朝のブラッシングだけで抜ける髪が20本という本数は、直ちに異常と判断することはできません。
健康な人でも1日に50本から100本程度の髪は自然に抜けており、睡眠中に抜けた髪が朝のブラッシングでまとめて取れることもあります。
しかし、抜けた毛が以前より明らかに細く短い場合や、1日を通した総本数が150本を超える日が続く場合は、ヘアサイクルが乱れているサインであり、専門家への相談を検討することが推奨されます。
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- 朝の抜け毛20本が正常か異常かを見極めるための具体的な判断基準
- 見過ごしてはいけない危険な抜け毛と正常な抜け毛の質の違い
- 抜け毛の背景に潜むAGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性型脱毛症)のメカニズム
- 薄毛の悩みを解決するための専門的な治療法(内服薬・外用薬・植毛)の概要
朝のブラッシング時の抜け毛「20本」は危険?
結論から言うと、朝のブラッシングだけで抜ける髪が20本という数字は、一概に「多い」とも「正常」とも断定することはできません。
なぜなら、抜け毛の本数は、季節やヘアサイクル、髪の長さ、そして見えないところで進行している可能性のある脱毛症など、様々な要因によって変動するためです。
しかし、その一方で、危険な脱毛症の初期サインである可能性もゼロではありません。
では、その境界線はどこにあるのでしょうか。
ここでは、本数以外の要素を含めて、あなたの抜け毛が正常範囲内か、あるいは注意すべき状態なのかを判断するための具体的な基準を5つの観点から解説します。
1. 季節的な変動を考慮する
人間にも、動物の換毛期のように、季節によって抜け毛が増減する時期があることをご存知でしょうか。
特に「春」と「秋」は、抜け毛が増えやすい季節として知られています。
春(3月~5月)
冬の間に蓄積された頭皮のダメージや、寒さによる血行不良、そして新生活のストレスなどが影響し、抜け毛が増える傾向があります。
また、春は自律神経のバランスが乱れやすく、頭皮環境に影響を与えることもあります。
秋(9月~11月)
夏の間に浴びた強い紫外線のダメージが、数ヶ月遅れて頭皮に現れることが主な原因。
紫外線は頭皮を乾燥させ、毛母細胞の働きを弱めるため、髪の成長を妨げ、抜け毛を増加させる一因となります。
もし、あなたの抜け毛の増加がこれらの季節に限定されているのであれば、それは一時的な生理現象である可能性が高いと考えられます。
ただし、春や秋を過ぎても抜け毛が減らない、あるいは年々その本数が増えているように感じる場合は、他の要因が隠れている可能性を疑うべきでしょう。
2. 髪の長さによる「見た目」の錯覚
同じ20本の抜け毛でも、髪の長さによって視覚的なインパクトは大きく異なります。
例えば、ショートヘアの人の20本の抜け毛と、ロングヘアの人の20本の抜け毛を比べてみてください。
ロングヘアの場合、一本一本が長いため、絡まるとより大きな塊に見え、実際の数以上に多く抜けたような印象を与えます。
これは単純な錯覚ですが、心理的な不安を煽るには十分なインパクトがあります。
もしあなたが最近髪を伸ばしたのであれば、抜け毛が増えたように感じるのは、この視覚的な効果が原因かもしれません。
一度、冷静に抜け毛の「本数」を数えてみることが重要です。
3. 1日のトータル本数で考える
前述の通り、朝のブラッシング時の抜け毛は、1日の抜け毛全体の一部に過ぎません。
本当に重要なのは、1日を通したトータルの抜け毛本数です。
正確に把握するのは難しいかもしれませんが、おおよその目安として、以下のタイミングでの抜け毛を意識してみてください。
- 朝のブラッシング時
- 日中に衣服やデスク周りに落ちている髪
- シャンプー時の排水溝に溜まる髪
- ドライヤーで乾かすときに落ちる髪
これらの合計が、コンスタントに1日150本や200本を超えるようであれば、それは正常なヘアサイクルによる抜け毛の範囲を超えている可能性が高いと言えます。
特に、以前と比べて明らかにシャンプー時やドライヤー時の抜け毛が増えたと感じる場合は、注意が必要です。
朝の20本という数字に一喜一憂するのではなく、1日全体の抜け毛という、より大きな視点で状況を捉えることが大切です。
