
ヘアカラー後に見られる抜け毛の多くは、薬剤によって髪の軸(シャフト)がダメージを受けて途中から切れる「切れ毛」であり、毛根から脱落しているわけではないため、一時的な現象として大きな問題にはなりにくいです。
ただし、PPD(パラフェニレンジアミン)などのアレルギー成分による頭皮炎症が原因で毛根ごと抜ける「休止期脱毛」が起きている場合や、AGA・FAGAなどの進行性脱毛症が併存している場合は別の問題として対処が必要です。
ヘアカラーを控えても数週間以上抜け毛が減らない場合は、AGA専門クリニックで毛髪や頭皮の状態を診てもらうことをおすすめします。
あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


その場合、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
「自分の抜け毛が正常なのか気になる」という方は、まず専門の医師に相談してみてください。
どこに相談するのが良いか迷っている場合は、DMMオンラインクリニックの「オンラインAGA治療(男性)」「オンラインFAGA治療(女性)」なら、スマホで自宅から24時間無料のオンライン診察*1を受けられます。
診療実績は150万件以上(2022年4月〜2025年5月)、全額返金保証制度もあるため、初めての方でも安心です。

診察のみもOK、お薬の購入は必須ではありません。
ご自身の抜け毛の原因が、AGA・FAGAなのか不安な場合は、一度無料相談(男性はこちら、女性はこちら)してみてください。
※最短当日到着*2・全額返金保証制度あり*3・いつでも解約OK*4・解約手数料なし
- ヘアカラーによる抜け毛の多くは「切れ毛」であり一時的な現象
- 過酸化水素やPPDなどの化学成分が頭皮に炎症を引き起こし脱毛を招くリスク
- ヘアカラーを控えても抜け毛が続く場合はAGA・FAGAの進行の可能性
- 気になったら早めにAGA専門クリニックで正確な診断を受けることが重要
ヘアカラーで髪が抜ける原因とは?毛髪への影響を徹底解説
ここでは、ヘアカラーに含まれる化学成分が髪と頭皮にどのような影響を与えるのかを、研究データをもとに具体的に解説していきます。
ヘアカラー剤に含まれる主な化学成分と頭皮への影響

市販・サロン問わず、永久染毛剤(いわゆるおしゃれ染めや白髪染め)には、発色や脱色のためにいくつかの化学成分が配合されています。
代表的なものとしては、以下の成分が挙げられます。
- 過酸化水素(H₂O₂):髪のメラニン色素を分解して脱色する役割を持つ酸化剤
- パラフェニレンジアミン(PPD):永久染毛剤で最も広く使用される染料の中間体で、アレルギー性接触皮膚炎の原因物質として知られる
- モノエタノールアミン(MEA):アンモニアの代替としてキューティクルを開く役割を持つアルカリ剤
- アンモニア:髪のキューティクルを膨潤させ、染料を内部に浸透させるためのアルカリ剤
なぜこれらの成分が問題になるかというと、韓国のアモーレパシフィック研究所が行ったマウスモデルを用いた研究で、過酸化水素とモノエタノールアミンが相乗的に作用し、皮膚炎と脱毛を引き起こすことが示されているからです。
この研究では、酸化ストレスがヘアカラーによる皮膚炎の根底にあるメカニズムであると報告されています。
また、韓国・延世大学の研究チームによる別の研究では、過酸化水素がWnt/β-カテニンシグナル経路を抑制することで、毛髪の成長そのものを阻害する可能性が示されました。

β-カテニンは毛包の発達と毛周期の維持に不可欠なたんぱく質であり、ヘアカラーに含まれる過酸化水素が繰り返し頭皮に接触することで、毛髪の成長サイクルに悪影響を与えるリスクがあると考えられています。
参考:Hydrogen Peroxide (H2O2) Suppresses Hair Growth Through Downregulation of β-catenin
つまり、ヘアカラーに含まれる化学成分は、単に髪の表面を傷めるだけでなく、頭皮や毛包レベルで悪影響を及ぼす可能性があるということです。
「切れ毛」と「抜け毛」の違いを見分けるポイント


