
1日に抜ける髪の本数には個人差があり、洗髪の間隔や髪の長さによっても目に入る量が変わるため、本数だけで抜け毛が多いかどうかを決めることはできません。
例えば、2日ぶりに髪を洗えば排水口にたまる髪は増えますし、ロングヘアの方は同じ本数でも量が多く見えやすくなります。
判断の目安になるのは、普段と比べて抜け毛が増えた状態が数ヶ月続いていないか、生え際の後退や分け目・頭頂部の地肌の透け感、細く短い毛の増加といった変化がないかという点です。
こうした変化が1つでもあれば、本数が一定を超えるのを待たずに、AGA・FAGA治療に対応するクリニックで状態を確認してもらいましょう。
- 抜け毛が多い原因はAGA・FAGA、休止期脱毛、病気や薬の影響などさまざま
- 本数より生え際・分け目の変化や抜け毛が続く期間が相談の目安
- AGA・FAGA治療は自由診療のため月々の総額と解約条件を事前に確認
- 方針や費用は院ごとに異なるため別のAGAクリニックでのセカンドオピニオンも選択肢
抜け毛が多い原因と急に増えたときの確認ポイント
抜け毛が増える原因は1つではなく、AGA・FAGAのように少しずつ進むものもあれば、ストレスや体調の変化をきっかけに一時的に増えるものもあります。
見た目だけで原因を見分けるのは難しいものの、原因ごとの特徴を知っておくと、自分の状態を医師に伝えやすくなります。
まずは抜け毛の量の考え方から確認していきましょう。
抜け毛の量は本数だけでは判断できない

1日に抜ける髪の本数は、多いか少ないかを考える材料の1つにはなりますが、本数だけで正常か異常かは決められません。
髪は毎日一定の量が自然に抜け落ちていて、洗髪の間隔や髪の長さによって、目に入る抜け毛の量が変わるためです。
例えば、2日ぶりに髪を洗えば1日分より多くの髪が排水口にたまりますし、ロングヘアの方は同じ本数でも量が多く見えやすくなります。
本数を毎日数えるより、普段と比べて増えた状態が続いていないか、髪の細さや地肌の見え方が変わっていないかを確認するほうが、状態を把握しやすいでしょう。
AGA・FAGAによる抜け毛


AGA(男性型脱毛症)とFAGA(女性男性型脱毛症)は、男性ホルモンや遺伝の影響を受けて、髪が少しずつ細く短くなっていく脱毛症です。
男性のAGAは生え際の後退や頭頂部の薄毛から始まることが多く、進み方はハミルトン・ノーウッド分類という基準で分けられます。
女性のFAGAは、生え際は保たれたまま、分け目や頭頂部を中心に髪全体のボリュームが減っていくのが特徴とされています。
どちらも、ある日急に大量に抜けるというより、抜け毛に細く短い毛が混じるようになり、気づいたときには地肌が目立っていたというケースが少なくありません。
中国の6都市で行われた調査では、AGAの割合は男性で21.3%、女性で6.0%でした。
また、AGAのある人のうち、男性の29.7%、女性の19.2%に薄毛の家族歴がありました。

AGA・FAGAは、一時的な抜け毛のように原因がなくなれば落ち着くタイプとは異なり、少しずつ進んでいくのが特徴です。
家族に薄毛の人がいて抜け毛の増加が気になる場合は、早めにAGA・FAGA治療に対応するクリニックで今の状態を確認しておくと安心です。
ストレスや高熱をきっかけに起こる休止期脱毛

強いストレスや高熱、手術、出産、短期間での大きな体重減少などがきっかけとなり、多くの髪が一斉に抜け落ちる準備段階に入ることがあります。
これを休止期脱毛といい、きっかけとなった出来事からしばらくたってから抜け毛が増えるのが特徴です。
原因がなくなれば、多くは時間とともに落ち着いていきます。

