
健康な人の場合、1日あたり50〜100本程度の抜け毛は正常範囲とされています。
頭皮には約8万〜12万本の毛髪が生えており、それぞれがヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)に従って順番に入れ替わるため、毎日一定数が抜けるのはごく自然な現象です。
参考:Telogen Effluvium: A Review
ただし、150本を超える日が長期間続く場合や、明らかに以前より量が増えた実感がある場合は、AGAなどの脱毛症の可能性があるため、早めに専門クリニックで相談するのがおすすめです。
AGA・FAGAは進行性の病気です。
実は、気にしている今も進行しています。


正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

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- 1日50〜100本程度の抜け毛は正常なヘアサイクルの範囲
- 明らかな増加や特定部位の薄毛はAGA・FPHLの可能性
- ストレスや季節変動による一時的な脱毛と進行性脱毛症の見極めが重要
- 気になった時点でAGAクリニックへの早めの相談が最善の対策
髪の毛が毎日抜けるのは正常?本数の目安と危険ライン
そもそも髪の毛はなぜ抜けるのか

結論から言うと、髪の毛が抜けること自体はまったく異常ではありません。
人の頭皮には約8万〜12万本の毛髪が生えており、それぞれが独立したサイクルで成長と休止を繰り返しています。

このサイクルは「ヘアサイクル*1(毛周期)」と呼ばれ、成長期(アナゲン期)、退行期(カタゲン期)、休止期(テロゲン期)の大きく3つのフェーズで構成されています。
成長期は2〜6年ほど続き、髪の長さや太さが決まる最も重要な期間。
退行期は数週間と短く、毛母細胞の活動が徐々に弱まっていきます。
そして休止期が2〜3か月ほど続いたのち、古い髪が根元から離れて自然に抜け落ちるという仕組みです。
つまり、毎日抜け落ちている髪の毛は、休止期を終えて寿命を迎えた毛髪がほとんどです。
新しい毛がすでにスタンバイしているため、通常であれば全体のボリュームに大きな変化は生じません。
ここで押さえておきたいのが、全体の毛髪のうち約85〜90%は成長期にあるという点。
休止期にある髪は全体のおよそ10〜15%で、残りのわずかな割合が退行期に該当します。
こう考えると、毎日ある程度の本数が抜けるのは、ヘアサイクルが正常に機能している証拠とも言えます。
1日に抜ける髪の毛の正常な本数

では、具体的にどのくらいの本数であれば正常と言えるのでしょうか。
一般的に、1日あたり50〜100本程度の抜け毛は正常範囲とされています。
一部の研究や医療機関では、上限を150本程度まで広げて「問題なし」と判断するケースもあります。
参考:Telogen Effluvium: A Review
この数字だけを聞くと「そんなに抜けて大丈夫なの?」と感じるかもしれません。
しかし、頭皮全体に8万〜12万本の髪が生えていることを思い出してください。
仮に1日100本抜けたとしても、全体のわずか0.1%程度。

同時に新しい髪も生え始めているので、目に見えるほどの変化にはなりにくいわけです。
もちろん、「50〜100本」という数字はあくまで平均的な目安。
髪の長さ、太さ、密度、年齢、季節、洗髪の頻度などによって個人差があります。
たとえば、髪が長い方は短い方よりも抜け毛が目立ちやすく、数が多いように感じがちです。
また、数日間シャンプーをしなかった後にまとめて洗うと、休止期を終えた髪が一気に排水口にたまるため、通常より多く感じることもあります。
なお、2008年にJAMA Dermatology誌に掲載された研究では、脱毛症のない健康な男性が60秒間髪をとかして落ちた毛髪を数えた結果、20〜40代では平均10.2本、50〜60代では平均10.3本だったと報告されています。
たった60秒でこの本数ですから、1日を通せば50〜100本という範囲は十分に妥当であることがわかります。
参考:Standardizing the 60-Second Hair Count
こんなサインは危険かも?注意すべき抜け毛のパターン

