ハゲ

M字はげになったのは筋トレのせい?やめたら髪はフサフサに戻る?

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    質問:筋トレを習慣的に行うことがM字はげの直接的な原因になりますか?
    回答
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    エジエ 先生

    筋トレが直接的にM字はげを引き起こすという医学的な根拠は現時点では存在せず、むしろ適度な運動による全身の血行促進は、毛根に必要な酸素や栄養素を効率的に届けるといった髪の健康維持にプラスの側面を持ちます。

    確かに激しいトレーニングによって男性ホルモンの一種であるテストステロンが一時的に増加しますが、それが薄毛の原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)へと変換される割合は極めて限定的であり、大部分は筋肉の成長や体の組織修復といった本来の身体機能維持に優先的に利用されます。

    もし筋トレが薄毛の主犯であれば多くのアスリートが薄毛になるはずですが、実際の発症リスクの約80%は5αリダクターゼの活性度や受容体の感受性といった遺伝的要因によって決定されているため、日々のトレーニングの有無が薄毛の進行速度に直結することはありません。

    参考:Genetic Variation in the Human Androgen Receptor Gene Is the Major Determinant of Common Early-Onset Androgenetic Alopecia

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    この記事をざっくり言うと
    • 筋トレとM字はげの直接的な医学的根拠はなし
    • 主な原因は遺伝や男性ホルモンによるAGA
    • 筋トレの中止による薄毛の自然な回復は難しい
    • 専門薬での早期治療とタンパク質等の栄養補給が最善

    筋トレでM字はげになるという噂は本当か?科学的根拠

    多くの男性が筋トレと薄毛の関係について疑問を持っています。

    ネット上には「筋トレをするとテストステロンが増えて薄毛になる」といった情報が溢れていますが、これは本当なのでしょうか。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    ここでは、科学的な観点から筋トレとM字はげの関係を詳しく検証していきます。

    「筋トレ=薄毛」という噂が広まった理由

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    「筋トレをするとハゲる」という噂の発端は、男性ホルモンであるテストステロン*1と薄毛の関係にあります。

    *1. 参考文献
    Mayo Clinic
    Testosterone therapy: Potential benefits and risks as you age

    筋トレを行うと、確かにテストステロンの分泌量は一時的に増加します。

    テストステロンは、骨格をたくましくしたり、筋肉を発達させたり、体毛を生やしたりと、男性的な体を作るために欠かせないホルモンです。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    一方で、AGA*2(男性型脱毛症)の原因物質として知られるジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンから生成されます。

    *2. 参考文献
    BMJ Best Practice
    Androgenetic alopecia

    このことから「テストステロンが増える=DHTが増える=薄毛になる」という短絡的なイメージが形成され、噂が広まったと考えられています。

    しかし実際には、この単純な図式は科学的に正確ではありません。

    テストステロンがDHTに変換される量は限定的であり、筋トレによるテストステロンの増加がそのまま薄毛の進行につながるわけではないのです。

    テストステロンとDHTの関係を正しく理解する

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    AGAのメカニズムを正しく理解するためには、テストステロンとDHTの関係について知っておく必要があります。

    テストステロンは5αリダクターゼ*3という酵素の働きによって、より強力な男性ホルモンであるDHTに変換されます。

    *3. 参考文献
    MedlinePlus Genetics(NIH)
    5-alpha reductase deficiency
    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    DHTが毛乳頭細胞内のアンドロゲン受容体と結合すると、ヘアサイクル*4の成長期が短縮され、髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまいます。

    *4. 参考文献

    これがAGAによる薄毛の進行メカニズムです。

    実は、筋トレによってテストステロンの分泌量が一時的に増加したとしても、それがDHTへと変換される割合は非常に限られています。

    テストステロンからDHTへの変換率は全体の約5〜10%程度とされており、筋トレで増加したテストステロンの大部分は、筋肉の成長や体の機能維持に使われます。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    さらに言えば、筋トレ後のテストステロン上昇は一時的なものであり、運動後15分から1時間程度でピークに達し、その後は通常のレベルに戻ります。

    継続的にトレーニングを行っている場合でも、基礎的なテストステロン値がわずかに高い状態を維持する程度で、通常の生理的範囲を大きく逸脱することはほとんどありません。

    筋トレが薄毛を引き起こさない医学的根拠

    現在の科学的な知見では、「筋トレ自体がAGAの原因になる」という明確な根拠は見つかっていません。

    もし筋トレがハゲの直接的な原因であるなら、ボディービルダーやアスリートは全員薄毛になっているはずです。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    しかし実際には、髪がフサフサのボディービルダーもいれば、運動をほとんどしない人でもAGAを発症するケースは多く存在します。

