抜け毛

髪の毛を少しだけいじったらパラパラと抜けるのは危険信号?

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    質問:髪の毛を少しいじっただけでパラパラと抜けるのは危険な状態ですか?
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    エジエ 先生

    髪の毛を軽くいじったときにパラパラと数本抜ける程度であれば、多くの場合は正常な範囲内です。

    健康な人でも1日に50本から100本程度の髪が自然に抜け落ちており、これはヘアサイクルという髪の生え変わりの仕組みによるものです。

    ただし、以前に比べて明らかに抜け毛が増えた、軽く引っ張るだけで何本も抜ける、といった変化が続く場合は、休止期脱毛や男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症(FAGA)などの可能性があるため、専門の医療機関への相談をおすすめします。

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    この記事をざっくり言うと
    • 1日50〜100本程度の抜け毛は正常なヘアサイクルの一部
    • パラパラ抜けが続く場合は休止期脱毛やAGA・FAGAの可能性
    • 栄養不足やストレス、甲状腺の問題など原因は多岐にわたる
    • 気になる症状があれば早めに専門クリニックへの相談を推奨

    髪の毛がパラパラ抜けるとき、まず知っておきたい「正常な抜け毛」の基準

    髪の毛がパラパラと抜けること自体は、必ずしも異常ではありません。

    しかし、状況によっては何らかの対処が必要な「サイン」である場合もあります。

    髪の毛が抜けること自体は、人間の身体にとってごく自然な現象です。

    なぜなら、髪の毛には「ヘアサイクル」と呼ばれる成長と休止のリズムがあり、一定期間が経過すると自然に抜け落ちるようにプログラムされているからです。

    ここでは、まず髪の毛がどのようなサイクルで生え変わっているのか、そして1日にどれくらいの抜け毛が「正常」とされているのかについて見ていきましょう。

    ヘアサイクルとは何か

    髪の毛は、毛根にある「毛包」という組織から生えてきます。

    一本一本の髪には寿命があり、成長期を経て、やがて抜け落ち、また新しい髪が生えてくるというサイクルを繰り返しています。

    このサイクルは大きく分けて「成長期(アナゲン期)」「退行期(カタゲン期)」「休止期(テロゲン期)」の3つの段階に分かれます。

    成長期は髪が活発に伸びる時期で、頭皮の髪の場合、約2年から6年ほど続くとされています。

    男性よりも女性の方が成長期が長い傾向があり、これが女性の髪が長く伸びやすい理由の一つと言われています。

    退行期は成長が止まり、毛根が縮小していく移行の段階。

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    エジエ 先生

    期間としてはおよそ2週間から3週間程度で、比較的短い期間で次のフェーズへと移ります。

    休止期は髪が毛根にとどまったまま、成長せずに「待機」している状態。

    約3ヶ月から4ヶ月ほど続き、休止期が終わると髪は自然に抜け落ち、同じ毛包から新しい髪が生えてきます。

    米国国立衛生研究所(NIH)の資料によると、健康な人の頭皮では、約85%の髪が成長期にあり、約15%が休止期にあるとされています。

    参考:Telogen Effluvium

    こうしたヘアサイクル*1の仕組みを理解しておくと、髪が抜けること自体は身体の正常な営みであることがわかります。

    *1. 参考文献
    PubMed Central (PMC)
    Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss

    問題となるのは、このサイクルが乱れて、成長期が短くなったり、休止期に入る髪の割合が異常に増えたりする場合です。

    1日にどれくらいの抜け毛なら正常なのか

    「髪の毛が抜ける」と聞くと不安になりますが、実は健康な人でも毎日一定量の髪が抜けています。

    米国皮膚科学会(AAD)によれば、1日あたり50本から100本程度の抜け毛は正常な範囲とされています。

    これは決して少ない数字ではありませんが、人間の頭皮にはおよそ10万本の髪が生えているため、全体から見ればごくわずかな割合に過ぎません。

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    エジエ 先生

    また、髪の長い人や髪の量が多い人は、同じ本数でもボリュームがあるように見えるため、「たくさん抜けている」と感じやすい傾向があります。

    シャンプーの頻度によっても、1回に抜ける髪の本数は変わってきます。

    毎日洗髪する人は1日に抜ける分がその都度流れ落ちますが、2〜3日に1回しか洗わない人は、その間に抜けた髪がまとめて流れるため、一度に多く抜けたように感じることがあります。

