
髪が抜ける際に頭皮の痛みがないことは、まったく異常ではありません。
自然なヘアサイクルにおいて休止期を終えた髪は、毛根との接着が緩んでいるため、ブラッシングやシャンプーなどの軽い刺激で痛みなく抜け落ちます。
毛包周囲には感覚神経が存在しますが、これらは主に機械的な強い刺激に反応するものであり、準備完了した髪が自然に離れる際には神経を強く刺激しません。
したがって、痛みがないことはむしろ正常な脱毛プロセスが機能している証拠といえます。
AGA・FAGAは進行性の病気です。
実は、気にしている今も進行しています。


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- 髪が抜けるときに痛みがないのは正常なヘアサイクルの証拠
- 頭皮に痛みがある「トリコダイニア」はストレスや神経伝達物質が関係
- 抜け毛で重要なのは痛みの有無より「量」と「パターン」の観察
- AGA・FAGAは早期に専門治療を受けることで進行を抑えられる可能性
髪が抜けるときに痛くないのは正常なのか

まずは、髪が抜ける際に痛みを感じないことが「正常」なのかどうかについて、詳しく見ていきましょう。
多くの方が不安に感じるポイントですが、結論としては「痛みがないのは自然なこと」です。
ここでは、髪の毛が頭皮から抜け落ちる仕組みと、神経の働きについて解説していきます。
ヘアサイクルと自然な抜け毛のメカニズム

髪の毛には「ヘアサイクル*1」と呼ばれる成長周期があります。
このサイクルは大きく分けて、成長期(アナゲン期)、退行期(カタゲン期)、休止期(テロゲン期)、そして脱毛期(エクソゲン期)の4つの段階に分かれています。
成長期は髪が活発に伸びる時期で、頭髪の場合は2〜8年ほど続きます。
退行期になると毛根が徐々に縮小し、髪の成長は止まります。
休止期に入った髪は毛根から離れ、次に生えてくる新しい髪に押し出されるようにして抜け落ちていきます。
健康な頭皮では、常に約10万本の髪の毛が生えており、このうち約9%が休止期にあるとされています。
1日あたり50〜100本程度の髪が抜けるのは、ヘアサイクルにおける自然な現象です。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
休止期を終えて脱毛期に移行した髪は、毛根と毛包の接着が緩んでいます。
このため、ブラッシングやシャンプーなどのちょっとした刺激で簡単に抜け落ちます。
言ってしまえば、すでに「抜ける準備が整った髪」が離れていくだけなので、痛みを感じることはほぼありません。
これは男性でも女性でも同じです。
髪が抜けるときに痛みがないのは、まさにこの自然な脱毛プロセスが正常に機能している証拠といえます。
毛包周辺の神経構造と痛みの仕組み

頭皮には多くの神経終末が存在しています。
特に毛包(髪の毛を生み出す組織)の周囲には、触覚や振動を感知するための感覚神経が密集しています。
毛包を取り囲む神経のネットワークは「毛包神経叢」と呼ばれ、髪を動かしたり引っ張ったりしたときの感覚を脳に伝える役割を担っています。
ただし、ここで重要なのは、毛包周囲の神経が反応するのは「機械的な刺激」であるという点です。
髪を無理に引っ張れば痛みを感じますが、自然に抜け落ちる髪は毛根との接着が緩んでいるため、神経を強く刺激することがありません。
つまり、自然脱毛時に痛みがないのは、神経の構造上も当然のことなのです。
逆に、髪を強く引っ張ったときや、炎症によって毛包周辺が刺激を受けやすくなっているときには、痛みを感じることがあります。
この違いを理解しておくと、「痛みがない=異常」という誤解を解くことができます。
抜け毛の量が増えても痛みがない場合について

「最近、抜け毛がすごく増えたのに、まったく痛くない」と不安になる方もいるかもしれません。
実際、ストレスや体調の変化、季節の変わり目などによって、一時的に抜け毛が増えることはあります。
このような状態は「休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)」と呼ばれ、髪の毛が通常より早く休止期に入ってしまうことで起こります。
休止期脱毛症では、1日に300本以上の髪が抜けることもありますが、それでも痛みを伴わないケースがほとんどです。
参考:Telogen effluvium: a comprehensive review
休止期脱毛症の原因としては、高熱を伴う感染症、出産後のホルモン変化、急激なダイエット、精神的なストレス、薬の副作用などが挙げられます。
ただし、抜ける髪自体は休止期を終えた「準備完了の髪」であるため、やはり痛みは生じません。
もちろん、抜け毛の量が明らかに増えた場合は、何らかの原因が隠れている可能性があります。
痛みがないから大丈夫、と安心しきるのではなく、抜け毛の量や期間、頭皮の状態などを総合的に見て判断することが大切です。
ちなみに、休止期脱毛症は多くの場合、原因となるストレスや体調変化が解消されれば、3〜6ヶ月程度で自然に回復します。
とはいえ、半年以上続く場合や、明らかに髪のボリュームが減ってきたと感じる場合は、専門のクリニックで診てもらうことをおすすめします。
「痛みがある」状態と「痛みがない」状態の比較

