
傷みによって途中で切れる「切れ毛」だけであれば、毛根は無事なため新しい髪は再び生えてきます。
ただし、ヘアダメージの原因となっている施術や生活習慣が頭皮に慢性的な炎症を引き起こしたり、精神的ストレスの要因となったりすると、ヘアサイクルが乱れて本来の抜け毛(毛根からの脱毛)が増加する可能性があります。
さらに、ダメージが気になって自己判断で「傷みのせい」と片付けてしまうと、実はAGA・FAGAが進行していたという事例もあるため、抜け毛の量が増えたと感じた場合は早めにAGAクリニックで相談することが大切です。
あなたの抜け毛、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の可能性があります。


その場合、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
「自分の抜け毛が正常なのか気になる」という方は、まず専門の医師に相談してみてください。
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- 髪の「切れ毛」と「毛根からの抜け毛」はまったく別の現象
- ヘアダメージの蓄積は頭皮環境やストレスを通じて将来的な薄毛リスクを高める可能性あり
- AGA・FAGAは男女問わず若年層から発症し、進行性のため早期発見が重要
- 抜け毛が気になったら自己判断せずAGAクリニックへの早めの相談を
髪の毛が傷みすぎて抜ける原因
髪が傷んで「途中からプチッと切れる」現象と、「根元から抜け落ちる」現象はまったくの別物。
ここを混同してしまうと、必要な対処を見誤ってしまう可能性があります。
ここでは、髪のダメージがどのように蓄積し、切れ毛や抜け毛につながるのかを段階的に見ていきましょう。
傷みで起こる「切れ毛」と「抜け毛」の違い

切れ毛とは、髪の毛が毛幹(毛根より上の部分)で物理的にちぎれてしまう現象。
ヘアカラーやブリーチ、パーマ、ヘアアイロンなどの施術を繰り返すと、髪の表面を覆っているキューティクル(毛小皮)が剥がれ落ちます。
キューティクルが失われた髪は、内部のコルテックス(皮質)がむき出しになり、タンパク質や水分がどんどん流出していきます。
こうして弱くなった髪は、ブラッシングやドライヤーの風圧といったわずかな外力でも簡単に折れてしまいます。

これが切れ毛の正体です。
一方、「抜け毛」は毛根ごと頭皮から離脱する現象。
抜けた髪を観察して、根元に白い半透明の塊(毛根鞘)がついていれば、それは毛根から抜けた証拠。
逆に、根元がなく途中から断面がギザギザになっていれば、切れ毛だと判断できます。
実際のところ、ヘアダメージだけが原因で毛根から髪が抜けるケースはそこまで多くありません。
ただし、後述するように、継続的なダメージが頭皮環境に影響を与え、結果として抜け毛を加速させる可能性はあります。
キューティクルの損傷と内部構造の崩壊

髪の毛は外側からキューティクル、コルテックス、メデュラという3層構造で成り立っています。
キューティクルはうろこ状に重なり合い、髪内部の水分やタンパク質を守るバリアの役割を果たしています。
ブリーチやカラーリングに使われるアルカリ剤や過酸化水素は、このキューティクルを強制的に開き、内部のメラニン色素を分解します。
施術自体は髪色を変えるという目的を果たしますが、その代償としてキューティクルが損傷・剥離し、コルテックス内のケラチンタンパク質が変性してしまいます。
ある研究では、ブリーチを複数回繰り返した毛髪を走査型電子顕微鏡で観察したところ、キューティクル層の著しい剥離と、コルテックス内部の空洞化が確認されたと報告されています。
こうした内部構造の崩壊は不可逆的であり、一度壊れた部分をもとに戻すことはできません。
つまり、ダメージを受けた髪そのものを修復するという発想ではなく、「これ以上ダメージを蓄積させない」ことと「新しく生えてくる髪を健康に保つ」ことが重要になります。
熱ダメージがもたらす深刻な変化

