3D増毛の最大のメリットは、施術後すぐに見た目の変化を実感できる即時性と、自毛を活かした自然な仕上がりです。
気になる部分だけをピンポイントで増やせるため、外科手術なしで手軽にコンプレックスを解消したい方に向いています。
一方でデメリットは、自毛が伸びるのに合わせて月々1万円から3万円程度の定期的なメンテナンスが必須となり、費用がかかり続ける点です。
また、増毛は薄毛の進行を止めるものではなく、土台となる健康な自毛がなければ施術自体ができないという根本的な課題も存在します。
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- 3D増毛の具体的なメリットと後悔しないためのデメリット
- 施術に必要な初期費用と継続的なメンテナンス費用の目安
- 自身が3D増毛に向いているかどうかの判断基準
- 増毛とAGA・FAGA治療を組み合わせるという考え方
目次
3D増毛のメリット・デメリット
3D増毛のメリット7つ
3D増毛が多くの人に選ばれるのには、他の薄毛対策にはない魅力的なメリットがあるからです。
ここでは、その具体的な利点を7つに分けて詳しく解説していきます。
1. 施術後すぐに見た目の変化を実感できる
3D増毛の最大のメリットは、何と言ってもその即時性にあります。
施術を受けたその日のうちに、気になっていた部分のボリュームがアップし、見た目の印象が大きく変わることを実感できるでしょう。
例えば、数日後に同窓会や結婚式といった大切なイベントを控えている場合、育毛や治療では効果が間に合いません。
しかし、3D増毛であれば、イベントに合わせて理想のヘアスタイルを手に入れることが可能。
長年抱えていたコンプレックスが数時間で解消される感動は、経験した人でなければ分からない特別なものかもしれません。
このように、必要な時にすぐ結果を出せるスピード感は、3D増毛ならではの大きな強みです。
2. 自然な仕上がりで周囲に気づかれにくい
現在の3D増毛で使われる人工毛は、技術の進歩により、見た目や手触りが人毛とほとんど見分けがつかないレベルにまで進化しています。
光の反射具合や質感も、日本人の髪質に合わせて精巧に作られているため、自毛との馴染みが非常によいのです。
また、前述の通り、結着式の場合は1本1本丁寧に自毛に結びつけていくため、生え際や分け目がとても自然に見えます。
少しずつ本数を増やしていくことも可能なため、周囲に「急に髪が増えた」という違和感を与えることなく、徐々に理想の毛量に近づけていくことができます。
「最近、なんだか若々しくなった?」と言われるような、自然な変化を演出できるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
3. 必要な分だけ増やせる柔軟性
3D増毛は、広範囲を一度にカバーするのではなく、気になる部分に必要な本数だけをピンポイントで増やすことができます。
例えば、「つむじ周りの地肌の透け感が気になる」「分け目がパックリ割れてしまうのをなんとかしたい」「前髪のボリュームがもう少し欲しい」といった、部分的な悩みに的確に応えることが可能です。
これは、費用面でもメリットがあります。
全体を覆うかつらとは異なり、増やす本数によって料金が決まるため、予算に応じて施術範囲や本数を調整しやすいのです。
まずは少ない本数から試してみて、仕上がりに満足できれば徐々に追加していく、といった柔軟なプランニングができるのも、3D増毛の魅力の一つです。
4. 自分の髪のようにシャンプーやスタイリングが可能
3D増毛は、かつらのように取り外す必要がありません。
24時間装着したまま、自毛と同じように日常生活を送ることができます。
特に、毎日のシャンプーが自毛と一緒に行える点は、衛生面でも精神面でも大きなメリット。
もちろん、ゴシゴシと強く擦ることは推奨されませんが、正しい方法で洗髪すれば、頭皮を清潔に保つことが可能。
