はい、髪と頭皮の状態が健康であれば施術は可能です。
ストレートパーマの薬剤が毛根を破壊して直接髪を生えなくさせるわけではありませんが、髪や頭皮に負担がかかるため、切れ毛や頭皮環境の悪化を招く可能性はあります。
施術を受ける前には、髪のダメージや頭皮の健康状態をプロの美容師に慎重に診断してもらうことが、失敗を避けるための大前提となります。
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- ストレートパーマの利点とリスク
- 失敗しない美容室の選び方と頼み方
- 施術後のダメージを抑えるヘアケア方法
- 見た目の改善と薄毛の根本治療との違い
目次
薄毛の人がストレートパーマをかけても大丈夫?メリットとデメリット
条件付きで可能
結論からお伝えすると、薄毛の方がストレートパーマをかけることは、いくつかの条件付きで「可能」です。
完全にNGというわけではありません。
ただし、誰でも気軽にかけられるわけではなく、あなたの現在の髪と頭皮の状態が非常に重要になります。
なぜ「条件付き」なのか?
ストレートパーマは、薬剤と熱の力を利用して髪の内部構造を変化させる施術。
そのため、髪と頭皮には少なからず負担がかかります。
もし、すでに髪が深刻なダメージを受けていたり、頭皮に炎症やかゆみといったトラブルがあったりする場合、ストレートパーマの施術が引き金となって、切れ毛や抜け毛の増加、頭皮環境のさらなる悪化を招くリスクがあります。
したがって、「薄毛の人がストレートパーマをかけても大丈夫か」という問いへの答えは、施術を行う前の「髪と頭皮の健康状態」にかかっていると言えるのです。
信頼できる美容師による慎重な判断が不可欠であり、場合によっては施術を断念するという選択も必要になります。
ストレートパーマが薄毛を悪化させる「直接的」な原因ではない
ここで理解しておきたいのは、ストレートパーマの薬剤が毛根を破壊し、直接的に「髪を生えなくさせる」わけではない、ということです。
ストレートパーマの基本的な仕組みは、1剤(還元剤)で髪の内部にあるシスチン結合というタンパク質の結合を切り離し、ヘアアイロンなどで髪をまっすぐに整えた後、2剤(酸化剤)でその状態で再結合させる、というものです。
このプロセスはあくまで髪の毛(毛幹)に対して行われるもので、髪を作り出す毛根(毛母細胞)を直接攻撃するものではありません。
しかし、これは「全く影響がない」という意味ではないのです。
不適切な薬剤選定や施術、施術後のケア不足によって髪が根本から切れてしまったり、薬剤が頭皮に過度な刺激を与えて頭皮環境が悪化したりすることは十分に考えられます。
劣悪な頭皮環境は、健康な髪の成長を妨げる要因となり、結果として薄毛が進行しているように感じられる、あるいは実際に抜け毛が増えるといった「間接的」な影響を及ぼす可能性があるのです。
薄毛の人がストレートパーマをかける5つのメリット
リスクについて先に述べましたが、もちろんストレートパーマには魅力的なメリットも存在します。
薄毛やくせ毛に悩む方にとって、どのような良い点があるのか具体的に見ていきましょう。
メリット1:スタイリングが楽になり、朝の準備時間が短縮される
くせ毛の方にとって、毎朝のスタイリングは悩みの種ではないでしょうか。
湿気が多い日は髪が広がり、乾燥する日はパサついてまとまらない。
ヘアアイロンやドライヤーを駆使して時間をかけてセットしても、外出先で崩れてしまうことも少なくありません。
ストレートパーマをかけることで、このような日々のスタイリングの悩みから解放されます。
髪を乾かすだけで自然にまとまるため、朝の準備時間が大幅に短縮され、時間にゆとりが生まれるでしょう。
また、これまでスタイリングに使っていたヘアアイロンの熱によるダメージを日常的に与えなくて済む、という側面もあります。
メリット2:清潔感のある印象を与えやすくなる
髪型は、その人の印象を大きく左右する要素の一つです。
くせ毛による広がりやハネは、意図せず「まとまりがない」「手入れが行き届いていない」といった印象を与えてしまうことがあります。
一方で、ストレートで整えられた髪は、清潔感や誠実さを演出しやすい傾向にあります。
特にビジネスシーンやフォーマルな場では、手入れの行き届いた髪型が相手に与える信頼感を高める効果も期待できるでしょう。