ヘアカラー後に髪が減ったと感じたとき、まず確認したいのが「それは本当に抜けた毛なのか、それとも途中で切れた毛なのか」という点です。

切れ毛とは、髪のシャフト(軸)がダメージによって途中から折れたり割れたりする現象のことです。

ヘアカラーの化学薬剤でキューティクルが剥がれ、内部のコルテックス(皮質)が露出すると、髪はもろくなり、ブラッシングやシャンプーの摩擦だけで簡単に切れてしまいます。

一方、抜け毛とは毛根ごと髪が脱落することを指します。
抜けた毛の根元に白い小さな塊(毛根鞘)がついていれば、毛根から抜けている証拠です。
見分け方のポイントは以下の通りです。
- 落ちている毛の長さが不揃いで短い → 切れ毛の可能性が高い
- 落ちている毛の根元に白い塊がある → 毛根から抜けている本来の抜け毛
- 毛先がギザギザ・不自然に途切れている → 切れ毛
- 毛先が自然に細くなっている → 正常に成長した髪が抜けたもの

ヘアカラーによって見た目上の毛量が減ったように感じるケースのほとんどは、切れ毛によるものです。
ただし、頭皮にかゆみ・赤み・腫れなどの炎症が生じている場合は、アレルギー反応による「本当の抜け毛」が起きている可能性があります。
こう考えると、ヘアカラー後の毛量変化はまず「切れ毛か、抜け毛か」を見極めることが出発点になるわけです。
パラフェニレンジアミン(PPD)によるアレルギー反応と脱毛リスク

永久染毛剤に含まれるPPDは、ヘアカラー関連のアレルギー性接触皮膚炎において、最も頻度の高い原因物質です。
ある症例報告では、41歳の女性がPPDを含む白髪染めを使用した6日後から激しいかゆみと脱毛が始まり、約4か月後には頭皮の髪のおよそ90%が脱落したと報告されています。
パッチテストの結果、PPDに対して強い陽性反応が確認されました。
参考:Severe Hair Loss of the Scalp due to a Hair Dye Containing Paraphenylenediamine

これがなければ大きな問題にならないケースも多いのですが、PPDに対するアレルギー反応はヘアカラーの使用を重ねるごとに感作(体が過敏になること)が進行する場合があります。
最初の数回は何ともなかったのに、ある日突然、頭皮が腫れ上がるほどの反応が出るケースも報告されています。
疫学研究によると、一般人口のうちPPDに感作されている割合は0.1%から1%程度とされています。
数字だけ見ると少ないように感じるかもしれませんが、ヘアカラーを繰り返す人口全体で考えると、決して無視できない割合です。
もちろん、PPDアレルギーがあるからといって全員が大量脱毛を起こすわけではありません。

ただ、PPDによるアレルギー性接触皮膚炎が頭皮に起きると、炎症性サイトカインの放出によって休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)が誘発される可能性があると指摘されています。
参考:Telogen effluvium after allergic contact dermatitis of the scalp
このような理由から、ヘアカラー後に頭皮のかゆみ・赤み・腫れなどの症状が繰り返し出る場合は、アレルギーの有無を確認しておくことが重要です。
アジア人の髪質とヘアカラーダメージの関係

ヘアカラーの影響を考えるうえで、髪質の特性も見逃せない要素です。
アジア人の髪は一般的に、コーカソイド(白人)やアフリカ系の髪と比較して、キューティクルの層が厚く、毛髪の断面積が大きいことが知られています。
ある研究レビューでは、アジア人の髪はキューティクル層の数が統計的に有意に多く、細胞がより密に配列していると報告されました。
参考:Asian Hair: A Review of Structures, Properties, and Distinctive Disorders
一見すると「キューティクルが厚いから丈夫なのでは?」と思えますが、実はそう単純でもありません。

アジア人の髪はストレスがかかるとキューティクルが大きな破片として剥がれ落ちやすいという特性があります。
コーカソイドの髪が細かく砕けるのに対し、アジア人の髪は一度に大きなダメージを受けやすいのです。
さらに、アジア人の髪はメラニン含有量が多く、もともと暗い色をしています。
そのため、明るいカラーにする際にはより高濃度の過酸化水素やブリーチ剤が必要になり、髪と頭皮への負担が増大しやすい傾向にあります。
もっと言えば、アジア人の髪はカラーリング処理後にCMC(細胞膜複合体)が膨張しやすく、他の人種と比較してカラーリング製品への耐久性が低いという研究結果もあります。
こうした特性を知っておくことで、ヘアカラーとの向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。
1日に何本の抜け毛なら正常範囲なのか


