
髪の毛がスルスル抜ける原因は主にヘアサイクル(毛周期)の乱れに起因しており、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)によるホルモンの影響、ストレスや栄養不足によるテロゲン・エフルビウム(休止期脱毛症)、遺伝的要因、薬の副作用、甲状腺疾患などが代表的です。
とくにAGA・FAGAでは、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンの作用によって髪の成長期が短縮され、毛髪のミニチュア化が進行することで抜け毛が増加します。
原因は複合的に絡み合っていることが多いため、自己判断せずに専門のAGAクリニックで正確な診断を受けることが、改善への第一歩になります。
あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


その場合、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
「自分の抜け毛が正常なのか気になる」という方は、まず専門の医師に相談してみてください。
どこに相談するのが良いか迷っている場合は、DMMオンラインクリニックの「オンラインAGA治療(男性)」「オンラインFAGA治療(女性)」なら、スマホで自宅から24時間無料のオンライン診察*1を受けられます。
診療実績は150万件以上(2022年4月〜2025年5月)、全額返金保証制度もあるため、初めての方でも安心です。

診察のみもOK、お薬の購入は必須ではありません。
ご自身の抜け毛の原因が、AGA・FAGAなのか不安な場合は、一度無料相談(男性はこちら、女性はこちら)してみてください。
※最短当日到着*2・全額返金保証制度あり*3・いつでも解約OK*4・解約手数料なし
- 髪がスルスル抜ける主な原因はヘアサイクルの乱れやホルモン変化、ストレス、栄養不足などの複合的な要因
- AGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性男性型脱毛症)はDHTの影響で進行する脱毛症であり、早期対策が重要
- 生活習慣の見直しや栄養バランスの改善は抜け毛対策の土台になるが、進行性の脱毛はそれだけでは止められない
- 気になった時点でAGAクリニックに相談し、原因の特定と適切な治療を受けることが改善への近道
髪の毛がスルスル抜ける原因とヘアサイクルの関係
まずは知っておきたい「正常な抜け毛」の本数

抜け毛を見るたびに不安になる方は多いですが、実は健康な人でも1日に50〜100本程度の髪が自然に抜けています。
これはヘアサイクル*1(毛周期)という髪の生え変わりの仕組みによるもので、古い髪が抜け落ちて新しい髪が生えてくるのは、ごく正常な生理現象。
頭皮にはおよそ10万本の髪があるとされていますから、100本抜けたとしても全体の0.1%にすぎません。

もっとも、「いつもより明らかに抜け毛が増えた」「排水口にたまる髪の量が倍くらいになった」と感じるようであれば、正常な範囲を超えている可能性があります。
そのため、まずは普段の抜け毛の量と比較してみることが大切です。
参考:Prevalence of hair shedding among women
ヘアサイクルの仕組みと3つのフェーズ

髪の毛には「成長期(アナゲン期)」「退行期(カタゲン期)」「休止期(テロゲン期)」という3つのフェーズがあります。
成長期は髪が太く長く伸びる期間で、およそ2〜6年ほど続きます。
頭皮の髪の約90%がこの成長期にあたるとされており、言ってしまえばこのフェーズが髪のボリュームを支えている時期です。
退行期は成長が止まりはじめる過渡期で、約2〜3週間と短め。
毛根にある毛母細胞の活動が徐々に低下し、毛球部が萎縮していきます。
休止期は毛根が完全に活動を休止する期間で、約3〜5ヶ月続きます。
休止期の終わりには、新しい髪に押し出されるようにして古い髪が自然に抜け落ちる仕組みです。
頭皮の髪の約10%が休止期にあるとされています。
つまり、髪は常に「生えて→伸びて→休んで→抜ける」を繰り返しているわけです。
抜け毛がスルスルと増えるのは、多くの場合この成長期が短くなったり、休止期にある髪の割合が異常に増えたりしていることが原因です。
参考:Telogen Effluvium: A Review of the Literature
成長期が短くなると何が起こるのか

