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増毛エクステしたら抜ける…5つの原因と牽引性脱毛症やAGAの可能性も

    増毛エクステが取れてビックリしている男性と女性
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    質問:増毛エクステをすると髪の毛は抜けますか?
    回答

    増毛エクステの施術自体が毛根を破壊し、髪を生えなくさせることはありません。

    しかし、エクステの重みが一本一本の自毛に物理的な負担をかけ、毛根が弱って抜けてしまう「牽引性脱毛症」を引き起こす可能性があります。

    また、エクステ装着中はシャンプーが行き届きにくく頭皮環境が悪化しやすいことや、オフする際にヘアサイクルで自然に抜けた毛がまとめて取れることで「抜けた」と感じることも一因です。

    これらの抜け毛リスクは、施術者の高い技術力や、ご自身の丁寧なセルフケアによって大幅に軽減することが可能です。

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    当記事のここがポイント
    • 増毛エクステで抜け毛が増えたりスカスカに感じたりする理由
    • 抜け毛を防ぐための信頼できるサロン選びと正しいセルフケア方法
    • エクステが原因ではない薄毛(AGA・FAGA)の可能性と見分け方
    • 薄毛の悩みを根本から解決に導く専門クリニックでの治療という選択肢

    目次

    増毛エクステしたら抜ける?

    口コミ

    いくつかの要因が重なることで「抜け毛が増えた」「髪がスカスカになった」と感じてしまうのは事実です。

    「取ったあとスカスカになった」

    増毛エクステを外した直後に、地毛が減ってスカスカになったと感じる方は少なくありません。

    これには、いくつかの理由が考えられます。

    一つ目の理由は、目の錯覚。

    数ヶ月間にわたってエクステでボリュームアップした状態に見慣れてしまうと、エクステを外した後の本来の髪の量を見たときに、以前よりも少なくなったように感じてしまうのです。

    これは、急に体重が減ったわけではないのに、厚手のコートを脱いだら細く見えるのと同じような現象と言えるでしょう。

    二つ目の理由は、本来抜けるはずだった髪が一気に取れるためです。

    髪の毛には「ヘアサイクル」という生まれ変わりの周期があり、健康な人でも1日に50本から100本程度の髪が自然に抜け落ちています。

    増毛エクステは、この自然に抜けた髪の毛を、結び目や接着部分で頭皮に留めてしまいます。

    そのため、エクステを外す際に、数ヶ月分の自然脱毛した髪が一気に取り除かれることになります。

    これを見て「大量に抜けた」と驚いてしまうのです。

    「抜け毛がひどい」

    最も大きな要因は、エクステの重さによる自毛への物理的な負担。

    1本の自毛に数本のエクステを結びつけるため、毛根には常に下方向への牽引力がかかります。

    この状態が長く続くと、毛根が弱ってしまい、本来抜ける時期ではなかった髪まで抜けてしまう「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」を引き起こすことがあるのです。

