
メリットシャンプーの使用が直接的に抜け毛を引き起こすという科学的根拠は存在しません。
メリットに含まれるラウレス硫酸系の界面活性剤について「頭皮に悪い」という情報がネット上に見られますが、2015年にEnvironmental Health Insights誌に掲載されたレビュー論文では、SLS含有製品の使用と脱毛を結びつけるエビデンスはないと結論づけられています。
シャンプー時に抜ける毛の多くは、ヘアサイクルの休止期を終えた自然脱毛であり、健康な人でも1日50〜100本程度は自然に抜け落ちます。
参考:Human and Environmental Toxicity of Sodium Lauryl Sulfate (SLS)
抜け毛が明らかに増えたと感じる場合は、シャンプーではなくAGA・FAGAや栄養不足といった他の原因を疑い、AGAクリニックで相談することをおすすめします。
あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


その場合、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
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- メリットシャンプーが直接的に抜け毛を引き起こすという科学的根拠は存在しない
- シャンプー時に抜ける毛の多くはヘアサイクルに基づく自然脱毛
- 抜け毛の本当の原因はAGA・FAGA・ストレス・栄養不足・ホルモン異常など多岐にわたる
- シャンプーを変えても改善しない場合はAGAクリニックへの早めの相談が重要
メリットシャンプーで髪の毛が抜けると言われる理由と成分の真実
メリットシャンプーが直接的に髪の毛を抜けさせるという科学的根拠は存在しません。
では、なぜ「メリットで髪が抜ける」という噂が広まったのでしょうか。
そして、シャンプー中に感じる抜け毛の正体とは何なのでしょうか。
「メリットで抜け毛が増えた」という口コミが広まった背景

メリットシャンプーは、花王が製造・販売するロングセラーのヘアケア製品。弱酸性・パラベンフリー・ノンシリコーン処方という特徴を持ち、ユーカリやカモミラなど5つの植物由来エキスを配合しています。有効成分として甘草エキス(グリチルリチン酸ジカリウム)を含む医薬部外品であり、フケやかゆみを防ぐことを目的に開発された製品です。
こうした特徴を見るかぎり、頭皮に悪影響を及ぼすような設計にはなっていません。
それなのに「メリットで髪が抜ける」という口コミが広がった背景には、いくつかの要因があります。

まず、メリットは日本国内で非常に高い知名度を持つシャンプーです。

使用者数が多ければ多いほど、あらゆる体質・髪質の人が使うことになります。
なかには、もともと抜け毛が増えやすい時期にたまたまメリットを使い始めた人もいるでしょう。

こうしたタイミングの一致が、「メリットを使い始めてから抜け毛が増えた」という印象につながりやすいのです。
もう一つの要因は、ノンシリコーン処方に対する誤解。
シリコーン入りのシャンプーからノンシリコーンのメリットに切り替えると、髪のコーティング感がなくなり、指通りが変わることがあります。
洗髪中に髪がきしむ感覚があると、「髪が傷んでいる」「抜けている」と感じやすくなります。
実際には、シリコーンの被膜がなくなっただけで、毛髪そのものにダメージを与えているわけではありません。
さらに、SNSや口コミサイトでは、個人の体感が事実のように拡散されやすいという特性があります。
「メリット 抜け毛」で検索する人が増えれば増えるほど、関連コンテンツが上位に表示されやすくなり、あたかも多くの人が経験しているかのような印象が強まります。
こうした情報の増幅効果が、噂をさらに大きくしているといえます。
界面活性剤と抜け毛の関係

メリットシャンプーの洗浄成分には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウムやラウレス硫酸ナトリウムといった界面活性剤が使用されています。
これらは「ラウレス硫酸系」と呼ばれるカテゴリーに属する成分であり、ネット上では「頭皮や毛根にダメージを与える」と主張する記事も少なくありません。
しかし、界面活性剤が直接的に毛根を破壊して抜け毛を引き起こすという科学的エビデンスは確認されていません。
2015年にEnvironmental Health Insights誌に掲載されたレビュー論文では、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)に関するさまざまな毒性の主張が検証されました。

この論文では、SLS含有製品の使用と脱毛を結びつける科学的根拠は存在しないと結論づけています。
CIR(Cosmetic Ingredient Review)の安全性評価報告書においても、高濃度のSLSが毛包に沈着する可能性は指摘されているものの、それが脱毛を引き起こすという証拠は示されていません。
参考:Human and Environmental Toxicity of Sodium Lauryl Sulfate (SLS)

