
硬水が髪を直接的に抜けさせるという十分な科学的根拠は、現時点では確立されていません。
ただし、硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムが髪の表面に蓄積すると、きしみやゴワつき、乾燥を引き起こし、切れ毛が増える可能性があります。
また、頭皮のバリア機能が低下してシャンプーの洗浄成分が残留しやすくなるため、頭皮環境の悪化を通じて間接的に抜け毛のリスクを高めることは否定できません。
抜け毛が目立つ場合は、硬水の影響だけでなくAGAやFAGAなどの進行性脱毛症の可能性も考慮し、AGAクリニックへ相談するのが確実です。

あなたの抜け毛は、本当に自然な抜け毛でしょうか?
頭皮の状態が以下のイラストのいずれかに当てはまる場合、あなたはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。


AGA・FAGAは、残念ながら自然に治ることがなく今も進行し続けています。
正しい対策をしなければ、髪の毛の数は減り続け、抜け毛・薄毛がさらに目立ってきます。

ただし、AGA・FAGAは原因が解明されているので、今日から正しい治療をスタートすれば改善する可能性が十分あります。
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- 硬水が髪を直接抜けさせるという十分な科学的根拠は現時点で未確立
- 硬水のミネラル蓄積は髪のきしみ・乾燥・頭皮環境の悪化を招く間接的リスク
- 抜け毛の主な原因はAGA・FAGAなどの進行性脱毛症や生活習慣の乱れ
- 硬水対策をしても改善しない場合は早めにAGAクリニックへ相談を
硬水で髪の毛が抜けるという話は本当なのか
そもそも硬水とは何か

硬水とは、水の中にカルシウムやマグネシウムといったミネラル分が多く溶け込んでいる水のことです。

水の硬度は、炭酸カルシウム(CaCO₃)の濃度で表され、WHO(世界保健機関)の分類では60mg/L未満が軟水、60〜120mg/Lがやや硬水、120〜180mg/Lが硬水、180mg/L以上が非常に硬い水とされています。
日本の水道水は平均で約49mg/Lと、世界的に見ても軟水に分類されます。
全国665地点から採取された水道水を調査した研究では、日本の水道水の平均硬度は48.9±25.8mg/Lで、27カ国と比較しても低ミネラルの軟水だったと報告されています。
参考:A survey of monitoring tap water hardness in Japan and its distribution patterns
一方で、地域差があることも見逃せません。

千葉県(平均83.4mg/L)、埼玉県(82.8mg/L)、熊本県(72.2mg/L)、沖縄県(68.1mg/L)、東京都(65.8mg/L)はやや硬度が高く、WHOの基準ではやや硬水に近い数値です。
つまり、日本国内であっても住んでいるエリアによって水道水の硬度は異なり、関東圏や沖縄では比較的ミネラル分の多い水を使っている可能性があるということです。
海外に目を向けると、フランスの水道水は平均178mg/L、ドイツは187mg/L、タイは164mg/Lと、日本とは比較にならないほど硬度が高い地域も珍しくありません。
海外赴任や旅行先で急に髪のトラブルを感じたという声が多いのは、こうした水質の違いが背景にあります。
髪の強度に対する硬水の影響

硬水が髪にどのような物理的影響を与えるのかは、実はいくつかの研究で検証されています。
結論から言うと、研究によって結果が分かれているのが現状です。
2013年にインドで発表された研究では、15名の女性ボランティアの髪を硬水(212.5mg/LのCaCO₃)と蒸留水にそれぞれ30日間浸し、引っ張り強度と弾力性を比較しました。
結果として、硬水で処理した髪と蒸留水で処理した髪の間に統計的な有意差は認められませんでした(引っ張り強度 P=0.858、弾力性 P=0.874)。
参考:Effects of Hard Water on Hair
しかし、2018年にパキスタンで行われた別の研究では、異なる結果が出ています。
70名の男性から採取した髪を3つのグループに分け、未処理(コントロール)、脱イオン水処理、硬水処理(486.7mg/LのCaCO₃)をそれぞれ3カ月間続けて比較しました。

