抜け毛

抜け毛と切れ毛の見分け方や違いとは?多い、ひどい原因と対策方法

    抜け毛と切れ毛
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    質問:抜け毛と切れ毛は、どうすれば見分けることができますか?
    回答

    髪の毛の端に丸い「毛根」が付いていれば抜け毛で、頭皮や体内の問題が考えられます。

    毛根がなく、途中でブツっと切れていれば切れ毛で、髪そのものへのダメージが原因です。

    この見分けは、適切な対策を始めるための最も重要な第一歩となります。

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    当記事のここがポイント
    • 抜け毛と切れ毛の見分け方
    • 抜け毛と切れ毛、それぞれの深刻な原因
    • 自己判断によるヘアケアの限界と危険性
    • 薄毛を根本から解決するための専門的な治療法

    抜け毛と切れ毛の違い

    まず、「抜け毛」と「切れ毛」の違いについて解説します。

    この二つは見た目が似ているため混同されがちですが、その正体は全くの別物です。

    一目でわかる!抜け毛と切れ毛の見分け方

    落ちている髪の毛を手に取り、じっくりと観察することで、抜け毛か切れ毛かを簡単に見分けることができます。

    ポイントは「毛根」があるかどうかです。

    抜け毛の特徴:毛根が付着している

    抜け毛

    抜け毛は、ヘアサイクル(毛周期)を終えたり、何らかの原因で毛根から自然に抜け落ちたりした髪の毛。

    そのため、髪の根本部分に注目すると、以下のような特徴が見られます。

    • 毛根がある:髪の片方の端が、少し膨らんで丸みを帯びています。これが「毛根」です。
    • 根本の形状:マッチ棒の先端のように、ぷっくりとしているのが一般的です。
    • 毛根鞘(もうこんしょう)の付着:毛根の周りに、半透明のゼリー状のものが付着していることがあります。これは毛根を保護している組織の一部であり、正常な抜け毛にも見られるものです。

    もし、落ちている髪の毛に、このような毛根が確認できれば、それは「抜け毛」であると判断できます。

    切れ毛の特徴:毛根がなく、途中で途切れている

    切れ毛

    一方の切れ毛は、髪の毛が成長の途中で、外部からのダメージなどによって物理的にちぎれてしまったものです。

    したがって、毛根から抜けたわけではありません。

    • 毛根がない:髪の毛の両端を見ても、抜け毛に見られるような膨らみはありません。
    • 途切れた断面:髪の毛が途中でブツっと切れたような見た目をしています。断面が直線的であったり、ささくれのようにギザギザしていたりします。
    • 長さが短い:頭皮から生えている髪の毛と同じ長さではなく、明らかに短い場合が多いです。

    このように、毛根の有無を確認するだけで、抜け毛と切れ毛は明確に区別することが可能です。

    なぜ見分ける必要があるのか?原因と対策が全く異なるから

    抜け毛と切れ毛を見分けることがなぜこれほど重要なのでしょうか。

    その理由は、両者が示す問題の所在が根本的に異なるためです。

    • 抜け毛が多い場合:問題の根源は「頭皮」や「毛根」にある可能性が高いと言えます。ヘアサイクルの乱れや、毛根の働きを阻害する何らかの要因が隠れていると考えられます。
    • 切れ毛が多い場合:問題の根源は「毛髪そのもの」にあります。髪がダメージを受けてもろくなり、少しの力で切れてしまう状態です。

    つまり、抜け毛の対策は頭皮環境や体内の状態を改善することに主眼が置かれるのに対し、切れ毛の対策は髪へのダメージを減らすことに焦点が当たります。

    もし、AGA(男性型脱毛症)が原因で抜け毛が増えているのに、切れ毛用のトリートメントばかりを熱心に行っても、薄毛の進行を食い止めることはできません。

    逆に、ヘアアイロンの熱で髪が傷んで切れ毛が増えているのに、育毛剤を一生懸命使っても、根本的な解決には至らないのです。

    このように、原因と対策が全く異なるからこそ、まずはご自身の髪の状態を正しく見極めることが、何よりも大切になります。

    「抜け毛」が多い・ひどい場合に考えられる深刻な原因

    抜け毛の数が増えてきたと感じる場合、それは単なる髪の生え変わり以上の、何らかの異常が起きているサインかもしれません。

    ここでは、抜け毛が多くなる場合に考えられる、より深刻な原因について掘り下げていきます。

    自然なヘアサイクルによる抜け毛との違い

    私たちの髪の毛は、「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルを繰り返しており、これをヘアサイクルと呼びます。