    AGAの発症に最も大きく関与しているのは、5αリダクターゼの活性度と、アンドロゲン受容体の感受性。

    これらは主に遺伝によって決まるものであり、筋トレの有無とは直接的な関連がありません。

    実際、AGAの遺伝的要因に関する研究では、遺伝がAGA発症リスクの約80%を占めるという報告もあります。

    アンドロゲン受容体遺伝子(AR遺伝子)の変異がAGA発症に大きく関与しており、この遺伝子はX染色体上に位置するため、母方の家系からの遺伝が影響しやすいとされています。

    参考:Genetic Variation in the Human Androgen Receptor Gene Is the Major Determinant of Common Early-Onset Androgenetic Alopecia

    つまり、筋トレをしていてもしていなくても、遺伝的に5αリダクターゼが活発で、アンドロゲン受容体の感受性が高い人はAGAを発症しやすいということになります。

    逆に、これらの遺伝的要因を持たない人は、いくら筋トレをしてもAGAになりにくいのです。

    運動は頭皮環境にプラスの影響を与える可能性がある

    興味深いことに、筋トレを含む適度な運動は、むしろ髪の健康にプラスの影響を与える可能性があります。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    まず、運動によって心拍数が上昇し、全身の血行が促進されます。

    頭皮への血液循環も改善されるため、髪の毛の成長に必要な酸素や栄養素が毛根に届きやすくなります。

    頭皮の血流と髪の成長の関係については、2001年のマウスを使った研究で、血管が発達している個体では毛包が大きくなり、髪がより太く早く成長することが確認されています。

    参考:Blood Vessels Hold Key To Thicker Hair Growth

    また、筋トレ直後には成長ホルモンの分泌が活発になります。

    成長ホルモンはタンパク質の合成を促進する働きがあり、髪の主成分であるケラチン(タンパク質)の生成にもプラスに働く可能性があります。

    12週間のレジスタンストレーニングプログラムを実施した研究では、若年者と高齢者の両方で成長ホルモンとテストステロンの増加が確認されています。

    参考:Effects of progressive resistance training on growth hormone and testosterone levels in young and elderly subjects

    ストレスは薄毛の大敵として知られていますが、運動にはストレスホルモン(コルチゾール)の減少効果があります。

    加えて、リラックス効果をもたらすセロトニンやドーパミンの分泌も促進されるため、心身の健康維持を通じて髪に良い環境を作ることができます。

    慢性的なストレスは自律神経を乱し、血管を収縮させて頭皮の血行を悪化させます。

    その結果、毛根に十分な栄養が届かなくなり、髪の成長が阻害されてしまうのです。

    運動によるストレス発散は、間接的に髪の健康を守ることにつながります。

    運動を習慣化することで睡眠の質が向上し、規則正しい生活リズムが整いやすくなる点も見逃せません。

    良質な睡眠は成長ホルモンの分泌を高め、髪や頭皮の修復を助けてくれます。

    特に深い睡眠(ノンレム睡眠)中に分泌される成長ホルモンは、細胞の修復と再生に重要な役割を果たしています。

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    エジエ 先生

    さらに、定期的な運動は肥満や生活習慣病の予防にもつながります。

    肥満はテストステロンの低下と関連しており、過体重の男性では運動による減量でテストステロン値が改善することが複数の研究で示されています。

    適正な体重を維持することは、ホルモンバランスを整える上でも重要です。

    参考:Increased physical activity has a greater effect than reduced energy intake on lifestyle modification-induced increases in testosterone

    筋トレが薄毛の「遠因」になりうるケース

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    エジエ 先生

    筋トレ自体はAGAの直接的な原因にはなりませんが、いくつかの間接的な要因によって薄毛が目立つようになるケースはあります。

    まず考えられるのは、過度な筋トレによる栄養不足。

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    エジエ 先生

    激しいトレーニングで筋線維が広範囲にダメージを受けると、修復のために大量のタンパク質が消費されます。

    髪の毛の主成分もケラチンというタンパク質であるため、食事からの栄養摂取が不十分な場合、髪に回すタンパク質が不足してしまう可能性があります。

    ダイエット目的で筋トレと極端な食事制限を同時に行っている場合は特に注意が必要。

    カロリー制限によってビオチン、亜鉛、鉄分、ビタミンB群といった髪の成長に欠かせない栄養素が不足すると、髪のツヤがなくなったり、細く弱々しくなったりすることがあります。