また、ドライヤーでのブローや、ワックスなどを使ったスタイリングも楽しむことができます。
自分の髪を活かしながらヘアスタイルを自由に作れるため、増毛していることを忘れてしまうほど、自然な毎日を送ることができるでしょう。
5. 段階的に本数を調整できる
一度に多くの本数を増やすことに抵抗がある方や、予算的に厳しいと感じる方でも、3D増毛は始めやすい選択肢。
多くのサロンでは、数百本単位の少ない本数から施術を受けることができます。
例えば、最初は500本だけ増やしてみて、その仕上がりや生活での使用感を確認します。
そして、もっとボリュームが欲しければ、翌月にさらに500本追加するといったように、自分のペースで段階的に毛量を増やしていくことが可能。
このような柔軟性は、初めて増毛を試す方にとって、心理的なハードルを下げてくれる大きな要素となります。
6. 外科的な手術が不要で身体への負担が少ない
薄毛対策の中には、植毛のようにメスを使った外科手術を伴うものもあります。
植毛は根本的な解決に近い方法ですが、手術に対する恐怖心や、術後のダウンタイム(回復期間)、傷跡のリスクなどを懸念する方も少なくありません。
その点、3D増毛は自毛に人工毛を結びつける、あるいはシートを貼るという美容技術であり、外科的な処置は一切行いません。
そのため、身体への負担が極めて少なく、痛みや出血の心配もありません。
施術当日から普段通りの生活を送ることができる手軽さは、忙しい現代人にとって大きなメリットと言えるでしょう。
7. 無料相談やお試し体験が利用しやすい
多くの増毛サロンでは、契約前に無料のカウンセリングや、数百本程度の増毛を実際に体験できる「お試し体験」のコースを用意しています。
これは、利用者にとって非常に有益なサービスです。
無料カウンセリングでは、専門のカウンセラーに自分の髪の悩みを直接相談し、頭皮や髪の状態をチェックしてもらった上で、最適なプランを提案してもらえます。
また、お試し体験を利用すれば、実際の施術の雰囲気や仕上がりの質、人工毛の手触りなどを自分の髪で確認できます。
契約を急かされることなく、納得いくまで検討できる機会が提供されている点は、安心して一歩を踏み出すための大きな後押しとなるでしょう。
3D増毛のデメリット7つ
魅力的なメリットが多い3D増毛ですが、契約してから「こんなはずではなかった」と後悔しないためには、デメリットや注意点についてもしっかりと理解しておく必要があります。
ここでは、事前に知っておくべき7つの課題を詳しく見ていきましょう。
1. 定期的なメンテナンスが必須で費用がかかり続ける
これは3D増毛を検討する上で、最も重要なポイントかもしれません。
3D増毛は一度施術すれば終わりではなく、美しい状態を維持するためには定期的なメンテナンスが不可欠です。
私たちの髪は1ヶ月に約1cm伸びます。
そのため、自毛の根元に結びつけられた人工毛の結び目も、時間の経過とともに頭皮から離れていってしまいます。
これを放置すると、根元が不自然に見えたり、結び目が他の髪と絡まりやすくなったりします。
そのため、多くのサロンでは1ヶ月から2ヶ月に一度のペースで、結び目を根元に戻す「リペア」や、新しく生えてきた髪に付け替える作業が必要になります。
このメンテナンスには当然費用が発生します。
つまり、3D増毛を続ける限り、初期費用だけでなく、月々のランニングコストがかかり続けることになるのです。
この継続的な出費を許容できるかどうかは、契約前に慎重に判断する必要があります。
2. 健康な自毛がなければ施術できない
3D増毛、特に主流である結着式は、人工毛を結びつけるための土台となる「健康な自毛」がなければ成り立ちません。
極端に薄毛が進行してしまい、結びつける髪そのものが残っていない場合や、非常に細く弱い産毛しか生えていない場合には、施術が困難、あるいは不可能になることがあります。
また、忘れてはならないのが、土台となる自毛が抜けてしまうと、それに結びつけられた人工毛も一緒に失われてしまうという事実。
