
コテ使用後に髪が抜けたように見える原因のほとんどは、高温によるキューティクル損傷やタンパク質変性にともなう「切れ毛」です。
コテは120〜230℃の高温で髪に直接触れるため、髪内部のケラチンが変性して毛髪強度が大幅に低下し、わずかな力で途中から折れてしまいます。
加えて、湿った髪にコテを当てた場合は髪内部の水分が蒸気化して空洞を作る「バブルヘア」が発生し、さらにもろくなります。
一方、毛根ごと抜けている場合は牽引性脱毛症やAGA・FAGAなど別の要因が関わっている可能性があるため、抜け毛の本数や毛根の状態を観察し、気になる場合はAGAクリニックへ早めに相談することが大切です。
あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


その場合、気にしている今も進行しています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
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- コテ使用後の「抜け毛」の正体は、高温によるキューティクル損傷・タンパク質変性が原因の切れ毛であることが大半
- 濡れた髪へのコテ使用で起きる「バブルヘア」や、繰り返しの牽引による毛根ダメージにも要注意
- アジア人の髪は太くても熱処理後のタンパク質流出量が多く、ダメージが蓄積しやすい構造的特性あり
- コテを控えても改善しない抜け毛はAGA・FAGAの可能性があるため、早めのAGAクリニック受診が重要
目次
コテを使うと髪の毛が抜けるのはなぜ?熱ダメージと頭皮トラブルの関係
コテでスタイリングをした後、ブラシや手ぐしに髪がたくさんついていて「もしかして抜けてる…?」と焦った経験はありませんか。
実はこの現象、多くの場合は「抜け毛」ではなく「切れ毛」や「途中で折れた髪」です。
ただし、使い方や頻度によっては本当に毛根からの抜け毛が増えるケースもあります。
ここでは、コテの使用と髪の毛が抜ける(あるいは抜けたように見える)メカニズムを、できるだけ具体的にかみ砕いて解説していきます。
高温による髪のタンパク質変性と毛髪構造の破壊

髪の毛の約80〜90%は「ケラチン」というタンパク質で構成されています。
ケラチンは髪のしなやかさや強度を保つ役割を果たしていますが、高温にさらされると分子構造が変化し、元の状態に戻れなくなります。
これが「タンパク質変性(デナチュレーション)」と呼ばれる現象です。

コテの温度は一般的に120℃〜230℃程度の範囲で設定でき、高温ほど短時間でカールがつくため、つい温度を上げてしまいがちです。
しかし、ある研究によると、髪のα-ケラチンは約150℃を超えたあたりからβ-ケラチンへの構造変換が始まり、230℃付近ではケラチンフィラメントの変性と熱分解が同時進行することが報告されています。
参考:Hair Heat Protection Claim Support 101

つまり、高温のコテを髪に当て続けると、髪の内部構造そのものが壊れてしまうということです。
壊れた髪はもろくなり、ちょっとした物理的な力で途中から折れたり、裂けたりしやすくなります。
もっと言えば、コテで巻いた髪をほどくときや、スタイリング後にブラシを通したときに「パラパラ」と落ちてくるのは、毛根から抜けたのではなく、ダメージで弱った部分が切れたケースがほとんどです。
ただし、見た目には「毛が抜けた」と感じるので、不安につながりやすいのも無理はありません。
キューティクルの損傷がもたらす連鎖的なダメージ

髪の表面を覆っている「キューティクル」は、うろこ状に重なった薄い保護層。

外部からの摩擦や化学物質、そして熱から髪の内部(コルテックス)を守るバリアの役割を果たしています。
コテを繰り返し使用すると、まずキューティクルがめくれ上がり、ひび割れ、最終的には剥がれ落ちます。
韓国の研究チームがドライヤーの温度別ダメージを調べた実験では、温度が高いほど走査型電子顕微鏡(SEM)で確認できるキューティクルの損傷が深刻になり、95℃でも繰り返しの熱処理によってキューティクルに穴やひび割れが認められました。
参考:Hair Shaft Damage from Heat and Drying Time of Hair Dryer

キューティクルが失われた髪は、水分が蒸発しやすくなるだけでなく、内部のコルテックスが外部環境に直接さらされます。
こうなると、さらに熱を加えたときのダメージが加速度的に進み、髪は乾燥してパサつき、強度が大幅に低下します。
実際、インドの女性94名を対象にした臨床比較研究では、ヘアアイロンやブロードライなどの熱処理を6か月以内に行ったグループは、行っていないグループに比べて顕微鏡レベルの毛髪変化(膨隆・裂け・色素変化など)が認められるオッズ比が22.0倍にも達していたと報告されています。
参考:Hair Styling Procedures and Hair Morphology: A Clinico-Microscopic Comparison in Indian Women

