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カミングアップ育毛剤(発毛促進剤)は効果あるのか徹底解説

    カミングアップ
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    質問:発毛促進剤カミングアップの成分からどのような効果が期待できますか?
    回答

    主成分のカルプロニウム塩化物が頭皮の血管を拡張して血行を促進し、毛根への栄養供給を円滑にすることで発毛を促します。

    さらに、皮脂の過剰分泌を抑える成分やフケ・かゆみを防ぐ成分が頭皮環境を健やかに保ち、これらの相乗効果によって「発毛促進」「育毛」「脱毛予防」といった幅広い効果が期待できます。

    AGA・FAGAは進行性の病気です。

    実は、気にしている今も進行しています。

    正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

    そして、治療を開始するタイミングが遅れれば遅れるほど、回復が難しくなり、治療の選択肢も限られてしまいます。

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    当記事のここがポイント
    • 発毛促進剤「カミングアップ」の有効成分と期待できる具体的な効果
    • 「育毛剤」「発毛促進剤」「発毛剤」の明確な違いと製品の位置づけ
    • 製品の使用が向いている人と、他の選択肢を検討すべき人の特徴
    • 医薬品としての副作用や注意点、効果がない場合の次の選択肢

    目次

    第2類医薬品「カミングアップ」の成分から期待できる効果を徹底解説

    カミングアップの効果を理解するためには、配合されている有効成分の働きを知ることが不可欠。ここでは、製品に記載されている6つの主要な有効成分について、それぞれがどのような役割を担っているのかを詳しく解説します。

    主要成分① カルプロニウム塩化物:血管拡張作用と毛根へのアプローチ

    カミングアップの主成分とも言えるのが「カルプロニウム塩化物」です。

    この成分の最も重要な働きは、頭皮の血管を拡張させる作用。

    頭皮の毛細血管が拡張すると、血流が増加します。

    毛髪の成長に必要な栄養や酸素は、血液によって毛根にある毛母細胞へと運ばれます。

    つまり、カルプロニウム塩化物は血行を促進することで、毛母細胞への栄養供給をスムーズにし、細胞の働きを活発化させる効果が期待できます。

    これにより、毛髪の成長が促され、発毛促進につながると考えられています。

    日本皮膚科学会の脱毛症診療ガイドラインでも、壮年性脱毛症(AGA*1)に対して推奨される成分の一つとして挙げられています。

    *1. 参考文献

    主要成分② パントテニールエチルエーテル:毛母細胞への栄養補給

    「パントテニールエチルエーテル」は、ビタミンB群の一種であるパントテン酸の誘導体。

    この成分は、毛母細胞に直接作用し、細胞分裂を活性化させる働きがあると言われています。

    髪の毛は、毛母細胞が分裂を繰り返すことによって作られます。

    パントテニールエチルエーテルは、その細胞のエネルギー代謝を助け、栄養を補給する役割を担います。

    これにより、髪の毛の健やかな成長をサポートし、育毛効果や脱毛予防効果が期待されるのです。

    主要成分③ ピリドキシン塩酸塩:皮脂の過剰分泌を抑制

    「ピリドキシン塩酸塩」は、ビタミンB6としても知られています。

    この成分は、皮膚の新陳代謝を正常に保つ働きや、皮脂の分泌をコントロールする作用があります。

    頭皮の皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まったり、炎症を起こしたりして、頭皮環境が悪化する原因となります。