これは「共倒れ」とも呼ばれ、3D増毛の構造的な弱点と言えます。
そのため、抜け毛が進行している状態の方が増毛を行っても、効果を長く維持することは難しいかもしれません。
3. 自毛や頭皮への負担がかかる可能性がある
健康な自毛1本に対して数本の人工毛を結びつけるということは、その自毛には常に人工毛の重さがかかることになります。
たとえ人工毛が非常に軽量に作られていたとしても、これが何百本、何千本となれば、自毛や毛根への負担は決してゼロではありません。
この継続的な引っ張りが原因で、健康だったはずの自毛の寿命を縮めてしまったり、「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」を引き起こしたりするリスクも指摘されています。
また、結び目があることで根元の洗浄がしにくくなり、皮脂や汚れが溜まって頭皮環境が悪化する可能性も考えられます。
デリケートな頭皮を持つ方や、衛生面を特に気にする方は、この点を十分に考慮する必要があります。
4. 脱毛が進行すると効果を維持できない
前述の通り、3D増毛は今ある髪をボリュームアップして見せる技術であり、抜け毛を止めたり、新しい髪を生やしたりする効果は一切ありません。
もしあなたの薄毛の原因が、男性型脱毛症(AGA)や女性男性型脱毛症(FAGA)といった進行性の脱毛症である場合、たとえ増毛をしても、その裏では薄毛がどんどん進行していく可能性があります。
すると、せっかく増やした部分の土台となる自毛が失われ、増毛部分が維持できなくなるばかりか、他の部分の薄毛が目立つようになり、結果としてさらに多くの増毛が必要になるという悪循環に陥りかねません。
薄毛の根本原因に対処しない限り、増毛はあくまで一時的な対策にしかならないのです。
5. 一度に増やせる本数には限界がある
3D増毛はピンポイントのボリュームアップには非常に有効ですが、一度に増やせる本数には物理的な限界があります。
これは、結びつけるための健康な自毛の数に依存するためです。
例えば、広範囲にわたって薄毛が進行している場合、十分なボリューム感を出すためには、かなりの本数の自毛に結びつける必要があります。
しかし、それだけの健康な自毛が残っていなければ、理想の仕上がりにはなりません。
また、無理に多くの本数を結びつけると、前述した自毛への負担が大きくなりすぎてしまいます。
そのため、全体的な薄毛をカバーしたい場合には、3D増毛よりもかつらやウィッグの方が適しているケースもあります。
6. 施術者の技術力によって仕上がりが左右される
3D増毛の仕上がりの自然さや持続性は、施術を行う技術者のスキルに大きく依存します。
熟練した技術者が行えば、結び目は小さく目立たず、自毛と自然に馴染む美しい仕上がりになるでしょう。
しかし、技術が未熟な施術者の場合、結び目が大きくて目立ってしまったり、すぐに取れてしまったり、あるいは不自然な毛流れになってしまったりする可能性があります。
また、無理な施術によって自毛を傷つけてしまうリスクも考えられます。
どのサロンを選ぶか、そしてどの技術者に担当してもらうかは、増毛の成否を分ける非常に重要な要素なのです。
7. 温泉やプール、激しいスポーツで注意が必要な場合がある
基本的に3D増毛をしたまま日常生活を送ることに支障はありませんが、特殊な状況下では注意が必要な場合があります。
例えば、温泉の強い泉質や、プールの塩素は、人工毛の劣化を早めたり、接着タイプの増毛の場合は接着力を弱めたりする可能性があります。
また、ヘルメットを長時間かぶるスポーツや、激しく頭を動かす運動なども、結び目に負担をかけたり、ズレや取れの原因になったりすることが考えられます。
サロンによって使用している人工毛や技術が異なるため、自分のライフスタイルで懸念される点については、契約前に必ず確認しておくことが重要です。
そもそも3D増毛とは?