硬水で処理した髪は、コントロールと比較して引っ張り強度が有意に低下していた(P=0.001)のに対し、脱イオン水処理群ではほとんど変化がなかった(P=0.609)と報告されています。
この2つの研究で結果が異なった要因として、いくつかの点が挙げられます。
まず、使用した硬水の硬度がインドの研究は約213mg/Lだったのに対し、パキスタンの研究は約487mg/Lと倍以上の差がありました。
さらに、実験期間も30日間と3カ月間で異なり、対象者の性別も女性と男性で分かれていました。
こう考えると、「硬度が高い水に長期間さらされると、髪の強度が低下する可能性がある」という解釈が妥当でしょう。
ただし、日本の水道水は平均約49mg/Lですから、日常生活で髪の強度に大きな影響が出るケースは限定的と考えられます。
ミネラルの蓄積が髪に起こすこと


硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムは、髪の表面に付着・蓄積することが複数の研究で確認されています。
2011年に発表された研究では、人間の髪がシャンプーや化学処理のあとに、水道水からカルシウムやマグネシウムを大量に吸収することが示されました。
髪のタンパク質が化学反応によって負の電荷を帯びると、水中の金属イオンを引き寄せやすくなるという仕組みです。
参考:The uptake of water hardness metals by human hair
また、2017年にサウジアラビアのキング・ファイサル大学で行われた研究では、走査電子顕微鏡(SEM)を使って硬水処理した髪と軟水処理した髪を比較しました。

硬水処理の髪にはマグネシウムの沈着量が有意に高かった(P=0.001)ものの、髪の表面構造の損傷自体には統計的な有意差は見られなかったと報告されています。
参考:Scanning electron microscopy study of hair shaft changes related to hardness of water
これらの結果を総合すると、硬水に含まれるミネラルは確かに髪の表面に蓄積しますが、短期間であれば目に見える構造的なダメージにはつながりにくいと言えます。
ただし、ミネラルの蓄積が長期的に続くと、髪のきしみやゴワつき、乾燥、ツヤの低下といったトラブルにつながる可能性は否定できません。
これが間接的に切れ毛や抜け毛の増加として感じられるケースもあるでしょう。
頭皮環境への影響も見逃せない

硬水の影響は、髪そのものだけでなく頭皮にも及びます。

ここで注目したいのは、頭皮のバリア機能との関係です。
2017年にシェフィールド大学とキングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが発表した論文では、硬水が皮膚のバリア機能を損なうことが報告されています。
硬水で洗浄したあとの肌には、界面活性剤(洗剤成分)の残留量が多く、肌のバリア機能がより大きく低下していたという結果でした。

頭皮も皮膚の一部ですから、同じメカニズムが働く可能性があります。
硬水によってシャンプーの洗浄成分が十分にすすぎ落とせず、頭皮に残留してしまうと、乾燥やかゆみ、フケといったトラブルを引き起こしやすくなります。
さらに、ミネラル分が毛穴周辺に蓄積すると、毛穴詰まりを起こし、健康な髪の成長を妨げる要因にもなり得ます。
もちろん、これだけで大量の抜け毛が発生するわけではありません。
しかし、頭皮環境の悪化が続くと、毛髪の成長サイクルに悪影響を及ぼす可能性はゼロではないのです。
「硬水=抜け毛の直接原因」ではない

ここまでの内容をまとめると、硬水が「直接的に髪を抜けさせる」という科学的根拠は、現時点では十分に確立されていません。
硬水が髪に与える影響として確認されているのは、主に以下のような点です。
- ミネラルが髪の表面に蓄積して、きしみや乾燥、ゴワつきを引き起こす
- 硬度が非常に高い水に長期間さらされると、髪の引っ張り強度が低下する可能性がある
- シャンプーの泡立ちや洗浄力が低下し、頭皮に汚れが残りやすくなる
- 頭皮のバリア機能を低下させ、乾燥やかゆみの原因になることがある

