抜け毛

髪の毛がかなり抜ける理由とは?内臓の病気・ストレス・AGAなど

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    質問:髪の毛がかなり抜ける原因にはどのようなものがありますか?
    回答
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    エジエ 先生

    髪の毛がかなり抜ける原因は多岐にわたり、代表的なものにはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)、ストレスによるテロゲン・エフルビウム、甲状腺機能の異常、鉄欠乏性貧血、糖尿病、膠原病(全身性エリテマトーデスなど)、肝臓・腎臓の機能低下、急激なダイエットによる栄養不足、薬の副作用などがあります。

    また、これらの原因が単独ではなく複数同時に存在しているケースも多く、正確な原因の特定には専門機関での血液検査やマイクロスコープ検査が重要です。

    自己判断で原因を決めつけず、AGAクリニックなどの専門機関で早めに相談することが、適切な対策への第一歩となります。

    AGA・FAGAは進行性の病気です。

    実は、気にしている今も進行しています。

    男性の薄毛の進行状況のリアルな当サイトオリジナル解説図
    AGA
    女性の薄毛の進行状況のリアルな当サイトオリジナル解説図
    FAGA

    正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

    AGA・FAGAを放置すると1日あたり何本の髪の毛を失うのかを解説した当サイトオリジナル解説図
    AGA・FAGA放置で1日に7〜14本も髪の毛を失っていくことに

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    この記事をざっくり言うと
    • 髪の毛がかなり抜ける原因はAGA・FAGA・ストレス・内臓疾患・栄養不足など多岐にわたる
    • 甲状腺機能異常や鉄欠乏性貧血、糖尿病、膠原病なども脱毛の背景に潜んでいる可能性
    • 複数の原因が同時に絡んでいるケースが多く、自己判断での原因特定は困難
    • 抜け毛が気になったら、早めにAGAクリニックへ相談し、血液検査や専門的な診断を受けることが重要

    髪の毛がかなり抜けるときに考えられる原因

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    エジエ 先生

    抜け毛が急に増えたとき、多くの方が「年齢のせいかな」「シャンプーが合わないのかも」と考えがちです。

    しかし、背景にはさまざまな原因が複雑にからみ合っていることが少なくありません。

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    エジエ 先生

    ここでは、代表的な原因を一つずつ見ていきましょう。

    ヘアサイクルの乱れが抜け毛を引き起こす仕組み

    髪の毛には「ヘアサイクル*1」と呼ばれる成長周期があります。

    *1. 参考文献
    Verywell Health
    The Anagen Phase of Hair Growth

    このサイクルは大きく分けて、成長期(アナゲン期)、退行期(カタゲン期)、休止期(テロゲン期)の3つのフェーズで構成されています。

    健康な頭皮では、全体の約85〜90%の髪が成長期にあり、約1〜2%が退行期、そして約10〜15%が休止期にあたるとされています。

    成長期は2〜7年ほど続き、退行期は約2〜3週間、休止期は2〜3か月ほどです。

    参考:Anatomy, Hair

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    エジエ 先生

    何らかの原因でこのバランスが崩れると、成長期にあるべき髪が早期に休止期へと移行してしまいます。

    すると、一度に大量の髪が抜け落ちる現象が起こるわけです。

    こうしたヘアサイクルの乱れを引き起こすトリガーとしては、ホルモンバランスの変動、栄養不足、内臓疾患、ストレス、薬の副作用などが挙げられます。

    つまり、抜け毛の急増は「身体からのサイン」と捉えるのが正しい見方です。

    AGA(男性型脱毛症)の特徴と進行パターン

    AGA*2(Androgenetic Alopecia)は、男性の薄毛原因として最も多いタイプ。

    *2. 参考文献
    National Library of Medicine
    Androgenetic Alopecia

    遺伝的素因と男性ホルモンの影響によって発症し、進行性であるという点が特徴的です。

    AGAの発症メカニズムには、テストステロン*3という男性ホルモンが深く関わっています。

    *3. 参考文献
    Cleveland Clinic
    Testosterone: What It Is, Function & Levels

    テストステロンが5αリダクターゼ*4という酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されると、毛乳頭細胞にある受容体と結合します。

    *4. 参考文献
    Nature Communications(PubMed Central)
    Structure of human steroid 5α-reductase 2 with anti-androgen drug finasteride

