
健康な人が1日に自然と抜ける髪の毛は50〜100本程度で、シャンプー時に限れば平均約28本というデータがあります。
これを大幅に超える抜け毛が2週間以上続いている場合は、AGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性男性型脱毛症)・テロゲン・エフルビウムなどの脱毛症が始まっている可能性があります。
参考:Hair Shedding Evaluation for Alopecia: A Refined Wash Test
特にシャンプー時に50本以上の抜け毛が連日続く場合や、細く短い産毛のような毛が目立つ場合は、毛包のミニチュア化が進行しているサインです。
自己判断で放置せず、なるべく早くAGAクリニックで専門的な検査を受けることをおすすめします。
あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


その場合、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
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- 健康な人でも1日50〜100本程度の抜け毛は正常な生理現象
- それを大幅に超える抜け毛が続く場合、AGA・FAGA・テロゲン・エフルビウムなどの可能性
- 抜け毛の「本数」だけでなく「太さ」にも注目することが早期発見のカギ
- 違和感を覚えた時点でAGAクリニックへの早期相談が大切
髪の毛が無限に抜ける感覚の正体とヘアサイクルの基本
ここでは、そもそもなぜ髪の毛が抜けるのか、ヘアサイクルの基本構造から解説します。
そもそも髪の毛はなぜ抜けるのか

髪の毛は一生伸び続けるわけではありません。
すべての髪の毛には「寿命」があり、一定の期間が過ぎると自然に抜け落ちます。
人間の頭皮には約10万本の髪の毛が生えていると言われています。
この髪の毛は、一本一本が独立したサイクルで成長と脱落を繰り返しています。
つまり、すべての髪の毛が同時に抜けるわけではなく、ランダムなタイミングで入れ替わっているのです。
こう考えると、「毎日髪が抜ける」のは異常ではなく、むしろ健全な証拠だと言えます。
ただし、抜ける量が通常の範囲を超えた場合には注意が必要。
通常の範囲というのがどのくらいなのか、次の項目で具体的にお伝えします。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
ヘアサイクルの3つのフェーズを知ろう

髪の毛の一生を理解するには、「ヘアサイクル*1(毛周期)」を知ることが欠かせません。
ヘアサイクルは、大きく分けて3つのフェーズで構成されています。
まず最初が「成長期(アナゲン期)」です。
毛母細胞が活発に分裂し、髪の毛がぐんぐん伸びる時期にあたります。
頭皮の髪の毛の場合、成長期はおよそ2〜6年続きます。
アジア人の場合は最大7年に及ぶケースもあり、全頭髪のうち約85〜90%がこの成長期にあたります。
次が「退行期(カタゲン期)」で、髪の毛の成長がゆるやかに止まっていく移行期間。
毛球部が縮小し、毛乳頭から離れ始めます。
期間はおよそ2〜3週間と短く、全体の約1%程度がこのフェーズにいます。
最後が「休止期(テロゲン期)」です。
髪の毛の成長が完全に停止し、毛根が頭皮の浅い位置で留まっている状態。

約3ヶ月間続き、全頭髪の10〜15%がこのフェーズにあります。
休止期が終わると、下から新しい成長期の髪が押し上げてくることで、古い髪が自然に抜け落ちます。
このサイクルが正常に回っている限り、髪が抜けてもまた生えてくるため問題はありません。
しかし、成長期が極端に短くなったり、休止期の毛髪が異常に増えたりすると、「抜け毛が止まらない」という状態に陥ります。
参考:Morphogenesis, Growth Cycle and Molecular Regulation of Hair Follicles
1日に抜ける髪の毛の「正常な本数」とは

一般的に、健康な人が1日に抜ける髪の毛の本数は50〜100本程度とされています。

ただし、これはあくまで目安であり、個人差があります。
中国の北京大学人民病院が行った研究(Refined Wash Test)では、脱毛症のない健康な被験者のシャンプー時の抜け毛本数を調べたところ、1日あたりの平均は27.9±12.2本でした。
一方、AGA*2(男性型脱毛症)の患者では52.2±28.5本、休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)の患者では125.5±62.7本と、大きな差が確認されています。
参考:Hair Shedding Evaluation for Alopecia: A Refined Wash Test
ちなみに、シャンプー時以外にも髪は抜けています。
枕やブラシ、日常生活のあらゆる場面で髪は脱落するため、実際の1日の総脱落本数はシャンプー時の数値よりも多くなります。
ここで重要なのは、「数本増えたから即危険」ではなく、「明らかに量が増えた状態が継続しているかどうか」です。
たとえば、排水口にたまる毛量が以前の2倍以上に増え、それが2週間以上続いているようなら、体に何らかの変化が起きているサインと捉えたほうがいいでしょう。
「無限に抜ける」と感じるのは錯覚か、それとも現実か


