状態にある病気です。
ぶどう膜炎性緑内障を持つ患者において、フィナステリドとアルフゾシンの併用により可逆的な視力低下が報告された症例もあります。

この報告の著者は、「緑内障に罹患した視神経は、全身的な低血圧などの影響を受けやすく、さらなる虚血性障害のリスクが増す可能性がある」と結論付けています。
あくまで1件の症例報告であり、広く一般化できるものではありませんが、緑内障を持つ方がAGA治療を始める際には以下の点を意識してください。
- AGA治療を開始する前に、眼科の主治医に必ず相談すること
- フィナステリド以外にミノキシジル(特に内服)を併用する場合は、眼圧への影響も確認してもらうこと
- AGA治療開始後に、視野の変化・かすみ目・目の痛み・充血などの目の症状が出た場合は、すぐに眼科を受診すること
- 定期的な眼科検診を継続すること
ここで大切なのは、「緑内障があるからAGA治療を一切諦める」という極端な判断ではなく、「適切な管理のもとで安全に治療を進める」という考え方を持つことです。
フィナステリドの副作用として正式に認められているもの

ここで改めて、フィナステリド(プロペシア)の添付文書に記載されている主な副作用を確認しておきましょう。
FDAが承認した添付文書では、プラセボ群と比較して1%以上の頻度で報告された副作用として、性欲の減退、勃起障害、射精障害が挙げられています。
:PROPECIA (finasteride) tablets
目に関する副作用(緑内障・眼圧上昇・かすみ目など)は、添付文書上では正式な副作用として記載されていません。

ただし、市販後の有害事象報告として「かすみ目(blurred vision)」や「結膜充血(conjunctival injection)」がわずかながら報告されていることは事実です。
このあたりが「フィナステリドは目に完全に安全」とまでは断言しにくい理由でもあります。
薬の服用にあたっては、添付文書に記載されている正式な副作用だけでなく、研究段階の知見や症例報告も含めて総合的に把握し、医師と相談しながら判断するのが最善のアプローチです。
デュタステリド(ザガーロ)と目の影響はフィナステリドと同じなのか

AGA治療薬にはフィナステリドのほかに、デュタステリド(ザガーロ)もあります。
デュタステリドはフィナステリドよりも広範囲の5α還元酵素を阻害する薬で、I型・II型・III型のすべてを抑制します。
一方、フィナステリドが主にII型とIII型を阻害するのに対して、デュタステリドはI型の阻害力がフィナステリドの約100倍という報告もあります。
前述の韓国の黄斑部異常の研究でも、10名中6名がデュタステリドの使用者であり、研究者らはデュタステリドの方がより広範なホルモン阻害作用を持つ分、副作用のリスクが高い可能性を指摘しています。
:Macular Abnormalities Associated With 5α-Reductase Inhibitor|アメリカ国立生物工学情報センター
もちろん、この研究は小規模であり、デュタステリドの方が「目に悪い」と結論付けるには不十分です。
しかし、フィナステリドからデュタステリドへの切り替えを考えている方は、目への影響についても医師に確認しておくことをおすすめします。
韓国人男性を対象にしたフィナステリドの長期有効性データ


ここまで目への影響について詳しく述べてきましたが、フィナステリド自体の有効性に関するデータも押さえておきましょう。
韓国の2つの大学病院で行われた後ろ向き研究では、フィナステリド1mgを5年以上継続服用した韓国人男性126名を対象に治療効果が評価されました。
結果として、5年間の服用後に85.7%(108名/126名)の患者で改善が確認されました。
脱毛の進行を食い止められた割合(改善+現状維持)は98.4%にのぼりました。
副作用については、12名(9.5%)が何らかの副作用を報告しましたが、その大半は軽微な性機能に関するもので、眼科的な副作用の報告はありませんでした。
このデータは、フィナステリドが日本人と人種的に近い韓国人男性に対して安全かつ有効に使用できることを裏付けるものです。
また、日本人男性3,177名を対象とした研究でも、フィナステリドの長期使用における有効性が確認されています。
「フィナステリドは目に不安があるから飲みたくない」という気持ちは理解できますが、AGA治療の効果と安全性は多数の臨床データで実証されています。
漠然とした不安だけで治療を先送りにしてしまうと、脱毛が進行して取り返しがつかなくなるリスクの方が、現実的には大きいかもしれません。
不安がある方はAGAクリニックで早めに相談し、自分に合ったフィナステリドの治療方針を確認しよう
自己判断で服用をやめる前に、専門医の判断を仰ぐ