これほど大きな差がついた要因のひとつとして、アジア人の髪は太くてキューティクルの層が厚い一方、熱処理後のタンパク質の流出量がコーカソイド(白人)の髪よりも多いことが別の研究で指摘されています。
参考:Heat-damaged evaluation of virgin hair
言ってしまえば、アジア人の髪は見た目は丈夫そうでも、一度ダメージを受けるとタンパク質が流れ出やすく、回復しにくい性質を持っているということです。
コテの使用が直接「毛根から抜ける」原因になるケースは限られますが、キューティクルの損傷が積み重なった結果、切れ毛や枝毛が大量に発生し、あたかも髪が抜けているような状態に見えることはよくあります。
バブルヘア(泡状毛)という症状

コテが原因で起こる毛髪トラブルのなかで、とくに見落とされやすいのが「バブルヘア」と呼ばれる症状。
バブルヘアは、髪の内部に空気の泡のような空洞が多数できてしまう後天的な毛幹異常で、熱による損傷が直接の原因とされています。
メカニズムはシンプル。
濡れた、あるいは湿った髪にコテを当てると、髪内部に残った水分が急激に加熱されて蒸気になります。
蒸気は体積が大きいため、髪の内部に泡のような空洞を無数に作り出し、毛髪の強度を著しく低下させます。
22歳の女性がウェットヘアにヘアアイロンを2回使用しただけでバブルヘアを発症した症例が報告されており、光学顕微鏡で毛幹内に多数の気泡が確認されたほか、同時にtrichorrhexis nodosa(結節性裂毛症)やtrichoptilosis(枝毛)も認められています。
参考:Bubble Hair and Other Acquired Hair Shaft Anomalies due to Hot Ironing on Wet Hair
バブルヘアになった髪はスポンジのようにもろく、わずかな力で折れたり、根元に近い位置で切れたりします。
これが「コテを使ったら毛が抜けた」と感じる原因のひとつです。
とくに朝のスタイリングでシャワー後の半乾きの髪にそのままコテを当てている方は、リスクが高いと言えます。
なお、バブルヘアは日常的にコテを使う方に決して珍しくない症状ですが、多くの場合は「ただの傷み」として見過ごされています。
光学顕微鏡で簡単に診断できる症状なので、気になる方は専門の医療機関で相談してみるのもひとつの選択肢です。
牽引(けんいん)によるダメージ:コテの「挟む力」が頭皮に与える影響

コテを使うとき、ほとんどの方は髪をクリップ部分で挟みながら引っ張るような動作を自然に行っています。
一回あたりの力はそこまで大きくなくても、毎日繰り返すことで毛根に持続的な負荷がかかり続けます。
こうした持続的な引っ張りによって毛根がダメージを受ける脱毛症を「牽引性脱毛症(トラクション・アロペシア)」と呼びます。
もともとはタイトなポニーテールや三つ編み、エクステンションなどを長期間続けた際に見られる症状ですが、コテやアイロンで髪を強くテンションをかけながらスタイリングしている場合にも同様のリスクがあります。
牽引性脱毛症の初期段階では、毛根周辺に軽い炎症や痛みを感じることがあり、放置すると毛包(毛を作る組織)が萎縮して毛が生えなくなる可能性もゼロではありません。

とくに、毎日同じ部位にコテを強く挟んでカールを作っている場合、生え際やこめかみ付近の髪が徐々に細くなったり、減ったりするケースがあります。
参考:Traction alopecia: the root of the problem
ここで注意しておきたいのは、牽引性脱毛症は「抜けた髪がまた生えてくるタイプの脱毛」と「生えてこなくなるタイプの脱毛」の両方になりうるという点。
初期であれば原因を取り除くことで回復が見込めますが、長期にわたって毛包がダメージを受けると、瘢痕化(はんこんか)して永久的な脱毛になるリスクがあります。
だからこそ、コテでスタイリングするときは髪を強く引っ張らない・同じ箇所に長時間挟まないことが大切ですし、「最近、生え際が後退してきた気がする」「分け目が広がった」と感じたら早めに対処を考えたほうが良いでしょう。
頭皮のやけどと毛包への熱伝導