    頭皮環境の悪化は、抜け毛や薄毛に直結する問題。

    ピリドキシン塩酸塩は、皮脂のバランスを整えることで、フケやかゆみを防ぎ、健康な頭皮状態を維持するのに役立ちます。

    主要成分④ ジフェンヒドラミン塩酸塩:かゆみを抑え頭皮環境を整える

    「ジフェンヒドラミン塩酸塩」は、抗ヒスタミン成分として知られています。

    ヒスタミンは、アレルギー反応や炎症によって放出され、かゆみを引き起こす物質です。

    頭皮にかゆみがあると、無意識のうちに掻いてしまい、頭皮を傷つけて炎症を悪化させてしまうことがあります。

    ジフェンヒドラミン塩酸塩は、このかゆみの原因となるヒスタミンの働きをブロックすることで、つらいかゆみを鎮める効果があります。

    かゆみを抑えることは、頭皮を健康な状態に保ち、育毛環境を守る上で非常に重要です。

    主要成分⑤ サリチル酸:角質を柔らかくし、有効成分の浸透を助ける

    「サリチル酸」には、硬くなった角質を柔らかくする作用(角質溶解作用)があります。

    頭皮の角質が厚くなると、毛穴を塞いでしまったり、他の有効成分が毛根まで浸透するのを妨げたりする原因になります。

    サリチル酸は、古い角質を優しく取り除くことで頭皮を清潔に保ち、カルプロニウム塩化物などの他の有効成分が角層の奥深くまで浸透するのを助ける役割を果たします。

    これにより、製品全体の効果を高めることが期待できます。

    主要成分⑥ l-メントール:清涼感と血行促進サポート

    「l-メントール」は、多くの方がご存知のように、スーッとした清涼感を与える成分。

    この清涼感により、使用後の爽快感が得られるだけでなく、頭皮のかゆみを和らげる効果もあります。

    また、局所的な血管拡張作用も持つため、主成分であるカルプロニウム塩化物の血行促進作用をサポートする役割も期待されます。

    心地よい使用感を提供しながら、他の成分の働きを助ける重要な脇役と言えるでしょう。

    総合的に見てどのような効果が期待できるのか

    これらの6つの有効成分が連携して働くことで、カミングアップは多角的なアプローチで薄毛や抜け毛の悩みに対応します。

    具体的には、「血行を促進し(カルプロニウム塩化物、l-メントール)、毛母細胞に栄養を与え(パントテニールエチルエーテル)、皮脂のバランスを整え(ピリドキシン塩酸塩)、かゆみを抑え(ジフェンヒドラミン塩酸塩)、成分の浸透を助ける(サリチル酸)」という相乗効果により、「発毛促進」「育毛」「脱毛予防」「フケ・かゆみの防止」といった幅広い効能・効果が期待できるのです。

    そもそも「育毛剤」「発毛促進剤」「発毛剤」はどう違う?

    薄毛対策の製品を選ぶ上で、まず理解しておきたいのが「育毛剤」「発毛促進剤」「発毛剤」という言葉の違いです。

    これらは混同されがちですが、法律上の分類や目的、期待できる効果が明確に異なります。

    医薬部外品「育毛剤」の役割:頭皮環境を整え、抜け毛を防ぐ

    一般的に「育毛剤」として販売されている製品の多くは、「医薬部外品」に分類されます。

    医薬部外品の主な目的は、今ある髪の毛を健康に保ち、抜け毛を予防することにあります。

    具体的には、頭皮の血行を促進したり、フケやかゆみを防いだり、毛髪に栄養を与えたりすることで、髪が育ちやすい健やかな頭皮環境を整えることを目指します。

    治療というよりは「予防」や「現状維持」に重きを置いた製品であり、すでに生えている髪の毛の成長をサポートする役割を担っています。

    そのため、薄毛がまだ進行していない段階での予防策や、頭皮環境の改善を目的とする方に適していると言えるでしょう。

    医薬品「発毛促進剤」の役割:発毛を促し、毛髪の成長を助ける

    次に「発毛促進剤」ですが、これは「医薬品」に分類される製品。

    医薬品であるため、医薬部外品の育毛剤よりも積極的な効果・効能が認められています。

    その主な役割は、文字通り「発毛を促進」することにあります。

    毛根にある毛母細胞の働きを活性化させたり、血流を改善したりすることで、新しい髪が生えるのを助け、毛髪の成長をサポートする効果が期待されます。

    抜け毛の予防や育毛といった効果に加えて、より一歩踏み込んだ「発毛の促進」までを目的としている点が、育毛剤との大きな違いです。

    医薬品「発毛剤」の役割:新しい髪を生やす

    「発毛剤」も「医薬品」に分類されますが、発毛促進剤よりもさらに直接的な「発毛」効果を目的としています。

    代表的な有効成分として「ミノキシジル*2」などが知られています。

    *2. 参考文献

    発毛剤の役割は、毛包に直接働きかけて、新しい髪の毛を「生やす」ことです。

    壮年性脱毛症(AGAなど)のように、ヘアサイクル*3が乱れて十分に成長できずに抜け落ちてしまう髪の毛に対して、そのサイクルを正常化し、太く長い毛髪を育てる効果が臨床試験で確認されています。

