抜け毛

全身麻酔による術後の抜け毛が目立つのはなぜ?続く場合の対策

    全身麻酔している様子
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    質問:全身麻酔の手術をすると髪の毛は抜けてしまいますか?
    回答

    はい、抜けることがあります。

    ただし、直接的な原因は麻酔薬そのものではなく、手術による心身への大きなストレスが引き起こす「休止期脱毛症」がほとんどです。

    これは、体の防御反応として髪の成長が一時的に停止し、手術から2〜3ヶ月後に多くの髪が抜け落ちる生理現象を指します。

    基本的には一時的な症状であり、体が回復すれば髪も再び生え始めます。

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    当記事のここがポイント
    • 全身麻酔の手術後に起こる抜け毛の最も一般的な原因
    • 抜け毛が始まる時期と自然に回復するまでのおおよその期間
    • 抜け毛が長引く場合に考えられる進行性の脱毛症の可能性
    • 症状が改善しない場合に推奨される専門的な対策と治療法

    全身麻酔による術後の抜け毛の多くは「休止期脱毛症」

    まず結論からお伝えすると、全身麻酔や手術の後に起こる抜け毛の最も一般的な原因は「休止期脱毛症(Telogen Effluvium)」と呼ばれる一時的な脱毛症状です。

    これは、特定の病気というよりも、身体への大きな負担が引き金となって起こる一種の生理的反応と言えます。

    多くの人が経験する症状であり、そのメカニズムを理解することが、不安を和らげる第一歩となります。

    休止期脱毛症とは?ヘアサイクルの乱れが原因

    私たちの髪の毛は、1本1本が独立した寿命を持ち、「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれるサイクルを繰り返しています。

    このサイクルは、大きく分けて3つの期間で構成されています。

    1. 成長期:髪の毛が活発に成長する期間です。全体の約85〜90%の髪がこの状態にあり、通常2〜6年ほど続きます。
    2. 退行期:髪の毛の成長が止まり、毛球が小さく縮んでいく期間です。全体の約1%ほどで、期間は約2週間です。
    3. 休止期:毛根が活動を完全に休止し、髪が抜け落ちるのを待つ期間です。全体の約10〜15%がこの状態にあり、約3ヶ月続きます。休止期の終わりには、新しい髪が下から生えてくることで、古い髪が押し出されるように自然に抜け落ちます。

    健康な状態では、このヘアサイクルが各毛髪で異なるタイミングで行われているため、毎日50〜100本程度の髪が自然に抜けても、全体の毛髪量が減って見えることはありません。

    しかし、休止期脱毛症は、何らかの強いストレスが身体にかかることで、成長期にある多くの髪の毛が一斉に活動を中断し、時期尚早に休止期に入ってしまう現象を指します。

    そして、休止期の期間である約2〜4ヶ月が経過すると、これらの髪の毛が一斉に抜け落ちるため、一時的に抜け毛が急増したように感じられるのです。

    なぜ手術後に休止期脱毛症が起こるのか?

    それでは、なぜ全身麻酔を伴う手術が休止期脱毛症の引き金になるのでしょうか。

    それは、手術が私たちの身体にとって、精神的にも肉体的にも極めて大きな「ストレス」となるからです。

    髪の毛は、生命維持という観点から見ると、優先順位が低い器官。

    そのため、身体が大きなダメージを受けたり、危機的な状況に陥ったりすると、私たちの身体はまず心臓や脳といった生命維持に不可欠な臓器を守るためにエネルギーや栄養を集中させます。