コテのバレル部分は120℃〜230℃という高温になるため、頭皮に直接触れてしまうと軽度〜中等度のやけどを負うことがあります。
多くの方はコテが頭皮に当たった瞬間にすぐ離すので大事には至らないことがほとんどですが、やけどを繰り返せば、その部位の毛包にダメージが蓄積するリスクがあります。
やけどが真皮層まで到達した場合、毛包そのものが破壊され、その部分からは二度と毛が生えてこなくなることがあります。
これは「瘢痕性脱毛症」と呼ばれるもので、通常の抜け毛とはまったく異なる不可逆的な脱毛です。
もちろん、日常のコテ使用で深刻なやけどを負うことは稀。
しかし、コテを頭皮近くで使う際に「チリッ」とした小さな熱傷を繰り返している方は、意識的に頭皮との距離を確保する習慣を身につけてください。
コテの使用頻度と脱毛リスクの相関

「コテを週に何回使うと危ないのか」という疑問は、多くの方が抱くものです。
正直なところ、明確に「週◯回以上はNG」というラインはまだ確立されていません。
しかし、ダメージの蓄積が脱毛リスクに影響するという点においては、頻度が高いほどリスクが上がることは間違いありません。
先に紹介したインドの臨床研究では、ヘアアイロンやブロードライなどの熱処理を6か月以内に行ったグループの89%に顕微鏡レベルの毛髪変化が見られています。
一方、熱処理をしていないグループでも27%に変化が認められたことから、日光や物理的摩擦などの日常的な要因も毛髪にダメージを与えることがわかります。
参考:Hair Styling Procedures and Hair Morphology: A Clinico-Microscopic Comparison in Indian Women
こう考えると、コテの使用をゼロにする必要はないにしても、使用頻度と1回あたりの温度・接触時間をコントロールすることが重要。
例えば、毎日コテを使っている方が2日に1回に減らすだけでも、髪への熱ダメージの蓄積は大きく変わります。
男性がコテを使う場合に気をつけたいこと

近年では、男性がコテを使ってスタイリングするケースも増えています。
メンズヘアのセットで前髪を流したり、パーマ風のニュアンスを出したりするためにコテを日常的に活用している方も少なくないでしょう。
男性の場合、とくに注意が必要なのは「もともと薄毛の傾向がある方」です。
男性型脱毛症(AGA*1)は日本人男性にも多く見られる脱毛症で、アジア人男性における有病率は年齢とともに上昇し、50代では約30%以上が該当するとの報告があります。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
AGAで毛髪が細く短くなっている状態の髪にコテの熱が加わると、さらに毛が弱くなり、切れ毛や脱毛が加速しやすくなります。
AGAそのものはコテが原因で発症するわけではありませんが、「ただでさえ弱っている髪に追い打ちをかける」という形で進行を後押ししてしまうことがあります。
「コテを使い始めてから明らかに抜け毛が増えた」と感じている男性の場合、コテのダメージと同時にAGAが進行している可能性も否定できません。
そのため、抜け毛の増加が気になったら、なるべく早めにAGAクリニックで専門的な診断を受けることをおすすめします。
原因がコテのダメージなのか、AGAなのか、あるいはその両方なのかは、自己判断では見分けがつかないことがほとんどです。
女性特有の脱毛リスク:FAGAとコテ使用の関係

女性にも男性型脱毛症と同じメカニズムで起こる薄毛があります。
これを「FAGA(女性男性型脱毛症)」と呼びます。
韓国の調査によると、韓国人女性全体におけるAGA(Ludwig I以上)の有病率は5.6%で、年齢とともに上昇し、70歳以上では約24.7%に達するとされています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
FAGAは男性のように生え際が後退するパターンとは異なり、頭頂部や分け目を中心に髪全体がじわじわと薄くなっていくのが特徴。
女性の場合は、加齢やホルモンバランスの変動に加え、過度なヘアスタイリングが髪の細化を加速させることがあります。
コテの使用によって切れ毛が増えると、髪全体のボリュームが減り、地肌が透けて見えやすくなります。
FAGAがすでに進行し始めている方にとって、コテの熱ダメージは「薄毛が目立つスピード」を早めてしまう可能性があります。
ここで大事なのは、「コテのせいで薄くなった」と思い込んでコテをやめても、FAGAが原因ならば改善しないということです。
逆に、FAGAではなく純粋にコテの使い過ぎが原因であれば、使用を控えることで髪の状態は持ち直すことが期待できます。
どちらなのかを正確に判断するためには、自分であれこれ悩むよりも、AGAクリニックで頭皮と毛髪の状態を専門的にチェックしてもらうのが近道。
とくに女性は「薄毛のことで病院に行くのは大げさかも…」と感じてしまう方が多いですが、FAGAは進行性の症状であり、早めの相談が将来の髪の状態を大きく左右します。
コテで髪の毛が抜ける原因を見極めるために知っておきたいこと
ここまでは、コテの熱が髪や頭皮に与えるダメージについて解説してきました。