日常的に抜ける髪が50〜100本の範囲に収まっていれば、基本的に心配はいりません。

一方で、次のような兆候がある場合は注意が必要です。
- 明らかに以前より抜け毛の量が増えた実感がある。枕やお風呂の排水口にたまる毛の量が目に見えて変わった。
- 髪全体のボリュームが減った気がする。分け目が広がってきた、あるいは地肌が透けるようになった。
- 抜けた毛をよく見ると、細くて短い毛が混じっている。これは毛髪が十分に成長しきれず、成長期が短縮しているサインの可能性がある。
- 特定の部位(生え際・頭頂部など)だけ薄くなっている。こうしたパターンは、男性型脱毛症(AGA*2)や女性型脱毛症(FAGA/FPHL)に特徴的な進行の仕方。
- ブラッシングや軽く引っ張っただけで、簡単にまとまった本数が抜ける。通常、軽い力で引いて抜ける毛は1〜2本程度が目安とされている。
実際に、休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)と呼ばれる一時的な脱毛症では、1日に200〜300本、場合によっては500本近くが抜けることもあるとされています。
ここまで極端に増えると、洗髪時に手にごっそり毛がまとわりつく、ドライヤー後に床一面に毛が落ちているなど、自分でも明らかに異常だと気づけるレベルです。
大切なのは、「本数を正確に数える」ことよりも、「以前と比べて変化があるかどうか」を観察する視点。
もし心当たりがあるなら、早めに専門のクリニックで相談してみることをおすすめします。
抜け毛が増えやすい季節やタイミング

「最近抜け毛が増えたかも」と思っても、実は季節的な要因が大きいケースもあります。
人間の髪にも季節変動があることが研究で示されています。
1991年にBritish Journal of Dermatology誌に発表された研究では、14名の健康な男性を18か月間追跡調査した結果、抜け毛の本数は8月から9月にかけてピークを迎え、その時期には成長期(アナゲン期)にある毛の割合が最も低くなることが確認されました。
参考:Seasonal changes in human hair growth
また、2009年にDermatology誌に掲載されたスイスでの大規模調査でも、健康な女性823名のデータを6年間にわたり分析した結果、夏から秋にかけて休止期(テロゲン期)の毛髪の割合が増加する傾向が確認されています。
参考:Seasonality of hair shedding in healthy women complaining of hair loss

こうした季節的な抜け毛の増加は、通常であれば一時的なもので、数週間から数か月で落ち着いていきます。
そのため、秋口に「急に抜け毛が増えた」と感じても、それだけで深刻な脱毛症だと判断する必要はありません。
ただし、ここがポイント。
季節的な変動の範囲を超えて、3か月以上にわたって目に見える量の抜け毛が続く場合や、髪全体のボリューム低下を実感する場合は、別の原因が隠れている可能性があります。
季節のせいだと自己判断して放置すると、進行性の脱毛症を見逃してしまうリスクがあるため注意が必要です。
なぜ髪が大量に抜けるのか?原因と男女別の脱毛パターン
男性に多いAGA(男性型脱毛症)の仕組み

男性の抜け毛で最も多い原因が、AGA(男性型脱毛症)。
思春期以降に発症する進行性の脱毛症で、遺伝的な体質と男性ホルモンの働きが大きく関わっています。
AGAのメカニズムを簡単に説明すると、まず体内のテストステロン*3(男性ホルモン)が5αリダクターゼ*4という酵素の作用でDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。

DHTがアンドロゲン受容体に結合すると、毛母細胞の活動が抑制され、成長期が短縮します。
結果として、髪が太く長く育つ前に抜けてしまい、徐々に毛が細く・短く・薄くなっていくのが典型的なパターンです。
AGAの有病率は非常に高く、50歳までに男性の約30〜50%が何らかの形でAGAの影響を受けるとされています。
白人男性ではこの傾向がさらに顕著で、70歳までに約80%が該当するというデータもあります。
もちろん、アジア人は白人に比べるとAGAの発症率がやや低い傾向にあるとされていますが、決して無縁ではありません。

20代・30代のうちから薄毛の兆候が見られるケースも珍しくなく、早い段階から進行するタイプも存在します。
AGAの特徴的な脱毛パターンは、生え際(前頭部)の後退と頭頂部の薄毛。

いわゆる「M字」「O字」「U字」と呼ばれる形で、ノーウッド・ハミルトン分類というスケールで7段階に分類されています。
ステージが進むほど薄毛の範囲は広がり、ステージVII(最終段階)では頭頂部から前頭部にかけて広範囲に毛髪が失われた状態になります。
ここで知っておいてほしいのは、AGAは「進行性」だという点。
何も対策をしなければ、時間の経過とともに確実に進んでいきます。
逆に言えば、毛根が完全に機能を失う前に手を打てば、進行を食い止められる可能性があるということです。
女性に多いFPHL(女性型脱毛症)の特徴