    また、オーバートレーニングによる慢性的なストレスや睡眠不足も、髪の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

    体の回復力が低下した状態が続くと、エネルギーは生命維持に必要な器官に優先的に使われ、髪への栄養供給は後回しにされてしまうのです。

    もうひとつ注意したいのが、アナボリックステロイド(筋肉増強剤)の使用。

    これらの薬物は体内のテストステロン濃度を人工的に大きく上昇させるため、AGAの進行を加速させる可能性があります。

    通常の筋トレとは異なり、こうした薬物使用は薄毛リスクを確実に高めます。

    参考:Hair loss in athletic testosterone use in males: a narrative review

    筋トレをやめても薄毛は自然に回復しない

    筋トレが直接的なAGAの原因ではない以上、筋トレをやめたからといってM字はげが自然に回復することはありません。

    AGAは進行性の脱毛症。

    一度発症すると、何も対処しなければ薄毛は徐々に進行していきます。

    AGAによって短縮されたヘアサイクルは、原因であるDHTの影響を取り除かない限り、元に戻ることはないのです。

    「筋トレをやめたら髪が戻った」という話を聞くことがあるかもしれませんが、それは筋トレを中止したことによる改善ではなく、同時期に生活習慣や食事内容が改善されたことによる一時的な変化である可能性が高いです。

    もしくは、AGAではなく他の要因(ストレス性脱毛や栄養不足など)による脱毛だったケースも考えられます。

    もともとAGAを発症しやすい体質の人が、筋トレを始めた時期とたまたま薄毛の進行が目立ち始めた時期が重なっただけ、というケースも多いでしょう。

    20代後半から30代にかけては、ちょうど本格的に筋トレを始める人が多い時期であると同時に、AGAの症状が顕在化しやすい時期でもあるのです。

    M字はげの本当の原因(筋トレ以外)とAGAのメカニズム

    筋トレがM字はげの直接的な原因ではないとすれば、なぜ生え際が後退してしまうのでしょうか。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    ここでは、M字はげの本当の原因と、AGAが発症・進行するメカニズムについて詳しく解説します。

    M字はげの原因のほとんどはAGA

    額の両サイドから生え際が後退し、アルファベットの「M」のような形に薄くなっていく状態は、一般的に「M字はげ」と呼ばれています。

    M字はげの原因のほとんどは、AGA(男性型脱毛症)。

    AGAは成人男性に発症する進行性の脱毛症であり、前頭部(おでこ)と頭頂部(つむじ)に薄毛が生じることが特徴となっています。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    日本皮膚科学会のガイドラインによると、日本人男性のAGA発症率は全年齢平均で約30%とされています。

    20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40%以上と、年齢を重ねるにつれて発症率は高くなる傾向があります。

    参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    M字はげはAGAの初期症状として現れることが多く、放置すると頭頂部の薄毛と繋がって「U字型」に進行してしまうこともあります。

    生え際の後退に気づいたら、できるだけ早い段階で適切な対策を取ることが重要です。

    AGAが発症するメカニズム

    AGAがどのようにして発症するのか、そのメカニズムをもう少し詳しく見ていきましょう。

    AGAの発症には、主に3つの要素が関わっています。

    • 男性ホルモン(テストステロン)
    • 5αリダクターゼ(酵素)
    • アンドロゲン受容体の感受性

    まず、血液中を流れるテストステロンが、毛乳頭細胞に存在する5αリダクターゼという酵素と出会います。

    5αリダクターゼにはI型とII型があり、特にII型は前頭部や頭頂部の毛包に多く分布しています。

    I型は主に皮脂腺や表皮に存在しています。

    テストステロンは5αリダクターゼの作用を受けると、より強力な男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。

    DHTはテストステロンの約5倍もアンドロゲン受容体との結合力が強いとされています。

    この高い親和性こそが、DHTがAGAの主犯と言われる理由です。

    参考:Serum Levels of Androgen-Associated Hormones Are Correlated with Curative Effect in Androgenetic Alopecia in Young Men

