
毛根が白いことだけを理由に、AGAやFAGAではないと判断することはできません。
白く丸い毛根は、成長を終えて休止期に入った毛に見られる特徴です。
:Telogen Effluvium|アメリカ国立生物工学情報センター
健康な頭皮でも休止期の毛は毎日抜けていますが、AGAやFAGAで抜ける毛も休止期を迎えれば同じように白い毛根が付くため、毛根の色では区別できません。
生え際の後退や分け目の広がり、髪が細くなったといった変化がある場合や、抜け毛の増加が数ヶ月たっても落ち着かない場合は、毛根の色にかかわらず早めにAGA・FAGAクリニックで頭皮の状態を確認してもらいましょう。
- 白く丸い毛根は成長を終えた毛、黒い毛根は成長途中で抜けた毛に多い特徴
- 色や形だけでは難しいAGA・FAGAの見極め
- 細く短い毛の増加や生え際・分け目の変化が受診の目安
- 気になる変化は早めにAGA・FAGAクリニックへ相談
抜け毛の毛根の色や形の違いと考えられる理由
抜けた毛の根元が白い、黒い、何も付いていないといった違いは、主に抜けたときの毛の成長段階や抜け方によって生まれます。
色や形にはそれぞれ考えられる理由がありますが、見た目だけで薄毛の原因まで決めることはできません。
毛根の見え方ごとの特徴を知り、気になる変化があれば早めにAGA・FAGAクリニックで確認してもらいましょう。
根元が白く丸い毛根の特徴

根元が白っぽく、マッチ棒の先のように丸くふくらんでいる毛は、成長を終えて自然に抜けた毛によく見られる形です。
髪は伸びる時期を終えると休む時期(休止期)に入り、休止期の毛根は色が薄く、棍棒のような形になります。
:Hair Evaluation Methods: Merits and Demerits|アメリカ国立生物工学情報センター
健康な頭皮でも休止期の毛は毎日抜けているので、白く丸い毛根が付いているだけで心配しすぎる必要はありません。

ただし、白い毛根の抜け毛が急に増えた場合は、出産や高熱、急な体重減少などをきっかけにした一時的な抜け毛が起きている可能性もあります。
根元が黒い毛根の特徴

根元が黒っぽく見える毛は、まだ伸びている途中(成長期)の毛が抜けた可能性があります。

成長期の毛根は色素が多く、濃く色づいて見えるのが特徴です。
:Hair Evaluation Methods: Merits and Demerits|アメリカ国立生物工学情報センター

髪を強く引っ張ったときや、きつく結んだ髪をほどくとき、ブラシが絡まって無理に抜けたときなどにも、成長途中の毛が根元ごと抜けることがあります。

黒い毛根の毛を1本見つけた程度であれば、多くは日常の動作で抜けたものと考えられるでしょう。
一方で、触っただけで黒い毛根の毛が何本もまとまって抜ける、一部分だけ地肌が見えてきたといった場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに医師の診察を受けてください。
毛根がない・先がとがって見える毛

根元にふくらみがなく、断面がまっすぐだったりギザギザだったりする毛は、根元から抜けたのではなく途中で切れた毛(切れ毛)かもしれません。

カラーやパーマ、熱、摩擦などで傷んだ髪は、引っ張られたときに途中で切れやすいのが特徴です。
先が細くとがっている毛は、一度も切っていない短い毛の毛先であることも多く、どちらが根元側か見分けにくい場合があります。
また、ごく細い毛は毛根も小さいため、目で見ると毛根がないように見えることもあります。
毛根がないように見えるからといって切れ毛だと決めつけず、髪のボリュームや地肌の見え方に変化がないかもあわせて確認しましょう。
根元が小さく細い毛が混ざる場合

ほかの髪より明らかに細く短く、根元のふくらみも小さい毛が混ざっている場合は、髪が十分に育たないまま抜けている可能性があります。
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)では、髪が太く長く育つ前に抜けるようになり、細く短い毛が増える傾向があります。
中国で行われた研究では、洗髪時に抜けた毛の平均の太さは、薄毛の症状がない人で76.9μm、AGAと診断された人で60.0μmでした。
抜けた毛のうち細い毛(軟毛)が占める割合も、AGAの人では8.3%と、薄毛の症状がない人の1.0%より高くなっていました。
:Hair Shedding Evaluation for Alopecia: A Refined Wash Test|アメリカ国立生物工学情報センター
ただし、この太さの差は専用の機器で測ったもので、自宅で目で見比べて区別するのは簡単ではありません。
細い毛が混ざっているように感じたら、見比べを続けるより、頭皮の状態を医師に見てもらうほうが判断しやすくなります。
根元に付いた白い塊やベタつき