ヘアアイロンやコテによる熱のダメージも、髪の構造を大きく変えてしまう要因のひとつです。
髪の主成分であるケラチンタンパク質は、熱に対してある程度の耐性を持っています。
しかし、一定の温度を超えるとタンパク質の変性が起こり、元に戻すことはできなくなります。
2011年に発表された研究によると、140℃以下の温度では毛髪構造への変化は比較的軽微で可逆的であったのに対し、140℃を超えると構造的な変性が深刻かつ不可逆的になることが示されました。
キューティクルの折りたたみ変形や、コルテックス内部のケラチン結合の断裂が確認されています。
参考:Effects of heat treatment on hair structure
市販のヘアアイロンやコテの多くは、設定温度が160℃〜230℃程度。
つまり、日常的に使用している温度帯はすでに不可逆的なダメージが生じるラインを超えているということになります。
もちろん、1回の使用ですぐに切れ毛が大量発生するわけではありません。
しかし、毎日のように高温のアイロンを使い続けていると、キューティクルの剥離とコルテックスの弱体化が蓄積し、ある日突然まとまった量の切れ毛が発生する、ということが実際に起こり得ます。
カラーやブリーチが繰り返されるとどうなるのか

ヘアカラーのなかでもブリーチ(脱色)は、もっとも髪へのダメージが大きい施術のひとつです。

ブリーチ剤は毛髪内部のメラニン色素を酸化分解するために、強いアルカリ性の薬剤と過酸化水素を組み合わせて使用します。
この過程でキューティクルが大きく開き、コルテックスの内部構造まで侵食されます。
とくにダブルカラー(ブリーチ後にカラーを重ねる施術)やハイトーンカラーを繰り返す方は、髪のタンパク質が著しく減少し、髪の弾力性・引っ張り強度が大幅に低下します。
ある研究では、化学的なストレートニング処理が毛幹と頭皮の両方に副作用をもたらし、頭皮の炎症、毛幹の損傷、さらには脱毛にまでつながり得ることが報告されています。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
ここで注意しておきたいのは、カラーやブリーチで直接「毛根」が死ぬわけではないという点。
薬剤が頭皮に付着して炎症を起こし、それが長期間続いた場合に毛根環境が悪化する可能性はありますが、通常の施術で毛根自体が壊れることはまれです。

ただし、切れ毛が増えて見た目のボリュームが著しく減ると、「髪が薄くなった」と感じやすくなります。
実際には毛根から抜けたのではなく、途中で切れているだけという場合もあるため、自己判断で「薄毛だ」と決めつけてしまうのは早計です。
頭皮環境への間接的な影響

「髪の傷みは毛根には関係ない」と完全に言い切ることもできません。
なぜならば、ヘアダメージの原因となる施術や習慣は、間接的に頭皮環境にも負荷をかけるからです。

例えば、カラー剤やブリーチ剤が頭皮に付着すると、皮膚に化学的な刺激が加わり、炎症を引き起こす場合があります。
繰り返しの施術で慢性的に頭皮が刺激を受けると、毛包(毛根を包む組織)周辺に炎症細胞が集まり、毛髪の成長に悪影響を及ぼすことが研究で示されています。
また、きつく結んだポニーテールやエクステンションの装着は、物理的な牽引力(引っ張る力)を毛根にかけ続けます。

この状態が長期間続くと、「牽引性脱毛症」と呼ばれる脱毛を発症することがあります。
あるレビュー論文では、アフリカ系女性の約3分の1に牽引性脱毛症がみられると報告されており、これは習慣的な髪型(タイトブレイド、エクステンションなど)に起因するとされています。
参考:Traction alopecia: the root of the problem

こう考えると、髪のダメージが直接毛根を壊すわけではなくても、ダメージの「原因」となっている行為が頭皮に影響を与え、巡り巡って抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があるということです。
ヘアサイクル(毛周期)の基礎知識

抜け毛について理解するうえで欠かせないのが、ヘアサイクル*1(毛周期)の知識です。

人間の髪の毛は、1本1本が独立して成長と休止を繰り返しています。
このサイクルは大きく4つの段階に分けられます。
- 成長期(アナゲン期):髪が活発に伸びる期間。頭髪の場合、2〜8年程度続く
- 退行期(カタゲン期):成長が止まり、毛根が縮小する期間。約2週間
- 休止期(テロゲン期):毛根が完全に活動を停止し、髪が自然に抜け落ちる準備をする期間。約2〜3ヶ月
- 脱毛期(エクソゲン期):古い髪が抜け落ち、新しい髪の成長が始まる段階
健康な頭皮では、約10万本の毛髪のうち約85〜90%が成長期、約9〜15%が休止期にあるとされています。
1日あたり100〜150本程度の休止期毛が抜けるのは正常な範囲です。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
つまり、ある程度の量の髪が毎日抜けること自体は、ヘアサイクルの一環であり、心配する必要はありません。

