
太い髪の毛が抜けること自体は、正常なヘアサイクルの一環であり、すぐに薄毛を心配する必要はありません。
人間の髪は1日に50〜100本程度が自然に抜け落ちるとされており、成長期を全うした太い髪が寿命を迎えて脱落するのは健康な頭皮の証拠です。
ただし、太い抜け毛に短くて細い毛が混じる割合が増えてきた場合は、毛包のミニチュア化が始まっている可能性があるため、AGAクリニックで早めに診察を受けることをおすすめします。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?

頭皮の状態が、以下のイラストに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


もし、AGA・FAGAの場合、残念ながら自然に治ることがなく今も進行し続けています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛が徐々に目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
「自分の抜け毛が正常なのか気になる」という方は、まず専門の医師に相談してみてください。
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- 太い髪の抜け毛は正常なヘアサイクルの一部であり、それ自体は問題なし
- アジア人の髪の平均直径は約0.08mmで、0.06mm未満の細い毛が20%以上を占めるとAGA・FAGAの疑い
- 男女ともに毛包のミニチュア化は進行性のため、細い抜け毛の増加に気づいたら早期のAGAクリニック受診が重要
- 韓国人男性の研究では0.045mm以下の毛が21%以上でAGA診断精度が最大化、数値による客観的な判断が鍵
太い髪の毛が抜けるのは正常なヘアサイクルの証拠
シャンプー中やブラッシングの最中に、太くてしっかりした髪が何本も抜けると「もしかして薄毛が始まった?」と不安になりますよね。
ただ、結論からお伝えすると、太い髪の毛が抜けること自体は、多くの場合ごく自然な現象です。
人間の頭皮には約10万本の髪が生えていて、毎日50〜100本程度が自然に抜け落ちるとされています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
健康な髪の毛であっても、寿命を迎えれば抜けるのがヘアサイクルの仕組みです。
なぜなら、髪には「成長期(アナゲン期)」「退行期(カタゲン期)」「休止期(テロゲン期)」という3つのフェーズがあり、成長期を終えた髪は退行期・休止期を経て自然に脱落するからです。
成長期は2〜6年ほど続き、この時期に髪は太く長く成長します。
退行期は約2〜3週間で、毛球が縮小して毛根から離れ始めます。
休止期は約3ヶ月で、次の新しい髪が押し上げてくることで古い髪が抜け落ちます。
参考:Morphogenesis, Growth Cycle and Molecular Regulation of Hair Follicles

つまり、成長期にしっかり育った太い髪こそ、寿命が来て抜ける「正常な抜け毛」と言えます。
実際、健康な頭皮ではアナゲン期とテロゲン期の比率が約12:1〜14:1と報告されており、大半の髪が成長中の状態を維持しています。
参考:Integrative and Mechanistic Approach to the Hair Growth Cycle and Hair Loss
こう考えると、「太い毛が抜けた=ヤバい」と即座に結論づける必要はありません。
むしろ、ヘアサイクルが正常に機能している証拠とも解釈できるからです。
抜け毛の「太さ」と「本数」のどちらを見るべきか

「太い髪が抜けるのは問題ない」とは言っても、すべてのケースで安心していいわけではありません。
ここで注目すべきは、「太い抜け毛」単体ではなく、「太い抜け毛」と「細い抜け毛」のバランスです。
健康な頭皮であれば、抜け毛の大半は成長期を全うした太い髪で占められます。
一方で、成長しきれなかった短くて細い髪の割合が増え始めると、話は変わってきます。
例えば、1日に100本の髪が抜けるとしても、ほとんどが太い髪であればヘアサイクル*1は正常に回っています。
ところが、100本中30本以上が短く細い毛になってきた場合、毛包の縮小(ミニチュア化)が進行している可能性があります。
なお、1日の抜け毛が150本を大幅に超える状態が続く場合は、休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)など、何らかの要因で通常以上の髪が一斉に休止期へ移行してしまっているケースも考えられます。
参考:Telogen effluvium: a comprehensive review
だからこそ、太い毛が抜けたときに大切なのは、「合計何本抜けたか」だけではなく、「抜けた毛の太さのばらつきはどうか」を確認することです。
抜け毛を自分でチェックするときのポイント