    DHTが毛乳頭細胞内のアンドロゲン受容体と結合すると、TGF-β(トランスフォーミング増殖因子β)などの脱毛因子が産生されます。

    TGF-βは毛母細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導し、ヘアサイクルの成長期を著しく短縮させます。

    その結果、髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまうのです。

    正常なヘアサイクルでは、成長期は2〜6年ほど続きます。

    この期間中、髪は毎月約1cm程度のペースで伸び続けます。

    しかしAGAを発症すると、成長期がわずか数ヶ月〜1年程度に短縮されてしまいます。

    結果として、髪は十分に伸びないまま抜け落ち、次に生えてくる髪もさらに細く短くなっていきます。

    このサイクルが繰り返されることで、髪は次第に細く短い軟毛(産毛のような毛)へと変化していきます。

    やがて毛包自体がミニチュア化(萎縮)し、最終的には産毛さえも生えなくなってしまいます。

    これが、AGAによる薄毛が徐々に進行する仕組みです。

    重要なのは、DHTの影響を受けて萎縮した毛包も、完全に死滅しているわけではないということです。

    毛包がまだ生きているうちに適切な治療を行えば、再び太い毛が生える可能性があります。

    これがAGA治療の根拠であり、早期治療が重要とされる理由でもあります。

    ただし、毛包が完全に萎縮してしまった部位では、薬物療法での回復は難しくなります。

    このような場合には、自毛植毛などの外科的治療が選択肢となります。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    植毛では、DHTの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛包を、薄毛部位に移植します。

    遺伝がAGAに与える影響

    AGAの発症には遺伝的な要因が非常に大きく関与しています。

    双子研究や家族研究の結果から、AGAの遺伝率は約80%にも及ぶと推定されています。

    参考:Androgenetic Alopecia in Men: An Update On Genetics

    遺伝によって引き継がれる主な要因は、5αリダクターゼの活性度と、アンドロゲン受容体の感受性の2つです。

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    エジエ 先生

    5αリダクターゼの活性度が高い人は、テストステロンからDHTへの変換が効率的に行われるため、頭皮でのDHT濃度が高くなりやすい傾向があります。

    5αリダクターゼの活性度は、SRD5A2遺伝子などの変異によって決まるとされています。

    一方、アンドロゲン受容体の感受性が高い人は、DHTが少量でも毛乳頭細胞に強い影響を与えてしまいます。

    つまり、同じDHT濃度でも、感受性が高い人ほどAGAの影響を受けやすいのです。

    アンドロゲン受容体の感受性は、AR遺伝子内のCAGリピートの長さによって影響を受けると考えられています。

    CAGリピートが短いほど受容体の活性が高く、DHTへの反応が強くなります。

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    エジエ 先生

    研究によると、アンドロゲン受容体遺伝子(AR遺伝子)はX染色体上に存在するため、男性は母親からのみこの遺伝子を受け継ぎます。

    このことから、「薄毛は母方の祖父から遺伝する」という説が広まりました。

    ただし、実際にはAGAの遺伝はより複雑。

    AR遺伝子以外にも、常染色体上に存在する複数の遺伝子座がAGAの発症リスクに関与していることがわかっています。

    ゲノムワイド関連解析(GWAS)によって、12以上の遺伝子領域がAGAと関連していることが明らかになっています。

    参考:Androgenetic Alopecia: Identification of Four Genetic Risk Loci and Evidence for the Contribution of WNT Signaling to Its Etiology

    これらの研究により、WNT10Aという遺伝子がAGAの発症に関与していることも発見されました。

    WNTシグナリング経路は毛包の発達と成長に重要な役割を果たしており、この遺伝子の変異がAGAリスクを高めることが示されています。

    父親側の遺伝的影響も無視できないため、「母方の祖父が薄毛でなければ大丈夫」とは言い切れません。

    AGAに関連する遺伝子は複数存在し、父方と母方の両方から受け継ぐ可能性があります。

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    エジエ 先生

    興味深いことに、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも、AGAの進行度に差が生じることがあります。

    これは、遺伝的要因だけでなく、エピジェネティクス(遺伝子発現の後天的な変化)や環境要因も関与していることを示唆しています。

    生活習慣、ストレス、栄養状態などがAGAの進行に影響を与える可能性があるのです。

    いずれにしても、家系に薄毛の人がいる場合は、AGAを発症しやすい体質を受け継いでいる可能性が高いと言えます。

    早めに専門医に相談し、予防的な対策を検討することをおすすめします。

    遺伝的リスクがあるからといって必ず薄毛になるわけではなく、早期からの適切なケアと治療によって進行を大きく遅らせることが可能です。

    生え際がM字に後退しやすい理由

    AGAでは、頭頂部のつむじ周辺と前頭部の生え際が特に薄くなりやすいという特徴があります。

    なぜ生え際がM字に後退しやすいのでしょうか。

    これは、5αリダクターゼの分布と、毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体の分布に関係しています。