成長期が正常より短くなると、髪が十分に太く長く育つ前に退行期へ移行してしまいます。

こうすると、髪は細く短いままで抜け落ちやすくなり、全体的に「ボリュームが減った」「地肌が透けて見える」といった状態になります。
これを専門的には「毛髪のミニチュア化(miniaturization)」と呼びます。
とくにAGA*2(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)では、ホルモンの影響で成長期がどんどん短縮されるため、髪が生え変わるたびに細く弱くなっていくのが特徴です。

逆に言えば、成長期の長さを正常に保つことができれば、髪は太く長く成長できるわけです。
だからこそ、ヘアサイクルを乱している原因をいち早く突き止めることが重要になってきます。
男性に多いAGA(男性型脱毛症)のメカニズム

男性の薄毛のうち、もっとも多い原因がAGA(男性型脱毛症)。
50歳までに約50%の男性がAGAを発症するとされ、80歳までには約80%にまで達するというデータもあります。
AGAのメカニズムの中心にあるのが、DHT(ジヒドロテストステロン*3)という男性ホルモン。
体内のテストステロンが5αリダクターゼ*4という酵素によってDHTに変換され、毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体に結合すると、成長期の短縮が引き起こされます。
こうして成長期が短くなった毛根からは、細く弱い髪しか生まれなくなり、やがて目に見える薄毛へと進行していきます。
AGAは進行性の脱毛症であるため、放置すればするほど状態が悪化していく点には注意が必要です。
なお、AGAの進行パターンには特徴があり、男性の場合は生え際(M字)や頭頂部(O字)から薄くなりやすい傾向があります。
「最近おでこが広くなった気がする」「つむじ周辺が透けてきた」と感じている方は、AGAの可能性を疑ってもよいでしょう。
女性に多いFAGA(女性男性型脱毛症)の特徴

薄毛は男性だけの問題ではありません。
女性にも、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれる脱毛症があります。

40歳までに約40%の女性がなんらかの薄毛の兆候を示すとされ、70歳以上では50%を超えるというデータも報告されています。
女性の場合、男性のように生え際がM字に後退するというよりも、頭頂部を中心に髪全体が薄くなっていく「びまん性」の脱毛パターンが多いのが特徴です。

FAGAの発症には、加齢に伴うエストロゲン(女性ホルモン)の減少や、相対的な男性ホルモンの影響が関わっていると考えられています。
とくに更年期以降にエストロゲンの分泌が低下すると、それまで抑えられていた男性ホルモンの影響が強まり、ヘアサイクルに変化が生じやすくなります。
もっと言えば、FAGAはAGA同様に進行性であるため、「年齢のせいだから仕方ない」と放置してしまうと、状態がさらに悪化するリスクがあります。
早めに専門のクリニックで相談してみることが大切です。
参考:Female pattern hair loss: A clinical, pathophysiologic, and therapeutic review
休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)とは

AGA・FAGAとは異なるタイプの脱毛として、「テロゲン・エフルビウム(休止期脱毛症)」があります。
テロゲン・エフルビウムは、強いストレスや高熱、出産、急激なダイエット、手術、特定の薬剤などが引き金となり、成長期の髪が一気に休止期へ移行してしまう現象。
発症のきっかけから2〜3ヶ月後に、突然ごっそりと髪が抜けるのが特徴です。
男女ともに起こり得ますが、とくに女性に多い傾向があります。
急性のテロゲン・エフルビウムであれば、原因が取り除かれることで約95%が自然に回復するとされています。
ただし、原因が慢性的に続いている場合は、6ヶ月以上にわたって脱毛が持続する「慢性テロゲン・エフルビウム」に移行するケースもあります。
こうした場合は、自己判断ではなく専門家に診てもらうのが確実です。
参考:Telogen Effluvium: A Review of the Literature
DHTが髪を細くする仕組み