抜け毛や薄毛は男性だけの問題ではありません。
女性にも特有の脱毛パターンがあり、FPHL(Female Pattern Hair Loss=女性型脱毛症)と呼ばれています。
かつては「FAGA(女性男性型脱毛症)」と呼ばれることもありましたが、男性とは異なるメカニズムや進行パターンを示すことから、近年ではFPHLという名称が主流になりつつあります。
FPHLの有病率に関する研究では、50歳未満の女性では約6%、70歳以上になると約30〜40%にまで上昇するというデータが報告されています。
参考:Female pattern hair loss: A clinical, pathophysiologic, and therapeutic review
男性のAGAが生え際の後退や頭頂部のはっきりした薄毛として現れるのに対し、FPHLは分け目を中心としたびまん性(広範囲に均一に薄くなる)の脱毛が特徴。
生え際のラインは保たれることが多く、完全に毛がなくなるケースは稀。
ルードヴィヒ分類という3段階のスケールで評価され、グレードI(分け目のわずかな拡大)からグレードIII(頭頂部全体の顕著な薄毛)まで分かれています。
FPHLの原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因に加え、加齢に伴うホルモンバランスの変化が関与していると考えられています。
閉経後に症状が顕在化するケースが多いことも、ホルモン変動との関連を示唆しています。
なお、女性の場合は鉄欠乏や甲状腺機能障害などの内科的な疾患が抜け毛に関与していることもあるため、原因の見極めがとくに重要。
「単なるストレスだろう」と放置せず、気になる段階で専門医に相談することが大切です。
ストレス・生活習慣と抜け毛の関係

「ストレスで髪が抜ける」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。
実際に、科学的にもストレスと脱毛の関連は認められています。
2021年にNature誌に掲載されたハーバード大学の研究では、マウスを用いた実験で慢性的なストレスがコルチコステロン(人間のコルチゾールに相当するストレスホルモン)の分泌を増加させ、毛包幹細胞の休眠状態を長引かせることが明らかにされました。
ストレスホルモンが毛包周囲の「ニッチ(微小環境)」に作用し、GAS6というシグナル分子の発現を抑制することで、幹細胞が目覚めにくくなるというメカニズムです。
参考:Corticosterone inhibits GAS6 to govern hair follicle stem-cell quiescence
もっと言えば、ストレスが引き起こす脱毛は、前述の「休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)」として現れることが大半。

強いストレスを受けてから約2〜3か月後に、大量の髪が一斉に休止期に入り、抜け落ちるという経過をたどります。
ただし、ストレス性の脱毛には重要な特徴があります。
原因となるストレスが解消されれば、多くの場合は数か月〜半年ほどで自然に回復するという点。

あくまで一時的な現象であり、AGAやFPHLのように進行性ではないのが救いです。
一方で、注意が必要なのは「ストレスが引き金となって、すでに素因があったAGAやFPHLが顕在化する」というパターン。

ストレスで一時的に抜け毛が増えた後、ストレスは落ち着いたのに抜け毛が止まらない、あるいは特定の部位だけ薄くなってきたという場合は、進行性の脱毛症が同時に始まっている可能性があります。
ストレス以外の生活習慣に関しても触れておきます。
極端な食事制限やダイエット、睡眠不足、過度な飲酒、喫煙なども抜け毛のリスクを高める要因。
とくに急激な体重減少を伴うダイエットは、栄養不足から休止期脱毛を招きやすいことが知られています。

また、鉄分不足は男女問わず抜け毛に関わる因子の一つです。
女性は月経による鉄損失があるため、とくに注意が必要とされています。
甲状腺機能の低下(甲状腺機能低下症)も、びまん性の脱毛を引き起こす代表的な内科的原因です。
こうした生活習慣要因は、いずれも改善の余地がある点が共通しています。
とはいえ、生活習慣だけが原因と自己判断するのはリスクがあります。
生活改善に取り組みつつも、抜け毛の状態が改善しない場合は、やはり専門の医療機関での評価を受けるのが確実です。
産後の抜け毛はどこまで正常か

女性特有の抜け毛として見逃せないのが、産後脱毛。
出産を経験した女性の多くが、産後2〜4か月頃から急に抜け毛が増えることを経験します。
ごっそりと髪が抜ける感覚に驚く方も多く、「このまま薄毛になってしまうのでは」と不安を抱くケースは少なくありません。
産後脱毛の原因は、ホルモンの急激な変動。
妊娠中はエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が大幅に増加し、本来なら休止期に入るはずだった毛髪が成長期のまま維持されます。
いわば「抜けるべき髪が抜けずにとどまっている」状態。
出産によりエストロゲン値が急降下すると、留まっていた大量の髪が一斉に休止期に入り、数か月後にまとめて抜け落ちます。
参考:Telogen Effluvium: A Review
これは休止期脱毛の一種であり、医学的には「分娩後脱毛症(Telogen Gravidarum)」と呼ばれています。
通常は産後6か月〜1年程度で自然に収束し、髪のボリュームも元に戻っていきます。
ただし、産後1年を過ぎても抜け毛が続く場合や、特定の部位だけが目立って薄くなっている場合は、産後脱毛とは別の原因が絡んでいる可能性があります。
たとえば、出産を機にFPHLが発症・進行するケースも報告されています。
「産後だから仕方ない」で片づけず、気になる場合は専門のクリニックへ相談してみてください。
加齢による抜け毛と薄毛の違い

