
掻いたときに指に絡まる毛のほとんどは、ヘアサイクルの「休止期(テロゲン期)」にあり、すでに毛根との接合が弱くなった毛です。
テロゲン毛は成長期の毛と比べて少ない力で抜けるため、頭皮を掻く程度の刺激でも簡単に離脱します。
ただし、爪を強く立てて掻いたり頭皮に炎症が起きていたりする場合は、掻く行為そのものが抜け毛を悪化させることもあるため、慢性的に抜け毛が気になる場合はAGAクリニックへの相談を検討してください。
AGA・FAGAは進行性の病気です。
実は、気にしている今も進行しています。


正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

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- 掻いて抜ける毛のほとんどは、もともと抜ける準備が整っていた「休止期毛(テロゲン毛)」
- 頭皮に炎症がある場合や爪を立てて強く掻く場合は、掻く行為自体が抜け毛の悪化要因になることもある
- 慢性的なかゆみや抜け毛の増加は、AGA・FAGAの初期症状の可能性
- 気になったタイミングでAGAクリニックへ早めに相談することが、将来の髪を守る最善策
髪を掻くと抜ける毛の正体とヘアサイクルの仕組み
まず知っておきたいのが、人間の髪には「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれる生え変わりのサイクルがあるということです。

髪は永遠に伸び続けるわけではなく、一定の期間を経て自然に抜け落ち、また新しい毛が生えてくる仕組みになっています。
ヘアサイクルは大きく分けて4つのフェーズで構成されています。
ヘアサイクルを構成する4つのフェーズとは

ヘアサイクル*1は次の4つのフェーズで進行します。
- 成長期(アナゲン期):毛母細胞が活発に分裂し、髪が太く長く成長する期間です。頭髪の場合、およそ2〜8年続きます。頭髪全体のうち、常時約85〜90%がこのフェーズにあるとされています。
- 退行期(カタゲン期):成長が止まり、毛根が縮小していく移行期間です。約2〜3週間と非常に短い期間で、全体の約1%がここに該当します。
- 休止期(テロゲン期):毛根が完全に活動を停止し、毛が抜ける準備をしている段階です。約2〜4か月続き、全体の約9〜15%がこのフェーズにあるとされています。
- 脱毛期(エクソゲン期):休止期の終盤に新しい毛が下から押し上げることで、古い毛が自然に脱落するフェーズです。
つまり、健康な頭皮であっても全体の約1割前後の髪は「もうすぐ抜ける状態」にあるわけです。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
1日に抜ける髪の本数はどれくらいが正常なのか

健康な人であっても、1日に約50〜100本の髪が自然に抜け落ちています。
これはヘアサイクルの正常な流れの中で起こる現象であり、異常なことではありません。
人間の頭髪はおよそ10万本あり、それぞれの毛包が独立してサイクルを回しているため、一度に大量の髪が抜けることなく、少しずつ入れ替わっています。
ただし、日によって抜ける本数にはバラつきがあります。
例えば、シャンプーのときには1日分の抜け毛がまとめて落ちるので多く感じやすいですし、数日間髪を洗わなければ溜まった分が一度に出てきます。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
掻いたときに指に絡む毛の多くはテロゲン毛

ここで本題に入ります。
頭皮を掻いたときに指に絡まって抜ける毛は、多くの場合「テロゲン毛」、つまり休止期にあってすでに毛根からの栄養供給が止まっている毛です。

テロゲン毛は毛根との接合が非常に弱くなっているため、軽い物理的な力でも簡単に離脱します。
実際、テロゲン毛を引き抜くのに必要な力は、成長期の毛(アナゲン毛)と比べてかなり小さいことが研究でも示されています。
アナゲン毛の抜去には平均約63グラム重の力が必要なのに対し、テロゲン毛には約40グラム重と報告されており、テロゲン毛はずっと弱い力で抜けることがわかります。
参考:DETERMINATION OF THE EPILATION FORCE
もっと言えば、テロゲン毛は掻かなくても、ブラッシングや枕との摩擦など、日常のちょっとした刺激でも自然に落ちていきます。
掻いたときにたまたま手に付いただけ、というパターンがほとんどです。
ただし、ここで安心しきってしまうのは少し危険。
確かにテロゲン毛が指に絡まること自体は正常ですが、「抜ける量」や「頭皮の状態」によっては、別の問題が隠れている可能性があるからです。
抜けた毛の根元を見れば状態がわかる