「髪の毛が無限に抜けている」という感覚は、心理的な要因と実際の脱毛量の両方が絡んでいます。

まず、心理的な側面として、人は一度抜け毛を気にし始めると、それまで無意識に見過ごしていた抜け毛に強く意識が向くようになります。
排水口の毛、枕の毛、手に絡まる毛すべてが「異常な脱毛」に見えてしまう、いわゆる確証バイアスが働くのです。
一方で、実際に脱毛量が増加しているケースも少なくありません。
テロゲン・エフルビウムという状態になると、1日に300本以上の髪が抜けることもあります。
こうなると、本当に「とめどなく抜け続けている」という感覚は錯覚ではありません。

つまり、「気のせいかも」と自分をなだめるだけでは判断がつかないケースが多いということです。
客観的に判断するためには、一定期間の抜け毛の量を記録してみるのも一つの方法ですが、最も確実なのは専門のクリニックで検査を受けることです。
毛髪の太さや密度、ヘアサイクルのどのフェーズにいる髪が多いかなどを調べてもらえれば、「本当に危険な状態なのか」がはっきりします。
季節やホルモンバランスでも抜け毛は変動する

抜け毛の量は、季節によっても変動します。
夏から秋にかけて抜け毛が増えるのは、多くの人が経験していることでしょう。

1996年にCourtoisらが発表した研究では、8〜14年にわたって男性の毛周期を追跡した結果、夏の終わりから秋にかけて休止期に入る毛髪の割合が増加し、抜け毛がピークに達することが報告されています。
夏場に紫外線から頭皮を守るために多くの毛髪が成長期を維持し、その役目を終えた秋に一斉に抜けるためと考えられています。
参考:Periodicity in the growth and shedding of hair
また、ホルモンバランスの変化も大きな要因。
女性の場合、産後のホルモン急変は典型的な抜け毛の原因になります。
妊娠中はエストロゲンの分泌が増え、成長期の毛髪が維持されますが、出産後にホルモンレベルが急低下すると、それまで維持されていた毛髪が一気に休止期に移行し、大量の抜け毛が発生します。

男性の場合も、加齢とともにテストステロン*3の代謝バランスが変化し、DHT(ジヒドロテストステロン)の影響が頭皮に現れやすくなります。

こうしたホルモンの変動は、季節的な変化とは異なり、放置すると慢性的な脱毛につながるリスクがあります。
抜け毛の「質」にも注目してほしい理由

抜け毛の本数だけでなく、「どんな髪が抜けているか」にも注目することが重要です。
健康なヘアサイクルで自然に脱落した髪の毛は、毛根部分にふっくらとした白い塊(クラブヘア)が付いています。
これは休止期を全うした証拠であり、正常な脱毛です。
しかし、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)が進行している場合、抜け毛の中に産毛のような細く短い毛が混ざり始めます。
北京大学の研究では、AGA患者の抜け毛に含まれる軟毛(直径30μm未満の毛)の割合は8.3±6.6%であり、健康な人の1.0±1.6%と比較して有意に高いことが明らかになっています。
参考:Hair Shedding Evaluation for Alopecia: A Refined Wash Test
逆に、テロゲン・エフルビウムの場合は太い終毛が大量に抜けるのが特徴で、軟毛の割合は健康な人とほぼ同じです。
もしかしたら、「本数はそこまで多くないけど、細い毛ばかり抜ける」という方もいるかもしれません。
そのケースは、毛包の萎縮(ミニチュア化)が起きている可能性があり、AGAやFAGAを疑うべきサイン。
抜けた髪をじっくり観察してみてください。
細くて短い毛が目立つようなら、なるべく早い段階でAGAクリニックに相談することをおすすめします。
1日に抜ける本数を超えたら危険?考えられる原因と男女別リスク
ここからは、抜け毛が「正常な範囲」を明らかに超えている場合に、どのような原因が考えられるのかを掘り下げます。
男性・女性それぞれに起こりやすい脱毛のメカニズムを理解しておくことで、早めの対処につなげましょう。
AGA(男性型脱毛症)のメカニズムと進行パターン