年齢を重ねると、髪のボリュームが減ったと感じる方は多いでしょう。
これは加齢に伴う自然な変化でもあります。
年齢とともに毛包のサイズは縮小し、成長期の長さが短くなり、毛髪の太さや密度が少しずつ低下していきます。
こうした加齢による変化は「老人性脱毛」とも呼ばれ、AGA・FPHLとは区別されることがあります。
老人性脱毛は頭部全体に均一に起こるのが特徴で、特定のパターン(M字やO字、分け目中心の薄毛など)を示さない点が、AGA・FPHLとの大きな違いです。
しかし実際には、加齢変化とAGA・FPHLが同時に進行しているケースが大半。
とくに男性では、50代以降にAGAの進行と加齢性の毛量減少が重なることで、薄毛が一気に目立ちやすくなります。
女性も閉経前後にホルモンバランスが大きく変わるタイミングでFPHLが顕在化しやすく、加齢による変化と相まって「急に薄くなった」と感じることが多いようです。
「年だから仕方ない」と諦める方もいますが、加齢に伴う変化の中にAGAやFPHLの進行が隠れている可能性は十分にあります。
とくに特定の部位が集中的に薄くなっている場合や、ここ1〜2年で急速にボリュームが減った場合は、一度専門クリニックで状態を確認してもらうことをおすすめします。
抜け毛と「薄毛の進行」を見分けるセルフチェック


「自分の抜け毛は正常なのか、それとも異常なのか」を完璧に見分けるのは、専門家でないと難しい部分もあります。
それでも、いくつかの視点を持っておくだけで、受診すべきかどうかの判断材料になります。

まず確認したいのが、抜けた毛の「形状」です。
自然なヘアサイクルで抜けた髪は、根元に白っぽい小さな塊(クラブヘア)がついていて、毛先まで一定の太さがあります。

一方、成長期が短縮して抜けた毛は、全体的に細く短く、色素も薄い場合があります。
こうした「ミニチュア化した毛」が多く混じっている場合は、AGAやFPHLの兆候である可能性が高まります。
次に、抜け毛の「部位」に注目してください。
頭部全体からまんべんなく抜けているなら、ストレスや栄養不足などによる休止期脱毛の可能性があります。
一方、生え際や頭頂部、あるいは分け目付近に集中して薄くなっている場合は、AGAやFPHLを疑うべきサインです。

そして、もう一つ重要な判断基準が「期間」です。
シャンプー時の一時的な増加や、秋口の季節的な増加は数週間で収まるのが普通。
もし2か月以上にわたって明らかな抜け毛の増加が続いているなら、自然な範囲を超えている可能性があります。
以下のセルフチェック項目も参考にしてみてください。
- 最近、写真を見比べるとおでこが広くなった気がする。
- つむじ周りの地肌の透け感が以前より目立つ。
- 以前と同じヘアスタイルなのに、ボリュームが出にくくなった。
- 枕や排水口に残る毛の量が、半年前と比べて明らかに増えている。
- 髪を束ねたとき、束が以前より細くなった。
- 家族(とくに父方・母方の祖父母や親)に薄毛の方がいる。
上記のうち複数に当てはまる場合は、AGA・FPHLが進行している可能性を念頭に置いたほうがよいでしょう。
とくに家族歴がある方は、遺伝的にAGA・FPHLを発症しやすい素因を持っている可能性が高いです。
AGAでは、父親が薄毛である場合、息子の相対リスクが5〜6倍に上昇するとの報告もあります。
繰り返しますが、セルフチェックはあくまで目安であり、確定的な判断は専門の医師でなければできません。
「気になるかも」と思った段階こそが、受診のベストタイミングです。
髪の毛が毎日大量に抜ける場合に考えたい次のステップ
「様子を見る」リスクとは

抜け毛が増えたとき、多くの方がまず考えるのが「もう少し様子を見よう」という判断でしょう。
たしかに、季節変動やストレスによる一時的な抜け毛であれば、時間が解決してくれるケースもあります。