4. 抜け毛の「質」をチェックする
抜け毛の「量」だけでなく、「質」を観察することは、頭皮の健康状態を知る上で非常に重要な手がかりとなります。
正常なヘアサイクルを終えて自然に抜けた髪と、何らかの異常によって抜けてしまった髪とでは、その見た目に明らかな違いが現れるのです。
ぜひ、抜けた髪の毛を数本手に取り、じっくりと観察してみてください。
正常な抜け毛
- 髪の毛自体にハリとコシがある。
- 毛根部分が、マッチ棒の先端のように、少し丸く白っぽく膨らんでいる(これは毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれる組織で、髪を保護していたものです。これが付着しているのは、髪が寿命を全うした証拠です)。
- 毛の太さが均一である。
注意が必要な危険な抜け毛
- 髪の毛全体が細く、弱々しい。
- 毛根部分がなかったり、尖っていたり、黒く萎縮している。
- 毛根に皮脂の塊のようなベタついたものが付着している。
- うぶ毛のような、明らかに短いまま抜けている毛が多い。
もし、あなたの抜け毛の中に、後者の「危険な抜け毛」が多く含まれている場合、それはヘアサイクルが乱れているサイン。
成長期にあるはずの髪が、十分に成長しきる前に抜け落ちてしまっている可能性があり、これは進行性の脱毛症であるAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の典型的な症状の一つです。
たとえ抜け毛の本数が20本程度であったとしても、その質が悪化しているのであれば、楽観視はできません。
5. 頭皮の状態を確認する
抜け毛は、髪だけの問題ではなく、その土台である頭皮の健康状態を反映するバロメーターでもあります。
抜け毛と合わせて、以下のような頭皮のサインがないかチェックしてみてください。
- 頭皮が以前より硬くなった気がする。
- 頭皮が赤みを帯びている。
- フケやかゆみが気になる。
- 頭皮を押すと、軽い痛みやブヨブヨとした感触がある。
- 頭皮が脂っぽく、ベタつく。
これらの症状は、頭皮の血行不良や炎症、皮脂の過剰分泌など、頭皮環境が悪化しているサイン。
不健康な土壌で良い作物が育たないのと同じように、不健康な頭皮では、健康な髪を育てることができません。
頭皮環境の悪化は、抜け毛を助長し、薄毛の進行を早める直接的な原因となります。
抜け毛の本数と合わせて、頭皮からのSOSサインを見逃さないようにしましょう。
正常なヘアサイクルと抜け毛の基本的なメカニズム
まず、抜け毛について正しく理解するためには、髪の毛の一生である「ヘアサイクル」について知る必要があります。
私たちの髪の毛は、永久に伸び続けるわけではなく、一本一本が独立した周期を持って生え変わりを繰り返しているのです。
髪の3つの期間
ヘアサイクルは、大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間で構成されています。
成長期
成長期は、髪の毛が活発に成長する期間であり、ヘアサイクル全体の約85%~90%を占めます。
毛根の最も深い部分にある毛母細胞が、毛細血管から栄養を受け取って盛んに細胞分裂を繰り返すことで、髪の毛が太く長く伸びていきます。
この期間は、男性で3~5年、女性では4~6年ほど続くとされています。
健康な頭皮であれば、ほとんどの髪がこの成長期にある状態です。
退行期
成長期を終えた髪は、次に退行期へと移行します。
この期間は、毛母細胞の分裂が急激に減少し、髪の成長が停止する時期。
毛根が徐々に収縮し、頭皮の浅い部分へと移動を始めます。
退行期の期間はわずか2~3週間ほどで、全体の髪の毛の約1%がこの状態にあると言われています。
休止期
退行期を過ぎると、髪は完全に成長を止め、休止期に入ります。
この状態の髪は、毛根の活動が完全に停止しており、いつ抜けてもおかしくない状態。
期間は約2~3ヶ月で、全体の髪の毛の約10%~15%がこの休止期にあたります。
そして、この休止期の毛根の下では、すでに次の新しい髪(成長期の髪)が生まれ、成長を始めています。
新しく生えてきた髪が伸びてくることで、休止期の古い髪が押し出されるようにして自然に抜け落ちるのです。
これが、私たちが日常的に経験する「自然脱毛」の正体です。
