
ノンシリコンシャンプー自体が直接的に髪を抜けさせることはありません。
しかし、シリコン入りのシャンプーから切り替えた際に、髪のコーティングがなくなることで摩擦が増え、洗髪時やブラッシング時に髪が抜けやすくなることがあります。
また、ノンシリコンシャンプーであっても洗浄力の強い成分が配合されている場合、頭皮の乾燥やトラブルを引き起こし、間接的に抜け毛につながる可能性があります。
健康な成人であれば1日50〜100本程度の抜け毛は正常範囲内であり、シャンプー変更後に抜け毛が目立つようになったのは、実際には正常範囲内の抜け毛が可視化されただけというケースも多いです。
- ノンシリコンシャンプー自体が直接的に抜け毛を引き起こすわけではない
- 洗浄成分の強さや洗い方、シリコン蓄積の除去が抜け毛増加の要因になることがある
- 1日50〜100本の抜け毛は正常範囲内であり過度な心配は不要
- シャンプー変更で改善しない場合はAGA・FAGA専門クリニックへの相談を推奨
ノンシリコンのシャンプーで髪の毛が抜ける原因とは
ノンシリコンシャンプーに変えてから抜け毛が増えたと感じる場合、実はシャンプーそのものが原因とは限りません。
複数の要因が絡み合っていることが多いのです。
まずは、ノンシリコンシャンプーの特性と抜け毛の関係について、基本的なところから見ていきましょう。
シリコンとノンシリコンの違いを理解する
髪本来の状態がそのまま表れやすくなります。

シリコンは、シャンプーやコンディショナーに広く使用されているコーティング剤です。
「シャンプー」に関する補足情報は「シャンプーブラシするとたくさん髪の毛が抜ける…使わない方がいい?」でご確認いただけます。
髪の表面に薄い膜を形成し、摩擦を減らして指通りを良くする効果があります。
2025年にPMC(PubMed Central)に掲載された研究レビューによると、シリコンは髪の表面に保護層を作り、湿気からの保護やツヤの付与といった役割を果たすことが確認されています。
:With or without Silicones? A Comprehensive Review of Their Role in Hair Care|アメリカ国立生物工学情報センター
一方、ノンシリコンシャンプーはこのコーティング成分を含んでいません。
そのため、髪本来の状態がそのまま表れやすくなります。
シリコン入りのシャンプーからノンシリコンに切り替えると、髪のきしみやパサつきを感じることがあります。
これは髪が悪くなったわけではなく、今まで隠れていた髪の状態が見えるようになっただけです。
シリコン配合製品を長期間使用していた場合、髪にシリコンが蓄積していることがあります。
ノンシリコンシャンプーに変えると、この蓄積したシリコンが徐々に落ちていきます。
コーティングが取れることで、髪が細くなったように感じたり、摩擦が増えて抜けやすくなったりすることがあるのです。
洗浄成分の強さが頭皮に与える影響

ノンシリコンシャンプーだからといって、必ずしも髪や頭皮にやさしいわけではありません。
「頭皮」について詳しく確認する際は「ミョウバン水を頭皮に使用すると抜け毛は減る?デメリット5つと対策」も参考になります。
むしろ、問題は配合されている洗浄成分にあることが多いのです。
「ノンシリコン」という言葉のイメージが先行し、頭皮への刺激の少なさと混同されがちですが、実際には別の話です。
ノンシリコンシャンプーであっても、洗浄力の強い界面活性剤が含まれている製品は数多くあります。

