抜け毛

黒染めにしたら髪の毛が抜ける…考えられる原因と対処方法を解説

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    質問:黒染めをすると髪が抜けやすくなりますか?
    回答
    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    黒染めに使用される永久染毛剤には、過酸化水素やアルカリ剤(アンモニア、モノエタノールアミンなど)といった化学成分が含まれており、これらが頭皮に接触すると炎症や酸化ストレスを引き起こし、抜け毛が増える原因になることがあります。

    また、カラー剤に含まれるPPD(パラフェニレンジアミン)にアレルギーがある場合は、接触皮膚炎をきっかけに「休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)」を発症し、施術の2〜4か月後にまとまった抜け毛が生じる可能性も報告されています。

    参考:Hydrogen peroxide and monoethanolamine are the key causative ingredients for hair dye-induced dermatitis and hair loss

    ただし、毛根から抜けているのではなく、髪のタンパク質損傷による「切れ毛」が増えている場合もあるため、抜けた毛に毛球がついているかどうかを確認することが大切です。

    AGA・FAGAは進行性の病気です。

    実は、気にしている今も進行しています。

    男性の薄毛の進行状況のリアルな当サイトオリジナル解説図
    AGA
    女性の薄毛の進行状況のリアルな当サイトオリジナル解説図
    FAGA

    正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

    AGA・FAGAを放置すると1日あたり何本の髪の毛を失うのかを解説した当サイトオリジナル解説図
    AGA・FAGA放置で1日に7〜14本も髪の毛を失っていくことに

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    この記事をざっくり言うと
    • 黒染め後の抜け毛は、カラー剤に含まれる化学成分やPPDアレルギーによる頭皮炎症が主な原因
    • 切れ毛と脱毛の見分け方を知ることが、適切な対処への第一歩
    • カラー剤の変更・施術方法の見直し・生活習慣の改善で抜け毛リスクを軽減可能
    • AGA・FAGAの進行が隠れている場合もあるため、改善しなければ早めにAGAクリニックへ相談

    黒染めで髪が抜ける原因を徹底解説

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    まずは「なぜ黒染めをすると抜け毛が増えるのか」について、主要な原因を一つひとつ掘り下げていきます。

    原因を正しく理解しておけば、適切な対策を取りやすくなります。

    カラー剤に含まれる化学成分が頭皮を刺激する

    黒染め用のヘアカラー剤は「永久染毛剤(酸化染毛剤)」に分類されるものがほとんどです。

    この永久染毛剤には、染料の色素を髪の内部に定着させるために、過酸化水素(H₂O₂)やアルカリ剤(アンモニアまたはモノエタノールアミン=MEA)といった化学成分が配合されています。

    過酸化水素は髪のメラニン色素を脱色しつつ、染料の酸化反応を起こして発色させる役割を持っています。

    一方で、アルカリ剤はキューティクルを開いて染料を髪の内部(コルテックス)へ浸透させるために使われます。

    問題は、これらの成分が頭皮にも触れてしまうことです。

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    エジエ 先生

    実際、マウスモデルを用いた実験では、過酸化水素とモノエタノールアミン(MEA)が相乗的に皮膚炎と脱毛を引き起こすことが確認されています。

    組織学的な検査では、酸化ストレスがその主な原因であると示唆されました。

    参考:Hydrogen peroxide and monoethanolamine are the key causative ingredients for hair dye-induced dermatitis and hair loss

    つまり、黒染めに使うカラー剤であっても、頭皮に付着すれば炎症を起こし、結果的に抜け毛が増える可能性があるということです。

    「黒だから刺激が弱い」というわけではなく、むしろ黒染め用のカラー剤は色をしっかり入れるために染料の濃度が高いケースも少なくありません。

    カラー剤が頭皮に長時間残った場合は、毛穴周辺の皮膚にダメージが蓄積し、毛根にまで影響を及ぼすことがあります。

    アレルギー性接触皮膚炎(PPDアレルギー)による脱毛

    永久染毛剤に含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)は、最もよく知られた接触アレルゲンのひとつです。

