
健康な頭皮では1日あたり50〜100本の毛髪が自然に抜け落ちます。
これはヘアサイクルの休止期を迎えた毛が生理的に脱落する現象であり、手で髪をくしゃくしゃにした程度の軽い刺激で数本抜ける程度であれば、通常は心配する必要はありません。
ただし、軽く触れただけで10本以上がまとまって抜ける、細くて短い毛ばかりが抜ける、特定の部位だけが集中して薄くなっているといった場合は、AGAやテロゲン・エフルビウムなどの脱毛症が進行している可能性があるため、早めにAGAクリニックで相談することをおすすめします。
あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の可能性があります。


その場合、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
「自分の抜け毛が正常なのか気になる」という方は、まず専門の医師に相談してみてください。
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- 髪をくしゃくしゃにして数本抜ける程度は、1日50〜100本の正常な抜け毛の範囲内
- 細くて短い毛が大量に抜ける・特定部位が薄くなる場合はAGAやFAGAの可能性
- ストレス・栄養不足・ホルモン変化など抜け毛の原因は多岐にわたる
- 自己判断での放置はリスクが大きく、早めにAGAクリニックへ相談するのが大切
髪をくしゃくしゃにして抜ける本数と正常な抜け毛の見分け方
ヘアサイクルの基本を知っておこう

髪が抜ける現象を正しく理解するには、まずヘアサイクル*1の仕組みを知る必要があります。
ヘアサイクルとは、髪の毛が「成長する → 退行する → 休止する → 抜け落ちる」というサイクルを繰り返す仕組みのことです。
大きく分けて「成長期(アナゲン期)」「退行期(カタゲン期)」「休止期(テロゲン期)」の3つのフェーズがあります。
成長期は2〜6年ほど続き、髪が太く長く伸びていく期間。
健康な頭皮では、全体の85〜90%の毛髪がこの成長期にあたります。
退行期は約2週間で、毛根が縮小しはじめる移行期間にあたり、全体の1〜2%ほどです。
そして休止期は2〜3ヶ月ほど続き、毛根が完全に活動を止めた状態になります。
全体の10〜15%の毛髪が休止期に該当します。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
休止期を終えた髪は、新しく成長してきた毛に押し出される形で自然に抜け落ちます。
これが「正常な抜け毛」の正体。
つまり、髪をくしゃくしゃにしたときに指に絡まってくる毛は、もともと休止期にあって抜ける準備ができていた毛である可能性が高いといえます。
こう考えると、手で触れたり軽くかき上げたりするだけで数本抜けること自体は、ヘアサイクルの自然な過程の範囲内であることがわかります。
1日に抜ける本数の目安はどれくらいか

1日あたりの正常な抜け毛の目安は、50〜100本程度とされています。

この数字はかなり幅がありますが、髪の長さや太さ、洗髪の頻度などによって個人差が大きいためです。
50〜100本と聞くと多いように感じるかもしれません。
しかし、頭皮全体で約10万本の毛髪があることを考えると、そのうちの0.05〜0.15%が毎日入れ替わっているにすぎません。
参考:Prevalence of hair shedding among women
もちろん、この本数はあくまで目安。
季節の変わり目や体調の変化によっても増減しますし、長い髪の人はシャンプー時に排水口にたまる毛の量が多く見えるため、実際の本数以上に「大量に抜けた」と感じやすい傾向があります。
逆に、短髪の方は抜けた毛に気づきにくく、本数が多くても自覚しづらいケースがあります。
男性の場合は特にそうで、枕についた毛や洗面台に落ちた毛で初めて気づくということも珍しくありません。
ここで重要なのは、本数だけで正常か異常かを判断するのは難しいという点。