    結合によって髪の成長期が短縮され、毛包が徐々に縮小(ミニチュア化)していくため、太く長い髪が育たなくなってしまいます。

    AGAの進行パターンは、前頭部の生え際が後退するM字型、頭頂部が薄くなるO字型、あるいはその両方が同時に進むケースなど、人によってさまざまです。

    研究によれば、AGAは70歳までに男性の最大80%、女性の最大50%に影響を及ぼすと報告されています。

    参考:Epidemiological landscape of androgenetic alopecia in the US

    このデータが示す通り、AGAは決して珍しい症状ではありません。

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    エジエ 先生

    むしろ、非常にありふれた脱毛タイプであり、男女問わず多くの方が経験する可能性があるといえます。

    FAGA(女性型脱毛症)が増えている背景

    AGAは男性特有のものと思われがちですが、女性にも同様の脱毛パターンが存在します。

    FAGA(Female Androgenetic Alopecia)、もしくはFPHL(Female Pattern Hair Loss)と呼ばれるもので、近年は認知度が高まりつつあります。

    女性の場合、男性のようにM字型に後退するパターンは少なく、頭頂部を中心に髪の分け目が広がっていくびまん性の薄毛が典型的。

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    エジエ 先生

    ホルモンバランスの変動が大きく関わっており、特に更年期を迎えるとエストロゲンの減少により相対的に男性ホルモンの影響が顕在化しやすくなります。

    ある研究では、50歳から65歳の閉経後女性におけるFPHLの有病率は52.2%にのぼると報告されています。

    参考:Impact of Thyroid Dysfunction on Hair Disorders

    もっと言えば、年齢だけでなくPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)との関連も指摘されています。

    PCOSを持つ女性では、アンドロゲン過剰による薄毛の有病率が約22〜28%にのぼるという報告もあります。

    参考:Prevalence of androgenic alopecia in patients with polycystic ovary syndrome

    女性の薄毛は男性に比べて「相談しにくい」と感じる方が多い傾向にあります。

    ただし、FAGAは放置すると徐々に進行するため、違和感を覚えた時点で早めに専門のクリニックに相談することが大切です。

    休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)とは

    テロゲン・エフルビウムは、何らかの身体的・精神的ストレスがきっかけで、多くの毛髪が一斉に休止期に入ってしまう状態。

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    エジエ 先生

    急性の場合は、ストレスイベントから2〜3か月後に突然、大量の抜け毛が始まるのが特徴です。

    きっかけとなりうる要因は幅広く、高熱を伴う感染症、大きな外科手術、急激なダイエット、出産、精神的ショック、甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血などが代表的です。

    参考:Telogen Effluvium

    テロゲン・エフルビウムは基本的には可逆性(もとに戻りうる)の脱毛。

    ただし、原因が解消されないまま6か月以上にわたって抜け毛が続く場合は「慢性テロゲン・エフルビウム」と診断されることもあります。

    注意したいのは、テロゲン・エフルビウムとAGAが同時に進行しているケース。

    ストレスや体調不良で一時的に抜け毛が増えたと思っていたら、実はAGAも並行して進んでいたというパターンは珍しくありません。

    こうした場合、テロゲン・エフルビウムが落ち着いても薄毛が目立ったままになるため、根本的にはAGA治療が必要になります。

    円形脱毛症(アロペシア・アレアータ)の特徴

    円形脱毛症は、免疫系の異常によって毛包が攻撃を受けることで発症する自己免疫疾患。

    突然、コインのような円形の脱毛斑が頭部に現れるのが典型的な症状です。

    世界的に見ると、生涯で円形脱毛症を経験する確率は約2%と推定されており、年齢や性別を問わず発症する可能性があります。

    参考:Epidemiological Trends in Alopecia Areata at the Global, Regional, and National Level

    軽症であれば1か所だけの小さな脱毛斑で済むケースもありますが、複数の脱毛斑が広がったり、頭髪全体が抜ける「全頭脱毛症」、さらには全身の体毛まで失う「汎発性脱毛症」に進行する場合もあります。