そもそも、「3D増毛」が一体どのようなものなのか、その定義と基本的な仕組みについて見ていきましょう。
他の薄毛対策との違いも理解することで、3D増毛の位置づけがより明確になります。
3D増毛の定義と特徴
「3D増毛」とは、実は特定の施術方法を指す固有名詞ではありません。
多くの増毛サロンが、自社の増毛技術によって「髪が立体的にボリュームアップする」ことをアピールするために使用している、いわばキャッチーな表現。
そのため、「3D増毛」という言葉を使っていても、サロンによって具体的な施術内容や人工毛の質、料金体系は異なります。
一般的に「3D増毛」と呼ばれる技術の多くは、今あるご自身の健康な髪の毛(自毛)1本1本に、数本の人工毛や人毛を結びつけてボリュームを増やす「結着式増毛」を指しているケースがほとんどです。
髪が根元から立ち上がり、全体的にふんわりとした立体感が出ることから、このように呼ばれています。
言ってしまえば、髪の毛専用のエクステンション(エクステ)とイメージすると分かりやすいかもしれません。
部分的に気になる箇所へピンポイントで毛量を増やすことができるため、つむじや分け目、生え際などのボリュームアップに適しています。
増毛の基本的な仕組み|どうやって髪を増やすのか
ここでは、3D増毛の主流である「結着式」と、もう一つの方法である「シート式」の仕組みについて解説します。
一つ目の結着式増毛は、前述の通り、残っている自毛1本に対して、2本から6本程度の人工毛の束を特殊な技術で丁寧に結びつけていく方法。
この方法の利点は、非常に自然な仕上がりが期待できる点にあります。
髪の毛1本単位で増やしていくため、地肌から髪が生えているように見え、周囲に気づかれにくいのが特徴。
また、少しずつ本数を増やしていくことができるため、急な変化を避けたい方にも向いています。
そしてもう一つは、シート式増毛。
これは、人工毛が植えられたごく薄い特殊なシートを、専用の接着剤で頭皮に直接貼り付ける方法を指します。
広範囲の薄毛を一気にカバーできるのが最大のメリットと言えるでしょう。
結びつけるための自毛が少ない方や、円形脱毛症などで部分的に髪がなくなってしまった場合にも対応できる可能性があります。
ただし、頭皮に直接シートを貼るため、肌が弱い方はかぶれなどのトラブルに注意が必要です。
「3D増毛」と謳われるサービスの多くは前者の結着式を指しますが、サロンによってはシート式と組み合わせて提案されることもあります。
他の増毛方法や薄毛対策との違い
薄毛対策には、3D増毛以外にも様々な選択肢があります。
ここで、代表的な「かつら・ウィッグ」「植毛」「育毛・発毛」との違いを明確にしておきましょう。
かつら・ウィッグとの違い
かつらやウィッグは、広範囲の薄毛をすっぽりと覆い隠すものです。
取り外しが自由で、その日の気分で髪型を変えられるというメリットがあります。
一方、3D増毛は自毛を土台にして部分的に毛量を増やす技術。
そのため、自分の髪を活かした自然なスタイリングが可能ですが、自毛がなければ施術できません。
固定式のため、基本的には24時間装着したまま生活する点も大きな違いです。
植毛との違い
植毛は、後頭部など薄毛になりにくい部分の自分の毛髪を、毛根ごと薄毛部分に移植する医療行為。
移植した髪は自分の組織なので、その後も生え変わり続けます。
これは根本的な治療に近いアプローチと言えるでしょう。
対して3D増毛は、人工毛を結びつける美容サービスであり、医療行為ではありません。
自毛が抜ければ結びつけた人工毛も一緒に失われますし、髪が生えてくるわけではないのです。
育毛・発毛との違い