特に注意が必要なのは、高級アルコール系の洗浄成分です。
「アルコール」についてより具体的に知りたい方は「養命酒は抜け毛を減らすor増やす?それぞれの側面と正しい解決策」を参考にしてください。
ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなどは、洗浄力が非常に強く、頭皮に必要な皮脂まで落としてしまうことがあります。
頭皮の皮脂が過剰に取り除かれると、頭皮は乾燥状態に陥ります。
乾燥した頭皮はバリア機能が低下し、かゆみやフケ、炎症といったトラブルを引き起こしやすくなります。
こうした頭皮環境の悪化は、健康な髪の成長を妨げる要因となります。
毛根に十分な栄養が届きにくくなったり、炎症によって毛包がダメージを受けたりすることで、結果として抜け毛につながることがあるのです。
※「抜け毛」の関連記事は「抜け毛のカテゴリ」も役立ちます。
ここでご紹介した「毛根」については「抜け毛の毛根が小さいとハゲる前兆?正常な毛根との違いを解説」でも詳しく解説しています。
洗浄成分を見分けるには、成分表示をチェックする習慣をつけることが大切です。
アミノ酸系の洗浄成分は比較的穏やかで、頭皮への負担が少ないとされています。
「アミノ酸」について詳しく調べたい方は「アミノ酸シャンプーで抜け毛が減った or 増えた?合う人・合わない人」も参考にしてみてください。
ココイルグルタミン酸やラウロイルメチルアラニンなどの名称が成分表に含まれていれば、アミノ酸系シャンプーの可能性が高いです。
正しいシャンプー方法ができていない可能性

ノンシリコンシャンプーに変えて抜け毛が増えたと感じる方の中には、洗い方に問題があるケースも見られます。
シャンプーの方法を見直すだけで、抜け毛が落ち着くこともあります。

シリコン入りのシャンプーは髪の滑りを良くするため、少々雑に洗っても指通りが良く、髪が絡まりにくい傾向にあります。
しかし、ノンシリコンシャンプーではこのコーティング効果がないため、髪同士の摩擦が大きくなります。
力任せにゴシゴシと洗うと、髪が絡まりやすく、その状態で強く引っ張ることで抜けてしまうことがあります。
「洗う」について詳しく説明している「髪を洗うと髪の毛が抜ける…本数は何本以上だと薄毛になるのか解説」も参考にしてください。
これは切れ毛だけでなく、毛根ごと抜ける原因にもなりかねません。
「切れ毛」の詳しい解説は「抜け毛と切れ毛の見分け方や違いとは?多い、ひどい原因と対策方法」をご確認ください。
正しいシャンプーの手順を確認しておきましょう。
- シャンプー前にブラッシングをして、髪の絡まりをほどいておく
- ぬるま湯でしっかりと予洗いし、髪と頭皮の汚れを落とす
- シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮につける
- 爪を立てず、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗う
- すすぎは時間をかけて、シャンプー剤が残らないよう十分に行う
予洗いの段階で、汚れの7〜8割は落とせると言われています。
シャンプー剤を大量に使う必要はなく、適量を守ることも重要です。
すすぎ残しは頭皮トラブルの大きな原因となります。
シャンプー成分が頭皮に残ると、毛穴の詰まりや炎症を引き起こし、抜け毛の原因になることがあります。
髪質・頭皮タイプとの相性


ノンシリコンシャンプーが合う人と合わない人がいます。
髪質や頭皮のタイプによって、最適なシャンプーは異なるのです。
一般的に、ノンシリコンシャンプーが向いているのは以下のような方です。
- 髪が細くてボリュームが出にくい方
- 頭皮が脂っぽく、ベタつきやすい方
- パーマやカラーをしていない健康な髪の方
- 軽い仕上がりを好む方
逆に、以下のような方はノンシリコンシャンプーで髪のトラブルを感じやすい傾向にあります。
- 髪が太くてゴワつきやすい方
- 頭皮が乾燥しやすい方
- ブリーチやハイダメージの髪の方
- パーマやカラーを頻繁にしている方

ダメージを受けた髪は、キューティクルが剥がれたり開いたりしている状態です。
シリコンのコーティングがなくなると、この傷んだ部分がむき出しになり、さらなるダメージを受けやすくなります。
研究によると、アミノ機能性シリコン(アモジメチコンなど)は、髪の傷んだ部分に選択的に吸着する特性を持っています。
これにより、ダメージを受けた箇所を重点的にケアできるのです。
:With or without Silicones? A Comprehensive Review of Their Role in Hair Care|アメリカ国立生物工学情報センター