ここで押さえておきたいのは、「界面活性剤の種類」と「使用方法」の違いです。
ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)とラウレス硫酸ナトリウム(SLES)は名前が似ていますが、SLESのほうが分子量が大きく、皮膚への刺激性はSLSより低いとされています。
メリットに使われているのはSLES系の成分であり、シャンプーとしての使用(短時間で洗い流す)においては、頭皮への影響は限定的です。
つまり、メリットシャンプーに含まれる界面活性剤が原因で毛が抜けるという主張は、現時点の科学的知見では支持されていないということです。
ただし、肌が極端にデリケートな方やアレルギー体質の方の場合は、界面活性剤に対して頭皮が反応し、かゆみや赤みが出ることがあります。
こうした頭皮トラブルが長期間続けば、毛髪の成長環境が悪化する可能性はゼロではありません。
もし特定のシャンプーを使って頭皮に違和感が続くようであれば、製品を変えて様子を見ることは合理的な判断といえます。
ノンシリコーン処方は本当に頭皮にやさしいのか

メリットシャンプーの大きな特徴の一つが、ノンシリコーン処方。
シリコーンは髪の表面をコーティングして手触りをなめらかにする成分ですが、一部では「毛穴を詰まらせる」「頭皮に蓄積する」といった説がささやかれてきました。
実際のところ、シリコーン(ジメチコンなど)が毛穴を完全に塞いで抜け毛を引き起こすという根拠は乏しいとされています。
シリコーンは水で洗い流せる性質を持つものが多く、通常のシャンプーで十分に除去できます。
一方で、ノンシリコーンシャンプーには注意すべきポイントもあります。
シリコーンのコーティングがないぶん、髪がきしみやすくなり、洗髪時に摩擦が増える場合があります。
この摩擦によって、すでに休止期(テロゲン期)に入っていた毛髪が通常より多く抜け落ちることはあり得ます。
ここで重要なのは、摩擦で抜けた毛は「もともと抜ける予定だった毛」だということです。
ヘアサイクル*1の仕組みから考えると、休止期に入った毛は遅かれ早かれ自然に脱落します。
シャンプーの摩擦がその脱落を少し早めただけであり、新しい毛の成長を妨げているわけではありません。
ノンシリコーン処方は、頭皮への余計な蓄積を避けたい方や、軽い仕上がりを好む方には適しています。
しかし、ノンシリコーン=絶対的に頭皮にやさしい、というわけではなく、髪質や頭皮の状態によって合う・合わないがあることを理解しておく必要があります。
シャンプー中に感じる「抜け毛」の多くは自然脱毛である

シャンプーのときに排水口にたまった髪の毛を見て、不安を感じた経験は多くの人にあるはずです。
しかし、洗髪中に抜ける毛のほとんどは、自然なヘアサイクルの一環として脱落するものです。
人間の頭皮には約10万本の毛髪があり、健康な状態でも1日あたり50~100本程度が自然に抜け落ちるとされています。
JAMA Dermatology誌に掲載された研究では、60秒間のヘアカウント法を標準化する試みがなされ、一般的に信じられている「1日100本の脱毛」という数字にも個人差があることが示されました。
参考:Standardizing the 60-Second Hair Count
また、2022年にDermatology and Therapy誌に掲載された研究では、毎日洗髪する人の脱毛本数は平均27.9±12.2本であり、広く知られる「100本」という目安よりかなり少ないことが報告されています。
参考:Hair Shedding Evaluation for Alopecia: A Refined Wash Test
こうしたデータを踏まえると、シャンプー時に数十本の毛が抜けること自体は異常ではありません。

特に、洗髪頻度が低い場合は、数日分の自然脱毛がまとめて排出されるため、一度に大量の毛が抜けたように見えることがあります。
なお、Journal of Clinical Medicine誌に掲載されたレビュー論文では、健康な頭皮の毛髪のうち約91%が成長期(アナゲン期)、約9%が休止期(テロゲン期)にあると報告されています。
この休止期の毛が日々自然に脱落しているのです。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
だからこそ、「シャンプーを変えたら抜け毛が増えた」と感じたとしても、まずは自然脱毛の範囲かどうかを冷静に見極めることが大切です。
抜け毛が増える本当の原因とヘアサイクルのメカニズム
ヘアサイクルの基本構造を知ることが抜け毛理解の第一歩

