にがりスプレーを頭皮に使うことで直接的に発毛を促したり、薄毛を改善したりするという信頼性の高い医学的・科学的根拠は現在のところありません。
主成分であるマグネシウムによる血行促進やミネラル補給といった働きから、頭皮環境を健やかに保つ補助的な役割は期待できるかもしれませんが、その効果は限定的です。
特に、薄毛の主な原因であるAGA(男性型脱毛症)の進行を止める作用はないため、根本的な改善を望む場合は自己判断に頼らず専門家へ相談することが重要です。
AGA・FAGAは進行性の病気です。
実は、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。
そして、治療を開始するタイミングが遅れれば遅れるほど、回復が難しくなり、治療の選択肢も限られてしまいます。


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- にがりスプレーの育毛効果に医学的・科学的根拠がないこと
- にがりスプレーの使用に伴う頭皮トラブルなどの危険性
- にがりスプレーではAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の進行を止められない理由
- 薄毛の悩みを根本的に解決するための正しい対策
そもそも「にがり」とは?育毛とどう関係するのか
まず初めに、「にがり」とは一体何なのか、そしてなぜ育毛と関連付けて語られるのか解説します。
にがりの主成分「塩化マグネシウム」の働き
にがりとは、海水を煮詰めて塩を製造する過程で、塩の結晶を取り除いた後に残る液体のことを指します。
少し苦味があることから「苦汁(にがり)」と呼ばれるようになりました。
このにがりの主成分は「塩化マグネシウム」です。
他にも、塩化カリウムや塩化カルシウムなど、100種類以上とも言われる豊富なミネラルを含んでいるのが特徴です。
主成分であるマグネシウムは、私たちの体内で300種類以上もの酵素の働きを助ける補酵素として機能し、生命維持に欠かせない重要なミネラルの一つとして知られています。
具体的には、エネルギーの生成、タンパク質の合成、筋肉の収縮、神経伝達の正常化など、多岐にわたる生命活動に関与しています。
髪の毛も、そのほとんどが「ケラチン」というタンパク質からできています。
そのため、タンパク質の合成をサポートするマグネシウムが、健康な髪の維持に関わっていると考えること自体は不自然ではありません。
なぜ「にがり」が育毛に良いと言われるのか?
それでは、にがり(マグネシウム)を頭皮に直接スプレーすることが、なぜ育毛に繋がると言われるようになったのでしょうか。
主に、以下の3つの働きが期待されているようです。
根拠①:血行促進作用への期待
一つ目は、マグネシウムによる血行促進作用への期待。
マグネシウムには、血管の筋肉を弛緩させ、血管を拡張させる働きがあると考えられています。
頭皮に塗布することで、頭皮の毛細血管の血流が改善されれば、髪の成長に不可欠な栄養素や酸素が、毛髪を作り出す「毛母細胞」へスムーズに届けられるようになります。
このことから、髪が育ちやすい土壌、つまり健やかな頭皮環境を育むことに繋がるのではないか、というロジックが成り立ちます。
根拠②:タンパク質合成のサポート
二つ目は、先ほども触れたタンパク質合成のサポート機能。
髪の主成分はケラチンというタンパク質であり、このケラチンは18種類のアミノ酸が結合して作られています。
マグネシウムは、体内でタンパク質を合成する際の重要なステップに関わる酵素を活性化させる役割を担っています。
そのため、頭皮にマグネシウムを補給することで、ケラチンの生成が円滑に進み、丈夫で健康な髪の毛が作られるのを助けるのではないか、という期待が持たれています。
根拠③:頭皮の炎症を抑える可能性
三つ目は、マグネシウムが持つとされる抗炎症作用。
一部の研究では、マグネシウムが体内の炎症反応を抑制する働きを持つことが示唆されています。
頭皮の炎症は、かゆみやフケの原因となるだけでなく、毛根にダメージを与えて抜け毛を引き起こす要因の一つにもなり得ます。
にがりをスプレーすることで、この頭皮の炎症を和らげることができれば、抜け毛の予防や頭皮環境の正常化に貢献するのではないか、と考えられているのです。
にがりスプレーの育毛効果に医学的・科学的根拠はあるのか?