    その結果、髪の毛の成長といった活動は後回しにされ、いわば「省エネモード」に入るのです。

    これが、多くの髪が成長期から休止期へと移行する直接的なきっかけとなります。

    全身麻酔や手術が髪に与える影響

    休止期脱毛症を引き起こす「ストレス」とは、具体的にどのようなものでしょうか。

    全身麻酔や手術に関連する要因は一つではなく、複数の要因が関係し毛髪に影響を与えていると考えられています。

    1. 手術侵襲と炎症反応によるストレス

    医学用語で「侵襲(しんしゅう)」とは、手術の切開や臓器の摘出など、身体が外部から受けるダメージ全般を指します。

    手術の規模が大きければ大きいほど、また手術時間が長ければ長いほど、この侵襲は大きくなります。

    身体は手術によるダメージを修復しようと、炎症反応を起こします。

    このとき、サイトカインと呼ばれる物質が体内で放出されます。

    サイトカインは本来、免疫反応を調整し、組織の修復を促す重要な役割を果たします。

    しかし、日本の臨床麻酔に関する学会誌に掲載された論文においても、炎症性サイトカインであるIL-1(インターロイキン1)などが毛包の成長を抑制し、成長期から休止期へと誘導する可能性があると指摘されています。

    一般に、手術の規模が大きく、身体への侵襲度が高いほど、脱毛の程度も強くなる傾向にあると考えられています。

    2. 長時間の手術体位による「圧迫性脱毛」のリスク

    「麻酔薬の影響」と一括りにされがちですが、特に注意が必要なのが「圧迫性脱毛」です。

    これは、長時間の手術で同じ姿勢をとり続けることにより、体重で頭部、特に後頭部が手術台に強く圧迫され、血流が著しく低下(虚血)することで毛包組織がダメージを受ける脱毛症です。

    圧迫性脱毛は、前述の休止期脱毛症とは発生メカニズムが異なります。

    こちらは、より直接的な物理的ダメージによる脱毛と言えるでしょう。

    多くの場合は一時的な脱毛で回復しますが、圧迫の程度や時間が極端なケースでは、毛包組織が壊死してしまい、その部分の髪が二度と生えてこない「瘢痕性(はんこんせい)脱毛」、つまり永久脱毛に至るリスクもゼロではありません。

    数時間に及ぶ大手術などでは、この圧迫性脱毛への配慮も重要となります。

    3. 術後の栄養状態の悪化

    髪の毛の主成分は「ケラチン」というタンパク質。

    健康な髪を育むためには、その材料となるタンパク質はもちろん、タンパク質の合成を助ける亜鉛や、酸素を運ぶヘモグロビンの材料となる鉄分、さらには各種ビタミンといった栄養素が不可欠です。

    しかし、手術後はどうでしょうか。

    手術侵襲からの回復のために、身体は通常時よりも多くのタンパク質やビタミン、ミネラルを必要とします。

    一方で、術後の痛みや吐き気、食欲不振などにより、十分な食事を摂ることが難しい場合も少なくありません。

    また、手術部位によっては、一定期間の食事制限(絶食など)が必要になることもあります。

    このような栄養摂取量の減少と需要の増大が重なることで、体内は栄養不足の状態に陥りやすくなります。

    生命維持に直接関係のない髪の毛は、栄養供給の優先順位が低いため、栄養不足の影響を真っ先に受けやすい部分なのです。

    特に、タンパク質、鉄、亜鉛の不足は、休止期脱毛症の直接的な原因となり得ることが知られています。

    4. 病気や手術に対する精神的ストレス

    身体的なストレスだけでなく、精神的なストレスもまた、髪の健康に大きな影響を与えます。

    自分がどのような病気なのか、手術は成功するのか、術後の回復は順調に進むのかといった不安や恐怖は、計り知れないほどの精神的ストレスとなります。

    強いストレスを感じると、私たちの身体では自律神経のバランスが乱れます。

    交感神経が優位な状態が続くと、血管が収縮し、頭皮の血行が悪化します。

    血行不良は、毛根への栄養供給を滞らせ、健康な髪の成長を妨げる要因となります。

    さらに、ストレスは「コルチゾール」というストレスホルモンの分泌を促します。

    このコルチゾールが過剰になると、毛包の成長サイクルに直接影響を与え、成長期を短縮させてしまうことも研究で示唆されています。

    入院生活という慣れない環境や、思うように動けないことへの苛立ちも、こうした精神的ストレスを増幅させる一因と言えるでしょう。

    5. 治療に使われる薬剤による「薬剤性脱毛」

    手術後に処方される薬剤が、脱毛の原因となる可能性も考慮する必要があります。

    薬剤性の脱毛として最も知られているのは抗がん剤ですが、それ以外の一部の薬剤でも、副作用として脱毛が報告されているものがあります。

    論文でも指摘されているように、例えば血液を固まりにくくする抗凝固薬であるヘパリン、高血圧の治療に用いられるβ遮断薬、一部の抗てんかん薬、インターフェロン製剤などでも脱毛が起こりうるとされています。