    また、シャンプーやすすぎが不十分になりやすく、頭皮の衛生環境が悪化することも一因。

    皮脂や汚れが毛穴に詰まると、炎症やかゆみを引き起こし、健康な髪の成長を妨げてしまいます。

    これも、抜け毛が増える原因となり得ます。

    「毛根から抜ける」

    通常、抜け毛の毛先についている白い塊は「毛根」そのものではなく、「毛根鞘(もうこんしょう)」という組織の一部。

    これは、髪の毛が毛穴の中にあるときに、髪を保護している組織です。

    ヘアサイクルによって自然に抜ける髪にも毛根鞘は付着しているため、これが見えること自体は異常ではありません。

    ただし、エクステによる継続的な負担や、無理やり引き抜くようなオフの仕方をした場合、毛根にダメージが与えられ、健康な髪まで抜けてしまうことは十分に考えられます。

    重要なのは、抜けた毛の状態。

    自然な抜け毛は、毛根の形が丸みを帯びていますが、牽引性脱毛症などで抜けた髪は、毛根が歪んでいたり、細く尖っていたりすることがあります。

    もし、このような異常な形の抜け毛が多い場合は、注意が必要なサインと言えるでしょう。

    なぜ増毛エクステで抜け毛が増えるのか?5つの主な原因

    増毛エクステで抜け毛が増えてしまう背景には、いくつかの具体的な原因が存在します。

    これらの原因を正しく理解することが、リスクを回避するための第一歩。

    ここでは、主な5つの原因について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

    原因1:自毛への物理的な負担

    これが、エクステによる抜け毛の最も大きな原因。

    増毛エクステは、1本の健康な自毛に対して、人工毛または人毛の束を結びつけたり、接着したりします。

    例えば、1本の自毛に4本のエクステを結びつけるタイプの施術では、単純計算で自毛にかかる負担は数倍になります。

    この重さが、24時間365日、毛根に牽引力としてのしかかります。

    特に、髪が濡れているときは、水分を含んでさらに重さが増し、負担はより大きくなるでしょう。

    この継続的な負担が、毛根を支える毛包(もうほう)やその周辺組織を弱らせ、結果として髪が抜けやすい状態を作り出してしまうのです。

    これが、先ほども触れた「牽引性脱毛症」のメカニズムです。

    特に、もともと髪が細い方や猫っ毛の方は、1本1本の自毛が支えられる重さに限界があるため、より影響を受けやすい傾向にあります。

    原因2:頭皮の衛生環境の悪化

    増毛エクステを装着すると、どうしても頭皮の洗浄が難しくなります。

    エクステの結び目や接着部分に指が届きにくく、シャンプーの泡が行き渡らなかったり、すすぎ残しが発生しやすくなったりするためです。

    頭皮にシャンプー剤や皮脂、汗、フケなどが残ってしまうと、雑菌が繁殖しやすくなります。

    雑菌が繁殖すると、毛穴周辺で炎症が起こり、かゆみや赤み、ニキビのような吹き出物が発生することがあります。

    このような頭皮の炎症は、健康な髪の成長を直接的に妨げる要因。

    毛穴が詰まり、血行が悪くなることで、髪に十分な栄養が届かなくなり、結果として髪が細くなったり、抜けやすくなったりするのです。

    特に、皮脂の分泌が多い方や、汗をかきやすい夏場などは、より一層注意深い頭皮ケアが求められます。

    原因3:間違ったセルフケア

    エクステ装着後の日常的なヘアケアが、抜け毛のリスクを左右することも少なくありません。

    良かれと思ってやっていることが、実は髪や頭皮にダメージを与えているケースもあります。

    例えば、シャンプーの際にゴシゴシと力を入れて洗う行為。

    エクステの結び目に爪を立てたり、強い力でこすったりすると、自毛が絡まったり、結び目が緩んだりするだけでなく、健康な自毛まで引き抜いてしまう可能性があります。

    また、シャンプー後の乾燥も非常に重要。

    根元が濡れたままだと、雑菌が繁殖しやすく、頭皮環境の悪化に直結します。

    かといって、ドライヤーの熱風を結び目に長時間当てすぎるのも問題。

    熱によって接着剤が劣化したり、自毛がダメージを受けたりする原因になります。

    ブラッシングの方法も同様。

    エクステ専用のブラシを使わずに、目の細かいコームなどで無理にとかそうとすると、結び目に引っかかり、強い力で髪を引っ張ってしまうことになります。

    原因4:施術者の技術力不足

    増毛エクステは、誰が施術しても同じ結果になるわけではありません。

    施術者の技術力や経験は、仕上がりの美しさだけでなく、抜け毛のリスクにも大きく関わってきます。

    経験の浅い施術者の場合、以下のような問題が起こる可能性があります。

    • 結びつける毛の選定ミス:エクステを結びつける自毛は、ある程度太さのある健康な「成長期」の髪を選ぶ必要があります。しかし、細くて弱い毛や、もうすぐ抜け落ちる「休止期」の毛に結びつけてしまうと、エクステの重さに耐えきれずにすぐに抜けてしまいます。
    • 結び方の問題:結び目がきつすぎると自毛への食い込みが強くなり、負担が過剰になります。逆に、ゆるすぎるとエクステが回転しやすくなり、他の毛と絡まる原因となります。適切な力加減で、丁寧に結びつける技術が求められます。
    • カウンセリング不足:お客様の髪質や頭皮の状態、ライフスタイルを十分にヒアリングせずに施術を進めてしまうと、その人に合わない種類のエクステを選んだり、過剰な本数を取り付けてしまったりする可能性があります。

