
根元から抜けた髪に白い塊(毛根鞘)が付いていても、毛包が頭皮の中に健全な状態で残っていれば再び髪は生えてきます。
毛根鞘はケラチンタンパク質で構成された表面の細胞層にすぎず、毛乳頭や毛母細胞といった発毛の中核を担う組織は頭皮内にとどまっています。
ただし、瘢痕性脱毛症のように毛包の幹細胞が炎症で不可逆的に破壊された場合は、その部位からの再生は見込めないため、大量の抜け毛が続く場合は早めにAGAクリニックで診断を受けることが望ましいです。

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- 髪の毛が根元から抜けても毛包が健全なら再び生える可能性あり
- 根元の白い塊はケラチン製の毛根鞘で正常な脱毛のサイン
- 黒いインク状の色素はメラニンで成長期脱毛の可能性を示唆
- AGA・FAGAは進行性のため気になったら早めにAGAクリニックへ相談を
髪の毛が根元から抜けるともう生えない?ヘアサイクルと毛根の仕組みを解説
根元に何かがついた抜け毛=永久に生えないというわけではありません。
もちろん、放置してよいケースと、早めに専門家へ相談したほうがよいケースがあります。

まず、髪の毛が根元から抜ける仕組みを理解するために、ヘアサイクル(毛周期)と毛根の構造について確認しておきましょう。
ここを押さえておくと、「生えるのか、生えないのか」の判断基準がかなりクリアになります。
ヘアサイクル(毛周期)の基本構造

髪の毛には「成長して→退行して→休んで→抜ける」というサイクルがあります。
専門的には、成長期(アナジェン期)、退行期(カタジェン期)、休止期(テロジェン期)、脱毛期(エクソジェン期)の4つに分けられています。
成長期は2〜6年ほど続き、頭皮にある毛髪の約85〜90%がこの段階にあるとされています。
退行期はおよそ2〜3週間、休止期は3〜4か月程度で、休止期を終えた毛髪が自然に脱落するのが脱毛期です。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
つまり、毎日抜ける髪の毛のほとんどは「寿命を迎えた休止期の毛髪」であり、これは正常なターンオーバーの一部。
一般的に、1日あたり50〜100本程度の抜け毛は生理的な範囲内と考えられています。
なぜなら、10万本前後ある頭髪のうち、常に約9〜15%が休止期に入っているためです。
休止期の髪が順番に脱落し、同じ毛包から再び新しい髪が生えてくる、これがヘアサイクル*1の基本的な流れになります。
毛根と毛包の違いを知っておこう

ここで、よく混同されがちな「毛根」と「毛包(もうほう)」の違いについて確認しておきます。
毛根とは、頭皮の中に埋まっている髪の毛の下部のことです。
先端には毛球と呼ばれるふくらみがあり、ここにある毛母細胞が分裂を繰り返すことで、髪は成長していきます。
一方、毛包は毛根を包み込む組織全体を指します。
毛包のさらに奥には「毛乳頭」があり、毛乳頭が毛細血管から栄養や酸素を受け取って毛母細胞に届けています。
いわば、毛包は髪を育てる”工場”のような役割を担っているのです。

だからこそ、抜け毛の根元に何かがくっついていたとしても、毛包そのものが頭皮の中に残っていれば、再び髪は生えてくる可能性があります。
実際、毛包は皮膚の奥深くに存在しているため、通常の抜け毛で毛包ごと引き抜かれることはまずありません。
毛根鞘(もうこんしょう)とは何か


抜けた髪の毛の根元に付いている透明〜白っぽいゼリー状の塊、これが「毛根鞘(もうこんしょう)」です。
英語ではroot sheathと呼ばれ、内毛根鞘と外毛根鞘の2つに分けられます。
内毛根鞘は、成長中の髪を包み込んで保護し、形を整える役割を持っています。
外毛根鞘は、表皮とつながっていて毛包の構造を支えています。
抜け毛に毛根鞘が付着していると「毛根ごと引き抜いてしまったのでは」と心配になるかもしれません。
ただし、毛根鞘が付いていること自体は、休止期の毛髪が正常に脱落したサインであるケースがほとんどです。
参考:The Inner Root Sheath and the Men Associated with it Eponymically
毛根鞘は毛包の一部ではありますが、表面の細胞層にすぎません。
毛包の中核である毛乳頭や毛母細胞は頭皮の中に残っていますので、毛根鞘が付いた毛が抜けても「二度と生えない」ということにはなりません。
成長期の毛が抜けるケースは要注意