実際に自宅で抜け毛の状態を確認する方法は、とてもシンプルです。
まず、排水口やブラシに残った抜け毛を数本取り上げて、太さと長さを比較してみてください。
もしほとんどの毛が長くて太い場合、正常な抜け毛である可能性が高いと言えます。
逆に、短くて細い毛や、途中で切れたような毛が目立つ場合は注意が必要です。
また、抜けた髪の毛根部分もチェックポイントになります。
正常な休止期で抜けた髪は、毛根がマッチ棒の先端のように丸く白っぽい形状をしています。
もし毛根がほとんどなかったり、途中からちぎれたような形の毛が多い場合は、栄養不足や物理的なダメージの可能性も考えられます。
ただし、こうしたセルフチェックはあくまで目安にすぎません。
自分の目で見ただけでは、髪の直径をミクロン単位で正確に判断するのは難しいからです。
少しでも「細い毛が増えてきたかも」と感じたら、AGA*2クリニックで専門的な検査を受けることをおすすめします。
マイクロスコープやフォトトリコグラムを使えば、髪の直径や密度を数値で客観的に評価してもらえます。
季節や体調による一時的な抜け毛増加もある

もう一つ知っておきたいのは、一時的に抜け毛が増える時期があるということです。
例えば、秋口(9月〜11月頃)は夏の紫外線ダメージや気温の変化の影響で、普段より多くの髪が休止期に入りやすいと言われています。

また、強いストレス、急激なダイエット、出産後のホルモンバランスの変動、高熱を伴う病気の後なども、一時的にテロゲン・エフルビウム(休止期脱毛)が起こりやすくなります。
参考:Telogen effluvium: a comprehensive review
こうした一時的な脱毛の場合は、太い髪がまとめて抜けるケースも珍しくありません。
なぜなら、テロゲン・エフルビウムは成長期にあった健康な髪が一斉に休止期へ移行して抜ける現象だからです。
そのため、髪の太さに問題がなくても大量に抜ける時期があることは、知っておいて損はないでしょう。

ちなみに、テロゲン・エフルビウムは原因が解消されれば自然に回復することが多いとされています。
ただし、「一時的な抜け毛だと思っていたら実はAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)が併発していた」というケースも珍しくありません。

おそらく、自己判断だけで「これは一時的だから大丈夫」と放置してしまうのが最もリスクの高い行動です。
AGAやFAGAは進行性の脱毛症なので、気になったタイミングでAGAクリニックに相談しておくことが、結果的に早期対策につながります。
髪の太さ(直径)は何ミリ以下だと危険なサインなのか
ここからは、髪の太さの具体的な数値に注目していきます。
「太い髪が抜けるのは心配ない」という前提を踏まえた上で、「ではどのくらい細い髪が増えたら注意が必要なのか」を深掘りします。
日本人を含むアジア人の髪の太さの平均値

まず、日本人を含むアジア人の髪の直径がどのくらいなのかを知っておきましょう。
アジア人の髪は、世界的に見ても太い部類に入ります。
タイ人239名を対象にしたトリコスコピー(拡大鏡検査)の研究では、アジア人の髪の平均直径は約80〜81μm(マイクロメートル)と報告されています。
1μmは0.001mmなので、約0.08mmということになります。
別のレビュー論文によると、アジア人の髪の直径は80〜120μm(0.08〜0.12mm)とされ、これは白人の平均約65μm(0.065mm)やアフリカ系の約55μm(0.055mm)と比べてかなり太い数値です。
参考:Asian Hair: A Review of Structures, Properties, and Distinctive Disorders

これがアジア人の健康な髪のベースラインです。
ここから大きく外れて細くなっている場合は、何らかの異変が起きているシグナルと言えるでしょう。
「0.06mm」と「0.03mm」が分かれ目になる理由

