まずは食生活の改善、質の高い睡眠の確保、ストレス管理、正しいヘアケアといったセルフケアを3ヶ月を目安に徹底することから始めてください。
それでも抜け毛の量が減らない、あるいは生え際の後退や頭頂部の薄毛といったAGA(男性型脱毛症)のサインが見られる場合は、自己判断で放置せず専門家へ相談することが重要です。
進行を食い止め、将来の髪を守るためには、皮膚科または薄毛治療専門クリニックを受診し、医学的根拠に基づいた原因の特定と適切な対処を早期に開始することが最も確実な方法です。
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- 大学生に特有の抜け毛を引き起こす9つの主な原因
- 正常な抜け毛と対策が必要な危険な抜け毛の見分け方
- 自分で今日から始められる具体的なセルフケア方法
- セルフケアで改善しない場合の専門機関の選び方と治療法
目次
大学生が「抜け毛がやばい」と感じる状況とは
抜け毛に悩み始めると、自分の髪の毛が一体どれくらい抜けているのか、客観的な基準が気になってくるものです。
ここでは、正常な抜け毛と、対策が必要な「やばい」抜け毛との見分け方について解説します。
正常な抜け毛と危険な抜け毛の見分け方
人の髪の毛には「ヘアサイクル(毛周期)」というものがあります。
髪の毛は、成長期(髪が伸びる期間)、退行期(成長が止まる期間)、休止期(髪が抜け落ちる期間)というサイクルを繰り返しており、休止期に入った髪が自然に抜け落ちるのは生理現象です。
本来は、健康な人でも1日に50本から100本程度の髪の毛は自然に抜けています。
シャンプーの際には30本~60本程度、朝起きた時の枕についている抜け毛は10本~20本程度であれば、過度に心配する必要はないでしょう。
しかし、以下のようなサインが見られる場合は、注意が必要な「危険な抜け毛」の可能性があります。
1日の抜け毛が明らかに100本を超える日が続く
排水溝や部屋に落ちている髪の毛が、以前と比べて明らかに増えたと感じる場合です。
抜け毛の毛根部分に注目する
- 正常な抜け毛:毛根がふっくらと丸い形をしている。
- 危険な抜け毛:毛根が細く尖っていたり、白い付着物(皮脂の塊など)がついていたりする。これは、ヘアサイクルが乱れ、成長しきる前に抜けてしまったサインかもしれません。
抜けた毛が細く、短い
太く長い毛だけでなく、細くて短い「うぶ毛」のような毛が多く抜ける場合も注意が必要。
髪が十分に成長できていない可能性があります。
大学生が特に注意すべき抜け毛のサイン
前述の抜け毛の本数や毛質に加えて、大学生の皆さんが特に注意してほしい見た目の変化があります。
髪全体のボリュームダウン
「以前より髪のセットが決まらなくなった」「髪がぺたんとしてしまう」と感じる場合、全体の毛量が減少しているサインかもしれません。
分け目が目立つようになった
特に女性の方で、いつも同じ分け目にしていると、その部分の地肌が以前よりくっきりと見えるようになることがあります。
生え際の後退や頭頂部の地肌の透け
鏡で見たときに、額が広くなったように感じたり、頭のてっぺんの地肌が透けて見えたりするのは、AGA(男性型脱毛症)の典型的なサインの一つです。
フケ、かゆみ、赤みなどの頭皮トラブル
抜け毛と同時に、頭皮に炎症が起きている場合は、脂漏性皮膚炎など他の皮膚疾患が原因となっている可能性も考えられます。
これらのサインに一つでも当てはまるのであれば、それは「気のせい」で済ませずに、原因を突き止め、対策を始めるべきタイミングと言えるでしょう。
なぜ大学生で抜け毛が?考えられる9つの主な原因
それでは、なぜ楽しいはずの大学生活で、深刻な抜け毛が起きてしまうのでしょうか。
考えられる原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っている場合がほとんどです。
ここでは、大学生に特有の生活環境も踏まえながら、9つの主な原因を詳しく解説していきます。
原因1:AGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性男性型脱毛症)の早期発症
「AGAはもっと年配の男性がなるもの」と思っている方も多いかもしれませんが、これは大きな誤解です。
