抜け毛

100本のロングヘア抜け毛画像|ドライヤー後の掃除がひどい量の場合

    5cmの短い髪の毛が100本集まった場合と50cmの長い髪の毛が100本集まった場合
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    質問:ロングヘアは抜け毛が多く見えると聞きますが、1日に何本くらいまでなら心配ないですか?
    回答

    健康な方でもヘアサイクルによって1日に50本から100本程度の髪は自然に抜け落ちるため、この本数内であれば生理的な現象です。

    ロングヘアの場合、1本1本の長さがあるために同じ本数でも全体のかさが増して見えたり、抜けた毛が他の髪に絡まって洗髪時にまとめて落ちたりするため、実際の量以上に多く感じがちです。

    まずは見た目のボリュームに惑わされず、連日200本を超えるような明らかな増加がないかなど、冷静に状態を観察することが大切です。

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    当記事のここがポイント
    • ロングヘアの抜け毛が多く見える理由と正常な本数の目安
    • 自分で確認できる、危険な抜け毛と正常な抜け毛の見分け方
    • 生活習慣の乱れから病気まで、抜け毛を引き起こす様々な原因
    • 抜け毛が改善しない場合の対処法と専門クリニックでの治療内容

    目次

    最近、ロングヘアの抜け毛がひどいあなたへ

    【画像あり】抜け毛100本はどれくらいの量?正常範囲との比較

    5cmの短い髪の毛が100本集まった場合と50cmの長い髪の毛が100本集まった場合

    まず、最も気になる「抜け毛100本」が具体的にどれくらいの量なのかを見ていきましょう。

    多くの方が想像するよりも、意外と少ないと感じるかもしれませんし、逆に「いつもこれくらい抜けているかも」と感じるかもしれません。

    短い毛と長い毛の見た目の違い

    髪の毛は、長さによって見た目のボリュームが大きく変わります。

    例えば、5cmの短い髪の毛が100本集まった場合、それは小さくまとまり、手のひらに乗せてもそれほど多くは感じないでしょう。

    一方で、50cmのロングヘアが100本となると、どうでしょうか。

    一本一本が長いため、全体としてはかなりの体積になります。

    丸めると小さなボールのようになり、排水溝に溜まればネットを覆い隠してしまうほどの量に見えることもあります。

    このように、抜け毛の本数が同じでも、髪が長いというだけで視覚的なインパクトが格段に大きくなるのです。

    ドライヤー後の床に落ちた髪の毛を見て「ごっそり抜けた」と感じても、実際に数えてみると正常範囲内であるケースは非常に多いと言えます。

    1日の正常な抜け毛本数(50〜100本)

    そもそも、健康な人であっても髪の毛は毎日抜けています。

    これは「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれる髪の毛の生まれ変わりのサイクルによる自然な現象です。

    ヘアサイクルは大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間を繰り返します。

    • 成長期(2年~6年):髪の毛が活発に成長する期間。全体の約85~90%を占めます。
    • 退行期(約2週間):髪の毛の成長が止まり、毛根が縮小していく期間。全体の約1%です。
    • 休止期(約3ヶ月):髪の毛の成長が完全にストップし、新しい髪に押し出されるように自然に抜け落ちるのを待つ期間。全体の約10~15%を占めます。

