
ヘアスプレー自体に脱毛を直接引き起こす成分は含まれていないため、使用だけではげることは基本的にありません。
ただし、頭皮に成分が残留し続けると毛穴の詰まりや炎症が起こり、間接的に抜け毛が増えるリスクがあります。
使い方を見直しても抜け毛が改善しない場合は、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)など進行性の脱毛症が隠れている可能性もあるため、早めにAGAクリニックへ相談することをおすすめします。
あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


その場合、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
「自分の抜け毛が正常なのか気になる」という方は、まず専門の医師に相談してみてください。
どこに相談するのが良いか迷っている場合は、DMMオンラインクリニックの「オンラインAGA治療(男性)」「オンラインFAGA治療(女性)」なら、スマホで自宅から24時間無料のオンライン診察*1を受けられます。
診療実績は150万件以上(2022年4月〜2025年5月)、全額返金保証制度もあるため、初めての方でも安心です。

診察のみもOK、お薬の購入は必須ではありません。
ご自身の抜け毛の原因が、AGA・FAGAなのか不安な場合は、一度無料相談(男性はこちら、女性はこちら)してみてください。
※最短当日到着*2・全額返金保証制度あり*3・いつでも解約OK*4・解約手数料なし
- ヘアスプレー自体に脱毛成分はないが、残留による毛穴詰まりや炎症が間接的な抜け毛の原因になる可能性
- 頭皮に直接かけない・使用後は二度洗いするなど正しい使い方で影響を最小限に抑えることが重要
- 使い方を見直しても改善しない抜け毛はAGA・FAGAなど進行性の脱毛症の可能性
- 抜け毛が気になったら自己判断せず早めにAGAクリニックへ相談することが大切
ヘアスプレーで髪が抜ける原因と頭皮への影響
ヘアスプレーが直接的に髪を抜けさせる成分を含んでいるわけではありません。
ただし、使い方や使用頻度を誤ると頭皮環境を悪化させ、間接的に抜け毛を増やすリスクがあるのも事実です。

実際に北米接触性皮膚炎研究グループ(NACDG)のパッチテストデータでは、38,775人の被験者のうち約9%がヘアケア製品に対してアレルギー反応を示したと報告されています。
ヘアスプレーもヘアケア製品の一つですから、肌が弱い方にとっては無視できない数値でしょう。
参考:Hair Product Allergy: A Review of Epidemiology and Management

ここでは、ヘアスプレーが頭皮と髪に与える影響について、成分・使い方・蓄積の3つの側面から掘り下げていきます。
含まれる成分が頭皮にもたらすダメージ


ヘアスプレーの主な成分は、水、エタノール(アルコール)、合成ポリマー、香料、防腐剤などです。

この中でもっとも頭皮に影響を与えやすいのがエタノールになります。
エタノールには揮発性があり、スプレーが乾く際に髪や頭皮の水分を奪ってしまうことがあります。
頭皮が乾燥すると、バリア機能が低下してかゆみやフケが出やすくなるのです。
もちろん、少量のエタノールであれば深刻な問題にはなりにくいとされています。
ただ、毎日のように使い続けると、慢性的な乾燥状態を招く恐れがあるでしょう。
合成ポリマーについても注意が必要。
ポリマーは髪にコーティング膜を作って固定するための成分ですが、これが頭皮に付着したまま放置されると毛穴周辺に蓄積します。
毛穴が詰まれば皮脂の正常な排出が妨げられ、頭皮の常在菌バランスが崩れやすくなります。
こうした変化は一度では目立たないかもしれません。
しかし、積み重なることで頭皮環境はじわじわと悪化していきます。
毛穴の詰まりが引き起こす炎症のメカニズム