ただし、休止期脱毛の陰にAGA・FAGAが隠れていることもあり、抜け毛が落ち着いたあとも髪のボリュームが戻らない場合は注意が必要です。
短期間でまとまって抜ける脱毛症

数日から数週間のうちに髪がまとまって抜け、コインのような丸い脱毛部分ができる場合は、円形脱毛症の可能性があります。
円形脱毛症は免疫の働きが関わっていると考えられており、AGA・FAGAとは原因も対処法も異なる脱毛症です。
脱毛部分が1ヶ所だけとは限らず、眉毛やまつ毛など頭髪以外が抜けることもあります。
髪がごっそり抜けた場合や、地肌が丸く見えている場合は、様子を見ずに早めに医療機関で対面の診察を受けてください。
甲状腺の病気・鉄不足・薬の副作用


抜け毛は、体の中の変化が原因で起こることもあります。
甲状腺ホルモンの働きが強すぎる場合も弱すぎる場合も、髪が抜けやすくなるのが特徴です。

疲れやすい、むくみや動悸がある、体重が急に変わったといった症状を伴うときは、血液検査で甲状腺の働きを確かめる必要があります。
また、鉄が不足すると髪をつくる細胞に栄養が届きにくくなり、月経のある女性は特に鉄不足になりやすい傾向です。
服用中の薬の副作用で髪が抜けるケースもあるため、自己判断で薬をやめず、薬の名前を控えたうえで医師に相談しましょう。
頭皮の炎症や髪を引っ張る習慣

頭皮にかゆみや赤み、フケが続いている場合は、炎症によって毛根の環境が悪くなり、抜け毛が増えることがあります。

また、ポニーテールやおだんごなど髪をきつく結ぶ髪型を毎日続けていると、引っ張られる生え際や分け目の髪が少なくなる場合があります。
なお、根元から抜けた髪と途中で切れた髪は別物です。
カラーやパーマ、摩擦などで傷んだ髪が途中で切れているだけなら、抜け毛が増えたわけではありません。
季節の変わり目に増える抜け毛

夏の終わりから秋にかけて、抜け毛が増えたと感じる方は少なくありません。
季節によって抜け毛の量が変わる可能性は指摘されているものの、季節の影響だけで説明できるかどうかは個人差が大きいところです。
「秋だから仕方ない」と決めつけてしまうと、同じ時期に進んでいたAGA・FAGAに気づくのが遅れることもあります。
季節が変わっても抜け毛が落ち着かない場合や、生え際・分け目の変化を伴う場合は、季節以外の原因を疑ってみましょう。
男性と女性で異なる抜け毛の進み方

前述の通り、男性はAGAによって生え際や頭頂部から薄くなる形が多く、女性はFAGAによって分け目や頭頂部を中心に全体が薄くなる形が多いのが違いです。
男性は20代から進み始めることもあり、抜け毛の中に細く短い毛が混じり始めたら注意したいサインといえます。
一方、女性は原因が重なりやすく、出産や更年期によるホルモンの変化、鉄不足、FAGAなどが同時に関わっていることも珍しくありません。
特に出産や更年期の前後は、一時的な抜け毛とFAGAの見分けがつきにくい時期といえるでしょう。
年代ごとに増える抜け毛と確認したいこと

AGA・FAGAは、年齢が上がるほど割合が高くなる傾向があります。
韓国の男性5,531人を対象にした調査では、ハミルトン・ノーウッド分類でIII型以上のAGAの割合は20代で2.3%、30代で4.0%、40代で10.8%、50代で24.5%です。
女性4,601人のFAGAの割合も、20代で0.2%、40代で3.8%、60代で11.7%と、年齢とともに高くなっていました。
:The prevalence and types of androgenetic alopecia in Korean men and women.|アメリカ国立生物工学情報センター
中国の6都市の調査でも、男性は18〜29歳で2.8%、30〜39歳で13.3%、40〜49歳で21.4%と、30代から割合が大きく上がっています。
女性は18〜29歳で1.3%、40〜49歳で5.4%という結果でした。
割合こそ低いものの、20代・30代でもAGA・FAGAは起こります。