AGA(Androgenetic Alopecia)は男性型脱毛症のことで、主な原因は遺伝と男性ホルモン。
男性ホルモンの一種であるテストステロンが、特定の酵素(5αリダクターゼ)と結びつくことで、より強力な「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されます。
このDHTが、髪の成長を妨げ、ヘアサイクルを短縮させてしまうことで、髪が太く長く成長する前に抜け落ち、徐々に薄毛が進行していくのです。
このAGA、実は早い人では10代後半から発症することがあります。
つまり、大学生の時期は、まさにAGAが発症・進行し始める年代と重なるのです。
特に、生え際が後退してきたり、頭頂部が薄くなってきたりといった特徴的な症状が見られる場合は、AGAの可能性を第一に考える必要があります。
AGAは進行性のため、放置していると薄毛は少しずつ進んでいきます。
一方で、女性の場合も同様のメカニズムで薄毛が進行することがあり、これをFAGA(Female Androgenetic Alopecia)またはFPHL(女性型脱毛症)と呼びます。
女性の場合は男性のように特定の部位が禿げるというよりは、髪の分け目を中心に全体的に薄くなる「びまん性脱毛症」という症状を示すことが多いのが特徴です。
原因2:生活習慣の乱れ
大学生になると、一人暮らしを始めたり、サークル活動やアルバイトで帰りが遅くなったりと、生活リズムが大きく乱れがちになります。
この生活習慣の乱れが、髪の健康に深刻な影響を与えることがあります。
睡眠不足
髪の毛は、私たちが眠っている間に分泌される「成長ホルモン」によって成長が促されます。
特に、入眠後の深い眠り(ノンレム睡眠)の時間帯に成長ホルモンは最も多く分泌されると言われています。
レポートの締め切りやオンラインゲーム、飲み会などで慢性的な睡眠不足に陥ると、成長ホルモンの分泌が不足し、髪の成長が妨げられ、抜け毛に繋がることがあります。
食生活の偏り
髪の毛の主成分は「ケラチン」というタンパク質。
そのため、タンパク質の摂取が不足すると、健康な髪を作ることができません。
また、タンパク質を髪の毛に合成する過程で不可欠なのが「亜鉛」であり、頭皮の血行を促進し栄養を届けるためには各種「ビタミン」も必要。
大学生の食生活は、つい手軽なカップラーメンや菓子パン、コンビニ弁当などで済ませてしまいがちです。
このような食生活では、これらの重要な栄養素が不足し、髪がやせ細り、抜けやすくなってしまいます。
過度な飲酒・喫煙
サークルや学部の飲み会など、飲酒の機会が増えるのも大学生の特徴。
アルコールを分解する過程で、髪の成長に必要な亜鉛やビタミンが大量に消費されてしまいます。
また、喫煙は血管を収縮させ、頭皮の血行を著しく悪化させます。
血行が悪くなれば、髪の成長に必要な栄養素が毛根まで届きにくくなり、抜け毛を助長する大きな原因となります。
原因3:学業や就活、人間関係によるストレス
大学生が抱えるストレスは、想像以上に多岐にわたります。
- 学業のプレッシャー:難易度の高い授業の単位取得、レポートや卒業論文のプレッシャー。
- 就職活動の不安:将来への漠然とした不安、エントリーシートの作成、面接の連続。
- 人間関係の悩み:新しい友人関係の構築、サークル内のいざこざ、恋愛の悩み。
- 経済的な問題:アルバイトと学業の両立、奨学金の返済への不安。
このような強いストレスを感じると、私たちの体では自律神経のバランスが乱れます。
自律神経には、体を活動的にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」がありますが、ストレス下では交感神経が優位な状態が続きます。
これにより血管が収縮し、頭皮の血行が悪化。
髪の毛に十分な栄養が届かなくなり、抜け毛を引き起こすのです。
また、ストレスはホルモンバランスの乱れにも繋がり、これも抜け毛の一因となります。
原因4:間違ったヘアケア
良かれと思って毎日行っているヘアケアが、実は頭皮や髪にダメージを与え、抜け毛の原因になっているケースも少なくありません。
洗浄力の強すぎる