AGAとFAGAの発症に深く関わっているDHT(ジヒドロテストステロン)について、もう少し詳しく見ていきましょう。
テストステロンは本来、体毛の成長を促すホルモン。
実際、ヒゲや体毛はテストステロンの作用で濃くなります。
ところが、頭頂部や前頭部の毛乳頭にはDHTに反応する受容体が多く存在しており、DHTがこの受容体と結合すると、毛母細胞に「成長を止めろ」という信号が送られてしまいます。
こう考えると、同じ男性ホルモンが体の場所によって正反対の働きをしているのは不思議に感じるかもしれません。
この現象は医学的にも「アンドロゲンパラドックス」として知られており、研究者の間でも大きな関心を集めてきました。
また、DHTの影響は「毛根周辺の微小炎症(microinflammation)」を引き起こすことも報告されています。
炎症が繰り返されると、毛包がさらにダメージを受け、毛髪のミニチュア化が加速していきます。
こうした連鎖的なダメージを断ち切るためには、DHTの産生を抑える治療が有効であり、AGAクリニックではこのメカニズムに基づいた治療法が提案されています。
参考:Cause of Androgenic Alopecia: Crux of the Matter
スルスル髪の毛が抜けるとき、原因別に考えられる要因
ストレスとコルチゾールの関係

「ストレスで髪が抜ける」という話はよく聞きますが、これは決して都市伝説ではありません。
科学的にもメカニズムが解明されつつあります。
2021年にHarvard大学の研究チームがNature誌に発表した研究では、ストレスホルモンであるコルチコステロン(ヒトにおけるコルチゾールに相当)が毛乳頭に作用し、GAS6(Growth Arrest Specific 6)という成長因子の発現を抑制することで、毛包幹細胞の休止期を長引かせることが明らかになりました。

つまり、慢性的なストレスを受け続けると、毛包幹細胞がなかなか活動を再開できず、新しい髪の生成が止まったままになるということです。
ストレスが長期化すればするほど、脱毛のリスクは高まると考えられています。
このため、ストレスの管理は抜け毛対策としても無視できない要素。

ただし、ストレスが原因の脱毛なのか、AGA・FAGAの進行なのかを正確に見分けるのは難しいため、専門的な診断を受けることが重要になります。
Corticosterone inhibits GAS6 to govern hair follicle stem-cell quiescence
栄養不足が引き起こす脱毛

髪の毛は主にケラチンというタンパク質で構成されています。
そのため、タンパク質が不足すると、髪の材料そのものが足りなくなり、抜け毛や髪質の悪化につながります。
例えば、極端な食事制限をしている方や、偏った食生活を続けている方は要注意。

カロリーの大幅な制限は、テロゲン・エフルビウムの原因になり得ることが研究で示されています。
とくに注目されている栄養素としては、鉄分、亜鉛、ビタミンDなどがあります。
鉄分は毛母細胞への酸素供給に関わるヘモグロビンの構成成分であり、不足すると髪への栄養供給が滞ります。
亜鉛はケラチンの合成や細胞分裂に関わるミネラルで、不足すると毛包の機能が低下するとされています。

一方で、サプリメントの過剰摂取にも気をつける必要があります。
セレンやビタミンA、ビタミンEの過剰摂取は、逆に脱毛を引き起こす可能性があることも報告されています。
バランスのよい食事を心がけ、不足が疑われる場合は血液検査などで確認するのがよいでしょう。
参考:Diet and hair loss: effects of nutrient deficiency and supplement use
ホルモンバランスの変動による影響