    この「休止期」にある髪の毛が、シャンプーやブラッシングなどの物理的な刺激によって日々抜け落ちているのです。

    一般的に、この自然な抜け毛は1日に50本から100本程度とされています。

    季節の変わり目、特に秋などは一時的に200本近く抜けることもあると言われていますが、これもヘアサイクルの関係上、自然な範囲内であることが多いです。

    抜け毛100本を具体的にイメージ

    では、実際に100本のロングヘアはどれくらいの量なのでしょうか。

    ティッシュペーパーの上に、長さ50cmの髪の毛を100本広げてみたと想像してください。

    おそらく、ティッシュペーパーの半分以上が髪の毛で覆われるでしょう。

    これを軽く丸めて手のひらに乗せると、直径3~4cm程度のふんわりとした塊になります。

    シャンプーの際に指に絡みつく髪の毛、ドライヤー後に床に落ちている髪の毛、朝起きたときに枕についている髪の毛。

    これらを1日分すべて集めた量が、この塊よりも明らかに多いかどうかが一つの目安になります。

    多くの場合、シャンプー時に最も多く髪が抜けます。

    1日の抜け毛のうち、5割から7割がシャンプー時に抜けると言われています。

    もしシャンプーの時に30~60本程度抜けているのであれば、それは正常な範囲内である可能性が高いでしょう。

    ロングヘアだと抜け毛のボリュームが多く見える理由

    前述の通り、ロングヘアは同じ本数でも抜け毛のボリュームが多く見えるのが特徴。

    その理由は単純に長さだけではありません。

    • 絡まりやすさ:長い髪は互いに絡まりやすく、抜けた毛が他の健康な髪の毛に付着して、シャンプーの時まで頭皮に留まっていることが多いです。そのため、洗髪時に一気に抜けたように感じてしまいます。
    • 視覚的な面積:排水溝や床に落ちた際、長い髪は広がりやすく、空間を埋めるため、視覚的に占める面積が大きくなります。短い毛であれば点在して見えるものが、長い毛だと線となってつながり、より多く見えてしまうのです。

    まずはご自身の抜け毛を冷静に観察し、「量が多く見える」という事実と、「実際に危険な量である」ということを切り分けて考えることが大切です。

    なぜロングヘアは抜け毛が目立つ?考えられる5つの理由

    正常な範囲の抜け毛であっても、なぜかロングヘアの方は「抜け毛がひどい」と感じやすい傾向にあります。

    これには、髪の長さ特有のいくつかの理由が関係しています。

    1. 1本1本の存在感が大きい

    これは最もシンプルな理由。

    10cmの髪の毛と50cmの髪の毛では、床に落ちている時の存在感が全く違います。

    短い髪の毛はホコリに紛れてしまうこともありますが、長い髪の毛ははっきりとその姿を認識できます。

    一本でも長く黒い線が床にあると、どうしても目についてしまうものです。

    これが積み重なることで、「たくさん抜けている」という印象を強めてしまいます。

    2. 髪が絡まりやすく、抜けた毛が他の毛に付着しやすい

    ヘアサイクルによって自然に抜け落ちるべき髪の毛(休止期の毛)は、本来であれば少しの刺激で頭皮から離れます。

    しかし、ロングヘアの場合、抜けた後も他の長い髪の毛と絡み合い、すぐには落下しません。

    その結果、多くの抜けた髪の毛が頭に付着したまま日中を過ごし、夜のシャンプーやブラッシングの際に、それらが一気に取り除かれることになります。

    まるでその瞬間にごっそり抜けたかのように錯覚してしまいますが、実際には日中に抜けるはずだった髪の毛がまとめて落ちているだけ、というケースが少なくありません。

    3. ドライヤーやブラッシングの時間が長く、物理的な刺激が増える

    髪が長ければ長いほど、ヘアケアにかかる時間は増大します。

    シャンプー後のドライヤーも、根元から毛先まで完全に乾かすには相当な時間がかかるでしょう。

    時間がかかる分、髪や頭皮が熱にさらされる時間も長くなります。

    また、長い髪をとかすブラッシングも、毛先が絡まりやすく、無理に力を入れてしまうと健康な髪まで引き抜いてしまうリスクがあります。

    このような日々のケアにおける物理的な刺激の蓄積が、抜け毛を助長する一因となっている可能性は否定できません。

    4. 髪の重さによる頭皮への負担

    髪の毛にも当然重さがあります。

    ロングヘア、特に髪の量が多い方の場合、その総重量はかなりのものになり、常に頭皮に下向きの張力がかかっている状態です。

    この持続的な牽引が、毛根に負担をかけている可能性があります。

    特に、毎日同じ分け目にしていたり、ポニーテールやお団子ヘアなど、髪を強く引っ張るヘアスタイルを頻繁にしたりしている方は注意が必要。

    「牽引性脱毛症」という、物理的な力が原因で起こる抜け毛につながることもあります。

    5. 排水溝や床で塊になりやすい

    視覚的な問題ですが、これも不安を煽る大きな要因。

    前述の通り、長い髪の毛は数本集まるだけで容易に絡み合い、塊を形成します。

    お風呂の排水溝でネットに絡まった黒い塊や、フローリングの隅に溜まった毛玉を見ると、誰しもぎょっとしてしまうでしょう。

    短い髪であれば分散してそれほど目立たない量でも、ロングヘアの場合は集合体となって存在感を増し、「こんなに大量に抜けてしまった」という強い印象を与えてしまうのです。