薄毛を気にしている方であっても、髪全体が整うことで、だらしない印象を払拭し、自信を持った立ち居振る舞いに繋がります。
メリット3:髪のツヤが改善され、見た目が若々しく見える
くせ毛は、髪の表面にあるキューティクルが均一に整っていないため、光が乱反射しやすく、パサついて見えがちです。
髪にツヤがないと、実年齢よりも疲れた印象や老けた印象を与えてしまうことがあります。
ストレートパーマは、髪のねじれやうねりを解消し、キューティクルの向きを整える効果があります。
これにより、光が均一に反射するようになり、髪本来のツヤが引き出されます。
ツヤのある髪は、それだけで健康的で若々しい印象を与えるため、見た目のイメージアップに大きく貢献するのです。
メリット4:コンプレックスの解消につながり、精神的な負担が減る
長年くせ毛に悩み、それがコンプレックスになっている方も多いはずです。
「自分の髪質が嫌い」「雨の日が憂鬱」といったネガティブな感情は、知らず知らずのうちに精神的なストレスとなっています。
ストレートパーマをかけることで、長年のコンプレックスから解放され、大きな満足感を得られる場合があります。
髪型が思い通りになることで自信がつき、人前に出るのが楽しくなったり、ファッションをより楽しめるようになったりと、ポジティブな精神的変化をもたらすきっかけになることも少なくありません。
メリット5:髪型の選択肢が広がる
「この髪型にしたいけれど、自分のくせ毛では無理だろう…」と、理想のヘアスタイルを諦めてきた経験はありませんか。
くせ毛が原因で、できる髪型が限られてしまうのは非常にもったいないことです。
ストレートパーマで髪質のベースを整えることで、これまで挑戦できなかった様々なヘアスタイルが可能になります。
サラサラのロングヘアから、まとまりのあるボブスタイル、スタイリッシュなショートヘアまで、髪型の選択肢が格段に広がり、おしゃれをより一層楽しむことができるようになるでしょう。
薄毛の人がストレートパーマをかける7つのデメリットとリスク
メリットがある一方で、薄毛の方が特に注意すべきデメリットやリスクも存在します。
施術を受けてから後悔しないために、これらの点を必ず理解しておきましょう。
デメリット1:髪のボリュームが減り、薄毛が目立つ可能性がある
これが、薄毛の方が最も懸念すべき最大のデメリット。
ストレートパーマは髪のうねりを取り、真っ直ぐにする施術。
そのため、髪の根元が立ち上がりにくくなり、髪全体のボリュームがダウンしてしまいます。
髪がペタッと頭皮に張り付くような仕上がりになると、これまで髪のボリュームで隠れていた地肌が透けて見えやすくなり、かえって薄毛が強調されてしまう可能性があるのです。
特に、頭頂部やつむじ周り、分け目の薄毛を気にしている方は、このボリュームダウンの影響を強く受けるため、慎重な判断が求められます。
デメリット2:髪へのダメージは避けられない
現在のストレートパーマの薬剤や技術は大きく進化していますが、それでも髪へのダメージをゼロにすることは不可能。
薬剤で髪の内部の結合を切り、熱で形を変え、再び結合させるというプロセスは、髪のタンパク質を変化させる行為であり、体力を奪います。
健康な髪であっても一定のダメージは避けられません。
ましてや、薄毛が気になる方の髪は、細く弱っているケースが多いため、より大きな負担がかかります。
施術によって髪の強度が低下し、切れ毛や枝毛が増えたり、髪がさらに細くなったりするリスクがあることは覚悟しておく必要があります。
デメリット3:頭皮への刺激とトラブルのリスク
ストレートパーマの薬剤は、髪に作用するよう作られていますが、施術中に頭皮に付着してしまうことは避けられません。
特に、肌が敏感な方や頭皮環境が乱れている方の場合、薬剤の刺激によって、かぶれ、赤み、かゆみ、フケといった頭皮トラブルを引き起こすことがあります。
頭皮は健康な髪を育むための土壌。
その土壌が炎症などを起こしてしまえば、これから生えてくる髪の質にも悪影響を及ぼしかねません。
頭皮トラブルが慢性化すると、抜け毛の増加につながる恐れもあるため、軽視できないリスクです。
デメリット4:一度かけると元に戻せない
ストレートパーマをかけた部分は、半永久的にストレートの状態が続きます。
もし仕上がりが気に入らなかった場合、「やっぱり元のくせ毛に戻したい」と思っても、元に戻すことはできません。