そもそも、人間の髪は毎日ある程度は自然に抜けるものです。
米国皮膚科学会(AAD)によると、1日あたり50〜100本程度の抜け毛は正常範囲とされています。
髪の毛には成長期(アナジェン)、退行期(カタジェン)、休止期(テロジェン)というサイクルがあり、休止期を終えた毛髪は自然に脱落して、新しい毛が生えてきます。
ただし、ヘアカラーの直後は通常よりも抜け毛が多く感じられることがあります。

これは、薬剤の刺激で休止期に入りかけていた毛髪が一斉に脱落するためです。
こうした一時的な増加は、多くの場合、数週間で落ち着きます。
ここで注意したいのは、ヘアカラー後に1日100本を大幅に超える抜け毛が数週間以上続いている場合。
この場合は、単なるヘアカラーの影響ではなく、AGA*1(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)など、別の原因が潜んでいる可能性を疑う必要があります。
ヘアカラーの種類ごとのダメージ度合い

ヘアカラーと一口に言っても、製品の種類によって髪や頭皮への負担は大きく異なります。
- 永久染毛剤(酸化染毛剤):アンモニアまたはモノエタノールアミンと過酸化水素を使用してキューティクルを開き、コルテックス内部に染料を浸透させる。色持ちは良いが、髪と頭皮へのダメージが最も大きい
- 半永久染毛料(ヘアマニキュア・カラートリートメントなど):キューティクルの内側まで浸透せず、髪の表面やキューティクルの隙間に色素を定着させる。ダメージは比較的少ないが、色落ちが早い
- ブリーチ(脱色剤):髪のメラニン色素を分解して脱色する。過酸化水素とアルカリ剤の濃度が高く、ヘアカラーの中で最もダメージが大きい
- ヘナなどの天然染料:植物由来の色素で髪の表面をコーティングする。化学的ダメージは少ないが、色の選択肢が限られる
ダメージの観点から言えば、ブリーチ>永久染毛剤>半永久染毛料>天然染料の順になります。
なお、「アンモニアフリー」をうたう製品でも、代わりにモノエタノールアミンが使われていることが多く、前述の研究が示す通り、過酸化水素との組み合わせで皮膚炎や脱毛を引き起こすリスクがあります。
「アンモニアフリー=安全」というわけではないことは、覚えておきたいポイントです。
ヘアカラーの頻度と累積ダメージの関係

ヘアカラーによるダメージは、1回の施術だけで語れるものではありません。
繰り返し染めることで蓄積されるダメージこそが、問題を大きくしていきます。
2023年にFrontiers in Medicineに掲載されたレビュー論文では、ヘアカラーやパーマ剤が髪と頭皮にもたらす障害メカニズムが包括的にまとめられています。

繰り返しのカラーリングは、キューティクルの剥離・コルテックスのたんぱく質流出・毛髪内部の空洞化を引き起こし、髪の引張強度や弾力性を著しく低下させることが報告されています。
これは髪そのものの話ですが、頭皮への影響も無視できません。
高頻度のカラーリングは慢性的な頭皮刺激や微小炎症を引き起こし、それが毛周期の乱れにつながる可能性があります。
おそらく多くの方が「リタッチだから大丈夫」と考えがちですが、根元付近の新生毛に薬剤を塗布する際、どうしても頭皮にも薬剤が付着します。
この繰り返しが、長期的には毛包環境の悪化に関わる可能性があります。
では、どのくらいの頻度ならリスクを抑えられるのでしょうか。
明確な基準を示す大規模研究はまだ少ないのが現状ですが、一般的には少なくとも6〜8週間以上の間隔を空けることが推奨されています。
ヘアカラー後に抜け毛が増えた場合の具体的な対策
ヘアカラー後に抜け毛が目に見えて増えた場合、焦ってあれこれ試すよりも、原因に応じた適切な対策をとることが大切です。
ここでは、ヘアカラーによる頭皮トラブルと抜け毛への具体的な対処法を解説していきます。
まずは頭皮の状態をチェックする