頭皮には皮脂腺が密集しており、体の中でもとくに油分が多い部位。

健康な状態であれば、皮脂は毛穴を通じてスムーズに排出され、頭皮表面を保護する役割を果たしています。

ところが、ヘアスプレーの残留成分が毛穴をふさぐと、皮脂の出口が狭くなります。
行き場を失った皮脂は毛穴の中にたまり、そこに雑菌が繁殖しやすい環境が生まれるのです。
とくに頭皮に常在しているマラセチア菌という真菌は、皮脂をエサにして増殖します。
マラセチア菌が過剰に繁殖すると、脂漏性皮膚炎やフケ症を引き起こし、頭皮に炎症が広がっていきます。
International Journal of Trichologyに掲載された論文では、マラセチア菌の増殖が頭皮の酸化ストレスを高め、毛髪の成長サイクルに悪影響を及ぼす可能性があると報告されています。
具体的には、酸化された脂質(過酸化脂質)が毛包細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導し、髪の成長期を短縮させるというメカニズムが示されました。
参考:Scalp Condition Impacts Hair Growth and Retention via Oxidative Stress

つまり、ヘアスプレーが直接髪を抜くのではなく、「残留成分 → 毛穴詰まり → 菌の繁殖 → 炎症 → 髪の成長サイクルの乱れ → 抜け毛」という間接的なルートで影響が出る可能性があるわけです。
洗い残しが続くとどうなるのか

ヘアスプレーで頭皮トラブルが起きやすい最大の原因は、実はスプレーそのものよりも「洗い残し」にあります。

ヘアスプレーに使われる合成ポリマーは、水だけでは落としきれないケースが多いです。
通常のシャンプーでも1回では完全に除去できず、何日も蓄積してしまうことがあります。
洗い残しが常態化すると、毛穴には古い皮脂とスプレーの成分が混ざり合った汚れが層のように溜まっていきます。
こうなると、シャンプーだけでは簡単にリセットできない状態になるでしょう。

なお、洗い残しで起きる頭皮の炎症は「毛包炎(もうほうえん)」と呼ばれる症状に発展することもあります。
毛包炎は毛穴の奥にある毛包に細菌が感染して起こる炎症で、放置すると毛根にダメージが及ぶ可能性があるのです。

だからこそ、ヘアスプレーを使った日は、いつもより丁寧に二度洗いをするなど、頭皮の洗浄を意識することが大切になります。
頭皮に直接かけてしまう問題

ヘアスプレーの正しい使い方は、15〜20cm程度離して髪の毛に向けて噴射することです。
ところが、実際にはかなり近距離からスプレーしたり、根元を立たせようとして頭皮に直接かけたりしている方が少なくありません。
頭皮に直接かかると、ポリマーやアルコール成分がダイレクトに地肌に触れることになります。
すると、バリア機能が弱い部分に刺激が加わり、赤みやかゆみが出る場合があるのです。
国際薬学雑誌に掲載されたレビュー論文では、ヘアスプレーを定期的に使用している人のうち約15%が何らかの頭皮刺激を経験していたと報告されています。
参考:Impact of Hair Setting Spray on Scalp Health
15%という数字は「少数」とも言えますが、日常的にスプレーを使い続ける人にとっては他人事ではないでしょう。
頭皮に直接かからないよう意識するだけでも、トラブルのリスクは大きく下がります。
アレルギー反応と接触性皮膚炎


ヘアスプレーに含まれる香料や防腐剤は、一部の方にアレルギー反応を引き起こすことがあります。
いわゆる「接触性皮膚炎」と呼ばれる症状で、頭皮に赤み・かゆみ・湿疹が現れるのが特徴です。
接触性皮膚炎には「刺激性」と「アレルギー性」の2種類があります。
刺激性は誰にでも起こりえるもので、成分が直接肌を刺激して炎症を起こすタイプ。

一方で、アレルギー性は特定の成分に対して免疫系が過剰反応するタイプで、人によって反応する成分が異なります。
いずれの場合も、頭皮に炎症が起きたまま放置すると、毛根へのダメージが蓄積していくリスクがあるでしょう。
とくにアレルギー性の接触性皮膚炎は、気づかないうちに慢性化しやすい傾向にあります。
「なんだか最近、いつも頭皮がかゆい」「フケが増えた気がする」そう感じている方は、使っているヘアスプレーの成分を一度チェックしてみてください。
物理的な牽引力と髪へのストレス