ホルモンバランスの乱れは、男女を問わず抜け毛の大きな原因になります。
女性の場合、出産後に急激にエストロゲンの分泌が低下することで、「産後脱毛」と呼ばれる大量の抜け毛が起こることがあります。
妊娠中はエストロゲンの影響で成長期が延長されるため、本来抜けるはずだった髪が抜けずにとどまっています。
出産後にホルモンが通常レベルに戻ると、それらの髪が一斉に休止期に入り、産後2〜5ヶ月ごろに大量の抜け毛として現れるわけです。
また、甲状腺ホルモンの異常も脱毛と深く関係しています。
甲状腺機能亢進症・低下症のどちらでもテロゲン・エフルビウムが起きることが報告されています。
甲状腺の問題は血液検査で比較的簡単に判別できるため、原因不明の抜け毛に悩んでいる方は一度検査してみるのも選択肢のひとつです。
男性の場合も、テストステロン量の変動やDHT感受性の違いによって、AGA発症の時期や進行速度に個人差が出ます。
20代のうちからAGAが進行するケースもあれば、50代になってから気になりはじめるケースもあります。
いずれにしても、ホルモンが関係する脱毛は自力だけで対処するのが難しいため、専門的な診断を受けたうえで対策を講じることが望ましいです。
薬の副作用と脱毛の関連


意外と見落とされがちですが、服用している薬が原因で髪が抜けるケースもあります。
脱毛を引き起こし得る薬剤には、経口避妊薬、抗凝固薬(ヘパリンなど)、β遮断薬、ACE阻害薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、レチノイドなどがあります。
薬剤による脱毛は、服用を開始してからおよそ12週間後に発症するのが一般的です。
ここで注意したいのは、「この薬を飲んでいるから抜け毛が増えた」と自己判断して勝手に服薬を中止しないことです。
薬の変更や中止は、必ず処方した医師と相談したうえで行うべきです。
また、薬剤の種類や用量の変更そのものが新たなテロゲン・エフルビウムを引き起こすこともあるため、抜け毛が気になりはじめたタイミングと薬の変更時期を照らし合わせてみるのも有効です。
参考:Telogen Effluvium: A Review of the Literature
季節的な抜け毛の増減

「秋になると抜け毛が増える」と感じたことがある方は少なくないのではないでしょうか。

実は、これにも一定の根拠があります。
British Journal of Dermatologyに掲載された研究では、1年間を通じて髪の成長と脱毛を追跡したところ、休止期の髪の割合が夏にピークを迎え、8月〜9月頃に抜け毛の量が最大になることが確認されました。
夏の紫外線や暑さが引き金となり、秋口に抜け毛として現れるのではないかと考えられています。
ちなみに、この季節性の抜け毛は一時的なものであり、多くの場合は数週間から数ヶ月で自然に落ち着きます。
ただし、季節性の抜け毛だと思っていたものが実はAGAやFAGAの初期症状だったというケースもあるため、「毎年秋だけ抜けるけど、今年はなかなか戻らない」という場合は注意が必要です。
参考:Seasonal changes in human hair growth
牽引性脱毛症という見落としやすい原因

髪を強く引っ張るヘアスタイルを長期間続けていると、「牽引性(けんいんせい)脱毛症」が起こることがあります。
ポニーテール、お団子ヘア、編み込み、エクステンションなど、毛根に物理的な力が持続的にかかるスタイルが原因。
初期段階であれば、ヘアスタイルを変えることで回復が見込めます。
しかし、長年にわたって毛根がダメージを受け続けると、毛包そのものが破壊されて瘢痕化(はんこんか)し、永久的に髪が生えなくなるリスクがあります。
おしゃれを楽しむことは大切ですが、髪にかかる負荷を適度に分散させることも意識してみてください。
とくに女性に多い脱毛タイプですが、男性でも強く縛る習慣がある方は同様のリスクがあります。
遺伝がどこまで影響するのか

「親が薄毛だと子どもも薄毛になる」という話は、ある程度正しいといえます。

AGA・FAGAには遺伝的な要素が強く関わっていることがわかっています。
とくにAGAに関しては、アンドロゲン受容体(AR)遺伝子がX染色体上にあるため、母方の家系の影響を受けやすいとされています。
ただし、遺伝的に薄毛のリスクが高いからといって、必ず発症するわけではありません。
環境要因やライフスタイルも影響を与えるため、遺伝を理由に諦める必要はないです。
むしろ、家族に薄毛の方がいるなら、「発症リスクが高いかもしれない」という自覚を持ち、できるだけ早い段階で専門の医療機関に相談するほうが、将来的な選択肢を広げることにつながります。
自分の抜け毛のタイプを見分けるポイント