    JAMAデルマトロジー誌に掲載された研究では、20歳から60歳の健康な男性を対象に「60秒間のヘアカウント」を行ったところ、1回あたりの抜け毛の平均は約10本程度で、範囲としては0本から78本であったと報告されています。

    参考:Standardizing the 60-Second Hair Count

    つまり、髪をいじったときにパラパラと数本抜ける程度であれば、多くの場合は心配する必要はありません。

    ただし、明らかに以前より抜け毛が増えた、髪を軽く引っ張っただけで簡単に何本も抜ける、といった変化がある場合は、何らかのサインである可能性があります。

    抜け毛が増えたと感じたら確認したいこと

    抜け毛が増えた気がするとき、まず自分の状況を客観的に把握することが大切です。

    感覚だけでは実際の抜け毛の量を正確に判断することは難しいため、いくつかのポイントを確認してみましょう。

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    エジエ 先生

    一つ目は、抜け毛の量を数えてみることです。

    完璧に数える必要はありませんが、シャンプー時やブラッシング時に抜けた髪を集めて、大まかな本数を把握すると参考になります。

    数日間にわたって観察すると、より正確な傾向がつかめます。

    二つ目は、抜けた髪の毛根を観察することです。

    正常なヘアサイクルで抜けた髪の毛根には、白っぽい「クラブヘア」と呼ばれる丸い塊がついていることが多いです。

    これは休止期を終えて自然に抜け落ちた髪の特徴であり、異常ではありません。

    三つ目は、頭皮の状態を確認することです。

    赤みやかゆみ、フケが目立つ場合は、頭皮環境に何らかの問題がある可能性があります。

    頭皮の状態と抜け毛の増加が同時に起きている場合は、皮膚科などで相談することをおすすめします。

    四つ目は、生活環境の変化を振り返ることです。

    後述しますが、抜け毛の増加は身体的・精神的なストレスの約2〜3ヶ月後に現れることがあります。

    最近、大きな手術をした、出産した、過度なダイエットをした、強いストレスを感じる出来事があった、といった心当たりがないか思い出してみてください。

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    エジエ 先生

    こうした確認を行うことで、自分の抜け毛が正常な範囲内なのか、それとも何か対処が必要な状態なのかを判断する手がかりになります。

    季節や生活習慣による抜け毛の変動

    抜け毛の量は、常に一定というわけではありません。

    季節の変わり目、特に秋口には抜け毛が増えるという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

    実際、夏の紫外線や暑さによるダメージの影響で、秋に抜け毛が増加するケースはあるとされています。

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    エジエ 先生

    また、生活習慣によっても抜け毛の量は変わってきます。

    睡眠不足が続いている、食事が偏っている、過度なダイエットをしている、といった状況では、髪に必要な栄養が十分に届かず、ヘアサイクルが乱れる原因になることがあります。

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    エジエ 先生

    ストレスも抜け毛に影響を与える要因の一つです。

    強いストレスを受けると、身体はさまざまな反応を示しますが、髪もその例外ではありません。

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    エジエ 先生

    ストレスホルモンが毛包の働きに影響を与え、成長期にあった髪が早期に休止期へ移行してしまうことがあります。

    ハーバード大学の研究グループは、慢性的なストレスが毛包幹細胞の機能を低下させ、脱毛につながるメカニズムを解明したと報告しています。

    参考:How chronic stress leads to hair loss

    このように、抜け毛の量は時期や生活状況によって変動するものです。

    一時的に増えたからといって即座に心配する必要はありませんが、長期間にわたって抜け毛が多い状態が続く場合は、何らかの原因がある可能性を考えてみてください。

    男性と女性で異なる抜け毛の傾向

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    エジエ 先生

    抜け毛の現れ方には、男性と女性で違いが見られることがあります。

    男性の場合、加齢とともに生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりするパターンが多く見られます。