シャンプー皮脂や汚れをスッキリ落としたいからと、洗浄力の強い高級アルコール系のシャンプーを使っていると、頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまい、頭皮が乾燥しやすくなります。
頭皮が乾燥すると、フケやかゆみの原因になるだけでなく、外部の刺激から守るバリア機能が低下します。
逆に、体は失われた皮脂を補おうとして、皮脂を過剰に分泌することもあり、毛穴詰まりの原因にもなりかねません。
ゴシゴシ洗いとすすぎ残し
頭皮を清潔にしようと爪を立ててゴシゴシ洗うと、頭皮が傷つき、炎症を引き起こす可能性があります。
また、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しは、毛穴に詰まって炎症を起こしたり、雑菌の繁殖を招いたりする原因になります。
ドライヤーの熱と自然乾燥
ドライヤーを髪や頭皮に近づけすぎると、熱によってタンパク質が変性し、髪がもろくなったり、頭皮が乾燥したりします。
かといって、自然乾燥はもっと問題。
濡れた頭皮は雑菌が繁殖しやすい環境であり、これがフケやかゆみ、嫌な臭いの原因となり、抜け毛に繋がることもあります。
原因5:過度なダイエット
特に女性の大学生に見られる傾向ですが、体型を気にするあまり、極端な食事制限を伴うダイエットを行うことがあります。
急激なダイエットは、体に必要な栄養素、特に前述したタンパク質、亜鉛、ビタミン、ミネラルなどが極端に不足する状態を招きます。
体は生命維持に不可欠な臓器へ優先的に栄養を送るため、生命維持への優先度が低い髪の毛への栄養供給は後回しにされてしまいます。
その結果、髪は栄養失調状態に陥り、細く弱々しくなり、大量に抜け落ちてしまうことがあるのです。
原因6:ヘアカラーやパーマによる頭皮へのダメージ
大学生になると、髪色を明るくしたり、パーマをかけたりとおしゃれを楽しむ機会が増えます。
もちろん、これらを楽しむこと自体は素晴らしいことです。
ただし、ヘアカラー剤やパーマ液は、化学薬品。
これらの薬剤が頭皮に付着すると、人によっては刺激となり、かぶれや炎症(接触性皮膚炎)を引き起こすことがあります。
頭皮のコンディションが悪化すれば、当然、そこに生えている髪の健康にも影響が及び、抜け毛の原因となり得ます。
特に、短期間に何度も繰り返し施術を行うことは、頭皮への負担を増大させるため注意が必要です。
原因7:牽引性(けんいんせい)脱毛症
これは、特定の髪型によって髪が引っ張られ続けることで、毛根に負担がかかり、抜け毛を引き起こす脱毛症です。
女性であれば、毎日きつく結ぶポニーテールやお団子ヘア。
男性でも、長髪をきつく結んでいる場合に起こり得ます。
いつも同じ場所で髪を結んでいると、その部分の生え際や分け目の髪が薄くなってくるのが特徴。
ダンス系のサークルに所属している方や、飲食店などで髪を結ぶ必要があるアルバイトをしている方は、特に注意が必要かもしれません。
原因8:円形脱毛症
円形脱毛症は、コインのような円形や楕円形に髪が突然抜けてしまうのが特徴。
一般的にストレスが原因と思われがちですが、現在では自己免疫疾患の一つと考えられています。
何らかの理由で免疫機能に異常が生じ、本来は体を守るはずのリンパ球が、成長期の毛根を異物と間違えて攻撃してしまうことで、髪が抜けてしまうのです。
ストレスが発症の引き金になることはありますが、直接的な原因ではありません。
一つだけでなく、複数箇所にできたり、頭全体の毛が抜けたりすることもあります。
原因9:その他の疾患(甲状腺機能の異常など)
頻度は高くありませんが、抜け毛が内科的な病気のサインである可能性もゼロではありません。
例えば、甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症といった甲状腺ホルモンの異常は、全身の代謝に影響を与え、その症状の一つとして抜け毛が起こることがあります。
抜け毛以外に、異常な疲労感、体重の急激な増減、動悸、むくみなど、体全体の不調を感じる場合は、一度内科や専門の医療機関を受診することを検討すべきです。
このように、大学生の抜け毛の原因は多岐にわたります。
自分の生活を振り返り、どの原因が当てはまる可能性が高いか考えてみることが、対策への第一歩となります。
今日から始める抜け毛対策セルフケア編
