
ヨーグルトの摂取だけが直接的に髪の毛を抜けさせるとは言い切れません。
ただし、乳製品に含まれる成分が血中のIGF-1を上昇させ、結果としてDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を促進する可能性が研究で示唆されています。
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の遺伝的素因を持つ方の場合は、乳製品の過剰摂取がホルモンバランスに影響し、抜け毛の進行に関与する可能性があります。
一方で、乳糖不耐症やカゼインアレルギーの方は、消化不良や慢性炎症を通じて栄養吸収が低下し、間接的に髪のコンディションが悪化するリスクがあるため、自分の体質に合った量と種類を選ぶことが大切です。
参考:Milk consumption and circulating insulin-like growth factor-I level: a systematic literature review

あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
まず、ご自身の抜け毛を以下の実寸の線と比べてみてください。
(0.12mm)
(0.08mm)
(0.06mm)
(0.04mm)
続いて、頭皮の状態が以下のイラストのいずれかに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


AGA・FAGAは、残念ながら自然に治ることがなく今も進行し続けています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛がさらに目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
「自分の抜け毛が正常なのか気になる」という方は、まず専門の医師に相談してみてください。
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- ヨーグルトに含まれるIGF-1やカゼインが、体質によっては抜け毛を助長する可能性
- 乳糖不耐症やアレルギー体質の人は、消化不良・慢性炎症を通じて髪に悪影響を与えるリスク
- プロバイオティクスは腸内環境の改善を通じて髪の成長をサポートする可能性があるが、効果は菌株と体質に依存
- AGA・FAGAが疑われる場合は食事の見直しだけに頼らず、早めにAGAクリニックで専門的な診断を受けることが重要
ヨーグルトを食べると髪の毛が抜けると言われる理由と科学的な根拠

実際のところ、ヨーグルトには髪の毛によいとされる栄養素が豊富に含まれています。
たんぱく質、ビタミンB群、カルシウム、そしてプロバイオティクスといった成分は、髪の成長サイクルをサポートする可能性が示唆されています。
ただし、すべての人にヨーグルトが合うわけではありません。
体質によっては、ヨーグルトに含まれる乳糖やカゼインが消化不良やアレルギー反応を引き起こし、結果として頭皮環境や栄養吸収に悪影響を及ぼすケースもあります。
つまり、「ヨーグルトで髪の毛が抜ける」という話は、一概にウソとも本当とも言い切れません。
合う人と合わない人がいるというのが、もっとも正確な表現でしょう。
乳製品に含まれるIGF-1と男性ホルモンへの影響

ヨーグルトをはじめとする乳製品を摂取すると、血中のIGF-1(インスリン様成長因子-1)の濃度が上昇する可能性が報告されています。
IGF-1は成長ホルモンの作用を仲介する物質で、本来は体の発育や細胞の再生に関わる大切なホルモンです。
しかし、IGF-1の上昇は、間接的にDHT(ジヒドロテストステロン*1)の生成を促すとも考えられています。
DHTは、AGA*2(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の主要な原因物質として知られるホルモン。
毛根にある5αリダクターゼ*3という酵素がテストステロンをDHTに変換し、DHTが毛乳頭細胞の受容体に結合することで、髪の成長期(アナゲン期)が短縮されます。
2009年に発表されたシステマティックレビューでは、15件の横断研究と8件のランダム化比較試験を分析した結果、牛乳の摂取が血中IGF-1濃度と有意に正の相関を示すことが確認されました。
メタ解析では、乳製品摂取群と非摂取群の間で血中IGF-1の加重平均差が13.8 ng/mlだったと報告されています。
参考:Milk consumption and circulating insulin-like growth factor-I level: a systematic literature review
ここで注意したいのは、IGF-1が髪に対して「一方的に悪い」わけではないという点。
毛乳頭におけるIGF-1の発現は、むしろ髪の成長に必要とされることもわかっています。
問題になるのは、IGF-1やDHTの上昇が遺伝的にAGA・FAGAの素因を持つ人に起きた場合です。