一方で、休止期ではなく成長期のまま抜けてしまう場合は、注意が必要です。
成長期の毛髪は毛包にしっかりと固定されているため、通常は簡単には抜けません。
もし成長途中の髪が大量に抜けるようであれば、何らかの外部要因や体内の異常が関わっている可能性があります。
例えば、強いストレスや化学療法、重度の栄養不足などによって、成長期の毛髪が突然脱落することがあります。
これは「成長期脱毛(アナジェン・エフルビウム)」と呼ばれ、休止期脱毛とは異なるメカニズムで起こります。
成長期脱毛の場合、毛根部がやや黒ずんでいたり、先端が細くとがった形状をしていることが多いとされています。
逆に、休止期の正常な抜け毛は、毛根部がやや丸みを帯びた棍棒状(クラブヘア)で、白〜透明の毛根鞘が付着しているのが典型的な特徴です。
このような違いを知っておくと、自分の抜け毛がどちらのタイプなのか、おおまかな目安として役立つでしょう。
「根元から抜ける=生えない」は本当か

ここまでの内容を踏まえると、「髪の毛が根元から抜けたら、もう生えない」という認識は誤解であることがわかります。
根元から抜けた毛髪に白い塊(毛根鞘)が付いていたとしても、毛包が健全に機能していれば、同じ毛包から再び新しい毛が生えてきます。
ただし、注意すべき例外があります。
毛包が繰り返しダメージを受けたり、瘢痕性(はんこんせい)脱毛症のように炎症で毛包が破壊されてしまった場合は、その部位からの再生は見込めなくなります。
参考:The Pathogenesis of Primary Cicatricial Alopecias
瘢痕性脱毛症では、毛包のバルジ領域にある幹細胞が不可逆的に失われるため、新たな毛髪を生み出す能力そのものがなくなってしまいます。
こうしたケースは通常の抜け毛とは明らかに異なり、頭皮に赤みやかゆみ、痛みなどの炎症症状を伴うことが多いのが特徴です。

つまり、根元から抜けたこと自体よりも、「抜けた後の毛包がどのような状態にあるか」が、髪の再生を左右する最大のポイントになります。
透明で白い塊や黒いインクのような色素の正体とは

抜けた髪の根元をよく見ると、透明〜白いゼリー状の塊がついていたり、黒いインクのような色が滲んでいたりすることがあります。
それぞれが何を意味しているのか、具体的に見ていきましょう。
透明〜白い塊の正体:毛根鞘とケラチン

前述の通り、抜け毛の根元に付いている透明〜白い塊は毛根鞘。
毛根鞘はケラチンタンパク質で構成されていて、成長中の髪を毛包の中でしっかり固定する”接着剤”のような働きをしています。
休止期に入った毛髪は、毛包内での固定力が弱まります。
すると、シャンプーやブラッシングなどの軽い物理的刺激でも自然に脱落しやすくなり、抜けるときに毛根鞘の一部がくっついてくるのです。

このとき、塊が透明に見えるか白く見えるかは、ケラチンの角化の度合いや毛根鞘に含まれる水分量によって変わります。
乾燥した状態では白っぽく見えやすく、濡れた状態では透明に近い見た目になることが多いです。
こうした毛根鞘が付着した抜け毛は、休止期脱毛の典型的な姿。
1日50〜100本の範囲であれば、基本的には生理的な脱毛と考えてよいでしょう。
もっと言えば、毛根鞘がきちんと付いているということは、毛髪がヘアサイクルを正常に完了した証拠でもあります。
必要以上に恐れる必要はありません。
白い塊が大きい場合に考えられること