解決策は、その部分をカットして、新しく髪が伸びてくるのを待つしかないのです。
また、数ヶ月経つと根元から新しく自分のくせ毛が生えてきます。
すると、ストレートにした部分と新しく生えてきたくせ毛の部分との境目がくっきりと分かれ、不自然なスタイルになってしまうことがあります。
この状態を解消するためには、定期的に根元部分のストレートパーマ(リタッチ)をかけ続ける必要があります。
デメリット5:定期的なメンテナンスが必要で費用がかかる
前述の通り、美しいストレートヘアを維持するためには、根元のくせ毛が伸びてくる3ヶ月~半年に一度程度のペースで、リタッチを行う必要があります。
ストレートパーマは、カットやカラーに比べて比較的高額なメニューです。
施術には1回あたり1万5千円~3万円程度の費用がかかるのが一般的で、これが継続的に発生します。
時間も3時間以上かかることが多く、定期的なメンテナンスのための時間的・経済的な負担は決して小さくありません。
デメリット6:施術を断られる可能性がある
美容室に行けば必ずストレートパーマをかけてもらえる、というわけではありません。
プロの美容師は、お客様の髪と頭皮の状態を最優先に考えます。
カウンセリングの結果、髪のダメージが深刻で施術に耐えられないと判断された場合や、頭皮に明らかな異常が見られる場合には、「これ以上状態を悪化させることはできない」という理由で、施術を断られることがあります。
これは、お客様の髪と頭皮を守るための美容師の責任ある判断なのです。
デメリット7:セルフでの施術は絶対に避けるべき
ドラッグストアなどでは、市販のストレートパーマ剤が販売されています。
費用を抑えたいという理由から、セルフでの施術を考える方もいるかもしれません。
しかし、これは絶対に避けるべきです。
市販の薬剤は、様々な髪質に対応できるよう、比較的強い成分で作られていることが多く、素人が扱うにはリスクが高すぎます。
薬剤の塗布ムラや時間の置きすぎは、髪に修復不可能なほどのダメージを与えたり、頭皮に深刻な炎症を引き起こしたりする原因となります。
薄毛に悩んでいる方であれば、なおさらハイリスクな行為であり、取り返しのつかない事態になりかねません。
ストレートパーマをかける前に!セルフチェックで髪と頭皮の状態を確認しよう
美容室に行く前に、自分自身の髪と頭皮の状態をある程度把握しておくことは非常に重要。
以下の項目を参考に、セルフチェックをしてみましょう。
髪のダメージレベルをチェック
- 引っ張りテスト:毛束を少量つまみ、指に巻きつけて優しく引っ張ってみてください。健康な髪であればある程度の弾力がありますが、ブチブチと簡単に切れてしまう場合は、髪の強度が著しく低下しているサインです。
- 濡らしたときの感触:髪を濡らしたときに、テロテロとろけるような感触になったり、ゴムのように伸びたりする場合は、ハイダメージの証拠です。髪の内部のタンパク質が流出してしまっている状態と考えられます。
- 枝毛や切れ毛の多さ:毛先を中心に、枝毛や、途中で切れている短い毛(切れ毛)がどれくらいあるかを確認しましょう。これらの毛が多いほど、髪がダメージを受けて乾燥し、弱っていることを示しています。
頭皮の状態をチェック
- 頭皮の色:鏡を使って、分け目などの頭皮の色を確認してみてください。健康な頭皮は、少し青みがかった白色をしています。これが赤みを帯びている場合は炎症が、黄色っぽくなっている場合は血行不良や皮脂の酸化が、茶色っぽくなっている場合は老化が進んでいる可能性があります。
- フケやかゆみの有無:日常的にフケやかゆみを感じるかどうかも重要な指標です。乾燥によるパラパラとしたフケや、皮脂の過剰分泌によるベタついたフケなど、タイプを問わずフケやかゆみがある場合は、頭皮のターンオーバーが乱れている証拠です。
- 頭皮の硬さ:両手の指の腹で頭皮全体を掴むようにして、前後左右に動かしてみてください。頭皮が硬く、あまり動かない場合は、血行が悪くなっている可能性があります。血行不良は、髪の成長に必要な栄養素が毛根に届きにくくなる原因となります。
抜け毛の状態をチェック
- 1日の抜け毛の本数:人は1日に50本から100本程度の髪が自然に抜けると言われています。シャンプーの時やブラッシングの時に抜ける毛の本数を意識してみてください。明らかに100本を大きく超える日が続くようであれば、注意が必要です。