    薬剤による脱毛には、抗がん剤のように毛母細胞の分裂を直接止めてしまう「成長期脱毛」と、ヘパリンのようにヘアサイクルに作用して「休止期脱毛」を引き起こすタイプの2種類があります。

    原因となっている薬剤の服用を中止すれば回復することがほとんどですが、自己判断での中断は極めて危険。

    必ず処方した医師や薬剤師に相談してください。

    全身麻酔による術後の抜け毛はいつから始まり、いつまで続くのか?

    手術後に抜け毛が増えると、「いつまでこの状態が続くのか」と不安になるものです。

    ここでは、抜け毛が始まる時期と、回復までのおおよその期間について解説します。

    抜け毛が始まるのは手術から2〜3ヶ月後

    休止期脱毛症の大きな特徴は、原因となる出来事(この場合は手術)から、実際に抜け毛が始まるまでにタイムラグがあることです。

    これは、前述のヘアサイクルが関係しています。

    手術というストレスによって成長期から休止期へと移行した髪の毛は、すぐに抜け落ちるわけではありません。

    約2〜4ヶ月間の休止期を経てから、新しい髪に押し出されるように抜けていきます。

    そのため、多くの人は手術が終わってしばらく経ち、日常生活に戻り始めた頃である術後2〜3ヶ月後くらいから、急に抜け毛が増えたと感じるのです。

    「手術の影響はもうないはずなのに、なぜ今頃?」と不思議に思うかもしれませんが、これは休止期脱毛症の典型的な経過なのです。

    回復までの期間は半年から1年が目安

    原因が取り除かれれば、休止期脱毛症は自然に回復に向かいます。

    手術による身体へのダメージが癒え、栄養状態が改善し、精神的な落ち着きを取り戻すにつれて、ヘアサイクルも正常化していきます。

    一斉に休止期に入った毛穴から新しい髪の毛(産毛のような細い毛)が生え始め、徐々に太く、長く成長していきます。

    抜け毛が始まってから、全体のボリューム感が回復したと感じられるまでには、一般的に半年から1年程度の期間が必要とされています。

    もちろん、これはあくまで目安であり、回復のスピードには個人差があります。

    抜け毛の量や期間には個人差がある

    術後の抜け毛の程度や回復期間は、すべての人で同じというわけではありません。

    これには、いくつかの要因が関係しています。

    • 手術の侵襲度:心臓手術や消化器系の大きな手術など、身体への負担が大きい手術ほど、抜け毛の程度も強くなる傾向があります。
    • 手術時間と体位:手術時間が長く、頭部への圧迫が強かった場合は、圧迫性脱毛のリスクも加わります。
    • 年齢:加齢に伴い、毛髪の成長力や回復力は低下するため、若い人よりも回復に時間がかかることがあります。
    • 元々の体質や持病:貧血気味であったり、甲状腺機能に問題があったりすると、抜け毛が起こりやすく、回復も遅れる可能性があります。
    • 術後の回復過程:術後の回復が順調で、早期に栄養状態が改善すれば、髪の回復も早まります。

    このように、様々な要因によって個人差が生じるため、他の人と比べて回復が遅いと感じても、過度に心配する必要はありません。

    全身麻酔による術後の抜け毛が止まらない場合は他の脱毛症の可能性も

    多くの場合、手術後の休止期脱毛症は一過性のものであり、時間が経てば自然に回復します。

    しかし、半年や1年が経過しても抜け毛が減らない、あるいは薄毛が進行しているように感じる場合は、注意が必要です。

    休止期脱毛症とは別に、あるいは休止期脱毛症をきっかけとして、他の脱毛症が発症・進行している可能性があるからです。

    特に注意したいのが、AGA(男性型脱毛症)とFAGA(女性男性型脱毛症)です。

    ストレスが引き金になるAGA(男性型脱毛症)