    • 成長期(2年~6年):髪が太く長く成長する期間。全体の約85~90%を占めます。
    • 退行期(約2週間):毛根が縮小し、髪の成長が止まる期間。
    • 休止期(約3~4ヶ月):髪が抜け落ちるのを待つ期間。全体の約10~15%を占め、この時期の髪がブラッシングやシャンプーなどで自然に抜け落ちます。

    健康な頭皮であれば、1日に50本から100本程度の髪が自然に抜け落ちるのは正常な現象。

    しかし、明らかに100本を超える量が毎日続く、あるいは特定の部位だけが目立って薄くなってきたという場合は、このヘアサイクルが乱れている可能性を疑う必要があります。

    危険な抜け毛のサインと脱毛症の種類

    正常な範囲を超えた抜け毛は、放置すると進行してしまう可能性のある「脱毛症」が原因であるケースが少なくありません。

    代表的な脱毛症には、以下のようなものがあります。

    AGA(男性型脱毛症)

    AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、成人男性に見られる最も一般的な脱毛症。

    日本人男性の約3人に1人が発症するとも言われており、遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因とされています。

    男性ホルモンの一種であるテストステロンが、酵素「5αリダクターゼ」と結びつくことで、より強力な「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されます。

    このDHTが、髪の成長を命令する毛乳頭細胞の受容体と結合すると、髪の成長期が極端に短縮されてしまいます。

    本来であれば数年間成長するはずの髪が、数ヶ月から1年程度で抜けてしまうため、髪が太く長く育つ前に抜け落ち、徐々に薄毛が進行していくのです。

    生え際が後退していく「M字型」や、頭頂部から薄くなる「O字型」、あるいはその両方が混合したパターンが典型的。

    初期症状としては、髪のハリやコシがなくなり、細く短い毛(軟毛)が増えることが挙げられます。

    AGAは進行性の脱毛症。

    つまり、何も対策をしなければ、症状はゆっくりと、しかし確実に悪化していきます。

    毛根が完全に活動を停止してしまうと、薬による治療も困難になるため、早期の対策が非常に重要です。

    FAGA(女性男性型脱毛症)/ FPHL(女性型脱毛症)

    女性の薄毛で最も多いのが、FAGA(Female Androgenetic Alopecia)やFPHL(Female Pattern Hair Loss)と呼ばれる脱毛症です。

    主な原因は、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどによる女性ホルモン(エストロゲン)の減少と、男性ホルモンの相対的な優位。

    これにより、ヘアサイクルが乱れ、髪の成長期が短くなります。

    男性のAGAのように特定の部位から薄くなるのではなく、頭部全体の髪の毛が細くなり、分け目が透けて見える、全体のボリュームがダウンするといった症状で現れることが多いのが特徴。

    びまん性脱毛症とも呼ばれます。

    女性の場合、男性のように完全に髪がなくなることは稀ですが、地肌が透けて見えることで見た目の印象が大きく変わるため、深刻な悩みにつながりやすいと言えます。

    円形脱毛症

    突然、コインのような円形または楕管形の脱毛斑ができるのが特徴です。

    かつてはストレスが主な原因とされていましたが、現在では自己免疫疾患の一種であるという考えが有力。

    免疫機能に異常が生じ、成長期の毛根を異物と間違えて攻撃してしまうことで、髪が抜けてしまいます。

    1ヶ所だけできる単発型から、複数できる多発型、頭全体の髪が抜ける全頭型、さらには眉毛や体毛まで抜ける汎発型まで、症状は様々。

    自覚症状がない場合が多く、誰かに指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。

    その他の原因による脱毛症

    上記以外にも、抜け毛を引き起こす原因は多岐にわたります。

    • 牽引性脱毛症:ポニーテールやきついお団子ヘアなど、毎日同じ箇所で髪を強く引っ張り続けることで、毛根に負担がかかり、生え際や分け目の髪が抜けてしまう状態です。
    • 産後脱毛症:出産後に女性ホルモンのバランスが急激に変化することで、一時的に抜け毛が増える現象です。通常は半年から1年程度で自然に回復することが多いです。
    • 薬剤性の脱毛症:抗がん剤の副作用が有名ですが、他にも特定の降圧剤や抗うつ薬などが原因で抜け毛が起こる場合があります。
    • 栄養障害:過度なダイエットや偏った食生活によって、髪の成長に必要な栄養素(タンパク質、亜鉛、ビタミンなど)が不足すると、健康な髪を作れなくなり、抜け毛が増えることがあります。
    • 甲状腺機能の異常:甲状腺ホルモンの分泌異常も、脱毛の原因となることがあります。抜け毛以外に、体のだるさや体重の増減など、他の体調不良を伴う場合は、内科的な疾患も疑う必要があります。