つまり、硬水は髪質の悪化や頭皮環境の乱れを通じて「間接的に」抜け毛のリスクを高める可能性があるものの、硬水だけが原因で髪が大量に抜けるという状況は考えにくいということです。
だからこそ、「硬水地域に住んでいるから抜け毛が増えた」と感じたときは、水質だけでなく他の原因も同時に疑ってみることが大切です。
硬水だけではない。抜け毛を増やす本当の原因を知る
男性の抜け毛で最も多いAGA(男性型脱毛症)

男性の抜け毛の原因としてもっとも多いのは、AGA*1(男性型脱毛症)です。
AGAは、テストステロン*2という男性ホルモンが5αリダクターゼ*3という酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、DHTが毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体に結合することで、髪の成長サイクルが短縮されてしまう脱毛症です。

アジア人を対象とした大規模な疫学データも報告されています。
韓国の調査では、男性のAGA有病率は全年齢で14.1%、年齢とともに上昇し、70歳以上では46.9%に達するとされています。
中国・上海の調査でも男性のAGA有病率は19.9%と報告されており、決して珍しい症状ではありません。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
AGAの特徴的なパターンは、生え際(M字部分)の後退や頭頂部のボリューム低下。
これは硬水による影響とは明らかに異なるメカニズムで起こるもので、水質を変えたからといって進行が止まるわけではありません。
「最近、おでこが広くなってきた」「つむじ周辺の地肌が目立ってきた」と感じる方は、硬水うんぬんよりも先にAGAの可能性を考えたほうがよいでしょう。
女性の薄毛に多いFAGA(女性男性型脱毛症)

女性の薄毛にも、ホルモンが関与するタイプの脱毛症があります。
FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれるもので、男性のAGAと同様にホルモンバランスの変化が関わっています。
男性のAGAが生え際や頭頂部に集中しやすいのに対して、FAGAでは頭頂部を中心に全体的に髪のボリュームが減少するパターンが多いとされています。
韓国の調査によると、女性のAGA有病率は全年齢で5.6%で、加齢とともに上昇し、60代では7.4%、70歳以上では24.7%に達します。
中国の調査では女性のAGA有病率は3.1%とやや低めでしたが、加齢に伴い増加する傾向は共通しています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
FAGAは、加齢や更年期によるホルモンバランスの変動が大きなきっかけになりやすい脱毛症。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって相対的に男性ホルモンの影響が強まり、髪が細く、短い段階で抜けやすくなります。
ここで気をつけたいのは、「硬水が原因かも」と思い込んでFAGAへの対処が遅れてしまうケース。
FAGAは進行性の脱毛症ですから、早い段階で気づくことがとても重要になります。
ストレスやホルモンバランスの乱れ

抜け毛の原因は、AGAやFAGAだけではありません。
ストレスやホルモンバランスの乱れも、髪の成長サイクルに大きな影響を与えます。
強い精神的ストレスを受けると、休止期脱毛(テロゲン・エフルビウム)と呼ばれる現象が起こることがあります。
通常は成長期にある髪が一斉に休止期へ移行し、数カ月後にまとまった量の抜け毛として現れるのが特徴です。
女性の場合は特に、出産後のホルモン変動や過度なダイエット、甲状腺機能の異常なども休止期脱毛の引き金になりやすいとされています。
こうしたタイプの抜け毛は、原因となるストレスやホルモンの乱れが解消されれば自然に回復することも多いですが、長期間放置すると慢性化するリスクもあります。
「引っ越し直後に抜け毛が増えた」というケースでは、水質の変化だけでなく、新しい環境へのストレスや生活リズムの変化が重なっている可能性も十分に考えられます。
栄養不足と生活習慣の影響

毛髪は主にケラチンというタンパク質でできています。
そのため、タンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミンB群といった栄養素が不足すると、健康な髪を作る力が低下します。
実際に、極端な食事制限をするダイエットや、偏った食事を続けている方に抜け毛が増えるケースは珍しくありません。
鉄欠乏性貧血は、特に女性に多い症状ですが、鉄分の不足が毛根への酸素供給を低下させ、髪の成長を妨げることが知られています。
また、睡眠不足も見逃せない要因。