ヘアスプレーでセットした髪を無理にブラッシングしたり、手ぐしで崩そうとしたりすると、固まった髪が引っ張られて物理的なダメージを受けます。
髪を引っ張る力が繰り返し毛根にかかると、「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」を引き起こすことがあります。
牽引性脱毛症とは、持続的な引っ張りの力によって毛包がダメージを受け、髪が抜ける症状です。
Journal of Clinical and Aesthetic Dermatologyに掲載された論文によると、牽引性脱毛症は早期であれば原因を取り除くことで回復が見込めますが、長期間にわたって放置すると瘢痕性脱毛(はんこんせいだつもう)に進行し、永久的な脱毛になる可能性があると報告されています。
参考:Traction alopecia: the root of the problem
スプレーで固めた髪を扱うときは、まずぬるま湯やコンディショナーでやわらかくしてからほぐすのがポイント。
力任せに引っ張ると、思わぬ脱毛トラブルにつながりかねません。
ヘアスプレー以外の整髪料との比較

「ヘアスプレーだけが悪いの?ワックスやジェルはどうなの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
結論としては、整髪料全般に同様のリスクがあります。
ただし、製品のタイプによって頭皮への影響の出方が少し異なるのです。
- ヘアスプレー:霧状に噴射されるため、意図せず頭皮にかかりやすい。ポリマーの被膜が硬くなり、洗浄しにくい傾向がある。
- ヘアワックス:油分が多いため、毛穴に皮脂汚れと一緒に詰まりやすい。ただし頭皮への直接噴射のリスクは低い。
- ヘアジェル:水溶性の製品が多く、比較的洗い落としやすい。一方で、乾燥するとフレーキング(白い粉が出る現象)が起こることがある。
- ヘアムース:スプレーより軽い使用感だが、泡状の成分が頭皮に残留しやすいケースもある。

どの整髪料を使うにしても、大切なのは「頭皮に残さない」ことです。
製品の種類よりも、使用後にどれだけきちんと洗い流せているかが、頭皮環境を左右する最大のポイントになります。
ヘアスプレーの使い方で注意すべきポイントと薄毛のサイン
ここまで、ヘアスプレーが頭皮にどのような影響を与えるかを見てきました。
では、具体的にどう使えば影響を最小限にできるのか。
そして、すでに薄毛が進行しているサインにはどんなものがあるのか。
この項目では実践的な注意点と、見逃しやすい薄毛の兆候について掘り下げていきます。
頭皮に付着させない正しい使い方


ヘアスプレーのダメージを最小限に抑える基本は、「頭皮に直接かけない」ことです。
具体的には、以下のポイントを意識してみてください。
- ノズルを髪から15〜20cm以上離して噴射する。
- 根元ではなく、毛先〜中間部分に向けてスプレーする。
- 一箇所に集中させず、軽く動かしながらまんべんなく吹きかける。
- 使う量はできるだけ少なくし、必要な部分だけにとどめる。
たったこれだけのことですが、意識するかしないかで頭皮への負担は大きく変わります。
とくに髪のボリュームを出したくて根元にスプレーしている方は、方法を見直すきっかけにしてみてください。
使用後のシャンプーで意識すること

ヘアスプレーを使った日は、通常より丁寧な洗髪が必要。
ただし、「丁寧」というのは「強くゴシゴシ洗う」という意味ではありません。
まず、シャンプー前にぬるま湯で1〜2分ほどしっかり予洗いすることが重要。
ぬるま湯だけでも汚れの約7割は落ちるとされていて、事前にスプレーの被膜をやわらかくすることで、シャンプーの洗浄効果が格段に上がります。
そのあと、シャンプーを手のひらで十分に泡立ててから頭皮全体にやさしくなじませます。
指の腹で円を描くように洗い、爪を立てないよう注意してください。
爪で頭皮を傷つけると、そこから細菌が入り込み、毛包炎の原因になりかねません。
スプレーを使った日は二度洗いがおすすめです。
一度目で表面の汚れとスプレー成分を浮かせ、二度目で頭皮まできれいに洗い上げるイメージになります。
すすぎも念入りに行いましょう。
シャンプーの洗い残しもまた、頭皮トラブルの原因になります。
後頭部や耳の後ろなど、すすぎ残しが起きやすい部位にはとくに注意が必要です。
使用頻度を見直す目安