本数以外にも確認すべきポイントがあるので、次の項目で解説していきます。
抜けた毛をチェックするポイント

抜け毛が正常範囲なのか、それとも何らかの異常のサインなのかを見極めるには、抜けた毛そのものを観察することがとても重要です。
まず確認してほしいのが、毛根の形。
正常に抜けた休止期の毛は、毛根部分が白っぽいマッチ棒のような丸い形をしています。
これは、ヘアサイクルを全うして自然に抜けた証拠です。
一方、毛根が黒っぽくて細長かったり、毛根自体がほとんど見当たらなかったりする場合は注意が必要。
成長途中の毛が何らかの原因で無理に抜けた可能性があります。
次に確認したいのが、毛の太さです。
太い毛が数本抜ける程度であれば通常の範囲内ですが、細くて短い毛が大量に抜けている場合は、毛髪のミニチュア化(軟毛化)が起きている可能性があります。
ミニチュア化とは、毛包が徐々に萎縮して、太くしっかりした毛が細く短い産毛のような毛に変わっていく現象。
男性型脱毛症(AGA*2)や女性型脱毛症(FAGA/FPHL)でよく見られる特徴の一つです。
参考:Cause of Androgenic Alopecia: Crux of the Matter
もう一つ気にしてほしいのが、抜ける場所の偏りです。
頭頂部や前頭部だけで集中して抜けている場合と、頭部全体からまんべんなく抜けている場合では、原因がまったく異なります。
特定の部位に抜け毛が集中していると感じたら、それは早めに原因を調べたほうがよいサインです。
「引っ張ったら抜ける」と「触れるだけで抜ける」の違い


くしゃくしゃと触ったときに抜ける毛は、基本的には休止期の毛が軽い力で離脱しただけです。
ここで注目したいのが、「どの程度の力で抜けるか」という点です。
医療の現場では「ヘアプルテスト(引っ張り試験)」と呼ばれる簡易検査があります。
約50〜60本の毛束を指でつまんで軽く引っ張り、抜ける毛の本数を確認するものです。
つまんだ毛の10%以上(6本以上)が抜ける場合は陽性と判定され、活動性の脱毛が疑われます。
参考:Hair Evaluation Methods: Merits and Demerits
たとえば、軽くくしゃっと髪に手を通しただけで、指の間にごっそり10本以上の毛が絡んでいたら、正常な抜け毛の範囲を超えている可能性があります。
しかし、2〜3本程度であれば、休止期の毛が自然に離脱しただけと考えてよいでしょう。
日常のブラッシングやシャンプー時にも同程度の抜け毛は起こるものです。
なお、このヘアプルテストはあくまで簡易的な目安であり、正確な診断ではありません。
自宅で試す場合は「だいたいの傾向を把握する」くらいの気持ちで行い、気になる結果が出た場合は専門のクリニックに相談することをおすすめします。
シャンプー時の抜け毛とくしゃくしゃ時の抜け毛の関係


「シャンプーのときに大量に抜けるのが怖い」という声はとても多いです。
ただ、シャンプー時の抜け毛と、髪を手でくしゃくしゃにしたときの抜け毛は、メカニズムとしてはほぼ同じです。
どちらも、休止期にあった毛が物理的な刺激(摩擦や引っ張り)によって頭皮から離れたものです。
シャンプーの場合は、指で頭皮をこすったり泡を流したりする動きが刺激になるため、1回の洗髪で20〜50本ほど抜けることは珍しくありません。
なお、洗髪の頻度が少ない人ほど、1回あたりの抜け毛が多くなる傾向があります。
2〜3日に一度のシャンプーであれば、その間に休止期を迎えた毛がまとめて抜けるため、排水口にたまる量が増えやすいのです。
参考:Prevalence of hair shedding among women
実際、前述の研究でも、洗髪頻度が週2回以下の女性では洗髪日の抜け毛量が多いと感じる割合が44.0%であったのに対し、週2回超の女性では34.9%にとどまっていました。
そのため、くしゃくしゃにしたときの抜け毛が気になる方は、まず普段の洗髪頻度と比較してみてください。
数日ぶりのシャンプー後やブラッシング時に抜け毛が多く感じるのは、たまっていた休止期毛がまとめて落ちただけかもしれません。
季節による抜け毛の変動も知っておきたい

抜け毛の量は、季節によっても変動することがわかっています。
夏の終わりから秋にかけて抜け毛が増えると感じる人は少なくありません。
これにはいくつかの理由が考えられます。
一つは、夏の紫外線や汗による頭皮環境の変化が、秋に入ってから抜け毛として現れるという説。
もう一つは、動物と同様に人間にも季節的な毛の生え変わりがわずかに残っているという考え方です。
いずれにしても、季節の変わり目に一時的に抜け毛が増えること自体は、多くの場合は正常の範囲内。
数週間程度で落ち着くようであれば、過度に心配する必要はないでしょう。
ただし、季節の変わり目をきっかけに抜け毛が増え、そのまま何ヶ月経っても減らないという場合は話が変わります。
一時的な季節性の抜け毛と、進行性の脱毛症の初期症状を見間違えてしまうケースがあるため、長引くようであれば専門家への相談を検討してみてください。
髪がくしゃくしゃで抜けるときに考えられる原因と注意すべきサイン
休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)という現象