    円形脱毛症の発症には、遺伝的素因のほか、精神的ストレスや感染症がトリガーとなることがあると考えられています。

    また、橋本病(慢性甲状腺炎)やバセドウ病といった甲状腺の自己免疫疾患との合併が報告されている点も見逃せません。

    甲状腺機能の異常と抜け毛の深い関係

    甲状腺は喉の前面にある小さな臓器ですが、全身の代謝を制御する非常に重要なホルモンを分泌しています。

    甲状腺ホルモンの過不足は、ヘアサイクルにダイレクトに影響を与えます。

    甲状腺機能低下症(橋本病など)では、代謝全体が低下し、髪の成長スピードが鈍化します。

    毛が乾燥してもろくなり、休止期に入る毛髪が増加するため、びまん性の脱毛を引き起こしやすくなります。

    一部の研究では、甲状腺機能低下症患者の約33%に脱毛がみられたとされています。

    一方、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)でも脱毛は起こり得ます。

    甲状腺機能亢進症患者の約50%に脱毛が報告されているという研究もあります。

    過剰な甲状腺ホルモンが活性酸素種(ROS)の生成を促進し、毛包に酸化ダメージを与えることが原因の一つと考えられています。

    参考:Impact of Thyroid Dysfunction on Hair Disorders

    甲状腺の問題は血液検査で比較的簡単に発見できます。

    抜け毛に加えて、極端な疲労感、体重の増減、冷え性や発汗異常といった症状がある場合は、甲状腺機能の検査を受けることを検討してみてください。

    鉄欠乏性貧血と髪の毛の関係

    鉄は、毛母細胞の分裂に欠かせないミネラル。

    鉄はDNA合成の律速酵素であるリボヌクレオチドレダクターゼの補因子としても機能しており、鉄が不足すると毛包内での細胞増殖が滞ります。

    鉄欠乏は世界でもっとも一般的な栄養欠乏症であり、特に月経のある女性に多くみられます。

    ある介入研究では、脱毛を訴える女性のうち約27.9%に鉄欠乏が見つかったと報告されています。

    参考:Alopecia and Iron Deficiency: An Interventional Pilot Study in Primary Care

    鉄欠乏性貧血による脱毛は、テロゲン・エフルビウムのかたちで現れることが多く、頭部全体から均等に髪が減っていく傾向があります。

    なお、鉄欠乏とAGA・FAGAは併存することも珍しくありません。

    つまり、鉄を補充しても薄毛が改善しない場合は、別の原因が潜んでいる可能性があるため、AGA治療を視野に入れた相談が必要です。

    糖尿病が抜け毛に与える影響

    糖尿病は血糖コントロールの問題だけでなく、全身の微小循環にも影響を及ぼします。

    毛包周囲の毛細血管が障害されると、毛根への栄養供給が不十分になり、髪の成長が阻害されます。

    2型糖尿病と頭頂部の中心性脱毛との関連を調べた前向き研究では、糖尿病を持つアフリカ系アメリカ人女性において、重度の中心性脱毛リスクが有意に高まるという結果が報告されています。

    参考:Association of type 2 diabetes with central-scalp hair loss in a large cohort study of African American women

    また、糖尿病はインスリン抵抗性とも深く結びついており、インスリン抵抗性がAGAの進行リスクを高めるという報告もあります。

    参考:Association of insulin resistance linked diseases and hair loss in elderly men

    こう考えると、糖尿病による抜け毛は「髪の問題」にとどまらず、全身の健康状態を映し出しているともいえます。

    膠原病(全身性エリテマトーデスなど)と脱毛

    膠原病(こうげんびょう)の一つである全身性エリテマトーデス(SLE)は、免疫システムが自分自身の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患。