髪のダメージが気になる方は、シリコン配合のコンディショナーやトリートメントを併用する方法もあります。
「トリートメント」をより詳しく知るには「トリートメントすると髪の毛が抜けるのはなぜ?抜け毛が増える理由」も参考になります。
シャンプーはノンシリコンで頭皮をすっきり洗い、コンディショナーで髪を保護するという使い分けも有効です。
シリコンの蓄積と除去による一時的な変化

シリコン入りのシャンプーを長期間使用していると、髪の表面にシリコンが層状に蓄積することがあります。
特に、水に溶けにくいタイプのシリコンは、通常のシャンプーでは落ちにくく、徐々に重なっていきます。
ノンシリコンシャンプーに切り替えると、この蓄積されたシリコンが少しずつ落ちていきます。
この過程で、髪の状態が大きく変化したように感じることがあるのです。
今まで隠れていた髪の傷みが表面化することで、パサつきやゴワつきが目立つようになります。
あわせて確認したい記事が「傷み」について解説した「髪の毛が傷みすぎて抜けるのは問題ない?将来的に影響はあるのか解説」です。
また、髪が絡まりやすくなるため、ブラッシング時や洗髪時に抜ける量が増えたように感じることもあります。
「髪をブラシでブラッシングすると髪の毛がたくさん抜ける理由と対策」もあわせて読むことで「ブラッシング」への理解を深められます。

この変化は一時的なものであることが多いです。
頭皮や髪が新しい状態に慣れるまでには、通常1〜3ヶ月程度かかると言われています。
この期間を「移行期」と呼ぶこともあります。
ただし、移行期を過ぎても抜け毛が改善しない場合は、シャンプーの問題ではなく、別の原因を疑う必要があります。
実は抜け毛の本数は正常範囲内かもしれない

「抜け毛が増えた」と感じていても、実際には正常な範囲内であることも少なくありません。
髪には自然な生え変わりのサイクルがあり、毎日ある程度の本数が抜けるのは当たり前のことなのです。
「毎日」の補足として「髪の毛は毎日何本抜けると危険?大量に抜けている方は要チェック」もあわせて参考にしてください。

健康な成人の頭髪は約10万本あり、1日に50〜100本程度が抜けるのは正常な範囲とされています。
続けて「抜け毛が一日200本〜300本は多い?主な原因と対策を徹底解説」もご覧いただくと「1日」への理解が深まります。
:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss|アメリカ国立生物工学情報センター
髪の毛には「ヘアサイクル(毛周期)」があります。
成長期、退行期、休止期という3つの段階を経て、髪は生え変わっていきます。
健康な頭皮では、全体の約85〜90%の髪が成長期にあり、約10%が休止期にあるとされています。
休止期にある髪は、新しい髪に押し出されるようにして自然と抜け落ちます。
シャンプー時には特に多くの髪が抜けやすいタイミングです。
洗髪中に約50〜90本程度の髪が抜けることもあり、これは異常ではありません。
「洗髪」に関する内容を整理したい方は「髪の毛は洗わないと我慢した分抜ける?1日洗わないとどうなるか解説」もご確認ください。
ノンシリコンシャンプーに変えると、髪同士がくっつきにくくなり、抜けた髪が目につきやすくなります。
シリコンのコーティングがなくなることで、今まで他の髪に絡まっていた抜け毛がバラバラになり、排水口に溜まる量が増えたように見えるのです。
本当に抜け毛が増えているのかを確認するには、しばらくの間、抜けた髪を集めて数えてみるのも一つの方法です。
1日の抜け毛が200本を超える状態が続くようであれば、何らかの対策が必要かもしれません。
「200本」について詳しく知りたい方は「抜け毛が一日200本〜300本は多い?主な原因と対策を徹底解説」も参考にしてください。
季節や生活習慣による影響