    信頼できるサロンや施術者を選ぶことは、抜け毛のリスクを避ける上で極めて重要です。

    原因5:ヘアサイクルの自然な脱毛

    前述の通り、人間の髪の毛は一定のサイクルで生え変わりを繰り返しており、これをヘアサイクルと呼びます。

    ヘアサイクルは「成長期(2~6年)」「退行期(約2週間)」「休止期(約3~4ヶ月)」の3つの期間に分けられます。

    髪全体の約85~90%は成長期にあり、残りが退行期や休止期に入っています。

    そして、休止期を終えた髪は自然に抜け落ち、その毛穴からはまた新しい髪が生えてくるのです。

    この自然な脱毛は、健康な人でも1日に50~100本程度起こります。

    増毛エクステを装着している期間が2ヶ月だったとしましょう。

    単純計算で、1日80本の自然脱毛があるとすると、2ヶ月(60日)で4800本もの髪が抜けていることになります。

    これらの抜けた髪はエクステの結び目に留まっているため、オフした際にまとめて取り除かれることになります。

    この本数を見て、「エクステのせいで大量に抜けた」と誤解してしまうケースは非常に多いのです。

    これはエクステが原因の異常な抜け毛ではなく、生理現象であることを理解しておく必要があります。

    抜け毛のリスクを最小限に!後悔しない増毛エクステの選び方

    増毛エクステによる抜け毛のリスクはゼロではありません。

    しかし、正しい知識を持ってエクステの種類やサロンを選べば、そのリスクを大幅に軽減することが可能。

    ここでは、後悔しないための具体的な選び方のポイントを解説します。

    ポイント1:増毛エクステの種類と特徴を理解する

    増毛エクステには、いくつかの種類があり、それぞれにメリット・デメリット、そして抜け毛のリスクが異なります。

    自分の髪質やライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

    結びつけるタイプ(ループタイプ)
    • 特徴:1本の自毛に、2本から6本程度の人工毛の束を結びつけていく方法です。結び目が小さく、非常に自然な仕上がりが期待できます。つむじや分け目など、ピンポイントで増やしたい場合に適しています。
    • メリット:自然な仕上がり、つむじや分け目にも対応可能、熱に強い製品が多い。
    • デメリット:1本1本結びつけるため施術時間が長い、費用が比較的高額になりやすい、自毛1本にかかる負担が集中しやすい。
    • 抜け毛リスク:1本の自毛に直接負担がかかるため、施術者の技術力や自毛の状態によっては牽引性脱毛症のリスクが相対的に高まる可能性があります。
    シールタイプ
    • 特徴:シート状になったエクステを、自毛を挟み込むようにして接着する方法です。短時間で広範囲にボリュームを出せるのが特徴です。
    • メリット:施術時間が短い、比較的安価、面で支えるため1本あたりの負担が分散されやすい。
    • デメリット:接着部分が平らなため、アップスタイルなどにすると見えることがある、熱や油分に弱く取れやすいことがある、アレルギー反応の可能性がある。
    • 抜け毛リスク:面で支えるため牽引力は分散されますが、オフする際に粘着剤が頭皮に残りやすく、頭皮トラブルの原因となる可能性があります。また、無理に剥がすと広範囲の自毛を傷つける恐れがあります。
    編み込みタイプ
    • 特徴:エクステの束を、根元の自毛と一緒に編み込んでいく方法です。主にファッション目的のロングヘアエクステで用いられることが多く、増毛目的ではあまり使われませんが、ボリュームアップ効果は高いです。
    • メリット:しっかりと固定されるため取れにくい、接着剤を使わない。
    • デメリット:編み目が大きく目立ちやすい、根元が乾きにくく不衛生になりやすい、頭皮への負担が大きい。
    • 抜け毛リスク:広範囲の髪をきつく編み込むため、頭皮全体への牽引力が強く、蒸れによる頭皮環境の悪化も懸念されます。抜け毛のリスクは比較的高いと言えるでしょう。