髪を軽く触っただけで普段より多くの毛が抜ける場合、最初に疑われるのが「休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)」です。
テロゲン・エフルビウムとは、何らかのきっかけで成長期の毛が一斉に休止期へ移行し、通常より多くの毛が同時に抜け落ちる現象。

正常な頭皮では休止期にある毛は全体の10〜15%ですが、テロゲン・エフルビウムが起きると、この割合が大幅に増加し、30〜50%まで上昇するケースもあるとされています。
きっかけとなるのは、高熱や大きな手術、出産、極端なダイエット、精神的なストレスなど、身体に大きな負荷がかかる出来事。

こうした出来事から2〜3ヶ月後に一気に抜け毛が増えるのが典型的なパターンです。
テロゲン・エフルビウムの大きな特徴は、頭部全体からまんべんなく抜けるという点。

特定の部分だけが薄くなるのではなく、全体的にボリュームが減ったように感じます。
多くの場合、原因が解消されればヘアサイクルは徐々に正常に戻り、半年〜1年程度で回復に向かいます。
ただし、原因がはっきりしない場合や、なかなか改善しない場合は、AGA・FAGAなどの進行性脱毛症が隠れている可能性もあるため、専門のクリニックで一度調べてもらうのが賢明です。
男性型脱毛症(AGA)の初期症状の可能性

男性で抜け毛が増えたと感じた場合、AGA(男性型脱毛症)の初期段階である可能性は決して低くありません。
AGAは男性の薄毛の原因としては圧倒的に多く、70歳までに男性の最大80%が何らかの形で影響を受けるとされています。
参考:Epidemiological landscape of androgenetic alopecia in the US

AGAの発症メカニズムには、DHT(ジヒドロテストステロン*3)という男性ホルモンの一種が深く関わっています。
テストステロンが頭皮の毛包にある5αリダクターゼ*4という酵素によってDHTに変換されると、DHTは毛包の受容体に結合し、成長期を短縮させます。
その結果、毛包のミニチュア化が進行し、太くて長い髪が細く短い産毛のような毛へと変化していくのです。
参考:Cause of Androgenic Alopecia: Crux of the Matter
AGAの初期段階では、急に髪が大量に抜けるというよりも、「以前より1本1本が細くなった」「おでこの生え際が少し後退してきた」「頭頂部の地肌が透けて見える」といった変化が先に現れることが多いです。
もしかしたら、くしゃくしゃにしたときに抜ける毛の中に、細くて短い毛が混ざっていないでしょうか。
もしそうであれば、AGAのサインかもしれません。
AGAは進行性の脱毛症なので、気になった段階で早めに動くことが大切です。
女性型脱毛症(FAGA/FPHL)との関連


女性にも、ホルモンバランスの変化に伴う脱毛症があります。
女性型脱毛症は、FAGA(Female Androgenetic Alopecia)やFPHL(Female Pattern Hair Loss)と呼ばれ、年齢とともに発症リスクが上がります。
70歳までに女性の約50%が何らかの影響を受けるという報告もあります。
参考:Epidemiological landscape of androgenetic alopecia in the US
男性のAGAとの大きな違いは、脱毛パターン。
男性のAGAは前頭部の生え際や頭頂部から進行しやすいのに対し、女性型脱毛症は頭頂部の分け目を中心にびまん性(全体的)に薄くなるケースが多い傾向にあります。
生え際が大きく後退することは比較的少ないとされています。

女性の場合、更年期前後のエストロゲン減少が一つの大きなきっかけになることがあります。
エストロゲンには毛髪の成長期を維持する働きがあるため、このホルモンの減少により成長期が短縮されやすくなるのです。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
女性は「年齢的に仕方ない」と我慢してしまうケースが多いですが、FAGA/FPHLにも対処法はあります。
気になる症状がある場合は、我慢せずにAGAクリニックや薄毛の専門クリニックへ相談してみてください。
女性の薄毛に対応しているクリニックも増えています。
ストレスと抜け毛の関係を侮らない