では、具体的にどこまで細くなると”危険ライン”なのでしょうか。

中国・蘇州大学の研究チームが2024年に発表したダーモスコピー(皮膚拡大鏡)による診断基準の論文では、髪の太さを以下の4つに分類しています。
- 太い毛(rough hairs):直径0.06mm(60μm)以上
- 中間毛(intermediate hairs):直径0.03〜0.06mm(30〜60μm)
- 細い毛(thin hairs):直径0.03mm(30μm)未満
- 軟毛・産毛(vellus hairs):直径0.03mm未満かつ毛の長さが2〜3mm以下
参考:Diagnostic and grading criteria for androgenetic alopecia using dermoscopy
注目すべきは「0.06mm」と「0.03mm」という2つのラインです。
0.06mm(60μm)未満の髪が頭頂部や前頭部の20%以上を占めている状態は、「毛径の不均一性(Hair Shaft Thickness Heterogeneity)」と呼ばれ、AGA診断の一次基準として採用されています。
言ってしまえば、あなたの頭頂部にある髪のうち5本に1本以上が0.06mm未満に細くなっていれば、AGAの疑いが生じるということです。
さらに、0.03mm(30μm)未満の髪はいわゆる「軟毛・産毛」に相当し、肉眼ではほとんど見えないレベルの細さです。
この0.03mm未満の毛が増えている場合は、毛包のミニチュア化がかなり進行していると考えられます。
同論文ではAGAのグレード分けも行っており、頭頂部・前頭部における0.03mm未満の毛の割合が20〜30%ならグレード1、30〜50%ならグレード2、50%を超えるとグレード3と分類されています。
参考:Diagnostic and grading criteria for androgenetic alopecia using dermoscopy
つまり、0.06mm未満から要注意、0.03mm未満が増えてきたらかなり進行している、と覚えておくとわかりやすいでしょう。
韓国人男性を対象にした最新の診断研究

もう一つ、アジア人に特化した重要な研究があります。
2024年に発表された韓国人男性を対象とした断面研究では、フォトトリコグラムを用いて「どの直径を基準にすればAGAを最も正確に診断できるか」を検証しています。
結果として、直径45μm(0.045mm)以下の髪が全体の21%以上を占めている場合に、AGAの診断精度が最も高くなることが報告されました。
これは従来から使われていた「髪径多様性(HDD)20%以上」という基準を統計的に検証・補強するものです。
同時に、AGA未発症群の平均髪径は約70μm(0.07mm)で、重度のAGA群では平均38μm(0.038mm)まで低下していたことも確認されています。
こう考えると、アジア人の場合は「0.04〜0.045mm(40〜45μm)」がAGAの診断上で重要なしきい値になっていると言えます。
もちろん、これは専門的な測定機器がなければ正確には判定できません。
だからこそ、「髪が細くなった気がする」「全体的にボリュームが減ってきた」と感じた段階で、AGAクリニックに一度足を運ぶことが大切です。
なぜ髪は細くなるのか:DHTとミニチュア化の仕組み

そもそも、なぜ髪は太い状態から細くなってしまうのでしょうか。
AGAやFAGAの場合、その原因となるのがDHT(ジヒドロテストステロン*3)というホルモンです。
テストステロン(男性ホルモン)が5αリダクターゼ*4という酵素によって変換されることでDHTが生成されます。
DHTは毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体に結合し、髪の成長期を短縮させるシグナルを出します。
参考:Cause of Androgenic Alopecia: Crux of the Matter
成長期が短くなると、髪は十分に太く育つ前に退行期へ移行してしまいます。
これが繰り返されるたびに、毛包そのものが小さくなっていく現象を「ミニチュア化」と呼びます。
ミニチュア化が進むと、もともと0.08mmあった太い髪が0.06mm→0.04mm→0.03mm未満…と徐々に細くなり、最終的にはほとんど目に見えない産毛のような状態になってしまいます。
これが進行性の脱毛症の正体です。
女性の場合も、閉経前後にホルモンバランスが変化し、相対的にアンドロゲンの影響が強まることでFAGA(女性男性型脱毛症)を発症するケースがあります。
男性のAGAが前頭部や頭頂部を中心にM字型・O字型に進行しやすいのに対し、FAGAは頭頂部を中心にびまん性(全体的)に薄くなるパターンが多いのが特徴です。
いずれにしても、髪が細くなるメカニズムにはDHTと遺伝的な感受性が深く関わっています。
この仕組みを知っておけば、「太い毛が抜ける」のと「細い毛が増える」のでは、意味がまったく違うことがよく理解できるはずです。
男性のAGA:進行パターンと注意すべき兆候