ヘアスプレーを毎日使っている方は、使用頻度そのものを見直すことも検討してみてください。
「毎日使わないとヘアスタイルが決まらない」という気持ちはよくわかります。
しかし、連日のスプレー使用は頭皮に負担がかかり続けるということでもあるのです。
例えば、週に1〜2日は「スプレーを使わない日」を設けてみるのも一つの方法。
スプレーなしでもまとまりやすいヘアスタイルにアレンジしたり、別のスタイリング剤に切り替えたりすることで、頭皮を休ませる時間が確保できます。
もっと言えば、スプレーを使う日でも量を減らす工夫は可能。
軽くホールドしたいだけなら、ソフトタイプのスプレーに変えるだけでもポリマーの付着量は少なくなります。
成分表示のチェックポイント

ヘアスプレーを選ぶとき、成分表示を確認している方は意外と少ないのではないでしょうか。
頭皮への負担を考えるなら、以下の成分が多く含まれていないかをチェックしてみてください。
- エタノール(変性アルコール含む):揮発時に髪と頭皮の水分を奪い、乾燥を招く。
- 合成香料:アレルギー反応を引き起こすリスクがある。
- パラベン類(メチルパラベン、プロピルパラベンなど):防腐剤として配合されるが、肌が敏感な方には刺激になることがある。
- ジメチコン(シリコン系成分):髪のコーティング効果がある一方、頭皮に蓄積すると毛穴を詰まらせやすい。
最近はアルコールフリーやシリコンフリーを謳うヘアスプレーも登場しています。
肌が弱い方や頭皮トラブルを経験したことがある方は、こうした製品を選ぶのも賢い選択です。
ただし、「ノンアルコール=完全に安全」というわけではありません。
どんな製品でも頭皮に残留すれば毛穴詰まりのリスクはゼロにはならないため、「しっかり洗い流す」という基本は変わらないのです。
薄毛が進行しているかもしれないサイン


ヘアスプレーの使い方を見直すことは大切ですが、もしすでに薄毛の兆候が出ているなら、原因はスプレーだけにとどまらない可能性があります。
以下のような変化に心当たりがある方は、注意が必要です。
- シャンプー時やブラッシング時の抜け毛が以前より明らかに増えた。
- 分け目が広がってきた、または地肌が透けて見えるようになった。
- おでこの生え際が後退してきた(とくに男性に多い)。
- 頭頂部のボリュームが減り、髪全体がペタンとするようになった。
- 細くて短い毛(軟毛化した毛)が増えてきた。
こうした症状は、男性であればAGA*1(男性型脱毛症)、女性であればFAGA(女性男性型脱毛症)の初期症状である可能性があります。
AGAは男性の約50%、FAGAは女性のかなりの割合に影響を及ぼすとされている、もっとも一般的な脱毛症です。
AGAやFAGAは進行性の脱毛症であり、放置すると徐々に範囲が広がっていきます。
ヘアスプレーの使い方を改善しても抜け毛が止まらない場合、根本的な原因がAGAやFAGAにある可能性を考える必要があるでしょう。
抜け毛の「本数」だけで判断しないこと

「1日何本くらい抜けたら危険なのか」という疑問はよく聞きます。
一般的に、1日50〜100本程度の抜け毛は正常なヘアサイクル*2の範囲内とされています。
しかし、ここで注意してほしいのは、本数だけでは薄毛の進行は判断できないという点です。
例えば、抜ける本数は以前と変わらないのに、生えてくる髪が細くなっている場合は「軟毛化」が進んでいるサインかもしれません。
軟毛化とは、太く硬い髪が徐々に細く柔らかい毛に置き換わっていく現象で、AGAやFAGAに典型的な症状の一つです。
逆に、シャンプー後に排水口に溜まる髪が急に増えたとしても、季節的な抜け毛(秋は抜け毛が増えやすい)や一時的なストレスが原因であるケースもあります。
大切なのは、抜け毛の本数だけでなく、「髪の太さ・密度・成長スピード」を総合的に見ることです。
もし自分では判断がつかないと感じたら、AGAクリニックで専門的な診断を受けることをおすすめします。
男性の薄毛と女性の薄毛の違い