「ストレスで髪が抜ける」という話は、単なる俗説ではありません。
ストレスと抜け毛の関連は、複数の研究で科学的に報告されています。
たとえば、1998年に行われた症例対照研究では、原因不明の抜け毛を経験した女性25名のうち22名が強いストレス状態にあったのに対し、健常な対照群ではわずか10名にとどまりました。
ストレスの高い女性は、抜け毛を経験する確率が11倍高いというオッズ比が報告されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
ストレスが抜け毛を引き起こすメカニズムとしては、ストレスホルモンであるコルチゾールが毛包のヘアサイクルに影響を与え、成長期から休止期への移行を促進してしまうことが指摘されています。
また、ストレスによる炎症反応が毛包周囲で起き、毛髪の成長を阻害する可能性も示唆されています。
ここで厄介なのが、抜け毛そのものがストレスになり、さらに抜け毛が進行するという悪循環。
実際に薄毛の悩みは自尊心の低下やうつ傾向と関連するという報告もあり、精神的な負担は小さくありません。
だからこそ、髪をくしゃくしゃにしたときの抜け毛が不安でたまらないという方は、不安を抱え込まないことが大切。
専門家に一度相談して、現在の頭皮の状態を客観的に評価してもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。
物理的なダメージによる脱毛の可能性

髪をくしゃくしゃにするという動作そのものが、直接的な脱毛の原因になることは通常ありません。
しかし、日常的に強い力で髪を引っ張るような習慣がある場合は話が別です。
「牽引性脱毛症(トラクション・アロペシア)」は、ポニーテールやお団子ヘアなど、髪を長時間強く引っ張るスタイルを続けることで起こる脱毛症。
アフリカ系の女性に多いとされていますが、人種を問わず、きつく髪を結ぶ習慣がある人なら誰にでも起こり得ます。
参考:Traction alopecia: the root of the problem
牽引性脱毛症は、初期段階であれば髪型を変えるだけで改善が見込めます。
しかし、長期間にわたって強い牽引が続くと、毛包が不可逆的なダメージを受け、永久に毛が生えてこなくなる場合もあります。
男性でも、帽子を長時間かぶって蒸れたり圧迫されたりすることが気になるという声がありますが、通常の帽子の使用程度であれば牽引性脱毛症を引き起こすほどの力はかかりません。

いずれにしても、物理的なダメージによる脱毛は、日常の習慣を見直すことで予防できます。
髪をくしゃくしゃにしたときの抜け毛が気になる方は、日頃から髪に強い力をかけるスタイルをしていないか振り返ってみてください。
栄養不足や生活習慣が影響するケース

抜け毛の原因はホルモンやストレスだけではなく、栄養不足や生活習慣の乱れが関わっていることもあります。
毛髪はケラチンというタンパク質で構成されており、その合成には鉄分、亜鉛、ビタミンD、ビオチン(ビタミンB7)などの栄養素が必要。
これらの栄養素が不足すると、成長期が短縮されて休止期に入る毛が増え、結果的に抜け毛が増加します。
特に鉄分不足は、世界的に見ても最も多い栄養欠乏症であり、テロゲン・エフルビウムの原因としても知られています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
また、亜鉛に関しても、312名の脱毛患者と30名の健常者を比較した研究で、脱毛患者のほうが血清亜鉛値が有意に低かったという結果が報告されています。
極端な食事制限を伴うダイエットや、偏食の続く生活は、髪にとっても大きなリスク。
とりわけ、急激な体重減少のあとにテロゲン・エフルビウムが起こるケースは少なくありません。
なお、サプリメントの過剰摂取にも注意が必要。
たとえばビタミンAは適量であれば毛髪の成長を促しますが、過剰に摂取するとむしろ脱毛を引き起こすことがあるとされています。
同様にビタミンEの過剰摂取も甲状腺ホルモンの産生に影響を与え、結果的に抜け毛につながる可能性が指摘されています。
つまり、栄養は「足りない」のも「多すぎる」のもよくないということです。
バランスのよい食事を心がけることが、髪の健康を保つうえで基本中の基本といえるでしょう。
甲状腺機能の異常が隠れていることもある