ここで一度、「痛みがある場合」と「痛みがない場合」を比較してみましょう。
「痛みがない」場合は、先ほど説明したように、自然なヘアサイクルによる脱毛である可能性が高いです。
毛根との接着が緩んだ髪が、日常的な刺激で抜け落ちているだけなので、心配しすぎる必要はありません。

一方、「痛みがある」場合は、頭皮に何らかの炎症や過敏状態が起きている可能性があります。
医学的には、抜け毛に伴う頭皮の痛みや違和感を「トリコダイニア(trichodynia)」と呼びます。
この症状については、次の章で詳しく解説しますが、ストレスや神経伝達物質の異常、心理的な要因などが関与しているとされています。
つまり、「痛みがあるほうが良い」わけでも、「痛みがないほうが良い」わけでもありません。
重要なのは、痛みの有無だけで状態を判断するのではなく、抜け毛の量や頭皮の状態、生活習慣など、さまざまな要素を総合的に見ることです。
もし抜け毛と同時に頭皮の痛みや焼けるような感覚、かゆみなどがある場合は、トリコダイニアの可能性を疑い、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
男性と女性で抜け毛のパターンに違いはあるか

抜け毛のパターンや原因は、男性と女性で異なる部分があります。
男性の場合、最も多い薄毛の原因は「男性型脱毛症(AGA*2)」です。
AGAは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン*3(DHT)が毛包に作用し、髪の成長期を短くしてしまうことで起こります。
生え際や頭頂部から薄くなりやすいのが特徴で、進行すると地肌が目立つようになります。
AGAでは、髪が細く短くなっていく「軟毛化」が進むため、抜け毛自体に痛みを感じることはほとんどありません。
女性の場合は、「女性型脱毛症(FAGA/FPHL)」と呼ばれるパターンが多く見られます。
女性は男性のように生え際が後退するケースは少なく、髪全体が薄くなるびまん性の脱毛が特徴です。
ホルモンバランスの変化、加齢、ストレス、栄養不足など、さまざまな要因が複合的に関わっています。
また、女性は出産後の休止期脱毛症を経験することが多く、「産後の抜け毛」に悩む方は少なくありません。

約20%の女性が産後に一時的な抜け毛の増加を経験するとされています。
参考:Telogen effluvium: a comprehensive review

男女ともに、抜け毛の際に痛みがないのは通常の状態です。
しかし、抜け毛のパターンや進行具合には違いがあるため、気になる場合は性別に応じた適切な診断を受けることが大切です。
自然脱毛と病的な脱毛の見分け方

「自分の抜け毛は自然なものなのか、それとも何か問題があるのか」を見分けるポイントをいくつか紹介します。
まず、1日の抜け毛の量を大まかに把握してみてください。

シャンプー時やブラッシング時に抜ける髪を数日間観察し、明らかに以前より増えていないかをチェックします。
1日100本程度までの抜け毛は正常範囲ですが、それを大幅に超える状態が続く場合は注意が必要です。
次に、抜けた髪の毛の状態を見てみましょう。
自然に抜けた髪は、毛根部分が白っぽい綿棒状(クラブヘア)になっています。
これは休止期を終えた正常な髪の特徴です。
一方、毛根が黒っぽかったり、髪が途中で切れていたりする場合は、何らかの異常が起きている可能性があります。
さらに、頭皮の状態も重要なチェックポイントです。
赤み、フケ、かゆみ、痛みなどがある場合は、頭皮のトラブルが抜け毛に影響しているかもしれません。
こうしたチェックポイントを踏まえ、気になる症状が続く場合は、皮膚科や薄毛専門クリニックでの診察を受けることをおすすめします。

自己判断で放置すると、改善の機会を逃してしまうこともあります。
トリコダイニアとは何か:抜け毛と頭皮の痛みの関係
髪が抜けるときに痛みを感じる状態は、医学的に「トリコダイニア(trichodynia)」と呼ばれています。
この章では、トリコダイニアの定義や症状、原因、そしてどのような人に起こりやすいのかを詳しく解説していきます。
トリコダイニアの定義と症状