    5αリダクターゼ(特にII型)は、前頭部と頭頂部の毛包に多く存在しています。

    一方、側頭部や後頭部の毛包には、5αリダクターゼやアンドロゲン受容体がほとんど存在しません。

    このため、前頭部と頭頂部ではDHTが生成されやすく、かつDHTの影響を受けやすいのに対し、側頭部と後頭部はDHTの影響をほとんど受けないのです。

    AGAが進行しても側頭部と後頭部の髪が残るのは、このメカニズムによるものです。

    また、前頭部の中でも、額の両サイド(いわゆる「そり込み」部分)は特にDHTの影響を受けやすい領域とされています。

    このため、AGAの初期症状として、まず額の両サイドから薄毛が始まり、M字型に後退していくパターンが多く見られるのです。

    AGA以外のM字はげの原因

    M字はげの原因のほとんどはAGAですが、それ以外の要因によって生え際が後退するケースも存在します。

    牽引性脱毛症は、髪の毛を長期間引っ張り続けることで頭皮がダメージを受け、脱毛が起こる症状。

    ポニーテールや髪を結ぶ習慣のある女性に多い脱毛症ですが、男性でも長髪を束ねたり、きつめの帽子やヘルメットを常用したりする場合は発症することがあります。

    牽引性脱毛症の場合、原因となる習慣を改めることで自然回復が期待できます。

    脂漏性脱毛症は、頭皮の皮脂が過剰に分泌されることで炎症が起き、脱毛に至る症状。

    フケが多い、頭皮がベタつく、かゆみがあるといった症状を伴うことが多く、皮膚科での治療が必要です。

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    エジエ 先生

    円形脱毛症は、自己免疫疾患の一種で、ストレスや免疫異常が原因と考えられています。

    M字型に脱毛することは稀ですが、生え際付近に円形の脱毛斑ができることはあります。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    これらの脱毛症とAGAでは、治療法が大きく異なります。

    生え際の後退が気になり始めたら、自己判断せずに専門医に相談することが重要です。

    生活習慣がAGAの進行に与える影響

    AGAは遺伝的な要因が大きいですが、生活習慣もその進行に影響を与えることがわかっています。

    睡眠不足が続くと、髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌が不十分になります。

    成長ホルモンは主に深い睡眠中に分泌されるため、睡眠の質を高めることは髪の健康維持に重要です。

    食生活の乱れも髪に悪影響を与えます。

    高脂質・高カロリーな食事が続くと、皮脂の過剰分泌を招いて頭皮環境が悪化します。

    また、髪の成長に必要なタンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミンB群などが不足すると、髪のツヤやコシが失われやすくなります。

    過度なストレスは自律神経を乱し、頭皮の血行不良を招きます。

    血流が悪化すると、毛根に十分な栄養が届かなくなり、髪の成長が阻害されてしまいます。

    喫煙は血管を収縮させ、頭皮への血流を減少させます。

    また、喫煙によって体内の活性酸素が増加し、毛包細胞にダメージを与える可能性も指摘されています。

    過度な飲酒も注意が必要。

    アルコールの代謝には亜鉛やビタミンB群が消費されるため、これらの栄養素が髪に回りにくくなります。

    また、過度な飲酒はDHTの生成を高める可能性があるという報告もあります。

    これらの生活習慣を改善しただけでAGAを完全に止めることは難しいですが、進行を遅らせたり、治療効果を高めたりする上では重要な要素となります。

    筋トレを続けながらM字はげに対策する方法

    筋トレがAGAの直接的な原因ではないことがわかりました。

    それでは、筋トレを楽しみながら薄毛対策を行うにはどうすればよいのでしょうか。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    ここでは、体づくりと髪の健康を両立させるための具体的な方法を紹介します。