    *3. 参考文献

    薄毛が進行し、毛量が明らかに減少してしまった方が、新たな髪を生やすことを目的として使用する場合が多いです。

    一般用医薬品としては第1類医薬品に分類されるものが多く、購入時には薬剤師からの説明が必要となります。

    カミングアップはどれに該当する?第2類医薬品「発毛促進剤」としての特徴

    カミングアップは「第2類医薬品」に分類される「発毛促進剤」です。

    これは、予防を主眼とする医薬部外品の「育毛剤」と、新たな髪を生やすことを主目的とする第1類医薬品の「発毛剤」の、中間に位置する製品と理解することができます。

    カミングアップは、発毛促進、育毛、脱毛の予防など、幅広い効能・効果が認められています。

    頭皮環境を整えるだけでなく、有効成分が毛根に働きかけることで、弱った髪の毛の成長を助け、発毛を促すことを目指します。

    そのため、「抜け毛が増えてきた」「髪が細くなってきた」といった初期段階の悩みから、「少し薄毛が気になり始めた」という段階の方まで、広い範囲のニーズに対応できる特徴を持っています。

    カミングアップのメリット:使用者にとっての具体的な利点

    カミングアップを選択することには、他の製品にはないいくつかのメリットが存在します。

    ここでは、使用者にとっての具体的な利点を3つの観点から見ていきましょう。

    性別や年齢を問わずに使用できる汎用性

    カミングアップの大きな特徴の一つは、性別や年齢に関係なく使用できる点。

    薄毛対策の製品の中には、男性特有の原因(AGA)に特化したものや、女性のホルモンバランスを考慮したものなど、ターゲットが限定されている製品も少なくありません。

    一方で、カミングアップは公式サイトでも「男性はもちろん、女性でも薄毛や抜け毛でお悩みの方」を対象としていると明記しています。

    配合されている成分は、男女共通の薄毛要因である血行不良や頭皮環境の悪化にアプローチするものです。

    このため、ご夫婦やパートナーと一緒にケアを始めたいと考えている方や、性別を問わず家族で使えるものを探している方にとって、非常に便利な選択肢となります。

    発毛促進から脱毛予防まで幅広い効能・効果

    前述の通り、カミングアップは第2類医薬品として、発毛促進、育毛、脱毛(抜毛)の予防、若禿(壮年性脱毛症)、薄毛、ふけ、かゆみ、病後・産後の脱毛、粃糠性脱毛症、円形脱毛症といった非常に幅広い効能・効果が認められています。

    これは、単に抜け毛を防ぐだけでなく、発毛を促すところまでカバーしていることを意味します。

    「最近抜け毛が増えた気がする」という予防段階から、「髪のボリュームが減ってきた」と感じる初期の薄毛段階まで、さまざまな悩みに対応できる守備範囲の広さが魅力。

    一つの製品で複数の頭皮・頭髪トラブルに対応できるため、あれこれと製品を使い分ける必要がない点もメリットと言えるでしょう。

    比較的手に入れやすい第2類医薬品であること

    より強力な発毛効果を謳う第1類医薬品(ミノキシジル配合の発毛剤など)は、購入時に薬剤師による対面での情報提供が義務付けられています。

    これは安全性確保のためですが、利用者にとっては購入のハードルが少し高いと感じる場合もあります。

    その点、カミングアップは第2類医薬品であり、薬剤師または登録販売者がいればドラッグストアやオンラインで購入が可能。

    専門家への相談は推奨されますが、第1類医薬品に比べて購入のプロセスが比較的簡便。

    医薬品としての効果を期待しつつも、まずは手軽に試せるものから始めたい、という方にとって、この「手に入れやすさ」は大きな利点となるでしょう。

    カミングアップのデメリットと使用上の注意点

    多くのメリットがある一方で、医薬品であるカミングアップにはデメリットや注意すべき点も存在します。

    安全に、そして効果的に使用するために、これらの点を必ず理解しておきましょう。

    副作用の可能性:発疹・かゆみ・刺激痛など

    カミングアップは医薬品であるため、副作用が起こる可能性があります。

    添付文書には、起こりうる副作用として以下の症状が記載されています。

    • 頭皮:発疹・発赤、かゆみ、はれ、かぶれ、刺激痛、局所発汗、熱感
    • 手(指先):手荒れ
    • その他:全身性の発汗、それに伴う寒気、ふるえ、吐き気、頭痛

    これらの症状は全ての人に起こるわけではありませんが、使用後に何らかの異常を感じた場合は、直ちに使用を中止し、製品の箱を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談することが重要。