抜け毛のタイプによって対処法が変わるため、まずは自分の状態を把握することが大切。
以下のポイントを参考にしてみてください。
- 抜けた髪を確認して、毛根が丸くふっくらしていれば正常な脱毛(休止期脱毛)の可能性が高いです。
- 抜けた髪が以前よりも細く短くなっていれば、毛髪のミニチュア化が進んでいる可能性があり、AGA・FAGAのサインかもしれません。
- 頭皮全体からまんべんなく抜けている場合は、テロゲン・エフルビウムや栄養不足、ホルモン異常などを疑います。
- 生え際や頭頂部など特定の部位から集中的に抜けている場合は、AGA(男性)やFAGA(女性)のパターンに合致する可能性があります。
- 抜け毛が急に大量に増えた場合は、直近2〜3ヶ月以内に強いストレスや体調変化がなかったか振り返ってみましょう。
こうしたセルフチェックである程度の傾向はつかめますが、正確な診断はやはり専門家にしかできません。
少しでも気になることがあれば、AGAクリニックへの相談を検討してみてください。
髪の毛がスルスル抜けるのを少しでも防ぐ方法と専門的な治療
生活習慣の見直しが土台になる

抜け毛を少しでも減らすために、まず見直したいのが日々の生活習慣です。
睡眠は、髪の成長にとって非常に重要な時間。
成長ホルモンは主に深い睡眠中に分泌され、毛母細胞の活動にも影響を与えます。
慢性的な睡眠不足は、コルチゾールの上昇を招きやすく、前述の通りコルチゾールは毛包幹細胞の休止期を延長させる可能性があります。
また、適度な運動は血行を促進し、頭皮への栄養供給を改善する効果が期待できます。
激しい運動である必要はなく、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を日常に取り入れるだけでも違いがあるでしょう。

そして、喫煙は毛細血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させる要因として知られています。
飲酒についても、過度なアルコール摂取は肝機能に負担をかけ、栄養の代謝効率を下げるため、結果的に髪への栄養供給に影響を及ぼす可能性があります。
このように、髪の健康は全身の健康と密接につながっています。
「髪のために」というよりも、「体全体のために」と考えて生活習慣を見直すことが、結果的に抜け毛対策にもなるという意識を持つとよいかもしれません。
食事と栄養素で意識すべきこと

前述の通り、栄養不足は抜け毛の原因になり得ますが、具体的にどんな栄養素を意識すればよいのでしょうか。
まず重要なのがタンパク質。
髪の主成分であるケラチンはタンパク質から合成されるため、肉、魚、卵、大豆製品などの良質なタンパク質を毎日の食事で十分に摂ることが基本です。
次に鉄分。
女性はとくに月経によって鉄分を失いやすいため、レバー、赤身の肉、ほうれん草、小松菜などを意識的に摂取するとよいでしょう。
鉄欠乏はテロゲン・エフルビウムとの関連が指摘されていますが、サプリメントでの補給は過剰摂取のリスクもあるため、血液検査で不足が確認された場合に限って取り入れるのが安全です。
亜鉛もまた、髪の成長に不可欠なミネラル。

牡蠣、牛肉、ナッツ類、全粒穀物などに多く含まれています。
亜鉛の不足は毛包の機能低下につながることが示唆されており、意識的な摂取が望ましいです。
さらに、ビタミンDも注目されています。
ビタミンDは毛包の周期的な活動に関与しているとされ、日光浴や食事(魚類、キノコ類など)からの摂取が勧められます。
ここで大事なのは、「○○を食べれば薄毛が治る」というような単純な話ではないということです。
栄養はバランスが大切であり、特定の食品やサプリメントに過度な期待をかけるのではなく、全体的な食事の質を高めることを目指しましょう。
参考:Diet and hair loss: effects of nutrient deficiency and supplement use
頭皮環境を守るための洗髪とケア