男性の薄毛で最も多い原因が、AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)。

AGAは男性ホルモンと遺伝的な体質が組み合わさって発症する、進行性の脱毛症になります。
AGAのメカニズムを簡単に説明すると、次のような流れです。
体内のテストステロン(男性ホルモン)が、毛乳頭細胞に存在する5α-リダクターゼという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。
DHTが毛乳頭のアンドロゲンレセプター(受容体)に結合すると、毛母細胞の増殖が抑制され、成長期が短縮されます。
結果として、太く長い毛がだんだん細く短い産毛のような毛に変わり(ミニチュア化)、最終的に目に見える薄毛となって現れます。
AGAの進行パターンは主に「前頭部(生え際)から後退するタイプ」「頭頂部から薄くなるタイプ」「両方が同時に進むタイプ」に分かれます。
アジア人男性の場合、頭頂部型が比較的多い傾向があると報告されています。
中国の6都市で実施された大規模疫学調査では、男性のAGA有病率は全体で21.3%でした。
年齢別に見ると、18〜29歳で2.8%、30〜39歳で6.8%、40〜49歳で13.3%、50〜59歳で24.1%と、年齢が上がるにつれて増加する傾向が確認されています。
参考:Prevalence of androgenetic alopecia in China: a community‐based study in six cities
だからこそ、「まだ若いから大丈夫」と油断するのは危険。
AGAは進行性であり、気づいたときにはかなり進行しているケースも珍しくありません。
FAGA(女性男性型脱毛症)は女性にも起こる

「薄毛は男性の悩み」というイメージがあるかもしれません。
しかし、女性にもAGAと同じメカニズムで起こる脱毛症があります。
それがFAGA(Female Androgenetic Alopecia:女性男性型脱毛症)です。
FAGAの特徴は、男性のAGAのように生え際がくっきり後退するのではなく、頭頂部を中心に髪全体がびまん性に薄くなる点にあります。
Ludwig分類というスケールでは、I〜IIIの3段階に分けられますが、日本やアジアの女性ではLudwig I型(頭頂部の分け目が目立ちはじめる初期段階)が最も多く見られます。
韓国の疫学調査によると、女性のAGA有病率は全年齢で5.6%であり、30代で2.3%、50代で7.4%、70歳以上では24.7%に達すると報告されています。
この数字は欧米の女性と比較するとやや低いものの、年齢とともに上昇する点は共通しています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
女性の場合、加齢によるエストロゲンの減少がDHTの相対的な影響力を高めるため、更年期前後にFAGAが顕在化しやすくなります。
ただし、20〜30代でもストレスや生活習慣の乱れからホルモンバランスが崩れ、FAGAを発症する例は増えてきています。
特に注意したいのは、女性の薄毛は「なんとなく全体が薄い」という進行の仕方をするため、自分では気づきにくいことです。
分け目が広がった気がする、頭頂部の地肌が透けて見えるようになった、こうした変化を感じたら、FAGAの可能性も視野に入れるべきでしょう。
テロゲン・エフルビウム(休止期脱毛)という見逃しやすい原因


AGAやFAGA以外にも、短期間で大量の抜け毛が生じる原因として「テロゲン・エフルビウム(Telogen Effluvium:TE)」があります。
これは、何らかのストレスやショックによって多くの毛髪が一斉に休止期に入り、2〜3ヶ月後に大量脱落する現象です。
テロゲン・エフルビウムの典型的なきっかけとしては、次のようなものが挙げられます。
- 強い精神的ストレス(仕事のプレッシャー、人間関係のトラブルなど)
- 高熱を伴う感染症(インフルエンザなど)や外科手術後の体への負担
- 出産後のホルモン急変(いわゆる「産後脱毛」)
- 過度なダイエットや栄養不足(特に鉄分・亜鉛・たんぱく質の不足)
- 甲状腺機能の異常
テロゲン・エフルビウムの場合、1日に300本以上の髪が抜けるケースもあり、まさに「無限に抜けている」という感覚に陥りやすい状態です。
北京大学の研究でも、テロゲン・エフルビウム患者のシャンプー時の抜け毛は1日平均125.5本(±62.7本)と、健康な人の約4.5倍に達していました。
ただし、前述の通り、テロゲン・エフルビウムで抜ける毛は太い終毛が中心であり、軟毛(産毛)が増えるわけではありません。
ここがAGAとの大きな違いです。
テロゲン・エフルビウムは原因が解消されれば自然回復するケースも多い一方、慢性化する場合もあります。
また、テロゲン・エフルビウムだと思っていたら実はAGAやFAGAが並行して進行していた、というケースも報告されています。
自己判断で「ストレスのせいだろう」と放置せず、AGAクリニックで正確な診断を受けることが非常に重要です。
参考:Telogen Effluvium - a review of the science and current obstacles
栄養不足と抜け毛の意外な深い関係