ただし、白い塊が不自然に大きいときは少し注意が必要です。
毛根鞘は通常、ごく小さな半透明の塊ですが、皮脂が過剰に分泌されている状態だと、皮脂と毛根鞘が混ざり合って大きな白い塊として見えることがあります。
頭皮環境が乱れて皮脂が毛穴周辺に蓄積すると、毛包の内部にも影響を及ぼし、髪の成長を妨げる場合があります。
これがすぐに薄毛につながるわけではないものの、頭皮のベタつきやフケが目立つようになった場合は、皮脂コントロールを意識することが望ましいです。
逆に言えば、毛根鞘そのものの大きさだけで脱毛症の有無を判断することはできません。
あくまで目安のひとつとして捉えておくのがよいでしょう。
黒いインクのような色素の正体:メラニンと成長期脱毛


抜け毛の根元付近に黒いインクが滲んだような色がついていることがあります。
この黒い色素の正体は、主にメラニン色素です。
毛球の中にはメラノサイト(色素細胞)が存在し、髪に色をつけるメラニン色素を産生しています。
通常、メラニンは成長中の毛髪にのみ供給され、休止期に入るとメラノサイトの活動は停止します。
そのため、根元に濃い黒い色素が残っている抜け毛は、成長期のまま何らかの原因で脱落した可能性を示しています。
成長期脱毛では毛球部が委縮しきっておらず、メラニンが十分に排出されないまま抜けてしまうため、根元付近に黒い色が集中して見えるのです。
なお、円形脱毛症においてトリコスコピー(毛髪の拡大観察)を行うと、頭皮表面に「ブラックドット」と呼ばれる黒い点が観察されることがあります。
これは成長途中の色素を持った毛髪が頭皮レベルで折れた痕跡であり、活動性の脱毛を示すサインとされています。
参考:Trichoscopy pattern in alopecia areata: A systematic review and meta-analysis
もちろん、黒い色素がついた抜け毛が1〜2本見つかった程度で深刻になる必要はありません。
ただ、日常的にこのタイプの抜け毛が目立つようであれば、成長期の毛髪が正常にサイクルを完了できていない可能性があるため、注意しておきたいところです。
根元が細い・先端がとがった抜け毛の意味


抜け毛の形状にはもうひとつ重要なチェックポイントがあります。
それは、毛根部の太さと形です。
健康な休止期脱毛では、根元がやや丸みを帯びた棍棒状になっているのが一般的。
ところが、根元が極端に細かったり、先端がとがっているような抜け毛が多い場合は「毛髪のミニチュア化(miniaturization)」が起きている可能性があります。
毛髪のミニチュア化とは、毛包が徐々に萎縮して、太くて長い毛(硬毛)が産毛のような細い毛(軟毛)に置き換わっていく現象。
これはAGA*2(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の組織学的な特徴として知られています。
参考:Androgenetic Alopecia Treatment in Asian Men
AGA・FAGAでは、ジヒドロテストステロン*3(DHT)というホルモンの作用により、成長期の期間が短くなっていきます。
すると、十分な太さや長さに育つ前に退行期→休止期へ移行してしまい、結果として細く短い毛髪ばかりになっていくのです。
こう考えると、抜け毛の根元が「以前より細くなった気がする」と感じたら、それはヘアサイクルの乱れが始まっているサインかもしれません。
白い抜け毛(白髪)が根元から抜けた場合

白髪が根元から抜けた場合も、基本的な仕組みは黒髪と同じです。
白髪はメラノサイトがメラニン色素を産生しなくなった毛髪であるため、根元に黒い色素はほぼ見られません。

一方で、毛根鞘が付着することは黒髪と同様にあり得ます。
白髪が抜けたからといって特別に「生えにくくなる」ということはありません。
メラニンの有無と毛包の再生能力は直接関係しないためです。
ただし、白髪は加齢やストレスによってメラノサイトが衰退した結果であり、毛包自体の老化も同時に進行している場合があります。
そのため、白髪の増加に加えて髪全体のボリューム低下を感じている場合は、毛包の萎縮が進んでいるかもしれません。
脂っぽい塊や黄色い塊が付着しているとき