トリコダイニアは、頭皮の痛みや不快感が抜け毛と関連して現れる状態を指します。
1996年にイタリアの皮膚科医レボーラらによって初めてこの名称が提唱されました。
具体的な症状としては、頭皮のピリピリとした痛み、焼けるような感覚、チクチクする違和感などがあります。
これらの症状は、髪を触ったり、ブラッシングしたり、帽子をかぶったりすることで誘発されることが多いです。
参考:Presence of Trichodynia Symptoms in Hair Diseases and Related Factors
トリコダイニアは、脱毛症の患者に比較的よく見られる症状です。
ある研究では、脱毛症の患者249人を対象に調査を行ったところ、35.7%がトリコダイニアの症状を訴えていました。
Presence of Trichodynia Symptoms in Hair Diseases and Related Factors
また、別の研究では317人の脱毛症患者のうち32%が頭皮の敏感さを訴え、そのうち72.5%がトリコダイニア(痛みまたは焼けるような感覚)を経験していました。
参考:Sensitive scalp: An epidemiologic study in patients with hair loss
なお、トリコダイニアは単独で起こることもありますが、休止期脱毛症や男性型脱毛症など、他の脱毛症と併発することが多いです。
トリコダイニアが起こる原因

トリコダイニアの正確な原因は、まだ完全には解明されていません。
しかし、いくつかの要因が関与していると考えられています。
まず注目されているのが、神経伝達物質「サブスタンスP」の関与です。
サブスタンスPは痛みの伝達や炎症反応に関わる物質で、頭皮の血管や神経終末に存在しています。
トリコダイニアの患者では、頭皮においてサブスタンスPの発現が増加していることが報告されています。
サブスタンスPには血管拡張作用があり、これが頭皮の不快感や痛みを引き起こす一因と考えられています。
また、心理的な要因も大きく関係しています。
トリコダイニアを訴える患者の中には、うつ症状、不安障害、強迫性パーソナリティ障害などの心理的な問題を抱えている方が多いという報告があります。
ストレスや精神的な負担が、神経系を介して頭皮の感覚過敏を引き起こしている可能性があります。
さらに、毛包周囲の微小炎症も原因として議論されています。
ただし、組織学的な検査では明確な炎症所見が確認されないケースも多く、炎症の関与については研究者の間でも意見が分かれています。
どのような脱毛症でトリコダイニアが多いか

トリコダイニアは、さまざまなタイプの脱毛症で報告されていますが、特に多いのは休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)です。
ある研究では、休止期脱毛症の患者の48%がトリコダイニアの症状を経験していました。
Presence of Trichodynia Symptoms in Hair Diseases and Related Factors

また、別の研究では、休止期脱毛症の患者は他の脱毛症に比べて、頭皮の敏感さやトリコダイニアの発生率が統計的に有意に高いことが示されています。
参考:Sensitive scalp: An epidemiologic study in patients with hair loss
興味深いことに、男性型脱毛症(AGA)の患者でもトリコダイニアは報告されています。
249人を対象とした研究では、AGA患者の32%にトリコダイニアが見られました。
参考:Presence of Trichodynia Symptoms in Hair Diseases and Related Factors

ただし、AGAにおけるトリコダイニアは、休止期脱毛症を併発している可能性も指摘されています。
つまり、AGAと休止期脱毛症が同時に起きている患者で、トリコダイニアの症状が出やすいと考えられています。
円形脱毛症の患者でもトリコダイニアは見られ、特にかゆみを伴うケースが多いと報告されています。
瘢痕性脱毛症(毛包が破壊されるタイプの脱毛症)では、最も高い割合(56.3%)でトリコダイニアが認められたという研究もあります。
Presence of Trichodynia Symptoms in Hair Diseases and Related Factors
トリコダイニアは女性に多い傾向がある

トリコダイニアには明確な性差があり、女性に多く見られることが複数の研究で報告されています。
403人の患者を対象とした研究では、女性の20%、男性の9%がトリコダイニアを訴えていました。
また、249人を対象とした別の研究では、女性の43.6%に対し、男性は20.9%という結果でした。
Presence of Trichodynia Symptoms in Hair Diseases and Related Factors
女性にトリコダイニアが多い理由としては、いくつかの仮説が立てられています。
一つは、女性のほうが痛みの知覚感度が高いという説です。
不安レベルと関連した痛みの感受性が女性で高いことが、いくつかの研究で示唆されています。
もう一つは、女性のほうが髪の問題により強い心理的苦痛を感じやすく、それが症状として現れやすいという説です。
いずれにしても、女性で抜け毛とともに頭皮の痛みを感じる場合は、トリコダイニアの可能性を考慮する必要があります。
トリコダイニアがあると抜け毛が続くサインなのか