    AGAには専門的な治療が必要

    まず理解しておきたいのは、AGAは進行性の疾患であり、生活習慣の改善だけでは根本的な解決にならないということです。

    AGAによるM字はげが進行している場合、専門クリニックでの治療が最も効果的な対策となります。

    AGAは「病院やクリニックで治療できる時代」になっており、適切な治療を受けることで進行を止めたり、発毛を促したりすることが可能です。

    日本皮膚科学会が策定した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、内服薬(フィナステリド*5、デュタステリド*6)と外用薬(ミノキシジル*7)が推奨度Aランク(行うよう強く勧める)として位置づけられています。

    *5. 参考文献
    American Urological Association
    Benign Prostatic Hyperplasia(BPH)Guideline
    *6. 参考文献
    StatPearls(NCBI Bookshelf)
    Dutasteride — StatPearls
    *7. 参考文献
    Mayo Clinic
    Minoxidil (topical route) — Side effects & dosage

    これは、科学的なエビデンスに基づいて効果が十分に証明されている治療法であることを意味します。

    AGA治療で主に使用される薬は、大きく分けて2種類あります。

    • 5αリダクターゼ阻害薬(フィナステリド、デュタステリド):DHTの生成を抑制し、薄毛の進行を防ぐ
    • ミノキシジル(内服薬・外用薬):血流を促進し、毛母細胞を活性化させて発毛を促す

    フィナステリド

    フィナステリドを含む内服薬は、5αリダクターゼの働きを阻害することでテストステロンからDHTへの変換を抑制します。

    研究によると、フィナステリド1mgの継続使用により、約85%以上の患者で薄毛の進行が止まるか改善が見られたという報告があります。

    特に5年以上の長期使用でも効果が持続することが確認されており、継続的な治療が重要とされています。

    参考:Updates in Treatment for Androgenetic Alopecia

    デュタステリド

    デュタステリドは、フィナステリドよりも強力な5αリダクターゼ阻害薬。

    female-doctor-smiling
    エジエ 先生

    フィナステリドがII型のみを阻害するのに対し、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害します。

    血中DHTの減少率は、フィナステリドの約73%に対してデュタステリドでは約92%とされており、より高い効果が期待できます。

    ミノキシジル

    ミノキシジルは血管拡張作用により頭皮の血流を改善し、毛包へ栄養を届けやすくします。

    また、毛母細胞を直接刺激して発毛を促進する効果もあります。

    外用薬と内服薬があり、内服薬のほうが高い効果が期待できますが、医師の処方が必要です。

    最新の研究では、フィナステリドとミノキシジルを併用した治療が、単剤での治療よりも高い効果を示すことが報告されています。

    7つのランダム化比較試験を分析したメタアナリシスでは、併用療法により毛髪密度が平均で約9.2本/cm²増加したという結果が得られています。

    参考:Comparing minoxidil-finasteride mixed solution with minoxidil solution alone for male androgenetic alopecia

    別の大規模な臨床評価では、フィナステリドとミノキシジルの併用療法を12ヶ月間継続した502名の男性患者のうち、92.4%で薄毛の進行が止まるか改善が見られたと報告されています。

    参考:Effectiveness of Combined Oral Minoxidil and Finasteride in Male Androgenetic Alopecia

    これらのデータが示すように、現代のAGA治療は非常に高い効果を期待できるものになっています。

    「薄毛は諦めるしかない」という時代は終わりました。

    早めに専門クリニックを受診し、適切な治療を開始することが、髪を守るための最も確実な方法です。

    筋トレとAGA治療薬は併用できる

    「筋トレをしているとAGA治療薬は使えないのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、安心してください。

    フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといったAGA治療薬は、筋トレと併用しても基本的に問題ありません。

    フィナステリドは5αリダクターゼのII型を選択的に阻害し、デュタステリドはI型・II型の両方を阻害します。

    これらの薬はDHTの生成を抑制しますが、テストステロン自体の分泌を減らすわけではありません。

    したがって、筋トレによる筋肉の成長に大きな悪影響を与えることは通常ありません。

    実際、多くの研究で、フィナステリドやデュタステリドの服用によって筋力や筋肉量が有意に低下したという報告は見られていません。

    AGA治療を行いながら筋トレの成果を上げている人も大勢います。

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    エジエ 先生

    ただし、AGA治療薬には副作用の可能性もあります。

    フィナステリドやデュタステリドでは、まれに性欲減退や勃起機能の低下といった性的な副作用が報告されています。

    ミノキシジル内服では、多毛症(体毛の増加)や動悸などの副作用が生じることがあります。

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    エジエ 先生

    これらの副作用が心配な場合は、外用薬から始めるという選択肢もあります。

    最近では外用のフィナステリド製剤も開発されており、内服薬と同等の効果がありながら、全身への影響を最小限に抑えられる可能性が示されています。

    参考:Efficacy and safety of topical finasteride spray solution for male androgenetic alopecia