まれに、抜け毛の根元に黄色っぽい脂の塊がついていることがあります。
これは主に皮脂や角質の混合物です。
頭皮は体の中でも皮脂腺が密集しているエリアであり、過剰な皮脂分泌によって毛穴が詰まりやすくなります。
皮脂が毛穴内に蓄積すると、抜け毛の際にそれらが毛根鞘と一緒にくっついて出てくることがあります。
皮脂の過剰分泌そのものが直接的な脱毛の原因になるかどうかは、医学的にはまだ議論の余地があります。
ただし、脂漏性皮膚炎のように頭皮に炎症が生じると、毛包へのダメージにつながりかねません。
そのため、根元に脂っぽい塊が頻繁に付着するようであれば、頭皮環境の見直しを検討してみてください。
髪の毛が根元から抜ける場合に考えられる脱毛症とAGAクリニック受診の目安
ここまでで、根元から抜ける毛髪の仕組みや、白い塊・黒い色素の正体について詳しく解説してきました。

ここからは、「どんな場合に専門的な治療を考えるべきか」という具体的な判断基準と、代表的な脱毛症について触れていきます。
休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)とは

抜け毛が急に増えたときにまず疑われるのが、休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)です。
休止期脱毛は、強いストレス、高熱、栄養不足、出産、ホルモンバランスの変動などをきっかけに、本来まだ成長期にあるはずの毛髪が一斉に休止期へ移行してしまう現象。
通常は全体のおよそ9〜15%にとどまる休止期毛の割合が急激に増え、数か月後に大量の抜け毛として顕在化します。
特徴的なのは、頭全体から均一に髪が薄くなる点。

分け目の幅が広がったり、髪のボリュームが全体的に減ったように感じることが多く、特定の部位だけがハゲるパターンにはなりにくいとされています。
急性の休止期脱毛であれば、原因が解消された後3〜6か月で脱毛がおさまり、6〜12か月で毛量が戻ってくるケースがほとんどです。
ただし、休止期脱毛が6か月以上にわたって続く場合は「慢性休止期脱毛」の可能性があり、別のアプローチが必要になることもあります。
いずれにしても、原因不明の大量の抜け毛が続くなら、自己判断で長期間様子を見るよりも、早い段階で専門のクリニックに相談するのが賢明です。
AGA(男性型脱毛症)の特徴と進行パターン

男性の抜け毛で最も多い原因が、AGA(男性型脱毛症)。
AGAはアジア人男性においても非常に一般的で、中国で実施された大規模調査では男性全体の約21.3%にAGAが認められたと報告されています。
参考:Prevalence of androgenetic alopecia in China: a community-based study in six cities
AGAの発症には、テストステロンから変換されるジヒドロテストステロン(DHT)が深く関わっています。
DHTが毛包のアンドロゲン受容体に結合すると、成長期が短縮され、毛髪のミニチュア化が進行します。
韓国の研究では、アジア人男性のAGAは欧米人に比べて発症が約10年遅いとされていますが、年齢が上がるにつれて有病率は欧米人と同等レベルに達することが示されています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
AGAの典型的な進行パターンとしては、生え際がM字型に後退していくタイプ、頭頂部(つむじ付近)から薄くなるタイプ、あるいはこの両方が同時に進行するタイプがあります。
どのパターンであっても、放置すれば毛包の萎縮が進み、最終的に硬毛が生えなくなってしまう領域が広がっていきます。
ここで重要なのは、AGAは進行性の脱毛症であるという点。
つまり、治療を行わなければ症状が自然に回復することはほぼありません。
毛包のミニチュア化が進行すると、立毛筋(arrector pili muscle)が毛包から剥離し、この段階に至ると不可逆的な脱毛になる可能性が指摘されています。
だからこそ、「ちょっと薄くなってきたかも」と感じた段階で、できるだけ早くAGAクリニックに相談することが大切です。
FAGA(女性男性型脱毛症)の特徴

女性の薄毛で最も多いのがFAGA(女性男性型脱毛症)。
FAGAは男性のAGAと同じく、アンドロゲンの影響で毛包がミニチュア化していく脱毛症ですが、進行パターンには違いがあります。
女性の場合、前頭部の生え際が大きく後退することは少なく、頭頂部を中心に分け目が広がるように全体が薄くなるのが一般的。