    SLE患者の半数以上が、病気の経過中のどこかの時点で脱毛を経験するといわれています。

    参考:Alopecias in lupus erythematosus

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    エジエ 先生

    SLEによる脱毛には、非瘢痕性(毛包が破壊されない)タイプと瘢痕性(毛包が永久に破壊される)タイプがあります。

    非瘢痕性の場合はびまん性に薄くなるパターンが多く、瘢痕性のディスコイドループスでは部分的に完全に脱毛し、毛が再生しなくなることもあります。

    他にも、強皮症や皮膚筋炎といった膠原病でも脱毛が報告されています。

    膠原病は女性に多い疾患群であるため、女性で原因不明の脱毛が続く場合は、リウマチ・膠原病内科での精査が必要になる場合もあります。

    肝臓・腎臓の機能低下と髪への影響

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    エジエ 先生

    肝臓は体内のホルモン代謝や栄養素の貯蔵・変換に重要な役割を担っています。

    肝機能が低下すると、エストロゲンの代謝異常やタンパク質合成の低下が起こり、髪の健康にも悪影響が出やすくなります。

    特に肝硬変の患者では、ホルモンバランスの乱れに起因する脱毛が報告されています。

    参考:From liver to hormones: The endocrine consequences of cirrhosis

    腎臓に関しても同様。

    慢性腎臓病が進行すると、老廃物の排泄が滞り、体内に毒素が蓄積します。

    加えて、腎性貧血による酸素運搬能力の低下が、毛包への栄養・酸素供給を不十分にする可能性があります。

    血液透析を受けている患者で脱毛が報告されたケースもあります。

    参考:Hair Loss in a Hemodialysis Patient after Repetitive Use of Low-Molecular-Weight Heparin

    肝臓や腎臓の不調は自覚症状が出にくいため、「なんとなく疲れやすい」「髪がやせてきた」と感じる程度でも、一度は血液検査を受けてみる価値はあります。

    栄養不足・急激なダイエットが髪に与えるダメージ

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    エジエ 先生

    髪の毛はケラチンというタンパク質でできています。

    十分なタンパク質が摂取されないと、髪の原料が不足し、毛が細くなったり抜けやすくなったりします。

    鉄や亜鉛、ビタミンD、ビオチン(ビタミンB7)なども髪の成長に欠かせない栄養素。

    例えば、亜鉛はスーパーオキシドディスムターゼなど抗酸化酵素の構成要素であり、亜鉛欠乏がテロゲン・エフルビウムや円形脱毛症のリスクを高めるとする報告があります。

    参考:An overview of the genetic aspects of hair loss and its connection with nutrition

    急激なダイエットや極端な食事制限を行うと、こうした栄養素が一気に不足し、脱毛が引き起こされることがあります。

    特に若い女性に多い「極端な糖質制限」や「1日1食ダイエット」は、短期的には体重が落ちるかもしれませんが、髪への影響は深刻です。

    逆に言えば、ビタミンAやセレンなどを過剰に摂取した場合にも脱毛が起こりえます。

    セレンの過剰摂取では、中毒症状のある患者の72%が脱毛を経験したというデータがあります。

    参考:An overview of the genetic aspects of hair loss and its connection with nutrition

    だからこそ、栄養バランスの偏りは「足りなさすぎ」だけでなく「摂りすぎ」にも注意が必要。

    サプリメントを自己判断で大量に飲むことは避け、必要に応じて医療機関で血液検査を受けた上で適切な量を摂取することが望ましいといえます。

    薬剤性脱毛の原因になりやすい薬

    服用中の薬が抜け毛の原因になっていることもあります。

    薬剤性脱毛は、非瘢痕性の脱毛であり、テロゲン・エフルビウムまたはアナゲン・エフルビウム(成長期脱毛)のいずれかの機序で発症します。

    テロゲン・エフルビウム型の薬剤性脱毛を引き起こしうる薬剤の代表例には以下のようなものがあります。

    • 降圧剤(βブロッカーなど)
    • 抗凝固薬(ヘパリン、ワルファリンなど)
    • 抗けいれん薬(バルプロ酸など)
    • 脂質異常症治療薬(スタチン系など)
    • 抗うつ薬・向精神薬の一部
    • 抗レトロウイルス薬

    参考:An overview of the genetic aspects of hair loss and its connection with nutrition

    一方、抗がん剤によるアナゲン・エフルビウムは、成長期の毛母細胞が直接的にダメージを受けることで急速に脱毛が進みます。

    このタイプは薬の投与中に起こり、投与終了後には回復が見込めるケースが多いとされています。

    ここで注意したいのは、薬の副作用で抜け毛が増えたからといって、自己判断で服薬を中止しないことです。

    必ず主治医に相談し、代替薬への変更や投与量の調整が可能かどうかを確認してください。

    ストレスによって髪の毛がかなり抜ける?