    いずれにしても、AGA治療薬の使用は必ず医師に相談した上で行ってください。

    自己判断での使用は副作用のリスクを高める可能性があります。

    筋トレ後はタンパク質をしっかり補給する

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    エジエ 先生

    筋トレを行う人が髪の健康も維持するためには、栄養管理が非常に重要です。

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    エジエ 先生

    髪の毛の約95%はケラチンというタンパク質でできています。

    筋トレ後は筋肉の修復のためにタンパク質が多く消費されますが、だからといって髪に回すタンパク質まで不足させてはいけません。

    筋トレ後はプロテインやタンパク質を多く含む食品をしっかり摂取しましょう。

    特に、髪のハリやコシを支える「シスチン」という含硫アミノ酸は、卵、大豆、肉類などに多く含まれています。

    ソイプロテイン(大豆由来のプロテイン)は、筋肉と髪の両方にメリットがあると言われています。

    大豆に含まれるイソフラボンには、5αリダクターゼの活性を抑制する作用があるという研究報告もあるため、髪への配慮を考えるならソイプロテインを選ぶのも一つの選択肢です。

    髪の成長に必要な栄養素を意識する

    タンパク質以外にも、髪の成長には様々な栄養素が必要。

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    エジエ 先生

    筋トレで体を追い込んでいる人は、これらの栄養素が不足しないよう特に注意しましょう。

    亜鉛は、ケラチンの合成に不可欠なミネラル。

    また、5αリダクターゼの活性を抑制する働きがあるという報告もあります。

    牡蠣、牛肉、レバー、納豆などに多く含まれています。

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    エジエ 先生

    鉄分は、血液を通じて酸素を毛根に届ける役割を担っています。

    鉄分が不足すると、髪が細くなったり抜け毛が増えたりすることがあります。

    レバー、赤身肉、ほうれん草、小松菜などから摂取できます。

    ビタミンB群(B2、B6、B7など)は、タンパク質の代謝を助け、頭皮の健康を維持する働きがあります。

    特にB7(ビオチン)は「髪のビタミン」とも呼ばれ、不足すると脱毛の原因となることがあります。

    卵黄、ナッツ類、レバー、魚介類などに含まれています。

    ビタミンEは抗酸化作用があり、頭皮の血行を促進します。

    アーモンド、アボカド、かぼちゃ、ほうれん草などに多く含まれています。

    オメガ3脂肪酸は、頭皮の乾燥を防ぎ、炎症を抑える効果があります。

    サーモン、サバ、イワシなどの青魚や、亜麻仁油、チアシードなどから摂取できます。

    筋トレと減量を同時に行っている場合は、栄養バランスの偏りに特に注意が必要。

    極端な食事制限は髪の健康を損なう原因になります。

    カロリーを抑えつつも、髪に必要な栄養素は意識的に摂取するようにしましょう。

    良質な睡眠で成長ホルモンの分泌を促す

    睡眠は、筋肉の回復と髪の成長の両方にとって非常に重要です。

    成長ホルモンは、筋肉の修復・成長を促進するだけでなく、髪や皮膚の再生にも関与しています。

    成長ホルモンは主に深い睡眠(ノンレム睡眠)中に分泌されるため、睡眠の質を高めることが重要です。

    毎日6〜8時間の睡眠を確保し、できるだけ規則正しい時間に就寝・起床することを心がけましょう。

    就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は、ブルーライトによって睡眠の質を低下させる可能性があるため、控えめにすることをおすすめします。

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    エジエ 先生

    また、過度なトレーニングは睡眠の質を低下させることがあります。

    オーバートレーニングの兆候(慢性的な疲労感、筋肉痛が長引く、パフォーマンスの低下など)が見られる場合は、トレーニング量を見直すことも検討してください。

    有酸素運動も取り入れて血行を促進する

    筋トレだけでなく、有酸素運動も髪の健康にプラスに働きます。

    ジョギング、ウォーキング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動は、全身の血液循環を改善します。

    頭皮への血流も良くなるため、毛根に酸素と栄養が届きやすくなります。

    有酸素運動にはストレス軽減効果もあります。

    ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑え、自律神経のバランスを整えることで、髪の健康維持に貢献します。

