
縮毛矯正後に多少の抜け毛や切れ毛が増えること自体は、薬剤や熱によるダメージの結果として起こり得る現象です。
2022年のレビュー論文では、化学的ストレート剤の使用後に頭皮の炎症や毛髪の破断・脱毛が報告されており、施術に伴う一時的な抜け毛は珍しくないとされています。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
ただし、数週間〜数か月経過しても抜け毛が減らない場合は、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)などの進行性の脱毛症が隠れている可能性があるため、早めにAGAクリニックへ相談することをおすすめします。

あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が以下のイラストのいずれかに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


AGA・FAGAは、残念ながら自然に治ることがなく今も進行し続けています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛がさらに目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
「自分の抜け毛が正常なのか気になる」という方は、まず専門の医師に相談してみてください。
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- 縮毛矯正後の抜け毛は薬剤・熱・物理的テンションによる複合的なダメージが原因
- 増えた抜け毛の正体は「切れ毛」と「毛根からの脱落」の両方の可能性あり
- 施術ダメージの裏にAGA・FAGAなどの進行性脱毛症が隠れているケースも
- 気になったら自己判断で放置せず、早めにAGAクリニックへ相談を
縮毛矯正のあとに髪の毛が抜ける原因
縮毛矯正後に抜け毛が増えたと感じるケースには、いくつかの原因があります。
まず、大きな柱となるのが「薬剤」「熱」「物理的な引っ張り」の3つです。
それぞれがどのように頭皮や毛髪に影響するのかを、順番にみていきましょう。
還元剤と酸化剤が頭皮に与える化学的ダメージ

縮毛矯正では、髪の毛内部のジスルフィド結合(S-S結合)をいったん切断し、形を変えてから再結合させるという化学反応を利用しています。
1剤に含まれるチオグリコール酸や水酸化ナトリウムなどの還元剤が結合を切り、2剤の酸化剤で再び固定する仕組みです。
ここで重要なのは、薬剤が髪だけでなく頭皮にも触れるという点。
頭皮は髪よりもずっと敏感な組織で、薬剤の刺激によって炎症や接触性皮膚炎を起こすことがあります。
2022年に発表されたレビュー論文では、化学的なストレート剤を複数回使用した被験者の間で頭皮の落屑(らくせつ)、痛み、灼熱感、そして脱毛が報告されていることが確認されました。
特に、ある調査では酸性タイプの非伝統的なストレート剤を使用した464名のうち、実に95%が毛髪の破断または脱毛を訴えたとされています。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
薬剤の種類や濃度、放置時間によってダメージの程度は変わりますが、いずれにしても「髪のかたちを変えるほど強い化学物質」が頭皮についている以上、リスクがゼロということはありえません。
高温アイロンによる毛根周辺への熱ダメージ


縮毛矯正のプロセスでは、薬剤処理のあとにストレートアイロンで髪を挟み、180℃前後の高温でプレスします。
施術者の技術が確かであれば、アイロンのプレートが直接頭皮に触れることはほとんどありません。

ただし、毛根に近い根元ギリギリまでアイロンを通す施術スタイルの場合、髪を介して伝わる熱が頭皮に蓄積しやすくなります。

毛髪の引っ張り強度(テンサイルストレングス)は、化学処理済みの髪では未処理のものに比べて明らかに低下することが複数の研究で示されています。
つまり、薬剤で弱くなった髪にさらに高温の熱をかけると、髪は二重のストレスにさらされるわけです。
熱によるたんぱく質の変性が進めば、髪はちぎれやすくなり、結果として「抜けた」のではなく「途中で切れた」毛が増えることも珍しくありません。
参考:Comparison of hair shaft damage after chemical treatment in Asian, White European, and African hair
施術中の牽引(けんいん)で起こる物理的な負荷

縮毛矯正では、コームで髪を引っ張りながら薬剤を塗布し、さらにアイロンでテンションをかけながらプレスします。
この物理的な力が、毛根にダイレクトに負荷をかけている場面は想像しやすいのではないでしょうか。