育毛は、今ある髪を太く長く健康に育てることを目的とし、発毛は、毛根が残っている部分から新しい髪を生やすことを目指します。
これらは主に、育毛剤や発毛剤、クリニックでの治療によって行われます。
3D増毛は、髪を増やして「見せる」技術であり、髪を「育てる」「生やす」アプローチとは全く異なるものです。
このように考えると、それぞれの対策には一長一短があり、ご自身の薄毛の状態やライフスタイル、求めるゴールによって最適な選択肢は変わってきます。
【費用相場】3D増毛にかかる料金の内訳とシミュレーション
3D増毛を検討する上で、最も現実的な問題となるのが費用。
ここでは、初期費用と維持費用に分けて、具体的な料金の目安と、総額で考えることの重要性について解説します。
初期費用:初回施術にかかる料金
3D増毛の初期費用は、主に「増やす本数」によって決まります。
料金体系はサロンによって様々ですが、一般的には以下の2つのパターンが多く見られます。
1. 本数単価制
1本あたり〇〇円、という形で料金が設定されているパターン。
例えば、1本50円だとしたら、1000本増やす場合の初期費用は50,000円となります。
この単価は、一度に契約する本数が多ければ多いほど割安になる傾向があります。
2. パッケージプラン制
「〇〇本で〇〇円」というパッケージ料金が設定されているパターン。
多くのサロンでは、初回限定のお得な体験プランを用意しており、「500本を10,000円」といった価格で提供していることもあります。
具体的な相場としては、つむじや分け目を少しカバーする程度の500本~1000本であれば、3万円~8万円程度が目安となるでしょう。
前髪や頭頂部など、より広範囲にしっかりとボリュームを出したい場合の2000本~3000本では、10万円~25万円程度が初期費用として考えられます。
ただし、これらはあくまで目安。
サロンのブランド力や使用する人工毛の質によって、価格は大きく変動します。
維持費用:メンテナンスにかかるランニングコスト
3D増毛で忘れてはならないのが、継続的に発生する維持費用(ランニングコスト)。
前述の通り、髪が伸びるのに合わせて、1~2ヶ月に一度はメンテナンスが必要になります。
メンテナンス費用の内訳は、主に以下のようになります。
- リペア(結び直し)費用:伸びてきた結び目を根元に戻す施術の料金。1本あたり数円~十数円、あるいは月額固定費で設定されていることが多いです。
- 追加費用:抜けてしまった分を補充したり、さらに本数を増やしたりする場合の料金。
- サロンによっては、基本のメンテナンス料金に加えて、シャンプー代やカウンセリング料などが別途かかる場合もあります。
月々のメンテナンス費用は、増やしている本数や状態によって異なりますが、一般的には1万円~3万円程度が相場と言われています。
これを年間で計算してみましょう。
仮に月々2万円のメンテナンス費用がかかるとすると、年間で24万円の出費となります。
初期費用に加えて、このランニングコストが毎年かかり続けることを理解しておく必要があります。
料金体系の注意点|総額で考えることの重要性
「初回お試し1万円!」といった広告は非常に魅力的に見えますが、その価格だけで契約を決めてしまうのは危険。
大切なのは、初期費用だけでなく、メンテナンス費用も含めた「トータルでいくらかかるのか」という視点を持つことです。
契約前には、以下の点を必ず確認しましょう。
- 初期費用の内訳(本数単価、技術料など)
- 月々のメンテナンス費用の詳細(リペア料金、追加料金など)
- 年会費や更新料の有無
- 契約期間や解約条件、違約金の有無
- 支払い方法(現金、カード、ローンなど)