ここまで読んで、「やっぱりフィナステリドは怖いから飲むのをやめよう」と感じた方がいるかもしれません。
しかし、自己判断での服用中止はおすすめできません。
なぜなら、フィナステリドによるAGA治療の効果は、服用を継続している間だけ維持されるものだからです。
服用をやめればDHTの産生が再び活発になり、脱毛は再び進行します。
目に関する不安があるなら、まずはAGAクリニックの医師にその不安をそのまま伝えてください。
医師はあなたの健康状態、既往歴、服用中の他の薬などを総合的に考慮した上で、継続すべきかどうか、あるいは別の治療に切り替えるべきかを判断してくれます。
AGAクリニックへの相談は「早め」が鉄則

AGA治療において最も重要なのは、「気になったときにすぐ動くこと」です。
AGAは進行性の脱毛症であり、放置すればするほど毛根が萎縮し、回復が難しくなります。
「とりあえず3ヶ月くらい様子を見よう」と考える方も多いですが、その3ヶ月の間にも毛根はダメージを受け続けています。
目への不安がある場合も同様です。
不安を抱えたまま何も行動しないのが、最も望ましくないパターンです。
AGAクリニックでは、フィナステリドだけでなくデュタステリドやミノキシジルなど複数の治療選択肢を提示してくれます。
あなたの体質や既往歴を踏まえた上で、最適な治療プランを一緒に考えてくれるのが専門クリニックの強みです。
緑内障と診断されている方は眼科との連携が不可欠

すでに緑内障の治療を受けている方は、AGA治療を始める前に必ず眼科主治医にもその旨を伝えてください。

AGA治療薬の中には、緑内障の治療薬と併用する上で注意が必要なものがある可能性があります。
とくにミノキシジルの内服を検討している場合、血圧低下や血管への作用が眼科的に問題とならないか、事前に確認してもらうべきです。
AGAクリニックの医師と眼科の主治医、両方の医師に情報を共有することが、安全な治療への第一歩になります。
「AGA治療をしたいけど、緑内障があるから不安」という状態のまま何もしないのは、AGA治療の機会を逃しているのと同じです。
不安を解消するためにも、まずはAGAクリニックに足を運んでみてください。
セカンドオピニオンを活用して納得感のある治療選択を

ひとつのクリニックで受けた説明だけでは不安が拭えないこともあるでしょう。
そのような場合は、別のAGAクリニックでセカンドオピニオンを受けることも有効な選択肢です。
セカンドオピニオンは「今の先生を信頼していない」という意味ではありません。
むしろ、複数の専門家の意見を聞くことで、治療方針への理解が深まり、納得した上で治療を進められるようになります。
とくに緑内障を抱えながらAGA治療を検討する場合は、治療のリスクとベネフィットのバランスが通常以上に重要になるため、複数の視点から判断を仰ぐ意義は大きいです。
多くのAGAクリニックでは無料カウンセリングを行っていますので、気軽に相談できる環境は整っています。

「フィナステリドを飲んでいいのか、自分の場合はどうなのか」を確認するだけでも、大きな安心感につながるはずです。
まとめ:フィナステリドと緑内障について知っておくべきポイント
記事のポイントのまとめです。

最後に、この記事で解説した内容の要点を振り返りましょう。
- フィナステリドが直接的に眼圧を上昇させ、緑内障を引き起こすという因果関係は、現在のエビデンスからは認められていない
- FDAの添付文書やFAERSデータベースの大規模解析でも、緑内障や眼圧上昇は有意な副作用シグナルとして検出されていない
- ドライアイ(マイボーム腺機能不全)、黄斑部異常、術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)など、目に関する一部の影響が研究レベルで報告されている
- AGA治療で併用されるミノキシジル(特に内服)は、眼圧への影響が症例報告されており、フィナステリドとは別のリスク因子として区別して理解する必要がある
- すでに緑内障がある方がAGA治療を始める場合は、AGAクリニックの医師と眼科の主治医の両方に相談することが不可欠
- 自己判断で服用を中止せず、不安があればなるべく早くAGAクリニックに相談するのが最善のアプローチ
- 納得のいく治療選択のために、別のAGAクリニックでセカンドオピニオンを受けることも検討する価値がある
AGA治療は長期的に取り組むものだからこそ、正確な情報をもとに、自分自身が安心できる環境で進めることが何より大切です。
この記事が、治療を前向きに検討するきっかけになればと思います。































































































相談のみ・セカンドオピニオンもOK
相談のみ・セカンドオピニオンもOK