繰り返し引っ張られることで発症するリスクがある「牽引性脱毛症」は、縮毛矯正だけが原因ではないものの、ケミカル処理と物理的テンションが組み合わさると発症リスクが高まるとされています。
あるアフリカ系アメリカ人女性を対象にした研究では、化学的リラクサーの使用経験がある場合、牽引性脱毛症の発症オッズ比が2.2倍に上昇したと報告されました。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
もちろん、この研究はアジア人を直接対象としたものではありませんが、「ケミカル処理+物理的な力」という組み合わせが脱毛リスクを高めるメカニズムは、人種を問わず共通しています。
キューティクルの損傷と毛髪強度の低下

髪の表面をウロコ状に覆っているキューティクルは、外部刺激から内部のたんぱく質を守るバリアのような役割を担っています。
縮毛矯正の薬剤やアイロンの熱は、このキューティクルを大きく開かせたり、一部を剥離させたりします。

アジア人の髪のキューティクルは、白人やアフリカ系の髪に比べると化学処理に対してやや耐性があるとする報告もあります。
しかし、耐性があるとはいえ、ダメージを完全に避けられるわけではありません。
ストレート剤処理後のアジア人毛髪でも、皮質(コルテックス)への影響は他の人種と同程度だったことが電子顕微鏡の観察で確認されています。
参考:Comparison of hair shaft damage after chemical treatment in Asian, White European, and African hair
キューティクルが損傷した髪は、水分やたんぱく質を保持しにくくなり、さらに脆くなっていきます。
見た目にはパサつきや枝毛として現れ、物理的にはわずかな力でも切れやすい状態になります。
こうした「切れ毛」が増えると、抜け毛が増えたように感じるケースは非常に多いです。
頭皮の炎症と接触性皮膚炎がもたらすヘアサイクルへの影響

薬剤が頭皮に合わなかった場合、アレルギー性の接触性皮膚炎を引き起こすことがあります。
頭皮が赤くなる、かゆみが出る、フケが急に増えるといった症状がそのサインです。
ここで見落とされがちなのが、頭皮の炎症がヘアサイクル*1に影響するという点。
頭皮で炎症が起きると、毛包の周囲にサイトカイン(炎症を伝える物質)が放出され、成長期(アナジェン期)にある毛髪が休止期(テロジェン期)へ移行しやすくなります。
これは「休止期脱毛(テロジェン・エフルビウム)」と呼ばれる現象で、アレルギー性接触性皮膚炎から2〜4か月後に軽度〜中等度の脱毛が確認されたという報告もあります。
参考:Telogen effluvium after allergic contact dermatitis of the scalp
なお、休止期脱毛そのものは一時的なもので、炎症がおさまればヘアサイクルは正常に戻る可能性があります。
ただし、炎症が長引いた場合や繰り返し起きた場合には、毛包が瘢痕化(はんこんか)して永久に髪が生えなくなるリスクもゼロではありません。

ちなみに、縮毛矯正の薬剤とは別に、ホルムアルデヒドを含むケラチントリートメント(ブラジリアンブローアウトなど)は、アレルギー性の皮膚炎だけでなく乾癬様の湿疹を引き起こしたケースも報告されています。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
薬剤によるたんぱく質・アミノ酸レベルの変化

縮毛矯正で使用される還元剤は、毛髪内部のケラチンたんぱく質を構成するアミノ酸にも影響を与えます。
具体的には、毛髪の強度を支えるシスチン(ジスルフィド結合を形成するアミノ酸)が大幅に減少します。
ある研究では、ケミカルリラクサーで処理した毛髪のシスチンレベルが、遺伝性の毛髪疾患であるトリコチオジストロフィー(先天性の硫黄含有量低下を伴う毛髪異常)の患者と同程度まで低下していたことが報告されました。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
これは言ってしまえば、「健康な髪を人工的に病的なレベルまで弱くしている」ということです。
シスチンが減った髪は、引っ張りに対する耐性が落ち、日常のブラッシングやタオルドライ程度の刺激でも切断されやすくなります。
こう考えると、縮毛矯正後に感じる抜け毛の多くは、厳密には「毛根から抜けた」のではなく「毛幹の途中で切れた」ケースが相当数含まれている可能性が高いです。
ただし、切れ毛であっても、見た目としては髪のボリュームが減るため、薄毛が進んだように感じることは十分にあり得ます。
繰り返し施術による蓄積ダメージと頭皮環境の悪化