- 抜けた毛の毛根の形:抜けた毛の根元部分(毛根)を見てみましょう。健康な周期で抜けた毛の毛根は、マッチ棒の先端のようにふっくらと丸みを帯びています。一方で、細く尖っていたり、白い付着物(皮脂など)がついていなかったりする毛根は、ヘアサイクルが乱れ、成長しきる前に抜けてしまった未熟な毛である可能性が高いです。このような細く短い抜け毛が増えている場合は、薄毛が進行しているサインかもしれません。
これらのセルフチェックで一つでも気になる点があった場合は、ストレートパーマをかける前に、まず美容師にそのことを正直に相談することが賢明です。
薄毛の人がストレートパーマをかける際の美容室の選び方と頼み方
セルフチェックを終え、いざ美容室へ。
しかし、どの美容室でも同じというわけではありません。
薄毛に悩む方だからこそ、慎重な美容室選びと、的確なオーダー方法が成功の鍵を握ります。
美容室選びの3つのポイント
ポイント1:カウンセリングを重視してくれる美容室を選ぶ
最も重要なのが、施術前のカウンセリングに十分な時間をかけてくれる美容室を選ぶことです。
流れ作業のようにすぐに施術に入るのではなく、あなたの髪や頭皮の状態をマイクロスコープなどを使って詳しく診断し、悩みや希望を丁寧にヒアリングしてくれる美容師こそ信頼できます。
また、メリットだけでなく、「あなたの髪質だと、これくらいのボリュームダウンは避けられません」「こういうリスクも考えられます」といったデメリットやリスクについても正直に説明してくれる美容師は、誠実である証拠。
ウェブサイトや予約サイトで、「カウンセリング重視」「丁寧なカウンセリング」といったキーワードを掲げているサロンを探してみるのも良いでしょう。
ポイント2:髪や頭皮に優しい薬剤を扱っているか
ストレートパーマの薬剤には様々な種類があります。
従来のアルカリ性の強い薬剤だけでなく、最近では髪や頭皮への負担を軽減した薬剤も増えています。
例えば、「コスメ系」や「化粧品登録」の薬剤(コスメストレートなど)は、医薬部外品である従来のパーマ液に比べて作用がマイルドで、ダメージを抑えやすいとされています。
また、髪が健康な状態に近い弱酸性の領域で施術を行う「酸性ストレート」も、ダメージを最小限に抑えたい方に適した選択肢です。
これらの薬剤は全ての美容室で扱っているわけではありません。
予約の際やウェブサイトで、どのような種類の薬剤を取り扱っているかを確認しておくと良いでしょう。
ポイント3:薄毛や髪質改善に詳しい、経験豊富な美容師を選ぶ
薄毛の方の施術には、特別な知識と技術が求められます。
ただ髪を真っ直ぐにするだけでなく、いかにボリュームを残し、薄毛を目立たせないように仕上げるか、という視点が必要です。
そのため、薄毛の方のカットやパーマの経験が豊富な美容師や、髪質改善メニューに力を入れている美容室を選ぶことをお勧めします。
美容師個人のSNS(Instagramなど)で、施術事例(ビフォーアフター写真など)を確認し、自分と似たような髪質の人の施術例が多く掲載されているかを見るのも有効な判断材料になります。
口コミサイトで、同様の悩みを持つ人の評価を参考にするのも良い方法です。
美容師への伝え方
信頼できる美容室を見つけたら、次は自分の希望を正確に伝えることが重要。
以下の点を意識して、カウンセリングに臨みましょう。
- 「薄毛が気になっている」ことを正直に伝える:これは最も大切なことです。恥ずかしがらずに、「頭頂部のボリュームが気になっていて」「生え際が少し後退してきたように感じていて」など、具体的にどこがどのように気になっているのかを伝えましょう。これを伝えることで、美容師もその点を考慮した施術方法を提案してくれます。
- 「ボリュームは残したい」と具体的に伝える:「ペタッとなりすぎるのは避けたい」「根元の自然な立ち上がりは残してほしい」といった、仕上がりのイメージを具体的に伝えましょう。これにより、美容師は薬剤を塗布する範囲や根元のアイロンのかけ方などを工夫してくれます。
- 施術方法の相談をする:例えば、「根元を数センチあけて薬剤を塗布してもらうことは可能ですか?」とか、「特にくせが気になる顔周りや前髪だけ部分的にかけるのはどうでしょうか?」といった提案を自分からしてみるのも良いでしょう。プロの視点から、その方法のメリット・デメリットを教えてくれるはずです。