抜け毛の量は、季節によっても変動します。
特に秋は、夏の紫外線ダメージや皮脂分泌の増加の影響で、抜け毛が増えやすい時期です。
「夏」についてさらに理解を深めたい方は「髪が抜けるのは春(3-5月)夏(6-8月)秋(9-11月)冬(12-2月)どれ?」もご覧ください。
夏に受けた頭皮へのダメージが、秋になって抜け毛として現れることがあります。
このタイミングでノンシリコンシャンプーに変えると、シャンプーのせいで抜け毛が増えたと誤解してしまうことがあるのです。
また、以下のような生活習慣も抜け毛に影響を与えます。
- 睡眠不足や不規則な生活リズム
- 栄養バランスの偏った食事
- 過度なストレス
- 喫煙や過度の飲酒
- 運動不足

ストレスは抜け毛の大きな原因の一つです。
ストレスホルモンであるコルチゾールは、ヘアサイクルに悪影響を及ぼし、成長期を短縮させることがわかっています。
:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss|アメリカ国立生物工学情報センター
また、栄養不足も見逃せません。
特にタンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンDなどが不足すると、髪の成長に影響が出ることがあります。
無理なダイエットをしている方や、食生活が乱れがちな方は、栄養面からのアプローチも検討してみてください。
ここで触れた「ダイエット」について理解を深めたい方は「ダイエットが原因で髪の毛が多く抜けることはある?プロテインで治る?」もご覧ください。
加齢やホルモンバランスの変化

年齢を重ねるにつれて、髪のボリュームが減ったり、抜け毛が増えたりするのは自然な現象です。
これは男性にも女性にも共通して起こります。
加齢に伴い、ヘアサイクルにおける成長期が短くなる傾向があります。
成長期の短縮は、髪が十分に太く長く育つ前に抜けてしまうことを意味します。
また、女性の場合は更年期前後でホルモンバランスが大きく変化します。
エストロゲンの減少は、髪の成長に影響を与えることがわかっています。
:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss|アメリカ国立生物工学情報センター
男性の場合は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が、毛包に作用してヘアサイクルを乱すことがあります。
これが男性型脱毛症(AGA)の主な原因です。
ノンシリコンシャンプーへの切り替え時期と、こうした加齢やホルモンの変化が重なると、シャンプーが原因だと思いがちです。
しかし、実際にはホルモンバランスの変化が主な原因であることも少なくありません。

30代以降で抜け毛が気になり始めた場合は、シャンプーだけでなく、身体全体の変化にも目を向けてみることが大切です。
ノンシリコンシャンプーで髪の毛が抜ける場合の男性・女性別に見る対処方法
ノンシリコンシャンプーで髪が抜けると感じたとき、性別によって対処法が異なる部分があります。
男性と女性では、抜け毛の原因や仕組みに違いがあるためです。
ここでは、それぞれに適した対処方法を詳しくお伝えしていきます。
男性の場合:AGAの可能性を確認する

男性で抜け毛が気になる場合、まず考えられるのは男性型脱毛症(AGA)です。
日本人男性の約30%がAGAを発症するとされており、特に20代後半から徐々に進行していくケースが多く見られます。
AGAは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素によってDHTに変換され、このDHTが毛包に作用することで起こります。
DHTの影響を受けた毛包は、成長期が短縮し、髪が細く短くなっていきます。
AGAの特徴的なパターンとしては、以下のようなものがあります。
- 生え際が後退してきている(M字型)
- 頭頂部が薄くなってきている(O字型)
- 両方が同時に進行している
- 細く短い毛が増えてきた
- 抜けた髪の毛根が小さくなっている
こうした症状が見られる場合、ノンシリコンシャンプーの問題というよりも、AGAの進行が原因である可能性が高いです。
AGAは進行性の脱毛症です。
放置すると徐々に薄毛が広がっていきます。
※「薄毛」の関連記事は「薄毛のカテゴリ」も役立ちます。
早めに対処することで、進行を遅らせたり、改善したりすることが期待できます。
AGA治療には、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬や、ミノキシジルの外用薬が用いられます。
※「AGA治療」の関連記事は「AGA・FAGA治療のカテゴリ」も役立ちます。
※「ミノキシジル」の関連記事は「ミノキシジルのカテゴリ」も役立ちます。
※「フィナステリド」の関連記事は「フィナステリドのカテゴリ」も役立ちます。
臨床研究によると、経口フィナステリドの治療を受けた男性の80%が、髪の密度の増加を示したという報告があります。