縮毛矯正は一度の施術で終わるものではなく、新しく伸びてきた根元部分に対して数か月おきにリタッチを行うのが一般的。
これは、薬剤と熱と物理的テンションの負荷が定期的に頭皮と毛髪に加わり続けることを意味します。

施術を重ねるたびにダメージは蓄積されていきます。
毛髪科学のレビュー論文でも、化学的ストレート剤を複数回使用した場合の副作用として、うねりの増加、毛髪の細化・脆弱化、頭皮の落屑、そして脱毛が挙げられています。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
特にリタッチの際、既にストレートになっている部分にまで薬剤が重ね塗りされてしまうと、ダメージは一気に深刻化します。
施術者の技量が問われる部分ですが、完全にコントロールするのは容易ではありません。
だからこそ、「前回の施術からどのくらい期間を空けるか」「薬剤の強さをどう調整するか」といった判断は、信頼できる美容師との連携が不可欠になります。
縮毛矯正と他のケミカル施術の組み合わせが招くリスク

もし縮毛矯正に加えて、カラーリングやブリーチなども行っている場合、毛髪や頭皮へのダメージは格段に大きくなります。
研究では、チオグリコール酸による縮毛矯正単体でのたんぱく質流出量に対して、水酸化ナトリウムによるストレートでは約276%の増加が確認されました。
さらに、水酸化ナトリウムとヘアダイを組み合わせると、洗髪時のたんぱく質流出がさらに上乗せされたという結果も出ています。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
一方で、チオグリコール酸やグアニジン水酸化物については、ヘアダイとの併用による追加的なたんぱく質流出は統計的に有意ではなかったとの報告もあります。
薬剤の種類によってリスクの度合いが異なるため、併用する場合は美容師にどの薬剤を使うのかを事前に確認しておくことが大切です。
多くの方が「ストレートもカラーも両方やりたい」と考えるのは自然なことですが、同時施術や短期間での連続施術は髪と頭皮の両方にとって大きな負担になります。
縮毛矯正で髪の毛が抜けるのは脱毛症が隠れているサインかもしれない
ここまで、縮毛矯正そのものが引き起こすダメージと抜け毛の原因をみてきました。
ただし、忘れてはいけないのは「縮毛矯正が引き金になっただけで、もともと脱毛症が進行していた」というケースがかなりの割合で存在するという点です。
AGA(男性型脱毛症)の可能性を見逃していないか

AGA*2(男性型脱毛症)は、男性の薄毛原因のなかでもっとも多い進行性の脱毛症。
テストステロン*3が5αリダクターゼ*4という酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、毛包が徐々に縮小(ミニチュア化)していくことで、髪が細く・短くなり、最終的に生えなくなっていきます。
アジア人男性においてもAGAの有病率は決して低くありません。
韓国の疫学調査では、男性全体の14.1%がNorwood分類IIIa以上のAGAに該当し、50代で10.8%、60代では24.5%、70代以上では46.9%と、年齢とともに有病率が上昇することが確認されています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
ここで重要なのは、AGAが進行中であっても、髪にボリュームがあるうちは気づかない方が多いということです。
縮毛矯正のあとに抜け毛が増えた感覚を持つきっかけで、初めてAGAの存在に気づくケースは実際に少なくありません。

もし、縮毛矯正後だけでなく日常的に抜け毛が増えていたり、生え際や頭頂部のボリュームが以前より減っていると感じるなら、一度AGAクリニックで診断を受けてみる価値は十分にあります。
AGAは進行性の疾患なので、「しばらく様子を見よう」と先延ばしにするほど、回復のハードルが上がってしまうためです。
FAGA(女性男性型脱毛症)は女性も他人事ではない