毛根の先に白っぽい塊や、半透明のさやのようなものが付いていると、何かの異常ではないかと不安になる人もいるでしょう。

休止期の毛は、根元が白く、ゼリー状のさやが付いていないことで見分けられるとされています。
:Telogen Effluvium|アメリカ国立生物工学情報センター
反対に、根元にさやのようなものが付いている場合は、成長途中の毛が抜けた可能性も考えられます。
根元のベタつきは、頭皮の皮脂が毛に付いたまま抜けたものかもしれません。
白い塊が毛根そのものなのか、組織や皮脂なのかを目で見て区別するのは難しく、塊の有無だけで薄毛かどうかを判断するのは避けましょう。
色や形だけでは薄毛の原因を判断できない理由

毛根の色や形は、抜けたときの毛の成長段階や抜け方によって変わるもので、病気の有無を直接表しているわけではありません。
例えば、白く丸い毛根は健康な頭皮でも毎日見られる一方、AGAやFAGAで抜ける毛も、休止期を迎えて抜ければ同じように白い毛根が付いていることがあります。
このため、白い毛根だから問題ない、黒い毛根だから危ないといった見分け方はできないのです。
AGAやFAGAかどうかは、抜け毛の見た目だけでなく、生え際や分け目の変化、髪の太さ、家族歴などを合わせて医師が判断します。
AGA・FAGAクリニックへの受診を考えたい変化

毛根の見た目よりも、髪全体や地肌に次のような変化がないかを確認しましょう。
- 以前より後退してきた生え際
- 目立つようになった分け目や頭頂部の地肌
- 抜け毛に混ざる細く短い毛の増加
- コシがなくなり、ボリュームが減った髪
- 数ヶ月たっても落ち着かない抜け毛の増加
- 家族に薄毛の人がいること
AGAやFAGAは、男女ともにめずらしいものではありません。
中国6都市で行われた調査では、男性の21.3%にAGA、女性の6.0%にFAGAがみられました。
AGAやFAGAは少しずつ進むことが多いので、当てはまる変化があれば、毛根を見比べ続けるより早めにAGA・FAGAクリニックで相談してみてください。
抜け毛の毛根の見え方が変わる仕組み

毛根の色や形が毛によって違うのは、髪の一本一本が成長と休止を繰り返すサイクルの中で、異なるタイミングを迎えているためです。
仕組みを知っておくと、抜けた毛を見たときに必要以上に不安にならずに済みます。
ヘアサイクルと毎日抜ける毛の関係

髪は、伸び続ける成長期、成長が止まる退行期、毛根が休む休止期という3つの段階を繰り返しています。
健康な頭皮では、髪の約85%が成長期、約15%が休止期にあり、退行期の毛はわずかです。
1本の毛根は4年近く髪を伸ばしたあと約4ヶ月休み、下から新しい毛が生えてくると、休止期の毛が押し出されて抜けます。
:Telogen Effluvium|アメリカ国立生物工学情報センター
毎日ある程度の抜け毛があるのは、休止期を終えた毛が順番に生え変わっているためです。
一時的な抜け毛で白い毛根が増える流れ


強いストレスや体の変化をきっかけに、成長期の毛の多くが一度に休止期へ移ると、しばらくしてから白い毛根の抜け毛がまとまって増えることがあります。
これは休止期脱毛症と呼ばれ、主なきっかけは高熱を伴う病気、大きな手術、出産後のホルモンの変化、甲状腺機能の低下、極端な食事制限、鉄不足、一部の薬などです。
:Telogen Effluvium|アメリカ国立生物工学情報センター
きっかけがなくなれば落ち着いていくことが多い一方、抜け毛が長引く場合や、AGA・FAGAが同時に進んでいる場合もあります。
白い毛根だからといって一時的なものだと決めつけず、増えた時期や体調の変化を記録しておくと、診察で伝えやすくなるでしょう。
AGA・FAGAで髪が細く短くなる流れ

AGAやFAGAには男性ホルモンや遺伝などが関わると考えられており、髪の成長期が短くなることで、太く長く育つ前に抜けるようになるとされています。

成長期が短くなるのを繰り返すうちに毛根も小さくなり、生えてくる髪が細く短い毛に置き換わっていくのが特徴です。
前述の通り、AGAの人の抜け毛には細い毛が多く含まれる傾向があり、こうした変化が背景にあると考えられます。
抜け毛の本数が急に増えるとは限らず、気づいたときには地肌が透けて見えるようになっていることもあります。
男性と女性で異なる薄毛の現れ方