ヘアカラー後に抜け毛が増えたと感じたら、最初にやるべきことは頭皮の状態をよく観察することです。
確認したいポイントは以下の通りです。
- 頭皮に赤みや腫れがないか
- かゆみやヒリヒリとした痛みがないか
- フケや湿疹が出ていないか
- 抜けた毛に毛根(白い塊)がついているか
- 髪全体のボリュームが明らかに減っているか、それとも特定の部分だけか
もし頭皮に炎症の兆候がある場合は、アレルギー性接触皮膚炎や刺激性接触皮膚炎の可能性があります。
この場合は、次回のヘアカラーを控えて、頭皮の炎症が治まるまで待つことが最優先です。
逆に、頭皮に異常がないにもかかわらず抜け毛が増えている場合は、ヘアカラーとは別の原因が関わっている可能性が高いと言えます。
ヘアカラーの方法と製品を見直す

頭皮にダメージを与えにくいカラーリング方法に切り替えることは、抜け毛対策として非常に有効です。
具体的な見直しポイントとしては、以下が挙げられます。
- カラーリングの間隔を最低でも8週間以上に伸ばす
- ブリーチ(脱色)の回数を極力減らす
- 全頭カラーからリタッチ(根元のみ)やハイライト(部分的な染め)に切り替えて、頭皮への薬剤接触を減らす
- PPDフリーの染料やヘアマニキュアなど、よりマイルドな製品を検討する
- サロンでのカラー施術時に頭皮保護剤を塗布してもらう
これを理解した上で、もうひとつ重要なのがパッチテストの実施。
新しいカラー剤を使う際は毎回、耳の後ろや腕の内側に少量の薬剤を塗り、48時間観察することが推奨されています。
PPDアレルギーは感作が進行するため、以前は問題なかった製品でも突然反応が出ることがあります。
カラー後の頭皮ケアで炎症を抑える


ヘアカラー後は頭皮がデリケートな状態になっています。
適切なアフターケアを行うことで、炎症を最小限に抑え、ヘアカラーに起因する抜け毛のリスクを低減できます。
実際に取り入れたいケアとしては、以下のようなものがあります。
- カラー後2〜3日はシャンプーを控え、頭皮を休ませる(ただし施術直後のすすぎはしっかり行う)
- 洗浄力の強いシャンプーを避け、アミノ酸系やベタイン系の低刺激シャンプーに切り替える
- シャンプー時に爪を立てず、指の腹で優しく洗う
- ドライヤーは頭皮から20cm以上離し、高温を避ける
- カラー後1〜2週間は、パーマや縮毛矯正など他の化学処理を重ねない
頭皮が健康な状態を保てていれば、多少のヘアカラーによるストレスにも毛包は耐えられます。
逆に、頭皮が慢性的に荒れた状態でカラーを繰り返すと、ダメージが蓄積して抜け毛のリスクが高まります。
だからこそ、「染めた後のケア」は「何で染めるか」と同じくらい重要なのです。
カラーによる抜け毛と薄毛(AGA・FAGA)を混同しないために

ここで特に注意してほしいのが、ヘアカラーによる一時的な抜け毛と、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)といった進行性の薄毛との混同です。
ヘアカラーによる抜け毛は、多くの場合、一時的なものです。
頭皮の炎症が治まり、カラーの頻度を見直せば、数週間から数か月で自然と改善に向かうケースがほとんどです。
しかし、以下のような特徴が見られる場合は、ヘアカラーとは関係なくAGAまたはFAGAが進行している可能性があります。
- 生え際や頭頂部(つむじ周辺)を中心に、徐々に毛量が減ってきている
- 髪が細く、柔らかく、短い毛が増えてきた(軟毛化)
- 抜け毛の量がカラー時期に関係なく、慢性的に多い
- 家族(特に父方の親族)に薄毛の人がいる
AGAやFAGAは、男性ホルモン(アンドロゲン)と遺伝的要因が組み合わさって発症する脱毛症。
アジア人における有病率は欧米人より低いとされるものの、韓国人男性を対象にした調査では全年齢で14.1%、70歳以上では46.9%に達すると報告されています。
女性についても、全年齢で5.6%、70歳以上では24.7%という数字が出ています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
つまり、年齢とともにAGAやFAGAの有病率は確実に上昇するのです。
ヘアカラーの影響だと思い込んで対策を先延ばしにしている間に、実はAGAやFAGAが進行していた、というケースは決して珍しくありません。
中国で行われた大規模な住民ベースの横断研究でも、男性のAGA有病率は19.9%であったと報告されています。
60歳以上では欧米人と同等か、それ以上の有病率に達することもわかっています。
参考:Prevalence and types of androgenetic alopecia in Shanghai, China: a community-based study
ヘアカラーを控えても抜け毛が改善しない場合や、上記のような特徴に心当たりがある場合は、ヘアカラーの問題とは切り分けて、早めに専門のクリニックで相談することを強くおすすめします。
食事・生活習慣からのアプローチ