- 過去の施術履歴を正確に伝える:過去にいつ頃カラーやパーマをしたか、ブリーチの経験はあるか、普段どのようなスタイリング剤やヘアケア製品を使っているかなど、髪に関する情報はできるだけ正確に伝えましょう。これらの情報は、薬剤選定や施術時間を決める上で非常に重要な手がかりとなります。
ストレートパーマ後のヘアケアが寿命を決める!薄毛を進行させないための5つの習慣
無事にストレートパーマをかけられたとしても、それで終わりではありません。
むしろ、ここからのヘアケアが、美しいストレートヘアを維持し、髪と頭皮の健康を守る上で最も重要になります。
ダメージを受けた髪は非常にデリケートな状態ですので、細心の注意を払いましょう。
習慣1:当日のシャンプーは避ける
施術当日は、シャンプーを我慢しましょう。
ストレートパーマで使用した薬剤が髪の内部で安定し、完全に定着するには時間がかかります。
一般的には24時間から48時間は空けるのが理想とされています。
施術後すぐにシャンプーをしてしまうと、薬剤が流れてしまい、パーマの持ちが悪くなったり、スタイルが崩れやすくなったりする原因になります。
美容師からも必ず説明があるはずですので、その指示に従ってください。
習慣2:アミノ酸系の優しいシャンプーを使う
ストレートパーマ後の髪と頭皮には、洗浄力の強いシャンプーは刺激が強すぎます。
市販の高級アルコール系シャンプー(ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naなどが主成分)は洗浄力が高い反面、必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥や頭皮トラブルを招く可能性があります。
そこでお勧めなのが、洗浄成分がマイルドな「アミノ酸系シャンプー」です。
成分表示に「ココイルグルタミン酸」「ラウロイルメチルアラニンNa」といった記載があるものが目印。
髪と頭皮の潤いを守りながら優しく洗い上げることができるため、ダメージヘアや敏感な頭皮に最適です。
習慣3:トリートメントで徹底的に保湿・補修する
ストレートパーマでダメージを受け、内部の栄養分が流出しやすくなっている髪には、徹底した保湿と栄養補給が不可欠。
シャンプー後に使う「インバストリートメント」と、お風呂上がりの濡れた髪に使う「アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)」の併用を強くお勧めします。
インバストリートメントは、髪の内部に浸透し、ダメージを補修する役割があります。
ケラチン、コラーゲン、セラミドといった髪の主成分や保湿成分が配合されたものを選びましょう。
アウトバストリートメントは、ドライヤーの熱や乾燥、摩擦といった外部刺激から髪を守るコーティングの役割を果たします。
オイルタイプやミルクタイプなど、髪質に合ったものを選び、毛先を中心になじませてください。
習慣4:髪の乾かし方を見直す
濡れた髪は、キューティクルが開いており、非常にデリケートで傷つきやすい状態。
正しい乾かし方をマスターするだけで、髪への負担は大きく変わります。
まず、タオルドライはゴシゴシと擦るのではなく、タオルで髪を挟み込み、優しくポンポンと叩くようにして水分を吸い取ります。
その後、ドライヤーをかけますが、熱が一点に集中しないよう、髪から20cm程度離し、常にドライヤーを振りながら乾かしましょう。
根元から乾かし始め、毛先に向かって風を当てるのがポイント。
8割程度乾いたら、最後に冷風を全体に当てることで、開いたキューティクルが引き締まり、ツヤが出やすくなります。
習慣5:髪に負担をかけない生活習慣
日常生活の中の些細な行動が、髪への負担になっていることがあります。
例えば、髪を強く引っ張るようなきつい結び方は、牽引性脱毛症の原因になることがあります。
ストレートパーマ後は特に切れ毛に繋がりやすいので、シュシュなど柔らかい素材のヘアアクセサリーを使い、緩めに結ぶことを心がけましょう。
また、濡れたまま寝るのは絶対にNG。
雑菌が繁殖しやすくなるだけでなく、枕との摩擦でキューティクルが剥がれ、深刻なダメージの原因となります。
紫外線も髪と頭皮の大敵。
外出時は帽子や日傘、髪用のUVカットスプレーなどを活用し、紫外線対策を怠らないようにしましょう。