「食事と髪の毛は関係あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、栄養状態は髪の成長に直結しています。
髪の毛の主成分はケラチンというたんぱく質。
たんぱく質の摂取が極端に不足すると、体は生命維持に必要な臓器への供給を優先し、毛髪への栄養供給を後回しにします。
結果として、成長期の毛髪が十分に育たず、やせ細った状態で脱落しやすくなります。
特に問題となりやすい栄養素としては、たんぱく質のほかに鉄分と亜鉛が挙げられます。
鉄分は毛母細胞への酸素運搬に必要なヘモグロビンの構成要素であり、亜鉛は細胞分裂に不可欠なミネラル。
過度なダイエットや偏食を続けている方は、これらの栄養素が慢性的に不足している可能性があります。

なお、女性は月経による鉄分の損失があるため、男性よりも鉄欠乏性貧血に陥りやすい傾向があります。
抜け毛が増えたと感じたときに、食生活を振り返ってみるのは有効な第一歩。
ただし、栄養補給だけでは解決しないケースもあるため、改善が見られない場合は早めにAGAクリニックを受診してください。
睡眠・ストレス・生活習慣が毛髪サイクルを乱す理由

睡眠不足や慢性的なストレスも、ヘアサイクルを乱す大きな要因です。
ストレスが長期にわたると、自律神経のバランスが崩れ、頭皮の血行不良を引き起こします。
毛乳頭への血流が低下すると、毛母細胞に必要な酸素や栄養が十分に届かなくなり、成長期の短縮やテロゲン・エフルビウムの発症リスクが高まります。
2024年に発表された研究では、心理的ストレスが神経内分泌系の反応を通じて毛髪の成長障害を引き起こすメカニズムが報告されています。
具体的には、ストレスホルモンであるコルチコステロンが毛包幹細胞のガスシグナルを変化させ、成長期への移行を抑制するというものです。
参考:Psychological stress induces hair regenerative disorders
睡眠についても、成長ホルモンの分泌と深い関係があります。
成長ホルモンは深い睡眠時に多く分泌され、毛母細胞を含む全身の細胞修復を促進します。
睡眠時間が不足したり、睡眠の質が低下したりすると、毛髪の成長に必要な修復プロセスが十分に機能しなくなります。
例えば、毎日夜更かしをしている方や、スマートフォンの画面を見ながら床につく習慣がある方は、知らず知らずのうちに髪の毛に悪影響を与えている可能性があります。
抜け毛の改善を目指すなら、睡眠環境の見直しも欠かせません。
遺伝と抜け毛の関係:家族に薄毛の人がいたら要注意

AGAやFAGAの発症には、遺伝的な要因が強く関わっています。
特に重要なのが、アンドロゲンレセプター(AR)遺伝子。
この遺伝子はX染色体上に存在するため、母方から受け継がれます。
つまり、母方の家系に薄毛の男性がいる場合、AGAを発症しやすい体質を受け継いでいる可能性が高いのです。
一方で、AGA遺伝子は父方からの影響も受けることが複数の研究で示されています。
台湾の研究では、父方の親族にAGAがある場合、中等度以上のAGAを発症するリスクが有意に高まることが確認されました。
韓国の研究では、AGA患者の男性のうち48.5%、女性のうち45.2%に家族歴が認められています。
中国の調査でも、男性AGA患者の55.8%に家族歴がありました。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
もちろん、「遺伝だからどうしようもない」と諦める必要はありません。
遺伝的な素因があっても、早期に適切な治療を開始すれば進行を遅らせることは十分に可能。
逆に言えば、家族に薄毛の方がいる場合は、抜け毛が気になり始めた段階で早めに行動するのが賢明です。
男女で異なるDHTの影響と脱毛パターンの違い