言ってしまえば、ヨーグルトや牛乳を飲んでも、AGA・FAGAの遺伝的要因がなければ、それだけで髪の毛が大量に抜けることは考えにくいでしょう。
一方で、もともと薄毛の傾向がある方にとっては、乳製品の摂取量がホルモンバランスに影響し、抜け毛を加速させる引き金になる可能性は否定できません。
乳糖不耐症と栄養吸収の関係


東アジア系の人々は、遺伝的に乳糖(ラクトース)を分解する酵素「ラクターゼ」の分泌が成長とともに減少しやすいことが知られています。
米国国立医学図書館(MedlinePlus)の情報によれば、東アジア系では約70〜100%の人がラクターゼ非持続性(乳糖不耐症の素因)を持っているとされています。
乳糖不耐症の方がヨーグルトを食べると、腸内で乳糖がうまく分解されず、腹痛、下痢、膨満感などの消化器症状が現れることがあります。
もちろん、ヨーグルトは発酵の過程で乳糖の一部が分解されるため、牛乳よりは消化しやすいとされています。
それでも、乳糖不耐症の程度が強い方にとっては十分な量の乳糖が残っているケースもあるでしょう。
ここからが髪の毛との関連。
慢性的な消化不良は、ビタミンやミネラルの吸収効率を低下させます。
髪の成長に欠かせないビタミンD、鉄分、亜鉛、ビオチンなどが十分に吸収されなくなると、ヘアサイクル*4の乱れにつながる可能性があります。
Dermatology Practical & Conceptual誌に掲載されたレビュー論文では、栄養素の欠乏が休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)のリスク因子になることが示されています。
とくに鉄分やビタミンDの不足は、非瘢痕性脱毛症と関連する可能性が指摘されました。
参考:Diet and hair loss: effects of nutrient deficiency and supplement use
もし、ヨーグルトを食べたあとにお腹の調子が悪くなることが多い場合は、乳糖不耐症の可能性を疑ってみてください。
消化不良が慢性化すると、髪だけでなく全身の健康にも影響が出かねません。
カゼインアレルギーと頭皮の炎症リスク

乳糖不耐症とは別に、「カゼインアレルギー」が関わっているケースも存在します。
カゼインとは乳製品に含まれる主要なたんぱく質のことで、牛乳のたんぱく質の約80%を占めています。

カゼインに対するアレルギー反応は、即時型(IgE抗体が関与する蕁麻疹やアナフィラキシー)だけでなく、遅延型(IgG抗体やT細胞が関与する慢性炎症)のパターンもあります。
遅延型の場合、食後すぐには症状が現れず、数時間から数日後にじわじわと全身性の炎症が起こることがあります。
こうした慢性的な炎症が頭皮にも波及すると、毛包周囲の微小炎症として現れ、毛母細胞の正常な分裂を妨げる可能性があるのです。

2019年にPLOS ONE誌に掲載された動物実験では、カゼインに対する遅延型過敏反応が全身性の炎症カスケードを誘導することが確認されています。
もちろん、動物実験の結果をそのまま人間に当てはめることはできません。
それでも、乳製品を食べたあとに頭皮のかゆみやフケが増えるという自覚がある場合は、カゼインに対する過敏性を疑う価値はあるでしょう。
なお、こうした食物アレルギーや不耐症は、血液検査で調べることが可能。
自分に合わない食品を知ることは、頭皮環境を改善するうえで大きなヒントになります。
腸内環境が髪に与える影響とは

近年、「腸と髪のつながり」に注目する研究が増えてきました。
腸内環境の乱れ(ディスバイオーシス)が、全身の炎症レベルを上昇させ、それが皮膚や毛包のコンディションにも影響する可能性が示唆されています。

ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスが含まれており、腸内環境を整える効果が期待されます。
ただ、プロバイオティクスの効果は菌の種類や量、そして個人の腸内フローラの構成によって大きく異なります。
例えば、MITのLevkovichらが2013年に発表した研究では、プロバイオティクスヨーグルトを摂取したマウスの毛が、通常食のマウスに比べて明らかに豊かになったことが報告されています。
プロバイオティクスを与えたマウスでは、毛包のアナゲン期(成長期)への移行が促進され、皮脂細胞の増殖も活発になりました。
雄マウスでは、毛包の約70%がアナゲン期にあったのに対し、通常食のマウスではわずか36%でした。
参考:Probiotic Bacteria Induce a 'Glow of Health'
興味深いことに、同研究では、この効果がIL-10(インターロイキン10)という抗炎症性サイトカインに依存していることも明らかになりました。
IL-10を持たない遺伝子改変マウスでは、プロバイオティクスを摂取しても毛や皮膚の改善が見られなかったのです。
このことは、「ヨーグルトの恩恵を受けられるかどうかは、体内の炎症制御メカニズムにかかっている」ということを示唆しています。
腸内環境が整っていて、炎症が適切にコントロールされている人であれば、ヨーグルトのプロバイオティクスはむしろ髪にプラスに働く可能性があります。
逆に言えば、慢性的な腸の炎症や免疫系のアンバランスを抱えている人にとっては、ヨーグルトの乳成分がかえって炎症を助長してしまうリスクがあるわけです。
脂質の過剰摂取と皮脂分泌の関係


ヨーグルトの種類によっては、脂質の含有量がかなり高いものもあります。
とくに全脂肪タイプのヨーグルトやクリーム系のデザートヨーグルトを頻繁に食べている場合、脂質の過剰摂取につながりやすくなります。
脂質の過剰摂取は、皮脂腺の活動を活発化させることがあります。
頭皮の皮脂分泌が過剰になると、毛穴が詰まりやすくなり、マラセチア菌などの常在菌が増殖しやすい環境が生まれます。
結果として、脂漏性皮膚炎やフケの悪化につながり、頭皮環境が悪化して抜け毛の間接的な原因になることがあるのです。
もっと言えば、加糖されたフレーバーヨーグルトの場合は、砂糖の摂取量も増えてしまいます。
砂糖の過剰摂取は血糖値の急上昇を引き起こし、インスリン分泌が増加します。
インスリンの上昇はIGF-1の産生を促進するため、先ほど説明したDHTとの関連が再び問題になってきます。
ヨーグルトを選ぶ際は、無糖タイプや低脂肪タイプを選ぶのがおすすめです。
甘みがほしい場合は、ベリー類やはちみつを少量加える程度にとどめておくとよいでしょう。
ヨーグルトが合う人・合わない人の見分け方と髪の毛への正しいアプローチ
ヨーグルトが「合う人」の特徴

ヨーグルトが合うかどうかは、遺伝的な体質と腸内環境のバランスに大きく左右されます。
次のような特徴に当てはまる方は、ヨーグルトを食べても髪の毛への悪影響は出にくいと考えられます。
- 乳製品を食べてもお腹の調子を崩さない(乳糖分解能が保たれている)
- 乳製品を食べたあとに頭皮のかゆみやフケが出ない
- AGA・FAGAの家族歴がない、もしくはあっても現時点で薄毛の進行が見られない
- 腸内環境が比較的安定しており、便通にも問題がない

前述の通り、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究では、プロバイオティクスの摂取がIL-10を介した抗炎症メカニズムを活性化し、毛包の成長期への移行を促すことが確認されています。
ヨーグルトに含まれるプロバイオティクスの恩恵を十分に受けられる体質であれば、むしろ積極的に取り入れてよい食品といえます。
ヨーグルトには髪の毛に必要な栄養素も豊富に含まれています。
とくに注目したいのは、ビタミンB5(パントテン酸)。
パントテン酸は頭皮への血流を促進し、髪の毛の成長をサポートする働きがあるとされています。
また、ヨーグルト100gあたり約10gのたんぱく質を含むギリシャヨーグルトは、髪の主要構成成分であるケラチンの原料となるアミノ酸の供給源としても優秀です。
このため、ヨーグルトが体に合う人にとっては、髪の健康を支える食品の一つとして位置づけることができます。
ヨーグルトが「合わない人」の特徴