    PPDは髪に自然な黒色〜暗色を与えるための染料前駆体として広く使われており、黒染め用のカラー剤にも高い確率で配合されています。

    もしPPDに対してアレルギーがあると、カラー剤が頭皮に触れたときにアレルギー性接触皮膚炎を引き起こします。

    症状としては、頭皮のかゆみ、発赤、腫れ、ひどい場合は顔面のむくみや水ぶくれなどが出ることがあります。

    ここで注目したいのは、このアレルギー反応が引き金となって「休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)」を発症する可能性があるという点です。

    Tostiらの研究では、頭皮のアレルギー性接触皮膚炎を発症した患者を6か月間追跡調査したところ、7名中4名に脱毛の増加が認められました。

    脱毛は接触皮膚炎の発症から2〜4か月後に出現し、軽度から中等度でした。

    参考:Telogen effluvium after allergic contact dermatitis of the scalp

    さらに重症のケースでは、PPDを含むヘアカラー使用後に頭皮の約90%の髪が抜け落ちたという症例報告もあります。

    41歳の女性がPPD含有カラー剤を使用した6日後から脱毛が始まり、4か月後には頭皮の約90%にまで脱毛が広がりました。

    パッチテストでPPDへの陽性反応が確認され、全身性ステロイド治療により徐々に改善しています。

    参考:Severe Hair Loss of the Scalp due to a Hair Dye Containing Paraphenylenediamine

    疫学的なデータによると、皮膚炎患者におけるPPD感作の有病率は、アジアで約4.3%、ヨーロッパで約4%、北米で約6.2%とされています。

    参考:Epidemiological data on consumer allergy to p-phenylenediamine

    これは決して低い数字ではありません。

    もしかしたら「今まで何度もカラーリングしてきたけど大丈夫だった」という方もいるかもしれません。

    しかし、PPDアレルギーは繰り返しの使用によって感作(アレルギー反応が起こる状態になること)が進むため、ある日突然発症するケースも珍しくないのです。

    黒染め後に頭皮にかゆみや赤みが出て、その後に抜け毛が増えたという場合は、PPDアレルギーの可能性を考える必要があります。

    髪のダメージによる切れ毛・断毛

    「抜け毛が増えた」と感じている場合、実は毛根から抜けているのではなく、髪の途中で切れている「切れ毛」や「断毛」の可能性もあります。

    黒染めに使われる永久染毛剤は、過酸化水素とアルカリ剤の働きで髪のキューティクルを開き、内部のコルテックスにまで化学変化を起こします。

    この過程で、髪のタンパク質構造や水分バランスが損なわれ、引っ張り強度(テンシルストレングス)が低下します。

    髪の構造損傷に関するレビュー論文では、永久染毛剤を使用した髪はキューティクルの層が破壊・剥離し、コルテックスが露出した状態になることが電子顕微鏡で確認されています。

    さらに、ジスルフィド結合の切断やケラチンタンパク質の変性が起こり、髪の物理的強度が大幅に低下することが報告されています。

    参考:Mechanisms of impairment in hair and scalp induced by hair dyeing and perming

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    こうしたダメージを受けた髪は、ブラッシングやシャンプー時にわずかな力でプツプツと切れてしまいます。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    排水口にたまった髪や、枕に残った髪を見て「こんなに抜けている」と感じるわけですが、よく見ると毛根の白い膨らみ(毛球)がついていない場合は、切れ毛である可能性が高いです。