    いわゆる「M字型」や「O字型」の薄毛。

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    エジエ 先生

    これは男性ホルモンの影響を受けやすい部位から変化が現れるためとされています。

    女性の場合は、生え際はあまり変化せず、頭頂部全体が薄くなる「びまん性」の脱毛が多いとされています。

    分け目が広がってきた、全体的にボリュームがなくなってきた、と感じる方が多いのはこのためです。

    また、女性特有の抜け毛として、出産後の抜け毛(産後脱毛)があります。

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    エジエ 先生

    妊娠中はホルモンの影響で髪の成長期が延長され、通常なら抜けるはずの髪がとどまっていることがあります。

    出産後にホルモンバランスが元に戻ると、それまでとどまっていた髪が一気に休止期に入り、抜け毛が増えることがあります。

    これは一時的な現象で、多くの場合は産後6ヶ月から1年程度で落ち着きます。

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    エジエ 先生

    更年期を迎える時期にも、女性は抜け毛が増えることがあります。

    女性ホルモンのエストロゲンが減少することで、髪のハリやコシが失われ、抜け毛が増加するケースがあるとされています。

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    エジエ 先生

    一方で、男性も女性も年齢を重ねるにつれて髪が細くなり、密度が減っていく「加齢による変化」は共通して見られます。

    これは自然な老化現象の一部であり、避けることは難しい面があります。

    ただし、後述するように、異常な脱毛パターンが見られる場合は、専門的な診断と治療が有効なケースもあります。

    髪がパラパラと抜ける原因として考えられること

    髪の毛がパラパラと抜ける現象には、さまざまな原因が考えられます。

    中には一時的なもので、原因が解消されれば自然に回復するものもあります。

    しかし、放置すると進行してしまうタイプの脱毛もあるため、原因を知っておくことは大切です。

    ここでは、髪の毛がパラパラと抜けるときに考えられる主な原因について詳しく見ていきましょう。

    休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)について

    「休止期脱毛」は、何らかのきっかけで多くの髪が一斉に休止期に入り、その後まとまって抜け落ちる現象。

    英語では「テロゲン・エフルビウム(Telogen Effluvium)」と呼ばれます。

    通常、頭皮の髪のうち約15%が休止期にありますが、休止期脱毛が起こると、この割合が30%以上に増加することがあります。

    この脱毛の特徴は、身体に何らかのストレスや変化があってから2〜3ヶ月後に抜け毛が増えることです。

    引き金となる出来事と抜け毛の増加にタイムラグがあるため、原因に気づきにくいことがあります。

    休止期脱毛を引き起こす可能性のある要因としては、以下のようなものが挙げられます。

    • 高熱を伴う感染症や重度の疾患を経験した場合
    • 大きな手術を受けた場合
    • 出産後のホルモン変動(産後脱毛)
    • 過度なダイエットや栄養不足(特にタンパク質や鉄分の不足)
    • 甲状腺機能の異常
    • 強い精神的ストレス
    • 特定の薬剤の使用(ベータ遮断薬、レチノイド、抗凝固薬など)

    NIHの資料によれば、身体が強いストレス状態に置かれると、本来成長期にあった髪の約70%が休止期へと移行することがあると報告されています。

    参考:Telogen Effluvium

    休止期脱毛の多くは一時的なもので、原因となったストレスや状況が解消されれば、髪は再び正常なサイクルに戻ります。

    国際毛髪外科学会(ISHRS)の情報によると、約95%の患者がストレス要因の解消から2〜3ヶ月以内に回復するとされています。

    参考:Telogen Effluvium: A Guide to Temporary Hair Loss

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    エジエ 先生

    ただし、原因が特定できない場合や、抜け毛が長期間続く場合は「慢性休止期脱毛」である可能性もあり、専門家への相談が望ましいです。

    男性型脱毛症(AGA)の可能性

    男性の薄毛の原因として最も多いのが「男性型脱毛症(AGA*2:Androgenetic Alopecia)」です。

    *2. 参考文献

    これは遺伝的な要因と男性ホルモン(アンドロゲン)の影響によって、毛包が徐々に小さくなり、髪が細く短くなっていく進行性の脱毛症です。

    AGAの特徴は、額の生え際から後退していく「M字型」や、頭頂部から薄くなる「O字型」、あるいはその両方が同時に進行するパターンです。

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    エジエ 先生

    トルコの皮膚科外来を対象とした研究では、調査対象となった男性の67.1%にAGAが見られたと報告されています。

    また、年齢とともに発症率と重症度が上昇し、70歳以上の男性では94%にAGAが確認されました。

    参考:Frequency, severity and related factors of androgenetic alopecia in dermatology outpatient clinic: hospital-based cross-sectional study in Turkey