自分の抜け毛がテロゲン毛かどうかを簡単に見分ける方法があります。
抜けた毛の根元に注目してみてください。
テロゲン毛の場合、根元に白っぽい小さな球状の塊(毛球)が付いています。
これは毛根が角化して固まったもので、「クラブヘア」と呼ばれる休止期特有の形態。

痛みを伴わずスルッと抜けていれば、まずテロゲン毛と考えてよいでしょう。
逆に、根元に透明なゼリー状の組織(内毛根鞘・外毛根鞘)が付着している場合は、成長途中のアナゲン毛が無理やり抜けた可能性があります。
これは通常の掻く動作で起こることは少ないですが、爪を立てて強く引っ掻いたり、毛を引っ張るようにして掻いたりした場合には発生し得ます。

このように、根元の形状を確認することで、自分の抜け毛が正常な範囲なのかどうかを、ある程度セルフチェックできます。
テロゲン毛が増える原因と男女それぞれの傾向

テロゲン毛の割合が正常値を超えて増加すると、「テロゲン・エフルビウム(休止期脱毛症)」と呼ばれる状態になります。
通常は全体の約9〜15%にとどまるテロゲン毛の割合が20%を超えると、目に見えて抜け毛が増えたと感じるようになります。

テロゲン・エフルビウムのきっかけとしては、主に次のようなものが報告されています。
- 強い精神的ストレスや身体的ストレス(手術、高熱、急激なダイエットなど)
- ホルモンバランスの変化(出産後、更年期、甲状腺機能異常など)
- 栄養不足(鉄分、亜鉛、たんぱく質、ビタミンDなどの欠乏)
- 一部の薬剤の副作用
男性の場合、テロゲン・エフルビウム単独で起こることもありますが、AGA*2(男性型脱毛症)と並行して進んでいるケースも少なくありません。
女性の場合は、出産後のホルモン変動による「産後脱毛」や、更年期に伴うエストロゲン低下が引き金となるパターンが目立ちます。

いずれにしても、抜け毛が急に増えたと感じたら、早い段階でAGAクリニックに相談するのが安心です。
掻く行為が直接的に髪を抜ける原因となるケース
ここまで「掻いたときに抜ける毛のほとんどはテロゲン毛」というお話をしてきました。
一方で、掻くこと自体が抜け毛を引き起こすケースも確かに存在します。
「掻く=必ず安全」ではない、という点もきちんと理解しておく必要があります。
頭皮に炎症がある場合は掻くことが悪化要因になる

頭皮に何らかの炎症が起きている状態で掻いてしまうと、毛包(毛穴の奥にある髪の製造工場)がダメージを受け、本来まだ抜けるはずではなかった成長期の毛まで脱落してしまう場合があります。
実際、頭皮の炎症と抜け毛には深い関わりがあることがわかっています。
AGA(男性型脱毛症)の生検研究では、約36〜88%の症例で毛包周囲にリンパ球浸潤(炎症の指標)が認められたと報告されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
これは、もともと炎症が存在する頭皮では毛根の接合力が弱まっていることを意味しています。
そこに掻くという物理的な刺激が加わると、ダメージが重なり、通常よりも多くの毛が抜けてしまうわけです。