ここまで、にがりが育毛に良いとされる理由を解説してきました。
しかし、ここで最も重要な点に触れておかなければなりません。
それは、現時点において、にがりスプレーや塩化マグネシウムの頭皮への塗布が、直接的に「発毛を促す」「薄毛を改善する」ということを明確に証明した、信頼性の高い医学論文や臨床研究は、残念ながらほとんど存在しないということです。
これまで述べてきた「血行促進」や「タンパク質合成サポート」といった話は、あくまでマグネシウムという成分が持つ一般的な性質から推測される「可能性」の域を出ません。
日本の法律(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律、通称:薬機法)においても、「育毛」や「発毛」といった効果を謳うことができるのは、有効成分が配合され、国から承認を得た「医薬品」や「医薬部外品」に限られています。
食品であるにがりを使用して「髪が生える」と断定することはできません。
この事実は、にがりスプレーを試す前に必ず理解しておくべき大前提と言えるでしょう。
にがりスプレーを頭皮に使うメリット
科学的根拠は乏しいものの、にがりスプレーを頭皮ケアに取り入れることには、いくつかの考えられるメリットも存在します。
ここでは、期待できるポジティブな側面を見ていきましょう。
頭皮の血行促進が期待できる
前述の通り、にがりの主成分であるマグネシウムには、血管を広げて血行を促す作用が期待されています。
にがりスプレーを頭皮に塗布したあとに、指の腹を使って優しくマッサージを行うことで、この効果はさらに高まるかもしれません。
頭皮がじんわりと温かくなるような感覚を得られる人もいるようです。
頭皮の血流が良くなることは、髪の成長に必要な栄養を毛根に届けるための基本。
これにより、髪にハリやコシを与えるための土台作りに貢献する可能性は考えられます。
頭皮環境の健やかさを保つ
にがりに含まれる豊富なミネラルが、頭皮に潤いを与え、健やかな状態を保つ手助けとなる可能性があります。
特に、頭皮の乾燥や、それに伴うフケやかゆみに悩んでいる場合、ミネラル補給がプラスに働くことも考えられます。
また、一部ではマグネシウムが皮脂の分泌バランスを整える働きを持つという声もありますが、これについては明確な根拠があるわけではありません。
あくまで、頭皮を清潔に保ち、保湿するための補助的なケアの一つとして捉えるのが良いでしょう。
手軽で安価に始められる
にがりスプレーの大きなメリットは、手軽さとコストパフォーマンスの高さにあります。
にがりは多くのスーパーマーケットや食料品店で、数百円程度という非常に安価な価格で販売されています。
これを精製水や水道水で薄めるだけで、誰でも簡単に作ることが可能です。
高価な育毛剤やヘアケア製品を試す前に、まずは何か頭皮のためにできることを始めたい、という方にとっては、試しやすい選択肢の一つと言えるかもしれません。
ただし、繰り返しますが、これはあくまで「試すハードルが低い」というだけであり、その効果を保証するものではない点は十分に理解しておく必要があります。
リラックス効果も?