    AGAは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が主な原因で起こる、進行性の脱毛症。

    遺伝的な要因が大きく関わっており、主に生え際の後退や頭頂部の薄毛といった特徴的なパターンで進行します。

    もともとAGAの素因を持っていた人が、手術という大きなストレスを経験することで、それまで潜んでいたAGAが顕在化したり、すでに始まっていたAGAの進行が加速したりすることがあります。

    休止期脱毛症によって一時的に全体の髪が抜けた後、AGAの影響を受けやすい前頭部や頭頂部の髪だけが十分に回復せず、結果として薄毛が目立ってしまうケースです。

    AGAは進行性であるため、休止期脱毛症のように自然に回復することはありません。

    放置すると薄毛は徐々に進行していくため、専門的な治療が必要となります。

    女性でも起こるFAGA(女性男性型脱毛症)

    薄毛は男性だけの悩みではありません。

    女性においても、加齢やホルモンバランスの乱れなどによって髪が薄くなる「FAGA」が起こります。

    FAGAは、AGAのように特定の部位から薄くなるのではなく、頭部全体の髪が細くなり、ボリュームが失われる「びまん性脱毛」という特徴があります。

    手術による身体的・精神的ストレスは、女性ホルモンのバランスを乱す大きな要因となります。

    このホルモンバランスの乱れが、FAGAの発症や進行の引き金となることがあるのです。

    術後の休止期脱毛症と併発すると、髪の回復が遅れたり、回復後も以前のようなボリューム感が戻らなかったりすることがあります。

    FAGAもAGAと同様に、進行性であることが多く、改善には専門的なアプローチが求められます。

    休止期脱毛症とAGA/FAGAが併発するケースも

    最も注意が必要なのが、術後の休止期脱毛症と、AGAやFAGAが併発しているケース。

    この場合、術後数ヶ月で始まった抜け毛が、休止期脱毛症によるものなのか、それともAGA/FAGAが進行し始めたサインなのか、ご自身で見分けることは非常に困難です。

    「手術後だから仕方ない」と考えて様子を見ているうちに、本来であれば早期に治療を開始すべきAGA/FAGAが進行してしまう恐れがあります。

    抜け毛が長期間続く、生え際や頭頂部だけ薄さが目立つ、髪の毛が全体的に細く弱々しくなった、といった変化を感じた場合は、自己判断せずに専門家へ相談することを推奨します。

    全身麻酔による術後の抜け毛が改善しない場合の専門的な対策

    術後の抜け毛に対して、セルフケアでできることには限りがあります。

    特に、抜け毛が長引いたり、薄毛が進行したりしている場合は、その原因を正確に突き止めることが何よりも重要。

    ここでは、医療機関で受けられる専門的な対策について解説します。

    まずは皮膚科や専門クリニックの受診を

    抜け毛や薄毛の悩みは、まず皮膚科、あるいは薄毛治療を専門とするクリニックに相談するのが第一歩。

    医師は、抜け毛が始まった時期や状況、既往歴、服用中の薬などを詳しく問診し、頭皮や毛髪の状態を視診やマイクロスコープなどを用いて詳細に観察します。

    これにより、現在の脱毛が一時的な休止期脱毛症なのか、後頭部などに局所的な脱毛巣があれば圧迫性脱毛も疑い、あるいはAGA/FAGAのような進行性の脱毛症なのかを診断します。