AGAとFAGAは、いずれもDHT(ジヒドロテストステロン)が関与するという点では共通していますが、脱毛のパターンは男女で異なります。
男性の場合、DHTの影響は前頭部と頭頂部に集中します。
なぜなら、これらの部位の毛乳頭にはDHTの受容体が多く存在するためです。
そのため、生え際の後退(いわゆるM字ハゲ)や頭頂部の薄毛(O字ハゲ)として現れます。
一方、側頭部や後頭部にはDHT受容体が少なく、AGAが進行してもこれらの部位の毛髪は比較的維持されます。

女性の場合、DHTの影響は頭部全体にびまん性に広がります。
これは、女性ではDHTの血中濃度が男性よりも低く、さらにエストロゲンが保護的な役割を果たしているため、局所的な影響が現れにくいからです。
ただし、加齢やホルモンバランスの変化によってエストロゲンの分泌が減少すると、DHT の相対的な影響力が増し、FAGAとして顕在化します。
北京大学の研究では、男性パターンのAGAで抜ける毛の平均直径は57.4μm、女性パターンでは63.2μmと、男性のほうがより細い毛が抜ける傾向にありました。
男性のAGAでは毛包のミニチュア化が長い時間をかけて段階的に進むのに対し、女性ではより急激な変化が起こりやすいと考えられています。
参考:Hair Shedding Evaluation for Alopecia: A Refined Wash Test
このような男女の違いがあるため、治療アプローチも当然変わってきます。
自分の脱毛パターンを正しく理解し、それに合った治療を受けることが回復への近道です。
薬の副作用や病気が原因で髪が抜けるケースもある

抜け毛の原因は、AGA・FAGA・テロゲン・エフルビウムだけではありません。
服用中の薬の副作用や、何らかの基礎疾患が隠れている場合もあります。
脱毛の副作用が報告されている薬としては、抗がん剤(これはよく知られている例です)、抗凝血薬、β遮断薬、レチノイド(ビタミンA誘導体)、一部の抗うつ薬などがあります。
薬の服用を開始してから数週間〜数ヶ月後に抜け毛が増えたと感じた場合、薬が原因の可能性も検討すべきでしょう。
また、甲状腺機能異常(甲状腺機能低下症・亢進症)、鉄欠乏性貧血、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、膠原病といった疾患でも脱毛が生じることがあります。
特に甲状腺の異常は、男女ともに髪の毛の成長サイクルに影響を与えるため、原因不明の抜け毛が続く場合は血液検査を含む総合的な検査が必要です。
繰り返しますが、自己判断はリスクを伴います。
「何か病気が隠れているかもしれない」という視点を持ちつつ、専門家に相談するのが最も安全です。
髪の毛が無限に抜けると感じたらまず考えるべきこと
ここまで読んで、「やっぱり自分の抜け毛は普通じゃないかも」と感じた方もいるのではないでしょうか。
最後のパートでは、実際にどう行動すべきかについて、具体的にお伝えします。
「様子見」が最も危険な選択肢である理由

抜け毛が気になったとき、多くの人が取る行動は「もう少し様子を見よう」です。
しかし、これが最も避けるべき選択肢だと断言できます。
AGAやFAGAは進行性の脱毛症。
つまり、治療しなければ悪化する一方であり、自然に良くなることはほぼありません。
特に毛包のミニチュア化が進行すると、そこから元の太い毛に戻すのは治療が進んでいるとしても非常に難しくなります。
北京大学の研究でも、AGA患者のうちハミルトン-ノーウッド分類でVI(重度)に達した男性では、脱毛本数がV度よりもむしろ減少する傾向が見られました。

これは毛髪が減りすぎて「抜ける毛自体がなくなってきた」ことを示唆しています。
参考:Hair Shedding Evaluation for Alopecia: A Refined Wash Test
いくら「まだ大丈夫」と思いたくても、時間が経てば経つほど選択肢は狭まっていきます。
抜け毛に違和感を覚えたら、その時点でAGAクリニックに足を運ぶことを強くおすすめします。
「早すぎる相談」というものは存在しません。
AGAクリニックを受診するメリット


AGAクリニックでは、薄毛・抜け毛に特化した専門的な検査と診断を受けることができます。
具体的には、マイクロスコープによる頭皮・毛髪の観察、毛髪の密度・太さの測定、ヘアサイクルの分析、そして必要に応じた血液検査が行われます。
これにより、抜け毛の原因がAGA・FAGAなのか、テロゲン・エフルビウムなのか、あるいはそれ以外の要因なのかを正確に見極めることが可能です。