また、フィナステリドとミノキシジルの併用療法では、92.4%の男性が安定または改善した結果を示したという研究結果もあります。
:Effectiveness of Combined Oral Minoxidil and Finasteride in Male Androgenetic Alopecia
シャンプーを変えても抜け毛が改善しない場合や、薄毛のパターンがAGAに当てはまる場合は、AGA専門のクリニックへの相談をおすすめします。
女性の場合:FAGAやびまん性脱毛症の可能性

女性の抜け毛には、男性とは異なる特徴があります。
女性男性型脱毛症(FAGA)やびまん性脱毛症と呼ばれるタイプが多く見られます。
FAGAは、髪の毛全体が薄くなっていくのが特徴です。
男性のように生え際が大きく後退したり、頭頂部が完全にハゲたりすることは稀で、全体的にボリュームが減っていきます。
※「生え際」の関連記事は「生え際のカテゴリ」も役立ちます。
※「ハゲ」の関連記事は「ハゲのカテゴリ」も役立ちます。
ここで解説した「ハゲ」については「抜け毛が多いけどハゲない3つの理由|前兆に気づいていないだけ?」に詳しい情報をまとめています。
女性の薄毛の原因は複合的で、以下のような要因が関係しています。
- 加齢によるホルモンバランスの変化
- 出産後のホルモン変動
- 更年期のエストロゲン減少
- 鉄欠乏性貧血
- 甲状腺機能の異常
- 過度なダイエットによる栄養不足
- ストレス
女性の場合、まずは婦人科や皮膚科で血液検査を受けることをおすすめします。
ホルモンバランスや栄養状態を確認することで、原因が特定しやすくなります。
女性の薄毛治療には、ミノキシジルの外用薬が一般的に用いられます。
研究によると、5%ミノキシジル外用薬を24週間使用した女性において、有意な発毛効果が確認されています。
※「発毛」の関連記事は「発毛のカテゴリ」も役立ちます。
ただし、ミノキシジルの効果には個人差があり、すべての方に効果があるわけではありません。
FAGA専門のクリニックでは、個人の状態に合わせた治療プランを提案してもらえます。
シャンプーを変えても改善しない抜け毛が続く場合は、専門医への相談を検討してみてください。
シャンプーの選び方を見直す

ノンシリコンシャンプーで髪のトラブルを感じている場合、シャンプー選びを見直すことで改善できるケースがあります。
大切なのは、「ノンシリコンかどうか」よりも、「自分の髪質・頭皮に合っているかどうか」です。
シャンプーを選ぶ際にチェックしたいポイントは以下の通りです。
- 洗浄成分の種類(アミノ酸系がおすすめ)
- 保湿成分の有無
- 頭皮ケア成分の配合
- 香料や着色料の使用状況
洗浄力の穏やかなアミノ酸系シャンプーは、頭皮への負担が少なく、抜け毛対策に適しています。
成分表示で「ココイルグルタミン酸Na」「ラウロイルメチルアラニンNa」などの名称を確認してみてください。
逆に、「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」などは洗浄力が強いため、頭皮の乾燥が気になる方は避けた方が無難です。
また、シリコン入りのシャンプーが必ずしも悪いわけではありません。
最近のシリコン技術は進歩しており、水溶性のシリコンや、髪の傷んだ部分に選択的に吸着するタイプのシリコンも開発されています。
第4世代のシリコンと呼ばれる新しいタイプは、ナノテクノロジーを活用して、より効率的に髪を保護しながら、環境への影響も抑えられるよう設計されています。
:With or without Silicones? A Comprehensive Review of Their Role in Hair Care|アメリカ国立生物工学情報センター
シャンプーとコンディショナーの組み合わせを工夫するのも効果的です。
「コンディショナー」の関連情報については「パンテーンを使用してから髪の毛がよく抜けるのは気のせい?対処方法」も参考にしてください。
シャンプーはノンシリコンで頭皮をすっきり洗い、コンディショナーはシリコン配合のものを髪の中間から毛先にだけ使うという方法もあります。
あわせて「抜け毛の毛先が細いのは薄毛の前兆?放置するリスクと対策を解説」から「毛先」に関する詳しい内容をご確認いただけます。
様々な製品を試しながら、自分に合ったヘアケアを見つけていくことが大切です。
頭皮環境を整えるためにできること