一方で、次のような特徴に当てはまる方は、ヨーグルトの摂取が髪の毛に悪影響を及ぼすリスクが高いと考えられます。
- 乳製品を食べると頻繁にお腹がゆるくなる、膨満感がある
- 牛乳やチーズを食べたあとに肌荒れや頭皮トラブルが起きやすい
- AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の家族歴がある
- もともとアトピー性皮膚炎やアレルギー体質である
- 腸の調子が不安定で、便秘と下痢を繰り返している
とくに東アジア系の方は乳糖不耐症の割合が高い傾向にあるため、「ヨーグルトくらいなら大丈夫だろう」と思っていても、実は消化不良が慢性的に起こっているケースがあります。
自覚症状がはっきりしない軽度の乳糖不耐症の場合でも、長期的には栄養吸収の効率低下につながり、髪の毛のコンディション悪化として現れることがあるのです。
もし自分が乳糖不耐症かどうかわからない場合は、2〜3週間ほど乳製品を完全に断つ「除去食テスト」を試してみるのも一つの方法。
その期間中に体調や頭皮の状態に変化があれば、乳製品が影響していた可能性を検討する材料になります。
発酵乳製品と非発酵乳製品の違い

「乳製品」とひと口に言っても、ヨーグルト、牛乳、チーズ、バター、クリームなど、種類はさまざまです。
そして、発酵されたものとそうでないものでは、体への影響が大きく異なります。

ヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品は、発酵の過程で乳糖の一部が乳酸菌によって分解されます。
そのため、牛乳と比べると乳糖の含有量が少なく、乳糖不耐症の方でも比較的消化しやすいとされています。
さらに、発酵によって生成されるプロバイオティクスや有機酸は、腸内環境の改善に寄与する可能性があります。
これに対して、牛乳やアイスクリームなどの非発酵乳製品は、乳糖がそのまま残っているため、消化負担が大きくなりがちです。
ただし、発酵乳製品であっても、カゼインは分解されずに残っています。
カゼインに対する過敏性がある方にとっては、ヨーグルトであっても症状を引き起こすリスクがあるため、発酵しているから安心とは限りません。
こうした違いを理解したうえで、自分の体に合った乳製品を選ぶことが大切です。
ヨーグルト以外の代替食品で髪に必要な栄養を補う方法

ヨーグルトが体に合わない方であっても、髪の毛に必要な栄養素を補う方法はたくさんあります。
まず、たんぱく質については、鶏むね肉、魚、卵、大豆製品(豆腐、納豆)などから十分に摂取可能。
とくに納豆は、発酵食品としての腸内環境改善効果も期待でき、大豆イソフラボンが5αリダクターゼの活性を抑制する可能性を示唆する研究もあります。
プロバイオティクスの補給には、味噌、キムチ、漬物といった植物性の発酵食品が役立ちます。
韓国で行われた臨床パイロット研究では、キムチとチョングッジャン(韓国伝統の発酵大豆食品)由来のプロバイオティクスを46名の脱毛症患者に4か月間投与したところ、毛髪本数が平均85.98本/cm²から91.54本/cm²へ増加し、毛髪の太さも有意に改善したと報告されています。
この研究は対照群が設けられていないなどの限界はありますが、乳製品以外の発酵食品にも髪の健康をサポートする可能性があるという視点は参考になります。

ビタミンB5(パントテン酸)は、アボカド、しいたけ、鶏レバーなどに多く含まれています。
カルシウムについては、小魚や小松菜、ひじきなどから摂取できます。
ビタミンDは日光浴や鮭、きのこ類からの摂取が有効です。
乳製品を控えるだけで栄養が偏ってしまわないよう、バランスのよい食事を意識することが何より重要です。
男性の薄毛(AGA)と乳製品の関連