原因が分かったら、次はいよいよ具体的な対策。
専門的な治療を考える前に、まずは自分自身の力で改善できることがたくさんあります。
ここでは、大学生でも今日からすぐに始められるセルフケアの方法を、具体的かつ実践的に解説します。
対策1:食生活の改善
前述の通り、髪はあなたが食べたもので作られています。
バランスの取れた食事は、健康な髪を育むための最も基本的な土台です。
これを理解した上で、髪の成長に特に重要な栄養素と、それらを多く含む食材を見ていきましょう。
タンパク質(髪の主成分)
- 役割:髪の約90%を構成するケラチンというタンパク質の材料になります。
- 多く含む食材:肉類(鶏むね肉、ささみ)、魚介類(アジ、サバ、鮭)、卵、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)、乳製品(牛乳、ヨーグルト)
- 大学生向けアドバイス:学食では焼き魚定食や唐揚げ定食など、主菜がしっかりあるものを選びましょう。コンビニで選ぶなら、サラダチキン、ゆで卵、豆腐、ヨーグルトなどを一品プラスするだけでも大きく改善されます。
亜鉛(髪の合成を助ける)
- 役割:タンパク質をケラチンに変える際に不可欠なミネラルです。不足すると髪の成長が滞ります。
- 多く含む食材:牡蠣、豚レバー、牛肉(赤身)、ナッツ類(アーモンド)、卵黄
- 大学生向けアドバイス:毎日牡蠣を食べるのは難しいですが、定食に付いてくるお味噌汁にワカメを入れたり、間食をスナック菓子からミックスナッツに変えたりするだけでも、亜鉛の摂取量を増やすことができます。
ビタミンB群(頭皮の環境を整える)
- 役割:ビタミンB2は皮脂の分泌をコントロールし、B6はタンパク質の代謝を助けます。頭皮の新陳代謝を促し、健康な状態に保ちます。
- 多く含む食材:豚肉、レバー、うなぎ、マグロ、カツオ、バナナ、玄米、納豆
- 大学生向けアドバイス:白米を玄米や雑穀米に変えてみるのもおすすめです。納豆ご飯に卵をプラスすれば、タンパク質、亜鉛、ビタミンB群を一度に摂取できる優秀なメニューになります。
ビタミンE(血行を促進する)
- 役割:強い抗酸化作用を持ち、血管を拡張して血行を促進します。頭皮の隅々まで栄養を届けるのに役立ちます。
- 多く含む食材:ナッツ類(アーモンド)、植物油、アボカド、かぼちゃ、ほうれん草
- 大学生向けアドバイス:サラダを食べる際に、ナッツをトッピングしたり、ドレッシングをオリーブオイルベースのものにしたりすると手軽に摂取できます。
もちろん、これらの栄養素だけを偏って摂るのではなく、様々な食材をバランス良く食べることが最も重要。
自炊が難しい場合でも、少し意識を変えるだけで食生活は改善できます。
対策2:睡眠の質向上
睡眠は、髪を育てるための「ゴールデンタイム」です。
ただ長く眠るだけでなく、「質」の高い睡眠を確保することが重要になります。
理想的な睡眠時間
個人差はありますが、一般的には6時間から8時間の連続した睡眠が推奨されます。
睡眠の質を高めるための具体的な工夫
- 就寝1〜2時間前に入浴する:湯船に浸かることで一時的に上がった体温が、就寝時に下がっていく過程で自然な眠気を誘います。シャワーだけで済ませず、週に数回でも湯船に浸かる習慣をつけましょう。
- 就寝前のスマートフォン・PC操作を控える:ブルーライトは脳を覚醒させ、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制してしまいます。少なくとも就寝30分前には画面を見るのをやめ、読書やストレッチ、音楽を聴くなどリラックスできる時間に切り替えましょう。
- カフェイン・アルコールの摂取時間に注意:カフェインの覚醒効果は数時間続きます。夕方以降のコーヒーやエナジードリンクは避けましょう。また、アルコールは寝つきを良くするように感じますが、眠りを浅くし、夜中に目が覚める原因になります。
- 寝室の環境を整える:遮光カーテンで光を遮断し、静かで快適な温度・湿度を保つことが大切です。
徹夜での勉強や遊びも大学生の醍醐味かもしれませんが、髪の健康を考えるなら、質の高い睡眠を確保する習慣を身につけることが、何よりの対策となります。
対策3:ストレスとの上手な付き合い方