AGAとFAGAは同じ「男性ホルモンの影響」が根本にありますが、症状の出方にはいくつかの違いがあります。
男性のAGAは、額の生え際が後退するM字型と、頭頂部が薄くなるO字型が典型的なパターン。
進行すると、この2つが合流して広範囲にわたる薄毛になることもあります。
一方で、女性のFAGAは男性のようにはっきりとした生え際の後退は起こりにくく、頭頂部〜分け目を中心に全体的に髪が薄くなるのが特徴。

完全に毛がなくなるというよりは、髪のボリュームが全体的に減少し、地肌が透けて見えるようになるパターンが多いでしょう。
こうした違いはありますが、共通しているのは「進行性である」という点。
AGAもFAGAも、治療しない限りは基本的に症状が進んでいきます。
そのため、「ヘアスプレーのせいかな」と思っていた抜け毛が実はAGAやFAGAによるものだった、というケースは実際に珍しくありません。
自己判断で原因を決めつけず、早めに専門のAGAクリニックへ相談することが最善の対処法です。
酸化ストレスと頭皮環境の関係

少し専門的な話になりますが、頭皮環境と抜け毛の関係を理解するうえで「酸化ストレス」は避けて通れないキーワードです。
酸化ストレスとは、体内で発生する活性酸素が抗酸化力を上回り、細胞にダメージを与える状態を指します。
皮膚科学の分野では、この酸化ストレスが多くの頭皮疾患や脱毛に関係していることが知られています。
Free Radical Research誌に掲載された論文では、頭皮の酸化ストレスが髪の成長を阻害し、毛包細胞の老化を促進するメカニズムが報告されています。
酸化された脂質(過酸化脂質)が毛周期の退行期(カタゲン期)を早め、結果として髪の成長期間が短くなり、抜け毛が増えるという流れです。
参考:Oxidative stress in hair follicle development and hair growth

ヘアスプレーの残留成分が毛穴を詰まらせると、皮脂の酸化が進みやすくなります。
そこにマラセチア菌などの常在菌が関わることで、酸化ストレスがさらに増大するという悪循環が生まれるわけです。
このように考えると、ヘアスプレーによる頭皮トラブルは単なる「かゆみ」や「フケ」で終わる話ではなく、髪の成長サイクルそのものに影響を及ぼす可能性があるという点を覚えておいてください。
ヘアスプレーで髪が抜けるのはAGA・FAGAのサインかもしれない
ここまでの内容で、ヘアスプレーが頭皮環境を悪化させ、間接的に抜け毛を増やすメカニズムについてはご理解いただけたと思います。
しかし、もう一つ注意したい点は「ヘアスプレーのせいだと思っていた抜け毛が、実はAGAやFAGAの症状だった」というケースが非常に多いということです。
ここからは、AGA・FAGAとヘアスプレーの関係、そして専門クリニックへ相談すべきタイミングについて解説していきます。
なぜスプレーの影響だけとは限らないのか

「ヘアスプレーを使い始めてから抜け毛が増えた」と感じると、多くの方はスプレーが原因だと考えます。
確かに、前述の通りスプレーの残留成分による頭皮トラブルは実際に起こりえます。
ただし、AGAやFAGAは20代後半から30代にかけて発症する方が多く、ちょうどヘアスタイリングに力を入れ始める時期と重なるのです。
つまり、ヘアスプレーの使用開始と薄毛の進行がたまたま同じ時期に起きただけ、という可能性も十分にあるのです。
AGAは遺伝的要因とホルモン(ジヒドロテストステロン*3:DHT)の影響が主な原因。
DHTが毛乳頭細胞の受容体に結合すると、髪の成長期が短縮され、毛包がミニチュア化していきます。
このメカニズムはヘアスプレーの使用とはまったく別の経路で進行します。
そのため、いくらスプレーの使い方を改善しても、AGA・FAGAが原因であれば抜け毛は止まりません。
ここが非常に大切なポイント。
「スプレーをやめれば治る」と思い込んで対処が遅れると、脱毛の範囲がどんどん広がってしまう危険性があります。
AGA・FAGAは早めの対処が鍵になる理由