    このように、「抜け毛」の背景には、セルフケアだけでは対応が難しい、医学的なアプローチが必要な原因が潜んでいることが多いのです。

    「切れ毛」が多い・ひどい場合に考えられる髪へのダメージ

    一方で「切れ毛」が多い場合、その原因は頭皮や体内ではなく、髪の毛そのものが受けたダメージにあります。

    健やかであるはずの髪が、なぜ途中で切れてしまうのでしょうか。

    髪の毛は、大きく分けて3つの層から構成されています。

    海苔巻きをイメージすると分かりやすいかもしれません。

    1. キューティクル(海苔の部分):髪の最も外側を覆う、硬いタンパク質でできた層です。うろこ状に何枚も重なり合っており、外部の刺激から髪の内部を守り、髪のツヤや手触りを左右する重要な役割を担っています。
    2. コルテックス(ご飯の部分):髪の内部の約85~90%を占める主成分です。タンパク質繊維でできており、髪のしなやかさや強さ、髪色を決めるメラニン色素は、このコルテックスに存在します。
    3. メデュラ(具の部分):髪の中心部分に存在する、比較的柔らかいタンパク質です。詳しい機能はまだ解明されていない部分もありますが、髪の太さなどに関わっていると考えられています。

    健康な髪は、このキューティクルが整然と重なり合い、内部のコルテックスをしっかりと保護しています。

    しかし、何らかの原因でキューティクルが剥がれたり、傷ついたりすると、内部のコルテックスがむき出しの状態になります。

    すると、コルテックス内部の水分やタンパク質が流出しやすくなり、髪は乾燥してパサパサになります。

    これが「ダメージヘア」と呼ばれる状態。

    ダメージが進行し、髪の内部がスカスカになってもろくなってしまうと、ブラッシングやシャンプーといった日常のわずかな力にも耐えられなくなり、プツンと切れてしまうのです。

    これが「切れ毛」の正体です。

    切れ毛を引き起こす主な外的要因

    キューティクルを傷つけ、切れ毛を誘発する原因のほとんどは、私たちの日常生活の中に潜んでいます。

    ヘアカラーやパーマによる化学的ダメージ

    おしゃれを楽しむために欠かせないヘアカラーやパーマですが、髪にとっては大きな負担となります。

    • 仕組み:カラー剤やパーマ液に含まれるアルカリ剤は、キューティクルをこじ開ける働きをします。そして、薬剤が髪の内部(コルテックス)に浸透し、メラニン色素を脱色したり、髪の内部構造を変化させたりすることで、色や形を変えています。この過程で、キューティクルが損傷し、内部のタンパク質も一部破壊されてしまうのです。
    • リスク:短期間に繰り返し施術を行うと、髪が回復する間もなくダメージが蓄積され、キューティクルは剥がれ落ち、内部は空洞化していきます。結果として、髪は著しくもろくなり、切れ毛の温床となります。
    ヘアアイロンやドライヤーの熱による熱的ダメージ

    スタイリングに便利なヘアアイロンやドライヤーも、使い方を誤ると切れ毛の大きな原因となります。

    • タンパク変性:髪の主成分はタンパク質です。タンパク質は熱に弱く、高温にさらされると性質が変化して硬くなってしまいます。これは「タンパク変性」と呼ばれ、生卵が熱でゆで卵になるのと同じ現象です。一度タンパク変性を起こした髪は、ゴワゴワと硬くなり、柔軟性を失ってもろくなってしまいます。
    • 水蒸気爆発:特に危険なのが、髪が濡れた状態で高温のヘアアイロンを当てることです。髪内部の水分が急激に熱せられて沸騰し、水蒸気となって爆発的に蒸発します。このとき、キューティクルを内側から破壊してしまうため、髪に深刻なダメージを与えてしまいます。
    紫外線によるダメージ