ここからは、コテ使用後に「髪が抜けた」と感じたとき、その原因をどう見極めるかについて掘り下げていきます。
切れ毛と抜け毛の見分け方

コテ使用後に手やブラシについた髪を見て「抜けた」と判断する方は多いですが、まず確認してほしいのは、落ちた髪の「根元側」です。
毛根から自然に抜けた髪には、根元に白っぽい半透明の小さな球状のもの(毛球)がついています。
一方、切れ毛の場合はそうした膨らみがなく、断面がギザギザだったり、縦に裂けていたりします。
もし、落ちた髪のほとんどに毛球がついていないなら、それは抜け毛ではなく切れ毛の可能性が高いです。
コテのダメージによる切れ毛であれば、髪そのものの問題であって毛根は無事なので、適切なケアと使用方法の見直しで改善が見込めます。
逆に、毛球がついた髪が明らかに増えている場合は、コテ以外の要因、たとえばAGAやFAGA、休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)、あるいは栄養不足やホルモンの乱れなど、別のメカニズムが関わっている可能性があります。

なお、人間の髪は通常1日あたり50〜100本程度は自然に抜け落ちます。
この範囲内であれば、コテの有無にかかわらず正常な生理現象です。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
ヘアサイクルの乱れが抜け毛を増やすメカニズム

髪の毛には「ヘアサイクル*2(毛周期)」と呼ばれる成長と脱毛の周期があります。

大まかに分けると、以下の4つのフェーズで構成されています。
- 成長期(アナゲン期):髪が活発に成長する期間で、2〜6年ほど続きます。頭髪の約85〜90%がこの段階にあります。
- 退行期(カタゲン期):成長が止まり、毛包が収縮する約2〜3週間の移行期間です。
- 休止期(テロゲン期):毛が毛包に留まったまま2〜3か月間休息し、やがて自然に脱落します。
- 脱毛期(エクソゲン期):古い毛が抜け落ち、新しい成長期の毛に置き換わるプロセスです。
コテの熱が直接ヘアサイクルを乱すという因果関係は、現時点では明確に証明されていません。

しかし、頭皮への慢性的な熱ストレスや軽微なやけどが毛包環境を悪化させれば、成長期が短縮して休止期に入る毛が増える「休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)」を引き起こす可能性は考えられます。
休止期脱毛は、精神的・肉体的ストレス、栄養不足、手術後、出産後など、さまざまな要因で起こりうるものです。
コテの使用だけが原因で休止期脱毛になる可能性は低いですが、複数のストレス要因が重なったときにコテの熱ダメージがトリガーの一つになることは十分にありえます。
アジア人の髪の構造的特性とダメージの受けやすさ

アジア人の髪は、コーカソイド(白人)やアフリカ系の髪と比べていくつかの際立った特徴を持っています。
まず、アジア人の髪は断面積が最も大きく(平均約4,804μm²)、コーカソイドの髪(約3,857μm²)と比べて顕著に太いことがわかっています。
キューティクルの層も厚く、その数もコーカソイドの髪より有意に多いとされています。
参考:Asian Hair: A Review of Structures, Properties, and Distinctive Disorders
こうした構造的な特徴から、「アジア人の髪は丈夫だからコテを使っても大丈夫」と考えがちですが、実際はそう単純ではありません。
前述の通り、ブラジルの研究ではアジア人の髪はコーカソイドの髪と比較して、ヘアアイロンによる熱処理後のタンパク質流出量が多いことが明らかにされています。
つまり、太くてキューティクルが厚いからといって、熱に対する耐性が高いとは限らないのです。
参考:Heat-damaged evaluation of virgin hair

むしろ、アジア人の髪は一度熱ダメージを受けると、タンパク質の損失が激しく、結果として切れ毛や毛髪の脆弱化が進みやすい側面があります。
これは男性でも女性でも同じです。
コテを使うアジア人の方は、「自分の髪は太いから大丈夫」と過信せず、温度管理と使用頻度には十分注意してください。
コテ以外の要因が重なると脱毛リスクが上がる