成長ホルモンは深い睡眠中に多く分泌されるため、慢性的な睡眠不足は毛母細胞の活動にも悪影響を及ぼし得ます。
喫煙との関連についても、台湾で行われた地域調査では、喫煙がAGAのリスク因子として統計的に有意であったと報告されています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian
このように、栄養状態や生活習慣が髪に与える影響は非常に大きく、硬水だけに原因を求めるのは適切ではないことがわかります。
遺伝的要因の影響力

抜け毛を考える上で、遺伝の影響は避けて通れないテーマです。
AGAにおいては、家族歴が発症リスクと密接に関わっていることが複数の研究で示されています。
韓国の研究では、AGA患者の家族における有病率(30.3%)は、非AGA者の家族(8.5%)と比較して明らかに高いことが報告されました。
特に父方の影響が大きいとされており、家族にAGAの方がいる場合は発症リスクが高まります。
中国の調査でも、AGA男性の55.8%に家族歴があったとされています。
参考:Characteristics of Androgenetic Alopecia in Asian

逆に言えば、親族に薄毛の方が多い場合、硬水の影響をいくら排除しても抜け毛が改善しない可能性があるわけです。
遺伝的な素因を持つ方が硬水による頭皮環境の悪化を放置すると、脱毛の進行を加速させてしまうリスクも考えられます。
なぜなら、もともと脆弱になりやすい毛髪が、ミネラルの蓄積や頭皮の乾燥といった外的ストレスにさらされることで、ダメージを受けやすくなるためです。
こうした背景を踏まえると、抜け毛の原因を正確に特定するには、水質だけでなく遺伝的な要素まで含めた総合的な判断が必要になります。
抜け毛が気になったらAGAクリニックへの相談を検討する


ここまで解説してきたように、抜け毛の原因は硬水、AGA、FAGA、ストレス、栄養不足、遺伝など実に多岐にわたります。
そして、もっとも避けたいのは「硬水のせいだろう」と自己判断して、本当の原因への対処を先送りにしてしまうことです。
AGAやFAGAは進行性の脱毛症。
時間が経てば経つほど毛包が縮小し、治療の効果が出にくくなる傾向があります。
そのため、「少し様子を見よう」ではなく、気になった段階でなるべく早くAGAクリニックへ相談することが大切です。
AGAクリニックでは、マイクロスコープを使った頭皮や毛穴の状態チェック、血液検査によるホルモン値や栄養状態の確認など、専門的な診察を受けることができます。
原因が硬水なのか、それともAGA・FAGAなのかを正確に判断してもらえるため、無駄な対策に時間やお金をかけずに済みます。
男性のAGA治療には、フィナステリド*4やデュタステリド*5といった内服薬、ミノキシジル*6などの外用薬が主に用いられます。
女性のFAGA治療でも、ミノキシジル外用薬やスピロノラクトン*7などの選択肢があり、それぞれの症状に合わせたアプローチが可能です。
特に重要なのは、自己判断で市販品だけに頼るのではなく、医学的根拠に基づいた治療を受けるという選択肢を知っておくことでしょう。
硬水による影響を減らしながら抜け毛が多い場合の対策を考える
シャワーヘッド用フィルターの活用


硬水地域に住んでいたり、海外に滞在していたりする場合、まず検討したいのがシャワーヘッド用のフィルターです。
フィルター付きシャワーヘッドは、水中の塩素やミネラル分を軽減する目的で作られた製品。
活性炭やビタミンCフィルター、KDF(銅亜鉛合金)フィルターなど、いくつかの種類があります。
注意点として、シャワーフィルターはあくまで塩素や一部の不純物を除去するのが主な機能で、カルシウムやマグネシウムの除去効果は製品によって大きく異なります。
水の硬度そのものを劇的に下げる効果を期待するなら、本格的な軟水器(水軟化装置)の導入を検討する必要があるでしょう。
とはいえ、完全に軟水に変えられなくても、塩素を除去するだけで髪のきしみやパサつきが軽減されたという声も多く聞かれます。
手軽に始められる対策としては、十分に試す価値があるでしょう。
キレートシャンプーの選択