抜け毛の原因を正しく理解するには、まずヘアサイクル(毛周期)の仕組みを知る必要があります。
人間の毛髪は、以下の4つの段階を繰り返しながら成長と脱落を繰り返しています。
- 成長期(アナゲン期):毛母細胞が活発に分裂し、毛髪が伸びる期間。頭髪の場合、通常2〜6年程度続く。
- 退行期(カタゲン期):毛包が縮小し、毛髪の成長が止まる移行期間。約2〜3週間。
- 休止期(テロゲン期):毛髪が毛包にとどまりながらも活動を停止している期間。約2〜4か月。
- 脱落期(エクソゲン期):古い毛髪が脱落し、新たな成長期の毛が生え始める期間。
健康な状態では、頭皮全体の毛髪のうち約85〜91%が成長期にあり、約9〜15%が休止期にあるとされています。
一つひとつの毛包がそれぞれ独立したサイクルで動いているため、すべての毛が同時に抜けることは通常ありません。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
このサイクルが乱れると、成長期が短くなったり、休止期に入る毛髪の割合が増えたりします。
それが「抜け毛が増えた」と実感する状態です。
ここで理解しておきたいのは、シャンプーの種類を変えただけでヘアサイクルそのものが変化することは考えにくいという点。
ヘアサイクルに影響を与えるのは、ホルモンバランス、栄養状態、ストレス、遺伝的素因など、もっと根本的な要素です。
男性型脱毛症(AGA)の特徴

男性において抜け毛や薄毛の原因としてもっとも多いのが、男性型脱毛症(AGA*2)。
AGAは進行性の脱毛症であり、遺伝的素因とホルモンの影響によって引き起こされます。

AGAの中心的なメカニズムは、男性ホルモンであるテストステロン*3が5αリダクターゼ*4という酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることに関わっています。

DHTが毛乳頭のアンドロゲン受容体に結合すると、成長期(アナゲン期)が短縮され、休止期(テロゲン期)が延長されます。
こうして毛髪は細く短くなり、やがて目に見える形で薄毛が進行していくのです。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
AGAの有病率は加齢とともに上昇します。
StatPearls(NCBI)に掲載されたレビューによると、白人男性ではAGAの発症率は年齢と相関し、30歳までに約30%、50歳までに約50%が罹患するとされています。
こうしたデータからわかるように、AGAは決して珍しい症状ではありません。
しかし、「まだ若いから」「シャンプーのせいだろう」と考えて対策が遅れてしまうケースが非常に多いのが実情です。
AGAの特徴的なパターンとしては、生え際が後退するM字型、頭頂部が薄くなるO字型、またはその両方が同時に進行するタイプがあります。
こうしたパターンに心当たりがある場合は、シャンプーの影響ではなくAGAの可能性を疑ったほうがよいかもしれません。
女性男性型脱毛症(FAGA)の特徴

薄毛や抜け毛は男性だけの問題ではありません。

女性にも男性型脱毛症と同様のメカニズムで起こる脱毛症があり、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。
FAGAは、男性のAGAと同じくアンドロゲンの影響が関与していますが、症状の出方が異なります。
男性のように生え際が大きく後退するパターンは少なく、頭頂部を中心に全体的に髪のボリュームが減っていくびまん性の薄毛が特徴。
そのため、初期段階では「なんとなく髪が減った気がする」という曖昧な自覚にとどまりやすく、対処が遅れがちになります。
FAGAの有病率について、PMC(PubMed Central)に掲載されたレビュー論文では、29歳までに約12%、49歳までに約25%、69歳までに約41%、79歳以上では50%を超える女性にFAGAの兆候が見られると報告されています。
参考:Female pattern hair loss: A clinical, pathophysiologic, and therapeutic review
女性の場合、加齢に伴うエストロゲン分泌の減少も関係しています。
エストロゲンには毛髪の成長期を維持する作用があると考えられており、閉経前後にエストロゲンが低下すると、相対的にアンドロゲンの影響が強まることでFAGAが顕在化しやすくなるのです。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss

もしかしたら、「シャンプーを変えてから薄くなった」と感じている女性の中にも、実はFAGAが進行し始めていたというケースは少なくないはずです。
シャンプーの影響を気にする前に、自分の頭頂部の分け目がだんだん広がっていないか、髪のハリやコシが以前より明らかに落ちていないかを、一度客観的にチェックしてみてください。
ストレス・栄養不足・ホルモン変動が引き起こす休止期脱毛

