いいえ、ミョウバン水で抜け毛を減らすという医学的根拠はありません。
ミョウバンの収れん作用や殺菌作用は、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の根本原因であるホルモンの働きを抑制したり、乱れたホルモンバランスを正常化させたりすることはできないためです。
頭皮の臭いやベタつきを一時的に抑えることはできても、それは対症療法に過ぎず、その間に薄毛が進行してしまうリスクがあるため、抜け毛対策としての使用は推奨されません。
AGA・FAGAは進行性の病気です。
実は、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。
そして、治療を開始するタイミングが遅れれば遅れるほど、回復が難しくなり、治療の選択肢も限られてしまいます。


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- ミョウバン水に医学的な発毛・育毛効果はないこと
- 自己流の頭皮ケアがもたらす具体的なリスク
- 抜け毛の根本原因と専門的な治療法の種類
- 薄毛対策において専門医への早期相談が重要な理由
ミョウバン水を頭皮に使用すると抜け毛は減る?
ミョウバン水は、抜け毛を減らす効果はあるのでしょうか。
抜け毛を直接減らすという医学的根拠はない
現在の科学において、ミョウバン水、あるいはその成分である硫酸カリウムアルミニウムを頭皮に使用することで、抜け毛が減少したり、発毛が促進されたりするということを直接的に証明した、信頼性の高い医学論文や臨床研究のデータは存在しません。
なぜならば、抜け毛や薄毛、特に多くの成人男性・女性を悩ませる脱毛症には、明確な原因があるからです。
代表的なものに、AGA*1(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)があります。
AGAの主な原因は、「DHT(ジヒドロテストステロン*2)」という強力な男性ホルモン。
このDHTが、髪の毛の成長を司る毛乳頭細胞にある受容体と結合することで、髪の成長期が短縮され、髪が太く長く育つ前に抜け落ちてしまいます。
これがAGAの進行のメカニズムです。
FAGA(女性の薄毛)は、加齢による女性ホルモンの減少、ホルモンバランスの乱れ、血行不良、ストレスなど、より多様な要因が複雑に絡み合って発症します。
ミョウバン水の持つ「収れん作用」や「殺菌作用」が、AGAの原因であるDHTの生成を抑制したり、ホルモン受容体との結合をブロックしたりすることができません。
また、減少した女性ホルモンを補ったり、乱れたホルモンバランスを正常化させたりすることもできません。
ミョウバン水はあくまで「頭皮の臭いやベタつきを一時的にケアするもの」と位置づけるべきで、「抜け毛治療」や「薄毛対策」として過度な期待を寄せない方が良いでしょう。
「抜け毛が減った」と感じる人の心理とプラセボ効果
しかし、インターネット上には「ミョウバン水を使ったら抜け毛が減った気がする」といった声も確かに存在します。
これは一体なぜなのでしょうか。
これには、いくつかの心理的・間接的な要因が考えられます。
一つは、頭皮環境の改善による間接的な効果。
例えば、ミョウバン水を使ったことで頭皮のかゆみが少し治まり、無意識に頭皮を掻きむしる回数が減ったとします。
その結果、物理的な刺激によって引きちぎられていた髪の毛(切れ毛や、休止期で抜けやすくなっていた毛)が減り、それを「抜け毛が減った」と認識している可能性があります。
もう一つは、「プラセボ効果」です。
プラセボ効果とは、有効成分が含まれていない偽薬であっても、「効果がある」と信じて服用することで、何らかの改善効果が見られる現象のことです。
「これは抜け毛に効くはずだ」と強く信じてミョウバン水によるケアを始めると、心理的な安心感が得られます。
そして、その安心感から、食事や睡眠、ストレス管理といった他の生活習慣にも気を配るようになるかもしれません。
こうして、結果的に頭皮環境が改善され、抜け毛が減ったように感じられるケースも十分に考えられます。
他にも、ミョウバン水でのケアをきっかけに、これまでゴシゴシと力任せに洗っていたシャンプーのやり方を見直し、優しく丁寧に洗うようになった、というような副次的な行動の変化が、結果に繋がっている可能性もあります。
いずれにしても、これらのケースはミョウバン水そのものが発毛を促したり、AGAの進行を止めたりしたわけではない、と理解することが重要です。
育毛剤や発毛剤との違い
ここで、ミョウバン水と、ドラッグストアなどで販売されている「育毛剤」や「発毛剤」との違いを明確にしておきましょう。