AGAやFAGAと診断された場合、男性であればフィナステリド*4やデュタステリド*5といった内服薬、ミノキシジル*6などの外用薬による治療が検討されます。
女性の場合は、ミノキシジル外用薬を中心とした治療が一般的。
いずれの場合も、早期に治療を開始したほうが効果が出やすいことは、多くの臨床研究で裏付けられています。
なお、AGA治療には「効果が出るまでに時間がかかる」「継続が前提」「人によって効果に差がある」というデメリットもあります。
このため、治療を始める前にしっかりと説明を受け、期待値と現実をすり合わせておくことが大切。

副作用のリスクについても、クリニックで丁寧に説明を受けたうえで、納得してから治療に進みましょう。
AGA治療とFAGA治療の概要

AGA治療・FAGA治療の中心となる治療法を、男女別にざっくりと把握しておきましょう。
男性のAGA治療では、主に以下の選択肢が用いられます。
- フィナステリド(内服薬):5α-リダクターゼII型を阻害し、DHTの生成を抑えることで脱毛の進行を抑制する
- デュタステリド(内服薬):5α-リダクターゼI型・II型の両方を阻害し、フィナステリドよりも強力にDHTを抑える
- ミノキシジル(外用薬):毛包の血流を改善し、成長期を延長することで発毛を促す
女性のFAGA治療では、フィナステリドやデュタステリドは基本的に使用できません(妊娠中や妊娠の可能性がある女性には禁忌です)。
女性の場合は、ミノキシジル外用薬が主たる選択肢となります。
海外では一部の抗アンドロゲン薬(スピロノラクトン*7など)が使用されるケースもありますが、副作用やリスクについて十分に理解したうえで検討する必要があります。
いずれの治療も、開始から効果を実感できるまでに半年程度かかることが多く、継続的な使用が求められます。
治療を途中でやめると、再び脱毛が進行する可能性がある点も理解しておきましょう。
ここで伝えたいのは、「治療にはメリットもデメリットもあるけれど、まずは専門家に相談してみないと、何も始まらない」ということです。
自分の抜け毛を客観的にチェックする方法

AGAクリニックに行く前に、自分でできるセルフチェックの方法もいくつかあります。
あくまで参考程度ですが、クリニックを受診する判断材料になるでしょう。
まずは「抜け毛カウント法」です。
シャンプー時に排水口にネットを被せ、洗髪後にネットに残った髪の毛を数えます。
これを1週間ほど続けてみてください。
毎日のシャンプー時に50本以上の抜け毛が続くようなら、一度専門的な検査を受けることをおすすめします。

次に「プルテスト(引っ張りテスト)」です。
親指と人差し指で約50〜60本の毛束を軽く挟み、根元から毛先に向かってゆっくり引っ張ります。
通常であれば抜ける本数は2〜3本程度ですが、6本以上抜ける場合はテロゲン・エフルビウムなどの異常脱毛が起きている可能性があります。
最後に「抜け毛の太さチェック」です。
抜けた髪の毛を白い紙の上に置き、太さを観察してみてください。
健康な終毛は一定の太さがあり、毛根にふっくらとした白い塊がついています。
細くて短い産毛のような毛が目立つ場合は、毛包のミニチュア化が始まっているサインです。
これらのセルフチェックで「ちょっとおかしいかも」と感じたら、迷わずAGAクリニックを受診してください。
早めに行動することが、将来の選択肢を広げます。
まとめ:髪の毛が無限に抜けると感じたときに行動すべきタイミング
記事のポイントのまとめです。

抜け毛の量が増えたと感じている段階では、すでにヘアサイクルに何らかの変化が生じています。
AGAやFAGAであれば進行が始まっていますし、テロゲン・エフルビウムであれば原因の特定と対処が急がれます。
「あと1ヶ月様子を見てから」「季節の変わり目だから仕方ない」「ネットで調べれば何とかなるかも」こうした考えは、貴重な時間を失うことにつながります。
AGAクリニックでは、無料カウンセリングを実施しているところも多くあります。
まずは話を聞いてみるだけでもかまいません。

自分の状態を正確に知ることで、無用な不安から解放され、適切な対処を始められます。
抜け毛が「無限に続く」と感じているなら、それは体があなたに送っている明確なサイン。
少しでも早くそのサインに応えて、一歩を踏み出してみてください。
























































































































































































































































