マグネシウムは「リラックスミネラル」とも呼ばれ、筋肉の緊張を緩和する働きがあることで知られています。
にがりスプレーを塗布した後の頭皮マッサージは、頭部の筋肉の緊張をほぐし、心地よいリラックス感をもたらしてくれるかもしれません。
日々のストレスは、自律神経の乱れや血管の収縮を引き起こし、頭皮の血行不良に繋がることがあります。
マッサージによるリラックスタイムを設けることが、間接的に頭皮環境にとって良い影響を与える可能性は否定できません。
知っておくべき、にがりスプレーのデメリットと危険性
手軽に試せる一方で、にがりスプレーには見過ごすことのできないデメリットや危険性が存在します。
期待できるメリット以上に、こちらの内容をしっかりと理解しておくことが重要です。
頭皮への刺激と肌トラブルのリスク
にがりは、高濃度に凝縮されたミネラルの塊、いわば「濃い塩水」のようなものです。
そのため、頭皮に対する刺激が非常に強い場合があります。
特に、肌がデリケートな敏感肌の方や、もともと頭皮が乾燥している方、あるいは頭皮にニキビや傷、湿疹などの炎症がある方が使用すると、ヒリヒリとした痛み、かゆみ、赤み、発疹といった肌トラブルを引き起こすリスクが低くありません。
もし試す場合は、必ず腕の内側などで少量を試す「パッチテスト」を行い、肌に異常が出ないことを確認してからにすべきです。
安易な使用は、頭皮環境を改善するどころか、かえって悪化させてしまう危険性をはらんでいます。
髪のきしみやごわつき
にがりに含まれるミネラル成分が髪の毛に付着することで、髪の質感が大きく変わってしまうことがあります。
具体的には、髪のキューティクルに成分が入り込み、指通りが悪くなったり、髪全体がきしんだり、ごわごわとした手触りになったりするケースが報告されています。
特に、ヘアカラーやパーマによって髪がダメージを受けている状態だと、こうした影響はより顕著に現れやすい傾向があります。
せっかくのヘアケアが、かえって髪の美しさを損なう結果になっては本末転倒です。
効果が実感できない可能性が高い
これは最も本質的なデメリットと言えるでしょう。
前述の通り、にがりスプレーの育毛効果は科学的に証明されていません。
多くの方が期待するであろう「抜け毛が減った」「髪が増えてきた」「薄毛が目立たなくなった」といった劇的な変化は、にがりスプレー単体で得られる可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
毎日手間をかけてスプレーとマッサージを続けても、結局何も変わらなかった、という徒労感に苛まれることも十分に考えられます。
その時間や労力を、もっと効果の期待できる他の方法に費やすべきではないか、という視点も重要です。
AGA・FAGAの進行を止めることはできない
薄毛に悩む男性のほとんどが発症していると言われる「AGA*1(男性型脱毛症)」、そして女性に見られる「FAGA(女性男性型脱毛症)」は、単なる頭皮環境の悪化が原因ではありません。
AGAやFAGAは、男性ホルモンの一種である「DHT(ジヒドロテストステロン*2)」が毛根の受容体と結びつくことで、髪の成長期を短縮させ、毛髪が十分に育つ前に抜け落ちてしまう進行性の脱毛症。
これは遺伝的な要因も大きく関わっています。
にがりやマグネシウムには、このAGA・FAGAの根本原因であるDHTの生成を抑制したり、乱れたヘアサイクル*3を正常に戻したりするような作用は一切ありません。
つまり、にがりスプレーでセルフケアをしている「つもり」になっている間に、AGAやFAGAの症状は着実に進行し続けてしまうのです。
これは、にがりスプレーが持つ最大の危険性と言っても過言ではありません。
手遅れになる前に、正しい知識を持つことが不可欠です。
薄毛の悩みを根本から解決するために
ここまで、にがりスプレーの育毛に関する様々な側面を解説してきました。
ここからは、薄毛の悩みを本気で解決したい方が本当に取るべき行動についてお話しします。
なぜ、にがりスプレーだけでは不十分なのか?