頭皮と毛髪の健康を支えるうえで、日常の食事や生活習慣も無関係ではありません。
毛髪の主成分はケラチンというたんぱく質。
十分なたんぱく質の摂取は毛髪の成長と維持に不可欠であり、アメリカ国立衛生研究所(NIH)では1日あたり体重1kgにつき0.8gのたんぱく質摂取が推奨されています。
もちろん、食事だけでAGAやFAGAを止められるわけではありませんが、栄養不足による休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)は、食生活の改善で予防・回復が見込めます。
意識したい栄養素やポイントとしては以下が挙げられます。
- 良質なたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品など)を毎食取り入れる
- 鉄分・亜鉛・ビタミンB群など、毛髪の成長に関わるミネラルとビタミンを不足させない
- 過度なダイエットや偏食は休止期脱毛のトリガーになるため避ける
- 睡眠不足やストレスの蓄積はホルモンバランスに影響し、抜け毛を悪化させることがある
- 喫煙はAGAの進行と関連する可能性がある(台湾人男性を対象にした研究で、喫煙とAGA重症度の有意な関連が報告されている)
こうした基本的な生活習慣の見直しは、ヘアカラーによるダメージからの回復を促すだけでなく、AGAやFAGAの進行を遅らせるための土台にもなります。
ただし、繰り返しになりますが、生活習慣の改善だけでAGA・FAGAの進行を止めることはできません。
生活習慣はあくまでも「サポート」であり、根本的な対策は別に必要です。
ヘアカラーとの上手な付き合い方

ヘアカラーを完全にやめる必要があるかどうかは、頭皮の状態や使っている製品の種類、カラーの頻度によって変わります。
結論から言えば、多くの方にとってヘアカラーを一切やめる必要はありません。
むしろ、正しい知識を持った上で、頭皮への負担を最小限に抑えるやり方を選ぶことが大切です。
実際に心がけたいポイントをまとめると、以下の通りです。
- ヘアカラー前には毎回パッチテストを行う
- ブリーチの使用は可能な限り避ける
- カラーリングの間隔は8週間以上空けるのが理想
- 頭皮に薬剤が直接つかないよう、施術時の塗布方法を美容師と相談する
- カラー後は頭皮を刺激しない低刺激シャンプーを使う
- 頭皮に違和感(かゆみ、痛み、赤みなど)が出たらすぐにカラーを中止する
このように言うと「そこまで気を使わないといけないのか」と面倒に感じるかもしれません。

ただ、こうした小さな工夫の積み重ねが、将来的な頭皮トラブルや薄毛の予防につながります。
ヘアカラーで髪が抜けるときに考えたい薄毛リスクと専門クリニックへの相談
ヘアカラー後の抜け毛が気になって調べているうちに、「もしかして薄毛が始まっているのかも」と不安になった方もいるかもしれません。
実は、ヘアカラーがきっかけで自分の薄毛に気づくというケースは少なくありません。
ここでは、AGA・FAGAの早期発見の重要性と、専門クリニックに相談すべきタイミングについて解説します。
AGAとFAGAは「進行性」であることを知る