ストレートパーマ以外の選択肢は?薄毛とくせ毛を活かす・改善する方法
ここまでストレートパーマについて詳しく解説してきましたが、リスクを考えるとどうしても踏み切れない、という方もいるでしょう。
ストレートパーマをかけることだけが、くせ毛と薄毛の悩みを解決する方法ではありません。
他の選択肢も検討してみましょう。
くせ毛を活かした髪型に挑戦する
発想を転換し、コンプレックスであったくせ毛を「個性」として活かす、という方法もあります。
経験豊富な美容師に相談すれば、あなたのくせの出方や髪質、骨格に合わせて、くせをパーマのように見せる魅力的なヘアスタイルを提案してくれるはずです。
例えば男性であれば、サイドや襟足を短く刈り上げるツーブロックやフェードカットを取り入れると、トップのくせ毛がデザインとして活き、清潔感とスタイリッシュさを両立できます。
女性であれば、くせによるボリュームを活かしてトップに高さを出したショートヘアや、動きのあるレイヤースタイルなどが考えられます。
薄毛が気になる部分をカバーしつつ、おしゃれに見せるカット技術は存在します。
髪質改善トリートメントを試す
最近注目されているのが、「髪質改善トリートメント」です。
これは、ストレートパーマのように髪の結合を切断するのではなく、特殊なトリートメント剤と熱の力で髪の内部を補強し、髪質そのものを整えていく技術です。
代表的なものに「酸熱トリートメント」があります。
ストレートパーマほどの強い矯正力はありませんが、髪の広がりやうねりを自然に抑え、ハリ・コシ・ツヤを与えてくれます。
ダメージを補修しながらクセを扱いやすくするため、ストレートパーマは避けたいけれど、まとまりは欲しいという方に適しています。
ただし、これも施術者の技術力が仕上がりを大きく左右するため、信頼できる美容室で相談することが重要です。
スタイリング剤を工夫する
日々のスタイリング剤を見直すだけでも、髪の悩みは軽減できる場合があります。
パサつきや広がりが気になる場合は、保湿力の高いヘアオイルやヘアバームが有効。
手のひらでよく伸ばしてから、髪の内側から揉み込むようにつけると、ツヤとまとまりが出ます。
逆に、ボリュームを出したい場合は、根元を立ち上げるようにドライヤーをかけた後、ハードタイプのワックスやスプレーを少量使うと良いでしょう。
自分の髪質となりたいスタイルに合ったスタイリング剤を美容師に選んでもらうのも一つの手です。
薄毛自体を解決してストレートパーマを楽しむ方法
薄毛の根本原因がAGAなら、まず専門クリニックへ相談を
ここまで、ストレートパーマという「見た目」を整えるアプローチについて詳しくお話ししてきました。
しかし、もしあなたの薄毛が進行性のものであれば、これはあくまで「対症療法」に過ぎないということを忘れてはいけません。
ストレートパーマは「対症療法」。薄毛の進行は止まらない
ストレートパーマで髪型が整い、一時的に満足できたとしても、薄毛の原因そのものが取り除かれたわけではありません。
特に、成人男性の薄毛の多くを占めるAGA(男性型脱毛症)は、何もしなければ症状はゆっくりと、しかし確実に進行していきます。
※女性の場合は、FAGA(女性男性型脱毛症)
いくら髪型を工夫しても、肝心の髪の毛が減り続けてしまっては、いずれ隠しきれなくなります。
見た目を整えることと並行して、あるいはそれ以上に、薄毛の進行を食い止める「根本治療」に目を向けることが、長期的な悩みの解決には不可欠なのです。
あなたの薄毛はAGAが原因?チェックリスト
AGAは、男性ホルモンと遺伝が主な原因で起こる進行性の脱毛症。
以下の項目に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
- 生え際が後退してきた(おでこが広くなった)
- 頭頂部(つむじ周り)の髪が薄くなってきた
- 以前より髪のハリやコシがなくなり、細く弱々しくなった
- 家族(特に父方・母方の祖父)に薄毛の人がいる
- 抜け毛の中に、細くて短い毛が増えた
これらのサインに心当たりがある場合、AGAの可能性が考えられます。
また、女性の場合でも、同様にホルモンバランスの乱れなどが原因で頭頂部を中心に髪が薄くなる「FAGA(女性男性型脱毛症)」を発症することがあります。
AGAもFAGAも、放置して自然に治ることはありません。
なぜAGA専門クリニックでの治療が必要なのか?