見落とされがちな原因の一つに、甲状腺機能の異常があります。
甲状腺ホルモンは毛包の幹細胞の働きに関与しており、甲状腺機能低下症でも甲状腺機能亢進症でも、びまん性の脱毛が起こることがあります。
甲状腺の異常による脱毛は、頭部全体に広がるように起こる傾向があり、テロゲン・エフルビウムと似た見え方になることが多いです。
そのため、自分ではストレスや加齢のせいだと思い込んでいたものが、実は甲状腺の問題だったというケースも珍しくありません。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
甲状腺の異常は血液検査でわかります。
抜け毛以外に、極度の疲労感、体重の急な増減、冷え、むくみなどの症状が併発している場合は、甲状腺の問題が背景にある可能性も考えてみてください。
このような全身性の疾患が抜け毛の原因になっている場合は、原因疾患への対処が最優先。

甲状腺機能が正常に戻れば、脱毛も改善に向かうことが多いとされています。
年齢による自然な変化として起こる抜け毛


年齢を重ねるにつれ、髪のボリュームが減ってきたと感じる人は多いでしょう。
これは、加齢に伴う自然な変化という側面もあります。
年齢とともに成長期の長さは徐々に短くなり、毛髪が細くなっていく傾向があります。
さらに、成長期にある毛包の割合も加齢とともに低下していきます。
ただし、加齢による変化はゆっくりと進むものです。
急激に抜け毛が増えたり、目に見えて薄くなったりしている場合は、加齢以外の要因が加わっている可能性があります。
特に男性の場合は、30代の約30%がAGAの影響を受けはじめるとされており、20代後半から兆候が現れることもあります。
女性の場合は、更年期以降にFPHLのリスクが上がります。
参考:Epidemiological landscape of androgenetic alopecia in the US

「年だから仕方ない」と片づけてしまうと、対処可能な脱毛症を見逃してしまう恐れがあります。
加齢だけでは説明がつかないような変化を感じたら、一度専門のクリニックで相談してみる価値はあるでしょう。
髪の毛がくしゃくしゃで抜けるときの対処方法と専門クリニックへの相談
まず「正常な抜け毛」と「異常な抜け毛」を区別する

対処の第一歩は、自分の抜け毛が正常範囲なのかどうかを冷静に判断することです。
ここまで解説してきた内容をもとに、以下のポイントを確認してみてください。
- 1日の抜け毛の本数がおおむね50〜100本の範囲内に収まっているか。排水口やブラシにたまる量が極端に増えていなければ、まず正常範囲と考えてよいでしょう。
- 抜けた毛の毛根が白くて丸い形(棍棒毛)をしているか。黒く細長い毛根や、毛根のない切れ毛が大量に含まれていないか確認してみてください。
- 抜ける毛の太さに変化がないか。以前は太かった毛が明らかに細くなっている場合は、毛包のミニチュア化のサインかもしれません。
- 抜け毛が増え始めた時期と、体調の変化やストレス、ダイエットなどのイベントとの関連があるかどうかを思い出してみてください。
これらのポイントをチェックして、一つでも気になることがあれば、それは専門家に相談する十分な理由になります。
生活習慣の見直しで改善が期待できるケース


抜け毛の原因が一時的なストレスや栄養不足、生活習慣の乱れにある場合は、生活全般を見直すことで改善に向かうことがあります。
食事については、タンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミンDをバランスよく摂ることが基本。
肉類・魚介類・卵・大豆製品を中心に、緑黄色野菜や海藻なども組み合わせて、偏りのない食事を心がけてみてください。
睡眠も髪にとって重要な要素。
成長ホルモンは主に睡眠中に分泌され、毛包の修復や毛髪の成長に関わっています。
慢性的な睡眠不足は、毛髪の成長期の短縮につながる可能性があります。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
また、喫煙も毛髪にはマイナスの影響があるとされています。
血行不良を引き起こし、毛包への栄養供給が低下することが理由の一つです。
こうした基本的な生活習慣の改善は、髪だけでなく全身の健康にもつながります。
ただし、生活習慣の改善だけで対処できるのは、一時的な抜け毛に限られます。
AGAやFAGAのように遺伝的・ホルモン的な要因が関わっている場合は、生活習慣の見直しだけでは進行を止めることが難しいのが現実です。
自己判断で放置するリスクを理解する