なお、頭皮に赤みやフケ、かゆみが慢性的に続いている場合は、脂漏性皮膚炎やアレルギー性接触皮膚炎などの疾患が隠れている可能性があります。
こうした炎症性疾患は、放置すると慢性化してテロゲン・エフルビウムを誘発することがあるため、注意が必要です。
爪を立てて掻くと毛包を物理的に傷つける

掻き方そのものも重要。
指の腹でやさしく掻く程度であれば、毛包への直接的なダメージはほとんどありません。
しかし、爪を立ててガリガリと強く掻いてしまうと話は変わります。
鋭い爪先が頭皮の表面を傷つけるだけでなく、毛包の上部構造(漏斗部や峡部)に機械的な損傷を与える可能性があります。
もし爪で掻いた部分から出血したり、ジクジクとした浸出液が出たりするようであれば、かなり強い刺激が加わっている証拠。
こうした傷は細菌感染のリスクを高め、毛嚢炎(毛穴の感染症)に発展することもあります。
毛嚢炎が繰り返されると、毛包自体が破壊されて永久的な脱毛につながるケースもゼロではありません。
だからこそ、頭皮がかゆいときに「爪を立てて掻かない」ことが非常に大切。
かゆみを感じたら指の腹で軽く押さえるか、シャンプー時に丁寧に洗うことで対処するのが望ましいでしょう。
繰り返しの物理的刺激で起こる「牽引性脱毛症」の仕組み

掻くこととは少し異なりますが、繰り返しの物理的な引っ張りが脱毛を引き起こす疾患として「牽引性脱毛症(トラクション・アロペシア)」があります。
これはきつく結んだポニーテール、エクステンション、三つ編みなど、頭皮に持続的なテンションがかかるヘアスタイルが原因で起こります。

この牽引性脱毛症は、最初は可逆的(元に戻る)ですが、長期間にわたり同じ場所に負荷がかかり続けると毛包が瘢痕化し、永久的な脱毛になる場合もあります。
参考:Traction alopecia: the root of the problem
「掻く」という動作が牽引性脱毛症を直接引き起こすことは稀ですが、掻くときに髪を強く引っ張るようにして掻く癖がある人は、知らず知らずのうちに牽引の負荷を与えている可能性があります。
例えば、髪が長い方が髪の毛を巻き込むようにして頭皮を掻いたり、寝ている間に無意識で頭をゴシゴシと枕に擦り付けたりするケース。

こうした習慣が毎日続くと、少しずつ毛包に蓄積ダメージが加わっていく恐れがあります。
頭皮のかゆみと脱毛症の関係を示す研究データ

「頭皮がかゆい」と感じること自体が、実は脱毛症のサインになっている場合があることも知っておくべきポイントです。
317名の脱毛症患者を対象にした研究では、全体の32%が「頭皮が敏感である」と回答しており、特にテロゲン・エフルビウムの患者では、かゆみや灼熱感、痛みなどの頭皮症状の有病率が有意に高いことが報告されています。
参考:Sensitive scalp: An epidemiologic study in patients with hair loss

つまり、かゆみが先にあって掻いているのか、それとも脱毛が先にあってかゆみが出ているのか、鶏と卵のような関係になっていることがあるのです。
こう考えると、「掻いたから抜けた」と思っていたものが、実は「すでに脱毛が進行していてかゆみも出ていた」というパターンも十分にあり得ます。
慢性的なかゆみが続く場合は、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の初期症状かもしれません。
なるべく早めにAGAクリニックを受診して、原因を特定することをおすすめします。
掻くことと抜け毛の因果関係を見極めるポイント