薄毛対策として、市販の育毛剤やサプリメントを試す方もいますが、AGAが原因の場合、それだけで進行を止めるのは非常に困難。
市販の育毛剤の多くは、頭皮環境を整える「医薬部外品」であり、発毛を促進する効果が医学的に認められた「医薬品」とは異なります。
一方で、AGA治療を専門とするクリニックでは、医師の診断のもと、医学的根拠に基づいた治療を受けることができます。
主に、薄毛の進行を抑制する効果のある内服薬(フィナステリド、デュタステリドなど)や、発毛を促進する効果のある外用薬(ミノキシジル)などが処方されます。
これらの治療薬は、医師の処方箋がなければ入手できません。
自己判断での誤ったケアは、効果がないばかりか、貴重な時間とお金を無駄にしてしまうことにもなりかねません。
薄毛の進行を本気で止めたい、改善したいと考えるのであれば、まずは専門のクリニックで無料カウンセリングなどを受け、自分の薄毛の原因を正確に診断してもらうことが最も確実で、結果的に近道となるのです。
AGA治療とストレートパーマは両立できる?
AGA治療を始めたいけれど、ストレートパーマもかけたい、という場合、基本的には両立することが可能。
AGAの治療薬がストレートパーマの効果を妨げたり、その逆が起きたりすることは通常ありません。
ただし、注意点もあります。
治療薬、特に外用薬のミノキシジルは、使い始めに頭皮のかゆみや赤みといった副作用が出ることがあります。
このような頭皮トラブルがある状態でストレートパーマをかけると、症状が悪化する恐れがあるため避けるべきです。
また、AGA治療によって髪質が変化し、ハリやコシが出てくることもあります。
最も大切なのは、クリニックの医師と美容師、両方の専門家と情報を共有し、相談しながら進めることです。
医師にはストレートパーマをかける予定があることを伝え、美容師にはAGA治療中であることを伝えるようにしましょう。
まとめ:薄毛を解決しストレートパーマを楽しもう
記事のポイントのまとめです。
今回は、薄毛の人がストレートパーマをかけても大丈夫なのかを解説しました。
- 薄毛の人がストレートパーマをかけることは「条件付き」で可能だが、髪と頭皮の健康状態が良好であることが大前提。
- メリット(スタイリングの容易さ、清潔感アップなど)と、デメリット(ボリュームダウン、髪と頭皮へのダメージなど)の両方を正しく理解する必要がある。
- 施術を受ける際は、カウンセリングを重視し、髪に優しい薬剤を扱う、薄毛に詳しい美容室を選ぶことが極めて重要。
- 施術後の徹底したヘアケアが、ストレートヘアの維持と髪の健康に不可欠。
- ストレートパーマはあくまで対症療法。薄毛の進行が疑われる場合、特にAGAのサインが見られる方は、手遅れになる前に専門クリニックに相談し、根本原因へのアプローチを開始することが最も重要。
くせ毛と薄毛の悩みは非常に深刻。
しかし、正しい知識を持ち、適切な行動をとれば、その悩みを解消へと導くことは十分に可能です。
まずは、あなたの髪と頭皮の状態を親身になって考えてくれる美容師さん、そして薄毛の根本治療の専門家である医師に、勇気を出して相談することから始めてください。