    必要に応じて、甲状腺機能や栄養状態などを調べるために血液検査を行うこともあります。

    原因を特定することで、初めて適切な治療方針を立てることが可能になるのです。

    AGA(男性型脱毛症)と診断された場合の治療法

    AGAと診断された場合、治療の主な選択肢は薬物療法となります。

    AGAは進行性のため、治療の目的は「進行を抑制し、現状を維持・改善すること」にあります。

    治療は保険適用外の自由診療となります。

    • 内服薬:フィナステリドやデュタステリドといった成分の薬が用いられます。これらは、AGAの原因物質であるDHTの生成を抑制する働きがあり、抜け毛を減らし、ヘアサイクルの正常化を促す効果が期待できます。ただし、ごく稀に性機能の低下や肝機能への影響といった副作用が報告されているため、医師の管理下で服用することが不可欠です。
    • 外用薬:ミノキシジルを主成分とする塗り薬です。頭皮の血行を促進し、毛母細胞を活性化させることで、発毛を促す効果が認められています。副作用として、使用初期の脱毛(初期脱毛)や、頭皮のかゆみ、かぶれなどが起こることがあります。

    これらの治療は、効果を実感するまでに最低でも6ヶ月程度の継続が必要であり、効果を維持するためには治療を続ける必要があります。

    FAGA(女性男性型脱毛症)と診断された場合の治療法

    女性の薄毛であるFAGAの治療も、基本的には薬物療法が中心となりますが、男性とは使用できる薬が異なります。

    こちらも保険適用外の自由診療です。

    • 外用薬:ミノキシジルがFAGA治療でも有効とされています。女性の場合、男性用よりも低濃度の製品が推奨されることが一般的です。
    • 内服薬:男性ホルモンの働きを抑制するスピロノラクトンという薬が処方されることがあります。また、髪の成長に必要な栄養素を補給する目的で、パントガールなどのサプリメント(医薬品ではない)が併用されることもあります。

    男性用のAGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドは、女性、特に妊娠中の女性には禁忌とされています。

    自己判断での使用は絶対に避け、必ず専門医の診断と処方に従ってください。

    根本的な解決を目指す「植毛」

    薬物療法で十分な効果が得られない場合や、すでに薄毛がかなり進行してしまった場合には、「自毛植毛」という外科的な治療法も選択肢の一つとなります。

    植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の自分自身の毛髪を、毛根ごと採取し、薄毛の気になる生え際や頭頂部に移植する手術です。

    • メリット:移植した髪は自身の毛髪なので、拒絶反応のリスクが極めて低く、生え揃えばその後は他の髪と同じように生え変わり続けます。メンテナンスのための通院や薬の服用が基本的に不要となり、根本的な解決が期待できます。
    • デメリット:外科手術であるため、ダウンタイム(回復期間)が必要です。また、治療費は高額になる傾向があります。移植した髪が生え揃い、効果を実感するまでには半年から1年程度の時間がかかります。

    植毛は、薬物療法と並行して行うことも可能であり、個々の症状や希望に応じて最適な治療計画を立てることが重要です。

    まとめ:全身麻酔による術後の抜け毛が不安な場合は薄毛治療専門クリニックに相談しよう

    記事のポイントのまとめです。

    今回は、全身麻酔の手術後に起こる抜け毛の原因と対策について解説しました。

    最後に、この記事の要点をまとめます。

    • 手術後の抜け毛は、複数の原因が複合的に関わっており、最も一般的なのは「休止期脱毛症」という一時的な症状です。
    • 主な原因として、手術侵襲による炎症反応、栄養不足、精神的ストレスに加え、長時間の手術による「圧迫性脱毛」や薬剤の副作用も考えられます。
    • 抜け毛は術後2〜3ヶ月で始まり、通常は半年〜1年ほどで自然に回復に向かいます。
    • 抜け毛が長引く場合、休止期脱毛症だけでなく、AGAやFAGAといった進行性の脱毛症が関わっている可能性があります。
    • AGAやFAGAは自然治癒しないため、放置すると症状は進行します。
    • 抜け毛に関する不安や症状の長期化が見られる場合は、自己判断で悩まず、皮膚科や薄毛治療専門のクリニックに相談し、原因に応じた適切な治療を受けることが最善の解決策です。

    手術後の身体は、あなたが思っている以上に大きなダメージを乗り越えようと頑張っています。

    抜け毛も、その過程で起こる身体からのサインの一つです。

    もし、長引くようであれば、一度薄毛治療専門のクリニックに相談するようにしましょう。