結局のところ、「掻いたから抜けたのか」「もともと抜けるはずの毛だったのか」を自力で完璧に判別するのは難しいです。
ただ、以下のようなポイントを目安にすることはできます。
- 毛根に白い球状のクラブヘアがある → テロゲン毛の可能性が高く、自然脱毛の範囲内
- 毛根に透明な組織がべったり付いている → アナゲン毛が無理に抜けた可能性
- 1日トータルで150本以上抜けている感覚がある → テロゲン・エフルビウムやAGA/FAGAの初期を疑う
- 特定の場所だけ集中して抜ける → 牽引性脱毛症やAGA/FAGAのパターン脱毛の可能性
- 掻いた部分に赤みや痛みがある → 頭皮の炎症が抜け毛を助長している可能性
少なくとも、掻いたときの抜け毛だけで「薄毛が始まった」と判断するのは早計。
しかし、複数のサインが重なる場合は、やはり専門的な判断が必要になります。
髪を掻くと抜ける不安を感じたときに知っておきたいこと
ここからは、掻いたときの抜け毛に不安を感じたとき、具体的にどう考え、どう行動すればよいのかについて解説していきます。
自然脱毛と異常脱毛のボーダーラインとは

まず、自然脱毛と異常脱毛の境界をもう少し具体的に押さえておきましょう。
健康な人の頭髪は約10万本あり、1日50〜100本の自然脱毛は正常範囲。
テロゲン・エフルビウムでは、テロゲン毛の割合が通常の約9〜15%から20〜30%以上に跳ね上がり、1日あたり200〜300本以上の抜け毛が出ることもあります。
参考:Telogen Effluvium: A Review of the Literature
実際のところ、毎日正確に抜け毛を数えるのは現実的ではありません。

それよりも、以下のような「変化」に注目するほうが実用的です。
- シャンプー時の排水溝に溜まる毛の量が明らかに増えた
- 枕に付着する毛の量が以前より増えた
- ドライヤー後に床に落ちる毛の量が目に見えて増えた
- 髪の分け目が広がってきた、あるいは地肌が透けて見えるようになった

こうした「以前と比べた変化」があるかどうかが、異常脱毛を疑う大きな手がかりになります。
AGA・FAGAの初期症状として見逃しやすいサイン

男性のAGA(男性型脱毛症)と女性のFAGA(女性型脱毛症)は、いずれも進行性の脱毛症。

放置するとヘアサイクルの成長期がどんどん短縮し、毛が十分に太く育つ前に抜けてしまうようになります。
AGAは日本人男性にも広く見られ、海外の研究では男性の約50%が50歳までにAGAを発症するとされています。
女性のFAGAについても、閉経後の女性では約49%に認められるという報告があります。
AGAの初期症状として見逃しやすいのは、以下のようなサインです。
- 生え際やこめかみ付近の髪が産毛のように細く短くなってきた
- 頭頂部の地肌が以前より透けて見える
- 髪のハリやコシがなくなり、ボリュームが出にくくなった
- 以前より髪型が決まりにくくなった
FAGAの場合は男性のように生え際が後退するパターンは少なく、分け目を中心に全体的にボリュームが減っていくのが特徴です。
こうした変化は非常にゆるやかに進むため、気づいたときにはかなり進行していた、というケースが珍しくありません。
男性のAGAで知っておくべきメカニズム

AGAの発症メカニズムには、DHT(ジヒドロテストステロン*3)というホルモンが深く関わっています。
テストステロン(男性ホルモン)が頭皮にある5αリダクターゼ*4という酵素によってDHTに変換されると、毛包のアンドロゲン受容体に結合し、成長期を短縮させる信号を出します。
これにより、太く長い毛に育つ前に退行期・休止期に移行してしまい、軟毛化(毛が細く短くなる現象)が進行するのです。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss

このメカニズムは遺伝的な要素が大きく、5αリダクターゼの活性度やアンドロゲン受容体の感受性は、個人差が非常に大きいです。
そのため、同じ年齢でも薄毛が進行する人としない人がいるわけです。

もし家族に薄毛の方がいる場合、遺伝的にAGAを発症しやすい体質を受け継いでいる可能性があります。
特に父親にAGA歴がある男性は、有意に発症リスクが高いことが報告されています。
女性のFAGAで知っておくべきメカニズム