    「ストレスで髪が抜ける」という話はよく聞きます。

    これは、科学的に解明されつつあります。

    ストレスがどのようにして抜け毛につながるのか、もう少し掘り下げてみましょう。

    コルチゾールが毛包を破壊する

    ストレスを受けると、体内ではコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。

    コルチゾールは本来、身体が危機的な状況に対応するために必要なホルモンですが、慢性的に高い状態が続くと、毛包に悪影響を及ぼします。

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    エジエ 先生

    具体的には、コルチゾールがヒアルロン酸やプロテオグリカンといった細胞外マトリクスの構成要素を分解し、毛包の形成メカニズムを妨げることが確認されています。

    また、動物実験では、慢性的なストレスが毛の成長停止、肥満細胞の顆粒増加、毛包周囲の炎症と関連していることが示されています。

    参考:An overview of the genetic aspects of hair loss and its connection with nutrition

    これらの知見が示すのは、ストレスによる脱毛が「気のせい」ではなく、ホルモンレベルでの生体反応であるということです。

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    エジエ 先生

    もちろん、短期間の一時的なストレスであれば、身体は回復力を発揮できます。

    しかし、長期にわたる過剰なストレスは、テロゲン・エフルビウムの引き金となるだけでなく、AGAの進行を加速させたり、円形脱毛症を誘発させたりする場合もあります。

    精神的ストレスと身体的ストレスの違い

    ストレスには大きく分けて精神的ストレスと身体的ストレスがあり、いずれも抜け毛の原因になります。

    ただ、両者のメカニズムには若干の違いがあります。

    精神的ストレスとは、仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、将来への不安、大切な人との別れなど、心理的な負荷を指します。

    こうしたストレスが蓄積すると、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になりやすくなります。

    交感神経の過剰な活性化は、頭皮の血管を収縮させ、毛包への血流を減少させることがあります。

    一方、身体的ストレスとは、重い病気、大けが、大手術、出産、高熱が続くような感染症、極端な栄養不足などを指します。

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    エジエ 先生

    身体的ストレスの場合、ダイレクトにヘアサイクルの休止期移行を促進するため、ストレスイベントから2〜3か月後に一気に脱毛が現れやすくなります。

    いずれにしても、ストレスが引き金となる抜け毛は、ストレス源が取り除かれれば回復に向かうことが多い点は心強い事実。

    ただし、「回復するはず」と思い込んで放置していると、裏でAGAが進行していたという事態も起こりえます。

    ストレス性脱毛と他の脱毛が併発するリスク

    実際の臨床現場では、ストレスが単独で脱毛を引き起こすケースよりも、ストレスが他の脱毛原因を「悪化させる」ケースのほうが多いと考えられています。

    例えば、もともとAGAの傾向がある男性が、転職や離婚などの大きなストレスを経験すると、AGAの進行が通常よりも速まることがあります。

    これは、ストレスによるコルチゾール増加がAGAの進行要因と相乗的に作用するためです。

    同様に、円形脱毛症の既往がある方がストレスを受けると、再発のリスクが上がるという報告もあります。

    参考:The role of psychological stress in hair loss: A review

    繰り返しますが、抜け毛が増えた場合に「ストレスだから仕方ない」と片付けてしまうのは得策ではありません。

    ストレスが他の脱毛症を悪化させているのか、あるいはストレス以外の原因が主因なのかを見極めるためにも、早い段階でAGAクリニックなどの専門機関に相談することが重要です。

    出産後の抜け毛(分娩後脱毛症)