    これらの特徴を理解した上で、カウンセリング時に施術者と相談し、最適な方法を選択することが大切です。

    ポイント2:信頼できるサロン・施術者を選ぶ基準

    施術者の技術力は、抜け毛のリスクに直結します。

    安さだけで選ぶのではなく、以下のポイントをチェックして、信頼できるサロンや施術者を見つけましょう。

    • 豊富な実績と症例写真:公式サイトやSNSで、多くの施術実績や症例写真を公開しているかを確認します。様々な髪質や薄毛の悩みに対応してきた実績があるかは、技術力の高さを測る一つの指標になります。
    • 丁寧なカウンセリング:施術前に、あなたの髪や頭皮の状態をマイクロスコープなどで詳細にチェックし、悩みや希望をじっくりとヒアリングしてくれるサロンを選びましょう。メリットだけでなく、デメリットやリスクについてもきちんと説明してくれるかどうかが重要です。
    • 資格やディプロマの有無:増毛エクステには国家資格はありませんが、メーカーや協会が発行する認定資格(ディプロマ)があります。資格を保有していることは、一定の知識と技術を習得している証となります。
    • 料金体系の明確さ:「〇〇本〇〇円」といった料金体系が明確で、追加料金などについて事前に詳しい説明があるかを確認します。不明瞭な料金設定のサロンは避けた方が賢明です。
    • 衛生管理の徹底:施術に使用する器具の消毒や、店内の清掃が行き届いているかなど、衛生管理が徹底されているかも重要なチェックポイントです。

    ポイント3:自分の髪質や頭皮の状態に合った施術を選ぶ

    自分の髪や頭皮の状態を無視して施術を受けると、トラブルの原因になります。

    • 髪が細い・猫っ毛の方:1本の自毛にかかる負担が少ない、より軽量なエクステを選ぶか、本数を少なめから始めるのがおすすめです。シールタイプのように負担が分散される方法も選択肢の一つでしょう。
    • 頭皮が敏感・アレルギー体質の方:シールタイプで使用する接着剤や、人工毛の素材が肌に合わない可能性があります。事前にパッチテストが可能か相談してみましょう。結びつけるタイプの方が、頭皮への直接的な刺激は少ない傾向にあります。
    • 頭皮に炎症やかゆみがある方:現在、頭皮に何らかのトラブルがある場合は、エクステの施術は避けるべきです。まずは皮膚科を受診し、頭皮の状態を健康に戻すことを最優先にしてください。

    ポイント4:無理のない本数から始める

    初めて増毛エクステをする場合、いきなり大量の本数を取り付けるのは避けましょう。

    「もう少し増やしたい」と感じるくらいの、少し控えめな本数から始めることをお勧めします。

    少ない本数から始めることで、以下のようなメリットがあります。

    • 髪や頭皮への負担を軽減できる:まずは髪と頭皮をエクステに慣らすことができます。
    • セルフケアに慣れることができる:エクステがついた状態でのシャンプーやドライヤーに慣れるための練習期間になります。
    • 仕上がりのイメージを確認できる:少ない本数でも、どの程度の変化があるのかを確認でき、次回以降の本数決定の参考になります。