大学生の生活からストレスを完全になくすことは不可能。
大切なのは、ストレスを溜め込まず、自分に合った方法で上手に発散することです。
適度な運動を習慣にする
ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は、血行を促進し、気分をリフレッシュさせる効果があります。
大学のジムを利用したり、一駅手前で降りて歩いたりするだけでも効果的です。
没頭できる趣味を見つける
音楽、映画鑑賞、読書、ゲーム、楽器演奏、絵を描くことなど、何でも構いません。
勉強やアルバイトのことを忘れ、心から楽しめる時間を持つことが最高のストレス解消になります。
誰かに話を聞いてもらう
悩みを一人で抱え込むと、ストレスは増大します。
信頼できる友人や家族、恋人に話を聞いてもらうだけでも、心は軽くなるものです。
大学の相談窓口を利用する
もし、友人や家族には話しにくい悩みであれば、大学に設置されている学生相談室やカウンセリングセンターを利用するのも一つの手。
専門のカウンセラーが無料で話を聞いてくれ、問題解決の手助けをしてくれます。
自分なりのストレス解消法をいくつか持っておき、気分が落ち込んだ時に実践できるようにしておくことが大切です。
対策4:正しいシャンプー&ヘアケア方法
毎日のシャンプーは、頭皮環境を左右する重要な習慣。
正しい方法をマスターし、頭皮を健やかに保ちましょう。
シャンプー選びのポイント
洗浄力がマイルドな「アミノ酸系」や「ベタイン系」のシャンプーがおすすめです。
成分表示に「ココイルグルタミン酸」「ラウロイルメチルアラニンNa」「コカミドプロピルベタイン」といった成分名があれば、それが目印。
自分の頭皮タイプ(乾燥肌、脂性肌)に合ったものを選びましょう。
正しいシャンプーの手順
- ブラッシング:髪が乾いた状態で、毛先から優しくブラッシングします。髪のもつれをほどき、頭皮の汚れやフケを浮かせる効果があります。
- 予洗い(すすぎ):38℃程度のぬるま湯で、1分〜2分かけて髪と頭皮をしっかりと濡らします。これだけで汚れの7割程度は落ちると言われており、シャンプーの泡立ちも良くなります。
- 泡立てと洗浄:シャンプーを直接頭皮につけるのではなく、手のひらでしっかり泡立ててから髪全体になじませます。爪を立てず、指の腹を使って、頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう。
- すすぎ:洗う時間の2倍以上の時間をかけるつもりで、丁寧にすすぎます。特に、生え際や耳の後ろ、襟足はすすぎ残しが多い部分なので意識して洗い流してください。
- コンディショナー・トリートメント:髪のダメージ補修が目的のため、頭皮にはつけず、毛先を中心になじませます。その後、ぬめり感がなくなるまでしっかりすすぎましょう。
正しい髪の乾かし方
- タオルドライ:清潔なタオルで、髪をこすらず、優しく挟み込むようにして水分を吸い取ります。頭皮もゴシゴシせず、ポンポンと押さえるように拭きましょう。
- ドライヤー:髪から20cm以上離し、同じ場所に熱が当たり続けないように、ドライヤーを小刻みに振りながら乾かします。まずは根元から乾かし始め、全体が8割程度乾いたら、仕上げに冷風を当てるとキューティクルが引き締まり、ツヤが出ます。
この一連のケアを毎日正しく行うことが、健康な頭皮環境を維持し、抜け毛を予防する上で非常に重要です。
対策5:頭皮マッサージ
頭皮マッサージは、硬くなった頭皮をほぐし、血行を促進するのに効果的。
リラックス効果もあるため、ストレス解消にも繋がります。
基本的なマッサージ方法
- 両手の指の腹を使い、耳の上あたりから頭頂部に向かって、円を描くように優しく揉みほぐします。
- 次に、生え際から頭頂部に向かっても同様に行います。
- 最後に、後頭部の首の付け根あたりを、親指でぐっと押し上げるように刺激します。
ポイント
爪を立てず、必ず指の腹を使いましょう。
「痛気持ちいい」と感じるくらいの力加減で行います。
シャンプー中のリラックスした状態や、お風呂上がりの血行が良い時に行うのがおすすめです。
これらのセルフケアは、即効性があるわけではありません。
しかし、最低でも3ヶ月から半年、根気強く続けることで、頭皮環境は着実に改善され、抜け毛の減少や髪質の変化を実感できる可能性があります。