    AGAは進行性であるため、放置すると徐々に薄毛の範囲が広がっていく可能性があります。

    髪の毛がパラパラと抜けるだけでなく、「以前より髪が細くなった」「生え際が後退している気がする」といった変化がある場合は、AGAの可能性を考えてみてください。

    AGAは医療機関での診断と適切な治療により、進行を抑えられる可能性がある脱毛症。

    気になる症状がある場合は、AGA治療を専門とするクリニックへの相談を検討してみると良いかもしれません。

    女性の薄毛(FAGA)について

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    エジエ 先生

    女性にも「女性型脱毛症(FAGA:Female Androgenetic Alopecia)」と呼ばれる進行性の脱毛症があります。

    FAGAは、AGAと同様にホルモンや遺伝の影響を受けますが、その現れ方は男性とは異なります。

    女性の場合、生え際はあまり変化せず、頭頂部の分け目を中心に全体的に薄くなっていくパターンが多く見られます。

    「クリスマスツリー型」や「びまん性」とも表現される脱毛パターンです。

    前述のトルコの研究では、女性の23.9%にFAGAが確認されました。

    また、女性の場合も年齢とともに発症率が上昇し、50歳から59歳では43%、60歳から69歳では68.3%の女性にFAGAが見られたと報告されています。

    参考:Frequency, severity and related factors of androgenetic alopecia in dermatology outpatient clinic: hospital-based cross-sectional study in Turkey

    女性のFAGAは、更年期以降に発症率が高まる傾向があります。

    これは、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、相対的に男性ホルモンの影響が強くなることが関係していると考えられています。

    FAGAも放置すると進行する可能性があるため、「分け目が広がってきた」「全体的にボリュームが減った」といった変化に気づいたら、FAGA治療を行っている専門のクリニックに相談することをおすすめします。

    栄養不足が抜け毛を引き起こすケース

    髪の毛は主にケラチンというタンパク質でできています。

    そのため、タンパク質の摂取が不足すると、髪の成長に必要な材料が足りなくなり、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりすることがあります。

    過度なダイエットや偏った食事を続けている場合、髪への影響が出やすくなります。

    タンパク質以外にも、髪の健康に関わる栄養素はいくつかあります。

    鉄分は、体内で酸素を運搬するヘモグロビンの材料となる重要なミネラル。

    鉄分が不足すると、毛包への酸素や栄養の供給が滞り、髪の成長が阻害される可能性があります。

    亜鉛は、髪の成長に関わる酵素の働きを助けるミネラル。

    亜鉛不足も抜け毛の原因の一つとして知られています。

    ビタミンDは、毛包の健康維持に関係していると考えられています。

    ビタミンDが極端に不足している場合、髪の健康に影響を与える可能性があります。

    ビタミンB群、特にビオチン(ビタミンB7)は、髪や爪の健康に関わるビタミンとして知られています。

    極端なビオチン不足は脱毛を引き起こす可能性があります。

    こうした栄養素が不足している場合、食事の改善や、必要に応じてサプリメントの活用で改善が期待できることがあります。

    ただし、自己判断でサプリメントを大量に摂取することは避け、医師や管理栄養士に相談することをおすすめします。

    甲状腺の問題と抜け毛の関係

    甲状腺は喉仏の下あたりにある小さな器官で、代謝を調整するホルモンを分泌しています。

    甲状腺の機能が低下する「甲状腺機能低下症」になると、代謝が落ち、全身にさまざまな影響が出ます。

    髪への影響としては、髪が乾燥してパサつく、髪が細くなる、抜け毛が増える、といった症状が現れることがあります。

    逆に、甲状腺機能が亢進する「甲状腺機能亢進症」でも、髪が細くなったり抜けやすくなったりすることがあります。

    甲状腺の問題による抜け毛は、甲状腺機能が正常化すれば改善する可能性があります。

    抜け毛以外にも、疲れやすい、体重が増減する、寒がりまたは暑がりになった、といった症状がある場合は、甲状腺の検査を受けることをおすすめします。

    薬の副作用として抜け毛が起こる場合

    特定の薬を服用していると、副作用として抜け毛が増えることがあります。

    抜け毛の副作用が報告されている薬には、以下のようなものがあります。

    • 抗がん剤(化学療法薬)
    • 抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)
    • 降圧薬の一部(特にベータ遮断薬)
    • 甲状腺疾患の治療薬
    • レチノイド(ビタミンA誘導体)やビタミンAの過剰摂取
    • 抗てんかん薬の一部
    • 一部の抗うつ薬