毎日のシャンプーの方法も、抜け毛に影響を与える可能性があります。
まず、シャンプーの際に爪を立てて洗うのは避けましょう。
指の腹で優しくマッサージするように洗うのが基本。
爪で頭皮を傷つけると、炎症や毛根へのダメージにつながることがあります。
シャンプーの頻度については、「毎日洗わないと髪が抜ける」というわけではありません。
頭皮の皮脂量は個人差が大きいため、自分の頭皮のコンディションに合わせた頻度で洗うのがベスト。
皮脂が多い方は毎日洗ったほうがよいかもしれませんし、乾燥しやすい方は1日おきでも問題ないことがあります。
洗髪後のドライヤーは、近づけすぎず、温風と冷風を交互に使いながら乾かすと、頭皮への熱ダメージを軽減できます。
自然乾燥は一見やさしそうですが、頭皮が長時間湿った状態だと雑菌が繁殖しやすくなるため、ドライヤーで適度に乾かすことが望ましいです。
こうした日常のケアは、直接的に抜け毛を「治す」ものではないですが、頭皮環境を健全に保つことで、髪の成長を阻害する要因を減らすことにつながります。
頭皮マッサージの効果と注意点

「頭皮マッサージで血行がよくなり、抜け毛が減る」という話は耳にしたことがあるかもしれません。
実際、頭皮マッサージは頭皮の血流を一時的に促進する効果が期待できます。
血流がよくなれば、毛根への酸素や栄養の供給が改善される可能性があるため、髪の成長にプラスに働くという理論は合理的です。
ただし、頭皮マッサージだけでAGAやFAGAの進行を止められるわけではありません。
AGA・FAGAはホルモンが関わる疾患であるため、マッサージによる血行改善だけでは根本原因に対処できないからです。
もし取り入れるなら、力を入れすぎないことが大切。
強い力で揉みすぎると、かえって頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります。
シャンプー時に軽く指の腹で押すように行う程度で十分でしょう。
マッサージはあくまで「補助的な習慣」として位置づけ、抜け毛が気になる場合は専門的な治療と組み合わせることが望ましいです。
AGA治療の代表的なアプローチ

AGAの進行を抑えるためには、医学的なエビデンスに基づいた治療が有効。
AGAクリニックで行われる主な治療法を紹介します。
まず、フィナステリド*5(内服薬)。
フィナステリドは5αリダクターゼII型を阻害し、DHTの産生を抑制する薬。
AGAの進行を遅らせ、一部の方では毛髪の改善が見られます。
日本国内ではAGA治療薬として広く使用されています。
次に、デュタステリド*6(内服薬)。

デュタステリドは5αリダクターゼのI型とII型の両方を阻害するため、フィナステリドよりも広範囲にDHTの産生を抑えることが可能です。
そして、ミノキシジル*7(外用薬)。

ミノキシジルは頭皮に直接塗布する外用薬で、毛包の血流を促進し、成長期を延長する作用が期待されています。
男性・女性ともに使用できる選択肢です。
フィナステリドとミノキシジルの併用による効果を調べた研究では、24週間の使用で1平方cmあたり約29.68本の毛髪密度の増加が報告されています。

ただし、これらの治療にはデメリットや注意点もあります。
フィナステリドやデュタステリドは女性(とくに妊娠中・妊娠の可能性がある方)には使用できません。
また、副作用として性欲減退や勃起機能の低下がまれに報告されています。
ミノキシジルの外用では、初期段階で一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。
こうした治療のメリット・デメリットを正しく理解したうえで、AGAクリニックの医師と相談しながら最適な治療法を選ぶことが大切です。
参考:Relative efficacy of minoxidil in combination with other treatments for androgenetic alopecia
FAGAの治療で選ばれている方法


女性のFAGA治療は、男性のAGA治療とは使える薬剤がやや異なります。
女性に対して最も広く使用されているのがミノキシジル外用薬。
男性よりも低い濃度(1〜2%)から開始し、効果と副作用を確認しながら使用するのが一般的なアプローチです。
フィナステリドやデュタステリドは、前述の通り女性への使用が制限されています。
代わりに、スピロノラクトン*8(抗アンドロゲン薬)が使用されるケースがあります。