大学生なのに抜け毛がやばい場合はAGAまたはFAGAが進行している可能性も
一向に抜け毛が減らない、むしろ悪化しているように感じる…。
もしあなたがそのような状況にあるなら、それはセルフケアの限界であり、専門家の力を借りるべきサインかもしれません。
一人で悩み続ける時間は、もしかしたら貴重な髪を失い続ける時間になってしまう可能性があります。
専門機関を受診するべきサイン
以下のような状況が一つでも当てはまる場合は、勇気を出して専門機関の扉を叩くことを強くお勧めします。
- 数ヶ月セルフケアを続けても、抜け毛の量が減らない、または増えている。
- 生え際の後退や頭頂部の薄毛など、AGA/FAGAの典型的な症状が進行している。
- 髪の毛が細く弱々しくなり、明らかに地肌が広範囲で見えている。
- 抜け毛だけでなく、頭皮に強いかゆみ、痛み、フケ、湿疹などがある。
- 円形など、局所的にごっそりと毛が抜けている箇所がある。
- 抜け毛以外に、全身の倦怠感や体重の急激な変化など、体調不良を感じる。
これらのサインは、あなたの抜け毛が生活習慣の改善だけでは対処できない、医学的なアプローチが必要な状態であることを示唆しています。
どこに相談すればいい?抜け毛の相談先
抜け毛の悩みを相談できる専門機関には、主に「皮膚科」と「AGA・薄毛治療専門クリニック」の二つがあります。
それぞれに特徴があるため、自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。
皮膚科
- 得意分野:円形脱毛症、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎など、頭皮の炎症や皮膚疾患が原因の抜け毛。
- 特徴:健康保険が適用される治療が中心です。まずは皮膚の病気がないか診断してもらうのに適しています。
- こんな人におすすめ:頭皮のかゆみや赤み、フケがひどい人。コインのように円形に抜けている人。
AGA・薄毛治療専門クリニック
- 得意分野:AGA(男性型脱毛症)およびFAGA(女性型脱毛症)の診断と治療。
- 特徴:薄毛治療に特化しているため、マイクロスコープによる頭皮診断や血液検査など、原因を特定するための詳しい検査が可能です。内服薬や外用薬、さらには植毛など、幅広い治療の選択肢があります。治療は基本的に自由診療(保険適用外)となります。
- こんな人におすすめ:生え際や頭頂部から薄くなってきた人。遺伝的な要因が気になる人。セルフケアでは効果がなく、根本的な薄毛治療を始めたいと考えている人。
もしあなたの抜け毛の原因がAGAやFAGAである可能性が高い場合、最初から薄毛治療専門のクリニックに相談する方が、診断から治療までスムーズに進むことが多いでしょう。
勇気を出して一歩先へ!AGA・FAGAの専門治療とは
専門クリニックでの治療と聞くと、「費用が高そう」「どんなことをされるのか不安」と感じるかもしれません。
しかし、進行性であるAGAやFAGAに対しては、医学的根拠に基づいた治療を行うことが、将来の髪を守るための最も確実な道筋となります。
ここでは、クリニックでどのような治療が行われるのか、その概要を解説します。
専門クリニックで行われること
多くのクリニックでは、以下のような流れで診察が進みます。
- 無料カウンセリング:まずは専門のカウンセラーが、あなたの悩みや生活習慣、抜け毛の経緯などを丁寧にヒアリングします。ここで不安なことや疑問点を全て相談できます。
- 医師による診察・検査:次に、医師が頭皮の状態を直接視診したり、マイクロスコープを使って毛穴の状態や髪の太さを詳細に確認したりします。必要に応じて、血液検査を行い、ホルモン値や栄養状態をチェックすることもあります。
- 診断と治療方針の提案:これらの診察・検査結果を総合的に判断し、あなたの抜け毛の根本原因を診断します。そして、その原因とあなたの希望、予算に合わせた最適な治療プランを提案してくれます。無理に高額な治療を勧められることは少なく、納得できるまで説明を受けることができます。
主なAGA治療法(男性向け)
男性のAGA治療の基本は、進行を食い止める「守りの治療」と、髪を育てる「攻めの治療」を組み合わせることです。