若いからと様子を見続けず、抜け毛の増え方や生え際・分け目の変化を確認しておきましょう。
40代以降は、更年期のホルモン変化や持病の薬の影響も重なりやすいため、体調の変化や飲んでいる薬もあわせて医師に伝えることが大切です。
早めにクリニックへ相談したいサイン

抜け毛が増えたと感じたとき、次のような変化があれば、AGA・FAGAなどの可能性を確かめるために早めにクリニックへ相談しましょう。
- 生え際が後退してきた、額が広くなった
- 頭頂部や分け目の地肌が透けて見えるようになった
- 抜け毛の中に細く短い毛が増えた
- 髪のハリやコシがなくなり、ボリュームが減った
- 抜け毛が増えた状態が数ヶ月続いている
- 家族に薄毛の人がいて、自分の抜け毛も増えてきた
1つでも当てはまる場合は、AGA・FAGA治療に対応するクリニックで今の状態を確かめておくと、その後の変化を比べる基準ができます。
なお、頭皮に強い痛み・赤み・膿がある場合や、発熱やだるさなどの体調不良を伴う場合は、早めに医療機関で対面の診察を受けてください。
抜け毛が多いときにできる対策とクリニックでの治療
抜け毛への対策を選ぶには、髪が抜ける仕組みと、市販のケア用品とクリニックの治療の役割の違いを知っておくことが大切です。

原因によって合う対策は変わるため、仕組みを知っておくと、今の自分に必要な対応を考えやすくなります。
ヘアサイクルと抜け毛が増える仕組み

髪は、伸び続ける「成長期」、成長が止まる「退行期」、抜け落ちるのを待つ「休止期」の3つの時期を繰り返しています。
健康な頭皮でも毎日髪が抜けるのは、休止期を終えた髪が自然に抜け落ち、同じ毛穴から新しい髪が生えてくるためです。
前述の通り、休止期脱毛ではストレスや体調の変化をきっかけに多くの髪が一斉に休止期へ移るので、抜け毛が一時的に増えます。
この場合は毛穴そのものが残っているため、原因がなくなれば髪はまた生えてくるのが一般的です。

一方、AGA・FAGAでは成長期が短くなり、髪が太く長く育つ前に抜けてしまいます。
これを繰り返すうちに細く短い毛の割合が増え、髪全体のボリュームが少しずつ減っていきます。
一時的な抜け毛では「抜ける量」が増えるのに対し、AGA・FAGAでは「育つ髪の太さ」が変わっていく点が大きな違いです。
市販のケア用品とクリニックの治療の違い

抜け毛対策として売られている製品は、法律上「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3つに分かれていて、それぞれ期待できる働きが異なります。
- 医薬品:病気の治療を目的とした製品で、市販品の中には薬剤師の説明を受けてから購入するものもある
- 医薬部外品:育毛や脱毛の予防など、穏やかな作用が認められた製品
- 化粧品:頭皮や髪を清潔に保ったり、すこやかに保ったりする製品
医薬部外品や化粧品は、AGA・FAGAの治療を目的としたものではありません。
市販の医薬品にも、使える年齢や脱毛症の種類などに条件が決められているものがあります。

一方、クリニックでは医師が抜け毛の原因を診察したうえで、原因に合った治療方法を提案します。
自分の抜け毛がAGA・FAGAによるものかわからないまま製品を買い替え続けるより、一度診察で原因を確かめたほうが、遠回りを避けやすいでしょう。
AGA・FAGA治療の主な方法と注意点