AGA・FAGA以外にも、抜け毛が増える代表的な原因として「休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)」があります。
これは、なんらかの強いストレスや身体的負荷がきっかけとなり、通常よりも多くの毛髪が一斉に休止期へ移行してしまう状態です。
きっかけとなる要因は多岐にわたります。
- 強い精神的ストレス(仕事のプレッシャー、人間関係のトラブルなど)
- 急激な体重減少やダイエット
- 出産後のホルモン変動
- 高熱を伴う感染症
- 鉄分やたんぱく質、亜鉛などの栄養不足
- 甲状腺機能の異常
1998年に発表されたケースコントロール研究では、高いストレスを感じている女性はそうでない女性に比べて、脱毛を経験するリスクが約11倍高いという結果が示されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
また、栄養面では、ヒスチジン、ロイシン、アラニンといったアミノ酸の欠乏がさまざまな脱毛症の患者で高頻度に確認されています。

あるクロスセクショナル研究では、休止期脱毛やAGAの患者100名を対象に調査を行ったところ、90%以上の参加者にヒスチジン欠乏が認められたと報告されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
こうしたデータは、抜け毛の原因がシャンプーの成分だけにあるわけではないことを明確に示しています。
食生活が乱れていたり、睡眠不足が続いていたり、精神的な負荷がかかっていたりする状況では、どんなシャンプーを使っても抜け毛が増える可能性があるのです。
逆に言えば、シャンプーを変えても抜け毛がおさまらないのであれば、原因はシャンプーではなく身体の内側にあるかもしれないということです。
ビタミンD不足と抜け毛の意外な関連性

近年注目されているのが、ビタミンDと脱毛の関係です。
ビタミンDは、毛包に存在するビタミンD受容体(VDR)の発現に関与しており、正常なヘアサイクルの維持に必要とされています。
VDRノックアウトマウスを用いた実験では、ビタミンD受容体がない場合、毛乳頭が毛包から分離し、成長期の再開に失敗するという結果が報告されています。
2021年に実施されたケースコントロール研究では、AGAを有する男性30名において、健常対照群と比較してビタミンDの血清レベルが有意に低いことが確認されました(p<0.01)。
また、女性を対象とした別の研究でも、FAGA患者やテロゲン・エフルビウム患者では、対照群に比べてビタミンD値が有意に低下していたと報告されています(p<0.001)。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
もちろん、ビタミンDが不足しているからといって必ず脱毛が起きるわけではありませんし、ビタミンDを補えば脱毛が完全に止まるとも限りません。
しかし、慢性的な日光不足や偏った食事が続いている場合は、ビタミンDの不足が抜け毛の一因になっている可能性を考慮する価値はあります。
甲状腺ホルモンの乱れが及ぼす髪への影響

甲状腺機能の異常も、見過ごされやすい抜け毛の原因の一つです。
甲状腺ホルモンは毛包の幹細胞の活性化に関与しており、甲状腺機能低下症でも甲状腺機能亢進症でも、びまん性の脱毛が生じることがあります。

実際に、びまん性脱毛が甲状腺機能異常の唯一の初発症状である場合もあります。
2013年に公表された研究では、クリニックを受診した脱毛患者のうち、円形脱毛症やびまん性脱毛を呈する若年層(0〜40歳)において甲状腺機能異常がもっとも多く認められたと報告されています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
甲状腺ホルモンの不足は毛包幹細胞の活性化を妨げ、過剰なホルモン刺激は前駆細胞の分化を進めすぎて幹細胞の枯渇を招く可能性があるとされています。
いずれにしても、甲状腺のバランスが崩れることがヘアサイクルに悪影響を与えるわけです。
抜け毛が気になる方で、倦怠感や体重の急激な変化、冷え性の悪化、動悸などの症状がある場合は、甲状腺機能の異常が隠れている可能性も考えられます。
シャンプーの頻度と抜け毛の本数に相関はあるのか

「毎日シャンプーすると髪が抜けやすくなる」「洗いすぎはよくない」という説もよく見かけます。
しかし、洗髪の頻度と脱毛の本数の間に直接的な因果関係があるとする科学的根拠は限定的です。

2021年にSkin Appendage Disorders誌に掲載された研究では、シャンプーの頻度を低頻度から高頻度に切り替えた際に、頭皮の皮脂量が有意に減少し、頭皮や毛髪の状態に対する満足度が改善したことが報告されています。
この研究では、週5〜6回の洗髪で総合的な満足度がもっとも高くなるという結果が出ました。
参考:The Impact of Shampoo Wash Frequency on Scalp and Hair Conditions
ここでのポイントは、洗髪頻度を上げること自体が抜け毛を増やすわけではないということです。
むしろ、過度に洗髪を控えると皮脂が蓄積して頭皮環境が悪化し、かゆみや炎症の原因になる場合もあります。
洗髪時に多く毛が抜けたように感じるのは、数日間にわたって蓄積した自然脱毛分がまとめて流れ出るからであり、洗髪そのものが脱毛を促進しているわけではありません。
だからこそ、シャンプーの頻度よりも、正しい洗い方(ゴシゴシこすらない、しっかりすすぐ、爪を立てない)のほうがはるかに大切です。
頭皮環境の悪化がもたらす脱毛リスク