男性のAGA(男性型脱毛症)は、特定のパターンで進行することが知られています。
Norwood-Hamilton分類と呼ばれる分け方では、タイプI(ほぼ正常)からタイプVII(広範囲の脱毛)まで7段階に区分されます。
アジア人男性の場合は、欧米人と比べてAGAの発症がやや遅い傾向があるとされています。
韓国人男性を対象にした疫学調査では、全年齢を通じたAGA有病率(Norwood III以上)は14.1%でした。
年代別に見ると、20代で2.3%、30代で4.0%、40代で10.8%、50代で24.5%、60代で34.3%、70歳以上で46.9%と、加齢に伴い着実に上昇しています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
一方、中国6都市で実施された大規模な地域調査では、男性のAGA有病率は21.3%と報告されています。
参考:Prevalence of androgenetic alopecia in China: a community-based study in six cities
主に注意すべき初期の兆候としては、以下のようなものがあります。
- 額の生え際が以前より後退してきた
- 頭頂部のつむじ周辺が薄くなっている
- 抜け毛に短くて細い毛が混じるようになった
- 髪のハリやコシがなくなり、セットが決まりにくくなった
- 家族(特に父方)にAGAの人がいる
こうした兆候が一つでも当てはまる場合、早い段階でAGAクリニックに相談しておくことが望ましいです。
AGAは放置すると進行が止まりにくいため、「気のせいかも」と思っているうちに毛包のミニチュア化が進んでしまうリスクがあります。
女性のFAGA:見落とされやすい理由と特徴

女性の薄毛であるFAGA(女性男性型脱毛症)は、男性のAGAと比較すると見落とされやすい傾向があります。

その理由は、男性のように生え際が大きく後退するパターンではなく、頭頂部の分け目を中心にじわじわと全体のボリュームが減るびまん性のパターンが多いためです。
「髪が減った気がするけど、はっきりとした薄毛の形にはなっていない」という状態のまま、長期間放置されてしまうケースが少なくありません。

韓国人女性の疫学データでは、AGA有病率(Ludwig I以上)が全年齢で5.6%、20代で0.2%、30代で2.3%、40代で3.8%、50代で7.4%、60代で11.7%、70歳以上で24.7%と報告されています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
中国の調査でも、女性のAGA有病率は6.0%とされ、年齢が上がるほど増加しています。
参考:Prevalence of androgenetic alopecia in China: a community-based study in six cities

FAGAが見落とされやすい具体的な理由を挙げてみましょう。
- 男性と違い、前頭部のヘアラインが維持されるケースが多い
- びまん性の脱毛は「年齢のせい」「気のせい」と片付けられがち
- ストレスや産後の抜け毛(テロゲン・エフルビウム)と区別がつきにくい
- 女性の薄毛=AGA(FAGA)という認識自体がまだ広まっていない
特に注意したいのは、テロゲン・エフルビウム(一時的な休止期脱毛)とFAGAが併発しているパターンです。
出産後やストレスで一気に抜け毛が増え、「産後の抜け毛がまだ続いている」と思いきや、実はFAGAも始まっていた、というケースは決して珍しくありません。

ダーモスコピーによるAGA診断基準の研究では、髪径の不均一性がFAGAの判定にも有効であることが示されています。
参考:Diagnostic and grading criteria for androgenetic alopecia using dermoscopy
だからこそ、女性であっても「最近、分け目が目立つ」「髪のボリュームが明らかに減った」と感じたら、一時的な抜け毛と自己判断せず、AGAクリニックで専門的に診てもらうことが重要です。
FAGAは男性のAGAと同様に進行性の脱毛症なので、早期発見・早期対応が最も効果的な戦略になります。
遺伝と髪の太さの関係