しかし、1日あたり150本を明らかに超えるような量が続く場合は、何らかの異常が起きている可能性があります。
なお、抜け毛の本数だけで判断するのは難しいため、「枕についている毛の量がいつもより多い」「シャンプー時に排水口にたまる毛が明らかに増えた」「分け目が以前より広がっている」といった主観的な変化にも注目してみてください。
傷みによる抜け毛は将来の薄毛に影響するのか
ここまで読んで、「じゃあ傷みで切れてるだけなら、将来的にも問題はないの?」と思った方もいるでしょう。
結論から言えば、単純な切れ毛だけなら、毛根自体は生きているため新しい髪は生えてきます。
しかし、話はそこまで単純ではありません。

ここからは、ダメージによる抜け毛・切れ毛が将来の髪にどんな影響を及ぼし得るのかを、もう少し深く掘り下げていきます。
切れ毛だけなら毛根は無事なのか

切れ毛の場合、髪の毛は毛幹の途中で断裂しているだけで、毛根(毛球部)には直接的なダメージが及んでいません。

そのため、毛根が正常に機能している限り、新しい髪はまた生えてきます。
しかし、切れ毛が多い状態を放置すると、見た目上の髪のボリュームが大幅に減ります。
髪の長さが不揃いになり、アホ毛が増え、全体的にスカスカに見えてしまうのです。

もっと言えば、切れ毛の多さ自体が精神的なストレスになることがあります。
後で詳しく触れますが、ストレスはヘアサイクルに影響を与え、本来の抜け毛を増加させる「休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)」の引き金になり得ます。
休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)との関連


休止期脱毛症は、何らかの身体的・精神的ストレスをきっかけに、成長期にあった毛髪が一斉に休止期へ移行し、その2〜3ヶ月後に大量の抜け毛が発生する状態です。
ストレスの原因としては、高熱を伴う病気、大きな手術、出産、急激なダイエット、強い精神的ショックなどが知られています。
また、頭皮への慢性的な刺激やアレルギー反応も誘因になる場合があります。
ある研究では、高ストレスを感じている女性はそうでない女性に比べて、脱毛を経験するリスクが11倍も高いという結果が出ています。
Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
休止期脱毛症は一般的に一過性であり、原因が取り除かれれば数ヶ月〜半年程度で回復に向かいます。
ただし、原因が慢性的に続く場合(継続的なストレスや栄養不足など)は、慢性休止期脱毛症に移行する可能性もあります。
ここで重要なのは、「傷みで髪がボロボロになっているストレス」「見た目が変わってしまった不安」が、休止期脱毛症を引き起こすトリガーになりかねないということです。
ダメージそのものが直接抜け毛を引き起こすのではなく、ダメージに伴う心理的・身体的ストレスが巡り巡って抜け毛を増やしてしまうという、やや回りくどいメカニズムが存在します。
ダメージヘアの裏に隠れるAGA・FAGAの可能性

もう一つ見過ごしてはいけない点があります。
それは、「傷みによる抜け毛」だと自己判断していたものが、実はAGA*2(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の初期症状だったというケースです。
AGA・FAGAは、遺伝的要因とホルモンの働きによって進行する脱毛症。
男性の場合は前頭部や頭頂部から薄くなりやすく、女性の場合は頭頂部を中心に全体的にボリュームが減るパターンが多いとされています。
ある研究では、男性の約50%が50歳までにAGAを発症するとされています。

女性についても、50歳までに約40%がFPHL(女性型脱毛症)の影響を受けるという報告があります。
参考:Demographics of women with female pattern hair loss and the effectiveness of spironolactone therapy

これだけの割合で起こる症状でありながら、初期段階では本人が気づきにくいのがAGA・FAGAの厄介なところです。
とくに普段からカラーやパーマで髪にダメージを与えている方は、「この抜け毛はダメージのせいだろう」と考えてしまい、AGA・FAGAの進行を見逃してしまうことがあります。

だからこそ、抜け毛が気になり始めたら、「ダメージだけが原因」と自己判断せずに、AGAクリニックで一度相談してみることをおすすめします。
AGA・FAGAは進行性の症状であるため、早期に専門家の診断を受けることが、将来の髪を守る上で非常に重要になります。
栄養不足とヘアダメージの複合リスク