コテの使用だけで深刻な脱毛が起こるケースは限定的ですが、コテ以外のダメージ要因が同時に存在すると、髪や頭皮への負担が一気に跳ね上がります。
例えば、カラーリングやブリーチを頻繁に行っている方は、化学薬品によって髪のタンパク質がすでに損傷を受けている状態。
そこにコテの高熱が加わると、ダメージの相乗効果で毛髪の強度が著しく低下します。
走査型電子顕微鏡を用いた研究でも、複数の美容処理を組み合わせた場合、髪のキューティクル損傷グレードが高くなることが確認されています。
参考:Scanning Electron Microscopy Study of Hair Shaft Damage Secondary to Cosmetic Treatments of the Hair
他にも、以下のような要因がコテのダメージと重なることで、抜け毛の増加や髪の細化が進みやすくなります。
- 紫外線への長時間曝露:髪のタンパク質が光分解され、毛髪の強度と弾力が低下します。
- 栄養バランスの偏り:とくに鉄分や亜鉛、ビタミンD、タンパク質の不足は毛髪の成長に直接影響します。
- ストレスや睡眠不足:自律神経やホルモンバランスの乱れが毛周期に悪影響を及ぼすことがあります。
- 過度な飲酒・喫煙:血行不良を招き、毛根への栄養供給が減少する可能性があります。
これらの理由から、コテの使用後に抜け毛が気になる方は、コテだけでなく総合的な生活習慣やヘアケアの見直しが重要。
原因がひとつとは限らないので、複数の要因を同時にチェックする視点を持っておくと、対処もスムーズになります。
コテの温度設定と適切な使い方のポイント

コテの使用を完全にやめるのは難しいという方も多いでしょう。
実際、スタイリングは身だしなみの一部であり、完全にゼロにする必要はありません。
大切なのは、ダメージを最小限に抑える使い方を知ることです。
まず温度設定についてですが、髪のケラチンが構造変化を起こし始めるのは約150℃以上とされており、200℃を超えると髪内部に大きな空洞ができたり、キューティクルの剥離やケラチンの変性が急激に進む可能性があります。
参考:Hair Heat Protection Claim Support 101
そのため、できれば150℃〜170℃程度の温度で使用するのがひとつの目安になります。
髪質が太くてカールがつきにくい場合でも、180℃を目安にとどめ、200℃以上はできるだけ避けたほうが無難です。
また、コテを使うときのコツとして、以下のポイントを押さえておくと髪へのダメージを軽減できます。
- 髪が完全に乾いた状態で使用する:前述のバブルヘアのリスクを下げるためにも、湿った髪へのコテ使用は避けてください。
- 同じ箇所に長時間当てない:一箇所に5秒以上当て続けると局所的な熱ダメージが急激に蓄積します。2〜3秒を目安にリリースするのがおすすめです。
- 髪を引っ張りすぎない:スタイリング時のテンション(張力)が強いほど牽引性脱毛症のリスクが上がります。髪をやさしくホールドし、力をかけず滑らせるイメージで巻くことを意識してください。
- 耐熱スプレーやヒートプロテクト剤を使う:髪の表面に保護膜を形成し、熱によるタンパク質変性をある程度緩和する効果が期待できます。
- 毎日の使用を避ける:可能であれば使用頻度を2〜3日に1回程度に抑え、使わない日は低温ブローやナチュラルスタイリングで仕上げるのも一案です。
こうすれば、コテを楽しみながらも、髪と頭皮への負担を大幅に減らすことができます。
「コテで抜けた」と感じたら確認すべきこと

コテ使用後に「髪が抜けた」と感じた場合、まずは落ち着いて以下の点をセルフチェックしてみてください。
- 落ちた髪の根元に毛球(白い膨らみ)がついているかどうか。ついていなければ切れ毛の可能性が高いです。
- 1日の抜け毛の量が100本を大幅に超えていないか。50〜100本程度であれば正常範囲です。
- 分け目の幅が以前より広がっていないか。地肌の透け感が増している場合はFAGAやAGAの可能性があります。
- 生え際やこめかみの髪が以前より細く短くなっていないか。牽引性脱毛症やAGAの初期兆候かもしれません。
- 最近、強いストレスや生活習慣の大きな変化がなかったか。休止期脱毛の可能性も視野に入れてください。
これらのチェックポイントをひと通り確認して、ひとつでも気になる項目がある場合は、自己判断で済ませずにAGAクリニックで専門的な診断を受けることを強くおすすめします。
コテによる髪の毛の抜けを放置しないために:AGAクリニックへの早めの相談が大切
ここまで読んでいただいて、「結局、コテのせいなのか、それとも薄毛なのか、よくわからない」と感じた方もいるかもしれません。