「薄毛は男性の悩み」というイメージを持っている方は多いですが、女性にもFAGA(女性男性型脱毛症)という脱毛症があります。
男性のAGAと違い、生え際が大きく後退するのではなく、頭頂部を中心に髪全体が徐々に薄くなっていくのが特徴です。
韓国の調査データでは、女性におけるAGA(Ludwig分類I以上)の有病率は全体で5.6%とされており、30代で2.3%、50代で3.8%、60代で7.4%、70代以上では24.7%にまで達することが報告されています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
女性の場合、加齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少や、出産後のホルモン変動がきっかけでFAGAが顕在化することがあります。
さらに、過度なダイエットやストレス、睡眠不足などの生活習慣もホルモンバランスに影響を与えます。
縮毛矯正後に「急に髪が薄くなった」と感じた女性の中には、施術のダメージとFAGAの進行が重なっているケースもあり得ます。
こうした場合、いくら髪のケアだけに注力しても、根本原因であるホルモンの影響には対処できません。
FAGAもAGAと同様に進行性であるため、早めにAGAクリニックへ相談することが回復への最短ルートといえます。
休止期脱毛との関係

前述の通り、縮毛矯正の薬剤が頭皮に炎症を起こすと、成長期の毛髪が一斉に休止期へ移行してしまう「休止期脱毛」が発生する可能性があります。
通常、人間の毛髪は約10万本あり、そのうち約85〜90%が成長期、約10〜15%が休止期にあるとされています。
休止期脱毛が起こると、このバランスが崩れ、通常よりも多くの髪が同時に休止期へ入ることで、一時的に大量の抜け毛が発生します。
参考:Telogen Effluvium: A Review of the Literature

この脱毛は多くの場合、原因となったストレス(今回のケースでは薬剤刺激)から2〜4か月後にピークを迎えます。
施術直後ではなく「少し時間が経ってから抜け毛が増えた」と感じた場合、休止期脱毛の可能性は高くなります。

もちろん、休止期脱毛だけであれば、原因が取り除かれれば半年ほどで回復に向かうケースが多いです。
しかし問題は、休止期脱毛だと思い込んでいたら、実はAGAやFAGAが同時進行していた、というパターンが決して珍しくないことです。
瘢痕性脱毛症という深刻なケースも存在する

非常にまれではありますが、化学的ストレート剤による深刻な頭皮障害が、瘢痕性脱毛症(毛包が永久に破壊される脱毛症)につながることもあります。
レビュー論文では、化学的なリラクサーを使用した後に急性の刺激症状を経験した患者が、頭頂部を中心に瘢痕性脱毛の領域を形成したケースが報告されています。
組織学的には中心性遠心性瘢痕性脱毛症(CCCA)を示唆する所見がみられました。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
また、瘢痕性脱毛症の患者群と非瘢痕性脱毛症の患者群(対照群)を比較した研究では、瘢痕性脱毛症群において化学的ストレート剤の使用歴が25%だったのに対し、対照群では13%にとどまりました。
特に扁平苔癬性脱毛症(LPP)や前頭線維化脱毛症(FFA)との関連が指摘されています。
参考:Effects of chemical straighteners on the hair shaft and scalp
瘢痕性脱毛症では毛包自体が破壊されるため、一度発症すると元の状態に自然回復することは極めて困難。
繰り返しになりますが、施術後に「いつもと違う」と感じたら、できるだけ早い段階でAGAクリニックへ相談することが大切です。
頭皮環境の悪化が既存の薄毛を加速させるメカニズム

AGA・FAGAがすでに進行しているところに、縮毛矯正による頭皮ダメージが加わると、薄毛は加速する可能性があります。
AGAの病態には、DHT(ジヒドロテストステロン)による毛包のミニチュア化だけでなく、毛包周囲の微小炎症も関与していることが近年明らかになってきています。
頭皮が炎症を起こしている状態は、AGAの進行をさらに後押しする要因になり得るのです。
つまり、縮毛矯正で頭皮に炎症やダメージが加わると、それがAGA・FAGAの進行を助長するという”悪循環”に陥る可能性があります。
逆に言えば、頭皮環境を良好に保つことは、薄毛の進行を緩やかにするための基本条件の一つです。
ただ、AGA・FAGAの根本原因はホルモンや遺伝に起因するものであり、頭皮環境の改善だけでは進行を止めることはできません。
「抜け毛」と「切れ毛」を見分けるポイント