    物足りなければ、後から追加(リペア)することも可能。

    焦らず、自分の髪と相談しながら、徐々に理想のボリュームに近づけていくのが賢明な方法です。

    増毛エクステ装着中の正しいヘアケア・頭皮ケア

    増毛エクステを長持ちさせ、抜け毛のリスクを減らすためには、日々のセルフケアが非常に重要になります。

    ここでは、シャンプー、ドライヤー、ブラッシング、就寝時の4つのポイントに分けて、具体的なケア方法を解説します。

    シャンプーのやり方:優しく、丁寧に

    エクステ装着中のシャンプーは、いつも以上に丁寧に行う必要があります。

    1. ブラッシング:シャンプー前に、必ずエクステ専用のブラシ(クッションブラシなど)で、毛先のもつれを優しくほどきます。根元から一気にとかすのではなく、毛先から少しずつとかしていくのがコツです。
    2. 予洗い:38度程度のぬるま湯で、頭皮と髪を十分に濡らします。この予洗いで、髪の表面の汚れの多くは落ちます。シャワーの水圧は弱めにし、根元に直接強い水流を当てないように注意しましょう。
    3. 泡立て:シャンプーは手のひらでよく泡立ててから、髪に乗せます。原液を直接頭皮につけるのは避けてください。洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のものを選ぶと良いでしょう。
    4. 洗う:指の腹を使って、頭皮をマッサージするように優しく洗います。エクステの結び目部分は、泡を揉み込むようにして洗い、絶対にゴシゴシこすらないでください。毛先の部分は、泡をつけた髪を優しく握るようにして洗う「握り洗い」がおすすめです。
    5. すすぎ:すすぎは、洗う時間の2倍以上かけるつもりで、念入りに行います。シャワーヘッドを頭皮に近づけ、指で髪をかき分けながら、根元の結び目部分にシャンプー剤が残らないように、しっかりと洗い流してください。すすぎ残しは、かゆみやフケ、頭皮トラブルの最大の原因となります。

    ドライヤーの使い方:根元からしっかり乾かす

    濡れた髪はキューティクルが開いており、非常にデリケートな状態。

    また、根元が濡れたままでは雑菌が繁殖しやすくなります。

    1. タオルドライ:まずは、吸水性の高いタオルで、髪全体の水分を優しく拭き取ります。ゴシゴシこするのではなく、タオルで髪を挟み込み、ポンポンと軽く叩くようにして水分を吸い取ります。頭皮の水分も、タオルを押し当てるようにして優しく拭きましょう。
    2. ドライヤー(根元):ドライヤーは、まず根元から乾かしていきます。冷風、または低温の温風を使い、ドライヤーを頭から15~20cm程度離して、指で髪をかき分けながら根元に風を当てます。エクステの結び目部分が完全に乾くまで、丁寧に行いましょう。
    3. ドライヤー(中間~毛先):根元が乾いたら、次に中間から毛先を乾かします。上から下に向かって風を当てることで、キューティクルが整い、ツヤが出やすくなります。高温の風を長時間当て続けるのは避け、オーバードライにならないように注意してください。
    4. 仕上げ:全体が8割~9割乾いたら、最後に冷風を全体に当てて仕上げます。キューティクルが引き締まり、スタイルが落ち着き、ツヤもアップします。

    ブラッシングの注意点:専用ブラシで優しくとかす

    エクステ装着中のブラッシングには、クッション性が高く、ブラシの目が粗い「エクステ専用ブラシ」の使用が必須です。

    • とかす順番:まず、片手でエクステの根元をしっかりと押さえます。そして、もう片方の手でブラシを持ち、毛先から優しくとかし始めます。毛先のもつれが取れたら、徐々に中間、根元へととかす位置を上げていきます。
    • 力の入れ方:絶対に力任せにとかしてはいけません。もし引っかかりを感じたら、無理に引っ張らず、一度ブラシを離して、指で優しくほぐしてから再度とかしてください。
    • タイミング:朝起きたとき、夜寝る前など、こまめにブラッシングすることで、絡まりを防ぎ、エクステを綺麗に保つことができます。

    就寝時の工夫:ナイトキャップや摩擦を避ける工夫

    寝ている間の摩擦は、エクステの絡まりや抜け毛の大きな原因となります。

    • ナイトキャップの活用:シルクなどの滑りの良い素材でできたナイトキャップを被って寝るのが、最も効果的な対策です。髪と枕との摩擦を大幅に軽減し、寝癖がつくのも防いでくれます。
    • 髪をまとめる:ナイトキャップが苦手な方は、髪をゆるく三つ編みか二つに分けてから寝るだけでも、絡まりをかなり防ぐことができます。このとき、きつく縛りすぎないように注意してください。
    • 枕カバーの素材:枕カバーを、コットンなどの摩擦が起きやすい素材から、シルクやサテンなどの滑らかな素材に変えるのも有効です。