    それ、大丈夫?危険な抜け毛と正常な抜け毛の見分け方

    1日の抜け毛が100本程度であれば基本的には問題ありません。

    しかし、中には注意すべき「危険な抜け毛」も存在します。

    ご自身の抜け毛がどちらのタイプなのか、以下のポイントでチェックしてみましょう。

    チェックポイント1:毛根の形(棍棒状か、いびつか)

    抜けた髪の毛の根元部分、いわゆる「毛根」を観察してみてください。

    正常な抜け毛

    毛根の先端が白っぽく、マッチ棒の先のように丸く膨らんでいる「棍棒状」をしています。

    これは、ヘアサイクルを終えて自然に抜け落ちた休止期の毛の特徴です。

    危険な抜け毛

    毛根がなかったり、先端が尖っていたり、ギザギザといびつな形をしていたり、皮脂のようなベタっとしたものが付着していたりする場合は注意が必要。

    これらは、まだ成長途中である成長期の髪が、何らかのダメージや原因によって無理やり引き抜かれてしまった可能性を示唆しています。

    チェックポイント2:髪の太さ(太い毛か、細く短い毛か)

    抜けた髪の毛の中に、細くて短い、産毛のような毛が混じっていないか確認しましょう。

    正常な抜け毛

    健康なヘアサイクルで抜ける髪は、成長しきった太く長い髪の毛がほとんどです。

    危険な抜け毛

    細く短い、まだ育ちきっていないような髪の毛が多く抜けている場合、ヘアサイクルが乱れているサインかもしれません。

    髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまう「成長期短縮」が起きている可能性があります。

    これは、びまん性脱毛症やFAGA(女性男性型脱毛症)などの初期症状であることも考えられます。

    チェックポイント3:抜け毛の本数(急激な増加はないか)

    これまでお話ししてきたように、1日50~100本は正常範囲。

    しかし、これが連日200本を超えるような状態であったり、「ここ1ヶ月で急に抜け毛が倍になった」と感じるような急激な変化があったりする場合は、何らかの異常が起きている可能性があります。

    枕元の抜け毛や排水溝に溜まる髪の毛の量を定点観測し、明らかな増加傾向が見られる場合は注意深く様子を見る必要があります。

    チェックポイント4:頭皮の状態(かゆみ、フケ、赤みなど)

    抜け毛と合わせて、頭皮の状態もチェックしましょう。

    • 頭皮に強いかゆみがある
    • ベタついた大きなフケが出る
    • 頭皮が赤みを帯びている、炎症を起こしている
    • 湿疹やおできができている

    これらの症状がある場合、「脂漏性皮膚炎」や「接触性皮膚炎」など、頭皮環境の悪化が抜け毛の原因となっている可能性があります。

    頭皮は髪の毛が育つ土壌。

    土壌の状態が悪ければ、健康な髪は育ちません。

    ロングヘアの抜け毛、考えられる主な原因

    危険な抜け毛のサインが見られた場合、あるいは正常な範囲でもやはり気になるという場合、その原因を探っていくことが対策の第一歩。

    抜け毛の原因は多岐にわたりますが、ここでは主なものをいくつかご紹介します。

    生理的・自然な原因(ヘアサイクル)

    繰り返しますが、健康な人でもヘアサイクルによって髪は毎日抜けます。

    これは病気ではなく、ごく自然な現象。

    また、秋口になると抜け毛が増える傾向がありますが、これも夏に浴びた紫外線のダメージや、動物の毛が生え変わるのと同じような生理現象の一環と考えられており、一時的なものであれば過度に心配する必要はありません。

    生活習慣の乱れ

    現代社会において、多くの方が抱える問題が生活習慣の乱れです。

    これらは血行不良や栄養不足を招き、頭皮や髪の毛に深刻な影響を与えます。

    食生活の偏り

    髪の毛は主に「ケラチン」というタンパク質でできています。

    過度なダイエットや偏った食事でタンパク質が不足すると、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。

    また、髪の成長をサポートするビタミンやミネラル(特に亜鉛)の不足も抜け毛の原因となります。

    睡眠不足

    髪の成長を促す「成長ホルモン」は、睡眠中に最も多く分泌されます。

    特に、入眠後3時間のゴールデンタイムに深い眠りにつくことが重要。

    睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減少し、髪の健やかな成長が妨げられます。

    ストレス

    過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させてしまいます。

    これにより頭皮の血行が悪化し、毛根に十分な栄養が届かなくなり、抜け毛につながることがあります。

    また、ストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こす原因にもなります。

    間違ったヘアケア

    良かれと思って行っている毎日のヘアケアが、実は髪や頭皮にダメージを与えているケースも少なくありません。

    洗浄力の強すぎるシャンプー

    市販のシャンプーの中には、洗浄力が非常に強い高級アルコール系の成分(ラウレス硫酸Naなど)を主成分とするものがあります。

    これらは必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮の乾燥やかゆみ、逆に皮脂の過剰分泌を招くことがあります。