髪の太さには遺伝的な要素が大きく関わっています。
アジア人の髪が他の人種と比較して太いのは、EDAR(ectodysplasin A receptor)遺伝子の変異が関係しているとされています。
特に、東アジア人に多いEDAR370Aという変異型は、毛髪の断面積を大きくし、結果として髪を太くする作用を持っています。
参考:Asian Hair: A Review of Structures, Properties, and Distinctive Disorders
これはアジア人の髪が太い「もともとの設計図」と言えるものです。
一方で、AGA・FAGAの発症しやすさもまた、遺伝的な影響を受けます。
アンドロゲン受容体(AR)遺伝子はX染色体上に存在し、母方からの遺伝的影響が注目されがちですが、実際にはそれだけではありません。
アジア人を対象とした疫学調査では、父方の家族歴がAGAの発症リスクに強く関連していることが確認されています。
韓国の研究では、AGA患者の48.5%(男性)、45.2%(女性)に家族歴があったと報告されました。
中国の研究でも、男性の55.8%、女性の32.4%に家族歴がありました。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
こうしたデータは、「親族にAGAの人がいれば自分もリスクが高い」ということを示しています。
もちろん、家族歴があるからといって必ずAGAを発症するわけではありませんし、家族歴がなくても発症する場合はあります。
ただ、遺伝的にリスクが高い方は、髪が細くなり始めるサインを早い段階でキャッチすることが特に大切です。
加齢で髪は細くなるのか

「年を取ると髪が細くなる」というイメージを持っている方は多いでしょう。
実際のところ、加齢と髪の太さの関係は一般的なイメージほど単純ではありません。
タイ人を対象にしたトリコスコピー研究では、年齢による髪の密度(本数)の低下は統計的に確認されたものの、髪の直径に関しては年齢が上がっても有意な変化が見られなかったと報告されています。
これは「加齢で毛の本数は減るが、個々の髪の太さ自体はあまり変わらない可能性がある」ことを示唆しています。
少なくとも、AGAやFAGAを発症していない健康な頭皮では、加齢による毛径の減少は限定的であるようです。
逆に言えば、年齢を重ねて髪が目に見えて細くなっている場合は、単なる加齢現象ではなくAGAやFAGAが関与している可能性を疑うべきです。
「年だから仕方ない」と諦めてしまうのはもったいないことです。
AGAやFAGAであれば、適切な治療によって進行を遅らせたり、髪のボリュームを回復させたりできる可能性があるからです。
太い髪の毛が抜けるときに「放置してはいけない」危険な抜け毛のサイン
ここまで、「太い髪が抜けること自体は多くの場合正常」であること、そして「問題は細い髪の割合が増えているかどうか」であることを解説してきました。
最後に、実際に”放置すると危険な抜け毛のサイン”を具体的にまとめます。
見逃してはいけない5つの危険サイン

日常のなかで以下のような変化に気づいたら、早めにAGAクリニックに相談することを強くおすすめします。
- 排水口に残る抜け毛に、短くて細い毛が明らかに増えた
- 髪の分け目が以前より広がってきた(特に女性に多い兆候)
- おでこの生え際が後退し、産毛のような細い毛だけが残っている
- 頭頂部の地肌が以前より透けて見えるようになった
- 髪全体のハリ・コシがなくなり、ボリュームの減少が明らかに感じられる
これらの兆候は、毛包のミニチュア化が進行しているサインである可能性があります。
繰り返しますが、AGAやFAGAは進行性です。
「もう少し様子を見よう」と先延ばしにすればするほど、毛包の縮小が進んで治療の効果が出にくくなるリスクが高まります。
太い抜け毛に細い毛が混ざり始めたら注意

前述の通り、太い抜け毛だけなら正常なヘアサイクルの範囲内である可能性が高いです。
ただし、太い毛に混じって短く細い毛が目立ってきた場合、それは「ミニチュア化の初期段階」を意味しています。
AGA診断のダーモスコピー研究で「一次基準」とされているのが、前頭部や頭頂部における0.06mm未満の毛の割合が20%以上になった状態です。
参考:Diagnostic and grading criteria for androgenetic alopecia using dermoscopy

これは素人目にはわかりにくいものの、「なんとなく髪の太さがバラバラになってきた」という感覚として現れることがあります。
例えば、シャンプー後に抜け毛を見たとき、以前はほぼ同じ太さの毛ばかりだったのに、最近は明らかに太い毛と細い毛が混在している場合は注意です。
このような「毛径の多様性の増大(Hair Diameter Diversity)」は、AGA/FAGAの最も初期に現れる変化とされています。
参考:Hair Diameter Diversity: A Clinical Sign Reflecting the Follicle Miniaturization

実際に目で見て判断するのは難しいものの、「以前と違う」という感覚は意外と正確なことが多いです。
その感覚を無視せず、専門家に確認してもらうことが大切です。
自己判断が危険な理由