    これらの丁寧なケアを実践することが、エクステを長持ちさせ、自毛への負担を減らし、結果的に抜け毛を防ぐことにつながります。

    増毛エクステのメンテナンス方法

    増毛エクステは「つけたら終わり」ではありません。

    美しい状態を保ち、頭皮の健康を守るためには、定期的なメンテナンスと適切なタイミングでのオフが不可欠。

    これらを怠ると、抜け毛だけでなく、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。

    定期的なメンテナンスを怠るリスク

    多くのサロンでは、2週間から1ヶ月に一度程度の「リペア」や「メンテナンス」を推奨しています。

    メンテナンスでは、主に以下のようなことを行います。

    • 取れかかっているエクステの付け直し
    • 根元が伸びてきたエクステの結び直し
    • 新しく抜けた部分への追加
    • 頭皮の状態のチェック

    このメンテナンスを怠ると、様々なリスクが生じます。

    まず、自毛が伸びることで、エクステの結び目が根元から離れていきます。

    すると、結び目が他の髪に絡まりやすくなり、フェルト状の塊になってしまうことがあります。

    ここまで絡まってしまうと、ほぐすのは非常に困難で、最悪の場合、絡まった部分の髪を根元からカットしなければならなくなるケースもあります。


    また、伸びてきた結び目は、ブラッシングの際に引っかかりやすくなり、自毛を無理に引っ張ってしまう原因にもなります。

    これは、牽引性脱毛症のリスクをさらに高める行為。

    サロンで定期的に頭皮の状態をプロに見てもらうことは、トラブルの早期発見にもつながります。

    エクステをオフする適切なタイミング

    増毛エクステには「寿命」があります。

    一般的には、装着してから1ヶ月半から2ヶ月程度がオフの目安とされています。

    もちろん、エクステの種類や本数、日々のケアの状態によって多少前後します。

    これ以上長くつけ続けることは、衛生面でも、自毛への負担の面でもお勧めできません。

    前述の通り、自毛は1日に0.3~0.4mm伸びます。

    2ヶ月も経てば、2cm近くも根元が伸びることになり、絡まりや負担のリスクが飛躍的に高まります。

    また、長期間つけっぱなしにすることで、結び目の周りに皮脂や汚れが蓄積し、頭皮環境が悪化の一途をたどる可能性があります。

    「もったいないから」とオフの時期を引き延ばすことは、結局、大切な自毛を傷める結果につながりかねません。

    サロンで推奨された期間を守り、適切にオフすることが重要です。

    絶対にやってはいけない!セルフでの取り外し

    費用を節約したいなどの理由から、自分でエクステを取り外そうと考える方がいるかもしれません。

    しかし、これは絶対に避けるべき行為です。

    特に結びつけるタイプのエクステは、特殊な結び方で固く装着されています。

    これを知識のない人が無理やりハサミなどで切ろうとすると、エクステだけでなく、大切な自毛まで一緒に切ってしまうリスクが非常に高いです。

    シールタイプの場合も、専用のリムーバーを使わずに無理に剥がそうとすると、粘着剤が髪や頭皮に残り、ベタつきの原因になるだけでなく、自毛のキューティクルを剥がしたり、毛根から引き抜いてしまったりする恐れがあります。

    エクステのオフは、必ず施術を受けたサロン、またはエクステのオフに対応している専門のサロンで行ってください。

    プロは、自毛へのダメージを最小限に抑えながら、安全かつ丁寧に取り外すための知識と技術、そして専用の道具を持っています。

    オフにかかる費用は、あなたの髪と頭皮の健康を守るための必要経費だと考えましょう。

    増毛エクステしたら抜けるのはもしかしたらAGAやFAGAかも

    増毛エクステによる物理的な負担やケア不足が原因の抜け毛(牽引性脱毛症)は、エクステをやめて正しいケアを行えば、多くの場合改善が見込めます。

    しかし、「エクステを外してしばらく経つのに、抜け毛が減らない」「髪全体のボリュームが減ってきた気がする」という場合、その原因はエクステだけではないかもしれません。