    出産後に大量の抜け毛を経験する女性は非常に多く、分娩後脱毛症(Postpartum Alopecia)と呼ばれます。

    これは妊娠中にエストロゲンが高い状態で維持されていた影響で、休止期に移行するはずだった髪がそのまま成長期にとどまっていた反動です。

    出産後にエストロゲンが急激に低下すると、成長期にとどまっていた大量の髪が一斉に休止期へ移行し、2〜3か月後にまとまって抜け落ちます。

    このメカニズムはテロゲン・エフルビウムの一種として分類されます。

    ほとんどの場合、出産後6〜12か月程度で自然に回復していきます。

    ただし、なかには回復が遅れたり、出産前の毛量に戻らないケースも存在します。

    特に、出産後にFAGAが顕在化するパターンがあり、回復しないまま薄毛が進んでいくような場合は、女性専用のAGA治療(FAGA治療)が選択肢に入ってきます。

    季節の変わり目に抜け毛が増える理由

    「秋になると髪がよく抜ける」と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。

    これには生理的な根拠があります。

    人間の毛髪は、夏場に成長期を迎え、秋口に休止期に移行する傾向があるとする報告があります。

    紫外線の影響や夏場の汗・皮脂による頭皮環境の悪化なども関係していると考えられています。

    季節性の抜け毛は通常一時的なもので、過度に心配する必要はありません。

    しかし、ここで見落としたくないのは、季節性の抜け毛に紛れてAGAやFAGAの進行が始まっているケース。

    毎年秋に抜け毛が増えるのが「いつものこと」で済んでいたのに、今年は回復しないという場合は注意が必要です。

    髪の毛がかなり抜けるときにまず取るべき行動とは

    ここまで、抜け毛の原因としてさまざまな疾患やストレスについて解説してきました。

    実際に「最近、髪がかなり抜ける」と感じているなら、次にどのような行動を取るべきかを考えてみましょう。

    自己判断で原因を特定しようとしない

    抜け毛の原因は、見た目だけでは判断できません。

    AGAなのか、テロゲン・エフルビウムなのか、それとも甲状腺疾患や鉄欠乏が背景にあるのか、専門家でも血液検査やマイクロスコープ検査なしには正確に鑑別できないケースが多いです。

    ネットの情報やSNSの体験談をもとに、自分の脱毛タイプを決めつけてしまうのは危険。

    間違った判断のもとで市販の育毛剤にお金と時間を費やしている間に、AGAが静かに進行していたという話は少なくありません。

    もし、1日の抜け毛が明らかに100本を超えている感覚がある場合や、排水口に溜まる毛の量が以前よりも目に見えて増えた場合は、まず専門のクリニックで相談してみることをおすすめします。

    血液検査で内臓の状態をチェックする重要性

    抜け毛の原因が内臓にある場合、血液検査を行うことで多くの手がかりが得られます。

    具体的に確認したい項目の例を挙げると以下の通りです。

    • 甲状腺ホルモン(TSH、FT3、FT4):甲状腺機能の異常を調べる
    • フェリチン(貯蔵鉄):鉄欠乏の有無を調べる
    • 血算(CBC):貧血の有無を確認する
    • 血糖値・HbA1c:糖尿病のスクリーニング
    • 抗核抗体(ANA):膠原病の可能性を調べる
    • 肝機能・腎機能(AST、ALT、クレアチニンなど):肝臓・腎臓の状態を把握する
    • 亜鉛・ビタミンD:栄養素の過不足を確認する
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    エジエ 先生

    少なくとも、これらの検査を一通り受けることで、抜け毛の原因が内臓由来かどうかの大まかな見通しが立ちます。

    AGAクリニックの中には、初回カウンセリング時にこうした血液検査をセットで行ってくれる施設もあるため、効率よく原因を探ることが可能です。

    男性も女性も、早めの受診が大切な理由

    脱毛は、原因の種類に関係なく「早期発見・早期対応」が鍵を握ります。

    特にAGA・FAGAは進行性であるため、毛包が完全に萎縮してしまう前に治療を開始するほうが、選択肢が広く、改善の可能性も高まります。

    ちなみに、「まだそこまで薄くないから」「もう少し様子を見てから」と受診を先延ばしにする方は非常に多いです。

    しかし、AGAにおいて”まだ大丈夫”と感じているタイミングが、実は治療を始めるベストなタイミングであることが多いです。

    なぜなら、ミニチュア化が進みすぎた毛包は、治療しても太い毛に戻りにくくなるからです。

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    エジエ 先生

    女性の場合も同じです。

    FAGA治療は男性のAGA治療とはアプローチが異なりますが、早い段階で始めたほうが効果を実感しやすい点は共通しています。

    「女性が薄毛の相談に行ってもいいの?」とためらう方がいますが、女性の薄毛治療に対応したクリニックは増えています。

    恥ずかしいことは何もないので、気軽に相談してみてください。

    AGA治療・FAGA治療

    AGA治療には、主に内服薬と外用薬が用いられます。

    男性の場合はフィナステリド*5やデュタステリド*6といった5αリダクターゼ阻害薬が代表的で、DHTの生成を抑えることで脱毛の進行を抑制します。

    *5. 参考文献
    *6. 参考文献
    U.S. FDA
    AVODART Highlights of Prescribing Information(label PDF)