スピロノラクトンは本来は利尿薬ですが、アンドロゲン受容体をブロックする作用があり、FAGAの治療に用いられることがあります。
また、パントガールやサプリメント処方を組み合わせるクリニックもあります。
治療内容はクリニックによって異なるため、まずはカウンセリングで自分の状態を正確に把握し、複数の選択肢のなかから最適なプランを選ぶとよいでしょう。
女性の薄毛は「相談しにくい」と感じる方も多いですが、最近はオンライン診療に対応したクリニックも増えており、自宅から相談できる環境が整ってきています。
気になったタイミングでまず一度相談してみることが、改善への第一歩になります。
放置するリスクと早期相談の重要性

AGA・FAGAはいずれも「進行性」の脱毛症。
これは、何もしなければ時間の経過とともに薄毛が進んでいくことを意味します。
多くの方が「もう少し様子を見よう」「気のせいかもしれない」と考えて先延ばしにしがちですが、毛髪のミニチュア化が進みすぎると、治療を開始しても十分な回復が得られにくくなる場合があります。
毛包自体がダメージを受けてしまうと、どれだけよい治療を行っても反応しにくくなるためです。
だからこそ、「あれ?最近ちょっと抜け毛が多いかも」と感じた段階で、できるだけ早くAGAクリニックに相談してみることが重要。

「3ヶ月くらい様子を見てから」ではなく、気になったらまず専門家に診てもらうという姿勢が、将来の選択肢を大きく広げてくれます。
初回のカウンセリングを無料で行っているクリニックも多いため、経済的なハードルも高くはありません。
「とりあえず相談だけ」という気持ちで訪れるだけでも、自分の抜け毛の原因や状態を正確に知ることができ、それだけでも大きな一歩です。
AGA・FAGA以外の脱毛症にも目を向ける

抜け毛の原因はAGA・FAGAだけではありません。
円形脱毛症や脂漏性脱毛症など、ほかの脱毛症も視野に入れておくことが大切です。
円形脱毛症は、自己免疫疾患のひとつとされており、免疫システムが自分の毛包を攻撃してしまうことで起こります。
ストレスが引き金になることもあるとされていますが、正確な原因はまだ完全には解明されていません。
コイン大の脱毛斑が突然できるのが特徴で、AGA・FAGAとは明らかにパターンが異なります。
脂漏性脱毛症は、頭皮に過剰な皮脂が分泌され、それが炎症を引き起こすことで抜け毛が増えるタイプ。
フケやかゆみを伴うことが多く、頭皮環境の改善が治療の中心になります。
これらの脱毛症はAGA・FAGAとは治療法が異なるため、正確な診断が不可欠。
AGAクリニックの多くは、AGA・FAGA以外の脱毛症についても相談に応じてくれます。
まずは自分の状態を正しく知ることから始めましょう。
まとめ:髪の毛がスルスル抜けると感じたら早めにAGAクリニックへ

記事のポイントのまとめです。

ここまで、髪がスルスルと抜ける原因や対処法について詳しく解説してきました。
抜け毛の原因は、ヘアサイクルの乱れ、ホルモンの影響、栄養不足、ストレス、遺伝、薬の副作用、季節的な変動など多岐にわたります。
そして、原因が複合的に絡んでいるケースも珍しくありません。

例えば、AGAの素因を持っている方がストレスフルな生活を送り、さらに栄養バランスも偏っている場合は、複数の要因が重なって抜け毛が加速するということもあり得ます。
生活習慣の見直しや栄養バランスの改善は、髪の健康を保つための基盤として大切。

しかし、AGA・FAGAのようにホルモンが深く関わる脱毛は、生活改善だけでは進行を止められないのが現実です。
そのため、「最近なんだか髪がスルスル抜ける」と感じている方は、まず一度AGAクリニックで専門的な診断を受けることを検討してみてください。























































































































































































