女性の場合も、DHTが関与するメカニズムは基本的に同じです。
ただし、女性はエストロゲン(女性ホルモン)による保護作用が働いているため、男性のような顕著な生え際後退は起こりにくいとされています。
しかし、加齢や閉経に伴いエストロゲンが減少すると、相対的にアンドロゲンの影響力が強まります。
エストロゲンとテストステロンの比率(E/T比)の低下がFAGAに関与していることを示唆する研究もあります。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss

また、女性特有の原因として、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)によるアンドロゲン過剰や、産後のホルモン急変動も挙げられます。
女性の薄毛は「年齢のせいだから仕方ない」と考えがちですが、FAGAは適切な治療で進行を食い止められる可能性がある脱毛症。
分け目の広がりやボリュームの減少を感じたら、放置せずに専門のAGAクリニックへ相談してみてください。
頭皮のかゆみを引き起こす代表的な原因

掻いて毛が抜ける問題を考えるうえで、「そもそもなぜ頭皮がかゆくなるのか」を理解しておくことも大切です。
頭皮のかゆみの原因は多岐にわたりますが、代表的なものを挙げると以下の通りです。
- 脂漏性皮膚炎:皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖が原因で起こる炎症性疾患です。フケ、赤み、かゆみが主な症状で、頭皮の皮膚疾患としては非常に頻度が高いです。
- 乾燥:秋冬の空気の乾燥や、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用によって頭皮のバリア機能が低下し、かゆみが発生します。
- 接触皮膚炎:ヘアカラー剤、パーマ液、スタイリング剤などに含まれる化学物質に対するアレルギー反応です。特にヘアカラーに含まれるPPD(パラフェニレンジアミン)は代表的なアレルゲンとして知られています。
- AGA/FAGAに伴うかゆみ:AGAの患者では頭皮のかゆみを訴えるケースが少なくありません。毛包周囲の慢性的な炎症が関与しているとされています。
- ストレスや自律神経の乱れ:精神的なストレスが頭皮の血流や免疫機能に影響を与え、かゆみを誘発する場合があります。
参考:Scalp Itch: A Systematic Review
このように、かゆみにはさまざまな原因があり、原因によって対処法も異なります。
「ただかゆいだけ」と軽視していると、背後にある疾患を見逃してしまう恐れがあります。
ストレスと抜け毛の科学的な関連性

「ストレスで髪が抜ける」という話はよく聞きますが、これは医学的にも裏付けのある現象です。
強いストレスを受けた女性は、そうでない女性と比べて髪が抜けるリスクが約11倍高いという報告もあります。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
ストレスが髪に影響を与えるメカニズムとしては、主にコルチゾール(ストレスホルモン)の上昇が挙げられます。
コルチゾールは毛包周囲のプロテオグリカン(毛包の正常な機能を維持するために必要な物質)の合成を阻害し、分解を促進することが示されています。
これにより、成長期が短縮されて休止期への移行が加速します。
また、ストレスはサブスタンスP(神経ペプチドの一種)の放出を通じて毛包周囲に炎症を引き起こし、マスト細胞の活性化を促すことも動物実験で確認されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
ちなみに、ストレスによる抜け毛(テロゲン・エフルビウム)は、ストレスを受けてから約2〜4か月後に発症することが一般的。
そのため、「最近急に抜け毛が増えた」と感じたら、2〜4か月前の生活を振り返ってみると原因が見えてくる場合もあります。
栄養不足と抜け毛の関係も見逃せない

ストレスと並んで見落とされがちなのが、栄養不足と抜け毛の関係です。
毛母細胞は体の中でも特に分裂速度が速い細胞の一つであり、十分な栄養供給がなければ正常なヘアサイクルを維持できません。
特に注目すべき栄養素として、鉄分、亜鉛、ビタミンD、たんぱく質(必須アミノ酸)があります。
312名の脱毛症患者と30名の健常者を対象にした研究では、脱毛症患者群は健常者群と比べて血清亜鉛値が有意に低かったことが報告されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
また、ビタミンDの受容体(VDR)は毛包のケラチノサイトや毛乳頭細胞に発現しており、正常なヘアサイクルの進行に不可欠。