    週に数日、20〜30分程度の有酸素運動を取り入れることで、筋トレの効果を高めながら髪にも良い環境を作ることができます。

    頭皮環境を清潔に保つ

    筋トレ後は汗をかくため、頭皮に汗や皮脂が溜まりやすくなります。

    放置すると毛穴が詰まり、頭皮環境が悪化する原因となります。

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    エジエ 先生

    運動後はできるだけ早くシャワーを浴び、頭皮を清潔に保ちましょう。

    ただし、洗髪のしすぎは逆効果になることもあります。

    1日に何度も洗うと必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮の乾燥やかえって皮脂の過剰分泌を招く可能性があります。

    シャンプーは頭皮に優しいものを選び、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗うのがポイント。

    洗い残しがないようにしっかりとすすぐことも忘れずに。

    早めの専門医への相談が鍵

    生え際の後退や髪のボリューム低下が気になり始めたら、早めに専門クリニックを受診することを強くおすすめします。

    AGAは進行性の疾患であり、放置すればするほど治療が難しくなります。

    特に生え際の薄毛は、頭頂部の薄毛よりも治療効果が出るまでに時間がかかると言われています。

    産毛が残っているうちに治療を開始すれば、回復の可能性は高まります。

    「まだ大丈夫だろう」「気のせいかもしれない」と先延ばしにしていると、取り返しのつかない状態まで進行してしまうこともあります。

    少しでも気になる症状があれば、専門医に相談してみてください。

    最近では、オンライン診療に対応したAGAクリニックも増えています。

    忙しくて通院が難しい人でも、スマートフォンやパソコンから診察を受けられるため、治療のハードルは以前より低くなっています。

    「筋トレを続けながら髪も守りたい」という希望は、適切な治療と生活習慣の管理があれば十分に実現可能。

    体づくりと髪の健康を両立させるために、専門医のアドバイスを受けながら最適な対策を見つけていきましょう。

    まとめ:M字はげが気になったら筋トレより先にAGA治療を検討しよう

    記事のポイントのまとめです。

    この記事では、筋トレとM字はげの関係について科学的な観点から解説してきました。

    重要なポイントをまとめると、筋トレが直接的にAGAを引き起こすという医学的根拠は存在しません。

    筋トレによってテストステロンが増加しても、それがそのまま薄毛の進行につながるわけではないのです。

    テストステロンからDHTへの変換率は限られており、筋トレ後のホルモン上昇も一時的なものにすぎません。

    M字はげの主な原因はAGA(男性型脱毛症)であり、その発症には遺伝的な要因が大きく関与しています。

    5αリダクターゼの活性度やアンドロゲン受容体の感受性といった体質は、筋トレの有無とは無関係に決まっています。

    研究によれば、AGAの遺伝的要因は発症リスクの約80%を占めるとされています。

    筋トレをやめても、一度進行した薄毛が自然に回復することはありません。

    AGAは進行性の疾患であり、DHTの影響を取り除かない限り、ヘアサイクルの短縮は続きます。

    むしろ、適度な運動は血行促進やストレス軽減、成長ホルモンの分泌促進を通じて、髪の健康にプラスに働く可能性があります。

    M字はげが気になり始めたら、筋トレを控えることよりも、専門クリニックでのAGA治療を検討することが先決。

    フィナステリドやミノキシジルといった治療薬は、筋トレと併用しても基本的に問題ありません。

    早期に治療を開始すれば、進行を止めるだけでなく、発毛効果も期待できます。

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    エジエ 先生

    最新の研究データでは、フィナステリドとミノキシジルの併用療法で90%以上の患者に改善効果が見られたという報告もあります。

    AGAは「治療できる時代」になっているのです。

    もし以下のような症状に心当たりがあれば、早めに専門医への相談を検討してみてください。

    • 生え際が以前より後退してきた気がする
    • シャンプー時や起床時に抜け毛が増えた
    • 髪のハリやコシがなくなり、セットが決まりにくくなった
    • 生え際や頭頂部の髪が細く、軟毛が増えてきた
    • 家族(特に母方の祖父)に薄毛の人がいる

    「鍛えた体」と「豊かな髪」の両方を手に入れることは、正しい知識と適切な対策があれば十分に可能。

    筋トレを楽しみながら、髪の健康も守っていきましょう。