硬水によるミネラルの蓄積を落とすのに有効とされるのが、キレートシャンプー(クラリファイングシャンプー)です。
キレートとは、金属イオンを包み込んで除去する化学反応のことです。
キレート成分が配合されたシャンプーを使うことで、髪の表面に付着したカルシウムやマグネシウムの沈着物を効率よく洗い流せます。
前述の通り、硬水に含まれるミネラルは髪の表面に蓄積してきしみや乾燥の原因になりますが、キレートシャンプーはこの蓄積を定期的にリセットする役割を果たします。

ただし、キレートシャンプーは洗浄力が強い傾向があるため、毎日の使用は避け、週に1〜2回程度にとどめるのが望ましいでしょう。
使用後はコンディショナーやトリートメントでしっかり保湿することも忘れないでください。

日本国内で販売されているシャンプーの中には、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)やクエン酸などのキレート成分を含むものがあります。
製品を選ぶ際には、成分表示を確認してみてください。
酸性リンスによるミネラル除去

もう一つ手軽な方法として知られているのが、酸性リンス。
具体的には、お酢やレモン汁を薄めた水で髪をすすぐという方法になります。

なぜ酸性のリンスが有効かと言うと、髪に沈着した金属イオンは、pH5.5以下の環境では髪から離脱しやすくなることが報告されているからです。
酸性の溶液が髪表面の電荷バランスを変えることで、蓄積したミネラルの除去を助けます。
やり方はシンプル。
大さじ1〜2杯程度のリンゴ酢やレモン汁を500ml程度の水で薄め、シャンプー後のすすぎに使います。
数分置いてから軽くすすぐだけで完了です。
ちなみに、酸性リンスは髪のキューティクルを引き締める効果もあるため、仕上がりがなめらかになるというメリットもあります。
ただし、頭皮に傷や炎症がある場合は刺激になることがあるので、そのようなときは使用を控えてください。
正しいシャンプーのやり方を見直す

硬水環境であるかどうかに関わらず、シャンプーの方法を見直すだけでも抜け毛対策になります。
意外と多くの方が、効果的なシャンプーの仕方を知らないまま何年も過ごしているものです。
まず大切なのは、シャンプー前の予洗いです。
お湯だけで2〜3分間しっかり頭皮と髪をすすぐことで、汚れの7〜8割は落とせると言われています。
特に硬水環境では、シャンプーの泡立ちが悪くなりやすいため、予洗いで汚れを事前に落としておくことが重要です。
シャンプーを手に取ったら、まず手のひらでしっかり泡立ててから頭皮につけましょう。
原液を直接頭皮につけると、洗い残しの原因になりやすく、頭皮への刺激も強くなります。
洗い方は、爪を立てずに指の腹で頭皮をマッサージするように行います。
ゴシゴシこするのではなく、頭皮を動かすイメージで優しく洗うのがポイントです。
そして、もっとも重要なのがすすぎです。
硬水地域では特に、シャンプーの洗浄成分とミネラルが結合して「石けんカス」のようなものが髪や頭皮に残りやすくなります。
すすぎには、洗う時間の2〜3倍の時間をかけるつもりで、しっかりと行ってください。
頭皮への保湿ケアの重要性

硬水は頭皮の水分を奪いやすく、バリア機能の低下を招く可能性があることは先に述べた通りです。
そのため、頭皮の保湿ケアも欠かせない対策の一つです。
頭皮用のローションや美容液(スカルプエッセンス)には、グリセリン、ヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分を含むものがあります。
シャンプー後にタオルドライした状態で、頭皮に直接塗布してマッサージするのが基本的な使い方です。
なお、オイル系の製品を頭皮全体にべったり塗るのは逆効果になることがあります。
毛穴を詰まらせてしまい、かえって頭皮環境を悪化させるリスクがあるためです。
使用量は少量にとどめ、頭皮ではなく髪の中間から毛先に使うのが適切でしょう。
もし頭皮のかゆみやフケが慢性的に続いている場合は、硬水だけでなく脂漏性皮膚炎やアレルギーなどの可能性も考えられます。
頭皮の状態が長期間改善しない場合は、専門の医療機関に相談することをおすすめします。
食事と生活習慣からのアプローチ