    薬による抜け毛は、服用を開始してから数週間から数ヶ月後に現れることが多いです。

    もし新しい薬を飲み始めてから抜け毛が増えた場合は、自己判断で服用を中止するのではなく、処方した医師に相談してください。

    薬の種類を変更することで改善する場合もあります。

    頭皮のトラブルが原因になることも

    頭皮に炎症や感染症がある場合、それが抜け毛の原因になることがあります。

    脂漏性皮膚炎は、頭皮が赤くなり、フケやかゆみを伴う炎症性の疾患。

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    エジエ 先生

    重症化すると毛包にダメージを与え、抜け毛が増えることがあります。

    真菌感染(白癬菌など)が頭皮に起こると、円形に髪が抜ける「しらくも」になることがあります。

    これは適切な抗真菌薬で治療可能です。

    乾癬(かんせん)が頭皮に発症した場合も、厚いかさぶた状のフケとともに抜け毛が増えることがあります。

    頭皮にかゆみ、赤み、フケ、かさぶた、痛みなどの症状がある場合は、皮膚科を受診して原因を特定してもらうことが大切です。

    牽引性脱毛症について

    髪を強く引っ張るようなヘアスタイルを長期間続けていると、「牽引性脱毛症」を引き起こすことがあります。

    きつく結んだポニーテール、エクステンション、ブレイド(編み込み)、コーンロウなどで髪に継続的な張力がかかると、毛包がダメージを受けて抜け毛が増える可能性があります。

    初期の段階であれば、髪型を変えて頭皮への負担を減らすことで回復が期待できます。

    しかし、長期間続けて毛包が損傷してしまうと、永久的な脱毛になる場合もあるため、早めの対処が重要です。

    髪の生え際やこめかみ部分が薄くなってきた、頭皮が突っ張る感じがある、といった場合は、ヘアスタイルが原因になっていないか見直してみてください。

    自己免疫疾患による脱毛

    円形脱毛症は、自己免疫の異常によって起こる脱毛症です。

    免疫システムが何らかの理由で自分自身の毛包を攻撃してしまい、髪が抜け落ちます。

    コイン大の円形に髪が抜けることが多いですが、頭全体、あるいは全身の毛が抜けるケースもあります。

    円形脱毛症は、髪の毛がパラパラと抜けるというよりは、特定の部位がまとまって抜けるのが特徴。

    突然、丸い脱毛斑ができていることに気づくパターンが典型的です。

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    エジエ 先生

    円形脱毛症は自然に治癒することもありますが、範囲が広がったり再発したりすることもあります。

    気になる脱毛斑を見つけた場合は、皮膚科での診察を受けることをおすすめします。

    髪の毛がパラパラ抜けるときに注意すべきポイントと対処法

    ここまで、髪の毛がパラパラと抜ける原因について解説してきました。

    では、実際に抜け毛が気になったとき、どのような点に注意し、どう対処すれば良いのでしょうか。

    ここでは、抜け毛が増えたときの注意点と、状況に応じた対処法について詳しく見ていきましょう。

    危険信号として捉えるべき症状

    髪の毛がパラパラ抜けること自体は、前述の通り、必ずしも異常ではありません。

    しかし、以下のような症状がある場合は、何らかの対処が必要なサインである可能性があります。

    • 抜け毛の量が明らかに以前より増え、長期間続いている
    • 髪を軽く引っ張るだけで、簡単に何本も抜ける
    • 特定の部位に脱毛斑(円形や不規則な形の禿げ)ができている
    • 頭皮に赤み、かゆみ、痛み、かさぶた、膿などの異常がある
    • 生え際が明らかに後退している、または分け目が広がっている
    • 髪が全体的に細く、弱々しくなってきた
    • 抜け毛とともに、倦怠感、体重変化、むくみなど全身症状がある
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    エジエ 先生