トリコダイニアと抜け毛の活動性(実際にどれくらい髪が抜けているか)の関係については、研究者の間でも議論があります。
一部の研究では、トリコダイニアが活発な抜け毛のサインである可能性が示唆されています。
頭皮の痛みがある部位と、実際に髪が抜けている部位が一致するという報告もあります。
しかし、403人を対象とした大規模研究では、トリコダイニアの有無と、客観的に測定した抜け毛の量との間に相関は認められませんでした。
つまり、「トリコダイニアがあるから抜け毛がひどい」とか「トリコダイニアがないから大丈夫」とは一概にいえないのです。
ただし、トリコダイニアは患者にとって大きな不安の種となります。
頭皮の痛みを感じると「髪がどんどん抜けてしまうのではないか」と心配になり、そのストレスがさらに症状を悪化させるという悪循環に陥ることもあります。
トリコダイニアの症状がある場合は、抜け毛の量を過度に心配しすぎず、専門家に相談して適切な対処法を見つけることが大切です。
トリコダイニアと精神的ストレスの深い関係

前述の通り、トリコダイニアと精神的なストレスには密接な関係があります。
ストレスを受けると、体内ではコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールは毛包のプロテオグリカン(細胞を保護するタンパク質)の合成を阻害し、分解を促進することが知られています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
また、ストレスによって神経伝達物質サブスタンスPの放出が増加し、毛包周囲の炎症や感覚過敏を引き起こす可能性があります。
動物実験では、ストレスを与えたマウスの毛包周囲に炎症性細胞の集積が確認され、ストレスによる抜け毛との関連が示されています。
参考:Telogen effluvium: a comprehensive review
このように、ストレスは頭皮の神経系と免疫系の両方に影響を与え、トリコダイニアの症状を悪化させる可能性があります。
逆に、トリコダイニアの症状自体がストレスとなり、さらに症状を強めるという悪循環も指摘されています。
ストレスを感じやすい環境にいる方、睡眠不足が続いている方、心理的な負担を抱えている方は、トリコダイニアのリスクが高まる可能性があります。
もしトリコダイニアの症状がある場合は、頭皮のケアだけでなく、ストレス管理や生活習慣の見直しも重要です。
頭皮の痛みがある場合に考えられる他の原因


トリコダイニア以外にも、頭皮の痛みを引き起こす原因はいくつかあります。
主なものを挙げると、まず「毛包炎」があります。
毛包炎は毛包に細菌や真菌が感染して炎症を起こす状態で、赤いブツブツや膿を伴うことがあります。
痛みやかゆみが出やすく、放置すると瘢痕性脱毛につながることもあります。
次に、「脂漏性皮膚炎」も頭皮の痛みやかゆみの原因となります。
頭皮の皮脂分泌が過剰になり、マラセチアという真菌が増殖することで炎症が起こります。
フケや赤み、かゆみを伴うのが特徴です。
「接触性皮膚炎」も見逃せません。
ヘアカラー剤やパーマ液、シャンプーなどに含まれる成分にアレルギー反応を起こし、頭皮に炎症が生じることがあります。
その他、頸椎の問題が頭皮の感覚異常として現れることもあると報告されています。
こうした原因による頭皮の痛みは、トリコダイニアとは治療法が異なります。
症状が続く場合は自己判断せず、皮膚科や頭髪専門のクリニックで診察を受けることが大切です。
髪が抜けるときの痛みの有無より大切なこと
ここまで、髪が抜ける際の痛みの有無について詳しく見てきました。
結論として、痛みがないこと自体は異常ではなく、また痛みがあるからといって必ずしも「良い」わけでもありません。
最後に、痛みの有無よりも重要なポイントと、専門的な治療を検討すべきタイミングについて解説します。
抜け毛で注目すべきは痛みより「量」と「パターン」

抜け毛において最も注目すべきなのは、痛みの有無ではなく、抜け毛の「量」と「パターン」です。
前述の通り、1日50〜100本程度の抜け毛は正常範囲です。
しかし、シャンプー時に排水口にたまる髪の量が明らかに増えた、枕に落ちる髪が目立つようになった、といった変化があれば要注意です。
また、抜け毛のパターンも重要なチェックポイントです。
男性型脱毛症の場合、生え際の後退や頭頂部の薄毛が特徴的です。
女性型脱毛症では、髪全体がびまん性に薄くなる傾向があります。
円形脱毛症では、コインのような丸い形に突然脱毛が起こります。
これらのパターンを知っておくと、自分の状態を把握しやすくなります。
抜け毛が増えたと感じたら、痛みの有無に一喜一憂するのではなく、量とパターンを観察して早めに対処することが大切です。
頭皮環境のチェックポイント