    外用薬としてはミノキシジル*7が広く使用されており、毛包の血流を改善して発毛を促す効果が期待できます。

    *7. 参考文献
    MedlinePlus(U.S. National Library of Medicine)
    Minoxidil Topical: MedlinePlus Drug Information

    女性の場合は、フィナステリドやデュタステリドは妊娠への影響から基本的に使用できません。

    FAGA治療ではミノキシジルの外用が主軸となるほか、スピロノラクトン*8や各種成長因子を用いた治療法がクリニックによって提案されます。

    *8. 参考文献
    U.S. FDA
    ALDACTONE(spironolactone)Label(PDF)

    なお、AGA・FAGA治療は薬機法に基づく医療行為であり、必ず医師の診断のもとで行う必要があります。

    市販のサプリメントや育毛剤とは根本的にアプローチが異なるため、「何を試しても効果がなかった」という方は、一度クリニックで専門的な診断を受けてみる価値があります。

    ただし、AGA治療にはデメリットもあります。

    内服薬には性欲減退や肝機能への影響といった副作用のリスクがゼロではありません。

    また、治療効果が現れるまでに数か月かかることや、治療を中止すると再び脱毛が進行する可能性がある点も理解しておく必要があります。

    そのため、治療を始める前にクリニックでリスクとベネフィットについて十分に説明を受けることが大切です。

    AGAクリニックでの相談がおすすめな理由

    AGAクリニック(薄毛治療専門のクリニック)は、脱毛に特化した診療を行っているため、一般的な内科や外科では見落とされがちな視点からもアプローチできる点が大きなメリットです。

    例えば、AGAクリニックでは以下のような対応が受けられることが多いです。

    • マイクロスコープによる頭皮・毛髪の拡大診察
    • 血液検査によるホルモン値・栄養状態の確認
    • AGA・FAGAの進行度合いの客観的な評価
    • 内臓疾患が疑われる場合の適切な医療機関への紹介
    • 患者の性別・年齢・症状に合わせたオーダーメイドの治療プラン

    「抜け毛がひどいけど、どこに行けばいいのかわからない」という方にとって、AGAクリニックは最初の相談先として適しています。

    多くのクリニックが無料カウンセリングを実施しているため、まずは話を聞いてみるだけでも構いません。

    そのため、「最近、髪の毛がかなり抜ける気がする」と感じている方は、様子を見るよりも先に、一度AGAクリニックへ足を運んでみてください。

    原因がAGA・FAGAであった場合はもちろん、それ以外の原因が見つかった場合でも、適切な方向性を示してもらえるはずです。

    まとめ:髪の毛がかなり抜ける原因は一つとは限らない

    記事のポイントのまとめです。

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    エジエ 先生

    ここまで解説してきたように、髪の毛がかなり抜ける原因は実に多岐にわたります。

    そして重要なのは、原因が一つだけとは限らないという点です。

    例えば、AGAの素因を持つ男性が、仕事のストレスで自律神経が乱れ、さらに食生活の偏りから鉄や亜鉛が不足しているというように、複数の要因が重なって抜け毛が加速しているケースは珍しくありません。

    女性の場合も、FAGAに加えて甲状腺機能低下症やPCOSが関与しているというパターンが考えられます。

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    エジエ 先生

    これを理解した上で大切なのは、総合的に原因を探れる環境で相談することです。

    AGAクリニックの強みは、まさにこの「総合的なアプローチ」にあります。

    薄毛の原因を多角的に調べたうえで、最適な治療方針を立ててくれるため、回り道をせずに根本的な対策へたどり着きやすくなります。

    もしかしたら「たかが抜け毛」と思っている方もいるかもしれません。

    しかし、抜け毛は身体が発しているシグナル。

    内臓の不調やホルモンの乱れ、栄養不足といった身体全体の問題が、髪というわかりやすい形で表面に現れている可能性があります。

    だからこそ、髪の毛がかなり抜けると感じたら、できるだけ早く専門機関を受診し、原因をはっきりさせることが何よりも大切です。