施術後に増えた髪が「本当に毛根から抜けたもの」なのか「途中で切れたもの」なのかを把握するだけでも、状況の整理に役立ちます。
見分け方はシンプル。
抜け落ちた髪の根元に白い半透明の小さな膨らみ(毛球)がついていれば、それは毛根から脱落した髪。

一方、根元がギザギザだったり尖っていたりする場合は、毛幹が途中でちぎれた「切れ毛」です。
切れ毛が多い場合は、薬剤や熱による毛髪へのダメージが主な原因。
一方、毛球のついた抜け毛が目に見えて増えている場合は、頭皮や毛包に何らかの問題が生じている可能性が高く、AGA・FAGAを含む脱毛症を疑うべきサインといえます。
縮毛矯正後に髪の毛が抜けるときの回復・改善方法と専門的なアプローチ
では、実際に縮毛矯正後の抜け毛に対してどう向き合えばよいのか。
回復・改善のための具体的なアプローチを解説していきます。
施術前にできるリスク低減の工夫

抜け毛のリスクを下げるためにもっとも効果的なのは、施術前の段階で対策を講じることです。
まず、美容師に自分の頭皮の状態や過去の施術履歴を正確に伝えましょう。
以前の施術で頭皮のかゆみやヒリつきを感じたことがあるなら、薬剤の種類や濃度を変更してもらえる場合があります。
次に、施術と施術の間隔を十分にとることも重要。

目安としては最低でも4〜6か月は空けたいところです。
短期間で繰り返すほど、ダメージの蓄積は深刻化します。
そして、縮毛矯正とカラーリング・ブリーチを同日に行わないこともリスク軽減につながります。
できれば2週間以上の間隔をあけるのが望ましいでしょう。
これらの対策は完全にダメージを防ぐものではありませんが、リスクを下げるための現実的な手段です。
施術後のシャンプーとドライの正しい方法

施術後の最初の48〜72時間は、毛髪内部の結合が安定する大切な時間帯。

この期間は洗髪を控えるよう美容師から指示されることが一般的ですが、これにはきちんとした理由があります。
施術直後に洗髪すると、再結合が完全に固定される前に水分や摩擦が加わり、仕上がりの持続性が落ちるだけでなく、不安定な状態の髪が物理的に損傷しやすくなります。
72時間を過ぎて洗髪を再開したあとも、以下の点を意識するとダメージの進行を抑えやすくなります。
- 洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーを選ぶ。硫酸系界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムなど)は洗浄力が強すぎるため、化学処理後の髪には不向きです。
- シャンプー時に爪を立てず、指の腹でやさしく頭皮を洗う。物理的な刺激を最小限にすることで、弱った毛髪や敏感になった頭皮を守れます。
- タオルドライは押さえるように水分を吸い取る。ゴシゴシこすると摩擦で切れ毛が増えます。
- ドライヤーは頭皮から20cm以上離し、温風と冷風を交互に当てて過度な熱を避ける。
小さなことの積み重ねですが、毎日のケアが蓄積ダメージを軽減する上で効いてきます。
栄養バランスと生活習慣の見直し

髪の成長には、たんぱく質・鉄分・亜鉛・ビタミンB群・ビオチンなどの栄養素が不可欠。
縮毛矯正で受けたダメージからの回復を後押しするためにも、日々の食事を見直すことは意味があります。
特に女性の場合、過度なダイエットは鉄欠乏やたんぱく質不足を招きやすく、これがテロジェン・エフルビウムの引き金になることもあります。
毛髪はケラチンというたんぱく質で構成されているため、原材料となるたんぱく質が不足すれば、いくら外からケアをしても髪の回復は遅れてしまいます。
例えば、米国国立衛生研究所(NIH)が推奨する1日あたりのたんぱく質摂取量は体重1kgあたり0.8g。