髪のダメージに悩んでいる方のなかには、無理なダイエットや偏った食生活を送っているケースも見受けられます。
髪の毛は主にケラチンというタンパク質で構成されているため、タンパク質やアミノ酸の摂取が不足すると、新しく生えてくる髪の強度や太さに影響が出ます。
ある研究では、脱毛症を持つ患者100名を対象に必須アミノ酸と非必須アミノ酸の欠乏状況を調べたところ、AGA患者の90%以上にヒスチジンの欠乏が、休止期脱毛症患者の98.2%にロイシンの欠乏がみられたと報告されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
また、鉄分や亜鉛、ビタミンDといったミネラル・ビタミンの不足も、毛髪の成長期を短縮させ、休止期への移行を早める要因となることが報告されています。
このように考えると、ヘアダメージと栄養不足が重なった状態は、単体の場合よりもはるかにリスクが高いと言えます。
傷んだ髪に加えて、栄養不足で新しく生える髪も弱々しいとなれば、薄毛が進行するスピードは加速してしまいます。
ヘアダメージの蓄積で起こる「見た目の薄毛」

実際に毛根から髪が抜けていなくても、ヘアダメージの蓄積によって「見た目が薄くなった」と感じることは十分にあり得ます。
切れ毛で髪が短くなった部分は、周囲の長い髪のなかで浮き上がり、いわゆる「アホ毛」として目立ちます。
さらに、キューティクルが失われた髪はツヤがなくなり、パサパサとした質感になるため、同じ本数でもボリューム感が大幅にダウンして見えます。
逆に言えば、ダメージをケアして新しい健康な髪が育っていけば、見た目の改善は十分に期待できます。
ただし、前述の通り、AGA・FAGAが併発している場合はダメージケアだけでは改善しません。
ホルモンバランスの乱れが与える影響

男性でも女性でも、ホルモンバランスの変化は髪に大きく影響します。
男性の場合、テストステロン*3が5αリダクターゼ*4という酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、DHTが毛包のアンドロゲン受容体に結合すると、成長期が短縮され、やがて毛が細く短いまま抜けるようになります。
これがAGAのメカニズムです。
女性の場合は、閉経に伴うエストロゲンの減少がFAGAに関与しているとされています。
エストロゲンには毛髪の成長期を延長させる効果があるとされており、閉経によってエストロゲンが減少すると、相対的にアンドロゲンの影響が強まって薄毛が進行する可能性があります。
ある研究では、トルコの皮膚科外来を受診した954名の患者を対象にAGAの頻度を調べたところ、男性の67.1%、女性の23.9%にAGAが認められたと報告されています。
また、閉経後の女性ではAGAの有病率が49.16%に達し、閉経前の女性(16.62%)と比較して有意に高い結果でした。

これが意味しているのは、年齢やホルモンの変化によって、誰もが薄毛になる可能性を持っているということです。
とくに「最近、急に髪が細くなった」「ハリやコシがなくなった」と感じる場合は、単なるダメージではなくホルモンに起因した変化かもしれません。
「自然な抜け毛」の範囲を知る

あなたは毎日、どのくらいの本数が抜けているか意識したことはあるでしょうか。
前述の通り、正常なヘアサイクルのもとでは1日あたり100〜150本の抜け毛は自然な現象。
シャンプー時には普段よりやや多い量が一度に抜けるため、排水口に溜まった毛を見て驚くこともあるかもしれませんが、それだけで「異常」とは限りません。
しかし、以下のような状況が続く場合は、自然な範囲を超えている可能性があります。
- 枕に付着する毛の量が以前の倍以上に感じる
- ブラッシングのたびにブラシにごっそり毛がつく
- 分け目が明らかに広がってきた
- 生え際や頭頂部の地肌が以前より透けて見える
- 髪を束ねたときの束の太さが以前より細くなった

このような変化に心当たりがある場合、傷みによる切れ毛だけでは説明がつかないケースも多いです。
ここから先は自己判断が難しくなる領域であるため、専門のクリニックへの相談を検討してほしいと思います。
男性と女性で異なる注意すべきサイン