1日トータルの抜け毛の平均本数は50本から100本
このように、健康な人であっても、ヘアサイクルによって毎日一定数の髪が自然に抜け落ちています。
その本数は、一般的に1日あたり50本から100本程度とされています。
もちろん、この本数には個人差があります。
もともとの毛髪の総本数(平均約10万本)や、ヘアサイクルの長さによっても変動します。
しかし、重要なのは、私たちが目にする抜け毛の多くは、この正常なヘアサイクルの一部であるということです。
朝のブラッシングで抜ける20本の髪も、この1日50本~100本という全体の抜け毛の一部であると考えることができます。
朝のブラッシング時の抜け毛が目立つ理由
1日の抜け毛が平均50本~100本であるにもかかわらず、なぜ朝のブラッシング時に「20本」というまとまった本数が抜けて、私たちを不安にさせるのでしょうか。
これにはいくつかの理由が考えられます。
睡眠中に自然に抜けた髪が絡まっている
まず考えられるのは、夜、寝ている間に自然脱毛した髪の毛が、すぐに床に落ちるのではなく、他の髪の毛に絡みついたまま頭部に留まっているケースです。
私たちは睡眠中、無意識に寝返りを打ちます。
その際に枕との摩擦などで、本来であれば自然に抜け落ちるはずだった休止期の髪の毛が、他の成長期の髪に絡まってしまうのです。
そして、朝起きてブラッシングをしたときに、それらの髪が一気にブラシに付着するため、あたかもその瞬間に大量に抜けたかのように見えてしまう、というわけです。
シャンプーで抜け落ちるはずだった髪
また、前日の夜にシャンプーをしなかった場合や、シャンプー時のすすぎが不十分だった場合、その時に抜けるはずだった髪が頭部に残っている可能性もあります。
1日の抜け毛のうち、最も多く抜けるタイミングはシャンプー時と言われており、その数は全体の5~7割を占めることもあります。
つまり、朝のブラッシング時の抜け毛は、その瞬間に抜けた髪だけでなく、過去数時間から十数時間の間に抜け落ちた髪の「集計結果」である可能性があるのです。
物理的な刺激による影響
もちろん、ブラッシングという行為そのものが、抜け毛の要因となることもあります。
特に、寝起きの髪は乾燥していたり、絡まっていたりすることが多いものです。
その状態で無理にブラシを通そうとすると、健康な成長期の髪まで引き抜いてしまう「牽引性脱毛」を引き起こす可能性があります。
本来抜けるべきではなかった髪まで抜いてしまっている場合、それは頭皮や毛根へのダメージとなり、将来的な薄毛のリスクを高めることにも繋がりかねません。
ブラッシング時の抜け毛が実は進行性の脱毛症の可能性も
ここまでの判断基準をチェックしてみて、「自分の抜け毛は、もしかしたら危険なサインかもしれない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
特に、抜け毛の質が悪化していたり、特定の部位が薄くなってきたと感じる場合、進行性の脱毛症の可能性があります。
ここでは、抜け毛の主な原因となる代表的な脱毛症について解説します。
セルフケアでの改善が難しいこれらの脱毛症は、早期に専門的なアプローチを検討することが極めて重要です。
男性に最も多い「男性型脱毛症(AGA)」
男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)、通称AGAは、成人男性に最も多く見られる脱毛症で、遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因とされています。
日本の成人男性の約3人に1人が発症するとも言われており、決して珍しいものではありません。
AGAのメカニズムは、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が、頭皮に存在する還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつくことで、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という、より強力な男性ホルモンに変換されることから始まります。
このDHTが、毛根にある毛乳頭細胞の受容体(アンドロゲンレセプター)と結合すると、髪の成長を抑制する信号が発せられます。