    切れ毛が増えると見た目のボリュームも減るので、薄毛が進んだように見えてしまうこともあります。

    特に、ブリーチ(脱色)のあとに黒染めを重ねている場合は、髪へのダメージが二重に蓄積しているため、切れ毛のリスクがさらに高まります。

    頭皮環境の悪化と毛穴の詰まり

    カラー剤は頭皮の表面だけでなく、毛穴の中にも入り込むことがあります。

    ナノ粒子レベルの染料成分が毛穴に付着し、毛包の周辺にまで到達する可能性があるという研究結果も報告されています。

    参考:Mechanisms of impairment in hair and scalp induced by hair dyeing and perming

    毛穴にカラー剤の残留物がたまると、皮脂の分泌がスムーズにいかなくなり、頭皮の常在菌バランスが崩れることがあります。

    すると、頭皮の炎症やフケ、かゆみといったトラブルにつながりやすくなります。

    こうした頭皮環境の悪化が慢性的に続くと、毛髪の成長サイクルに影響を与え、結果的に抜け毛が増加する場合があります。

    なぜならば、毛髪の成長には毛包周辺の血流や栄養供給が不可欠であり、炎症が起きている頭皮ではそれが阻害されてしまうからです。

    特にセルフカラーの場合、カラー剤を頭皮にべったりと塗布しがちで、すすぎが不十分になることも少なくありません。

    こうした習慣の積み重ねが、頭皮環境の悪化を招き、抜け毛増加の一因になり得ます。

    休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)の可能性

    髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」というヘアサイクル*1(毛周期)があります。

    *1. 参考文献
    Healthline
    What Are the Four Stages of Hair Growth?

    通常、頭髪全体の約5〜10%が休止期にあり、休止期の毛髪はやがて自然に抜け落ちて、また新しい毛が生えてきます。

    ただ、何らかの強いストレスや体へのダメージが加わると、成長期にある毛髪が一斉に休止期へ移行してしまうことがあります。

    これが「休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)」と呼ばれる状態です。

    黒染めによるカラー剤の頭皮への化学的刺激、あるいはアレルギー反応に伴う炎症は、このテロジェン・エフルビウムを誘発するきっかけになり得ます。

    テロジェン・エフルビウムの場合、原因となった刺激やストレスから2〜4か月ほど遅れて脱毛が顕著になるのが特徴です。

    そのため、黒染めをした直後ではなく、しばらくたってから「急に抜け毛が増えた」と感じるケースが多いです。

    もっと言えば、黒染め以外にも仕事や人間関係のストレス、栄養不足、睡眠不足など複合的な要因が重なっていると、テロジェン・エフルビウムのリスクはさらに高まります。

    「黒染めが直接の原因」というよりも、「黒染めによる頭皮ダメージが最後のひと押しになった」という表現のほうが正確かもしれません。

    もともとの薄毛(AGA・FAGA)が進行していた

    黒染め後に抜け毛が増えたと感じるもう一つの大きな理由として、実はもともと薄毛が始まっていたという可能性があります。

    男性の場合はAGA*2(男性型脱毛症)、女性の場合はFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれる、ホルモンや遺伝的要因による脱毛症です。

    *2. 参考文献
    American Academy of Dermatology
    What is male pattern hair loss, and can it be treated?

    AGAは、テストステロン*3が5αリダクターゼ*4という酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、このDHTが毛包を萎縮させることで起こります。

    *3. 参考文献
    *4. 参考文献
    MedlinePlus Genetics(NIH)
    5-alpha reductase deficiency
    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    男性では前頭部や頭頂部から、女性では頭頂部の分け目付近から薄くなっていくのが典型的な進行パターンです。

    AGAやFAGAは10代後半からすでに始まっている場合もあり、年齢とともに有病率は上昇していきます。

    70歳以上では男性の約80%、女性の約42%がAGAの特徴的な症状を呈するという報告もあります。

    参考:Lifestyle factors affecting the pathogenesis of androgenetic alopecia

    ここで知っておきたいのは、ヘアカラーの化学成分が直接AGAを引き起こすわけではないものの、頭皮のダメージや炎症がAGAの進行を加速させる可能性があるという点です。

    AGA患者の毛包周辺には炎症性の細胞浸潤が高頻度で観察されており、カラー剤に含まれる接触感作物質(PPD、レゾルシノール、m-アミノフェノール、p-アミノフェノールなど)による過敏反応や免疫応答は、こうした炎症をさらに悪化させる要因になり得ます。