これまでの内容をまとめると、にがりスプレーは「頭皮の血行促進」や「ミネラル補給」といった観点から、頭皮環境を健やかに保つための一つの補助的な手段にはなるかもしれません。
しかし、薄毛、特にAGAやFAGAは、表面的なヘアケアだけで対処できるほど単純な問題ではないのです。
これらは体内で起こっているホルモンの作用や遺伝的要因が引き起こす、医学的なアプローチが必要な「脱毛症」という疾患です。
原因に直接働きかけない限り、進行を食い止めることはできず、根本的な解決には至りません。
自己判断のケアに固執することは、貴重な時間とお金を浪費するだけでなく、改善の機会を逃し、症状を悪化させてしまうリスクを伴います。
本気で薄毛を改善したいなら、専門クリニックへの相談を
もし、あなたが抜け毛の増加や生え際の後退、頭頂部の透け感など、具体的な薄毛の症状に悩んでいるのであれば、最も確実で効果的な方法は、皮膚科や薄毛治療を専門とするクリニックに相談することです。
専門のクリニックでは、医師がマイクロスコープで頭皮の状態を詳細に観察したり、問診や血液検査を行ったりすることで、あなたの薄毛の根本原因を正確に診断してくれます。
そして、その原因に基づいた、医学的根拠のある適切な治療法を提案してくれます。
一人で悩みを抱え込み、不確かな情報に振り回されるのはもう終わりにしましょう。
専門家の診断を受けることが、改善への最短ルートです。
クリニックで受けられる主な薄毛治療
クリニックでは、主に以下のような治療法が提供されています。
これらは、にがりのような民間療法とは異なり、その効果が科学的に認められているものです。
内服薬・外用薬治療
薄毛治療の基本となるのが、医薬品による治療です。
- AGA治療薬(内服):「フィナステリド*4」や「デュタステリド*5」といった内服薬は、AGAの根本原因であるDHTの生成を抑制する働きがあります。これにより、抜け毛を減らし、ヘアサイクルを正常化させる効果が期待できます。
- 発毛促進薬(外用・内服):「ミノキシジル*6」は、もともと血圧降下剤として開発された成分ですが、血管拡張作用による血行促進効果と、毛母細胞に直接働きかけて発毛を促す効果があることが分かり、薄毛治療薬として承認されています。外用薬(塗り薬)が一般的ですが、内服薬(ミノキシジルタブレット)が処方されることもあります。
- FAGA治療薬:女性の薄毛治療では、男性ホルモンの働きを抑制する「スピロノラクトン*7」の内服薬や、ミノキシジルの外用薬などが主に用いられます。
これらの医薬品は、医師の処方がなければ入手できません。
医師の管理のもとで正しく使用することで、高い効果が期待できます。
植毛
植毛は、薄毛がかなり進行してしまった場合に有効な選択肢となる外科的な治療法です。
AGAの影響を受けにくいとされる後頭部や側頭部の自分自身の毛髪を、毛根ごと採取し、薄毛が気になる生え際や頭頂部に移植します。
移植された毛髪は、その場で定着し、その後も自分自身の髪の毛として半永久的に生え変わり続けます。
他の治療法で満足のいく効果が得られなかった場合の、根本的な解決策の一つとなり得ます。
まずは無料カウンセリングから
「クリニックに行くのは少し勇気がいる」と感じる方もいるかもしれません。
そのような方のために、多くの薄毛専門クリニックでは、無料で相談できるカウンセリングを実施しています。
無料カウンセリングでは、専門のカウンセラーがあなたの髪や頭皮の悩みを親身にヒアリングし、治療法の選択肢や費用について詳しく説明してくれます。
必ずしもその場で契約する必要はありません。
まずは自分の薄毛の原因や、どのような解決策があるのかを知るだけでも、大きな前進です。
まとめ:育毛はにがりスプレーではなく正しい対策をしよう
記事のポイントのまとめです。
今回は、にがりスプレーの育毛効果について解説してきました。
- にがりスプレーの育毛効果は科学的に証明されておらず、期待できるのはあくまで「頭皮環境を整える」という補助的な役割に過ぎません。
- 頭皮への刺激による肌トラブルや、髪のきしみといったデメリットも存在します。
- 最も重要な点は、にがりスプレーでは薄毛の根本原因であるAGAやFAGAの進行を止めることはできない、ということです。
手軽に試せるセルフケアは魅力的に見えるかもしれませんが、不確かな情報に頼った自己流の対策は、かえって症状を悪化させるリスクをはらんでいます。
薄毛の悩みは、一人で抱え込まずに専門家へ相談することが大切です。
医学的根拠に基づいた正しい治療で、自信の持てる毎日を取り戻しましょう。