健康な髪を育てるためには、頭皮環境を整えることが欠かせません。
頭皮は髪の土台であり、土壌が良くなければ植物が育たないのと同じです。

頭皮環境を整えるために、日常生活で意識したいポイントがあります。
まず、頭皮の血行を促進することが重要です。
血流が良くなると、毛根に必要な栄養素や酸素が届きやすくなります。
シャンプー時に頭皮マッサージを取り入れてみてください。

「頭皮マッサージすると髪の毛がたくさん抜けるのは危険な状態なのか解説」では「頭皮マッサージ」の詳しい情報をご覧いただけます。
指の腹を使って、頭皮を優しく動かすようにマッサージします。
側頭部から頭頂部に向かって、円を描くように行うと効果的です。

入浴時の湯船に浸かることも、全身の血行促進につながります。
忙しくてシャワーだけで済ませがちな方も、週に数回は湯船に浸かる習慣をつけてみてください。
「シャワー」について情報を集めている方は「シャワー時の髪の毛が抜ける量は何本以上だと危険か徹底解説」もあわせてお読みください。
紫外線対策も忘れずに行いましょう。
頭皮は紫外線の影響を受けやすい部分です。
外出時には帽子をかぶったり、日傘を使ったりして、頭皮を守ることが大切です。
頭皮の保湿ケアも検討してみてください。
「保湿」に関する理解を深めたい方は「ビーソフテンローションで抜け毛は減る?頭皮の乾燥対策とAGA治療の違い」もあわせてご確認ください。
頭皮用のエッセンスやローションを使うことで、乾燥を防ぎ、健康な頭皮環境を維持できます。
生活習慣の改善で体の内側からケアする

髪は身体の一部です。
健康な髪を育てるためには、身体全体のコンディションを整えることが重要です。
睡眠は髪の成長にとって非常に大切な時間です。
「夜に多くの髪の毛が抜けるのはなぜ?睡眠不足と抜け毛の関係性」も「睡眠」について調べる際の参考にしてください。
成長ホルモンは睡眠中に多く分泌され、細胞の修復や髪の成長を促します。
できるだけ毎日同じ時間に就寝し、7〜8時間の睡眠時間を確保するよう心がけてください。
食事面では、髪の材料となる栄養素を意識して摂取しましょう。
髪の主成分はケラチンというタンパク質です。
肉、魚、卵、大豆製品などから、良質なタンパク質を摂取することが大切です。
鉄分も髪の健康に欠かせない栄養素です。
鉄分が不足すると、毛根に十分な酸素が届かず、抜け毛の原因になることがあります。
赤身の肉、レバー、ほうれん草、小松菜などを積極的に取り入れてみてください。

亜鉛は、髪の生成に関わる酵素の働きをサポートします。
牡蠣、牛肉、ナッツ類などに多く含まれています。
ビタミンDも髪の健康に関係しています。
研究によると、ビタミンD受容体は毛包の正常なサイクルに必要であることがわかっています。
:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss|アメリカ国立生物工学情報センター

適度な運動も血行促進に効果的です。
激しい運動でなくても、ウォーキングやストレッチなど、継続できる運動を取り入れてみてください。
ストレス管理も忘れずに行いましょう。
趣味の時間を作ったり、リラックスできる方法を見つけたりして、上手にストレスと付き合っていくことが大切です。
クラリファイングシャンプーの活用