AGAもFAGAも進行性の脱毛症。
これはつまり、何もしなければ症状は時間とともに悪化していくということを意味します。
とくに重要なのが、「毛包がミニチュア化しきってしまう前に治療を開始する」という点。
毛包が完全にミニチュア化してしまうと、その毛穴からは産毛のような細い毛しか生えなくなり、元の太い髪に戻すのが非常に難しくなります。

逆に言えば、毛包がまだ生きている段階で適切な治療を受ければ、髪の太さや密度を回復できる可能性は十分にあるのです。
だからこそ、「ちょっと抜け毛が気になる」と思った段階でAGAクリニックに相談することが大切。
「もう少し様子を見よう」と先延ばしにしている間にも、毛包のミニチュア化は静かに進行しています。
専門のAGAクリニックでは、マイクロスコープ診断や血液検査など、一般的な診療では行わない詳細な検査を受けることができます。
自分の抜け毛がヘアスプレーによる頭皮トラブルなのか、それともAGA・FAGAによるものなのかを正確に見極めるためにも、早めの受診をおすすめします。
AGA治療ではどんなことをするのか

AGAクリニックで行われる治療は、主に内服薬・外用薬を中心とした薬物療法です。
男性のAGA治療では、DHTの生成を抑えるフィナステリド*4やデュタステリド*5といった内服薬が処方されることがあります。

また、毛包の血流を改善し発毛を促すミノキシジル*6外用薬が併用されるケースも多いです。
女性のFAGA治療では、男性向けの一部の薬剤が使えないため、ミノキシジル外用薬を中心とした治療が行われることが一般的。
女性に適した内服薬の選択肢についても、専門のクリニックで医師と相談しながら決めていくことになります。

なお、AGA治療・FAGA治療は一人ひとりの症状や体質によって最適な方法が異なります。

そのため、自己判断でサプリメントや市販の育毛剤に頼るのではなく、まずは専門医に自分の状態を正しく診てもらうことが治療の第一歩です。
治療の効果や副作用のリスクについても、医師から直接説明を受けることで安心して治療を進められるでしょう。
クリニックに相談するべきタイミング

「どのくらい抜け毛が増えたらクリニックに行くべきか」という基準は、実は明確にはありません。
なぜなら、AGAやFAGAは目に見えて分かる段階になったときには、すでにかなり進行しているケースが多いからです。
少なくとも以下のような状態であれば、できるだけ早くAGAクリニックに相談してみてください。
- ヘアスプレーの使い方を改善しても抜け毛が減らない。
- 家族(父方・母方問わず)に薄毛の方がいる。
- 分け目の幅が広くなってきた、あるいは生え際が後退してきた。
- 髪全体が以前より細く、やわらかくなった気がする。
- 頭頂部の地肌がうっすら見えるようになった。
AGAもFAGAも早期発見・早期治療が何より大切。
「まだ大丈夫」と思える段階が、じつは治療を始めるベストなタイミングなのです。
まとめ:ヘアスプレーと上手に付き合いながら髪を抜けにくくするために
記事のポイントのまとめです。

ヘアスプレーは上手に使えば、ヘアスタイリングの心強い味方。
問題はスプレーそのものではなく、「間違った使い方」と「洗い残し」、そして「本当の原因を見落としてしまうこと」にあります。
まず、スプレーの使い方については、頭皮に直接かけない・適度な距離を保つ・使用量を最小限にするという基本を守るだけで、頭皮への影響は大幅に軽減できます。
使った日のシャンプーでは二度洗いを心がけ、すすぎをしっかり行うことで残留成分の蓄積を防ぐことができるでしょう。
そして何より大切なのは、抜け毛が気になり始めたら早い段階で専門のAGAクリニックに相談することです。











































































































































































































































