AGAの男性30名を対象とした研究では、健常者と比較してビタミンD値が有意に低いことが確認されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
急激なダイエットをしている方や、偏食気味の方は、知らないうちに栄養不足に陥り、テロゲン・エフルビウムを引き起こしている可能性があります。
掻いたときに毛が抜けることよりも、こうした根本的な要因のほうがよほど深刻です。
掻いて抜ける毛が気になったらAGAクリニックへ早めに相談する

ここまで読んで、「自分の抜け毛は自然脱毛の範囲内なのか、それとも何か問題があるのか」と判断がつかない方もいるかもしれません。
むしろ、判断がつかないのが普通。
自分で鏡を見たり、抜け毛の本数を数えたりしても、正確な診断はできません。
だからこそ、少しでも気になったらAGAクリニックへ相談に行くことをおすすめします。
AGA・FAGAと診断された場合には、フィナステリド*5やデュタステリド*6(男性向け内服薬)、ミノキシジル*7(男女とも使用可能な外用薬)といった、医学的根拠のある治療法を提案してもらえます。
もちろん、すべての方に薬物治療が必要なわけではありません。

検査の結果「現時点で治療の必要はない」と判断される場合もありますし、生活習慣の改善で対応できるケースもあります。
ただし、AGA・FAGAは進行性の脱毛症。
「もう少し様子を見よう」と先延ばしにしている間にも、毛包のミニチュア化(萎縮)は進んでいきます。
毛包が完全に萎縮してしまうと、治療の効果が出にくくなるため、早期対応が極めて重要です。
「掻いて抜けた毛が気になる」という些細なきっかけであっても、それがAGAクリニックを訪れる良い機会になることは十分あり得ます。
相談だけでも構いませんので、不安を一人で抱え続けるよりも、専門家に話を聞いてみてください。
まとめ:髪を掻いて抜ける本数ごとの目安と受診を考えるタイミング
記事のポイントのまとめです。

最後に、掻いて抜ける本数の目安と、受診を検討するタイミングをまとめておきます。
- 掻いて数本抜ける程度:ほぼ正常です。テロゲン毛が自然に離脱しただけと考えられます。根元に白い球状の毛球があれば、特に心配はありません。
- 掻くたびに10本前後抜ける:やや多い印象です。頭皮に炎症がないか、最近強いストレスを受けていないか、振り返ってみてください。続くようであれば相談をおすすめします。
- 掻くと束になって抜ける、または1日トータルで150本以上抜けている感覚がある:テロゲン・エフルビウムやAGA/FAGAの可能性があります。なるべく早くAGAクリニックを受診してください。
- 特定の部位だけ集中して抜ける、または地肌が見えるほど薄くなっている:進行性の脱毛症が疑われます。放置せず、速やかにAGAクリニックを受診することをおすすめします。
掻いて毛が抜けること自体は、多くの場合心配いりません。
しかし、量や頻度、頭皮の状態に異変を感じたら、それは体からのサインです。
これまでの内容をまとめると、掻いて抜ける毛の大部分は「もともと抜ける予定だったテロゲン毛」であり、掻いたことが直接的な原因ではないケースがほとんどです。
一方で、頭皮に炎症がある場合や、強く爪を立てて掻いている場合には、掻く行為が抜け毛を悪化させる要因となり得ます。
そして何より大切なのは、掻いて抜けることへの不安を放置しないことです。
その不安は、AGA・FAGAの早期発見につながる貴重なサインかもしれません。
男性も女性も、気になり始めたタイミングでAGAクリニックに一度足を運んでみてください。



































































































































































