体重60kgの方であれば48g以上のたんぱく質を毎日摂ることが最低ラインとなります。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
もっと言えば、栄養面だけでなく、睡眠の質や適度な運動もヘアサイクルの正常化に寄与します。
成長ホルモンは深い睡眠中に分泌されるため、睡眠不足が続くと髪の成長にも影響が出ます。
ヘアサイクルの正常化にかかる期間の目安

テロジェン・エフルビウムによる一時的な抜け毛であれば、原因が除去されてから3〜6か月程度で回復に向かうケースが多いとされています。
ただし、これはあくまで「一時的な脱毛のみ」の場合の話です。
参考:Telogen Effluvium: A Review of the Literature
もしAGAやFAGAが併存している場合は、ヘアサイクルの乱れは自然回復だけでは改善しません。

AGAでは成長期が短縮され、休止期が相対的に長くなるため、放っておけば髪は細く・短くなる一方です。
ここで注意したいのは、「もう少し待てば自然に戻るかもしれない」という楽観的な見通しが、結果的に治療開始のタイミングを遅らせてしまうリスクがあることです。
AGA・FAGAは毛包が生きている段階で治療を始めるほど選択肢が多く、効果も出やすくなります。
AGA治療・FAGA治療

AGAクリニックでは、まずマイクロスコープや問診を通じて抜け毛の原因を特定します。
縮毛矯正によるダメージが主因なのか、AGA・FAGAの進行が本質的な問題なのか、この見極めが的確にできるのは、脱毛症の専門機関だけです。
男性のAGAであれば、フィナステリド*5やデュタステリド*6といった5αリダクターゼ阻害薬による内服治療や、ミノキシジル*7の外用治療が主な選択肢です。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
女性のFAGAについては、ミノキシジル外用が基本的な治療法となります。
女性はフィナステリドの使用が適さないケースがあるため、個々の状態に合わせた治療計画を専門医と相談して決めることが大切です。
AGA治療・FAGA治療には副作用の可能性もあるため、治療効果とリスクの両方を十分に理解した上で開始する必要があります。
このあたりの判断も含めて、専門のクリニックで相談することのメリットは大きいです。
美容師との連携で施術リスクを最小化する

縮毛矯正を今後も続けたいと考えている場合、信頼できる美容師との連携は不可欠。
特に以下の情報を美容師と共有しておくことで、施術リスクを大幅に下げられます。
- 過去の縮毛矯正やカラーリングの施術履歴(時期・使用薬剤・放置時間)
- 施術後に頭皮のかゆみ・赤み・フケなどの異常があったかどうか
- 現在の抜け毛の状態や、薄毛に関する不安の有無
- AGA・FAGA治療中の場合、使用中の薬剤名(ミノキシジル外用など)

こうした情報があれば、美容師も薬剤の種類や強さ、アイロンの温度設定、施術間隔などを調整しやすくなります。
「伝えなくても大丈夫だろう」と思わず、積極的に情報を共有する姿勢が、結果として髪と頭皮を守ることにつながります。
逆に、施術中に強い違和感や痛みを感じたら、遠慮せずにすぐ伝えてください。
我慢して施術を続けた結果、頭皮の炎症が悪化したケースは少なからずあります。
まとめ:縮毛矯正後に髪の毛が抜ける不安を感じたら早めにAGAクリニックへ相談しよう
記事のポイントのまとめです。

縮毛矯正後の抜け毛には「薬剤ダメージによる切れ毛」「頭皮炎症による休止期脱毛」「もともと進行していたAGA・FAGA」など、複数の原因が潜んでいます。
これらは互いに独立しているわけではなく、重なり合って症状を悪化させていることも少なくありません。
だからこそ、原因を一つに決めつけず、専門機関で正確に診断してもらうことが回復への第一歩となります。
縮毛矯正そのものが悪ではありません。
正しい知識を持ち、適切な施術とケアを行えば、くせ毛の悩みを解消しながら髪の健康を維持することは十分に可能です。
ただし、「おかしいな」と感じたそのタイミングを見逃さず、早めに行動することが何よりも重要。
AGAクリニックでの相談は、将来の自分の髪を守るための前向きな一歩。
気になったら、まずは予約を入れることから始めてみてください。



















































































































































































































