    肌だけでなく、髪も紫外線の影響を大きく受けます。

    • キューティクルへの影響:紫外線は、キューティクルの表面を傷つけ、めくれ上がらせる原因となります。
    • 内部への影響:さらに、髪の内部にまで到達し、髪のしなやかさを保つタンパク質や、髪色を構成するメラニン色素を分解してしまいます。長時間紫外線を浴びた髪が、パサついたり、赤茶色っぽく変色したりするのはこのためです。紫外線によるダメージは、夏だけでなく年間を通して蓄積されていくため、注意が必要です。
    摩擦による物理的ダメージ

    日常生活における些細な摩擦も、積み重なると切れ毛の原因になります。

    • 不適切なシャンプー:髪をゴシゴシと強くこすり合わせるように洗うと、濡れてキューティクルが開いている状態の髪同士が摩擦で傷つけ合ってしまいます。
    • 乱暴なタオルドライ:タオルで髪を挟み、パンパンと叩いたり、ゴシゴシと拭いたりする行為は、キューティクルを剥がす原因になります。
    • 無理なブラッシング:髪が絡まっている状態で無理にブラシを通そうとすると、髪が引っ張られて切れてしまいます。
    • 就寝時の摩擦:睡眠中に寝返りを打つことで、髪と枕の間で摩擦が生じます。特に髪が長い方は、ダメージを受けやすくなります。

    切れ毛を引き起こす可能性のある内的要因

    切れ毛の主な原因は外的ダメージですが、体内の状態が影響することもあります。

    それは、そもそも切れにくい、丈夫な髪を作れなくなっているケースです。

    • 栄養不足:髪は「ケラチン」というタンパク質から作られています。そのため、過度なダイエットや偏った食生活でタンパク質の摂取が不足すると、髪の材料が足りなくなり、細く弱い、切れやすい髪しか作れなくなってしまいます。また、タンパク質の合成を助ける亜鉛や、頭皮の健康を保つビタミン類なども、丈夫な髪の育成には不可欠です。

    このように、切れ毛は主に外部からのダメージが原因ですが、健康な髪を育むための体内の環境も無関係ではないのです。

    抜け毛と切れ毛が混在するケースも

    これまで、抜け毛と切れ毛の原因をそれぞれ分けて解説してきましたが、実際には両方が同時に起こっているケースも少なくありません。

    自己判断が非常に難しいのは、ここに理由があります。

    例えば、AGA(男性型脱毛症)が進行すると、ヘアサイクルが短縮され、髪の毛が十分に成長しないまま細く短い「軟毛(なんもう)」の状態になります。

    この軟毛は、健康な髪に比べてハリやコシがなく非常に弱いため、少しの物理的な刺激でも切れやすくなります。

    この場合、「AGAによる抜け毛」と「軟毛化による切れ毛」という二つの問題が併発していることになります。

    また、過度なダイエットなどによる栄養不足は、健康な髪の成長を妨げて「抜け毛」を増やすと同時に、今生えている髪をもろくして「切れ毛」を引き起こす原因にもなり得ます。

    このように、抜け毛と切れ毛の原因は複雑に絡み合っている場合があり、「自分の髪の問題はこれだ」と一つに断定するのは危険。

    間違った原因特定は、効果のない対策を続けることにつながり、その間に本来対処すべきであった根本原因(例えばAGA)は、さらに進行してしまう可能性があるのです。

    だからこそ、髪の毛に明らかな異常を感じた際には、自己判断に頼るのではなく、髪と頭皮の専門家である医師に相談することが極めて重要になります。

    根本的な解決を目指すなら専門クリニックへの相談を

    枕元の髪の毛が増えた、髪のボリュームが減ってきた、地肌が透けて見えるようになった。

    このような悩みを抱えているとき、市販の育毛剤や高価なシャンプーに望みを託したくなる気持ちはよく分かります。

    しかし、もしその原因が進行性の脱毛症である場合、セルフケアだけで根本的な解決を図るのは極めて困難です。

    なぜ自己判断・セルフケアでは限界があるのか

    前述の通り、男性の薄毛の多くはAGA、女性の場合はFAGA(FPHL)が原因。

    これらは進行性の疾患であり、そのメカニズムも解明されています。

    市販されている「育毛剤」の多くは、医薬部外品に分類され、その目的は「今ある髪の毛を健やかに保つ」「頭皮環境を整える」といった予防が中心。

    AGAの直接的な原因である男性ホルモン(DHT)の働きを抑制したり、毛母細胞の分裂を促して発毛を促進したりするような、医学的に認められた有効成分は含まれていません。