    特に、アレルギー体質の方は注意が必要です。

    全ての人に効果があるわけではない

    これはカミングアップに限らず、全ての医薬品や化粧品に言えることですが、効果の現れ方には個人差があります。

    薄毛や抜け毛の原因は人それぞれ異なり、遺伝、生活習慣、ストレス、ホルモンバランスなど、様々な要因が複雑に絡み合っています。

    カミングアップの有効成分が、ご自身の薄毛の原因に合致しない場合は、十分な効果を実感できない可能性もあります。

    数ヶ月使用しても変化が見られない場合は、漫然と使用を続けるのではなく、別の原因を考え、専門医に相談することも視野に入れるべきです。

    使用してはいけない人・相談が必要な人(妊婦、アレルギー体質など)

    カミングアップには、使用してはいけない部位や、使用前に専門家への相談が必要な方が定められています。

    使用してはいけない部位
    • 傷、湿疹あるいは炎症(発赤)等のある頭皮、頭皮以外の部位
    使用前に相談が必要な人
    • 薬や化粧品等によりアレルギー症状を起こしたことがある人
    • 妊婦又は妊娠していると思われる人
    • 本人又は家族がアレルギー体質の人

    これらの条件に当てはまる方は、自己判断で使用を開始せず、必ず医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

    正しい使い方と保管方法

    製品の効果を最大限に引き出し、安全に使用するためには、定められた用法・用量を守ることが不可欠。

    カミングアップは「1日2~3回適量を頭皮・頭髪にふりかけ、マッサージする」とされています。

    一度に大量に使用しても効果が高まるわけではなく、むしろ副作用のリスクを高める可能性があります。

    また、目に入らないように注意し、万が一入った場合はすぐに水かぬるま湯で洗い流してください。

    薬液が手についた場合は、粘膜に触れる前にしっかりと洗い流すことも大切。

    保管に関しても、直射日光を避け、小児の手の届かない涼しい場所に保管し、火気に近づけないなど、添付文書の指示を守るようにしましょう。

    カミングアップがおすすめな人とそうでない人

    ここまでカミングアップの特徴を解説してきましたが、それを踏まえて、どのような方にこの製品が適しているのか、また、どのような方には他の選択肢を検討した方が良いのかを具体的に整理します。

    こんな人におすすめ:カミングアップが適しているケース

    以下のような悩みや状況にある方は、カミングアップを試してみる価値があると考えられます。

    抜け毛や薄毛が気になり始めた初期段階の方

    「最近、枕につく髪の毛が増えた」「シャンプーの時の抜け毛が気になる」といった、薄毛のサインが出始めたばかりの段階では、頭皮の血行促進や栄養補給を目的とするカミングアップが有効に働く可能性があります。

    髪のハリやコシがなくなってきたと感じる方

    髪が細くなり、全体的なボリュームがダウンしてきたと感じる場合、毛髪の成長サイクルが乱れているサインかもしれません。

    カミングアップは育毛効果も認められており、今ある髪を太く、健康に育てるサポートが期待できます。

    フケやかゆみなど頭皮トラブルを併発している方

    薄毛の悩みと同時に、フケやかゆみに悩まされている方は少なくありません。

    カミングアップには、皮脂バランスを整えたり、かゆみを抑えたりする成分が含まれているため、頭皮環境の改善と薄毛対策を同時に行いたい方に適しています。

    男女問わずパートナーと一緒にケアしたい方

    前述の通り、性別を問わずに使用できるため、ご夫婦やカップルで共通のヘアケア製品を使いたい場合に最適。

    悩みを共有し、一緒にケアに取り組むことで、継続のモチベーションにもつながるでしょう。

    こんな人には不向き・他の選択肢を検討すべきケース

    一方で、以下のような場合は、カミングアップだけでは満足のいく結果が得られない可能性があり、他の選択肢を検討することをおすすめします。

    すでに薄毛がかなり進行している方(AGA/FAGA)

    生え際が後退したり、頭頂部が明らかに薄くなったりするなど、男性型脱毛症(AGA)や女性男性型脱毛症(FAGA)が強く疑われるほど進行している場合、発毛促進剤だけでは改善が難しいことがあります。

    このようなケースでは、より強力な発毛効果を持つ第1類医薬品(ミノキシジル配合発毛剤)の使用や、専門クリニックでの治療が推奨されます。

    より強力な「発毛」効果を求める方

    現状維持や予防ではなく、「失われた髪を新たに取り戻したい」という明確な発毛への強い希望がある場合、発毛促進剤であるカミングアップでは物足りなさを感じるかもしれません。