しかし、もしAGAやFPHLが原因だった場合、「様子を見る」という選択はそのまま「進行を放置する」ことを意味します。
前述の通り、AGA・FPHLは進行性の脱毛症。
時間が経てば経つほど、毛包のミニチュア化が進み、最終的には毛包自体が機能しなくなります。
一度完全に萎縮した毛包からは、いくら治療を行っても新しい毛は生えてきません。
つまり、対処が早ければ早いほど、残せる毛髪の量は多くなります。
「いずれ対処しよう」ではなく、「気づいた今こそ行動する」という考え方が、薄毛対策においては非常に重要です。
AGA・FAGA治療

ここでは、抜け毛の原因がAGAやFAGAであった場合の医療的な選択肢について触れておきます。
男性のAGA治療では、フィナステリド*5やデュタステリド*6といった5αリダクターゼ阻害薬が広く用いられています。

これらはDHTの生成を抑えることで、成長期の短縮を食い止め、毛髪の軟毛化を防ぐ作用が期待されます。
加えて、ミノキシジル*7(外用薬)は血管拡張作用を通じて毛包への血流を改善し、発毛・育毛を促す効果が確認されています。
女性のFPHLに対しては、ミノキシジル外用薬が第一選択とされるのが一般的。
フィナステリドは妊娠可能な年齢の女性には使用できない(胎児への影響が懸念されるため)という制限があります。
女性向けにはスピロノラクトン*8などの抗アンドロゲン薬が使われることもあり、治療の選択肢は男性とは異なる部分があります。
なお、いずれの治療法にも効果が現れるまでには通常4〜6か月ほどかかるとされており、効果を維持するためには継続的な使用が必要。
また、副作用の可能性もゼロではなく、たとえばフィナステリドでは性機能への影響、ミノキシジルでは頭皮のかゆみや初期脱毛(治療初期に一時的に抜け毛が増える現象)が報告されています。
だからこそ、自己判断で市販薬を使い始めるのではなく、AGAクリニックなどの専門医療機関でまず正確な診断を受け、自分に合った治療方針を組み立ててもらうことが大切です。
ちなみに、AGA治療の有効性に関するメタアナリシス(複数の研究を統合的に分析したもの)では、ミノキシジル、フィナステリド、低出力レーザー療法のいずれもプラセボ(偽薬)に比べて有意に発毛を促進したことが示されています。
参考:The effectiveness of treatments for androgenetic alopecia: A systematic review and meta-analysis
こうしたエビデンスがある以上、「治療しても無駄」ということはありません。

むしろ、適切な治療によって進行を止め、改善が期待できる段階のうちに行動することが重要です。
AGAクリニックでは何をするのか

「AGAクリニックに行くのはハードルが高い」と感じる方もいるかもしれません。
そこで、実際の流れを簡単に紹介しておきます。

多くのAGAクリニックでは、初回のカウンセリングは無料で受けられるようになっています。
予約制のところが多く、プライバシーに配慮した個室での対応が一般的です。
まず、問診で現在の抜け毛の状態、家族歴、生活習慣、過去の病歴や服用中の薬などを確認します。
次に、頭皮と毛髪の状態を専用のスコープ(マイクロスコープ)で拡大観察し、毛髪の太さ、密度、ミニチュア化の有無などを視覚的に評価します。
この段階で、AGAやFPHLの可能性が高いかどうか、おおよその見立てが示されることが多いです。
必要に応じて血液検査が行われることもあります。
男性ホルモン値や甲状腺機能、鉄の貯蔵量(血清フェリチン値)などを調べ、脱毛に影響しうる内科的な問題がないかを確認するためです。

こうした評価のうえで、治療方針が提案されます。
内服薬・外用薬の処方が中心となりますが、クリニックによってはメソセラピー(頭皮への注入療法)やLED・低出力レーザーなどのオプションが提示されることもあります。
まとめ:髪の毛が毎日何本も抜けて不安なときに知っておきたいこと

記事のポイントのまとめです。

1日50〜100本程度の抜け毛は正常な範囲であり、それだけで薄毛になることはまずありません。
季節的な変動や生活環境の変化で一時的に増えることもありますが、多くの場合は時間とともに落ち着きます。
一方で、明らかに量が増えた、特定の部位が薄くなった、細く短い毛が目立つようになったなどの変化がある場合は、AGA・FPHLをはじめとする脱毛症の可能性を視野に入れるべきです。
これらは進行性であり、早期に発見して対処するほど選択肢が広がります。
男性も女性も、現在はAGAクリニックをはじめとした専門医療機関で、根拠に基づいた治療を受けることが可能。

抜け毛が気になり始めた「今」こそ、一度プロに相談してみるのがおすすめです。
自分の髪の現状を正確に知ることが、不安を解消し、最善の対策を選ぶための第一歩になります。















































































































































































