薄毛や脱毛が進行するパターンは、男性と女性で異なります。
それぞれ特有のサインを知っておくと、早期発見につながります。
男性の場合は、こめかみ付近(前頭側頭部)からの後退、いわゆる「M字」の進行や、頭頂部のつむじ周辺からの薄毛が典型的。
最初は生え際がわずかに後退する程度で気づきにくいですが、放置すると頭頂部と前頭部の薄毛がつながり、側頭部と後頭部にのみ髪が残るパターンへと進行します。
女性の場合は、分け目を中心とした全体的なボリュームの低下が特徴。
男性のようにはっきりとした後退ラインができることは少なく、なんとなく「ペタンとした印象」になるため自覚しにくい傾向があります。
いずれにしても、「ダメージのせいだろう」と自分で結論づけてしまうと、AGA・FAGAの進行を見逃す原因になります。
とくにAGA・FAGAは進行性であり、治療開始が遅れるほど回復が難しくなります。
髪質の変化は「年齢」だけが原因ではない

「歳を取ったから髪が細くなっただけ」と考える方も少なくありません。
確かに加齢によって成長期の長さは短くなり、毛髪の太さや密度は自然と低下していきます。
しかし、加齢による変化は通常ゆるやかに進みます。
もし比較的短期間(数ヶ月〜1年程度)で明らかに髪質が変わったと感じるのであれば、年齢以外の要因が関与している可能性が高いでしょう。
主に考えられる要因としては、ホルモンバランスの変化、栄養状態の悪化、ストレスの増大、そしてAGA・FAGAの発症。
これらは年齢に関係なく起こり得るため、20代や30代でも油断はできません。
実際、ある研究報告では、17〜29歳の男性のうち43.2%にすでにAGAが認められたとされています。
このことからも、「まだ若いから大丈夫」という認識は必ずしも正しくないと言えます。
髪の毛が傷みで抜けるときに確認したいポイントと専門家への相談

ここまでの内容をふまえると、髪の傷みによる切れ毛と、AGAやFAGAによる脱毛は似ているようでまったく異なるものだということがおわかりいただけたかと思います。
この章では、「今の自分の状態がどちらに当てはまるのか」を見極めるための具体的なポイントと、専門家に相談すべきタイミングについてお伝えしていきます。
抜けた毛の「根元」を確認する方法

自宅でもっとも簡単にできるチェック方法は、抜けた毛の根元を観察することです。
正常なヘアサイクルで抜けた髪には、根元に白い膨らみ(棍棒毛、クラブヘアとも呼ばれる)がついています。
これは毛根が休止期を経て自然に脱落した証拠であり、それ自体は異常ではありません。
一方、根元がなく、断面がギザギザしている場合は切れ毛。

前述の通り、これは毛幹の途中で物理的に断裂した状態であり、毛根は無事と推測できます。
注意が必要なのは、根元に白い膨らみがあるのに、毛自体が以前より細く短いケース。
これは毛髪の成長期が短縮されている兆候であり、AGA・FAGAの初期サインである可能性があります。
抜け毛の量がいつから増えたかを振り返る

抜け毛の原因を探るうえで重要なのが、「いつから増え始めたか」という時期の特定です。
もしブリーチやハイトーンカラーの施術を受けた直後から切れ毛が増えたなら、ダメージによる可能性が高いでしょう。
また、出産後や大きなストレスイベントの2〜3ヶ月後に急激に抜け毛が増えた場合は、休止期脱毛症が考えられます。
しかし、特定のイベントとは関係なく、じわじわと数ヶ月〜数年にわたって抜け毛が増えている場合は、AGA・FAGAの進行を疑う必要があります。
AGA・FAGAは突然ごっそり抜けるというよりも、少しずつ成長期が短縮され、毛が細くなり、最終的にうぶ毛のようになっていく進行性の脱毛症です。
頭皮の状態を自分でチェックするポイント

頭皮の状態は、髪の健康を大きく左右します。
以下のような状態がないか、自分でチェックしてみてください。
- 頭皮が赤くなっている、または炎症がある
- かゆみやフケが増えた
- 頭皮がベタつく、またはカサカサに乾燥している
- 頭皮を押すと痛みがある
- 以前はなかったニキビのようなできものがある
これらの症状がある場合、頭皮環境の悪化が抜け毛を助長している可能性があります。
カラーやブリーチの薬剤が頭皮に付着したことによる接触皮膚炎や、シャンプーの洗い残し、過度な洗髪による皮脂の取りすぎなど、原因はさまざまです。
ちなみに、頭皮が健康な状態でも毛穴から皮脂が分泌されるのは正常。