男性の薄毛で圧倒的に多いのが、AGA(男性型脱毛症)。

AGAは、遺伝的な素因とDHT(ジヒドロテストステロン)の作用が主な原因とされています。
テストステロンが頭皮の5αリダクターゼによってDHTに変換され、DHTが毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体に結合することで、毛母細胞の増殖が抑制されます。
乳製品が血中のIGF-1やテストステロンの値に影響を与える可能性がある以上、AGAの遺伝的リスクを持つ男性にとっては、乳製品の過剰摂取が進行を早める一因になり得るという仮説は成り立ちます。
ただし、「ヨーグルトをやめればAGAが治る」というわけではありません。
AGAの進行には遺伝子、加齢、ストレス、生活習慣など複数の要因が絡んでおり、食事の改善だけで根本的に解決することは困難です。
実際にAGAが疑われる場合は、食事や生活習慣の見直しだけに頼るのではなく、なるべく早めにAGAクリニックで専門的な診断を受けることをおすすめします。
AGAは進行性の脱毛症であり、対処が遅れるほど毛包のミニチュア化が進み、回復が難しくなります。
専門のクリニックでは、フィナステリド*5やデュタステリド*6などの内服薬、ミノキシジル*7の外用薬など、科学的根拠に基づいた治療の選択肢が提示されます。
女性の薄毛(FAGA)と乳製品の関連

女性の薄毛については、FAGA(女性男性型脱毛症)がもっとも代表的なタイプ。
FAGAは男性のAGAとメカニズムの一部を共有していますが、発症パターンや進行の仕方に違いがあります。
女性の場合は、頭頂部を中心に全体的に毛髪が薄くなる「びまん性」の進行パターンが多く、男性のように前頭部から後退していくタイプはあまり見られません。
女性ホルモン(エストロゲン)には、DHTの影響を抑える働きがあるため、女性は男性ほど急激に薄毛が進行しないことが一般的。
しかし、加齢や更年期、出産後のホルモン変動によってエストロゲンが低下すると、相対的にDHTの影響が強まり、FAGAが発症・進行するケースがあります。
乳製品との関連でいえば、乳製品の脂肪分がテストステロンの産生に関わるという見解もあり、FAGAのリスク因子を持つ女性にとっても、乳製品の過剰摂取には注意が必要かもしれません。
とくに更年期前後の女性で、「最近急に抜け毛が増えた」「分け目が目立ってきた」と感じる場合は、食事内容の見直しとあわせて、AGAクリニックへの相談も視野に入れてください。
FAGAの治療はAGA治療とは異なる選択肢が取られることもあるため、自己判断で市販のケア商品だけに頼るよりも、専門医による診断を受けるのが安心です。
プロバイオティクスの選び方と注意点

ヨーグルトに含まれるプロバイオティクスは、菌株によって効果が大きく異なります。
すべての乳酸菌やビフィズス菌が同じ作用を持つわけではありません。
前述のMITの研究で使用されたのは、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)というヒト由来の菌株。
ロイテリ菌はIL-10の産生を促進し、炎症性サイトカインであるIL-17を抑制することで、毛包の成長期への移行を促す効果がマウス実験で確認されました。
ただ、市販のヨーグルトにロイテリ菌が含まれているとは限りません。

多くの市販ヨーグルトには、ラクトバチルス・ブルガリカスやストレプトコッカス・サーモフィルスなどの一般的な乳酸菌が使われています。
こうした菌株が髪の毛に対して直接的な効果を持つかどうかは、まだ十分に解明されていません。
プロバイオティクスを髪の健康目的で取り入れたい場合は、菌株の種類に注目して選ぶことが重要。
サプリメントであれば、菌株名が明記された製品を選びやすいでしょう。
なお、プロバイオティクスはあくまで腸内環境の改善を通じた間接的なサポートであり、薄毛の治療そのものにはなりません。
ヨーグルトの適正摂取量の目安

「どのくらいの量なら大丈夫なのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。
厚生労働省・農林水産省が策定した「食事バランスガイド」では、牛乳・乳製品の1日の目安量は「2つ(SV)」とされています。これは牛乳に換算するとコップ約1杯分(200ml)に相当し、ヨーグルトであれば1パックが「1つ」にあたります。
ヨーグルトが体に合う方であれば、この範囲内であれば髪の毛への悪影響を過度に心配する必要はないと考えられます。
むしろ、たんぱく質、カルシウム、ビタミンB群、プロバイオティクスの供給源として、髪の健康にプラスに働く可能性のほうが大きいでしょう。
一方で、体に合わない方が毎日大量のヨーグルトを摂取し続けることは、消化不良や慢性炎症のリスクを高めかねません。
自分の体の反応をよく観察しながら、適切な量を見極めていくことが大切です。
ヨーグルトで髪の毛が抜ける不安を感じたときに考えるべきこと
「食べ物が原因」と決めつけるリスク