この違いを理解することは、正しい薄毛対策を行う上で非常に重要です。
まず「育毛剤」は、法律上「医薬部外品」に分類されます。
これは、厚生労働省が効果・効能を認めた有効成分が、一定の濃度で配合されている製品。
主な目的は、今ある髪の毛を健康に育て、抜け毛を予防することにあります。
具体的には、血行促進成分(センブリエキスなど)や抗炎症成分(グリチルリチン酸ジカリウムなど)が含まれており、頭皮環境を整えることで、髪が育ちやすい土壌を作ることを目指します。
次に「発毛剤」は、さらに厳格な「第一類医薬品」に分類されます。
これは、育毛剤とは異なり、「新しい毛を生やす(発毛)」効果が明確に認められている製品。
日本で唯一、発毛効果が認められている有効成分が「ミノキシジル*3」です。
ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発されましたが、副作用として多毛が見られたことから、発毛剤として転用された経緯があります。
毛母細胞に直接働きかけ、毛髪の成長を促す作用があります。
対して、ミョウバン水はどうでしょうか。
これは医薬品でも医薬部外品でもなく、単なる「手作りの化粧水」です。
当然ながら、国に効果・効能を認められた有効成分は一切含まれていません。
そのため、薬機法(旧薬事法)の観点からも、「抜け毛が減る」「髪が生える」「薄毛が治る」といった効果を謳うことは決してできません。
ミョウバン水を頭皮に使う前に知るべき5つのデメリットと注意点
手軽に試せるというイメージのあるミョウバン水ですが、その手軽さゆえに、潜在的なリスクが見過ごされがちです。
良かれと思って行ったケアが、逆に頭皮環境を悪化させ、取り返しのつかない事態を招く可能性もゼロではありません。
使用してから後悔しないために、以下の5つのデメリットと注意点を理解しましょう。
デメリット1:頭皮の乾燥とかゆみの悪化
ミョウバンが持つ強力な収れん作用と皮脂の除去効果は、時として諸刃の剣となります。
特に、もともと頭皮が乾燥しやすい肌質の方や、必要以上に皮脂を取り除いてしまった場合、頭皮の潤いを保つために不可欠な皮脂まで奪ってしまいます。
すると、頭皮の水分が蒸発しやすくなり、深刻な乾燥を引き起こす可能性があります。
乾燥した頭皮は、外部からのわずかな刺激にも敏感に反応するようになります。
皮膚のバリア機能が低下し、かゆみやフケ(特にカサカサとした乾性フケ)が以前よりも悪化してしまうケースは少なくありません。
デメリット2:接触性皮膚炎(かぶれ)のリスク
ミョウバンそのものが体質に合わない場合や、自己流で作ったミョウバン水の濃度が高すぎた場合に、アレルギー反応や化学的な刺激による「接触性皮膚炎」を引き起こすリスクがあります。
主な症状としては、頭皮の赤み、ヒリヒリとした痛み、湿疹、強いかゆみ、腫れなどが挙げられます。
このような症状が現れた場合、それは頭皮が危険信号を発している証拠です。
直ちに使用を中止し、流水でよく洗い流してください。
そして、症状が改善しない場合や悪化する場合には、自己判断で様子を見続けず、皮膚科を受診するようにしてください。
デメリット3:常在菌バランスの崩壊
前述の通り、ミョウバン水の酸性には殺菌作用が期待できますが、これは良い働きをする頭皮の常在菌(善玉菌)まで区別なく攻撃してしまう可能性があります。
私たちの皮膚表面には、肌を弱酸性に保ち、病原菌の侵入を防いでくれる「表皮ブドウ球菌」などの善玉菌が存在します。
これらの善玉菌が、ミョウバン水の過剰な殺菌作用によって死滅してしまうと、これまで保たれてきた常在菌のバランスが崩壊します。
その結果、善玉菌が減って空いたスペースに、かえって「黄色ブドウ球菌」などの悪玉菌や、特定の条件下で悪さをする「日和見菌」が異常繁殖してしまうことがあります。
これは、頭皮環境のさらなる悪化を招き、治りにくい皮膚トラブルの原因となりうる危険な状態です。
デメリット4:ヘアカラーの色落ちや髪のきしみ
ヘアカラーを楽しんでいる方は、特に注意が必要。
ミョウバン水は酸性の性質を持つため、アルカリ性の薬剤で染められたヘアカラーの色素を分解し、色落ちを早めてしまう可能性があります。
せっかく綺麗に染めた髪色が、すぐに褪せてしまうかもしれません。
また、ミョウバンの強い収れん作用は、髪の毛の表面を覆うキューティクルにも影響を与えます。
キューティクルが必要以上に引き締められると、髪の毛の手触りが悪くなり、ゴワゴワ、ギシギシとしたきしみを感じることがあります。
これは、髪のダメージにもつながりかねません。
デメリット5:根本的な原因の放置による症状の進行
仮に、ミョウバン水を使って頭皮の臭いやベタつきが一時的に改善されたとしましょう。
あなたは「効果があった」と満足し、そのケアを続けるかもしれません。