    参考:Lifestyle factors affecting the pathogenesis of androgenetic alopecia

    だからこそ、「黒染めのせいで抜けた」と思い込んでしまう前に、AGAやFAGAがすでに始まっていないかどうかを確認することがとても大切です。

    AGAやFAGAは進行性の脱毛症なので、放置すればするほど回復が難しくなります。

    少しでも「最近、地肌が目立つようになった」「抜け毛の中に細くて短い毛が増えた」と感じたら、できるだけ早くAGAクリニックで相談してみることをおすすめします。

    専門のクリニックであれば、マイクロスコープ検査などで毛髪の状態を客観的に確認でき、AGA・FAGAなのか、それとも別の原因なのかを判断してもらえます。

    セルフカラーならではのリスク

    美容院でのカラーリングと比べて、市販のセルフカラーで黒染めをした場合、頭皮へのダメージリスクが高くなりやすい傾向があります。

    主な理由はいくつかあります。

    • 市販品はさまざまな髪質の人に対応するため、薬剤の配合が強めに設定されているケースが多い
    • 自分で塗布すると、カラー剤が頭皮に直接べったりとつきやすく、毛穴への残留も起きやすい
    • 塗布ムラが生じた結果、一部の部位にカラー剤が集中してしまうことがある
    • 放置時間を正確に管理しにくく、長く置きすぎてダメージが増すことがある
    • すすぎが不十分になりやすく、薬剤の残留が起きる

    美容院であれば、プロの美容師が髪質や頭皮の状態を見ながらカラー剤を選定し、頭皮につかないよう丁寧に塗布してくれます。

    また、施術後のすすぎも徹底されるので、薬剤が頭皮や毛穴に残るリスクは最小限に抑えられます。

    とはいえ、コスト面や手軽さからセルフカラーを選ぶ方も多いでしょう。

    この場合は、後述する対処方法をしっかり実践して、頭皮へのダメージを極力抑えることが重要です。

    繰り返しのカラーリングによる蓄積ダメージ

    1回の黒染めだけで大量に髪が抜けるというケースは稀です。

    多くの場合、問題になるのは繰り返しカラーリングを行うことによるダメージの蓄積です。

    例えば、「明るく染めた → 黒染めに戻した → また明るくした → また黒染め…」というサイクルを繰り返していると、髪と頭皮の両方にかかる負担は相当なものになります。

    髪のキューティクルは一度開くと完全には元の状態に戻りません。

    繰り返しの施術でキューティクルが何度も開閉を繰り返すと、層が薄くなったり剥がれたりして、内部のコルテックスがむき出しの状態になっていきます。

    こうなると髪は非常にもろくなり、ちょっとした摩擦でも切れてしまいます。

    また、頭皮に関しても、繰り返しカラー剤にさらされることで慢性的な炎症が起きやすくなります。

    慢性的な頭皮炎症は毛包にダメージを与え続け、毛髪の成長サイクルを乱す一因になります。

    このため、黒染めに限らず、カラーリングの頻度をなるべく抑えることが頭皮と毛髪の健康を守るうえで大切です。

    「何度も染め直す必要があるほど頻繁にカラーチェンジをしている」という方は、特にカラーリングの間隔を見直してみてください。

    ストレスやホルモンバランスの変化が重なるケース

    黒染めをするタイミングは、就活の面接前や転職時、入学式、お葬式など、何かしらの節目やイベントが関係していることが多いです。

    こうしたタイミングでは、同時に精神的なストレスや生活リズムの変化が起きている場合が少なくありません。

    ストレスはヘアサイクルに直接影響を与えることがわかっています。

    強いストレスを受けると、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌され、毛包幹細胞の活動が抑制されたり、成長期の毛髪が早期に退行期・休止期へ移行したりすることがあります。

    参考:Lifestyle factors affecting the pathogenesis of androgenetic alopecia

    つまり、黒染め自体のダメージに加えて、ストレスや生活環境の変化が重なることで、抜け毛がさらに目立ちやすくなるということです。

    「黒染めのせいで髪が抜けた」と思っていても、実はストレスやホルモンバランスの変化が大きく影響しているケースもあるので、原因を一つに絞り込まず、総合的に考えることが大切になってきます。