ここまで読んで、「数値や基準はわかったけど、自分で判断するのは難しそう」と感じた方も多いのではないでしょうか。
まさにそのとおりで、髪の太さの変化を肉眼だけで正確にとらえるのは非常に困難です。
0.08mmと0.05mmの差を、指で触ったり目で見ただけで判別できる人はほとんどいないでしょう。
しかも、AGA・FAGAの初期段階では髪の密度(本数)にはまだ目立った変化がなく、太さの不均一化だけがじわじわ進行していることがあります。
この段階で気づけるかどうかが、将来の髪のボリュームを大きく左右します。
もし自分で気づけたとしても、「AGA/FAGAなのか、テロゲン・エフルビウムなのか、それとも別の原因なのか」を正確に鑑別するには、専門的な知識と検査機器が必要です。
ダーモスコピー研究の診断基準では、AGAの感度98.3%、特異度96.7%という高い精度が報告されていますが、これは訓練を受けた専門医が専用機器を使って行った結果です。
参考:Diagnostic and grading criteria for androgenetic alopecia using dermoscopy
だからこそ、「まだ大丈夫かもしれない」ではなく、「念のため確認しておこう」というスタンスでAGAクリニックに相談することが最善の行動です。
早期にAGAクリニックに相談するメリット

AGA・FAGAは進行性の脱毛症であるため、早期に対応するほど良い結果につながりやすいとされています。
これは多くの臨床研究でも確認されていることです。
具体的には、毛包のミニチュア化が完全に進行して産毛状態になる前の段階で治療を始めれば、太い髪への回復が見込める可能性が高くなります。
逆に、毛包が完全に萎縮してしまうと、そこから太い毛を復活させるのは極めて難しくなります。
AGAクリニックでは、主に以下のような診察・検査が行われます。
- 問診(家族歴、発症時期、進行スピードの確認)
- 視診(脱毛パターンの確認)
- マイクロスコープ検査(髪の太さ、密度、毛穴の状態の数値化)
- フォトトリコグラム(髪径の分布やアナゲン・テロゲン比率の分析)
これらの検査によって、「本当にAGA/FAGAなのか」「どの程度進行しているのか」「どの治療法が適しているのか」を科学的に判断することができます。
なお、男性のAGA治療では内服薬(フィナステリド*5、デュタステリド*6)や外用薬(ミノキシジル*7)が中心となり、女性のFAGA治療ではミノキシジル外用を中心にホルモンバランスへのアプローチが行われることが一般的です。
ただし、治療の選択肢や効果には個人差があるため、すべての方に同じ結果が保証されるわけではありません。

また、治療には一定のコストがかかることや、効果を実感するまでに数ヶ月以上を要する場合があること、副作用のリスクについても事前に理解しておく必要があります。
こうした点も含めて、まずはAGAクリニックで無料カウンセリングを受け、自分自身の状態を正確に把握することが第一歩です。
まとめ:太い髪の毛が抜けるときに知っておきたい点

記事のポイントのまとめです。

ここまでの内容をまとめると、太い髪の毛が抜けること自体は、正常なヘアサイクルの一部であり、過度に心配する必要はありません。
大切なのは、「抜けた毛の太さがバラつき始めていないか」「細い毛の割合が増えていないか」を意識的に観察することです。
アジア人の健康な髪の直径は約0.08mm前後が平均であり、これが0.06mm未満にまで細くなった毛が頭頂部の20%以上を占め始めると、AGAやFAGAの可能性が浮上します。
さらに0.03mm未満の産毛レベルの毛が増えてきた場合は、ミニチュア化がかなり進行しているサインです。
もっと言えば、韓国人男性の研究データでは、0.045mm以下の毛が21%以上を占めるとAGA診断の精度が最も高くなることが示されています。
こうした具体的な数値を知ることで、「太い毛が抜けた=大丈夫」「細い毛が増えた=要注意」という判断基準が明確になるはずです。
男性も女性も、AGA・FAGAは早期に気づいて対策を取ることで、進行を抑えられる可能性が高まります。
「まだ平気だろう」と放置するのではなく、少しでも気になる変化を感じたら、AGAクリニックでの相談を検討してみてください。

自分の髪の状態を客観的な数値で知ることが、不安の解消にも、適切な対策にもつながります。





















































































































































































