    ゴシゴシ洗い

    爪を立てて頭皮をゴシゴシ洗うのは厳禁。

    頭皮を傷つけ、炎症を引き起こす原因になります。

    自然乾燥

    シャンプー後に髪を濡れたまま放置すると、雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境が悪化します。

    また、髪のキューティクルが開いたままの状態になるため、ダメージを受けやすくなります。

    ドライヤーの熱ダメージ

    ドライヤーを至近距離で当て続けたり、同じ場所に長時間熱風を当てたりすると、頭皮や髪が熱によってダメージを受け、乾燥や切れ毛、抜け毛の原因となります。

    ヘアアレンジによる牽引

    毎日きつく髪を縛るポニーテールや、引っ張る力がかかるエクステなどは、毛根に継続的な負担をかけ、「牽引性脱毛症」を引き起こすリスクがあります。

    女性ホルモンの影響

    女性の髪は、女性ホルモンである「エストロゲン」と深く関わっています。

    エストロゲンには、髪の成長を促進し、ヘアサイクルの成長期を維持する働きがあります。

    このホルモンバランスが乱れると、抜け毛が増加することがあります。

    産後脱毛症

    妊娠中はエストロゲンの分泌量が増え、髪が抜けにくい状態になります。

    しかし、出産後はホルモンバランスが急激に元に戻るため、妊娠中に抜けるはずだった髪が一気に抜け落ちます。

    これが産後脱毛症で、多くは産後半年から1年ほどで自然に回復します。

    更年期

    閉経前後の更年期には、エストロゲンの分泌が大きく減少します。

    これにより、相対的に男性ホルモンの影響が強まり、髪が細くなったり、抜け毛が増えたり、びまん性脱毛症やFAGAを発症しやすくなったりします。

    ピルの服用中止

    低用量ピルの服用を中止した後、一時的にホルモンバランスが変化し、抜け毛が増えることがあります。

    病気や疾患が原因の場合

    セルフケアでは改善が難しい、病気が原因の抜け毛も存在します。

    びまん性脱毛症・FAGA(女性男性型脱毛症)

    女性の薄毛で最も多いのが「びまん性脱毛症」です。

    頭部全体の髪の毛が均等に薄くなり、ボリュームが失われるのが特徴。

    特定の原因はなく、加齢やストレス、ホルモンバランスの乱れなどが複合的に関わっていると考えられています。

    その中で、男性ホルモンの影響が強く関わっているものを特に「FAGA」と呼びます。

    円形脱毛症

    自己免疫疾患の一つと考えられており、円形や楕円形に突然髪が抜けてしまいます。

    10円玉サイズのものから、頭部全体に広がるものまで様々です。

    甲状腺機能の異常

    甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝をコントロールしており、このホルモンの分泌に異常が起きる「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」や「甲状腺機能低下症(橋本病)」の症状の一つとして、脱毛が見られることがあります。

    鉄欠乏性貧血

    鉄分は、血液中のヘモグロビンとなって全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。

    鉄分が不足すると、頭皮の毛母細胞に十分な酸素が供給されず、健康な髪の成長が妨げられ、抜け毛につながります。

    特に月経のある女性は注意が必要です。

    ロングヘアの抜け毛が続く場合は専門家への相談も選択肢に

    ここまでご紹介したセルフケアを2~3ヶ月続けても一向に抜け毛が減らない、あるいはむしろ増えているように感じる場合は、何らかの脱毛症が進行している可能性があります。

    そのようなときは、一人で悩み続けずに専門家へ相談することを検討しましょう。

    相談するタイミングの目安

    • 明らかに抜け毛の本数が連日200本を超えている
    • 細く短い髪の毛の割合が増えてきた
    • 地肌が透けて見える部分がでてきた
    • 髪全体のボリュームが目に見えて減ってきた
    • 頭皮の強いかゆみやフケ、炎症が治まらない

    これらのサインが見られたら、一度専門医の診断を受けることをお勧めします。

    何科を受診すればいい?(皮膚科、美容皮膚科、AGA/FAGA専門クリニック)