しかし、その満足感の裏側で、あなたの抜け毛の根本原因であるAGAやFAGAは、誰にも止められることなく着実に進行し続けています。
AGAは進行性の脱毛症。
つまり、何もしなければ、薄毛は少しずつ、しかし確実に悪化していきます。
ミョウバン水というその場しのぎの対策に時間を費やしている間に、本来であれば救えたはずの毛根が寿命を終え、治療の効果が出にくい状態になってしまう可能性があるのです。
「まだ大丈夫だろう」「もう少し様子を見てみよう」という自己判断が、治療の最適なタイミングを逃すことに直結します。
頭皮の抜け毛はミョウバン水ではなく正しい治療を
ここまで、ミョウバン水の効果の限界とリスクについて、詳しく解説してきました。
頭皮の抜け毛は、ミョウバン水ではなく正しい治療を行いましょう。
なぜ、自己流のケアではなく、専門のクリニックに相談することがそれほどまでに重要なのでしょうか。
その理由は、大きく分けて3つあります。
理由1:正確な診断に基づいた治療が受けられる
まず最も重要なのが、あなたの抜け毛の原因を正確に突き止めてもらえることです。
前述の通り、抜け毛の原因はAGAやFAGAだけではありません。
脂漏性皮膚炎、円形脱毛症、甲状腺機能の異常、栄養不足など、多岐にわたります。
原因が違えば、当然、対処法も全く異なります。
専門のクリニックでは、医師が問診や視診、場合によってはマイクロスコープによる頭皮の観察や血液検査などを行い、あなたの抜け毛の根本原因を科学的に診断します。
理由2:医学的根拠のある治療法が選択できる
クリニックで受けられる治療は、長年の研究と多くの臨床データによって、その効果と安全性が確立されたものです。
国内外の皮膚科学会が作成した「脱毛症診療ガイドライン」でも推奨されている、信頼性の高い治療法が中心となります。
具体的には、AGAの進行を止める内服薬や、発毛を促進する外用薬など、市販のケア用品とは全く作用機序の異なる、医療機関でしか処方できない医薬品を用いた治療が可能になります。
理由3:進行を食い止め、将来の髪を守れる
特に、AGAは進行性であるという事実を、決して忘れてはいけません。
放置すれば、薄毛の範囲は拡大し、毛髪の密度は低下し続けます。
しかし、早期に適切な治療を開始することで、その進行を高い確率で食い止めることが可能。
そして、現状の髪の毛を維持するだけでなく、治療によって髪のハリやコシが改善したり、新たな発毛が見られたりすることも少なくありません。
クリニックの治療法
クリニックでは、主に以下のような治療法が選択肢となります。
AGA/FAGA治療(投薬治療)
現在の薄毛治療の主流は、投薬によるアプローチです。
男性のAGA治療では、進行を抑制する「フィナステリド*4」や「デュタステリド*5」といった内服薬、そして発毛を促進する「ミノキシジル」の外用薬が中心となります。
一方、女性のFAGA治療では、ホルモンバランスを整える「スピロノラクトン*6」の内服薬や、ミノキシジルの外用薬などが用いられます。
これらを、患者さん一人ひとりの症状や体質に合わせて組み合わせて治療を進めていきます。
植毛
投薬治療で十分な効果が得られなかった場合や、すでに薄毛がかなり進行してしまった状態の方にとって、有力な選択肢となるのが「植毛」です。
これは、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の自分自身の毛髪を、毛根ごと採取し、薄毛が気になる頭頂部や生え際に移植する外科手術。
自分の組織を使うため拒絶反応が起こりにくく、移植した髪はその後も生え変わり続けます。
費用は高額になりますが、髪の毛がなくなってしまった部分にも、再び自分の髪を生やすことができる方法となります。
まとめ:頭皮にミョウバン水は抜け毛の解決は難しいのでまずは専門医への相談を
記事のポイントのまとめです。
この記事では、ミョウバン水を頭皮に使うと抜け毛は減るのか解説してきました。
ミョウバン水は、その収れん作用や殺菌作用によって、頭皮の臭いやベタつきといった表面的なトラブルを一時的に軽減する可能性はあります。
しかし、抜け毛や薄毛の根本原因にアプローチする力はなく、医学的・科学的な発毛・育毛効果は確認されていません。
それどころか、安易な使用は頭皮の乾燥や皮膚炎、常在菌バランスの乱れといった深刻なトラブルを引き起こすリスクさえはらんでいます。
あなたの抜け毛の悩みは、ミョウバン水のような民間療法で時間を浪費している場合ではないかもしれません。
その悩みが深ければ深いほど、一日も早く、正しい一歩を踏み出すことが重要です。
何よりもまず、あなたの頭皮と髪の毛に何が起きているのかを、専門家の目で正確に診断してもらうことが大切です。