男性のAGAは、生え際が後退する、頭頂部が薄くなるといった形で進むことが多く見られます。
一方で女性のFAGAは、生え際は保たれたまま、分け目や頭頂部を中心に髪全体が細くなり、ボリュームが減っていくのが特徴です。
韓国の健康診断受診者を対象にした調査では、ハミルトン・ノーウッド分類でIII型以上にあたる男性の割合は20代で2.3%、50代で24.5%、FAGAがみられた女性の割合は20代で0.2%、50代で7.4%と、年齢とともに高くなっていました。
:The prevalence and types of androgenetic alopecia in Korean men and women.|アメリカ国立生物工学情報センター
男性は生え際の位置、女性は分け目の幅や髪を結んだときの束の細さで変化に気づくことが多いので、毛根よりもこうした部分を見ておくとよいでしょう。
AGA・FAGAクリニックでの診察内容と費用


診察では、抜け毛が気になり始めた時期、体調や生活の変化、家族歴、持病、服用中の薬などを聞かれたあと、医師が頭髪と頭皮の状態を確認するのが一般的な流れです。
対面の診察では、髪を軽くつまんで引っ張り、抜ける本数を確かめる検査が行われることもあります。
181人を対象にした研究では、1回の検査で抜けた毛の平均は0.44本で、2本以下を正常の目安とするよう提案されています。
:Hair pull test: Evidence-based update and revision of guidelines.|アメリカ国立生物工学情報センター

必要に応じて血液検査を行うクリニックもあり、実施の有無や料金はクリニックごとに違うので、事前に確かめておきましょう。
AGA・FAGAの治療は健康保険が使えない自由診療のため、費用は全額自己負担です。

予約前に、初診料や再診料、検査費、月々の薬代、配送料、解約の条件を確認しておくと、想定外の出費を防ぎやすくなります。
治療薬には副作用が出る可能性もあるため、医師の説明を聞いて納得してから始めるかどうかを決めてください。
診察を受けても、治療を始めるかどうかをその場で決める必要はありません。
スマホで診察を受けられるオンライン診療に対応したクリニックもあり、通院の時間をとりにくい人でも相談しやすくなっています。
抜け毛の毛根と受診の目安
抜けた毛の毛根の色や形は、成長段階や抜け方を知る手がかりにはなりますが、薄毛の原因を決めるものではありません。
毛根を見比べて迷い続けるより、髪や地肌の変化に気づいた段階でAGA・FAGAクリニックに相談すると、今の状態を客観的に確認できます。
受診時に医師へ伝えるとよいこと


診察の時間を有効に使うために、次の内容をメモしておくとスムーズです。
- 抜け毛が増えたと感じ始めた時期
- 出産、発熱、体重の変化、強いストレスなど、抜け毛が増える前にあった出来事
- 持病や服用中の薬、サプリメント
- 家族に薄毛の人がいるかどうか
- 使っているヘアケア用品や、カラー・パーマの頻度
- 同じ場所・同じ明るさで撮った、気になる部分の写真
女性は月経の状態や妊娠・授乳の有無も、医師が治療の方法を考えるうえで欠かせない情報になります。
抜けた毛を写真に残す場合は、毛根の色より、毛の太さや長さがわかるように撮っておくと参考になるでしょう。
まとめ:抜け毛の毛根が気になるときに確認したいポイント
記事のポイントのまとめです。


毛根の色や形で迷ったときに押さえておきたいことは、次の5つです。
- 成長を終えて自然に抜けた毛によく見られる、白く丸い毛根
- 成長途中で抜けたときや、強く引っ張ったときに見られる黒い毛根
- 切れ毛や細い毛の可能性がある、毛根がないように見える毛
- AGA・FAGAで増える傾向のある、細く短い毛
- 毛根の見た目より優先したい、生え際や分け目、地肌の変化の確認
毛根の色や形が気になったときは、見た目だけで安心したり不安になったりせず、髪全体の変化に目を向けることが大切です。
生え際の後退や分け目の広がり、髪の細さが気になるなら、一度AGA・FAGAクリニックで頭皮と髪の状態を見てもらうと、治療が必要か、様子を見てよいかを判断しやすくなります。


















































































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