    つまり、AGAが原因で短縮されてしまったヘアサイクルを正常に戻し、薄毛の進行を食い止めるという「治療」を行うには、セルフケアでは限界があるのです。

    原因を特定しないまま時間だけが過ぎていくと、脱毛症の症状は着実に進行します。

    そして、毛根が完全に活動を停止して「死滅」してしまうと、どのような治療薬を用いても髪の毛を再生させることはできなくなってしまいます。

    手遅れになる前に、正しい診断と適切な治療を開始することが、何よりも大切なのです。

    専門クリニックで受けられる具体的な治療法

    薄毛治療を専門とするクリニックでは、医師による正確な診断のもと、医学的根拠に基づいた治療を受けることができます。

    主な治療法には、薬物療法や植毛があります。

    AGA/FAGA治療(薬物療法)

    薬物療法は、現在の薄毛治療において最も基本的なアプローチ。

    内服薬と外用薬があり、症状や原因に合わせて処方されます。

    内服薬
    • フィナステリド/デュタステリド:これらは「5αリダクターゼ阻害薬」と呼ばれ、AGAの原因物質であるDHTが生成されるのを抑制する働きがあります。これにより、ヘアサイクルの乱れを正常化し、抜け毛を減らして薄毛の進行を食い止める効果が期待できます。主に男性のAGA治療に用いられます。
    • ミノキシジル:もともとは血圧を下げる薬として開発されましたが、血管を拡張して血流を改善し、毛母細胞に直接働きかけてその活動を活性化させることで、発毛を促進する効果があることが分かりました。
    外用薬
    • ミノキシジル:頭皮に直接塗布するタイプの薬です。内服薬と同様に、血行を促進し、毛母細胞を活性化させることで発毛を促します。女性の薄毛治療(FAGA)では、主にこの外用薬が第一選択肢となります。

    これらの治療薬は、医師の処方が必要な医療用医薬品。

    効果が期待できる一方で、初期脱毛(治療開始後に一時的に抜け毛が増える現象)や、ごく稀に性機能障害、多毛症といった副作用のリスクも伴います。

    そのため、医師の管理下で、正しく使用することが不可欠。

    治療は自由診療となり、費用は全額自己負担となります。

    植毛

    薬物療法で十分な効果が得られなかった場合や、すでに薄毛がかなり進行してしまった部位の見た目を積極的に改善したい場合には、植毛という選択肢があります。

    現在主流となっている「自毛植毛」は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の、自分自身の健康な毛根を、組織ごと採取(ドナーストリップ法やFUE法など)し、薄毛が気になる部分に移植する外科手術です。

    移植した髪は、元の性質を保ったまま生着し、その後もヘアサイクルを繰り返して半永久的に生え続けます。

    自分自身の組織を移植するため、拒絶反応が起こる心配もほとんどありません。

    外科手術であるため、施術には痛みを伴い、術後にはダウンタイム(回復期間)が必要。

    また、薬物療法に比べて費用が高額になる傾向があります。

    一度に移植できる本数には限りがあるため、広範囲をカバーするには複数回の手術が必要になる場合もあります。

    まとめ:抜け毛や切れ毛が増えてきた方は専門クリニックに相談しよう

    記事のポイントのまとめです。

    この記事では、抜け毛と切れ毛の違いと、見分け方について詳しく解説しました。

    落ちている髪に「毛根」があれば抜け毛、なければ切れ毛です。

    抜け毛は、AGAやFAGAといった進行性の脱毛症が隠れている可能性があり、これらは自己判断やセルフケアでの対処が困難。

    一方で、切れ毛の主な原因は、ヘアカラーや熱、摩擦といった外部からのダメージの蓄積にあります。

    そして、場合によっては抜け毛と切れ毛が同時に起こっているケースもあり、原因の特定は専門家でなければ難しいのが実情です。

    もしあなたが、最近増えた髪の毛を見て深刻な不安を感じているのであれば、どうか一人で悩まないでください。

    髪の問題は、早期に専門家へ相談することが近道な方法。

    多くの薄毛治療専門クリニックでは、無料で相談できるカウンセリングの機会を設けています。

    手遅れになって後悔する前に、まずは専門のクリニックへ行きましょう。