AGA・FAGA治療では、医師が頭皮の状態や体調、持病などを確認したうえで、飲み薬や塗り薬などから治療方法を提案します。
日本の診療ガイドラインでは、男性のAGAと女性のFAGAのそれぞれに第一選択として推奨されている薬がある一方で、男性のAGA治療で使われる一部の飲み薬は、女性には使用してはいけないとされています。
同じ薬でも男性と女性で扱いが異なるため、家族に処方された薬を使ったり、男性用の薬を女性が使ったりするのは避けてください。
どの治療にも副作用が出る可能性があり、効果の出方にも個人差があります。
起こりうる副作用と症状が出たときの相談方法、効果を判断するまでの期間を、診察の際に確認しておきましょう。
また、海外から個人輸入した薬は品質や成分を確認できないうえ、健康被害が起きても医薬品副作用被害救済制度の対象外となるため、使用を控えることが大切です。
妊娠中・授乳中の方や妊娠を希望している方には使えない薬もあるので、診察で必ず伝えてください。
AGA・FAGAクリニックの診察の流れと費用

診察は、問診から始まるのが一般的です。
抜け毛が増えた時期、気になる部分、家族の薄毛、持病や服用中の薬などを聞かれるので、事前にメモしておくとスムーズに伝えられます。
問診のあとは、頭皮や髪の状態を目で見たり、マイクロスコープで拡大したりして確認します。
オンライン診療の場合は、スマートフォンのカメラで頭皮の様子を見せる形が多いです。
甲状腺の働きや鉄不足など、ほかの原因が疑われるときに血液検査を行うクリニックもありますが、検査の有無や料金はクリニックごとに違います。
AGA・FAGA治療は健康保険が使えない自由診療のため、費用は全額自己負担です。
料金の設定はクリニックによって異なるので、診察料、薬代、検査料、配送料を含めた月々の総額と、定期配送の契約条件や解約の方法を予約前に確認しておきましょう。
診察を受けたからといって、その場で治療を始めなければならないわけではありません。
原因と費用の説明を聞き、納得してから治療を始めるかどうかを決められます。
クリニックを選ぶときに比べたいポイント

相談先を選ぶときは、まず自分の性別の診療に対応しているかを確認してください。
AGA治療を中心に行うクリニックの中には、男性だけを対象にしているところもあります。

そのうえで、次のような点を比べてみましょう。
- オンライン診療と対面診療のどちらに対応しているか
- 診察料や薬代などの費用がサイトにわかりやすく書かれているか
- 副作用が出たときに相談できる窓口があるか
- 定期配送などの契約条件と、解約の方法が書かれているか
- 女性の場合は、妊娠中・授乳中の相談を受け付けているか
オンライン診療は通院の手間を減らせる一方、頭皮を直接診てもらいたい場合や、血液検査をその場で受けたい場合は対面診療が向いています。
抜け毛が多い原因と対策
抜け毛が増える原因には、AGA・FAGAのように少しずつ進むものと、ストレスや体調の変化による休止期脱毛のように一時的なものがあります。
ほかにも、円形脱毛症、甲状腺の病気、鉄不足、薬の副作用、頭皮の炎症など、原因はさまざまです。
本数だけで判断するのは難しいため、普段との違いや生え際・分け目の変化、抜け毛が続いている期間に目を向けましょう。
AGA・FAGAは年齢とともに割合が高くなる一方で、20代から始まることもあります。
まとめ:抜け毛が多い状態が続くときは早めにAGA・FAGAクリニックへ相談
記事のポイントのまとめです。

抜け毛が多い状態が数ヶ月続いている場合や、生え際・分け目の変化に気づいた場合は、様子を見続けるより一度クリニックで状態を確かめておきましょう。
市販品を試し続けて時間がたつより、一度クリニックで原因を確認しておくほうが、自分に合った対策を選びやすいでしょう。
オンライン診療に対応するクリニックであれば、通院の時間がとりにくい方でも自宅から相談できます。
診察を受けてもすぐに治療を始める必要はないため、まずは原因と費用の説明を聞くところから始めてみてください。



















































































診察料0円で相談OK
診察料0円で相談OK