    薄毛の悩みは、性別によっても主な原因や症状の現れ方が異なります。

    男性の場合は「AGA(男性型脱毛症)」、女性の場合は「FAGA(女性男性型脱毛症)」の可能性を考慮する必要があります。

    増毛エクステは「隠す」対策、進行性の脱毛症という病気

    ここで明確に区別しておくべきなのは、増毛エクステと薄毛治療の根本的な違いです。

    • 増毛エクステ:今ある髪に人工毛などを結びつけて、物理的にボリュームを「多く見せる」ための対処法です。薄毛を隠したり、ヘアスタイルを楽しんだりすることはできますが、薄毛の進行を止めたり、髪を生やしたりする効果はありません。
    • AGA・FAGA:これらはホルモンバランスの変化や遺伝などが関与する、進行性の「脱毛症」という病気です。ヘアサイクルが乱れ、髪が太く長く成長する前に抜け落ちてしまいます。何もしなければ、薄毛はゆっくりと、しかし確実に進行していきます。

    つまり、増毛エクステで薄毛を隠している間にも、AGAやFAGAが原因であった場合、水面下では脱毛症が進行し続けている可能性があるのです。

    エクステを外したときに「以前よりスカスカになった」と感じる原因が、目の錯覚や自然脱毛だけでなく、病気の進行であるケースも少なくありません。

    薄毛のセルフチェックリスト(AGA・FAGA)

    ご自身の症状がAGAやFAGAの可能性があるかどうか、以下の項目をチェックしてみてください。

    男女で症状の出方が異なる点にも注目しましょう。

    • 家族(特に父方・母方の祖父や両親)に薄毛の人がいる
    • 以前に比べて、髪の毛にハリやコシがなくなった
    • 抜け毛の中に、細くて短い毛が増えてきた
    • 枕や排水溝にたまる抜け毛の量が明らかに増えた
    • 【男性】生え際が後退してきた、またはM字部分が剃り込みのように深くなってきた
    • 【男性】頭頂部(つむじ周り)の地肌が透けて見えるようになってきた
    • 【女性】分け目の部分の地肌が、以前より目立つようになってきた
    • 【女性】髪全体のボリュームが減り、地肌が透けて見えるようになった(びまん性脱毛)

    これらの項目に複数当てはまる場合は、AGAまたはFAGAを発症している可能性があります。

    増毛エクステによる抜け毛と、これらの脱毛症による抜け毛は、原因が全く異なるため、対処法も変わってきます。

    AGA・FAGAが疑われる場合の対処法

    もしAGAやFAGAの可能性が考えられる場合、取るべき行動は増毛エクステを付け足すことではありません。

    まずは、脱毛症の進行を食い止めるための対策を始めることが重要です。

    AGAやFAGAは、放置すれば進行し続けます。

    しかし、幸いなことに、現在では医療機関で性別に合わせた効果的な治療を受けることができます。

    早期に治療を開始すれば、薄毛の進行を抑制し、髪の状態を改善させることも十分に可能です。

    「自分はAGAかもしれない」「この薄毛はFAGAかも」と感じたら、一人で悩まずに、専門家である医師に相談することが、根本的な問題解決への第一歩となります。

    薄毛の根本改善を目指すなら専門クリニックへの相談が近道

    増毛エクステは、手軽に見た目の印象を変えられる優れた方法。

    しかし、それが薄毛の根本的な解決策でないことも事実。

    もし、あなたの悩みの根源がAGAやFAGAという病気にあるのなら、その進行を食い止め、自らの髪の健やかな成長を目指すアプローチ、つまり専門クリニックでの治療を選択することが最も効果的な道筋となります。

    なぜ専門治療が根本解決につながるのか?