抜け毛の直接的な原因にはなりにくいシャンプーですが、頭皮環境が悪化した状態を放置すれば、間接的に脱毛を助長する可能性はあります。
たとえば、頭皮に慢性的な炎症が起きている場合、毛包周囲にリンパ球や肥満細胞の浸潤が増加し、ヘアサイクルの乱れを招くことがあります。
前述の通り、AGAの患者から採取した組織標本の約36%に中等度から重度の毛包周囲炎症が認められたという研究データも存在します。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
頭皮の炎症は、シャンプーの成分だけでなく、真菌の繁殖、紫外線、物理的な刺激(強くブラッシングするなど)、あるいはアレルギー反応など、多くの要因で起こり得ます。

このように考えると、「どのシャンプーを使うか」という選択ももちろん重要ですが、それ以上に「頭皮環境を総合的に健やかに保てているか」というより広い視点が求められます。
メリットシャンプーで髪の毛が抜けると感じたときに確認すべきこと
まずは自然脱毛と異常脱毛の違いを見極める


メリットシャンプーを使っていて「抜け毛が多い」と感じたとき、最初にすべきことは、それが自然脱毛の範囲内なのか、異常脱毛なのかを見極めることです。
自然脱毛と異常脱毛の見分け方には、いくつかのチェックポイントがあります。
- 抜けた毛の毛根部分が白っぽいマッチ棒のような形をしている → 休止期を全うした自然脱毛の可能性が高い
- 毛根がなく、途中で切れている → 物理的なダメージによる切れ毛の可能性
- 毛根が黒っぽく小さい、または毛根が萎縮している → 成長期のまま異常に脱落した可能性(要注意)
- 抜け毛の量が以前と比べて明らかに増加し、それが2週間以上続いている → 異常脱毛の可能性
- 特定の部位(頭頂部、生え際、分け目)の毛量が目に見えて減ってきている → AGAやFAGAの可能性
こうしたポイントを自分でチェックしてみて、「自然脱毛の範囲を超えている気がする」と感じたのであれば、その原因はシャンプーにある可能性は低く、もっと根本的な要因が関わっている可能性があります。
シャンプーの使い方を見直すときのポイント

シャンプーの製品そのものよりも、実は使い方のほうが頭皮への影響は大きいです。
まず、シャンプー前にぬるま湯で予洗いをしっかり行うことが基本。
お湯だけで汚れの大半は落ちるため、シャンプーの使用量を減らすことができます。
使用量が多すぎると、すすぎ残しが発生しやすくなり、頭皮トラブルの原因になります。
次に、シャンプーは直接頭皮に塗布するのではなく、手のひらで軽く泡立ててから頭皮にのせるようにしてください。
メリットはきめ細やかな泡立ちが特徴の製品ですから、少量でもしっかり泡立ちます。
洗う際には指の腹を使い、頭皮をマッサージするようにやさしく洗うことが大切。
爪を立ててゴシゴシ洗うと、頭皮に微細な傷がつき、炎症のリスクが高まります。
すすぎは念入りに行ってください。

洗浄成分のすすぎ残しは、かゆみやフケの原因になることがあります。
「洗うのに1分、すすぐのに2分」くらいの時間配分を目安にするとよいでしょう。
最後に、ドライヤーで乾かす際には、頭皮から適度に離した状態で温風を当て、完全に乾かすようにしてください。
頭皮が湿ったままの状態が続くと、雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境の悪化につながります。
シャンプーを変えても抜け毛がおさまらない場合の考え方