抜け毛に気づいても「たぶん大丈夫だろう」「しばらく様子を見よう」と自己判断で放置してしまう方は少なくありません。

しかし、これにはリスクがあります。
AGAやFAGAのような進行性の脱毛症は、時間が経つほど毛包のミニチュア化が進行します。
一度完全にミニチュア化してしまった毛包を元の状態に戻すのは、現在の医療技術では非常に難しいとされています。
つまり、対処が遅れれば遅れるほど、回復の選択肢が狭まる可能性があるということです。
「もう少し待ってみよう」と思っている間にも、毛包の変化は静かに進行しているかもしれません。
もちろん、すべての抜け毛がAGAやFAGAというわけではありません。
テロゲン・エフルビウムのように自然に回復するタイプの抜け毛もあります。
しかし、自分の抜け毛がどのタイプに該当するのかを自己判断するのは極めて難しいことです。
だからこそ、不安を感じたら早めに専門のクリニックで相談するのが最も合理的な行動といえます。
AGAクリニックへの相談が有効な理由


AGAクリニックや薄毛専門のクリニックでは、抜け毛の原因を専門的な視点から調べることができます。
マイクロスコープによる頭皮診断、毛髪の太さや密度の測定、必要に応じて血液検査なども行い、現在の状態を客観的に把握したうえで最適なアプローチを提案してもらえます。
男性のAGAに対しては、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える内服薬や、毛髪の成長を促す外用薬などが処方されることがあります。
これらは医学的なエビデンスに基づいた治療法であり、早期に開始するほど効果が出やすいとされています。
実際、軽度〜中等度のAGAに対するフィナステリド*5の臨床試験では、12ヶ月間の投与で83%の男性が毛髪数の維持または増加を示しました。
一方、プラセボ群では28%にとどまっています。
さらに、抜け毛に気づいてから2〜3年以内に治療を開始した人のほうが、より良い反応を示したとも報告されています。
参考:Androgenetic Alopecia: Therapy Update
女性の場合も、FAGA/FPHLに対応した治療メニューを用意しているクリニックが増えています。
スピロノラクトン*6やミノキシジル*7の外用薬など、女性の脱毛に特化したアプローチが選択肢となります。
「まだ大丈夫」と先延ばしにするよりも、気になった時点で一度相談してみることをおすすめします。
まとめ:髪の毛をくしゃくしゃにして抜けるのが不安なときに取るべき行動
記事のポイントのまとめです。

髪の毛をくしゃくしゃにしたときに抜け毛を見つけると、「このまま薄くなっていくのでは」と不安が頭から離れなくなることがあります。
毎回指に絡まる毛を数えてしまったり、鏡で生え際や分け目をチェックする回数が増えたりする方もいるかもしれません。
ただ、ここまで解説してきた通り、抜け毛には「正常な範囲のもの」と「対処が必要なもの」があります。
大切なのは、漠然と不安を感じ続けることではなく、自分の髪の状態を正確に把握するための行動を起こすことです。
具体的には、以下の3つのステップを意識してみてください。
- 抜けた毛の毛根や太さをチェックして、ミニチュア化のサインがないか自分で確認する。白く丸い毛根で太さも十分であれば、正常な休止期毛の可能性が高いです。
- 抜け毛が増え始めた時期と、生活環境の変化(強いストレス、ダイエット、出産、体調不良など)に心当たりがないか振り返る。きっかけが思い当たる場合はテロゲン・エフルビウムの可能性があります。
- 細い毛が増えている、特定の部位が薄くなっている、数ヶ月経っても抜け毛の量が減らないなど、一つでも気になる点があれば、自己判断で待たずにAGAクリニックの無料カウンセリングを受けてみる。
AGAやFAGAは進行性であるため、早い段階で専門家に相談するほど、選べる対処の幅が広がります。
逆に言えば、「もう少し様子を見よう」と先送りにする時間が長いほど、毛包のミニチュア化は静かに進んでいきます。
もちろん、診断の結果「今のところ問題ない」ということもあり得ます。
それはそれで大きな安心材料。
不安を抱えたまま過ごすよりも、専門家に客観的な判断をしてもらうほうが、精神的にもずっと楽になります。






































































































































































