これはルードヴィッヒ分類(Ludwig classification)として知られている進行パターンです。
中国の調査では、女性のAGA有病率は全体の約6.0%と報告されており、年齢が上がるとともに増加する傾向が見られます。
参考:Prevalence of androgenetic alopecia in China: a community-based study in six cities
FAGAの発症には、加齢に伴うエストロゲンの低下やホルモンバランスの変化が関与しているとされています。
とくに更年期以降は、相対的にアンドロゲンの影響が強まるため、薄毛が進行しやすくなるのです。
また、FAGAは男性のAGA以上に、本人の精神的なストレスや生活の質(QOL)への影響が大きいという報告があります。
「年齢のせいだから仕方ない」と思い込んでしまう方も多いのですが、FAGAも適切な治療によって改善が期待できる脱毛症です。
男性のAGAと同様に、FAGAも進行性であるため、早めにAGAクリニックを受診して現状を把握することが重要になります。
円形脱毛症との見分け方


抜け毛が目立つようになったとき、AGAやFAGAとは異なるメカニズムで起こる「円形脱毛症」の可能性も頭に入れておく必要があります。
円形脱毛症は自己免疫疾患の一種であり、免疫細胞が自分自身の毛包を攻撃してしまうことで起こります。
コイン大の脱毛斑が突然できるのが典型的なパターンですが、頭部全体に広がるケースや、体毛にまで及ぶケースもあります。
AGAやFAGAとの大きな違いは、その進行パターンにあります。
AGAやFAGAはゆっくりと広範囲に薄くなっていくのに対し、円形脱毛症は比較的急に限定された部位の毛が抜けるという特徴があります。
円形脱毛症の抜け毛では、先端が太く根元に向かって細くなる「感嘆符毛(ビックリマーク毛)」が見られることがあります。
これはAGAの抜け毛には見られない特徴的な所見です。
もし、突然まとまった範囲の髪が抜けたり、頭皮に丸い脱毛斑を見つけた場合は、AGAクリニックなどの専門機関で正確な診断を受けるようにしましょう。
牽引性脱毛症やトリコチロマニア


毛髪を物理的に引っ張ることによって起こる脱毛も、「根元から抜ける」タイプの抜け毛として知られています。
牽引性脱毛症は、ポニーテールやエクステンションなど、持続的に髪を引っ張る髪型を長期間続けることで生じる脱毛症。

主に生え際やこめかみ周辺の髪が薄くなりやすく、早期に原因を取り除けば回復の見込みがありますが、長期間放置すると毛包に永続的なダメージを与える場合があります。
一方、トリコチロマニア(抜毛症)は、自分で髪を引き抜いてしまう行為を繰り返す衝動制御の問題。
トリコチロマニアでは毛根鞘が大きく付着した毛髪が引き抜かれることが多く、毛包への反復的なダメージが蓄積すると、瘢痕化によって永久的な脱毛につながる可能性があります。
いずれも、根元から毛が抜けることに変わりはありませんが、原因がまったく異なるため、対処法も変わってきます。
「異常な抜け毛」を見極めるチェックポイント

ここまでさまざまな脱毛症について触れてきましたが、「自分の抜け毛は正常なのか、異常なのか」を判断するためのチェックポイントをまとめておきます。
以下に当てはまる項目が複数ある場合は、早めにAGAクリニックへ相談することをおすすめします。
- 1日の抜け毛が明らかに増えた(シャンプー時に排水口にたまる量が以前より多い、枕に付着する毛が増えたなど)
- 抜け毛の根元が細い・先端がとがっている毛が目立つ
- 抜け毛の根元に黒い色素がついた毛が頻繁に見られる
- 分け目の幅が広がったと感じる
- 生え際(前頭部やこめかみ)の後退を感じる
- 頭頂部のボリュームが減ったと感じる
- 短くて細い毛(産毛のような毛)が増えている
- 家族(とくに父方)に薄毛の方がいる
これらの兆候がひとつでも気になり始めた段階で、クリニックを受診すると、それだけ選択肢が広がります。
AGAもFAGAも早期ほど治療への反応が良いことが知られていますので、「もう少し様子を見よう」と先延ばしにするよりも、一度プロの目で診てもらうほうが安心です。
AGAクリニックへ相談するメリット