AGA(男性型脱毛症)とFAGA(女性男性型脱毛症)の最大の特徴は、放置すると進行するという点です。

AGAでは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン*2(DHT)が毛包に作用し、毛周期の成長期を短縮させます。
成長期が短くなると、太く長い毛が育たなくなり、やがて産毛のような軟毛に置き換わっていきます。
女性の場合も、FAGAではアンドロゲンの影響やホルモンバランスの変化によって、頭頂部を中心に全体的に毛量が減少していきます。
男性のように生え際が大きく後退するパターンは少なく、髪の分け目が広がる・全体的にボリュームがなくなるという形で現れることが多いです。
韓国人を対象にした研究では、AGAの有病率は年齢とともに着実に上昇しており、20代の2.3%から40代で10.8%、60代では24.5%に達しています。
女性でも20代の0.2%から60代で7.4%、70歳以上では24.7%まで上昇しています。
いずれにしても、AGAやFAGAは「自然に治る」ことはありません。
進行を遅らせたり、改善を図ったりするためには、適切な治療介入が必要です。
「ヘアカラーのせい」にしていると治療が遅れるリスク

ヘアカラー後の抜け毛増加をすべて「カラー剤のダメージのせいだ」と片付けてしまうことには、大きなリスクがあります。
たとえば、カラーを控えても抜け毛が減らない、カラーをしていない部分でも薄くなってきている、といった兆候がある場合は、AGAやFAGAがすでに始まっている可能性を考えるべきです。
AGAやFAGAは早期であればあるほど治療効果が期待しやすく、選択肢も広がります。
逆に、進行が進んでから治療を始めると、改善までに時間がかかったり、望んでいた結果を得にくくなったりする場合があります。
台湾の疫学研究でも、AGAの家族歴がある人は早期に発症するリスクが高く、早期発症者ほど重症化しやすいことが示されています。
つまり、家族に薄毛の人がいる場合は、より一層の注意が必要です。
「ヘアカラーのせいかもしれないから、しばらく様子を見よう」と先延ばしにするのではなく、気になった段階でAGA・FAGA治療を専門とするクリニックに一度相談してみることが、最も合理的な判断と言えるでしょう。
AGAクリニックでは何をしてもらえるのか


AGAやFAGAの専門クリニックでは、まず毛髪・頭皮の状態を専門の機器で詳しく診断してもらえます。
男性のAGA治療では、内服薬(フィナステリド*3やデュタステリド*4)や外用薬(ミノキシジル*5)が使われることが一般的。
これらの治療薬には臨床試験で有効性が確認されたエビデンスがあり、多くの方で進行の抑制や改善が報告されています。

女性のFAGA治療では、ミノキシジル外用薬を中心に、個人の状態に合わせた治療プランが提案されます。
女性の場合はフィナステリドの使用が推奨されないケースがあるため、専門医と相談の上で最適な治療法を選ぶことが重要です。
ただし、何もせずに放置した場合と比較すれば、専門クリニックで適切な診断と治療を受けることのメリットは非常に大きいと言えます。
オンライン診療という選択肢も

「クリニックに行くのは少し気が引ける」「近くに専門のクリニックがない」という方も、最近はオンライン診療に対応しているAGA・FAGAクリニックが増えています。
スマートフォンやパソコンからビデオ通話で医師の診察を受けられ、治療薬も自宅に配送してもらえるケースが多くなっています。
通院の負担が少ないため、忙しい方や周囲の目が気になるという方にとっても、相談のハードルは以前より格段に下がっています。
まとめ:ヘアカラーで髪が抜けることが気になったら早めの相談を

記事のポイントのまとめです。

ここまで解説してきた通り、ヘアカラーによる抜け毛のほとんどは一時的なものであり、カラー方法の見直しや頭皮ケアで改善が見込めます。
ただし、抜け毛の裏にAGAやFAGAが隠れている可能性は常に考慮しておくべきです。
特に以下に当てはまる方は、早めにAGA専門クリニックへの相談を検討してみてください。
- ヘアカラーを控えても抜け毛が減らない
- 生え際や頭頂部の毛が目に見えて薄くなっている
- 髪のハリ・コシがなくなり、スタイリングが決まりにくくなった
- 家族に薄毛の人がいる
- 20代後半以降で抜け毛が急に増えた
AGA・FAGAは進行性の脱毛症であるため、「そのうち治るだろう」と待っている間に症状が進んでしまうリスクがあります。
早い段階で正しい診断を受けることが、髪を守るための最善策です。


























































































































































































