    黒染めで髪が抜けるときの対処方法

    ここからは、黒染め後の抜け毛に対してどのように対処すればよいのか、具体的な方法をお伝えします。

    原因に合わせた適切なアプローチを知っておくことで、これ以上の抜け毛を防ぎ、健やかな髪を取り戻す第一歩になります。

    まずは抜け毛の状態をチェックする

    対処方法を考える前に、まずは自分の抜け毛がどのタイプなのかを確認してみましょう。

    具体的には、抜けた毛をよく観察してみてください。

    • 毛根(毛球)がついているか → ついていれば毛根から抜けた「脱毛」です
    • 毛根がなく途中で切れているか → 切れ毛・断毛の可能性が高いです
    • 抜けた毛が細く短いか、太く長いか → 細くて短い毛が多い場合はAGA・FAGAの兆候かもしれません
    • 1日の抜け毛の本数はどのくらいか → 1日50〜100本程度は正常な範囲です

    この簡単なチェックだけでも、自分の抜け毛が切れ毛なのか、ヘアサイクルの異常なのか、それとも正常範囲なのかを大まかに把握できます。

    もし細く短い毛が多かったり、明らかに1日100本を超えるペースで抜けていたりする場合は、早めに専門機関に相談したほうがよいでしょう。

    カラーリングの間隔をあける

    黒染め後に抜け毛が増えた場合、まず検討すべきは次のカラーリングまでの期間を十分にあけることです。

    繰り返しになりますが、カラーリングのダメージは蓄積します。

    少なくとも2〜3か月はカラーリングを控えて、頭皮と髪を休ませる期間を設けてください。

    どうしても「プリン(根元の地毛が伸びてきた状態)」が気になるという場合は、根元だけをリタッチする方法もあります。

    全体に塗り直すよりも、毛先への追加ダメージを抑えられます。

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    エジエ 先生

    この際も、できればセルフではなく美容院でプロに施術してもらうのが理想的です。

    美容院で施術してもらう

    これまでセルフカラーで黒染めをしていた方は、次回から美容院での施術に切り替えることを強くおすすめします。

    美容師は頭皮の状態を見ながら、その人に合ったカラー剤を選定してくれます。

    例えば、頭皮が敏感な方にはPPDフリーのカラー剤を提案してくれたり、頭皮につかないようにゼロテク(頭皮に薬剤をつけない塗布技術)で対応してくれたりします。

    また、施術前に頭皮の保護クリームを塗るなど、ダメージを最小限にするための工夫もしてもらえます。

    カラー後のすすぎや後処理(残留アルカリの除去など)も丁寧に行われるので、頭皮や毛穴へのカラー剤残留リスクを大幅に減らせます。

    コスト面では確かにセルフカラーより高くなりますが、頭皮と髪の健康を考えると、そのぶんの価値は十分にあるはずです。

    パッチテストを必ず行う

    黒染めに限った話ではありませんが、ヘアカラー剤を使う前には毎回パッチテストを行うことが非常に重要です。

    パッチテストとは、少量のカラー剤を腕の内側などに塗布し、48時間ほど経過を観察してアレルギー反応が出ないか確認するテストです。

    「前に同じ製品を使って大丈夫だったから今回も平気」という考えは危険です。

    PPDアレルギーは、何度も使用を繰り返すうちに徐々に感作が進み、ある日突然アレルギー症状を発症することがあります。

    特に、以前カラー後に「かゆみ」「ヒリヒリ感」「赤み」といった軽い症状を感じたことがある方は、感作が進んでいる可能性があるので、パッチテストは省略しないでください。