実は、それが一番危険な状態です。
なぜなら、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)は進行性の脱毛症であり、時間が経つほど改善が難しくなる傾向があるからです。
「とりあえずコテを控えて様子を見よう」と考えているうちに、実際にはAGAやFAGAが静かに進行してしまうケースは決して珍しくありません。
AGA・FAGAは早期対応がカギになる理由

AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン*3(DHT)が毛包に作用し、ヘアサイクルの成長期を短縮させることで進行します。
成長期が短くなると、髪は太く長く成長する前に抜け落ちてしまい、徐々に産毛のような軟毛に置き換わっていきます。

FAGA(女性男性型脱毛症)も基本的なメカニズムはAGAと似ていますが、女性ホルモンの影響もあるため、進行パターンや症状の現れ方が異なります。
女性の場合は男性のように完全にハゲ上がることは少なく、頭頂部を中心に髪密度がびまん性に低下するパターンが多いです。
いずれにしても、AGA・FAGAに共通しているのは「放置すると毛包が縮小し続ける」という点。
毛包が十分に縮小してしまった後では、治療を開始しても以前のような太い髪を取り戻すのが難しくなります。
だからこそ、少しでも気になる変化を感じたら「3か月様子を見よう」と先延ばしにするのではなく、なるべく早くAGAクリニックに相談してみてください。
AGAクリニックでは、マイクロスコープを使った頭皮・毛髪の精密な診断、血液検査によるホルモンバランスの確認など、自己判断ではわからない情報を得ることができます。
コテのダメージなのかAGA・FAGAなのかを見分ける専門的な診断

AGAクリニックでの診断では、以下のような多角的なアプローチで原因を特定します。
- マイクロスコープ検査:頭皮の状態と毛穴の状態、毛髪の太さ、密度、軟毛化の有無などを拡大して確認します。
- 問診:生活習慣、ストレスの有無、コテの使用頻度、カラーやパーマの履歴、家族の薄毛歴などを詳しくヒアリングします。
- 血液検査(必要に応じて):男性ホルモン値や甲状腺ホルモン、栄養状態(鉄分・亜鉛・ビタミンDなど)を確認し、ホルモンバランスの乱れや栄養欠乏が脱毛の原因になっていないかを調べます。
コテによる切れ毛や牽引性脱毛であれば、コテの使用を控えること・使い方を改善することで回復が見込めます。
一方、AGA・FAGAが原因であれば、医学的なアプローチが必要になります。
AGAには内服薬(フィナステリド*4やデュタステリド*5)や外用薬(ミノキシジル*6)など、FAGAにも適応のある治療選択肢がいくつかあります。
ただし、これらの治療は個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
副作用のリスクもゼロではないため、必ず専門の医師と相談した上で、自分に合った治療方針を決めていくことが大切です。
まとめ:コテで髪の毛が抜けると感じたらAGAクリニックへ
記事のポイントのまとめです。

繰り返しになりますが、コテで髪が抜けたと感じたときに最も避けるべきなのは「放置すること」です。
コテのダメージだけが原因であれば使い方を変えるだけで対処できますし、AGA・FAGAが原因であれば早期に治療を開始するほど選択肢が多く残ります。
「まだ大丈夫」「気のせいかもしれない」と自分を納得させているうちに半年、1年と経過し、明らかに薄くなってから慌てて受診する方が少なくありません。

しかし、毛包は一度完全に萎縮すると元に戻すのが極めて困難です。
とくに以下に該当する方は、早めにAGAクリニックでの相談を検討してください。
- コテの使用を控えても抜け毛が減らない方
- 分け目が以前より明らかに広がってきた方
- 生え際の後退やこめかみ部分の薄毛が気になり始めた方
- 家族(とくに両親や祖父母)に薄毛の方がいる方
- 20〜30代で髪のボリュームが減ったと感じている方
AGAクリニックは男性だけのものではありません。

近年はFAGA治療に対応したクリニックも増えており、女性専用の診察スペースやオンライン診療を整備しているところもあります。
「恥ずかしい」「大げさかも」と感じる気持ちはわかりますが、髪の悩みを放置して良いことはひとつもありません。
もし今、コテを使うたびに髪の抜けが気になっているなら、それはあなたの髪が出している「サイン」かもしれません。
まずは一度、専門家の目で状態を確認してもらうことから始めてみてください。


























































































































































































































































