カウンセリングの際に、例えば「1年間、現在の状態を維持した場合の総額はいくらになりますか?」といった具体的な質問をして、明確な見積もりを出してもらうことが、後の金銭的なトラブルを避けるために非常に重要です。
3D増毛が向いている人・向いていない人の特徴
ここまで3D増毛のメリット・デメリットを解説してきましたが、それらを踏まえて、どのような人に3D増毛が向いていて、どのような人には他の選択肢が適しているのかをまとめてみましょう。
3D増毛がおすすめな人
以下のような希望や状況を持つ方は、3D増毛のメリットを最大限に活かせる可能性が高いと言えます。
- すぐに見た目を変えたい人:イベントを控えているなど、即時性を求める方には最適な選択肢です。
- つむじや分け目など部分的な薄毛が気になる人:ピンポイントでのボリュームアップを得意とするため、部分的な悩みの解消に適しています。
- AGAの進行が緩やかな人、または治療で進行を抑制できている人:抜け毛が安定している状態であれば、増毛の効果を長く維持しやすくなります。
- 継続的な費用を許容できる人:初期費用だけでなく、月々のメンテナンスコストを負担できる経済的な余裕がある方。
- 外科的な手術に抵抗がある人:メスを使わない手軽で安全な方法を求めている方に向いています。
3D増毛以外の選択肢を検討すべき人
一方で、以下のような方は、3D増毛では満足のいく結果が得られなかったり、別の問題が生じたりする可能性があるため、他の選択肢も視野に入れることをお勧めします。
- 薄毛が広範囲に進行している人:結びつける自毛が少ない場合、十分なボリュームを出すのが難しいため、かつらやウィッグの方が適している場合があります。
- AGAやFAGAが急速に進行している人:抜け毛が激しい状態では、増毛してもすぐに土台の髪が抜けてしまい、コストパフォーマンスが非常に悪くなります。まずは治療を優先すべきです。
- 根本的な解決を望む人:見た目を取り繕うだけでなく、自毛を生やして回復させたいと考えるなら、AGA・FAGA治療や植毛が選択肢となります。
- ランニングコストをかけたくない人:継続的な出費に抵抗がある場合は、初期投資は高くても長期的に見ればコストを抑えられる植毛や、治療薬の方が結果的に安くなる可能性があります。
- 頭皮が敏感な人:人工毛の結着やシートの接着による刺激で、頭皮トラブルを起こす可能性がある方は慎重な判断が必要です。
3D増毛のデメリットが気になるならAGA・FAGA治療しよう
薄毛の根本原因と向き合う
3D増毛は見た目を劇的に改善できる素晴らしい技術ですが、この記事の冒頭から繰り返し述べているように、それは「対処療法」に過ぎません。
蛇口から水が漏れているのに、床を拭き続けているような状態とも言えます。
もしあなたの薄毛が進行性のものであれば、床を拭くこと(増毛)と同時に、蛇口を締めること(治療)を考えなければ、根本的な解決には至りません。
なぜ増毛だけでは根本解決にならないのか?
3D増毛は、あくまで「髪があるように見せる」技術。
あなたの頭皮や毛根に直接働きかけて、抜け毛を防いだり、新しい髪の成長を促したりする効果は一切ありません。
日本の成人男性の薄毛のほとんどは「AGA(男性型脱毛症)」、女性の場合は「FAGA(女性男性型脱毛症)」が原因であると言われています。
これらは、遺伝や男性ホルモンの影響によって引き起こされる進行性の脱毛症。
つまり、何もしなければ薄毛はゆっくりと、しかし確実に進行していきます。
増毛によって一時的に満足感を得られても、その水面下でAGAやFAGAが進行し続ければ、いずれ増毛ではカバーしきれない状態になる可能性があるのです。
だからこそ、根本原因へのアプローチが重要になります。
AGA・FAGAとは?