メリットシャンプーから別の製品に切り替えても、抜け毛の量が変わらない場合、あるいはさらに増えたと感じる場合は、シャンプー以外に原因がある可能性が非常に高いです。
ここまで解説してきたように、抜け毛の原因にはAGA、FAGA、休止期脱毛、栄養不足、ホルモン異常など、さまざまなものがあります。
これらの多くは、シャンプーの変更だけでは解決できない問題です。
特に、以下のような状況に当てはまる場合は、早めに専門的な判断を仰ぐことをおすすめします。
- 生え際や頭頂部の髪が目に見えて薄くなってきた
- 家族(特に父方・母方の祖父母や両親)に薄毛の人がいる
- 抜け毛だけでなく、新しく生えてくる毛が以前より細く短い
- 20代後半〜30代で急に抜け毛が気になり始めた
- 女性で、分け目が広がってきた、髪全体のボリュームが明らかに減ってきた
こうした症状がある場合、シャンプーの問題ではなく、AGA(男性の場合)やFAGA(女性の場合)が進行している可能性を考える必要があります。
「しばらく様子を見よう」が危険な理由

抜け毛が気になっても、「もう少し様子を見よう」「シャンプーを変えてみてから考えよう」と先延ばしにしてしまう方は少なくありません。
しかし、AGAやFAGAは進行性の脱毛症。
時間が経てば経つほど、毛包の萎縮が進行し、対処が難しくなる傾向があります。
AGAのメカニズムを考えると、DHTの影響で成長期が短縮されるたびに、毛髪は少しずつ細く短くなっていきます。
これを「毛包のミニチュア化」と呼びます。
完全にミニチュア化してしまった毛包は、通常の発毛治療では元に戻りにくいとされています。
だからこそ、「なんとなく気になる」という段階でも、できるだけ早くAGA・FAGA治療の専門クリニックに相談することが重要。
AGAクリニックでは、マイクロスコープによる頭皮診断や血液検査などを通じて、抜け毛の原因を客観的に特定してもらうことができます。
「自分がAGAやFAGAかどうかわからない」「本当にクリニックに行くべきなのか判断がつかない」という段階であっても、初回のカウンセリングを無料で実施しているクリニックは多く存在します。
まずは現状を正しく把握するために、気軽に相談してみることをおすすめします。
AGA・FAGA治療とは

AGAクリニックで受けられる治療には、いくつかの選択肢があります。
男性の場合、内服薬としてフィナステリド*5やデュタステリド*6(5αリダクターゼ阻害薬)が処方されるケースが多く、外用薬としてミノキシジル*7が用いられることがあります。
女性の場合は、ミノキシジル外用薬を中心に、クリニックごとにさまざまなアプローチが用意されています。
ただし、これらの治療にはメリットだけでなく、注意すべき点もあります。
男性向けの5αリダクターゼ阻害薬は、まれに性機能への影響が報告されています。
また、ミノキシジル外用薬を使用した研究では、副作用を報告した人の割合が55%にのぼったというデータもあります。
一方で、ケトコナゾール外用では副作用を報告した人は10%にとどまっています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
治療に伴うリスクやコストを正しく理解した上で判断するためにも、AGAクリニックでの専門的なカウンセリングは大切。
自分の抜け毛がどの程度進行しているのか、どの治療法が適しているのかを、医師と一対一で相談できる環境は安心感につながります。
これまでの内容をまとめると、メリットシャンプーそのものが抜け毛の原因になっている可能性は極めて低く、科学的な裏付けもありません。
「メリットで抜け毛が増えた」と感じた場合、多くのケースでは自然脱毛の範囲内であるか、あるいはAGA・FAGA・休止期脱毛・栄養不足・ホルモン異常といった別の原因が隠れています。
シャンプーの見直しは対策の一つではありますが、それだけに頼るのではなく、抜け毛の根本原因を特定することが何より大切です。
まとめ:メリットシャンプーで髪の毛が抜けると感じたら早めにAGAクリニックへ相談を

記事のポイントのまとめです。

メリットシャンプーに限らず、市販のシャンプーが直接的に脱毛を引き起こすという科学的根拠は確認されていません。
しかし、抜け毛の悩みの背後にはAGAやFAGAといった進行性の脱毛症が潜んでいるケースが少なくありません。
AGAは男性の約50%が50歳までに経験し、FAGAも50歳を過ぎた女性の4人に1人に認められるというデータがあります。
これだけ多くの人が経験し得る症状であるにもかかわらず、「まだ大丈夫だろう」と放置してしまう人が非常に多いのが現状です。
参考:Female pattern hair loss: A clinical, pathophysiologic, and therapeutic review
もし今、メリットシャンプーで髪が抜けると感じているのであれば、これをきっかけに一度専門家の意見を聞いてみてください。
原因がシャンプーではないとわかれば、正しい対策に早く切り替えることができます。
早めに行動することが、髪の未来を守る第一歩になります。



























































































































































































