内服薬(守りの治療)
- フィナステリド/デュタステリド:これらは、AGAの元凶であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える働きを持つ薬です。抜け毛の進行を抑制し、ヘアサイクルを正常な状態に戻すことを目的とします。ごく稀に性機能に関する副作用の報告もありますが、医師の管理下で服用すればリスクは最小限に抑えられます。
外用薬(攻めの治療)
- ミノキシジル:もともとは血圧を下げる薬として開発されましたが、発毛効果があることが分かり、薄毛治療薬として使われるようになりました。頭皮の血管を拡張して血流を改善し、毛母細胞を活性化させることで、発毛を促進します。使用開始初期に一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがありますが、これは治療が効いているサインでもあります。
主なFAGA治療法(女性向け)
女性の薄毛(FAGA)治療では、男性とは異なるアプローチが取られます。
外用薬
- ミノキシジル:女性の薄毛治療においてもミノキシジルの外用薬は有効な選択肢です。ただし、男性用よりも低濃度のものが推奨されます。
内服薬
- スピロノラクトンなど:男性ホルモンの働きを抑制する作用がある薬で、ホルモンバランスの乱れが原因の薄毛に用いられることがあります。
- ビタミン・ミネラル・アミノ酸などのサプリメント:食事だけでは不足しがちな、髪の成長に必要な栄養素を補うために、医療機関専売のサプリメントが処方されることもあります。
進行してしまった場合の選択肢「植毛」
薬物治療では改善が難しいほど薄毛が進行してしまった場合や、より根本的な解決を望む場合の選択肢として「自毛植毛」があります。
これは、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の自分自身の髪の毛を、毛根ごと薄毛の気になる部分に移植する外科手術。
自分の組織を使うため拒絶反応が起こりにくく、一度生着すれば、他の髪と同じように生え変わり続けるという大きなメリットがあります。
ただし、外科手術であること、そして費用が比較的高額になるというデメリットもあります。
大学生にとってすぐに決断できるものではないかもしれませんが、将来的な選択肢の一つとして、このような方法があることを知っておくことは無駄ではありません。
治療にかかる費用と期間の目安
AGA・FAGA治療は自由診療のため、クリニックや治療内容によって費用は異なります。
- 費用の目安:一般的な内服薬や外用薬による治療であれば、月々1万5千円~3万円程度が相場です。クリニックによっては、大学生向けの割引プランやモニター制度を設けている場合もあります。
- 期間の目安:治療効果を実感できるようになるまでには、ヘアサイクル(毛周期)の関係から、最低でも6ヶ月程度の継続が必要です。すぐに結果が出なくても焦らず、医師の指示に従って根気強く治療を続けることが大切です。
まとめ:大学生で抜け毛がやばい場合は将来のために早急に対処しよう
記事のポイントのまとめです。
この記事では、大学生で抜け毛に悩むあなたのために、考えられる原因から、自分でできる対策、そして専門的な治療法まで、幅広く解説してきました。
重要なポイントをもう一度繰り返します。
- 大学生の抜け毛には、AGA/FAGAの早期発症、生活習慣の乱れ、ストレス、間違ったヘアケアなど、様々な原因が考えられます。
- まずは、食生活の改善、質の高い睡眠、ストレスケア、正しいシャンプーなど、自分自身でできるセルフケアを徹底することが第一歩です。
- 数ヶ月セルフケアを続けても改善が見られない、あるいは悪化する場合は、AGA/FAGAなど医学的な治療が必要なサインです。
- その際は、一人で悩み続けずに、皮膚科や薄毛治療専門クリニックといった専門機関に相談することが、将来の髪を守るための最も確実で効果的な方法です。
抜け毛の悩みは非常にデリケートで、人に相談しにくいものです。
しかし、その悩みと向き合い、この記事をここまで読んでくださったあなたは、すでに問題解決への大きな一歩を踏み出しています。
正しい知識を武器に、適切な行動を起こすことで、未来は変えられます。