「ヨーグルトを食べるようになってから髪が抜ける気がする」と感じたとき、真っ先にヨーグルトを犯人扱いしたくなる気持ちはわかります。
しかし、抜け毛の原因は一つだけとは限りません。
抜け毛が増える原因としては、季節の変化、ストレス、睡眠不足、栄養バランスの偏り、ホルモンの変動、加齢、そしてAGAやFAGAといった遺伝的要因が挙げられます。
これらは複合的に作用するのが通常であり、「ヨーグルトだけが原因」と結論づけるのは早計です。
例えば、ヨーグルトを食べ始めたのと同じ時期に仕事のストレスが増えていた、季節が変わった、ダイエットで食事制限をしていた、などの要因があった場合、ヨーグルトと抜け毛の因果関係は成り立ちにくくなります。
だからこそ、自己判断で特定の食品を犯人に仕立て上げるのではなく、専門家のもとで原因を正確に特定することが重要です。
ホルモンバランスの乱れが本当の原因かもしれない


抜け毛の増加で真っ先に疑うべきは、ホルモンバランスの変化です。
男性の場合は、テストステロンからDHTへの変換が活発になることが主因。
20代後半から30代にかけて始まることが多いAGAは、前頭部や頭頂部から徐々に毛髪が薄くなっていきます。
女性の場合も、加齢やストレス、更年期に伴うエストロゲンの低下によって、相対的にアンドロゲン(男性ホルモン)の影響が強まることがあります。
出産後のホルモン急変による分娩後脱毛や、ピルの服用中止によるホルモン変動が引き金になるケースもあります。
これらのホルモンに起因する抜け毛は、食事の見直しだけでは根本的に改善することが難しいのが現実。
とくにAGAやFAGAは進行性であるため、「しばらく様子を見てみよう」と放置している間にもミニチュア化は進んでいきます。
少しでも気になる症状がある場合は、なるべく早い段階でAGAクリニックに一度相談してみてください。
初期であるほど治療の選択肢が広がりますし、進行を抑えやすくなります。
ストレスと腸内環境の悪循環

ストレスが腸内環境を悪化させ、腸内環境の悪化がさらにストレスを増幅するという悪循環は、「脳腸相関」として科学的にも認知されています。
慢性的なストレスは、腸内の善玉菌を減少させ、腸壁のバリア機能を低下させることが知られています。
このとき、腸壁の透過性が上がる「リーキーガット(腸漏れ)」状態になると、本来なら腸の中にとどまるべき未消化のたんぱく質や毒素が血流に乗って全身に広がり、慢性炎症の原因になることがあります。
ヨーグルトの乳成分(乳糖やカゼイン)が、すでに傷ついた腸壁をさらに刺激してしまう可能性もあるのです。
ストレスが多い生活環境にある方が、よかれと思って毎日ヨーグルトを大量に食べた結果、逆効果になっていたというケースは十分にあり得ます。
ストレス管理と腸内環境の改善は、髪の健康にとっても重要な要素。
適度な運動、質のよい睡眠、そしてバランスのとれた食事を心がけましょう。
それでも抜け毛が改善しない場合は、薄毛の原因が食事やストレスではなく、AGAやFAGAである可能性を考慮する必要があります。
ビタミン・ミネラル不足を確認する重要性

髪の毛の成長には、多くの栄養素が関わっています。
Dermatology and Therapy誌に掲載されたレビューによると、鉄分、ビタミンD、亜鉛、ビオチン(ビタミンB7)などの微量栄養素が不足すると、非瘢痕性脱毛症(AGA、テロゲン・エフルビウム、円形脱毛症など)のリスクが高まることが示唆されています。
参考:The Role of Vitamins and Minerals in Hair Loss: A Review
ヨーグルトを控えることで乳製品由来のカルシウムやビタミンB群の摂取量が減ってしまうと、別の栄養不足が生じるリスクもあります。
ヨーグルトをやめるなら、代わりの食品で不足する栄養素をしっかり補うことが不可欠です。
「抜け毛が気になるから、とりあえず乳製品をやめる」という対処は、根拠が曖昧なまま栄養バランスを崩してしまう危険性があります。
抜け毛が続く場合は、まず血液検査で鉄分やビタミンD、亜鉛、甲状腺ホルモンの値を確認してもらいましょう。
AGAクリニックの中には、血液検査を含めた総合的な診断を行ってくれるところもあります。
遺伝的要因を見逃さないために