    抜け毛の相談は、まずは「皮膚科」が一般的。

    皮膚科では、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎など、皮膚疾患が原因の抜け毛の診断・治療が可能です。

    一方で、女性の薄毛(びまん性脱毛症やFAGA)をより専門的に、かつ美容的な観点も含めて治療したい場合は、「美容皮膚科」や「女性の薄毛治療を専門とするクリニック(AGA/FAGA専門クリニック)」が選択肢となります。

    これらのクリニックでは、より専門的な検査や、保険適用外の最新の治療法も提案してもらえる可能性があります。

    クリニックで受けられるFAGA(女性男性型脱毛症)治療とは

    専門クリニックでは、カウンセリングと診察を通して抜け毛の原因を特定し、一人ひとりに合った治療法を提案してくれます。

    女性の薄毛治療(FAGA治療)には、主に以下のような選択肢があります。

    • 内服薬:男性ホルモンの働きを抑制する効果が期待される「スピロノラクトン」などが処方されることがあります。また、髪の成長に必要な栄養素を補うサプリメントが処方される場合もあります。
    • 外用薬:日本で唯一、発毛効果が認められている成分「ミノキシジル」を配合した外用薬(塗り薬)が治療の中心となります。ミノキシジルには血管を拡張して頭皮の血流を改善し、毛母細胞を活性化させる働きがあり、髪の成長を促す効果が期待できます。市販薬もありますが、クリニックではより高濃度のものを処方してもらえる場合があります。
    • 注入治療(メソセラピー):髪の成長に有効な成分(成長因子、ミノキシジル、ビタミンなど)を、注射やレーザーなどを用いて頭皮に直接注入する治療法です。内服薬や外用薬と併用することで、より高い効果が期待されることがあります。

    これらの治療は、多くが保険適用外の自由診療となります。

    治療を開始する前に、必ず費用や期間、考えられる副作用について、医師から十分な説明を受けることが重要です。

    植毛

    薬物治療などでは改善が難しい場合や、より確実に見た目の変化を望む場合には、「自毛植毛」という選択肢もあります。

    これは、後頭部などの男性ホルモンの影響を受けにくい、抜けにくい性質の髪の毛を、毛根ごと薄毛の気になる部分に移植する外科的な手術です。

    移植した髪は、その後も元の性質を保ったまま生え変わり続けるため、効果の持続性が高いのが特徴。

    ただし、外科手術であるため費用は高額になり、ダウンタイムも必要となります。

    これもまた、実績のあるクリニックで専門医とよく相談した上で決定すべき治療法です。

    クリニック選びのポイント

    いざクリニックを受診しようと思っても、どこを選べば良いか迷うかもしれません。

    以下の点を参考に、信頼できるクリニックを選びましょう。

    • 無料カウンセリングがあるか:治療を始める前に、悩みや不安をじっくりと相談できる体制が整っているかを確認しましょう。
    • 女性の薄毛治療の実績が豊富か:ホームページなどで、FAGA治療の症例数や実績を確認しましょう。
    • 治療法の選択肢が豊富か:一つの治療法を押し付けるのではなく、複数の選択肢の中から、自分に合ったものを提案してくれるクリニックが望ましいです。
    • 費用体系が明確か:治療にかかる総額や、追加費用の有無などを事前に明確に提示してくれるクリニックを選びましょう。

    抜け毛の治療は、早期に開始するほど効果を実感しやすくなります。

    一人で抱え込まず、勇気を出して専門家の扉を叩いてみることも、大切な一歩です。

    まとめ:抜け毛のサインを見逃さず、正しいケアで美しいロングヘアを

    記事のポイントのまとめです。

    今回は、ロングヘアの抜け毛について、量の目安から原因、対策、そして専門的な治療法までを詳しく解説しました。

    床に落ちた髪の毛の量に一喜一憂しがちですが、ロングヘアは抜け毛が多く見えるという特性があることをまず理解し、冷静にご自身の状態を見つめ直すことが大切。

    1日の抜け毛が100本程度で、抜けた毛の毛根が棍棒状であれば、過度に心配する必要はないかもしれません。

    しかし、もし抜け毛の急増や髪質の変化、頭皮の異常など、危険なサインが見られた場合は、生活習慣やヘアケアの見直しとともに、専門医への相談をためらわないでください。

    抜け毛は、あなたの体が発している何らかのサイン。

    そのサインを正しく受け止め、適切なケアを実践することで、これからも自信の持てる美しいロングヘアを育てていくことは十分に可能です。