AGA(Androgenetic Alopecia)は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素の働きによって、より強力な脱毛作用を持つジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることで引き起こされます。
このDHTが、髪の成長期を短くしてしまい、髪が太く長くなる前に抜け落ちてしまうのです。
生え際の後退や頭頂部の薄毛といった、特定のパターンで進行するのが特徴です。
FAGA(Female Androgenetic Alopecia)も同様にホルモンバランスの乱れが関与していると考えられていますが、男性のように完全に禿げ上がることは稀で、頭部全体の髪が細くなり、地肌が透けて見える「びまん性脱毛」という形で現れることが多いのが特徴です。
もし、あなたに以下の項目が当てはまるなら、AGAやFAGAの可能性を考慮した方がよいかもしれません。
- 家族(特に父方・母方の祖父)に薄毛の人がいる
- 以前より髪のハリやコシがなくなった
- 抜け毛の中に、細く短い毛が増えた
- 生え際が後退してきた、または頭頂部が薄くなってきた
- 分け目が以前より目立つようになった(女性の場合)
専門クリニックで受けられるAGA・FAGA治療
AGA・FAGAは、医療機関で適切な治療を受けることで、その進行を抑制したり、改善したりすることが期待できます。
これらは「根本治療」を目指すアプローチです。
主な治療法には、以下のようなものがあります。
- 内服薬:AGAの原因である5αリダクターゼの働きを阻害する薬(フィナステリド、デュタステリドなど)や、血行を促進して発毛を促す薬(ミノキシジル)を服用します。
- 外用薬:頭皮に直接塗布するタイプのミノキシジル外用薬で、毛母細胞を活性化させ、発毛を促します。
- 注入治療(メソセラピー):発毛を促進する成長因子などを、注射や特殊な機器を使って頭皮に直接注入する治療法です。
これらの治療は、医師の診断のもとで行われる医療行為。
自己判断で海外製の医薬品などを個人輸入して使用することは、深刻な健康被害を招くリスクがあるため、絶対に避けるべきです。
増毛とAGA治療の併用
ここで提案したいのが、「増毛」と「AGA・FAGA治療」を組み合わせるというハイブリッドな考え方です。
AGA・FAGA治療は、効果を実感できるまでに早くても3ヶ月から6ヶ月程度の時間が必要。
その間、薄毛の状態はすぐには変わりません。
そこで、治療でこれから生えてくる髪の土台をしっかりと作りながら、見た目の問題は3D増毛で即座にカバーするのです。
この方法であれば、治療中の精神的なストレスを軽減しつつ、将来的な髪の健康も守ることができます。
治療によって抜け毛が減り、髪がしっかりと育てば、増毛のメンテナンスコストを抑えることにも繋がるかもしれません。
増毛か治療かという二者択一ではなく、両方のメリットを活かす「併用」も、有効な選択肢の一つとして検討する価値があるでしょう。
まとめ:3D増毛のメリット・デメリットをしっかり知ろう
記事のポイントのまとめです。
今回は、3D増毛のメリット・デメリットを中心に、その仕組みから費用、サロン選びのポイント、そして根本治療であるAGA・FAGA治療との関係性まで、幅広く解説してきました。
この記事の要点を改めて整理します。
- 3D増毛は、今ある自毛に人工毛を結びつけるなどして、即時的にボリュームアップできる非常に有効な技術です。
- 「すぐに見た目を変えられる」「仕上がりが自然」「部分的に増やせる」といった大きなメリットがあります。
- 一方で、「継続的なメンテナンス費用がかかる」「健康な自毛が必要」「根本的な解決にはならない」というデメリットも存在します。
- 満足のいく結果を得るためには、料金体系が明確で、信頼できる技術力を持ったサロンを慎重に選ぶことが不可欠です。
そして最も重要なことは、3D増毛があなたにとって最適な選択肢かどうかを、ご自身の薄毛の原因や進行度、ライフスタイル、そして将来的なゴールを踏まえて判断することです。
もし、抜け毛が明らかに増えているなど、薄毛の進行に不安を感じる場合は、増毛サロンのカウンセリングと並行して、AGA・FAGAを専門とするクリニックに相談してみることをお勧めします。
専門医の診断を受けることで、ご自身の薄毛の本当の原因を知ることができ、より的確な対策を立てることが可能になります。