AGAクリニックでは、マイクロスコープやトリコスコピーを使った頭皮と毛髪の精密検査、血液検査によるホルモン値の確認など、専門的な診断が受けられます。
実際、自分では「ただの抜け毛の増加」と思っていたものが、AGAやFAGAの初期段階だったというケースは少なくありません。
また、休止期脱毛と思い込んでいたものが、実は円形脱毛症やほかの脱毛症だったということもあり得ます。
AGAクリニックでの治療は、内服薬や外用薬を中心としたアプローチが一般的。
男性であればフィナステリド*4やデュタステリド*5などの5α還元酵素阻害薬、女性であれば内服薬や外用ミノキシジル*6などが選択肢となります。
日本人を含むアジア人男性18,918名を対象とした研究では、フィナステリド・ミノキシジルの内服および外用を組み合わせた治療によって、6か月後に96%、12か月後に80%の患者が結果に満足したと報告されています。
参考:Androgenetic Alopecia Treatment in Asian Men

もちろん、治療には個人差があります。
すべての方に同じ結果が保証されるわけではなく、副作用のリスクもゼロではありません。
男性の場合、フィナステリドの服用にともなう性機能への影響がごくまれに報告されていますが、上記の研究では発生率は0.07%と非常に低い数字でした。
こうしたメリットとリスクの両面について、AGAクリニックの専門医から直接説明を受けることで、自分に合った治療プランを見つけやすくなります。
放置した場合のリスク

AGAやFAGAの場合、治療を行わずに放置すると、毛包のミニチュア化が年々進行していきます。
毛包が縮小するとヘアサイクルの成長期がさらに短くなり、やがて頭皮の表面に毛が到達できないほど短い段階で脱落してしまうようになります。
こうなると、見た目には「毛穴はあるのに毛が生えていない」状態になり、回復にかかる時間やコストは大幅に増えてしまいます。
とくにAGAでは、立毛筋(arrector pili muscle)が毛包から完全に剥離してしまうと、再生が極めて困難になるとされています。
この不可逆的な変化が起こる前に治療を開始することが、最も効率的なアプローチになります。
だからこそ、「最近ちょっと気になる」くらいの段階でAGAクリニックに足を運ぶことに大きな意味があります。
早めの行動が、将来の選択肢を広げてくれるのです。
男性・女性それぞれの受診のタイミング


男性の場合、AGAは思春期以降であればどの年齢でも始まり得ます。
20代でも生え際の後退や頭頂部の薄さを感じたら、迷わずAGAクリニックに相談してみてください。

アジア人男性のAGA有病率は20代で数%程度と低めですが、30代になると急速に上昇することがわかっています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
女性の場合は、分け目の広がりや髪のボリュームダウンが気になり始めたときが受診のタイミング。
とくに更年期前後はホルモンバランスが大きく変動するため、FAGAの発症リスクが高まります。
男女ともに共通して言えることは、「あとで後悔するくらいなら、今のうちに一度だけでも相談してみる」という選択が賢いということです。
初回のカウンセリングを無料で行っているAGAクリニックも増えていますので、まずは気軽に足を運んでみることをおすすめします。
まとめ:髪の毛が根元から抜けることが気になったら、早めの行動が大切

記事のポイントのまとめです。

ここまで解説してきたように、髪の毛が根元から抜けること自体は、ヘアサイクルの自然な過程であるケースがほとんどです。
透明〜白い塊(毛根鞘)が付いた抜け毛は、休止期を正常に終えた毛髪である可能性が高く、過度に心配する必要はありません。
一方で、黒い色素が付着した成長期脱毛の兆候、毛根の細さやミニチュア化を示す短い抜け毛、明らかな本数の増加。
こうしたサインが見られる場合は、AGAやFAGAをはじめとする脱毛症が進行している可能性があります。
AGAもFAGAも進行性の脱毛症。
「まだ大丈夫」と思っている間に毛包のダメージが蓄積してしまうと、回復のハードルはどんどん上がっていきます。
少しでも気になることがあれば、まずはAGAクリニックに相談してみてください。
専門医の診断を受けることで、自分の髪と頭皮の現状を正しく把握でき、最適な対策を講じることが可能になります。
























































































































































































































































