過剰に心配して1日に何度もシャンプーをすると、逆に頭皮のバリア機能が壊れてトラブルにつながります。
ダメージケアだけでは解決しないケース

トリートメントやヘアマスクでダメージを「補修」している方は多いと思います。
もちろん、これらのケアは髪の手触りを改善し、見た目のツヤを取り戻す効果があります。
ただし、ここまでの解説でお伝えしてきた通り、一度損傷した毛髪の内部構造は元には戻りません。
トリートメントは表面をコーティングすることで一時的に手触りを改善するものであり、毛髪を「治す」わけではないのです。
そして、もしダメージとは別にAGA・FAGAが進行している場合、いくらトリートメントを使っても抜け毛は止まりません。
なぜなら、AGA・FAGAは毛包レベルで起こっている変化であり、毛幹の表面をコーティングしても根本的な原因には届かないからです。
AGAクリニックへ相談するメリット

「まだそこまで深刻じゃないし…」と思うかもしれません。
しかし、AGA・FAGAにおいては「早めの相談」がもっとも重要です。
AGAクリニックでは、マイクロスコープによる頭皮・毛髪の詳細な観察や、必要に応じた血液検査(ホルモン値、栄養状態の確認)などを通じて、現在の状態を客観的に把握できます。
とくに重要なのは、「傷みによる切れ毛なのか、AGA・FAGAによる脱毛なのか」を専門家が明確に判別してくれる点。
自己判断では難しいこの区別が、将来の髪を守るための第一歩になります。
AGA治療としては、男性の場合、DHTの産生を抑えるフィナステリド*5やデュタステリド*6の内服、毛髪の成長を促すミノキシジル*7の外用・内服などが代表的。
女性の場合は、ミノキシジルの外用やスピロノラクトン*8の内服が検討されることがあります。
ある大規模研究では、フィナステリドの内服によって1553名の男性型脱毛症患者のうち99%で脱毛の進行が抑制または改善したと報告されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss

もちろん、すべての治療に副作用のリスクはあります。
フィナステリドの場合はまれに性機能への影響が報告されていますし、ミノキシジルでは初期脱毛や頭皮のかゆみが生じることがあります。
こうしたメリットとデメリットを踏まえたうえで、医師と相談しながら自分に合った方法を選ぶことが大切です。
「様子見」がリスクになる理由

繰り返しますが、AGA・FAGAは進行性の脱毛症。
「もう少し様子を見てから…」と先延ばしにすればするほど、毛包の萎縮(ミニチュア化)が進行し、治療を始めても改善が見込めなくなるリスクが高まります。
毛包が完全に萎縮して閉じてしまうと、もうその毛穴からは髪が生えてきません。
つまり、治療可能な「タイムリミット」が存在するということです。
そのため、もし「ダメージかもしれないけど、最近なんとなく薄くなった気がする」と少しでも感じたら、まずはAGAクリニックの無料カウンセリングなどを利用して専門家に相談してみてください。
ダメージが原因だとわかればそれはそれで安心材料になりますし、もしAGA・FAGAの傾向があるとわかれば、早い段階で適切な対策を講じることができます。
まとめ:髪の毛の傷みで抜けるときに知っておきたい注意点
記事のポイントのまとめです。

まず、現在の抜け毛が「切れ毛」なのか「毛根からの脱毛」なのかを、根元を確認して区別してください。
切れ毛が中心であれば、ヘアダメージへの対策として施術の頻度を見直したり、熱を加えるスタイリングの温度を下げたりすることで改善が期待できます。
一方、毛根から抜けている毛が多い場合や、毛が以前より細く短くなっている場合は、ダメージ以外の原因が関与している可能性が高いため、できるだけ早くAGAクリニックに相談してください。
また、以下の習慣もヘアダメージの蓄積を減らすうえで有効です。
- ヘアアイロンやコテの温度は140℃以下に抑える
- ブリーチやハイトーンカラーの頻度を減らす
- タンパク質・鉄分・亜鉛・ビタミンDを意識した食事を心がける
- きつく結ぶ髪型を避け、頭皮への負担を減らす
- 濡れた状態の髪を無理にブラッシングしない
これらはあくまでダメージの軽減策であり、すでに進行しているAGA・FAGAの根本的な解決にはなりません。

少しでも不安がある方は、まず専門のAGAクリニックへ相談するようにしましょう。




































































































































































