その結果、髪の毛の成長期が極端に短縮されてしまうのです。
本来であれば数年間続くはずの成長期が、数ヶ月から1年程度で終わってしまい、髪が十分に太く長く成長する前に抜け落ちてしまいます。
このため、AGAが進行すると、抜け毛の中に細く短い髪の毛が多く混じるようになります。
そして、新しい髪が生えてきても、またすぐに抜けてしまうというサイクルを繰り返すことで、徐々に髪の毛全体のボリュームが失われていくのです。
AGAは、前頭部の生え際が後退していく「M字型」や、頭頂部が薄くなる「O字型」、あるいはその両方が同時に進行する「U字型」など、特定のパターンで進行することが特徴。
もし、あなたの抜け毛の増加が、これらの部位の薄毛と同時に起きているのであれば、AGAを発症している可能性が非常に高いと言えるでしょう。
重要なのは、AGAは一度発症すると自然に治ることはなく、放置すると症状は着実に進行していくという点です。
女性特有の薄毛の悩み「女性男性型脱毛症(FAGA)」
薄毛の悩みは男性だけのものではありません。
女性においても、AGAと似たメカニズムで起こる脱毛症があり、これを「女性男性型脱毛症(FAGA:Female Androgenetic Alopecia)」、あるいは「女性型脱毛症(FPHL:Female Pattern Hair Loss)」と呼びます。
FAGAも、男性ホルモンの影響が関与していると考えられていますが、男性のAGAとは異なる特徴を持っています。
主な原因は、加齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少。
エストロゲンには、髪の成長を促進し、ヘアサイクルの成長期を維持する働きがあります。
しかし、更年期などを迎えてエストロゲンの分泌量が減少すると、相対的に男性ホルモンの影響が強まり、抜け毛や薄毛を引き起こすのです。
FAGAの症状の特徴は、AGAのように生え際が後退したり、頭頂部だけが禿げ上がったりするケースは少なく、頭部全体の髪の毛が均等に少なくなり、ボリュームが失われる「びまん性脱毛」という状態になることが多い点。
特に、頭頂部の分け目が透けて見えるようになり、地肌が目立つようになるのが典型的なサインです。
朝のブラッシングで20本抜けるといった本数に加え、「髪の分け目が広がってきた」「髪全体のハリやコシがなくなった」と感じる女性は、FAGAの可能性を考慮する必要があります。
その他の脱毛症の可能性
AGAやFAGA以外にも、抜け毛を引き起こす脱毛症はいくつか存在します。
- 円形脱毛症:自己免疫疾患の一種と考えられており、突然、円形や楕円形に髪が抜け落ちます。10円玉程度の大きさのものから、頭部全体に広がるものまで様々です。
- 牽引性脱毛症:ポニーテールなど、髪を強く引っ張る髪型を長時間続けることで、毛根に負担がかかり、生え際や分け目部分の髪が抜けてしまう状態です。
- 脂漏性脱毛症:皮脂の過剰な分泌により、頭皮に炎症が起きて毛穴が詰まり、抜け毛が増加する脱毛症です。フケやかゆみを伴うことが多いのが特徴です。
これらの脱毛症は、原因や対処法がそれぞれ異なるため、自己判断で対処するのは困難。
抜け毛の原因を正確に突き止めるためにも、専門家による診断が不可欠となります。
不安を解消するために。専門クリニックで治療
もし、あなたの抜け毛が「危険なサイン」に当てはまり、AGAやFAGAなどの進行性の脱毛症が疑われる場合、最も効果的で確実な解決策は、薄毛治療を専門とするクリニックに相談することです。
セルフケアで頭皮環境を整えることも大切ですが、AGAやFAGAの根本原因であるホルモンバランスの乱れやヘアサイクルの短縮化は、市販の育毛剤やシャンプーだけで改善することは極めて困難。
むしろ、自己流の対策で時間を無駄にしてしまう間に、症状がさらに進行してしまうリスクさえあります。
専門クリニックでは、医師による正確な診断のもと、医学的根拠に基づいた効果的な治療を受けることができます。
ここでは、代表的な治療法について、その概要をご紹介します。
AGA・FAGA治療の主なアプローチ
クリニックで行われる薄毛治療は、主に「内服薬(飲み薬)」と「外用薬(塗り薬)」が中心となります。
これらの薬は、医師の処方が必要であり、市販の製品とは作用も効果も一線を画します。
内服薬による治療