    AGAやFAGAは、それぞれ異なるメカニズムで発症しますが、どちらもヘアサイクルが乱れることが直接の原因です。

    • AGA(男性型脱毛症)の場合:男性ホルモンの一種であるテストステロンが、特定の酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。このDHTが、髪の成長を妨げる信号を出し、薄毛を進行させます。
    • FAGA(女性男性型脱毛症)の場合:女性ホルモン(エストロゲン)の減少によるホルモンバランスの乱れが主な原因と考えられています。これにより、相対的に男性ホルモンの影響が強まり、髪が細くなったり、ヘアサイクルが短くなったりします。

    専門クリニックの治療は、これらの根本原因に直接アプローチします。

    薬剤などを用いて、乱れたヘアサイクルを正常な状態に戻すことを目指します。

    これにより、抜け毛を減らし、髪の毛が本来の太さと長さに成長するのを助けることが期待できるのです。

    これが、専門治療が「根本解決」につながると言われる理由です。

    クリニックで受けられる薄毛治療の種類

    クリニックでは、医師の診断に基づき、性別や症状に合わせた治療が行われます。

    男性(AGA)の主な治療法
    • 内服薬:DHTの生成を抑制する「フィナステリド」や「デュタステリド」が処方されます。AGAの進行を食い止める「守りの治療」の基本となります。
    • 外用薬:発毛を促す有効成分「ミノキシジル」が配合された塗り薬です。毛母細胞を活性化させ、発毛を促す「攻めの治療」として用いられます。
    女性(FAGA)の主な治療法
    • 外用薬:男性と同様に「ミノキシジル」の塗り薬が有効とされています。女性向けに濃度が調整されたものが処方されます。
    • 内服薬:ホルモンバランスを整える目的で「スピロノラクトン」などが処方されることがあります。また、髪の成長に必要な栄養素を補うサプリメント(パントガールなど)が用いられることもあります。
    • 重要な注意点:AGA治療薬である「フィナステリド」や「デュタステリド」は、女性、特に妊娠中や妊娠の可能性がある女性には禁忌です。胎児に影響を及ぼす危険性があるため、絶対に服用してはいけません。

    この他にも、性別を問わず、頭皮に直接有効成分を注入するメソセラピーなどの治療法もあります。

    増毛エクステと薄毛治療の併用は可能か?

    「治療を始めたいけれど、髪が増えるまで時間がかかる。その間、エクステで隠したい」と考える方もいるでしょう。

    結論から言うと、併用は不可能ではありません。

    しかし、注意が必要です。

    AGA・FAGA治療で外用薬(塗り薬)を使用する場合、エクステの結び目や接着部分が邪魔になり、薬剤を頭皮に均一に塗布することが難しくなる可能性があります。

    また、前述の通り、エクステによる頭皮への負担や衛生環境の悪化は、治療効果を妨げる要因にもなりかねません。

    もし併用を考えるのであれば、必ず薄毛治療を行っているクリニックの医師に相談してください。

    医師の指導のもと、頭皮への負担が少ないエクステの種類を選んだり、塗り薬の塗布方法を工夫したりするなど、治療に影響が出ない範囲で行うことが大切です。

    まとめ:増毛エクステで抜けるのが不安な人は根本的な薄毛対策も視野に入れよう

    記事のポイントのまとめです。

    この記事では、増毛エクステが抜ける原因、対策、薄毛の根本的な解決策に至るまで、詳しく解説してきました。

    もしあなたの抜け毛の原因が、エクステによる一時的なものではなく、進行性の脱毛症である「AGA」や「FAGA」にある場合、エクステで隠しているだけでは根本的な解決にはなりません。

    エクステを外したときに、以前よりも薄毛が進行しているという事態を避けるためにも、自身の髪の状態を正しく把握することが重要です。

    もし、抜け毛の量が異常に感じられたり、生え際・分け目・頭頂部などの薄毛が気になったりした場合は、一度立ち止まってみてください。

    そして、増毛エクステという「隠す」選択肢と同時に、専門クリニックに相談するという「治療する」選択肢も視野に入れてみることをお勧めします。

    専門医による診断を受けることで、あなたの悩みの本当の原因が明らかになり、未来の髪のために今何をすべきか、最善の道筋が見えてきます。