    パッチテストで陽性反応が出た場合は、PPDを含むカラー剤の使用を中止し、PPDフリーのカラー剤やヘナなどの代替品を検討するか、美容師に相談してください。

    カラー後の頭皮ケアを徹底する

    カラーリング後の頭皮は、化学薬品にさらされてバリア機能が低下した状態にあります。

    このタイミングで適切なケアを行うかどうかで、その後の抜け毛の程度が変わってきます。

    まず大事なのは、カラー後のシャンプーです。

    カラー当日は頭皮が敏感になっているので、洗浄力が強すぎるシャンプーは避け、低刺激のアミノ酸系シャンプーを使うとよいでしょう。

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    エジエ 先生

    ゴシゴシと力を入れてこするのではなく、指の腹で優しくマッサージするように洗うのがポイントです。

    すすぎは十分すぎるくらい丁寧に行い、カラー剤の残留物が頭皮に残らないようにしてください。

    また、カラー後数日間は頭皮の乾燥も起きやすいです。

    頭皮用の保湿ローションやエッセンスを取り入れて、うるおいを補ってあげるとバリア機能の回復を助けることができます。

    こうした日々のケアを習慣にすることで、カラーによる抜け毛リスクを軽減できます。

    食事・睡眠・生活習慣を見直す

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    エジエ 先生

    髪の毛は体の健康状態を映す鏡のような存在です。

    どれだけ頭皮ケアを頑張っても、体の内側が不健康な状態では十分な効果は期待できません。

    まず食事については、毛髪の主成分であるケラチンの合成に必要な良質なタンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミンA、ビタミンDなどの栄養素をバランスよく摂ることが重要です。

    極端なダイエットやジャンクフードの偏食は、栄養不足を招いてヘアサイクルの乱れにつながります。

    睡眠も見過ごせない要素です。

    睡眠中に分泌されるメラトニンは、毛包の角化細胞の増殖を促進し、毛髪の成長期を延長させる作用があると考えられています。

    睡眠不足が続くとメラトニンの分泌が減少し、さらにコルチゾールの分泌が増加するため、毛包の活動が抑制されやすくなります。

    参考:Lifestyle factors affecting the pathogenesis of androgenetic alopecia

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    エジエ 先生

    そして、喫煙と過度な飲酒も髪に悪影響を及ぼします。

    ニコチンは頭皮の毛細血管を収縮させて血行を悪化させ、毛包への酸素・栄養供給を阻害します。

    アルコールの過剰摂取は、テストステロン値を上昇させたり、毛の成長に必要なプロスタグランジンの産生を低下させたりする可能性があります。

    参考:Lifestyle factors affecting the pathogenesis of androgenetic alopecia

    生活習慣の改善は即効性があるものではありませんが、髪の毛が健やかに生え変わるための土台を作る意味で、非常に大切な取り組みです。

    カラー剤の選択肢を見直す

    黒染めをする際、カラー剤の種類を見直すことでもダメージを軽減できる場合があります。

    代表的な選択肢をいくつか挙げてみましょう。

    • PPDフリーのカラー剤:PPDにアレルギーがある方や、頭皮が敏感な方に向いています。PPDの代わりにME-PPD(2-メトキシエチルパラフェニレンジアミン)などの低感作性の染料が使われているものもあります
    • ヘアマニキュア(酸性カラー):髪の表面だけを染める方法で、キューティクルの内部には浸透しません。頭皮への刺激が非常に少なく、アレルギーリスクも低いです。ただし、色持ちは永久染毛剤に比べて短く、黒染めの場合は2〜4週間程度で徐々に色落ちします
    • ヘナ(天然植物染料):植物由来の天然染料で、頭皮や髪への負担が少ないとされています。ただし、ヘナ製品の中にはPPDが混入しているものもあるため、成分表示をしっかり確認することが必要です
    • カラートリートメント:シャンプーのたびに少しずつ色素を補う方法で、頭皮や髪への負担は最も少ないカテゴリーです。ただし、しっかりとした黒に染めるには向いておらず、あくまで補助的な位置づけです