ヨーグルトや乳製品の影響を考える前に、まず確認しておきたいのが遺伝的な背景です。
AGAは男性の場合、母方の祖父や父親が薄毛であった場合にリスクが高いとされています。
ただし、遺伝の仕組みは複雑で、両親に薄毛がなくても発症するケースは珍しくありません。
FAGAについても、家族歴がリスク因子の一つです。
母親や姉妹に薄毛の傾向がある場合は、ホルモンバランスの変動に対してより敏感に反応する体質を持っている可能性があります。
遺伝的にAGAやFAGAのリスクを持つ方にとって、食事はあくまで「補助的な要素」です。
ヨーグルトを食べようが食べまいが、遺伝子に刻まれた薄毛のプログラムは、適切な医療介入なしには止められません。
このような理由から、抜け毛が気になり始めたら、食事の見直しだけで対処しようとせず、AGAクリニックの専門医に相談することをおすすめします。
最近のAGA治療は、オンライン診療に対応しているクリニックも増えており、通院のハードルはかなり低くなっています。
AGA・FAGA治療は早期相談がカギになる

ここまで読んでいただいた方には伝わっているかと思いますが、ヨーグルトが髪に合うか合わないかという問題と、AGAやFAGAが進行しているかどうかという問題は、本質的に別のテーマです。
ヨーグルトの摂取を見直しても抜け毛が止まらない場合、あるいは食事に関係なく薄毛が進んでいる場合は、AGAまたはFAGAが原因である可能性が高いといえます。
AGA・FAGAは進行性の脱毛症。
放置していると毛包が縮小し続け、最終的には新しい髪が生えてこなくなります。
早い段階で治療を始めれば、毛包がまだ機能しているうちに進行を抑えられるため、改善の見込みも大きくなります。

「まだそこまで薄くないし、もう少し様子を見よう」と思う気持ちはわかります。
しかし、AGAやFAGAにおいては、「もう少し」のうちに取り返しのつかない状態まで進行してしまうリスクがあります。

AGAクリニックでは、マイクロスコープによる頭皮・毛根の観察、血液検査、遺伝子検査なども含めた多角的な診断が受けられます。
まずは一度、専門家に現状を見てもらうだけでも、安心感は大きく変わるはずです。
まとめ:ヨーグルトで髪の毛が抜けると感じる場合はAGAクリニックへ相談しよう
記事のポイントのまとめです。

ヨーグルトと抜け毛の関係について、さまざまな角度から見てきました。
最後に、ポイントを振り返っておきます。
- ヨーグルトにはたんぱく質、ビタミンB5、カルシウム、プロバイオティクスなど、髪によい栄養素が含まれている
- 一方で、乳製品に含まれるIGF-1がDHTの生成に関与する可能性があり、AGA・FAGAの素因を持つ方には注意が必要
- 乳糖不耐症やカゼインアレルギーがある方は、消化不良や慢性炎症を通じて髪に悪影響が出るリスクがある
- 東アジア系の方は乳糖不耐症の割合が高く、自覚症状がなくても軽度の消化不良を起こしている可能性がある
- プロバイオティクスの効果は菌株によって異なり、すべてのヨーグルトが同じ効果を持つわけではない
- 抜け毛の原因はヨーグルトだけではなく、ホルモンバランス、遺伝、ストレスなど複合的な要因が関わっている
- AGA・FAGAが疑われる場合は、食事の見直しだけに頼らず、なるべく早くAGAクリニックで専門的な診断を受けることが重要
ヨーグルトが合うか合わないかは、あくまで体質による個人差の問題。
自分に合った食事と、必要に応じた専門的な治療を組み合わせることで、髪の健康を守っていきましょう。








































































































































































































