シリコンの蓄積が気になる場合や、頭皮のベタつきが取れにくい場合は、クラリファイングシャンプー(ディープクレンジングシャンプー)の使用を検討してみてください。
クラリファイングシャンプーは、通常のシャンプーよりも洗浄力が高く、蓄積したシリコンやスタイリング剤、皮脂汚れをしっかりと落とすことができます。
ただし、洗浄力が強い分、毎日使用すると頭皮が乾燥してしまうことがあります。
週に1回程度、定期的に使用するのがおすすめです。

クラリファイングシャンプーを使用した後は、コンディショナーやトリートメントで髪をしっかり保湿することが大切です。
特にダメージヘアの方は、保湿ケアを念入りに行ってください。
研究レビューによると、シリコンの蓄積を避けるためには、シリコン配合製品とシリコンフリー製品を交互に使用する方法も推奨されています。
:With or without Silicones? A Comprehensive Review of Their Role in Hair Care|アメリカ国立生物工学情報センター
自分の髪の状態を観察しながら、適切な頻度でクラリファイングシャンプーを取り入れてみてください。
専門医への相談が必要なサイン

シャンプーを変えたり、生活習慣を改善したりしても抜け毛が改善しない場合、専門医への相談をおすすめします。
以下のような症状が見られる場合は、早めに皮膚科やAGA/FAGAクリニックを受診してください。
- 1日200本以上の抜け毛が2〜3ヶ月以上続いている
- 抜けた髪の毛根が極端に小さい、または付いていない
- 特定の部分だけ急に薄くなってきた
- 頭皮にかゆみ、赤み、フケ、湿疹などの症状がある
- 円形脱毛症のような症状が見られる
- 全身の倦怠感や他の体調不良を伴っている

抜け毛の原因は多岐にわたります。
甲状腺の異常、貧血、自己免疫疾患など、内科的な問題が隠れていることもあります。
「貧血が原因で髪の毛が多く抜ける場合は鉄分摂取でまた生えるのか解説」では「貧血」の詳細について解説しています。
専門医による診断を受けることで、適切な対処法が見つかります。
AGA/FAGA専門のクリニックでは、血液検査や頭皮の状態チェック、マイクロスコープによる毛髪診断などを行い、原因を特定した上で治療プランを提案してもらえます。
多くのクリニックでは無料カウンセリングを実施しています。
抜け毛が気になっている方は、まずは相談してみることをおすすめします。
早期発見・早期対処が、薄毛の進行を防ぐ鍵となります。
まとめ:ノンシリコンシャンプーで髪の毛がよく抜ける場合は別原因のAGAやFAGAという可能性も

記事のポイントのまとめです。

ノンシリコンシャンプーに変えてから抜け毛が増えたと感じる場合、その原因は一つではありません。
シリコンがなくなったことによる髪の状態変化、洗浄成分の強さ、洗い方の問題、髪質との相性など、複数の要因が考えられます。
重要なのは、「ノンシリコン=良いシャンプー」「シリコン入り=悪いシャンプー」という単純な図式で考えないことです。
シリコンにはメリットもデメリットもあり、ノンシリコンシャンプーにも同様です。
自分の髪質や頭皮の状態に合ったシャンプーを選ぶこと、正しい方法でシャンプーすること、そして頭皮環境を整える生活習慣を心がけることが、抜け毛対策の基本となります。
また、毎日50〜100本程度の抜け毛は正常な範囲であることも覚えておいてください。
ノンシリコンシャンプーに変えて抜け毛が目立つようになっただけで、実際の本数は変わっていないというケースも少なくありません。

一方で、抜け毛がシャンプーとは関係なく、AGAやFAGAなどの脱毛症によるものである可能性もあります。
シャンプーを変えても改善が見られない場合や、薄毛が進行していると感じる場合は、専門医への相談を検討してみてください。
AGAやFAGA治療は、早く始めるほど効果が期待できます。
※「FAGA治療」の関連記事は「AGA・FAGA治療のカテゴリ」も役立ちます。
現在は効果的な治療薬があり、多くの方が改善を実感しています。
抜け毛が気になる方は、一人で悩まず、まずは専門クリニックの無料カウンセリングを利用してみることをおすすめします。




































































診察料0円で相談OK
診察料0円で相談OK