    この場合も、ミノキシジルなどを配合した「発毛剤」が第一の選択肢となるでしょう。

    過去に外用薬でアレルギー反応が出た経験がある方

    以前に他の育毛剤や塗り薬で、皮膚に発疹やかぶれなどのアレルギー症状が出た経験がある方は、カミングアップでも同様の反応が起こるリスクがあります。

    使用前に必ず医師や薬剤師に相談し、可能であればパッチテストを行うなど、慎重な対応が必要です。

    本格的な薄毛治療はカミングアップでは難しい

    医薬品であっても、残念ながら全ての人に同じような結果が約束されるわけではありません。

    カミングアップを一定期間使用しても、期待したような実感が得られなかった場合にどうすれば良いか、その先の選択肢について解説します。

    実感が得られない場合、まず考えられる原因をいくつか挙げてみましょう。

    • 使用期間が短い:ヘアサイクル(毛周期)を考えると、目に見える変化が現れるまでには最低でも3ヶ月から6ヶ月程度の継続使用が必要とされています。1~2ヶ月で諦めてしまうのは早計かもしれません。
    • 薄毛の原因が製品の対応範囲外(AGA/FAGAなど):前述の通り、進行したAGA/FAGAの場合、カミングアップの作用だけでは追いつかない可能性があります。
    • 使用方法が正しくない:1日の使用回数が少なかったり、塗布する量が不十分だったり、マッサージを怠っていたりすると、成分が十分に効果を発揮できないことがあります。

    専門医への相談の重要性:皮膚科や専門クリニック

    もし、正しい方法で半年以上使用しても変化が見られないのであれば、自己判断でのケアを続けるのではなく、専門家である医師に相談することを強くおすすめします。

    薄毛の原因を正確に診断してもらうことが、適切な対策への近道です。

    相談先としては、まずは一般の皮膚科が挙げられます。

    そこで診断がつかない場合や、より専門的な治療を望む場合は、薄毛治療を専門とするクリニック(AGAクリニックなど)を受診すると良いでしょう。

    専門クリニックでは、血液検査や頭皮の診察を通じて、薄毛の根本原因を特定し、一人ひとりに合った治療法を提案してくれます。

    AGA・FAGA治療

    専門クリニックでは、主に医薬品を用いた治療が行われます。

    AGA/FAGAの治療では、科学的根拠に基づいた内服薬や外用薬が処方されるのが一般的です。

    男性のAGA治療では、フィナステリド*4やデュタステリド*5といった抜け毛の原因物質(DHT)の生成を抑える内服薬や、ミノキシジルの外用薬・内服薬(国内未承認)などが用いられます。

    *4. 参考文献
    European Medicines Agency(EMA)
    Measures to minimise risk of suicidal thoughts with finasteride and dutasteride medicines
    *5. 参考文献
    European Association of Urology
    Management of Non-neurogenic Male LUTS — Disease Management

    女性のFAGA治療では、ミノキシジル外用薬や、ホルモンバランスを整えるスピロノラクトン*6などの内服薬が使われることがあります。

    *6. 参考文献
    MedlinePlus(U.S. National Library of Medicine)
    Spironolactone: MedlinePlus Drug Information

    これらの治療は、カミングアップのような市販薬よりも強力な作用が期待できますが、医師の処方と指導のもとで正しく使用することが絶対条件です。

    植毛

    薬物治療でも十分な改善が見られない場合や、より確実な見た目の変化を望む場合には、植毛という選択肢も存在します。

    自毛植毛は、後頭部などのAGAの影響を受けにくい自身の毛髪を、薄くなった部分に移植する外科手術。

    費用は高額になりますが、移植した髪はその後も生え続けるため、根本的な解決策の一つとされています。

    まとめ:カミングアップを正しく理解し、本格的な治療は専門クリニックで

    記事のポイントのまとめです。

    この記事では、第2類医薬品の発毛促進剤「カミングアップ」について、成分や効果、メリット・デメリット、そしてどのような方に適しているのか解説しました。

    カミングアップは、カルプロニウム塩化物を主成分とし、「発毛促進」「育毛」「脱毛予防」など幅広い効能を持つ、性別を問わず使用できる医薬品。

    抜け毛が増え始めた、髪のボリュームが気になりだした、といった初期から中期の悩みを抱える方にとって、力強い選択肢の一つとなるでしょう。

    しかし、その効果には個人差があり、進行したAGA/FAGAなど、原因によっては十分な実感を得られない可能性もあります。

    大切なのは、カミングアップを万能薬と考えるのではなく、数ある薄毛対策の一つの手段として正しく理解することです。

    本格的な薄毛治療は、皮膚科や専門のクリニックに相談しましょう。