    こうした症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

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    エジエ 先生

    抜け毛の原因によっては、早期に治療を開始することで進行を抑えられるケースがあります。

    逆に、放置すると回復が難しくなる場合もあるため、「様子を見よう」と先延ばしにしないことが大切です。

    まずは生活習慣を見直してみる

    一時的な抜け毛の増加であれば、生活習慣の見直しで改善することがあります。

    睡眠は髪の成長にとって重要な要素。

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    エジエ 先生

    睡眠中に成長ホルモンが分泌され、髪を含む身体全体の修復と再生が行われます。

    睡眠不足が続いていると、髪の健康にも影響が出る可能性があります。

    十分な睡眠時間を確保するよう心がけてみてください。

    食事のバランスも見直してみましょう。

    前述の通り、髪の健康には、タンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミン類などが重要。

    肉、魚、卵、大豆製品、緑黄色野菜、海藻類などをバランスよく摂取することで、髪に必要な栄養を補うことができます。

    極端なダイエットは避けましょう。

    急激なカロリー制限は、身体が「飢餓状態」と認識し、髪への栄養供給を後回しにすることがあります。

    ダイエットをする場合は、無理のない範囲で徐々に進めることが大切です。

    ストレスへの対処も重要。

    完全にストレスをなくすことは難しいですが、適度な運動、趣味の時間、リラクゼーションなど、自分なりのストレス発散法を見つけることで、髪への悪影響を軽減できる可能性があります。

    喫煙は、血管を収縮させて血流を悪化させるため、毛包への栄養供給を妨げる可能性があります。

    抜け毛が気になる場合は、禁煙を検討してみてください。

    頭皮環境を整えることの重要性

    健康な髪を育てるためには、土台となる頭皮の環境を整えることが大切です。

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    エジエ 先生

    シャンプーは適切な頻度で行いましょう。

    洗いすぎると頭皮が乾燥し、逆に洗わなすぎると皮脂や汚れが毛穴に詰まる原因になります。

    一般的には、1日1回程度の洗髪が適切とされていますが、自分の頭皮の状態に合わせて調整してください。

    シャンプーの仕方にも気をつけましょう。

    爪を立てて強くこするのは頭皮を傷つける原因になります。

    指の腹を使って、優しくマッサージするように洗うのがおすすめです。

    すすぎ残しがあると頭皮トラブルの原因になるため、シャンプー剤はしっかりと洗い流してください。

    整髪料やスタイリング剤は、使いすぎると毛穴を詰まらせることがあります。

    使用した日は必ず洗い流し、頭皮に残らないようにしましょう。

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    エジエ 先生

    頭皮マッサージは、血行を促進して毛包への栄養供給をサポートする効果が期待できます。

    入浴時や入浴後に、指の腹で頭皮を優しく揉みほぐす習慣をつけてみてください。

    医療機関への相談を検討すべきタイミング

    生活習慣を見直しても抜け毛が改善しない場合、あるいは明らかに異常な脱毛が見られる場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

    受診先としては、皮膚科、または薄毛・抜け毛を専門とするクリニックが考えられます。

    皮膚科では、頭皮の状態を診察し、脂漏性皮膚炎、円形脱毛症、感染症などの皮膚疾患がないかを確認してもらえます。

    必要に応じて、血液検査で甲状腺機能や鉄分、亜鉛などの栄養状態もチェックできます。

    薄毛・抜け毛を専門とするクリニックでは、AGAやFAGAの診断と治療に特化したサービスを受けられます。

    問診や視診に加えて、マイクロスコープで毛髪や頭皮の状態を詳しく観察したり、専門的な検査を行ったりするところもあります。

    「病院に行くほどではないかも」と思う方もいるかもしれません。

    しかし、AGAやFAGAは進行性の脱毛症であるため、早期に治療を開始するほど効果が期待できます。

    逆に、進行してからでは回復が難しくなる場合があります。

    抜け毛が気になり始めた段階で、一度専門家に相談してみることは、決して早すぎることではありません。

    AGA・FAGA治療

    AGAやFAGAと診断された場合、医療機関での治療によって進行を抑え、改善を目指すことができます。

    AGA治療で使用される主な薬には、フィナステリド*3やデュタステリド*4といった内服薬と、ミノキシジル*5という外用薬があります。

    *3. 参考文献
    American Urological Association
    Benign Prostatic Hyperplasia(BPH)Guideline
    *4. 参考文献
    European Association of Urology
    Management of Non-neurogenic Male LUTS — Disease Management
    *5. 参考文献
    Cleveland Clinic
    Minoxidil Topical Solution or Foam(Rogaine)

    フィナステリドとデュタステリドは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン*6(DHT)の生成を抑える働きがあります。