抜け毛の原因を探るうえで、頭皮の状態を確認することも重要です。
以下のポイントをチェックしてみてください。
- 頭皮に赤みや炎症はないか
- フケの量が増えていないか
- 頭皮が異常に脂っぽい、または乾燥しすぎていないか
- 毛穴の詰まりがないか
- かゆみや違和感が続いていないか
これらの症状がある場合、頭皮環境の乱れが抜け毛に影響している可能性があります。
頭皮は髪が育つ土台です。
土台が荒れていれば、健康な髪は育ちにくくなります。
日々のシャンプーやスカルプケアを見直し、頭皮を清潔で健やかな状態に保つことが、抜け毛対策の基本となります。
生活習慣と栄養の影響

髪の健康は、生活習慣や栄養状態にも大きく影響されます。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の成長サイクルに悪影響を与えます。
ストレスはコルチゾールの分泌を増加させ、毛包のプロテオグリカンを減少させることで抜け毛を促進する可能性があります。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss

栄養面では、タンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミンD、ビタミンB群などが髪の健康に関わっています。
極端なダイエットや偏った食事は、これらの栄養素の不足を招き、休止期脱毛症の引き金になることがあります。
ある研究では、休止期脱毛症の患者の多くにビタミンDや亜鉛、フェリチン(鉄の貯蔵たんぱく)の欠乏が見られたと報告されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス発散など、基本的な生活習慣を整えることが、髪の健康を守る土台となります。
専門クリニックへの相談を検討するタイミング

どのような場合に、専門のクリニックへの相談を検討すべきでしょうか。
以下のような状況に当てはまる場合は、早めに受診することをおすすめします。
- 抜け毛が明らかに増え、3ヶ月以上続いている
- 髪のボリュームが減ったと実感している
- 生え際や頭頂部の地肌が目立つようになった
- 家族に薄毛の人がいて、自分も同じ傾向が見られる
- 頭皮に痛み、かゆみ、赤みなどの症状がある
- 円形の脱毛斑ができた
男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)は、進行性の脱毛症です。
放置すると徐々に薄毛が進んでいくため、早めの対処が重要です。
近年は、AGAやFAGAに対する医学的な治療法が確立されており、適切な治療によって薄毛の進行を抑えたり、発毛を促したりすることが可能になっています。
男性型脱毛症(AGA)と女性型脱毛症(FAGA)の専門治療について

男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)は、医療機関で専門的な治療を受けることで改善が期待できます。
AGAの治療では、内服薬(フィナステリド*4やデュタステリド*5など)や外用薬(ミノキシジル*6など)が用いられることが一般的です。
これらは医学的なエビデンスに基づいた治療法で、多くの患者で効果が確認されています。
女性型脱毛症(FAGA)についても、外用ミノキシジルや内服薬、場合によっては注入療法など、さまざまな治療オプションがあります。
ただし、女性の場合はホルモンバランスや妊娠・授乳の可能性なども考慮する必要があるため、必ず専門の医師の診察を受けてください。
AGAやFAGAの治療は、早く始めるほど効果が出やすいといわれています。
「まだ大丈夫」と先延ばしにしているうちに、毛包が萎縮して治療への反応が低下してしまうこともあります。
気になる症状がある方は、AGA・FAGA専門のクリニックで一度相談してみることをおすすめします。
専門医による診察とマイクロスコープなどを用いた頭皮診断で、自分の状態を正確に把握できます。
適切な治療を選択することで、将来の髪の悩みを軽減できる可能性が高まります。
まとめ:髪が抜けるときに痛くないのは異常ではない

記事のポイントのまとめです。

この記事では、髪が抜ける際に痛みがないことは異常ではないこと、そして逆に痛みがある状態(トリコダイニア)についても詳しく解説してきました。
自然なヘアサイクルで抜ける髪は、すでに毛根との接着が緩んでいるため、痛みを感じないのは正常です。
トリコダイニアは抜け毛に伴う頭皮の痛みや不快感で、神経伝達物質やストレス、心理的要因が関与しています。
トリコダイニアがあるからといって抜け毛がひどいわけではなく、ないからといって安心というわけでもありません。

抜け毛で重要なのは、痛みの有無より「量」と「パターン」を観察することです。
AGAやFAGAは進行性の脱毛症であり、専門的な治療によって改善が期待できます。
髪の悩みは放置せず、気になったら早めに専門家に相談することが、将来の後悔を防ぐ最善の策です。

















































































































































