抜け毛対策を考えるとき、外からのケアだけでなく、内側からのアプローチも同じくらい重要です。
毛髪の主成分であるケラチンはタンパク質の一種ですから、良質なタンパク質の摂取は欠かせません。
肉、魚、卵、大豆製品などをバランスよく食事に取り入れましょう。
亜鉛は、細胞分裂に必要なミネラルであり、毛母細胞の活動にも深く関わっています。
牡蠣、牛肉、ナッツ類、チーズなどに多く含まれています。
鉄分は、毛根へ酸素を届ける赤血球の材料になるため、不足すると髪の成長が滞りやすくなります。
レバー、赤身肉、ほうれん草、小松菜などを意識して食べるようにしましょう。
ビタミンB群(特にビオチン)は、毛髪の成長に必要な代謝をサポートする栄養素。

卵黄、アーモンド、バナナなどに含まれています。
睡眠については、最低でも6〜7時間の質の良い睡眠を確保したいところです。
就寝前のスマートフォンの使用を控える、寝室の温度を適切に保つといった基本的な対策だけでも、睡眠の質は改善しやすくなります。
いずれにしても、栄養不足や生活習慣の乱れは、硬水の影響以上に抜け毛を加速させる要因になり得ます。
外的な水質対策と内的な体質改善、この両方を同時に進めていくのが理想的なアプローチです。
軟水器(水軟化装置)の導入を検討する

硬水地域に住んでいて、フィルターだけでは不十分と感じる場合は、家庭用の軟水器(水軟化装置)の導入を検討するのも一つの手です。
軟水器は、イオン交換樹脂を使って水中のカルシウムやマグネシウムをナトリウムに置き換えることで、水を軟水化する装置。
シャワーだけでなく、洗面所やキッチンの水も軟水にできるタイプもあります。
メリットとしては、シャワーヘッドのフィルターよりも確実にミネラル分を除去できるため、髪や頭皮への負担を大幅に軽減できる点が挙げられます。
一方で、デメリットもあります。
導入コストが数万円〜数十万円と高額になりがちなこと、イオン交換樹脂の定期的な交換やメンテナンスが必要なこと、そしてナトリウム量が微量ながら増える点には注意が必要です。
日本国内であれば、水道水の硬度は世界的に見て低いため、軟水器がどうしても必要というケースは少数。

ただし、沖縄や関東圏の一部地域で硬度が高めの水を使っている方や、海外在住の方にとっては、髪と頭皮を守るための有効な投資になる可能性があります。
導入を検討する際は、自宅の水道水の硬度を事前に調べておくとよいでしょう。
水質検査キットはネット通販で手軽に入手できます。
まとめ:硬水対策をしても抜け毛が多い場合の髪の毛が抜ける原因を見極めるには
記事のポイントのまとめです。

ここまで紹介してきた硬水対策をひと通り試してみても、抜け毛の量が減らないという場合は、水質以外の原因が主因である可能性が高いと考えてよいでしょう。
男性であればAGA、女性であればFAGAが、もっとも頻度の高い抜け毛の原因。
これらは進行性の脱毛症であり、放置するほど回復が難しくなります。
「まだそこまでひどくないし…」と感じている段階こそ、実は治療を始めるベストなタイミング。
毛包が完全に萎縮する前であれば、治療による改善が期待しやすいとされています。
AGAクリニックの多くは、初回のカウンセリングを無料で行っています。
オンライン診療に対応しているクリニックも増えているため、忙しい方や通院が難しい方でも相談しやすい環境が整いつつあります。
自分の抜け毛が硬水によるものなのか、AGAやFAGAによるものなのか、あるいは栄養不足やストレスによるものなのか。

原因を正確に知るためには、やはり専門家の診断が最短かつ最善のルートです。
少しでも抜け毛が気になり始めたら、「もう少し様子を見よう」ではなく、なるべく早い段階で一度AGAクリニックに相談してみてください。
































































































































































































