    *6. 参考文献
    StatPearls(NCBI Bookshelf)
    Male Hypogonadism

    DHTは毛包を縮小させる作用があるため、その生成を抑えることで脱毛の進行を防ぐ効果が期待できます。

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    エジエ 先生

    ミノキシジルは、毛包の血流を改善し、髪の成長を促進する作用があります。

    外用薬として頭皮に直接塗布するタイプが一般的ですが、近年は内服タイプも使用されることがあります。

    これらの治療薬を単独で使用する場合もありますが、併用することでより高い効果が期待できるという研究報告もあります。

    ある研究では、フィナステリドとミノキシジルを併用した場合、24週間後の毛髪密度が平均29.68本/cm²増加したと報告されています。

    参考:Relative efficacy of minoxidil in combination with other treatments for androgenetic alopecia

    女性のFAGAに対しては、ミノキシジルの外用が一般的な治療法として用いられています。

    女性には使用できない薬剤もあるため、必ず専門の医師の指導のもとで治療を受けることが重要です。

    AGA・FAGA治療は、継続することが大切。

    効果を実感するまでには通常3〜6ヶ月程度かかり、治療を中断すると再び進行が始まる可能性があります。

    治療を検討する場合は、長期的な視点で取り組む必要があることを理解しておいてください。

    なお、これらの薬剤には副作用のリスクもあります。

    治療を始める前に、医師から十分な説明を受け、メリットとデメリットを理解した上で判断することが大切です。

    市販の育毛剤や発毛剤について

    ドラッグストアなどで購入できる育毛剤や発毛剤を検討している方もいるかもしれません。

    市販されている製品は、大きく「医薬品」と「医薬部外品」に分けられます。

    医薬品に分類される発毛剤(ミノキシジル配合のものなど)は、一定の発毛効果が認められています。

    ただし、効果には個人差があり、使用をやめると効果が失われることが一般的です。

    医薬部外品の育毛剤は、「抜け毛の予防」「育毛」「ふけ・かゆみの防止」などを目的としたもので、発毛効果を謳うことはできません。

    頭皮環境を整える成分が配合されているものが多く、補助的なケアとして使用されることがあります。

    これらの製品を使用する際は、説明書をよく読み、正しい使い方を守ることが大切。

    効果が感じられない、あるいは頭皮に異常が出た場合は、使用を中止して医療機関に相談してください。

    また、市販の製品だけでAGAやFAGAの進行を食い止めることには限界がある場合もあります。

    症状が気になる場合は、自己判断だけで対処しようとせず、専門家に相談することをおすすめします。

    髪のパラパラ抜けが気になるときの心構え

    髪の毛の悩みは、精神的なストレスにもつながりやすいものです。

    鏡を見るたびに気になったり、外出するのが億劫になったり、人の視線が気になったり。

    髪の悩みを抱えている方の多くが、こうした心理的な負担を感じています。

    ただ、覚えておいていただきたいのは、髪の毛の状態は改善できる可能性があるということです。

    一時的な休止期脱毛であれば、原因が解消されることで自然に回復することが多いです。

    AGAやFAGAであっても、早期に治療を開始すれば進行を抑え、改善を目指すことができます。

    「もう手遅れかもしれない」と諦めてしまうのではなく、まずは現状を正確に把握することから始めてみてください。

    抜け毛が増えた原因を特定し、適切な対処を行うことで、状況を改善できる可能性は十分にあります。

    一人で悩み続けるよりも、専門家に相談することで、具体的な解決策が見つかることも多いです。

    抜け毛や薄毛が気になっている方は、一度、AGA治療やFAGA治療を専門とするクリニックの無料カウンセリングなどを利用してみることも選択肢の一つとして検討してみてください。

    まとめ:髪の毛がパラパラ抜ける場合は一度専門機関へ相談しよう

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    記事のポイントのまとめです。

    髪の毛がパラパラと抜ける現象について、ここまで詳しく解説してきました。

    改めてポイントを振り返ると、まず、1日に50本から100本程度の抜け毛は正常な範囲。

    髪には生え変わりのサイクルがあり、一定量が抜けることは自然な現象です。

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    エジエ 先生

    しかし、明らかに以前より抜け毛が増えた場合、何らかの原因があると考えられます。

    休止期脱毛、AGA、FAGA、栄養不足、甲状腺の問題、薬の副作用など、さまざまな可能性があります。

    原因によっては、生活習慣の改善で回復するものもあれば、医療機関での治療が必要なものもあります。

    大切なのは、異常を感じたら放置せずに対処すること。

    特にAGAやFAGAは進行性であるため、早めの対応が結果を左右します。

    髪の悩みは一人で抱え込みがちですが、現在は多くの治療法や対処法が存在します。

    気になることがあれば、専門の医療機関に相談することをためらわないでください。