- フィナステリド・デュタステリド(男性のAGA治療):これらは「5αリダクターゼ阻害薬」と呼ばれ、AGAの根本原因であるDHTの生成を抑制する働きがあります。ヘアサイクルの乱れに直接アプローチし、抜け毛を減らし、髪の成長期を正常な状態に戻す効果が期待できます。これにより、細く弱々しかった髪が、太く健康な髪へと成長するのを助けます。
- スピロノラクトン(女性のFAGA治療):女性のFAGA治療では、男性ホルモンの働きを抑制する作用を持つスピロノラクトンなどの内服薬が用いられることがあります。これにより、ホルモンバランスを整え、抜け毛を抑制します。
外用薬による治療
- ミノキシジル:ミノキシジルは、もともと血圧を下げる薬として開発されましたが、副作用として多毛が認められたことから、発毛剤として転用された成分です。血管を拡張して頭皮の血流を改善する作用と、毛母細胞に直接働きかけて成長を促す作用があります。これにより、発毛を促進し、髪を太く育てる効果が期待できます。ミノキシジル外用薬は、男性のAGA、女性のFAGAのいずれの治療にも広く用いられています。
これらの治療は、単独で行うよりも、内服薬で抜け毛の進行を止め(守り)、外用薬で発毛を促す(攻め)というように、組み合わせて行うことで、より高い効果が期待できる場合があります。
植毛
薬物治療は、あくまで現存する毛根の働きを活性化させる治療。
そのため、薄毛がかなり進行し、毛根そのものが活動を停止してしまった部位には、十分な効果が得られないケースもあります。
そのような場合に有効な選択肢となるのが「植毛」です。
植毛は、男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部や側頭部の自分自身の髪の毛を、毛根ごと採取し、薄毛が気になる前頭部や頭頂部に移植する外科的な手術。
移植した髪は、元の場所の性質を保ったまま、そこで生え変わりを続けるため、半永久的な効果が期待できるのが最大のメリットです。
薬物治療と組み合わせることで、より自然で満足度の高い仕上がりを目指すことも可能。
植毛は、薄毛の悩みを根本的に解決しうる、非常に有効な治療法の一つと言えるでしょう。
なぜ早期のクリニック相談が重要なのか
AGAやFAGAは進行性の脱毛症。
これは、何もしなければ、時間の経過とともに症状が悪化していくことを意味します。
治療の開始が早ければ早いほど、髪の毛が失われるのを食い止め、良好な状態を維持できる可能性が高まります。
「まだ大丈夫だろう」「もう少し様子を見てから」と考えているうちに、治療の効果が出にくくなるほど症状が進行してしまうことも少なくありません。
手遅れになる前に、そして治療の選択肢が多いうちに、専門家の助けを求めることが賢明な判断です。
クリニックでは、頭皮の状態を詳細に確認したり、血液検査でホルモンの状態を調べたりと、科学的な根拠に基づいてあなたの抜け毛の原因を正確に診断してくれます。
その上で、あなたの症状やライフスタイルに合った、最適な治療プランを提案してくれます。
朝のブラッシングで抜ける20本の髪の毛は、あなたの身体が発している重要なサインかもしれません。
そのサインを見逃さず、専門的な知見に頼る勇気を持つことが、将来の髪を守るための最も確実な一歩となるのです。
まとめ:朝のブラッシングによる抜け毛が多い場合は対策をしよう
記事のポイントのまとめです。
朝のブラッシングで20本の髪が抜けることは、それ単体で異常と断定することはできません。
1日の抜け毛の総数や、季節的な要因、髪の長さなど、様々な要素を総合的に考慮する必要があります。
しかし、もし抜け毛の本数が徐々に増えていたり、抜けた髪が細く弱々しかったり、頭皮に異常を感じたりする場合には、AGAやFAGAといった進行性の脱毛症のサインである可能性を疑うべきです。
これらの脱毛症は、放置すれば着実に進行し、セルフケアだけで改善することは困難。
大切なのは、不安を一人で抱え込まず、できるだけ早い段階で薄毛治療を専門とするクリニックに相談することです。
専門クリニックでは、医師による正確な診断のもと、医学的根拠に基づいた内服薬や外用薬による治療、さらには植毛といった選択肢の中から、あなたに最適な解決策を見つけることができます。
早期に適切な治療を開始することが、あなたの髪の未来を守る上で重要な鍵となります。