    これらの選択肢にはそれぞれメリットとデメリットがあるので、自分の目的や頭皮の状態に合わせて選ぶことが大切です。

    美容院で相談すれば、今の自分の髪質や頭皮の状態に最適なカラー方法を提案してもらえるでしょう。

    有酸素運動を取り入れる

    意外に思われるかもしれませんが、適度な運動も抜け毛対策に効果的です。

    有酸素運動を行うと血行が促進され、頭皮への血流も改善されます。

    頭皮の血流が良くなると、毛包への酸素や栄養素の供給が増え、毛髪の成長をサポートする環境が整います。

    また、運動にはストレスを軽減する効果もあります。

    研究では、60分以上の有酸素運動がAGAの進行を遅らせる可能性があると報告されています。

    参考:Lifestyle factors affecting the pathogenesis of androgenetic alopecia

    ただし、スプリントやウェイトトレーニングなどの高強度の無酸素運動は、かえってアンドロゲン値を上昇させる可能性がある点には注意が必要です。

    ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなど、無理なく続けられる有酸素運動を生活に取り入れてみてください。

    紫外線から頭皮を守る

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    エジエ 先生

    紫外線も頭皮ダメージの大きな原因のひとつです。

    紫外線は頭皮の細胞DNAに損傷を与え、活性酸素(ROS)を発生させ、炎症性サイトカインの産生を増加させることがわかっています。

    これらは毛包の増殖を阻害する要因になり得ます。

    参考:Lifestyle factors affecting the pathogenesis of androgenetic alopecia

    特に、カラーリング後の頭皮はバリア機能が低下しているため、紫外線の影響をいつも以上に受けやすい状態にあります。

    外出時は帽子をかぶる、日傘を使う、頭皮用のUVスプレーを活用するなど、日頃から紫外線対策を心がけましょう。

    帽子を選ぶ際は、通気性の良い素材を選ぶと蒸れによる頭皮環境の悪化も防げます。

    黒染めで髪が抜けるのが心配なら早めにAGAクリニックへ相談を

    ここまで、黒染め後に髪が抜ける原因と対処方法について詳しくお伝えしてきました。

    原因の多くは一時的なものであり、カラー剤の変更やケアの見直しで改善できるケースも少なくありません。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    ただし、最も注意したいのは、黒染めによる抜け毛だと思っていたものが、実はAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)だったというパターンです。

    AGAやFAGAは進行性の脱毛症であるため、早期発見・早期対処が非常に重要になります。

    放置して進行してしまった場合、元の状態に戻すのが難しくなる可能性があります。

    AGA・FAGAの特徴と見分け方

    AGAやFAGAの特徴を知っておくと、カラー剤によるダメージとの違いを見分けやすくなります。

    男性の場合、AGAは前頭部の生え際(M字ライン)や頭頂部(つむじ周辺)から薄毛が進行するのが典型的です。

    女性の場合は、頭頂部の分け目を中心に全体的に薄くなっていくのが特徴で、生え際が後退するというよりも、髪のボリュームが全体的に減っていく印象になります。

    以下のような兆候がある場合は、AGA・FAGAの可能性を考えてみてください。

    • 抜けた毛髪の中に細くて短い毛(軟毛化した毛)が目立つ
    • 生え際やつむじ周辺が以前と比べて明らかに薄くなった
    • 抜け毛の量がカラー後だけでなく、慢性的に多い
    • 家系(親族)に薄毛の方がいる
    • カラーをやめて数か月経っても抜け毛が減らない

    これらの兆候に当てはまる場合は、カラーリングによる一時的な抜け毛ではなく、ホルモンや遺伝的要因に起因する脱毛症が進行している可能性があります。

    AGAクリニックで受けられる検査と治療

    AGAクリニックでは、まず頭皮と毛髪の状態を詳しく検査してくれます。

    マイクロスコープを使った毛髪・頭皮の拡大観察により、毛髪の太さや密度、毛穴の状態、頭皮の炎症の有無などを客観的に把握できます。

    また、問診や血液検査でホルモンバランスや栄養状態もチェックし、抜け毛の原因を総合的に判断してもらえます。

    AGA治療(男性向け)としては、フィナステリド*5やデュタステリド*6といった5αリダクターゼ阻害薬や、ミノキシジル*7(外用・内服)が代表的です。

    *5. 参考文献
    American Urological Association
    Benign Prostatic Hyperplasia(BPH)Guideline
    *6. 参考文献
    MedlinePlus(U.S. National Library of Medicine)
    Dutasteride: MedlinePlus Drug Information
    *7. 参考文献
    MedlinePlus(U.S. National Library of Medicine)
    Minoxidil Topical: MedlinePlus Drug Information
    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    FAGA治療(女性向け)には、ミノキシジル外用薬やスピロノラクトン*8などが用いられることがあります。

    *8. 参考文献
    European Medicines Agency(EMA)
    Qaialdo(INN-spironolactone)— EPAR Product Information(PDF)

    これらの治療薬には副作用のリスクもあるため、専門の医師の管理のもとで使用することが大前提になります。

    例えば、フィナステリドには男性の場合に性機能への影響が報告されており、女性は服用禁忌です。

    ミノキシジルには初期脱毛(使い始めに一時的に抜け毛が増える現象)や多毛症といった副作用が起こることがあります。

    こうした副作用についても、AGAクリニックであれば事前に詳しく説明を受けたうえで、自分に合った治療プランを組んでもらえます。

    AGAクリニックの多くは初回カウンセリングが無料で受けられるので、「まだAGAかどうかわからないけど気になる」という段階でも気軽に相談できます。

    なぜ早期の相談が重要なのか

    AGAやFAGAの治療において、もっとも大切なのはタイミングです。

    これらの脱毛症は、毛包が完全に萎縮してしまうと、治療の効果を最大限に引き出すことが難しくなります。

    逆に言えば、早い段階で治療を始めれば、毛包がまだ活動している状態のうちに対処できるので、改善の可能性が高まります。

    「黒染めのせいかもしれないし、もう少し様子を見よう」と先延ばしにしているうちに、実はAGAが着実に進行していた…というケースは珍しくありません。

    とりわけ以下に該当する方は、今すぐにでもAGAクリニックへの相談を検討してみてください。

    • 黒染めをやめてから3か月以上経っても抜け毛が減らない方
    • 抜け毛の中に細く短い毛が増えてきた方
    • 生え際や頭頂部が以前と比べて明らかに薄くなった方
    • 親や祖父母に薄毛の方がいる方
    • 20代〜30代で抜け毛の増加を感じ始めた方

    AGA・FAGA治療は、始めるのが早ければ早いほど選択肢が広がります。

    無料カウンセリングを実施しているクリニックも多いので、まずは一度相談してみるだけでも、不安を解消する大きな一歩になるはずです。

    まとめ:黒染めによる髪の抜け毛は原因に合った対処が大切

    記事のポイントのまとめです。

    ここまでの内容を振り返ると、黒染め後に髪の毛が抜ける原因は一つではなく、複数の要因があるということがわかります。

    • カラー剤の化学成分(過酸化水素・アルカリ剤)による頭皮への刺激
    • PPDアレルギーによるアレルギー性接触皮膚炎からの休止期脱毛
    • 髪のダメージによる切れ毛・断毛
    • 頭皮環境の悪化や毛穴への薬剤残留
    • ストレスや生活習慣の乱れとの複合要因
    • もともとAGA・FAGAが始まっていた可能性
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    エジエ 先生

    大切なのは、「原因に合った対処をすること」です。

    カラー剤によるダメージが主な原因であれば、カラーの間隔をあけたり、低刺激のカラー方法に切り替えたり、頭皮ケアを徹底することで改善が期待できます。

    一方、AGA・FAGAが原因であれば、生活習慣の改善だけでは進行を食い止めるのは難しいため、専門的な治療が必要になってきます。

    いずれにしても、自己判断で放置することが一番のリスクです。

    抜け毛が気になったら、まずはAGAクリニックで現在の状態を診てもらい、適切なアドバイスを受けることが、健やかな髪を取り戻すための最善の方法です。